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各務原市(かかみがはらし)は、岐阜県の南部に位置する市。
● 概要
濃尾平野の北部に位置し、岐阜地区に含まれる。北部と東部は標高200〜300メートルの山を境に関市、坂祝町、西は岐阜市、南西部は、笠松町と岐南町に隣接している。また、南は木曽川が東西に県境となって流れている。中山道の宿場町(鵜沼宿)として栄え、近現代には自衛隊岐阜基地などに関連する工業都市として発展した。今日では岐阜市や名古屋市のベッドタウンとなっており、人口は岐阜県で岐阜市、大垣市に続いて3番目である。
岐阜大学農学部跡地に造られた各務原市民公園をはじめとする多数の大規模な公園緑地があり、まちづくりの政策として「パークシティ」(公園都市)を掲げている。2005年(平成17年)には「緑の都市賞」内閣総理大臣賞を受賞した。新境川堤の桜並木は全国的にも有名である。
市章・市旗の由来は、各務原市の「各」の字を模式化したものだが、4つの菱形が市発足当時の旧構成町(旧那加町、蘇原町、鵜沼町、稲羽町)の4町を表し、4町が緊密に協力し合い、市の発展に繋げていくという願いを込めて制定された。
市外局番は大半の地域で058(岐阜MA。岐阜市や羽島市、羽島郡、瑞穂市(一部を除く)、本巣市の一部、本巣郡北方町と同じ)を使っているが、川島地区は0586(一宮MA。一宮市や稲沢市の一部と同じ)である。
● 地理
北部から東部にかけては俗に各務原アルプスと呼ばれる標高200-300mの秩父古生層の砂岩、チャート層山地が広がり、南部を木曽川が流れ、愛知県との県境となっている。市の中心部には標高30~60mの各務原台地が広がり、極めて水はけの良い洪積層の黒ぼく土壌であるため稲作には不向きで、鵜沼宿などの宿場町や街道沿いに街があったほかは、明治期までは大部分が原野であった。名鉄の六軒、二十軒という駅名や、溜め池の苧ヶ瀬池は当時の名残である。明治以降は、このような広大な原野と水はけの良すぎる土壌を生かす形で、軍事基地や演習場、かつては岐阜大学の農学部と工学部がおかれ、機械や紡績の工場、少ない水で成長する人参などの生産が主産業となった。山地は古生代〜中生代のチャートが主体で、堅いチャートが浸食されずに残ったもので、山地が空中写真で“>”という形に褶曲していることが確認できる。鵜沼地域の木曽川の岸からは、ジュラ紀の放散虫化石が豊富に見つかり、“Unuma”と命名された放散虫もあるほどである。
2004年に合併した旧川島町や旧稲羽町の南側は木曽川によって運ばれた沖積層の平地が広がっている。古くから木曽川が氾濫しやすい地域で、洪水が発生するたびに地形が変わる幾つかの川中島で形成されていた。昭和20年代の木曽川上流改修工事でようやく現在の河川流域に定まり、木曽川が3つの流路に分けられ、三派川と呼ばれている。北派川は乗越堤(越流堤)で木曽川本流からは締め切られている。通常時は新境川流路となるが異常増水時は木曽川本流から分流する。南派川は愛知県との県境となっている。地域としては、岐阜地区に分類される。
・ 河川:木曽川、境川、新境川、大安寺川
・ 用水:羽島用水、各務用水
・ 湖沼:苧ヶ瀬池(おがせいけ)、東島池
・ 山:権現山、伊木山、三井山、各務山、各務原アルプス(金毘羅山、迫間山、向山、権現山などのある山並みの通称)
◎ 隣接する自治体
・ 北:関市
・ 東:加茂郡坂祝町
・ 西:岐阜市、羽島郡笠松町、岐南町(笠松町地内の木曽川流域に飛び地がある)
・ 南:愛知県一宮市、江南市、犬山市、丹羽郡扶桑町
◎ 地名
○ 町名
各務原市の地名を参照
○ 地名の表記・発音
市発足から50年以上を経た現在でも、難読市名とされると同時に、この地の表記・発音は一貫していない。市名としては「各務原」(かかみがはら)を採用し、各務原市はこの表記・発音の使用を公共機関・市内企業・市内進出の企業に要請している。名古屋鉄道は各務原線の発音をそれまでの「各務原」(かがみはら)から変更してこれに準じたが、JR東海は現在も駅名に「各務ヶ原」(かがみがはら)を使用している。一方で、岐阜県立各務原高校は「各務原」(かかみはら)としているなど、公共機関ですら一貫していない。
