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完全試合(かんぜんじあい、かんぜんしあい)とは、野球やソフトボールの試合における記録のひとつで、相手チームの打者を一度も出塁させずに勝利することである。パーフェクトゲームやパーフェクトとも呼ばれる。 野球(高校生以上)では少なくとも9イニング27人、ソフトボールでは少なくとも7イニング21人の打者を全て凡退させて、その時点で勝利する必要がある。安打はもちろんのこと、四死球や失策なども許されない。延長戦に突入した場合は、試合に勝つまで継続して走者を出さないことが達成条件となる。ただし延長タイブレークに突入した場合は、完全試合は認められなくなる。 9イニング制の場合、完全試合を達成するための最少投球数は27球で、これは全ての打者が初球を凡打した場合に達成される。 完全を継続したまま引き分けた場合や、コールドゲームによる勝利、没収試合の宣告による勝ち、または負けの場合は公式の記録とは認められず、参考記録として扱われる。四死球や失策などで出塁を許しながらも無安打無失点に抑えた場合はノーヒットノーラン、安打で出塁を許しても一人も生還させなかった場合は完封となる。 「完全試合」という用語は単に本項目で説明する野球の記録の名称であり、最高得点が決まっている記録での百点満点などという意味はない。本項目では、野球用語としての「完全試合」を述べる。野球以外は「他競技での用法」を参照のこと。

● メジャーリーグベースボール
メジャーリーグベースボール(MLB)は、完全試合を以下のように定義している。 この条件を満たした完全試合は19世紀に2度、20世紀に14度、21世紀に8度の計24度が記録されている。1876年に最初のメジャーリーグとしてナショナルリーグが創設されて以来147シーズンで24度ということは、単純計算では6年ほどに一度の割合ということになる。ただし1980年代に入ってからは、それ以前より達成頻度が上がっている。1922年にチャーリー・ロバートソンが達成してから30年以上完全試合が出なかった時期がある一方で、2009年から2012年にかけての4年間で6度も達成されたこともある。特に2012年には1年で3度の完全試合があり、これは史上最多である。完全試合数が達成されやすくなってきている原因としては、三振数が増加傾向にあるため打球がインプレイになりにくくなり、守備のミスによる出塁の機会が減っていることや、1961年以降のエクスパンションによって球団数が16から30まで増えたことで試合数も増加する一方、優れた実力を持つ選手が1球団に集中しにくくなったことなどが挙げられる。 上記の定義のとおり継投による完全試合も認められるが、これまでMLBで達成されたものはいずれも一人の投手によるものであり、継投によるものはない。達成者の顔ぶれを見ても、アメリカ野球殿堂入りした投手もいれば、通算勝利数が50に満たないうえに負け越している投手もいて、彼らの実績は一定していない。また、同じ投手が複数回達成したこともない。審判員ではが、完全試合での球審を2度(1999年のデビッド・コーンによるものと、2012年のマット・ケインによるもの)務めたことがある。捕手ではが、1981年にインディアンズで、1991年にエクスポズでの双方に先発捕手として立ち会っており、2度の完全試合達成に関わった唯一の捕手となっている。 2010年に完全試合を成し遂げたダラス・ブレイデンは、自分の前に達成したマーク・バーリーから「これがしきたりかどうかは分からないんだけど、ようこそ(完全試合)クラブへ」と祝福の電話をもらったという。
達成日投手所属 スコア対戦相手球場
  1880年6月12日   リー・リッチモンド  ウースター・ルビーレッグス   1-0  クリーブランド・ブルース  ウースター・アグリカルチュラル・フェアグラウンズ
 1880年6月17日   モンテ・ウォード  プロビデンス・グレイズ   5-0  バッファロー・バイソンズ  メッサー・ストリート・グラウンズ
 1904年5月5日   サイ・ヤング  ボストン・アメリカンズ   3-0  フィラデルフィア・アスレチックス  ハンティントン・アベニュー・グラウンズ
 1908年10月2日   アディ・ジョス  クリーブランド・ナップス   1-0  シカゴ・ホワイトソックス  リーグ・パーク
 1922年4月30日   チャーリー・ロバートソン  シカゴ・ホワイトソックス   2-0  デトロイト・タイガース  ネビン・フィールド
 1956年10月8日   ドン・ラーセン  ニューヨーク・ヤンキース   2-0  ブルックリン・ドジャース  ヤンキー・スタジアム
 1964年6月21日   ジム・バニング  フィラデルフィア・フィリーズ   6-0  ニューヨーク・メッツ  シェイ・スタジアム
 1965年9月9日   サンディー・コーファックス  ロサンゼルス・ドジャース   1-0  シカゴ・カブス  ドジャー・スタジアム
 1968年5月8日   キャットフィッシュ・ハンター  オークランド・アスレチックス   4-0  ミネソタ・ツインズ  オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム
 1981年5月15日   レン・バーカー  クリーブランド・インディアンス   3-0  トロント・ブルージェイズ  クリーブランド・スタジアム
 1984年9月30日   マイク・ウィット  カリフォルニア・エンゼルス   1-0  テキサス・レンジャーズ  アーリントン・スタジアム
 1988年9月16日   トム・ブラウニング  シンシナティ・レッズ   3-0  ロサンゼルス・ドジャース  リバーフロント・スタジアム
 1991年7月28日   デニス・マルティネス  モントリオール・エクスポズ   3-0  ロサンゼルス・ドジャース  ドジャー・スタジアム
 1994年7月28日   ケニー・ロジャース  テキサス・レンジャーズ   4-0  カリフォルニア・エンゼルス  ザ・ボールパーク・イン・アーリントン
 1998年5月17日   デビッド・ウェルズ  ニューヨーク・ヤンキース   4-0  ミネソタ・ツインズ  ヤンキー・スタジアム
 1999年7月18日   デビッド・コーン  ニューヨーク・ヤンキース   6-0  モントリオール・エクスポズ  ヤンキー・スタジアム
 2004年5月18日   ランディ・ジョンソン  アリゾナ・ダイヤモンドバックス    2-0  アトランタ・ブレーブス  ターナー・フィールド
 2009年7月23日   マーク・バーリー  シカゴ・ホワイトソックス    5-0  タンパベイ・レイズ  USセルラー・フィールド
 2010年5月9日   ダラス・ブレイデン  オークランド・アスレチックス    4-0  タンパベイ・レイズ  オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム
 2010年5月29日   ロイ・ハラデイ  フィラデルフィア・フィリーズ    1-0  フロリダ・マーリンズ  サンライフ・スタジアム
 2012年4月21日   フィリップ・ハンバー  シカゴ・ホワイトソックス    4-0  シアトル・マリナーズ  セーフコ・フィールド
 2012年6月13日   マット・ケイン  サンフランシスコ・ジャイアンツ    10-0  ヒューストン・アストロズ  AT&Tパーク
 2012年8月15日   フェリックス・ヘルナンデス  シアトル・マリナーズ    1-0  タンパベイ・レイズ  セーフコ・フィールド
 2023年6月28日   ドミンゴ・ヘルマン  ニューヨーク・ヤンキース    11-0  オークランド・アスレチックス  オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアム


