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古事記(こじき、ふることふみ、ふることぶみ)は、日本の日本神話を含む歴史書。現存する日本最古の書物である。その序によれば、和銅5年(712年)に太安万侶が編纂し、元明天皇に献上されたことで成立する。上中下の3巻。内容は天地開闢から推古天皇の記事である。
8年後の養老4年(720年)に編纂された『日本書紀』とともに神代から上古までを記した史書として、近代になって国家の聖典としてみられ、記紀と総称されることもあるが、『古事記』が出雲神話を重視するなど両書の内容には差異もある。
和歌の母体である古代歌謡(記紀歌謡)などの民間伝承の歌謡や、古代神話・伝説などの素材や記録を取り込んだ『古事記』は、日本文学の発生や源流を見る上でも重要な素材の宝庫となっている。
● 概要
『古事記』の原本は現存せず、いくつかの写本が伝わる。成立年代は、写本の序に記された年月日(和銅5年正月28日(ユリウス暦712年3月9日))により、8世紀初めと推定される。
内容は、神代における天地の始まりから推古天皇の時代に至るまでの出来事が、神話や伝説などを含めて、紀伝体で記載される。また、数多くの歌謡を含む。「高天原」という語が多用される点でも特徴的な文書である。
『古事記』は『日本書紀』とともに後世では「記紀」と総称される。内容には一部に違いがあり、『日本書紀』のような勅撰の正史ではないが、『古事記』も序文で天武天皇が、
と詔したと記載があるため、勅撰とも考えられる。しかし史料の上では、序文に書かれた成立過程や皇室の関与に不明な点や矛盾点が多いとする見解もある。
『続日本紀』には『日本書紀』の記事があるのに対し、『古事記』にはそのような記述を欠いている。稗田阿礼の実在性の低さ、序文の不自然さから、偽書説(後述)も唱えられている。
『古事記』は歴史書であると共に文学的な価値も非常に高く評価され、また日本神話を伝える神典の一つとして、神道を中心に日本の宗教文化や精神文化に多大な影響を与えている。『古事記』に現れる神々は、現在では多くの神社で祭神として祀られている。一方文化的な側面は『日本書紀』よりも強く、創作物や伝承等で度々引用されるなど、世間一般への日本神話の浸透に大きな影響を与えている。
◎ 編纂の経緯
中大兄皇子(天智天皇)らによる蘇我入鹿暗殺事件(乙巳の変)に憤慨した蘇我蝦夷は大邸宅に火をかけ自害した。この時に朝廷の歴史書を保管していた書庫までもが炎上したと言われる。『天皇記』など数多くの歴史書はこの時に失われ、『国記』は難を逃れて天智天皇に献上されたとされるが、共に現存しない。天智天皇は白村江の戦いで唐と新羅の連合に敗北し、予想された渡海攻撃への準備のため史書編纂の余裕はなかった。その時点で既に諸家の『帝紀』及『本辭』(『旧辞』)は虚実ない交ぜの状態であった。壬申の乱後、天智天皇の弟である天武天皇が即位し、『天皇記』や焼けて欠けてしまった『国記』に代わる国史の編纂を命じた。その際、28歳で高い識字能力と記憶力を持つ稗田阿礼に『帝紀』及『本辭』などの文献を「誦習」させた。
◎ 表記
本文は変体漢文を主体とし、古語や固有名詞のように、漢文では代用しづらいものは一字一音表記としている。歌謡は全て一字一音表記とされており、本文の一字一音表記部分を含めて上代特殊仮名遣の研究対象となっている。また一字一音表記のうち、一部の神名などの右傍に 上 、 去 と、中国の文書にみられる漢語の声調である四声のうち上声と去声と同じ文字を配している。
◎ 歌謡
『古事記』は物語中心に書かれているが、それだけでなく多くの歌謡も挿入されている。これらの歌謡の多くは、民謡や俗謡であったものが、物語に合わせて挿入された可能性が高い。
有名な歌として、須佐之男命が櫛名田比売と結婚したときに歌い、和歌の始まりとされる「八雲たつ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」や、倭建命が東征の帰途で故郷を想って歌った「倭は国のまほろば たたなづく青垣 山隠れる 倭し うるわし」などがある。
◎ 構成
上つ巻(序・神話)
中つ巻(初代から十五代天皇まで)
下つ巻(第十六代から三十三代天皇まで)
の3巻より成っている。
◎ 特徴
『古事記』の系譜記事で特徴的なのは、収録している氏族系譜が多く統一性が高く、母系の系譜を重視している点が挙げられる。『日本書紀』で記される登場する系譜は110氏族だが、『古事記』は201氏を数える。加えて、一祖多氏型の系譜も多いとされる。