各務原市民や近隣市町の住民の間でも「かかみはら」「かがみはら」「かかみがはら」「かがみがはら」の呼称が使われており、一貫性は無い。
2022年3月7日の岐阜新聞では、発音の詳細な分析が紹介されており、市内の南北で発音が異なるとしている。江戸時代、中山道の交通を通じて外部との接触が盛んだった各務原市南部では関西の濁音文化が反映されて「かがみ」と発音するようになった一方で、北部の集落は「各務村(かかみむら)」という呼称が定着したとしており、南部に位置する「各務ヶ原駅」と北部に位置する「各務原高校」の呼称について整合性がとれるとしている。
また、若者を中心に「みっぱら」と呼ばれることもある。
○ 地名の由来諸説
地名の由来は、古代に鏡作部(かがみつくりべ、銅鏡などの鏡を作る特殊技能集団)がいたことからと言い伝えられている(『各務村史』)。また、別の説では、各務地域のほぼ中央にある村国真墨田神社に鏡作部の祖神である天糠戸命(伊斯許理度売命の父神)が祀られているからとも言われている。いずれにしても、鏡が「かかみ・かかむ」から「各務」となったと言うことである。律令の時代には、「各牟」(この場合は発音は、かかむ)とも書いた。2022年3月7日の岐阜新聞では、「各牟」を名乗った渡来系の豪族を由来としており、鏡作部を由来とする説は「鏡」を当て字にした俗説に過ぎないとしている一方で、日本地名研究所の所長を務めた谷川彰英は、鏡作部を由来とする説は「ほぼ定説になっている」と主張している。
● 歴史
◎ 各務原市発足まで
出典
:各務原市教育委員会(編)『各務原市史 通史編 近世・近代現代』、各務原市、1987年、590-593頁。
:各務原市教育委員会(編)『新発見各務原市の歴史』、各務原市、2024年、148-149頁。
・ 1954年(昭和29年) - 岐阜市及び稲葉郡と羽島郡の10町村で合併し、人口30万人の岐阜市とする計画が立てられる。この町村には現在の各務原市の一部(那加町、更木村など)が含まれていた。
・ 1955年(昭和30年)
・ 2月11日 - 羽島郡中屋村、稲葉郡更木村、前宮村の3村が合併、町制施行し稲羽町が発足。
・ 4月1日 - 稲葉郡鵜沼町と各務村が合併し、鵜沼町となる。
・ 1957年(昭和32年)1月 - 那加町、蘇原町、鵜沼町、稲羽町、芥見村の4町1村で合併し、新市を建設する機運が高まり、仮称「各務ヶ原市」構想が生まれる。
・ 1958年(昭和33年)4月1日 - 芥見村が岐阜市に編入される。残る4町での合併の動きが始まる。
・ 1957年(昭和32年) - 那加町の住民により那加町の岐阜市への編入の運動が、蘇原町の住民により合併反対の運動が起きる。これらの運動は話し合いなどで収束する。
・ 1962年(昭和37年)
・ 5月 - 稲葉郡四町合併促進連絡協議会が設置される。
・ 8月 - 愛知県犬山市から鵜沼町に合併の申し入れがある(後に断る)。
・ 11月 - 新市建設基本計画案が完成。
・ 1963年(昭和38年)
・ 1月27日 - 合併関連議案を那加町、蘇原町、鵜沼町、稲羽町の臨時町議会に提出
・ 1月28日 - 那加町、蘇原町、鵜沼町、稲羽町の各町議会で、4町合併を議決する。
・ 2月12日 - 岐阜県告示第67号で、各務原市の設置が告示される。
・ 4月1日 - 各務原市が発足。
◎ 各務原市発足後
出典
:
:各務原市教育委員会(編)『新発見各務原市の歴史』、各務原市、2024年、156-157、184-185頁。
・ 1963年(昭和38年)
・ 4月1日 - 稲葉郡那加町、稲羽町、鵜沼町、蘇原町が合併し各務原市が誕生
・ 6月 - 人口6万人を突破
・ 10月23日 - 「各務原市民の歌」および「かかみがはら音頭」を制定。
・ 1965年(昭和40年)1月 - 市庁舎を現位置に移転。建物は岐阜県蚕業試験場の建物を転用。
・ 1967年(昭和42年)11月 - 人口7万人を突破
・ 1968年(昭和43年) -
・ ライン大橋完成。各務原市誕生前の1925年11月に完成した犬山橋に次いで、当市と愛知県犬山市とを結ぶ2つめの橋である。
・ 鵜沼台団地が開発される。
