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営団03系電車(えいだん03けいでんしゃ)は、1988年に登場した、帝都高速度交通営団(営団)の通勤形電車である。2004年(平成16年)4月の営団民営化にともない、東京地下鉄(東京メトロ)に継承された。
● 概要
老朽化した3000系の取り替えと列車増発、さらに日比谷線の車両冷房実施を目的として投入された。製造メーカーは第01編成が川崎重工業、第02編成が日本車輌製造、それ以外は近畿車輛と東急車輛製造である。全車3扉の編成(22本)と両端の2両を5扉車とした編成(20本)に大別される。
1980年代後半に入った当時、日比谷線は混雑が年々増加しており 。また、設計にあたっては営団内でも技術面やデザイン的に優れていた3000系を意識し、「ハイクォリティ」・「アダルトセンス」をテーマにした。
1989年(平成元年)12月20日、鉄道友の会の1989年グローリア賞を受賞した。
初期車では外観形状は角型で、手動操作式(冷房・暖房・除湿・送風モードを選択)のものである。第26編成以降は外気導入方式とし、さらにマイコンが最適な空調モードを選択する「全自動」モードを搭載した。
天井は冷房用ダクトが車体全長にあり、中央に先頭車6台・中間車7台の補助送風機(ラインデリア)が収納された整風板、その両端には冷風の吹出口があるが、チョッパ制御車の第01 - 25編成は東武線内での車内案内表示器は「この電車は東武動物公園ゆき」のように行先のみの固定表示で、自動放送も行われていない。
また、以前はドアチャイムも東急線内では全編成、東武線内でも第25編成までは鳴動していなかったが、その後全編成が鳴動するようになった。
○ 乗務員室
薄い緑色、運転台計器盤周辺は紺色を基調としたデスクタイプである。本形式からは乗務員の居住性向上のため、室内スペースを線路方向に1,900mmと広めに確保するようになった)。制御マイコンにより、走行中常に変化する各車軸の粘着係数を最大限に引き出すことにより、期待粘着係数19.1%、MT比1:1で起動加速度3.3km/h/sを実現している。第01編成・3次・4次車は三菱電機製、第02編成・2次・5次車(前半)は日立製作所製を搭載する。台車はSUミンデン式(U形ゴムパッドを挿入した片板バネ式)ボルスタレス台車(SS-111・SS-011形)を使用する。台車はモノリンク式ボルスタレス台車(SS-135・SS-035)に変更されている、さらにコンバータに内蔵した静止形インバータで単相交流に変換や整流器で直流電源に変換して各機器に供給する。これは従来の故障表示モニタを大幅に発展させたものに、マスコンからの制御指令伝送機能と定期検査時(月検査)に使用する車上検査機能を統合したものである。これは日比谷線では駅出入口がホームの前後にある場合が多いためで、乗客の集中する位置に組み込むことで乗降時間の短縮を図るものである。同時期に東武も乗り入れ車20000系の5扉車である20050型を投入している(1992年(平成4年)12月運転開始)。
外観は3扉車に準じているが、車両の構造上から客用ドアは全て1,300mm幅、車端部の窓以外が戸袋窓(固定式)とされたので、長時間停車時の換気を考慮して屋根上に強制換気装置を2台搭載している。扉間の座席は3人掛けとなり、座席定員は減少しているが立席定員は増加した。
5扉車の戸袋部の窓枠はクリーム色に着色されたFRP製で、カーテンはレールがなく、下側の金具に引っ掛けて使用するものである。ただし、車端部の窓枠は3扉車と同じ構造だが、クリーム色に着色されている。なお、編成中の3扉車の窓枠は従来と同じくアルミの無塗装品(シルバー)である。
5扉車では2扉(第2・4番目の扉 (3A/3B・4A/4B・7A/7B・8A/8B))を締め切りにすることも可能で、締め切り中は車外の扉横と車内の扉上部に「このドアは開きません」と表記したメッセージが点灯する。また、締め切り対応扉は車内側の化粧板色が通常のベージュ色ではなく薄緑色とされている。
この5扉車編成の先頭車正面には「5DOORS」と表記したマークを掲出している。新製当初はこの「5DOORS」マークは非常扉窓の下部に貼られていた。その後、視認性向上のために助士側の前面窓上部に変更された。さらにその後、東京メトロへの移行時に同位置に「ハートM」マークを貼り付けすることから、非常扉上部に変更された。
このほか、日比谷線内の各駅に設置されている乗車位置標識は、5扉車のみが該当する標識に「5DOORS」と表記したマークが入る。