また、『日本書紀』で用明天皇の皇后について述べた部分は「穴穂部間人皇女を立てて皇后とす。是に生ませる四の男、其一は厩戸皇子と曰ふ」と記し、その後に厩戸皇子やその親族について記した後に、「蘇我大臣稲目宿禰の女石寸名を立てて嬪とす。是に田目皇子を生ませり」と記されているのに対し、『古事記』では「稲目宿禰大臣の女意富芸多志比売を娶りて生ませる御子、多米王。また庶妹間人穴太部王を娶りて生ませる御子、上宮之厩戸豊聡耳命」となっており、蘇我氏が優先され、上宮王家についての記述が後になっている。そして、『古事記』には聖徳太子に関する記事が一切見えないため、『古事記』は聖徳太子の存在を蘇我氏より後退させたり、聖徳太子の歴史を無視しているとされる。7世紀後半から8世紀初頭にかけての『日本書紀』の編集作業では、聖徳太子を礼賛する思潮が見えるのに対し、同じ時期に成立した『古事記』ではそのような思潮が見られないどころか、その事績を無視している上に、蘇我馬子が主導した崇峻天皇の暗殺に関する記述も『古事記』には存在しない。
『古事記』の皇女の記載方法には統一性がなく、「比売命」や「郎女」などが混在しており、「皇女」で統一されている『日本書紀』とは大きく異なっている。しかし、『古事記』の欽明記・敏達記では皇子も皇女も「王」で統一されている。これは、欽明王統と蘇我氏が結びついた政治形態が成立していたからであると考えられる。
加えて、『古事記』の通常の用字法では「葛木」と表記されるべきであるが、仁徳記・履中記では「葛城」と好字に改められている箇所があり、これは蘇我馬子が「葛城臣」を称したためであると考えられている。
また、『古事記』では孝元天皇-武内宿禰-蘇我石河-蘇我氏という系譜を記しているのに対して、『日本書紀』ではそれを記していない。また、欠史八代の皇居と御陵は蘇我氏の勢力基盤である葛城・高市地域に集中している。これは「欠史八代や武内宿禰の系譜が推古朝において蘇我氏の手によって形成されたからである」と考えられるが、推古朝の段階で蘇我氏の全ての系譜が確定していたのではなく、「蘇我石河宿禰」は蘇我倉山田石川麻呂によって創作されたものであると考えられる。
◎ 写本
現存する『古事記』の写本は、主に「伊勢本系統」と「卜部本系統」に分かれる。
○ 伊勢本系統
現存する『古事記』の写本で最古のものは、「伊勢本系統」の南朝: 建徳2年/北朝: 応安4年(1371年)から翌、南朝:文中元年/北朝:応安5年(1372年)にかけて真福寺の僧・賢瑜によって写された真福寺本『古事記』三帖(国宝)である。奥書によれば、祖本は上・下巻が大中臣定世本、中巻が藤原通雅本である。道果本(上巻の前半のみ。南朝:弘和元年/北朝:永徳元年(1381年)写)、道祥本(上巻のみ。応永31年(1424年)写)、春瑜本(上巻のみ。応永33年(1426年)写)の道果本系3本は真福寺本に近く、ともに伊勢本系統をなす。
○ 卜部本系統
伊勢本系統を除く写本は全て卜部本系統に属する。祖本は卜部兼永自筆本(上中下3巻。室町時代後期写)である。
● 受容・研究史
朝廷では平安時代、『日本書紀』について大学寮の学者が公卿に解説する日本紀講筵(日本紀講、講書)が行われ、『古事記』は参考文献として使われた。古語を伝える書として重視されることもあれば、矢田部公望のように編年体でないことで低く評価したうえで『先代旧事本紀』の方がより古い史書であると主張する講師もいた。
鎌倉時代には、朝廷でも披見できる人が少ない秘本扱いで、特に中巻は近衛家伝来の書を収めた鴨院御文庫にしかないと言われていた。そうした中、弘長3年(1263年)に右近衛大将藤原通雅が「不慮」に中巻を手に入れた。神祇官の卜部兼文(卜部兼方の父)は文永5年(1268年)に通雅から、文永10年(1273年)には鷹司兼平から中巻を借りて書写した。弘安4年(1281年)には藤原氏一条家が卜部家から借りた『古事記』を書写して自家伝来本と校合し、翌年さらに伊勢神宮祭主の大中臣定世が一条家から借りて書写した。孫の大中臣親忠が伊勢神宮外宮禰宜の度会家行(伊勢神道の大成者)に貸して写本が2部つくられた。これが、伊勢神宮と密接な関わりがあった真福寺に伝わる『古事記』最古の写本の元になったと推測される。渡会家行は自著『類聚神祇本源』に『古事記』を引用した。
室町時代後期の神道家の吉田兼倶も、『日本書紀』を最上としつつも『先代旧事本紀』と『古事記』を「三部の本書」と呼んで重視した。