・ 1969年(昭和44年) - 愛岐大橋完成。当市と愛知県とを結ぶ3つめ(江南市との間では初)の橋である。
・ 1970年(昭和45年) - 松が丘団地が開発される。
・ 1972年(昭和47年) - 緑苑団地、つつじが丘団地、新鵜沼台団地が開発される。
・ 1973年(昭和48年)3月 - 市庁舎完成
・ 1974年(昭和49年) - 尾崎団地が開発される。
・ 1976年(昭和51年) -
・ 緑苑東団地が開発される。
・ 人口10万人を突破(11月)。
・ 1986年(昭和61年)3月5日 - 東海北陸自動車道の岐阜各務原IC・美濃IC間が開通(1998年12月13日、東海北陸自動車道が名神高速道路(一宮JCT)に連結)
・ 1992年(平成4年)10月 - 人口13万人を突破
・ 1993年(平成5年) - 各務原市産業文化センターが完成。
・ 1996年(平成8年)3月23日 - かかみがはら航空宇宙博物館(現・岐阜かかみがはら航空宇宙博物館)オープン
・ 2000年(平成12年)
・ 3月28日 - 犬山橋に隣接した道路専用の「ツインブリッジ」が完成。道路橋に名鉄電車が通っていた(路面電車と同様だった)のが改善され、旧橋は電車専用の鉄橋となる。
・ 6月 - ふれあいバス運行開始。
・ 2002年(平成14年)
・ 10月28日 - 羽島郡町村合併問題研究会で羽島郡四町(笠松町・岐南町・柳津町・川島町)の合併構想が白紙となる。
・ 11月13日 - 川島町が各務原市への合併を申し入れる。
・ 12月3日 - 川島・各務原合併協議会準備会を設置。
・ 2003年(平成15年)
・ 1月20日 - 岐南町から合併協議参加の申し入れがある。
・ 4月1日 - 各務原市、川島町、岐南町で木曽川文化圏市町合併協議会を設置。
・ 6月6日 - 岐南町が住民投票(5月25日)の結果を踏まえ、木曽川文化圏市町合併協議会を離脱。
・ 2004年(平成16年)
・ 2月25日 - 合併協定書が調印される。
・ 11月1日 - 羽島郡川島町を編入
・ 2006年(平成18年)11月5日 - 神明小網橋完成
・ 2008年(平成20年)3月 - 人口15万人を突破
・ 2013年(平成25年)
・ 3月24日 - 各務原大橋完成。旧市区と川島地区(旧・川島町)とが1本の道で結ばれ、神明小網橋も利用して各務原市役所~江南駅方面へのルートができた。
・ 4月 - 市制50周年
・ 2021年(令和3年)9月21日 - 市役所新庁舎高層棟が完成。
・ 2023年(令和5年)11月6日 - 市役所新庁舎低層棟が完成し、新庁舎が全面オープン。
● 人口
● 行政
・ 市長:浅野健司(2013年5月20日就任、3期目)
◎ 歴代市長
1 武藤嘉一 1963年(昭和38年)4月1日 1968年(昭和43年)6月 2期 病気により2期途中で辞任
2 松原啓吉 1968年(昭和43年)9月8日 1973年(昭和48年)4月18日 2期 学校給食センター、市の指定金融機関を
めぐる汚職事件により2期途中で引責辞任
3 1973年(昭和48年)5月20日 1997年(平成9年)5月19日 6期 各務原市市制施行20周年記念事業の一つとして『各務原市史』の編集を行い、1986年に刊行までこぎつける
4 森真 1997年(平成9年)5月20日 2013年(平成25年)5月19日 4期 「パークシティ」(公園都市)を掲げ、各務野自然遺産の森、学びの森、河跡湖公園、各務野櫻苑を開園させる。羽島郡川島町を編入。
5 浅野健司 2013年(平成25年)5月19日 (現職) 3期目
● 議会
◎ 各務原市議会
◎ 衆議院
・ 選挙区:岐阜3区 (関市、美濃市、羽島市、各務原市、山県市、瑞穂市、本巣市、羽島郡、本巣郡)
・ 任期:2024年10月27日 - 2028年10月26日
・ 投票日:2024年10月27日
・ 当日有権者数:406,711人
・ 投票率:53.17%
当 武藤容治 69 自由民主党 前 98,370票 ○
比当 仙田晃宏 42 国民民主党 新 64,039票 ○
比当 阪口直人 61 れいわ新選組 元 48,002票 ○
● 経済
◎ 産業