◎ 参考
さまざまな理由で完全試合を逃した例がある。
◇一度は完全試合として認定されながら後に取り消された例 以前は完全試合として認められていながら、条件を満たしていなかったとして後に認定取り消しになった事例が2つある。
・ 1917年6月23日のボストン・レッドソックスとワシントン・セネターズとの試合で、レッドソックスの先発投手ベーブ・ルースがセネターズの先頭打者を与四球で出塁させたあと、判定への不満から球審に抗議して退場処分となった。その後、2番手として登板したが、モーガンの盗塁死のあと試合終了まで26打者を全て凡退させた。これは当初はショアによる完全試合と認定されていたが、1991年にルースとショアの継投によるノーヒットノーランに訂正された。
・ 1959年5月26日のピッツバーグ・パイレーツとミルウォーキー・ブレーブスとの試合で、パイレーツの先発投手はブレーブス打線を9回終了まで完全に抑えたものの、味方打線も無得点だったためそのまま延長戦に入った。ハディックスはその後も後続を完全に抑え続け、延長12回終了まで36打者を連続して凡退させたが、延長13回に先頭打者を三塁手 の送球エラーで出塁させ、この回でサヨナラ負けを喫した。この試合は当初、最初の9イニングを完全に抑えたため完全試合と認定されていたが、完全試合の要件が変更された1991年に取り消された。
◇9回終了まで完全に抑えながら延長で完全試合を逃した例
達成日投手所属 スコア対戦相手球場備考
 1959年5月26日     ピッツバーグ・パイレーツ   0-1  ミルウォーキー・ブレーブス  ミルウォーキー・カウンティ・スタジアム  詳細は上記
 1995年6月3日   ペドロ・マルティネス  モントリオール・エクスポズ   1-0  サンディエゴ・パドレス  ジャック・マーフィー・スタジアム  10回無死からに初安打