江戸時代初期の寛永21年(1644年)に京都で印刷による刊本『古事記』(いわゆる「寛永古事記」)が出版され、研究が盛んになった。出口延佳が『鼇頭(ごうとう)古事記』を貞享4年(1687年)に刊行したほか、『大日本史』につながる修史事業を始めた徳川光圀(水戸藩主)にも影響を与えた。
江戸時代に隆盛する国学でも重視され、荷田春満は『古事記箚記(さっき)』、賀茂真淵は『古事記頭書(とうしょ)』を著した。そして京都遊学中に寛永版古事記を入手した本居宣長は、賀茂真淵との「松坂の一夜」でも『古事記』の重要性を説かれて本格的な研究に取り組み、全44巻の註釈書『古事記傳』を寛政10年(1798年)に完成させた。これは『古事記』研究の古典であり、厳密かつ実証的な校訂は後世に大きな影響を与えている。
第二次世界大戦後は、倉野憲司や武田祐吉、西郷信綱、西宮一民、神野志隆光らによる研究や注釈書が発表された。特に倉野憲司による岩波文庫版は、初版(1963年(昭和38年))刊行以来、重版の通算は約100万部に達している。20世紀後半になり、『古事記』の研究はそれまでの成立論から作品論へとシフトしている。成立論の代表としては津田左右吉や石母田正があり、作品論の代表としては、吉井巌・西郷信綱・神野志隆光がいる。
◎ 偽書説
『古事記』には、近世(江戸時代)以降、偽書の疑いを持つ者があった。賀茂真淵(宣長宛書翰)や沼田順義、中沢見明、筏勲、松本雅明、大和岩雄、大島隼人、三浦佑之、宝賀寿男らは、『古事記』成立が公の史書に記載がないことや、序文の不自然さなどへ疑問を提示し、偽書説を唱えている。
偽書説には主に二通りあり、序文のみが偽書とする説と、本文も偽書とする説に分かれる。以下に概要を記す。
・ 序文偽書説では『古事記』の序文(上表文)において語られる『古事記』の成立事情を証する外部の有力な証拠がないことなどから序文の正当性に疑義を指摘する。また稗田阿礼の実在性が非常に低いことや、編纂の勅命が出された年号の記載がないこと、官位の記載や成立までの記載が杜撰なことから偽書の可能性を指摘している。なお「偽書」とは著者や執筆時期などの来歴を偽った書物のことであるから、その意味では序文が偽作であれば古事記は「偽書」ということになる。もちろん、その場合も本文の正当性は別の問題である。
・ 本文偽書説では、『古事記』には『日本書紀』より新しい神話の内容や、延喜式に見えない神社が含まれているとして、より時代の下る平安時代初期ころ、または鎌倉時代の成立とみなす。この説には後世に序文・本文の全部を創作したとする説と、『日本書紀』同様の古い史料に途中途中「加筆」し続けたものとする説がある。また『新撰姓氏録』でも『古事記』本文に登場する系譜伝承が引用されていないなど、その成立に不審な点が多々ある。
このうち、本文偽書説のうち全部を創作したとする説は上代文学界・歴史学界には受け入れられていない。上代特殊仮名遣の中でも、『万葉集』『日本書紀』では既に消失している2種類の「モ」の表記上の区別が、『古事記』には残存するからである。なお序文には上代特殊仮名遣は一切使われていない。
序文偽書説の論拠に、稗田阿礼の実在性が低く、太安萬侶のような姓の記載がないことが国史として不自然であること、官位のない低級身分の人間を舎人として登用したとは考えられないこと、編纂の勅令が下された年の記載がないこと、『古事記』以外の史書(『続日本紀』『弘仁私記』『日本紀竟宴和歌』など)では「太安麻呂」と書かれているのに、『古事記』序文のみ「太安萬侶」と異なる表記になっていることがあった。ところが、1979年(昭和54年)1月に奈良市此瀬(このせ)町より太安万侶の墓誌銘が出土し、そこに
とあったことが判明し、漢字表記の異同という論拠に関しては否定されることとなった。しかし、偽書説においては太安萬侶の表記の異同が問題ではなく、安萬侶自身が『古事記』編纂に関与したことが何ら証明されていないことが問題とされる。
その後、平城京跡から出土した、太安万侶の墓誌銘を含む木簡の解析により、『古事記』成立当時には、既に『古事記』で使用される書き言葉は一般的に使用されていたと判明した。それにより序文中の「然れども、上古の時、言意(ことばこころ)並びに朴(すなほ)にして、文を敷き句を構ふること、字におきてすなはち難し。」は序文の作成者が当時の日本語の使用状況を知らずに想像で書いたのではないかと指摘されている。