工業出荷高は県内第1位であり、飛行実験隊に位置づけられている航空自衛隊岐阜基地に隣接する川崎重工業株式会社の岐阜工場(川崎重工業航空宇宙システムカンパニー航空機工場(所在地は「各務原市川崎町」)などの関連航空機部品企業群、自動車関連工場など輸送用車輌機器、岐阜県金属工業団地(通称:金属団地)にはその名の通り金属加工企業が群立している。
市北部の須衛町に位置するテクノプラザは、バーチャルリアリティやロボット技術の研究開発拠点として岐阜県庁により設置され、早稲田大学WABOT-HOUSE研究所や岐阜県科学技術振興センターを中核とし、事業所や研究開発専用の産業団地で構成され、多くのベンチャー企業が進出している。また、日本一ソフトウェアなどテクノプラザ出身の企業から上場企業も誕生している。
かつては耕作に不向きな各務原台地上でも栽培できる加工用かんしょを使った澱粉製造工場があったが、強烈な悪臭を発するために公害として市の重大な課題となっていた。工場は1989年3月に閉業し、台地上の農業はニンジンが中心となった。
○ 工業団地
・ 岐阜県金属工業団地 (金属団地)
・ 岐阜木材工業団地 (須衛町7丁目)
・ 各務原工業団地 (上戸町)
・ 各務原第2工業団地 (松本町)
・ 各務原町7丁目工業団地 (鵜沼各務原町7丁目)
・ 住工団地 (須衛町)
・ 大伊木工業団地 (鵜沼大伊木町)
・ 各務東町工業団地 (各務東町)
・ テクノプラザ
・ テクノプラザ1 (テクノプラザ1丁目)
・ テクノプラザ2 (テクノプラザ2丁目)
・ テクノプラザ3 (テクノプラザ3丁目)
・ 山崎工業団地 (那加山崎町)
・ テックフォルテ各務原 (各務山1丁目)
◎ 名産
・ 各務原にんじん
・ 美濃国幕領御膳籾(現在の各務原市の幕府直轄領で作られていた徳川将軍家への献上米を再現。魚粕や油粕を含んだ肥料を使うのが特徴)
・ 貞奴ゆかりの里(和菓子)
・ 若アユの一夜干し(アユの開きを干したもの)
・ 錦の舞(和菓子)
・ にんじん村(ジュース)
・ かかみがはら絵巻(和菓子)
・ 絵絹(掛け軸に用いられる絵絹の市場占有率100%)
・ 守口大根(生産のみ)
・ 各務原キムチ
・ 篝火(清酒 菊川)
・ 美濃国幕領御膳籾(ハツシモの特別栽培米)
◎ 主な企業
・ 川崎重工業航空宇宙システムカンパニー
・ カルビー各務原工場 - 地域限定各務原キムチ味ポテトチップスを製造
・ 日本一ソフトウェア
・ ムトー精工
・ 岐阜車体工業(トヨタグループ)
・ キョーラクテクノ(トヨタグループ)
・ 中日本ダイカスト工業
・ 天龍ホールディングス
・ エーザイ川島工園
・ テルモ・クリニカルサプライ
・ 大東乳業
・ 大幸精工
・ ゼロスポーツ(ゼロマックス)
・ 大雄
・ 小町酒造
・ 蔵元林本店
・ アピ川島養蜂場
◎ 主な商業施設
◇ 鵜沼地区
・ アピタ各務原
・ イオンタウン各務原鵜沼
・ 平和堂うぬま店
・ コノミヤ鵜沼店
・ カネスエ各務原鵜沼店
・ DCM各務原店
・ MEGAドン・キホーテ鵜沼店
・ コメリハード&グリーンおがせ店
・ ニトリ各務原店
・ ゲンキーにんじん通り店
・ ゲンキー鵜沼東店
・ クスリのアオキにんじん通り店
・ クスリのアオキ鵜沼東店
・ V・drug鵜沼店
・ V・drugにんじん通り店
・ スギ薬局鵜沼店
・ スギ薬局鵜沼三ツ池店
・ テックランド各務原店
◇ 那加地区
・ イオンモール各務原インター
・ ピアゴ各務原店
・ マックスバリュ各務原那加店
・ 三心那加店
・ アミカ各務原店
・ ゲンキー前洞新町店
・ ゲンキー土山店
・ クスリのアオキ那加野畑店
・ ドラッグユタカ各務原那加店
・ V・drug那加店
・ V・drug那加住吉店
・ V・drug各務原店
・ スギ薬局各務原市役所前店
・ ケーズデンキ各務原店
◇ 蘇原地区
・ イオンタウン各務原
・ バロー各務原中央店
・ 大阪屋ショップ各務原店
・ タチヤ各務原店
・ ホームセンターバロー各務原中央店
・ ゲンキー花園店
・ ゲンキー六軒町店
・ ゲンキー蘇原新栄町店
・ クスリのアオキ蘇原中央店
・ クスリのアオキ蘇原申子店
・ V・drug蘇原店
・ V・drug各務原中央店
