ランキング16位
獲得票なし
ランキング4位
獲得票なし
『ドキドキプリティリーグ』(DOKIDOKI PRETTY LEAGUE)は、エクシングから発売された女子野球部員育成恋愛シミュレーションゲームのシリーズである。略称は「ドキプリ」。
● DokiDokiぷりてぃリーグ (PC-98)
DokiDokiぷりてぃリーグは、パソコンソフト自動販売機「ソフトベンダーTAKERU」で発売されたPC-9800シリーズならびにMicrosoft Windows向けのアドベンチャーゲームであり、『レッスルエンジェルス』シリーズのキャラクター及びオリジナルキャラクターが野球で活躍するという設定でシリーズ展開された。
◎ DokiDokiぷりてぃリーグ
: 『レッスルエンジェルス』シリーズのキャラクター及びオリジナルキャラクターが野球で活躍するという設定で第1話-第5話まで発売。PC-9800シリーズ専用。メディアは各話フロッピーディスク(FD)2枚組でゲーム前半がアドベンチャーパート、後半が試合パートに分かれており、ストーリーとしてはギャグやシリアスの要素を取り入れている。試合形式はスロットマシンで行い、回転した目の内容(三振、一塁打-ホームラン……etc.)で進む。試合途中にイベントが発生することもあった。
◎ DokiDokiぷりてぃリーグ Final
: FD4枚組のシリーズ完結編で宿舎から盗まれた優勝カップを探す内容のアドベンチャーゲームだった。PC-9800シリーズ専用。
◎ DokiDokiぷりてぃリーグ EX
: プラットフォームをMicrosoft Windowsに移してメディアをCD-ROMに変更、タイムマシンを使った時間犯罪が多発する未来を舞台とする番外編。時間警察に女性隊員として所属する亜矢香とレミィに下された命令は、1996年から連れ去られた、武藤めぐみら4人のスポーツ選手の発見と送還だった。。
◎ 概要
プレイヤーは霞ヶ浦高校女子野球部の監督となって、4月から翌年3月までの1年間に10人の女子部員達を育成する。部員には打撃が得意な者、走力に優れた者など様々な特徴のあるタイプがいるので、部員の特性を活かした育て方を考える必要がある。野球パートでは、練習スケジュールを組み立てて部員のパラメータをアップさせ、公式試合に勝利して日本一の座を手にする事が目的である。恋愛パートでは特定の週に、好感度がある程度の高さに達している中で、一番高い選手と出会うイベントが発生する。職員室や夏祭り・初詣・バレンタインデーなどのイベントで部員と会話する事で好感度が増減する。ある程度好感度が高い選手の誕生日がある週に、50%の確率でイベントが発生する。選手へのプレゼントの選択によって好感度が増減する。
当初はPC98版をベースとしたプレイステーション版を制作する方向で企画が進められていたが、様々なメディア展開を可能にする為にキャラクターを総入れ替え、ゲームデザインを一新して作り替える事になった。プロデューサーの栗原宏明が野球に詳しくない事を逆手に取り、野球を知らない人でもゲームが出来るような作りになっている。
開発当初、対戦校の選手の原画を担当していたよろず壱が全ての原画を担当する予定だった。事実ゲーム発売前に発行されたゲーム雑誌での新作記事では、よろず壱デザインによる霞ヶ浦高校女子野球部のメンバーの絵が掲載されていた。原画もすべて完成していたのだが、諸事情で霞ヶ浦ナインの原画はアニメーターの香川久にリファインされたものになっていた。
主婦の友社『月刊電撃コミックガオ』誌上にて、漫画作品『ドキドキプリティリーグ フィールドの妖精たち』が連載されていた。作者は中野友貴。
メディアワークス『電撃アドベンチャーズ』誌上にて、ホビー・データによる読者参加型ゲーム『ドキドキプリティリーグ 放課後編』が連載されていた。ライターは水城正太郎。
1996年4月から1997年3月にかけて、文化放送系列にてラジオ番組『DOKIDOKIプリティリーグ』が放送されていた。詳細は後述。
◎ ストーリー