試作した第09編成において朝ラッシュ時の効果が認められ(各駅の停車時分は10秒程度短縮)、本格的に量産された。経年12年目でC修工事と称する簡易な改修工事(ゴム材や床関係の改修)、24年目でB修工事と称する大規模な改修工事(内装取り替えと電気品の更新)、36年目でC修工事、48年目で廃車となるライフサイクルを見込んでいる。ただし、これはモデルケースであり、必ずしもこの時期に改修工事や廃車が実施されるとは限らない。
本系列のうち初期に製造された車両は大規模な改修工事の施工時期となる24年目に達した後も、2014年(平成26年)4月までは東京地下鉄から発表はなかった。ただし、千住検車区での施工により、2012年より制御装置の更新工事(VVVFインバータ制御化)が開始されている。改造工事は2012年12月末時点で第01 - 04編成が完了し、2015年3月末時点では08編成までの8本が施工されている。また、扉上に設置された車内案内表示器の解像度変更や2・7号車への車椅子スペース設置も同時に施工されたため、以後の03系の旅客営業での直通運転先は東武線のみとなった。
2014年(平成26年)4月30日、東京地下鉄は日比谷線の車両新製及びホームドア設置について発表し、18m3扉車と5扉車が混用される日比谷線・東武スカイツリーライン直通列車の車両を全て20m級の4扉車に統一することを明らかにした。その後新型車両は7両編成となることと、近畿車輛が一括受注する事が発表され、2015年(平成27年)6月17日に形式が13000系になることが決まり、翌2016年(平成28年)12月23日から25日まで特別営業運転を実施し、2017年(平成29年)3月25日より本格的な営業運転を開始した。
13000系の営業運転開始に先行して、同年2月1日には第14編成が北館林荷扱所まで廃車回送されており、前述の中目黒駅脱線衝突事故を除いた廃車第1号となった。5扉車は2018年10月2日をもって全廃され。
なお、本系列の運用終了に際してさよなら運転等のイベントは行われなかった。
● 他社への譲渡
廃車後は、一部車両が他の鉄道事業者に譲渡された。
◇熊本電気鉄道
:
: 2018年1月15日に西日本新聞が「2018年度から2020年度にかけて計3編成を導入する予定」と報じた。そのうち、03-131と03-831が2019年3月15日付で「03形」として入籍し、2019年4月4日に営業運行を開始した。同年春の大型連休時に「3000系」として2編成6両の導入を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、運行開始が延期された。5月30日に予告しない形で運行し、その後6月22日に通常の運行を開始した。第29編成と第39編成の先頭車4両で、実際の改造はメトロ車両の請負工事により行われた。
: このうち39編成は、2020年1月11日に内灘駅へ陸送された。形式は地下鉄時代と同様の「03系」となり、浅野川線で2020年12月21日に営業運転を開始している。
● その他
本系列は、新車搬入時に下記の経路で搬入されている。
◇1 - 5次車
車両メーカーから甲種車両輸送で東鷲宮駅まで輸送され、その後久喜駅から伊勢崎線へ入線して業平橋駅(現・とうきょうスカイツリー駅)まで輸送、折り返して竹ノ塚検車区(現・千住検車区竹ノ塚分室)へと搬入した。なお、東武線内の車両輸送にはED5080形などが使用された。
これは伊勢崎線上り線から竹ノ塚検車区へ入線するには下り線を2回横切るため、業平橋で折り返して下り線を走行して竹ノ塚検車区へと搬入するためであった。ただし、同駅の地平ホーム増設工事の開始のため、6次車は下記のルートで搬入されている。
◇6次車
車両メーカーから甲種車両輸送で長津田駅へと輸送され、同駅から田園都市線へ入り、鷺沼検車区へと搬入して各種整備を実施した。その後、鷺沼駅 - 二子玉川駅 - 大岡山駅- 元住吉駅折り返し- 中目黒駅 - 千住検車区へと自力回送した。
◇7次車
車両メーカーから甲種車両輸送で東鷲宮駅まで輸送され、その後久喜駅から伊勢崎線へ入線して東武動物公園駅へ輸送、そこから自力走行で業平橋で折り返し、竹ノ塚検車区へと搬入した。
「営団03系電車」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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