・ スギ薬局各務原店
・ スギ薬局蘇原店
・ スギ薬局各務原東店
◇ 稲羽地区
・ PROsite各務原インター店
・ ゲンキー各務原インター南店
・ エディオン各務原店
・ クスリのアオキ大佐野店 - 2025年春開店予定
◇ 川島地区
・ コメリハード&グリーン川島店
・ ゲンキー川島河田店
・ クスリのアオキ川島店
● 姉妹都市・提携都市
◎ 国内
◇友好都市
・ 福井県敦賀市
・1989年(平成元年)10月2日 友好都市提携
◇都市交流
・ 愛知県犬山市
◎ 海外
◇姉妹都市
・ 春川市(大韓民国江原特別自治道)
・2003年10月31日姉妹都市提携。
・春川市が冬のソナタのロケ地であることから、学びの森内に通称「冬ソナストリート」が整備された。
◇都市交流
・GDCN(Global Digital City Network)世界知識産業都市連合
・8カ国12都市が会員となっており、各務原市が会長都市を務めている
・ ユタ州(アメリカ合衆国)
・ セリトス(アメリカ合衆国カリフォルニア州)
◇連携協定
・エバレットコミュニティカレッジ(アメリカ合衆国ワシントン州)
・米国スミソニアン航空宇宙博物館
● 教育
かつては岐阜大学の工学部・農学部と付属農場が所在した。1981年に工学部、1982年に農学部が岐阜市柳戸に移転した。跡地は各務原市民公園、学びの森、各務原市立各務原特別支援学校などになっている。
◎ 幼稚園・認定こども園・保育所
◇ 幼稚園
私立
◇ 認定こども園
私立
◇ 保育所
公立
私立
◇ 地域型保育事業所
◎ 小学校
◎ 中学校
・ 各務原市立那加中学校
・ 各務原市立桜丘中学校
・ 各務原市立川島中学校
・ 各務原市立稲羽中学校
・ 各務原市立蘇原中学校
・ 各務原市立中央中学校
・ 各務原市立鵜沼中学校
・ 各務原市立緑陽中学校
◎ 高等学校
・ 岐阜県立各務原高等学校 (普通科)※読みは「かかみはら」
・ 岐阜県立各務原西高等学校(単位制 - 普通科)※読みは「かかみがはらにし」
・ 岐阜県立岐阜各務野高等学校(情報科・福祉科・ビジネス科)※読みは「ぎふかかみの」
◎ 特別支援学校
・ 各務原市立各務原特別支援学校
◎ 大学・短期大学
・ 東海学院大学
・東海学院大学短期大学部
・ 中部学院大学 各務原キャンパス
・ 中部学院大学短期大学部 各務原キャンパス
◎ その他の教育機関
◇ 消防学校
・ 岐阜県消防学校
◇ 看護学校
・ 各務原市医師会准看護学校
◇ フリースクール
・ フリースクール らすくの家
・ 特定非営利活動法人 つむぎの森
◇ 外国人学校
・ セントロ・エドカショナル・ノヴァ・エターパ
◇ 指定自動車教習所
・ 那加自動車学校
● 交通
◎ 鉄道路線
市の中心となる駅は名鉄各務原市役所前駅(市役所最寄り)となる。JRの駅が当市にはあるがJRの駅(当市JR唯一の有人駅である高山線鵜沼駅)が中心駅ではなく、しかも無人駅のほうが中心駅という珍しい市である。
なお、各務原市内で利用者最多の駅は、犬山線の起点・終点(名古屋方面への特急・急行)かつ各務原線に直通し、鵜沼駅とも直接隣接している名鉄新鵜沼駅である。
◇ 東海旅客鉄道(JR東海)
・ 高山本線:(岐阜市) - 那加駅 - 蘇原駅 - 各務ケ原駅 - 鵜沼駅 - (加茂郡坂祝町)
◇ 名古屋鉄道(名鉄)
・ 各務原線:(岐阜市) - 新加納駅 - 新那加駅 - 市民公園前駅 - 各務原市役所前駅 - 六軒駅 - 三柿野駅 - 二十軒駅 - 名電各務原駅 - 苧ヶ瀬駅 - 羽場駅 - 鵜沼宿駅
・ 犬山線:新鵜沼駅 - (愛知県犬山市)
名古屋市から鉄道アクセスは、名鉄各務原線の利用であれば名古屋本線(名鉄本線)を利用し名鉄岐阜駅で乗り換えるか、犬山線を利用し、犬山駅・犬山遊園駅・新鵜沼駅のいずれかで乗り換える。JR利用の場合は東海道線の岐阜駅で高山線に乗り換える。JR特急ひだ号のJR鵜沼駅停車が一日数本あり、名鉄からの乗り換えに利用可能だが、ひだ号は鵜沼駅は通過の方が多い。岐阜市内とのアクセスは、運賃や所要時間ではJRに、運転本数では名鉄に分がある。