◇9回2死まで完全に抑えながら完全試合を逃した例
達成日投手所属 スコア対戦相手球場備考
 1908年7月4日     ニューヨーク・ジャイアンツ   1-0  フィラデルフィア・フィリーズ  ポロ・グラウンズ  に初死球
ノーヒットノーランは達成(延長10回)
 1932年8月5日     デトロイト・タイガース   13-0  ワシントン・セネターズ  ネビン・フィールド  に初安打
 1958年6月27日   ビリー・ピアース  シカゴ・ホワイトソックス   3-0  ワシントン・セネターズ  コミスキー・パーク  に初安打
 1972年9月2日     シカゴ・カブス   8-0  サンディエゴ・パドレス  リグレー・フィールド  に初四球
ノーヒットノーランは達成
 1983年4月15日     デトロイト・タイガース   6-0  シカゴ・ホワイトソックス  コミスキー・パーク  に初安打
 1988年5月2日     シンシナティ・レッズ   3-2  モントリオール・エクスポズ  リバーフロント・スタジアム  に初安打
後続にも打たれ降板
 1989年8月4日   デーブ・スティーブ  トロント・ブルージェイズ   2-1  ニューヨーク・ヤンキース  スカイドーム  に初安打
後続にも打たれ完封も逃す
 1990年4月20日     シアトル・マリナーズ   6-1  オークランド・アスレチックス  オークランド・アラメダ・
カウンティ・コロシアム  に初本塁打
完封も逃す
 2001年9月2日   マイク・ムッシーナ  ニューヨーク・ヤンキース   1-0  ボストン・レッドソックス  フェンウェイ・パーク  カール・エバレットに初安打
 2010年6月2日   アーマンド・ガララーガ  デトロイト・タイガース   3-0  クリーブランド・インディアンス  コメリカ・パーク  ジェイソン・ドナルドに初安打
(安打の判定を下した一塁塁審が試合終了直後に誤審を認め謝罪)
 2013年4月2日   ダルビッシュ有  テキサス・レンジャーズ   7-0  ヒューストン・アストロズ  ミニッツメイド・パーク  マーウィン・ゴンザレスに初安打
直後に降板
 2013年9月6日   ヤスメイロ・ペティット  サンフランシスコ・ジャイアンツ   3-0  アリゾナ・ダイヤモンドバックス  AT&Tパーク  エリック・チャベスに初安打
 2015年6月20日   マックス・シャーザー  ワシントン・ナショナルズ   6-0  ピッツバーグ・パイレーツ  ナショナルズ・パーク  ホセ・タバタに初死球
ノーヒットノーランは達成

◇無安打無四死球無失策を達成しながら振り逃げで完全試合を逃した例
達成日投手所属 スコア対戦相手球場備考
 2021年5月5日   ジョン・ミーンズ  ボルチモア・オリオールズ   6-0  シアトル・マリナーズ  T-モバイル・パーク  3回1死にサム・ハガーティーが振り逃げで出塁
ハガーティーの二盗失敗により「打者27人でのノーヒットノーラン」達成

◇短縮試合により参考記録とされている例
達成日投手所属 スコア対戦相手中断回備考
 1907年8月11日     セントルイス・カージナルス   4-0     7  ダブルヘッダー第2戦が7回で終了した事による。
当時、試合会場のロビソン・フィールドに照明施設が無かったため、
第2戦は7回で終了する事が事前に両チームにより申し合わせられていた。
なお、カルガーはダブルヘッダー第1戦にも先発し、12-0で完投勝利。
 1907年10月5日        4-0     5  ダブルヘッダー第2戦が日没により終了した事による。
なお、ビッカースはダブルヘッダー第1戦にも4番手で継投、
延長15回のうち12回を投げ切って4-2で勝ち投手となる。
 1967年8月6日   ディーン・チャンス  ミネソタ・ツインズ   2-0  ボストン・レッドソックス   5  レインアウトによる試合終了。
この年のチャンスは8月25日のインディアンス戦でもノーヒッターを記録、
レッドソックス監督のディック・ウィリアムズをして、「雨天終了でなければ、
チャンスは完全試合を達成していただろう」と言わしめた。
 1984年4月21日     モントリオール・エクスポズ   4-0  セントルイス・カージナルス   5  ダブルヘッダー第2戦のレインアウトによる試合終了。
パーマーは肘の故障により82年以降勝ち星から遠ざかっており、
これが2年ぶりの勝利であった。