また、『古事記』が編纂された時期の正史とされている『続日本紀』は、元々は全30巻で編纂されていたものが途中で全20巻に変更された結果、原稿から相当の記述が削除もしくは圧縮された後の姿が現在の『続日本紀』になったと考えられている。この際に『古事記』に関する記述も元の原稿には記載されていたものの、全20巻にする過程で完成記事も含めて削られてしまったことも十分考えられる。これは『日本書紀』に関しても同様で、こちらには完成した事実を示す記述があるもののの、本来ならば記述されるべき舎人親王が『日本書紀』の編纂責任者となった経緯を示す記事や完成時に天皇に出された筈の上表文、完成後に行われた筈の編纂関係者への褒賞に関する記事が載せられておらず、不完全な記述に留まっている。つまり、『続日本紀』編纂における分量圧縮の過程で『古事記』に関する記事が省略された可能性がある以上、史書への記述の有無によって偽書説の根拠にはなりがたいことを示している。
◎ 外国語訳
『古事記』の最初の英語完訳は、1882年(明治15年)に初版された英国人のバジル・ホール・チェンバレンによる「KO-JI-KI or “Records of Ancient Matters”」である。日本に関心を持っていたラフカディオ・ハーン(小泉八雲)は、この英訳本をアメリカの出版社から渡され、日本行きの決意を固くした。
◎ サブカルチャーでの受容
『古事記』はサブカルチャーでも受容され、漫画化・ライトノベル化などもされている。
・『古典コミックス古事記』1990年、主婦と生活社、監修・樋口清之国学院大学名誉教授、解説・小松和彦大阪大学助教授、脚本・鈴木亨、作画・登龍太
・『マンガ日本の古典(1)古事記』1999年、中公文庫、作画・石ノ森章太郎
・『まんがで読む古事記』全3巻、2009年 - 2011年、青林堂、作画・久松文雄
・『まんがで読破Remix 古事記/日本書紀』2014年、イースト・プレス
・『愛と涙と勇気の神様ものがたり まんが古事記』2015年、講談社、監修・戸矢学、作画・ふわこういちろう
・『ラノベ古事記 日本の神様とはじまりの物語』2017年、KADOKAWA、小野寺優
・『神訳 古事記』2017年、光文社、荒川祐二
・『マンガで読み解く真説・古事記』2021年、講談社、著・関裕二、作画・近藤たかし
● 本文目次
◎ 序
・ 古伝承とその意義
・ 天武天皇と『古事記』の企画
・ 太安万侶の『古事記』撰録
------
◎ 上巻
・ 天地開闢 の創成、天地の初め
・ 特別な天つ神と神世七代
・ と
・ オノゴロ島
・ 二神の結婚
・ 二神の国生み
・ 二神の神生み
・ 、カグツチ
・ 黄泉の国
・ 禊祓と三貴子
・ 天照大神と
・ アマテラスとスサノオの誓約
・ スサノオノミコトの神逐
・ 天岩戸
・ 、オオゲツヒメ
・
・ スサノオの神裔
・
・ 因幡の白兎
・ の迫害
・ 根の国訪問
・ の妻問い物語
・ 大国主神の神裔
・ との神
・ の神裔
・ 葦原中国平定
・ と
・
・ とと
・ 大国主の国譲り
・
・ 邇邇芸命の誕生
・
・ 天孫降臨
・ 猿田毘古神と
・
・ 火遠理命(ほおりのみこと)
・ と
・ 訪問
・ の服従
・ の誕生
------
◎ 中巻
・ 神武天皇
・ 神武東征
・ 布都御魂と八咫烏
・ 五瀬命
・ 熊野より大和へ
・ 久米歌
・
・ の反逆
・ 綏靖天皇
・ 安寧天皇
・ 懿徳天皇
・ 孝昭天皇
・ 孝安天皇
・ 孝霊天皇
・ 孝元天皇
・ 開化天皇
・ 崇神天皇
・ と
・ 三輪山の
・ の反逆
・ 初国知らしし天皇
・ 垂仁天皇
・ 后妃と御子
・ と
・
・
・ 時じくのの木の実
・ 景行天皇
・ 后妃と御子
・ の熊襲征伐
・ 討伐
・ 倭建命の東国征討
・
・
・
・ 倭建命の子孫
・ 成務天皇
・ 仲哀天皇
・ 后妃と御子
・ 神功皇后の神がかり
・ 皇后の新羅遠征
・ との反逆
・
・ の歌
・ 応神天皇
・ 后妃と御子
・ と
・
・
・ の歌
・ 百済の朝貢
・ 大山守命の反逆
・ の渡来
・ と
・ 天皇の子孫
------
◎ 下巻
・ 仁徳天皇
・ 后妃と御子
・ 吉備の
・ と
・ と
・ の
・ 枯野という船
・ 履中天皇
・ の反逆
・ と
・ 反正天皇
・ 允恭天皇
・ 后妃と御子
・ 氏姓の制定
・ と
・ 安康天皇
・ と
・ の変
・
・ 雄略天皇
・ 后妃と御子
・
・
・ 吉野宮
・ の
・ 、三重の
・ 清寧天皇
・ の
・ 歌垣
・ 顕宗天皇
・
・ の土
・ 仁賢天皇
・ 武烈天皇
・ 継体天皇
・ 安閑天皇
・ 宣化天皇
・ 欽明天皇
・ 敏達天皇
・ 用明天皇
・ 崇峻天皇
・ 推古天皇
● 内容
◎ 序を併せたり
撰者である太朝臣安万侶が天子に奏上する形式に倣った序文である。