他に、市外ではあるが、JR木曽川駅、名鉄江南駅が旧川島町や旧稲羽町といった市南部からのアクセス圏内である。市西部の旧那加町・旧蘇原町からも高山線や各務原線では名古屋方面には遠回りになり、乗換を要するので、JR木曽川駅や名鉄江南駅を利用することが多くなっている。
2005年までは市北西部のごく一部区間を名鉄美濃町線が通っていたが、当市内に駅は設置されていなかった。
◎ バス路線
・ 岐阜バス
・ かつては岐阜バスの子会社の岐阜バスコミュニティも独自路線を運行していたが、2017年4月に岐阜バスと合併。路線は岐阜バスに引き継がれた。
・ 名鉄バス
・ 名鉄一宮駅と市内川島にある川島バス停とを結んでいる。(車両回送を兼ねた江南駅とを結ぶ便も少数ある)。なお、2021年現在、岐阜県内で名鉄の一般路線バスが走っているのは各務原市川島のみである。
・ 各務原市ふれあいバス
・ 373バス
・ 岐阜市東部の長森南地区を循環するコミュニティバス。各務原市の「那加日新町」「イオンモール各務原」に乗り入れる。
◎ デマンド型交通
・ チョイソコかかみがはら
・ チョイソコかわしま
◎ 道路
○ 高速道路
・ 東海北陸自動車道
・ 岐阜各務原インターチェンジ
・ 川島パーキングエリア(河川環境楽園)
○ 一般国道
・ 国道21号(那加バイパス、鵜沼バイパス、坂祝バイパス)
・ 岐阜南部横断ハイウェイの計画では坂祝バイパスは該当するが、那加バイパスと鵜沼バイパスは該当しない。
○ 主要地方道
・ 岐阜県道17号江南関線
・ 岐阜県道27号春日井各務原線
・ 岐阜県道92号岐阜巣南大野線
・ 岐阜県道93号川島三輪線
・ 岐阜県道95号芋島鵜沼線
○ 一般県道
・ 岐阜県道114号一宮各務原線
・ 岐阜県道115号一宮川島線
・ 岐阜県道152号岐阜各務原線
・ 岐阜県道178号下中屋笠松線
・ 岐阜県道180号松原芋島線
・ 岐阜県道181号岐阜那加線
・ 岐阜県道205号長森各務原線
・ 岐阜県道207号各務原美濃加茂線
○ 市内の道路通称名
1983年(昭和58年)8月30日に、市道、県道の20路線に愛称が決定。1989年(平成元年)1月25日に17路線が追加された。その後順次増加している。。
・ 伊木山通り
: 鵜沼西町 - 伊木山(市道鵜1042号線)
・ いちょう通り
: 東島池 - 那加岩地町二丁目(市道蘇南1号線)
: ラーメン店が集中していることから、「かかみがはら拉麺街道」の別名がある。
・ 稲羽本通り
: 熊野神社 - 前渡東町(市道稲803号線)
・ 岩坂グリーンロード
: 各務おがせ町八丁目 - 岩坂トンネル(関市との境)(市道各5号線)
・ 鵜沼宿街道
: 鵜沼東町二丁目 - 鵜沼羽場町三丁目(市道鵜698号線)
・ 鵜沼南町通り
: 鵜沼東町一丁目 - 鵜沼南町四丁目(市道鵜118号線)
・ おがせ街道(県道205号長森各務原線の一部)
・ 尾崎中央通り
: 尾崎 - 那加北洞町一丁目(市道那837号線)
・ かえで通り
: 那加住吉町五丁目 - 蘇原花園町四丁目(市道那804号線)
・ 各務原駅前通り
: 各務ケ原駅 - 鵜沼朝日町五丁目(市道鵜49号線)
・ 各務原パークウェイ
: 鵜沼大安寺町一丁目 - 苧ヶ瀬池(市道鵜1227号線)
・ かかみ・すえ通り
: 各務おがせ町六丁目 - 須衛町二丁目(市道各1号線)
・ かかみの通り
: 鵜沼各務原町五丁目 - 鵜沼大伊木町一丁目(市道鵜941号線)
・ 学園通り
: 那加中学校 - 那加中央保育所(市道那352号線)
・ 木曽川街道
: 大野町四丁目 - 犬山橋(県道95号芋島鵜沼線の一部、市道稲941号線(2020年までの旧・芋島鵜沼線))
・ けやき通り
: 那加桜町 - 那加不動丘(市道那643号線)
・ 栄通り
: 自衛隊官舎 - 東泉橋(市道蘇南2号線・蘇北484号線)
・ さくら通り
: 山崎橋 - 新境川橋(市道那554号線、那144号線、那1043号線、蘇北656号線、県道93号川島三輪線の一部)
: 新境川堤防道路
・ 早苗通り
: 蘇原駅 - 那加雄飛ケ丘町(市道蘇南3号線)
・ 産業通り
: 鵜沼三ツ池町六丁目 - 鵜沼朝日町二丁目(市道鵜41号線、鵜80号線)
・ 常貞寺通り
: 下切町 - 前渡西町(市道稲143号線)
・ 女子大通り