◎ 学生野球での事例
アメリカの学生野球では次のような記録が残されている。
・ 2006年5月19日 - 対戦 - ハイランド・パーク高校のクレイトン・カーショウが、ノース・ウェスト高校の先頭打者から15人を連続三振に討ち取り、5回終了時点で13-0であった為、マーシー・ルール(日本でいうコールドゲーム)の適用で5回コールドとなった。マーシー・ルールの下での完全試合は参考記録となるが、カーショウの記録は全米史上初の全打者を三振とする形での完全試合であった事が特筆される。
・ 2016年5月12日 - 対戦 - セント・エドワード高校のジャレット・エドワーズがジョン・マーシャル高校の先頭打者から15人を連続三振に討ち取り、5回終了時点で10-0であった為、マーシー・ルールの適用で5回コールドとなった。マーシー・ルールの下での記録の為公式には参考記録となるが、オハイオ州はエドワーズの事績を公式記録として認定した。
・ 2017年4月11日 - 対戦 - チャタヌーガ・クリスチャン校のマシュー・マーサーにより達成。10-0でマーシー・ルールの適用で5回コールドとなる。なお、マーサーは同年4月4日のブレッドソー郡立高校戦でも14-0のスコアで5回コールドでの完全試合を達成しており、2試合連続でマーシー・ルール下の完全試合を達成するという偉業を成し遂げた。
・ 1957年8月23日 - ヌエボ・レオン州モンテレイ(メキシコ)対戦 - モンテレイの両投げ投手であるエンジェル・マシアスが、ラ・メサの全18人の打者の内11人を三振に討ち取り達成。モンテレイの勝利はリトルリーグ・ワールドシリーズで米国外のチームが優勝した初の事例であり、脚本家のW・ウィリアム・ウィノカーは「この事績の衝撃は、1980年レークプラシッドオリンピックのアイスホッケー競技にて米国チームがソ連チームを打ち破った事績(氷上の奇跡)を上回っていた」として、2008年の映画『』の脚本を執筆したし、引退後はメキシコのアマチュア野球で指導者として活動した。参考記録としてコールドゲームによるものが1度記録されている。 上述のMLBにおける定義と異なりNPBでは継投での完全試合達成は記録されない(参考記録となる)。 なお、2022年時点で延長で完全試合を達成したものは一人もいない。 チーム名・球場名は達成当時のもの。
 達成日 投手 所属  スコア 対戦相手 球場 備考
 1950年6月28日  藤本英雄  巨人   4-0  西日本  青森市営野球場  NPB史上最年長記録(32歳1ヶ月)
 1955年6月19日  武智文雄  近鉄   1-0  大映  大阪球場  同年8月30日の大映戦でも9回1死までパーフェクトに抑えている。
 1956年9月19日  宮地惟友  国鉄   6-0  広島  石川県営兼六園野球場  最小投球数(79球)
 1957年8月21日  金田正一  国鉄   1-0  中日  中日球場  抗議と観客乱入で9回1死から43分間中断、 NPBでの達成者では唯一の左腕投手
 1958年7月19日  西村貞朗  西鉄   1-0  東映  駒澤野球場  
 1960年8月11日  島田源太郎  大洋   1-0  大阪  川崎球場  セ・リーグ史上最年少記録(20歳11ヶ月)
 1961年6月20日  森滝義巳  国鉄   1-0  中日  後楽園球場  
 1966年5月1日  佐々木吉郎  大洋   1-0  広島  広島市民球場  元々はアテ馬で1回終了時点で交代の予定だった
 1966年5月12日  田中勉  西鉄   2-0  南海  大阪球場  1シーズン2人目の達成を果たした唯一の例
 1968年9月14日  外木場義郎  広島   2-0  大洋  広島市民球場  セ・リーグタイ記録となる1試合16奪三振も記録
 1970年10月6日  佐々木宏一郎  近鉄   3-0  南海  大阪球場  大阪球場でのプロ野球の完全試合は3度目(最多)
 1971年8月21日  高橋善正  東映   4-0  西鉄  後楽園球場  
 1973年10月10日  八木沢荘六  ロッテ   1-0  太平洋  宮城球場  
・ カウントが「3ボール」までいかなかった唯一のケース
・ プロ初完封が完全試合(史上初)
 1978年8月31日  今井雄太郎  阪急    5-0  ロッテ  宮城球場  
・ NPB史上初の指名打者制度ありでの達成
・ 昭和最後の完全試合
 1994年5月18日  槙原寛己  巨人
・ NPBタイ記録の19奪三振、NPB記録の13者連続奪三振