◇ 序第1段 稽古照今(古を稽へて、今に照らす)
: ここでは『古事記』の内容の要点を天地開闢から挙げ、さらに、それぞれの御代の事跡は異なるが政治についての記載にはほぼ誤りはなかったと述べている。
:: 臣安萬侶言す。それ、混元既に凝りて、気象未だれず。名もなく為も無し。誰れかその形を知らむ。
:: …に、文質同じくあらずと雖も、古をへて風猷を既に頽れたるにし、今に照らして典教を絶えむとするに補はずといふことなし。
:
◇ 序第2段 『古事記』撰録の発端
: ここでは、まず、天武天皇の事跡を厳かに述べた後、天武天皇が稗田阿禮に勅語して、『帝紀』『旧辞』を誦習させたが、結局文章に残せなかった経緯を記している。
:: …ここに天皇(天武)りたまひしく「聞きたまへらく、『諸家のもたらす帝紀および本辞、既に正実に違ひ、多く虚偽を加ふ。』といへり。今の時に当たりて、其のを改めずは、未だ幾年をも経ずしてその旨滅びなんとす。これすなはち、邦家の経緯、王化の鴻基なり。故これ、帝紀を撰録し、旧辞を討覈して、偽りを削りを定めて、にへむとふ。」とのりたまひき。時にありき。は、名は、年はこれ二十八。人と為り聡明にして、耳にれば口にみ、耳にるれば心にしき。すなはち、阿禮に勅語して及びを誦み習はしめたまひき。
◇ 序第3段 『古事記』の成立
: ここでは、元明天皇の世となって、詔により安万侶が稗田阿禮の誦習を撰録した経緯を述べ、最後に内容の区分について記している。経緯では言葉を文字に置き換えるのに非常に苦労した旨が具体的に記されている。
:: …ここに、旧辞の誤りたがへるを惜しみ、先紀の謬りれるを正さむとして、和銅四年九月十八日をもちて、臣安麻呂に詔りして、稗田阿禮の誦む所の勅語の旧辞を撰録して献上せしむるといへれば、謹みてのに、子細に採りひろひぬ。然れども、上古の時、並びににして、文を敷き句を構ふること、字におきてすなはち難し。
:: …大抵記す所は、天地開闢より始めて、の御世にる。故、以下、以前を上巻となし、以下、以前を中巻となし、以下、以前を下巻となし、併せて三巻を録して、謹みて献上る。臣安萬侶、誠惶誠恐、頓首頓首。
◎ 上巻(かみつまき)
天地開闢から日本列島の形成と国土の整備が語られ、天孫降臨を経てイワレヒコ(神武天皇)の誕生までを記す。いわゆる「日本神話」である。
天地開闢の後に七代の神が交代し、その最後にイザナギ、イザナミが生まれた。二神は高天原(天)から葦原中津国(地上世界)に降り、結婚して結ばれ、その子として、大八島国を産み、ついで、山の神、海の神など様々な神を産んだ。こうした国産みの途中、イザナミは火の神を産んだため、火傷を負い死んでしまい、出雲国と伯耆国の堺にある比婆山(現・島根県安来市)に葬られた。イザナギはイザナミを恋しがり、黄泉の国(死者の世界)を訪れ連れ戻そうとするが、連れ戻せず、国産みは未完成のまま終わる。
イザナギは黄泉の国の穢れを落とすため、禊を行い、左目を洗ったときに、右目を洗ったときに、鼻を洗ったときにを産む。その後、最初に生んだ淡路島の幽宮で過ごした。これら三神は三貴子と呼ばれ、神々の中で重要な位置を占めるのだが、月読命に関してはその誕生後の記述が一切ない。スサノオノミコトは乱暴者なため、姉のアマテラスに反逆を疑われる。そこで、アマテラスとスサノオノミコトは心の潔白を調べる誓約(うけい)を行い五男三女神が誕生する。その結果、スサノオノミコトは潔白を証明するが、調子に乗って暴れてしまい、そのためアマテラスは天岩屋戸に閉じこもるが、集まった諸神の知恵で外に出すことに成功する。
一方、スサノオノミコトは神々の審判により高天原を追放され、葦原中津国の出雲国に下る。ここまでは乱暴なだけだったスサノオノミコトの様相は変化し、英雄的なものとなってヤマタノオロチ退治を行なう。次に、スサノオノミコトの子孫である大国主神が登場する。大国主の稲羽の素兎(因幡の白兎)や求婚と受難の話が続き(大国主の神話)、スクナヒコナとともに国作りを進めたことが記される。国土が整うと国譲りの神話に移る。天照大御神は葦原中津国の統治権を天孫に委譲することを要求し、大国主と子供の事代主神はそれを受諾する。子の建御名方神は、承諾せず抵抗するが、後に受諾する。葦原中津国の統治権を得ると高天原の神々は天孫ニニギを日向の高千穂に降臨させる。次に、ニニギの子供の山幸彦と海幸彦の説話となり、浦島太郎のルーツともいわれる海神の宮殿の訪問や異族の服属の由来などが語られる。山幸彦は海神の娘と結婚し、誕生した息子もまた海神の娘と結婚し、孫の神武天皇が誕生して上巻は終わる。
