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物(もの、ぶつ)とは、広義には対象を特定化せず一般的・包括的にいう語であり、人間が知覚し思考しうる対象の一切である。英語ではthing。
・ 空間のある部分を占め、人間の感覚で捉えることができる形を持つ対象。
・ 物質、実体、または物体など。
・ 具体的な存在から離れた、人間が考えられうる形を持たない対象。
・ 物事や事物、言葉、学問など。
・ 妖怪や霊魂など、不可思議で霊力を持つ得体が知れない存在。この用法の例は古くは『春秋左氏伝』宣公三年に見られる。
・ 哲学では経験の対象(客観)とされる時間的存在者のこと。空間的・時間的対象。ドイツ語で Ding。(反対語:物自体 Ding an sich)
・ 狭義にはこのもの、あのものと指示しうる感覚的個物(「椅子」「机」など)を意味するが、広義には思考の対象となり、命題の主題となりうる万物、例えば心や価値などの非感覚的個物をも含めて意味する。
・ 商品。また、経済学では、財のうち、物理的なものを指す。「モノ」と書かれることもある。
・ 物 (法律)とは、人(自然人)に対する言葉で、権利などの客体となるものをいう。民法上は、有体物をいう。法律家は「ブツ」と読むことも多い。
・ 日常生活では、食べ物、飲み物、宝物、下手物、初物、色物など、不特定または多様な物品、個体などを指すのに用いられることが多い。
・ 「ブツ」と音読みにする場合でも、廃棄物、動物、などのように同様の意味を持つことが多い。また隠語的に、(公言できない)物品の代名詞としても用いられる。
「物」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年12月6日22時(日本時間)現在での最新版を取得
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