◇ 備考 ファウルフライ落球による失策を含む試合を完全試合とするかどうかについて、日本において完全試合はチームの記録ではなく「投手の記録」であると考えている面もあり、日本プロ野球のルール上では曖昧になっているが、1981年のセ・パ記録部申し合わせ事項でファウルフライの失策があっても完全試合は成立することが確認されている。メジャーリーグでは「チームの記録」との側面もあり、失策が記録されれば完全試合とは見なされなかったが、1991年以降は定義が緩和されて完全試合として認められている。 :

◎ 独立リーグ
独立リーグでは、リーグ側で公式戦の一環として実施されるNPB3軍との交流戦で、NPB選手による達成の例がある。
 達成日 投手 所属  スコア 対戦相手 球場 備考
 2019年4月16日  渡辺健史  ソフトバンク   3-0  高知  高知市野球場  NPBと四国アイランドリーグplusの交流戦で記録
また、参考記録として以下の記録がある。
 達成日 投手 所属  スコア 対戦相手 球場 備考
 2021年8月11日  山本雅士  神奈川   5-0  新潟  星槎中井スタジアム  7イニング制ダブルヘッダー第一試合


◎ 社会人野球
社会人野球の全国大会では都市対抗野球大会で2度、社会人野球日本選手権大会で1度記録されている。
○ 都市対抗野球

開催年  回  投手  所属  スコア  対戦相手  試合  球場
 1957年  第28回  村上峻介  二瀬町・日鉄二瀬。
開催年  回  投手  所属大学(所属連盟)  スコア  対戦校(所属連盟)  試合
 1965年  第14回  芝池博明  専修大学(東都)    6-0  東海大学(首都)  準決勝
 1969年  第18回  久保田美郎  関西大学(関西)    5-0  千葉商科大学(千葉)  1回戦
 1976年  第25回  森繁和  駒澤大学(東都)    2-0  近大工学部(広島六)  1回戦。
開催年  開催  投手  所属大学  スコア  対戦校
 1964年  春季リーグ  渡辺泰輔  慶應義塾大学   1-0  立教大学
 2000年  秋季リーグ  上重聡  立教大学   7-0  東京大学  東海大学   不明  成城大学
 2015年  春季リーグ  丸山泰資。
 2021年  秋季リーグ  桐敷拓馬。
開催年  開催  投手  所属大学  対戦校
 2004年  春季リーグ  染田賢作  同志社大学  京都大学。
開催年  開催  投手  所属大学  スコア  対戦校
 2017年  秋季リーグ  鈴木翔天  富士大学  4-0  八戸工業大学
 2021年  春季リーグ  金村尚真  富士大学  2-0  ノースアジア大学。明治神宮野球大会(秋季高校野球)でも本大会では達成者がおらず、ノーヒットノーランが一度記録されたのみとなっている。 なお、春・夏・秋のいずれも地方大会では完全試合が複数回記録されているが、特筆に値する事績としては江川卓(作新学院)による1971年・1972年夏の栃木県予選での2年連続2回の達成、岡崎淳二(川越商高)による1989年・1990年夏の埼玉県予選での2年連続2回の達成、参考記録では1993年夏の北北海道大会釧根地区予選で根室高の橘啓介が記録した5回コールド・15連続奪三振による達成などが挙げられる。 このほか、軟式の全国大会でも2度記録されている。
○ 選抜高等学校野球大会

開催年  回  投手  所属校  スコア  対戦校  試合
 1978年  第50回  松本稔  前橋(群馬)    1-0  比叡山(滋賀)  1回戦
 1994年  第66回  中野真博  金沢(石川)    3-0  江の川(島根)  1回戦