: 那加土山町一丁目 - 那加桐野町一丁目(市道那28号線)
・ 新鵜沼駅前通り
: 鵜沼東町五丁目 - 犬山橋(県道27号春日井各務原線の一部)
・ 新鵜沼台通り
: 鵜沼宝積寺町 - 新鵜沼台(市道鵜332号線)
・ 新加納通り
: 那加新加納町 - 岐阜市との境(那加西浦町)(市道那691号線)
・ すいれん通り
: 各務おがせ町九丁目 - 各務おがせ町八丁目(市道各15号線)
・ スチールロード
: 那加日新町八丁目 - 神置町二丁目(市道那255号線)
・ 蘇原駅前通り
: 蘇原駅 - 川協団地(市道蘇北18号線、蘇北521号線、蘇南5号線)
・ 蘇原中央通り
: 加佐美神社 - 蘇原三柿野町(市道蘇北133号線、蘇北735号線、蘇南53号線)
・ 体育館通り
: 那加西野町 - 那加前野町四丁目(市道那140号線)
・ 那加中通り
: 那加東亜町 - 那加山崎町(市道那351号線)
・ 那加メーンロード
: 那加日新町 - 蘇原六軒町二丁目(市道那816号線)
: 「那加メインロード」と記述する場合もある。
: 那加バイパス以前の国道21号に該当。
・ 西野町通り
: 那加西那加町 - 新那加駅(市道那468号線)
・ にんじん通り
: 鵜沼南町六丁目 - 鵜沼各務原町三丁目(市道鵜932号線)
・ 飛行場通り
: 那加住吉町一丁目 - 上戸町七丁目(市道那813号線)
・ 本町通り
: 那加駅 - 那加東那加町(市道那965号線)
: 那加本町を南北に縦断する。
・ 三井街道
: 那加栄町 - 下中屋町三丁目(市道那966号線、県道114号一宮各務原線の一部)
・ みどり坂
: 鵜沼駅 - 緑苑東(市道鵜691号線)
・ 八木山通り
: 鵜沼西町 - 各務おがせ町九丁目(市道鵜1095号線)
・ 山田寺通り
: 蘇原瑞穂町一丁目 - 蘇原青雲町三丁目(県道205号長森各務原線の一部、市道蘇北433号線)
・ ユーエス通り
: 那加雄飛ケ丘町 - 那加雲雀町(市道那538号線、那546号線)
・ 緑苑環状道路
: 緑苑団地入口 - 緑苑南一丁目(市道鵜435号線)
・ 吾妻町通り
: 那加駅 - 那加吾妻町(市道那472号線)
・ 各務原大橋通り
: 上戸町 - 川島小網町(市道稲926号線)
○ その他
東海自然歩道が市内を通過している。
当市鵜沼各務原町附近と愛知県丹羽郡扶桑町とを結ぶ新愛岐大橋の計画がある。扶桑町中央部を経由して国道41号小牧インター方面との新たなルートとなり、当市と愛知県とをつなぐ第5(扶桑町との間は初)のルートになる予定。
タクシーの営業区域は、川島地区を除いた地区は美濃加茂市、関市(旧洞戸村・板取村・武芸川町・武儀町・上之保村を除く)、美濃市、美濃加茂市、可児市などの美濃・可児交通圏。川島地区は岐阜市、羽島市、山県市、瑞穂市、本巣市などの岐阜交通圏となる。
● 名所・旧跡・観光スポット
・木曽川は日本のライン川と形容され、日本ラインと呼ばれる景観が国の名勝百選に数えられている。
・新境川の堤防の桜並木は百十郎桜と呼ばれ、日本さくら名所100選に選ばれている。
・古墳や農村歌舞伎の村国座など文化財が多数点在し、日本の女優の祖として名高い川上貞奴が建立した貞照寺もある。
◎ 名所
◎ 遺跡・史跡
◎ 主な寺院
◎ 主な神社
◎ 主なキリスト教会
◎ 公園
◎ 市民広場
・ 各務原市万葉公園 (那加雲雀町)
・ 各務原市三ツ池憩いの緑地 (鵜沼三ツ池町)
・ 各務原市民運動公園 (三井東町)
・ 各務原市三ツ池集いの広場 (鵜沼三ツ池町)
・ 各務原市生命の森 (鵜沼朝日町)
・ 各務原市空の森運動公園 (鵜沼朝日町)
・ 上中屋広場 (上中屋町)
・ 小網広場 (川島小網町)
・ 各務原大橋交流広場 (上中屋町)
・ 朝日憩いの広場 (鵜沼朝日町)
◎ 博物館
・岐阜かかみがはら航空宇宙博物館
・内藤記念くすり博物館(エーザイ川島工園内)
・世界淡水魚園水族館
・各務原市歴史民俗資料館
・各務原市木曽川文化史料館
・各務原市埋蔵文化財調査センター
・中山道鵜沼宿町屋館
・川まつり資料館
◎ 競技場
・岐阜県グリーンスタジアム ホッケー用人工芝スタジアム。ホッケー女子日本代表のホームグラウンドとして使用されたことがある。