○ 上巻に出てくる主な神々
・
◇:天地開闢と共にあらわれた神々。まず最初の3柱(造化の三神)があらわれ、後に残りの2柱があらわれた。5柱全て身を隠した。
・
◇天之御中主神(あめのみなかぬし)
・天原の中心の神
・
◇
・生成力の神格化、天津神の守護
・
◇
・生成力の神格化、国津神の守護
・
◇
・
◇天之常立神(あめのとこたち)
・
◇:別天津神に次いで現れた12柱7代の神々、およびその時代を指す。
・
◇
・国土の根源神
・
◇
・
◇・
・3代目以降はいずれも兄妹神である。
・
◇・
・
◇・
・
◇・
・
◇伊邪那岐神・伊邪那美神
・兄妹であり夫婦。
・常陸之国の畑盗人 一日に千里を駆ける
・
◇:伊邪那岐神自身が生んだ諸神の中で最も貴いとしたところからこう呼ばれる。
・
◇天照大御神
・イザナギが左の目を洗ったとき生まれた。
・
◇
・イザナギが右の目を洗ったとき生まれた。
・
◇須佐之男命
・イザナギが鼻を洗ったとき生まれた。後に高天原を追放される。
・
◇大国主神:須佐之男命の子孫。国譲り以前に葦原中国を治めていた国津神。
・
◇地神五代:以下の5柱および天神から人皇への移行期を指す。
・
◇天照大御神
・
◇天之忍穂耳命
・地神五代の2代目。天照大御神と須佐之男命の誓約により生まれた。
・
◇邇邇芸命
・天之忍穂耳命の子。天で生まれ、大国主神からの国譲りを受けて葦原中国に降った(天孫降臨)。
・
◇火遠理命
・邇邇芸命の子。山幸彦としても知られる。
・
◇鵜葺草葺不合命
・火遠理命の子。初代天皇の父親。
・
◇三女神と五男神:天照大御神と須佐之男命の誓約により生まれた、天之忍穂耳命を含む神々。女神達は宗像三女神とも呼ばれる。
◎ 中巻(なかつまき)
初代神武天皇から15代応神天皇までを記す。2代から9代までは欠史八代と呼ばれ、系譜などの記述のみで、説話などは記載が少ない。そのため、この八代は後世に追加された架空の存在であるという説があるが、実在説も存在する。なお、神武東征に始まり、ヤマトタケルや神功皇后について記す。「神武天皇」などの各天皇の漢風諡号は『古事記』編纂当時は定められていないため、国風諡号のみで記されている。各天皇陵の現在の比定地については「天皇陵一覧」も参照。
○ 中巻に出てくる主な人物
◇ 1代神武天皇
: 、畝火の(奈良県畝傍山東南の地)にして、天の下らしめしき。天皇の御年(享年)は。は畝傍山の北の方のの尾の上にあり(奈良県橿原市)。
◇ 2代綏靖天皇
: 、葛城の高岡宮(奈良県御所市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。御陵は岡にあり(奈良県橿原市)。
◇ 3代安寧天皇
: 、片鹽の浮穴宮(奈良県大和高田市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。御陵は畝傍山のにあり(奈良県橿原市)。
◇ 4代懿徳天皇
: 、軽の境岡宮(奈良県橿原市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。御陵は畝傍山の谷の上にあり(奈良県橿原市)。
◇ 5代孝昭天皇
: 、葛城の掖上宮(奈良県御所市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。御陵はの山の上にあり(奈良県御所市)。
◇ 6代孝安天皇
: 、葛城の室の秋津島(奈良県御所市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。御陵はの岡の上にあり(奈良県御所市)。
◇ 7代孝霊天皇
: 、黒田の庵戸宮(廬戸宮)(奈良県田原本町)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。御陵は片岡の馬坂の上にあり(奈良県王寺町)。欠史八代で唯一、大吉備津日子命と若建吉備津日子命による吉備平定が簡潔に書かれている。
◇ 8代孝元天皇
: 、軽の境原宮(奈良県橿原市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。御陵は剣池の中の岡の上にあり(奈良県橿原市)。
◇ 9代開化天皇
: 、春日の(奈良市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。御陵は河の坂の上にあり(奈良市)。
◇ 10代崇神天皇