○ 全国高等学校軟式野球選手権大会

開催年  回  投手  所属校  スコア  対戦校  試合  球場
 2009年  第54回  小林雄太  名城大付(愛知)    7-0  初芝富田林(大阪)  1回戦  高砂市野球場
 2011年  第56回  下田巧  中京(岐阜)    4-0  河浦(熊本)。ただし、これ以外にも達成者がいる可能性はある。
年月日  回  投手  所属  スコア  対戦相手  試合  球場  備考
 2012年6月30日  第46回  伊藤英二  仙台東リーグ
(東北連盟1)   1-0  広島佐伯リーグ
(中国連盟)  1回戦  江戸川区臨海第2球技場  18アウトすべてを三振で達成


● 韓国野球
韓国野球委員会では、現在のところ達成事例が一度もない。
◇ 参考記録 : 2022年4月2日の対NCダイノス1回戦(昌原NCパーク)において、SSGランダースの先発ウィルマー・フォントは9回を投げて打者27人に対し完全投球を達成したが、ランダース打線も得点できず0-0のまま延長戦に突入し、フォントも9回無失点で降板したため完全試合とはならなかった。試合は延長10回表にランダースが4点を勝ち越し、10回裏は2番手のが1四球を出したのみの無失点で抑えたため、非公式ながら継投によるノーヒットノーランが記録された。

● 台湾野球
中華職業棒球大聯盟では、ライアン・ベルドゥーゴが唯一の完全試合を達成している。
達成日投手所属 スコア対戦相手球場
 2018年10月7日  ライアン・ベルドゥーゴ  統一ライオンズ   1-0  中信ブラザーズ  台南市立野球場


● キューバの野球
国内リーグ"セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル"では、マエルス・ロドリゲスが唯一の完全試合を達成している。
達成日投手所属 スコア対戦相手球場
 1999年12月22日  マエルス・ロドリゲス  ガジョス・デ・サンクティ・スピリトゥス   1-0  レニャドレス・デ・ラス・トゥーナス  エスタディオ・ホセ・アントニオ・ウエルガ


● 国際試合

・ 2023年3月13日 - 第5回 ワールド・ベースボール・クラシックの1次ラウンド・プールD、プエルトリコ対イスラエル戦で、プエルトリコ代表のホセ・デレオン、ヤックセル・リオス、エドウィン・ディアス、デュアン・アンダーウッド・ジュニアの4投手による継投で8回を完全投球した。味方打線も10得点でコールド勝ちとなり、8回参考記録ながら継投による完全試合を達成した。

● 準完全試合
「準完全試合」は以下の2通りがある。メディアでは本来前者を指すことが多かったが、ことが多い。ただしいずれもNPB非公認の記録であることには注意。
・ 安打・四死球・失策で走者を1人出したのみ、かつ完封試合。
このパターンは2022年8月末現在、日本プロ野球の公式戦では完投によるものが47人によって52回、継投によるものが3回記録されている。そのうち、ノーヒットノーランは16回(うち無四球で1失策の試合が2回)である。
・ 四死球・失策で出した走者を刺すか併殺打に打ち取ったことで、打者27人残塁0でノーヒットノーラン。このパターンは4例が記録されている。

◎ 日本プロ野球

 2012年5月30日  杉内俊哉  巨人  楽天  東京ドーム  9回中島俊哉に四球  9回2死まで完全投球
 2012年10月8日  西勇輝  オリックス  ソフトバンク  ヤフードーム  5回松中信彦に四球  小久保裕紀の引退試合
 2014年5月2日  岸孝之  西武  ロッテ  千葉マリンスタジアム  1回井口資仁に四球  
 2014年8月15日  則本昂大  楽天  ロッテ  コボスタ宮城  7回加藤翔平に安打  
 2015年3月28日  クリス・ジョンソン  広島  ヤクルト  MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島  7回山田哲人に安打  来日初の公式戦登板での記録
 2018年7月27日  山口俊  巨人  中日  東京ドーム  7回大島洋平に四球  
 2018年10月14日  菅野智之  巨人  ヤクルト  明治神宮野球場  7回山田哲人に四球  クライマックスシリーズでの記録
 2022年5月6日  大野雄大  中日  阪神  バンテリンドーム ナゴヤ  10回佐藤輝明に二塁打  10回2死まで完全投球
 2022年6月7日  今永昇太  DeNA  日本ハム  札幌ドーム  2回清宮幸太郎に四球  
 2022年6月8日  與座海人
平良海馬
増田達至  西武  巨人  ベルーナドーム  7回吉川尚輝に安打  継投による記録
打者27人で終了
 2022年6月18日  山本由伸  オリックス  西武  べルーナドーム  5回外崎修汰に四球  