・岐阜カンツリークラブ - 1960年(昭和35年)に、岐阜県内で最初に作られたゴルフ場。
◎ 祭事・イベント
2005年までは毎年5月にかさだ広場でオオキンケイギク祭りが開催されていたが、オオキンケイギクが外来種で駆除対象の植物となった煽りを受け、2006年以降は中止となった。
● 公共施設
◎ 国の機関
・国土交通省中部地方整備局木曽川上流河川事務所
・木曽川第一出張所
・水辺共生体験館
・国立研究開発法人土木研究所自然共生研究センター
・自衛隊岐阜地方協力本部岐阜基地分室
◎ 県の機関
・岐阜県水産研究所
・岐阜県広域防災センター
◎ 市役所・サービスセンター
・ 市役所本庁舎
・ 市役所北庁舎
・ 水道事業庁舎
・ 川島市民サービスセンター 川島地区
・ 尾崎市民サービスセンター 尾崎団地(那加地区北部)
・ 稲羽市民サービスセンター 稲羽地区
・ 鵜沼市民サービスセンター 鵜沼地区
・ みどり坂市民サービスセンター 鵜沼地区
・ 蘇原市民サービスセンター 蘇原地区
◎ その他の行政関連施設
・ 各務原市瞑想の森
・ 瞑想の森 市営斎場
・ 公園墓地 瞑想の森
・ 各務原市水道事業庁舎
・ 水道料金事務センター ※株式会社フューチャーイン各務原営業所(NTT西日本 各務原ビル内)に委託
・ 各務原市クリーンセンター - し尿・浄化槽汚泥処理施設
・ 各務原市北清掃センター - 清掃工場
・ 各務原市大伊木一般廃棄物最終処分場 ※2001年より搬入及び埋め立てを行っていない
・ 各務原市学校給食センター
◎ 警察署
・各務原警察署
◎ 消防
・ 各務原市消防本部
・ 西部方面消防署
・ 川島分署
・ 各務原市では昭和50年代に硝酸性窒素による地下水汚染が発見された。原因は特産物である「ニンジン」の耕作地で使用される窒素肥料の流出であることが後に判明するが、原因特定までに10年の時間がかかった。各務原市は「各務原台地」と呼ばれる台地の上に位置しており、地質的には1m程度までが表層である「黒ボク土」と呼ばれるもので、そこから基部岩盤まで最大100m程度の3層の砂礫層が存在している。このような地理的状況から表層面は水はけが良い反面、地下水が豊富で古くから井戸などにより地下水を利用してきたが、表層の汚染が地下水に浸透しやすい状況であったと言える。現在は、減肥対策によってある程度の汚染軽減がなされているが、あくまで負荷がゼロになったわけではないため、依然として汚染が存在する状態が続いている。
◇ 有機フッ素化合物による地下水汚染
・ 2023年(令和5年)7月28日、三井水源地の井戸から、発がん性などが指摘されている有機フッ素化合物の一種「PFOS」「PFOA」が国の暫定目標値の最大15.8倍の濃度で検出され、2020年11月の水質検査で超過を把握していたが、法的な公表義務がないためなどの理由で公表していなかったことを発表した。三井水源地は市民の半数に当たる約72,000人に水道水を供給していることから、市民に影響が無いように2023年7月時点では高濃度の一部の井戸を止めて供給を続けている。尚、2023年7月時点では原因は特定できていない。。市は水源地に活性炭を用いて有機フッ素化合物を取り除く浄水設備の改良工事などを2023年中に行い、その後、除去施設を建設する方針を示している。また、三井水源地の配水区域にある保育所、小学校、中学校、高校に浄水器を取り付けることとなる。
・ 三井水源地で超過が確認された井戸から半径500m以内にある家庭や事業所の井戸にも国の目標値超えるPFASが検出され、汚染範囲が広範囲となる可能性が指摘されている。
・ 2023年(令和5年)10月23日に三井水源地に活性炭による浄化システムの設置工事(第一期工事)が完成。設置後もPFOS・PFOA濃度を定期的にモニタリングして活性炭の寿命を確認し、PFOS・PFOAの吸着除去効果が維持できるように活性炭の入替えが行われている。
「各務原市」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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