: 、の(奈良県桜井市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御歳は。戊寅の年の十二月に崩りましき。御陵はの道のの岡の上にあり(奈良県天理市)。
◇ 11代垂仁天皇
: 、師木の玉垣宮(奈良県桜井市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。御陵は菅原の御立野の中にあり(奈良市)。
◇ 12代景行天皇
: 、の日代宮(奈良県桜井市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。御陵は山邊の道の上にあり(奈良県天理市)。
:
◇
:: (三重県鈴鹿郡)に至りまし、歌ひふる即ち崩りましき。御陵を作る。ここにに化りて、天に翔りて濱に向きて飛び行でましき。………河内国のに留まりましき。故、其地に御陵を作りて鎮まり坐さしめき。すなわちその御陵を号けて、白鳥の御陵と謂う。
:
◇ 13代成務天皇
: 、志賀の(滋賀県大津市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。乙卯の年の三月十五日に崩りましき。御陵は沙紀のにあり(奈良県奈良市)。
◇ 14代仲哀天皇
: 、(山口県下関市長府)、また筑紫の(福岡市香椎)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。壬戌の年の六月十一日に崩りましき。御陵は河内の恵賀のにあり(大阪府南河内郡)。
:
◇ 神功皇后
:: 。皇后は御年一百歳(ももとせ)にして崩りましき。狭城の楯列(たたなみ)の陵に葬りまつりき(奈良市)。
:
◇ 15代応神天皇
: 、軽島の(奈良県橿原市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。甲午の年の九月九日に崩りましき。御陵はの恵賀のの岡にあり(大阪府南河内郡)。
◎ 下巻(しもつまき)
16代仁徳天皇から33代推古天皇までを記す。24代仁賢天皇から推古天皇までは欠史八代と同じく系譜などの記述のみで具体的な著述が少ない。これは、当時においては時代が近く自明のことなので書かれなかったなどといわれる。
○ 下巻に出てくる主な人物
◇ 16代仁徳天皇
: 、難波の高津宮(大阪市)にして、天の下らしめしき。天皇の御年は。丁卯の年の八月十五日に崩りましき。御陵はのにあり(大阪府堺市)。
◇ 17代履中天皇
: 、の若櫻宮(奈良県桜井市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。壬申の年の正月三日に崩りましき。御陵は毛受にあり(大阪府堺市)。
◇ 18代反正天皇
: 、の柴垣宮に坐して、天の下治らしめしき(大阪府南河内郡)。天皇の御年は。丁丑の年の七月崩りましき。御陵はにあり。
◇ 19代允恭天皇
: 、(奈良県明日香村)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。甲午の年の正月十五日に崩りましき。御陵は河内の恵賀のにあり(大阪府南河内郡)。
◇ 20代安康天皇
: 、の(奈良県天理市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。御陵は菅原の伏見の岡にあり(奈良市)。
◇ 21代雄略天皇
: 、の朝倉宮(奈良県桜井市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。己巳の年の八月九日に崩りましき。御陵は河内の多治比のにあり(大阪府南河内郡)。
◇ 22代清寧天皇
: 、の(奈良県橿原市)に坐して、天の下治らしめしき。
◇ 23代顕宗天皇
: 、(大阪府南河内郡)に坐して、天の下治らしめすこと八歳なりき。天皇の御年は。御陵は片岡のの岡の上にあり(奈良県香芝市)。
◇ 24代仁賢天皇
: 、石上の廣高宮(奈良県天理市か)に坐して、天の下治らしめしき。
◇ 25代武烈天皇
: 、長谷の(奈良県桜井市)に坐して、天の下治らしめすこと八歳なりき。御陵は片岡の石坏の岡にあり。
◇ 26代継体天皇
: 、伊波禮の(奈良県桜井市)に坐して、天の下治らしめしき。天皇の御年は。丁未の年の四月九日に崩りましき。御陵は三島の藍の御陵なり(大阪府三島郡)。磐井の乱(「石井」と表記)について簡潔に触れている。
◇ 27代安閑天皇
: 、の(奈良県橿原市)に坐して、天の下治らしめしき。乙卯の年の三月十三日に崩りましき。御陵は河内のの高屋村にあり(大阪府南河内郡)。
◇ 28代宣化天皇
