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酸(さん)は、化学において、水素イオンを与える、または電子対を受け取る性質をもつ物質である。塩基と対になってはたらく。
● 概要
一般に、プロトン(H+)を与える、または電子対を受け取る物質である。歴史上、概念の拡大を伴いながら、幾つかの定義が考えられた。
酸・塩基は相対的な概念である。ある物質に対する酸が、他の物質に対して塩基であることが多い。例えば、水はアンモニアに対して酸である(H+を与える)が、塩化水素に対して塩基である(H+を奪う)。
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● 酸の定義
以下に、それぞれの定義を概略のみ述べる。
◇ アレニウス酸 (Arrhenius acid)
: アレニウスの定義による酸。水溶液中においてプロトン (
◇ ブレンステッド酸 (Brønsted acid)
: ブレンステッド-ローリーの定義による酸。反応する相手「B」に対しプロトンを与える物質。下式の反応で「AH」、あるいは「A+H」がブレンステッド酸。
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◇ ルイス酸 (Lewis acid)
: ルイスの定義による酸。電子対を受け取る物質。下式の反応で「A」がルイス酸。
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● 酸の塩基度
酸の1分子中に含まれる水素原子のうち、金属原子で置き換えられる水素原子の数をその酸の塩基度といい、塩基度2以上の酸を多塩基酸と呼ぶ。
◎ 一塩基酸
一塩基酸は中和反応において、一分子につきひとつのプロトンを出す。
(例:HA=一塩基酸):
:
◎ 多塩基酸
多塩基酸は中和反応でその塩基度の数だけプロトンを出すことができる。
(例:H2A=二塩基酸)
:
● 代表的な酸
・無機酸
・ハロゲン化水素とその溶液
・塩化水素(塩酸)、臭化水素(臭化水素酸)、ヨウ化水素(ヨウ化水素酸)
・ハロゲンオキソ酸
・次亜塩素酸、亜塩素酸、塩素酸、過塩素酸
・次亜臭素酸、亜臭素酸、臭素酸、過臭素酸
・次亜ヨウ素酸、ヨウ素酸、過ヨウ素酸
・硫酸(H2SO4)
・フルオロスルホン酸
・硝酸(HNO3)
・リン酸(H3PO4)
・ヘキサフルオロアンチモン酸
・テトラフルオロホウ酸
・ヘキサフルオロリン酸
・クロム酸(H2CrO4)
・ホウ酸(H3BO3)
・スルホン酸
・メタンスルホン酸
・エタンスルホン酸
・ベンゼンスルホン酸
・p-トルエンスルホン酸
・トリフルオロメタンスルホン酸
・ポリスチレンスルホン酸
・カルボン酸
・酢酸
・クエン酸
・ギ酸
・グルコン酸
・乳酸
・シュウ酸
・酒石酸
・ビニル性カルボン酸
・アスコルビン酸
・メルドラム酸
・核酸
・デオキシリボ核酸
・リボ核酸
「酸」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年4月19日12時(日本時間)現在での最新版を取得
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