年月日投手所属スコア相手球場許した走者走塁死させた原因備考
 1971年8月19日(2)  藤本和宏  広島   6-0  中日  広島市民球場  1回島谷金二に四球
9回江島巧に四球  1回木俣達彦を併殺打
9回新宅洋志を三邪飛、飛び出した江島が帰塁できずアウト  
 1973年6月16日(2)  高橋直樹  日拓   1-0  近鉄  後楽園球場  伊勢孝夫に四球  伊勢が盗塁死  
 1990年4月25日  柴田保光  日本ハム   3-0  近鉄  東京ドーム  ジム・トレーバーに四球  金村義明を併殺打  
 2022年5月11日  東浜巨  ソフトバンク   2-0  西武  福岡PayPayドーム  2回中村剛也に四球
5回山川穂高に四球  2回栗山巧を併殺打
5回中村剛也を併殺打  


◎ 選抜高校野球

 1991年3月28日  和田友貴彦  大阪桐蔭  仙台育英  1回戦  4回に四球
 1992年4月2日  吉田道  東海大相模  南部  2回戦  5回に安打


◎ 全国高等学校野球選手権

 1981年8月9日  田子譲治  鳥取西  東奥義塾  1回戦  1回に安打
 1982年8月8日  新谷博  佐賀商  木造  1回戦  9回2死に死球


◎ 社会人野球日本選手権大会

年月日 大会 投手 チーム 相手 許した走者
 2016年11月6日  第42回  猿渡真之  大阪ガス  鷺宮製作所  1回に四球


● 他競技での用法
本来は野球用語であるが、「完全なる勝利」という意味合いで他のスポーツでも使用されることがある。最高得点が決まっている競技では百点満点のようにその得点を得た試合のことを示す。

◎ 最高得点が決まっている競技

○ ボクシング
プロボクシングにおいても、3人のジャッジがいずれもフルマーク(全ラウンド10点。12回戦なら120点)の判定勝利だった場合に、完全試合と表現することもある。
○ ボウリング
ボウリングにおける完全試合(パーフェクトゲーム)とは、12回の投球全てがストライクで、300点を記録した試合のことである。

◎ 最高得点では無い別の定義

○ サッカー
サッカーにおいて相手にシュートを1本も撃たせず勝利した試合を完全試合と呼ぶ場合もある。Jリーグ公式戦においては2022年4月までに5例存在する。
・ 2009年11月8日にカシマスタジアムで行われたJ1リーグ第31節鹿島アントラーズVSモンテディオ山形戦で鹿島がJリーグ史上初となる被シュートゼロで2-0勝利を挙げた試合を日刊スポーツが「完全試合」と表現した。
・ 2019年3月30日に町田市立陸上競技場で行われたJ2リーグ第6節FC町田ゼルビアVS愛媛FC戦で町田が1-0でJリーグ2例目、J2では初の完全試合を達成。
・ 2019年10月14日にNDソフトスタジアム山形で行われたJ2リーグ第36節モンテディオ山形VSFC岐阜戦で山形が2-0でJ2では2度目の完全試合を達成。
・ 2020年9月13日に長野Uスタジアムで行われたJ3リーグ第15節AC長野パルセイロVSセレッソ大阪U-23戦で長野が2-0でJ3では初の完全試合を達成。
・ 2021年5月12日に豊田スタジアムで行われたJ1リーグ第21節名古屋グランパスVS鹿島アントラーズ戦で鹿島が2-0でJ1では2度目の完全試合を達成。 高校サッカーにおいては、青森山田が、2021年8月21日に日東シンコースタジアム丸岡サッカー場で行われた全国高校総体準決勝で静岡学園を、2022年1月11日に国立競技場で行われた全国高校選手権決勝で大津を、いずれも4-0で降す完全試合を達成している FIFAワールドカップにおいては、スペインが、2022年11月23日にアル・トゥマーマ・スタジアムで行われたカタールW杯1次リーグE組でコスタリカを7-0で降す完全試合を達成している。
○ 卓球
卓球の団体戦において、全マッチをストレートで勝利することを完全試合と呼ぶ。日本のTリーグにおいてはこれまでに男女それぞれ1度達成している。
・ 2020年11月17日、木下マイスター東京が琉球アスティーダ相手に達成。
・ 2022年9月23日、日本生命レッドエルフが京都カグヤライズ相手に達成。

「完全試合」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2023年12月4日7時(日本時間)現在での最新版を取得

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