: 、の(奈良県明日香村)に坐して、天の下治らしめしき(奈良県明日香村)。
◇ 29代欽明天皇
: 、の大宮(奈良県桜井市)に坐して、天の下治らしめしき。
◇ 30代敏達天皇
: 、(奈良県桜井市)に坐して、天の下治らしめすこと、十四歳なりき。甲辰の年の四月六日に崩りましき。御陵は川内のにあり(大阪府南河内郡)。
◇ 31代用明天皇
: 、池邊宮(奈良県桜井市)に坐して、天の下治らしめすこと、三歳なりき。丁未の年の四月十五日に崩りましき。御陵はのにありしを、後に科長の中の陵に遷しき(大阪府南河内郡)。
◇ 32代崇峻天皇
: 、倉橋の(奈良県桜井市)に坐して、天の下治らしめすこと、四歳なりき。壬子の年の十一月十三日に崩りましき。御陵は倉椅の岡の上にあり(奈良県桜井市)。
◇ 33代推古天皇
: 、(奈良県明日香村)に坐して、天の下治らしめすこと、三十七歳なりき。戊子の年の三月十五日に崩りましき。御陵は大野の岡の上にありしを、後に科長の大き陵に遷しき(大阪府南河内郡)。
● 全文
◎ 全文テキスト及び全文検索
・本居豊頼, 井上頼国, 上田万年校訂『校訂古事記』 皇典講究所、 1910年
・本居宣長訓『訂正古訓古事記』
・ 武田祐吉訳・註『現代語訳 古事記』、1956年
◎ 影印・複製
・ 梵舜筆『古事記』上巻 室町時代末期写 國學院大學デジタルライブラリー所収
・梵舜筆『古事記』中巻 室町時代末期写 國學院大學デジタルライブラリー所収
・梵舜筆『古事記』下巻 室町時代末期写 國學院大學デジタルライブラリー所収
・ 本居宣長訓『古訓古事記』3巻 京都 : 永田調兵衛, 1874. 刻本国立国会図書館近代デジタルライブラリー
・ 荷田春満訓点『古事記』上巻 寛永21年(1644年)刊 國學院大學デジタルライブラリー所収
・荷田春満訓点『古事記』中巻 寛永21年(1644年)刊 國學院大學デジタルライブラリー所収
・荷田春満訓点『古事記』下巻 寛永21年(1644年)刊 國學院大學デジタルライブラリー所収
・賢瑜筆『真福寺本 古事記』巻上 1925年 古典保存会 複製 国立国会図書館近代デジタルライブラリー
・賢瑜筆『真福寺本 古事記』巻中 1925年 古典保存会 複製 国立国会図書館近代デジタルライブラリー
・賢瑜筆『真福寺本 古事記』巻下 1925年 古典保存会 複製 国立国会図書館近代デジタルライブラリー
・ 幸田成友校訂『古事記』1937年 岩波書店 (岩波文庫・教科書版
◇ 1) 国立国会図書館近代デジタルライブラリー
・賢瑜筆『国宝真福寺本 古事記』1945年 京都印書館 複製
・賢瑜筆『国宝 真福寺本 古事記』1978年 桜楓社 影印
・道果筆『道果本 古事記』1943年 貴重図書複製会 複製
・道祥筆『伊勢本 古事記』1936年 古典保存会 複製
・春瑜筆『春瑜本 古事記』1930年 古典保存会 複製
・春瑜筆『古事記上巻 応永三十三年 春瑜写』神宮古典籍影印叢刊1『古事記 日本書紀(上)』1982年 八木書店 影印
・ 卜部兼永筆『卜部兼永本 古事記』1981年 勉誠社 影印
・卜部兼永筆『兼永本古事記 出雲風土記抄 CD‐ROM』国文学研究資料館データベース古典コレクション 2003年 岩波書店
・ 祐範筆『古事記』尊経閣叢刊 1937年 前田育徳財団 複製
・祐範筆『古事記』尊経閣善本影印集成 第四輯 古代史籍30 2002年 八木書店 影印
・ 『猪熊信男蔵 古事記』1936~1937年 古典保存会 複製
・氏庸筆『古事記』阪本龍門文庫善本叢刊5 1986年 勉誠出版 影印
● 注解刊行
・ 朝日新聞社『日本古典全書 古事記』上・下(太田善麿・神田秀夫)1962年
・ 岩波書店『日本古典文学大系 古事記・祝詞』(倉野憲司・武田祐吉校注)1958年
・ 岩波文庫『古事記』(倉野憲司) 1963年(改版2007年) ISBN 4003000110
・ 原文、注釈。巻末に歌謡の索引がついている。元版は上記・日本古典文学大系。
・ 岩波書店『日本思想大系1 古事記』 (青木和夫・石母田正・小林芳規・佐伯有清校注)1982年
・ 桜楓社『全注 古事記』(尾崎知光編) 1984年
・ おうふう『修訂版 古事記』(西宮一民編)2000
「古事記」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2023年12月11日18時(日本時間)現在での最新版を取得

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