東京都文京区多塚に、私立霞ヶ浦高校が設立された。同校は3年前に設立されていた霞ヶ浦中学校に通う生徒の受け入れを目的としており、同中学校から野々原千晶と牧野泉が進学した。彼女達は中学で女子野球部を発足するも、人数が足りずに3年間で一度も試合をする事が出来なかった。二人は今度こそはと、高校でも女子野球部を発足させる。霞ヶ浦高校の霞円蔵校長は、無類の野球好きであり、女子野球部の活動を楽しみにしていた。そこで彼女達の為に、大学野球時代のチームメイトにして、伝説の名監督である谷川猪之介を教員として招く。しかし谷川は就任直前に入院してしまい、顧問という形で籍を残しておくほかなかった。困った霞校長は、適当な後任を探し出し、谷川に代わる監督として女子野球部を指導するよう命じる。
◎ システム
○ キャプテン
監督としての初仕事は、女子野球部のキャプテンを選択する事である。林恭子と河合弘子はキャプテンを辞退するので、残る8人の部員の中からキャプテンを決定する。
キャプテンの得意なパラメータは上昇しやすくなる。
○ 対話
一週間に一回、一人の部員を職員室に呼び出し、対話を行える。
話題は、部活に関するものと、プライベートに関するものの2項目から選択し、話を始めた部員に対するリアクションとして、大まかな選択肢で「叱りつける」か「気を引く」の2種類が現れる。気を引くような会話をすると監督に対する好感度は上がるが根性は下がる。叱りつけた時はその逆となるが部員によってパターンが違うため性格や状態などを見分けながら対話内容を選ぶ事が必要となる。
メンバーの性格は様々で真面目な部員からワガママな部員もいる。個性が強いメンバー同士のため仲違いする事もあればトラブルも起きる。メンバーの精神状態は練習に打ち込む度合に影響を与える。精神状態が悪いと練習もさぼりがちになるので対話からステータスのチェックが必要になる。
○ スケジュール
カレンダー画面の平日に練習メニューを、週末に練習試合・休暇・公式試合のいずれかの予定を組み込み、スケジュールを実行して部員を育成する。
5月第2週・10月第2週は中間試験が、7月第2週・12月第2週・3月第1週は期末試験が行われる。試験期間中は練習する事が出来ず、週末の予定は強制的に休暇となるが、試験で良い成績を取った部員は根性が上がる。
3月第4週までに霞ヶ浦高校女子野球部を日本一のチームにする事が出来ないと、谷川顧問が退院して監督に復帰し、主人公は解任されてバッドエンドとなる。
○ パラメータ
◇ 投力
: 球を投げる力。ピッチングに影響する。
◇ 打力
: 球を打つ力。バッティングに影響する。
◇ 根性
: 試合において守備と打撃に関わるポイント。
◇ 選球力
: 球を見極める力。バッティングに影響する。職員室での対話や、週末休暇イベントでの選択肢によって数値が変動する。部員同士の相性にも影響を及ぼされ、仲が良い部員は一方の好感度が高いと、もう一人の好感度の上昇値が上がり、仲が悪い部員は一方の好感度が上がると、もう一人の好感度の上昇値が下がる。部員は好感度に応じて、ゲーム開始時に設定した主人公の名前の呼び方や、立ち絵が変化していく。最も好感度が高い部員は、自ら職員室に現れ、手作り弁当やバレンタインチョコを持って来てくれる事がある。また、一定以上の数値があるとエンディング後にエピローグが加わり、部員達のその後の姿を見る事が出来る。練習には成否があり、成功するとパラメータが上昇し、失敗すると疲労度のみが蓄積される、病気や怪我を招きやすくなる。APは一週間が終わると自動的に加算され、週末の過ごし方によって次週の総量が変わる。
練習メニューには以下のものがある。
◇ 投球練習
: 投力・制球力を強化する練習。チームのランクが上がると、更に打力・選球力も同時に強化出来る「遠投」「投込み」「的当て」といったレベルの高いメニューが追加される。魔球を習得するには、レベルの高い投球練習メニューを行い続ける必要があるが、習得出来る部員は先着一人のみ。
: 魔球は野々原、滝沢、河合、牧野・浅井・モコ・木村の順に覚えやすい。他の部員は習得不可。
◇ 打撃練習
: 打力・選球力を強化する練習。チームのランクが上がると、更に敏捷性も同時に強化出来る「素振り」「打込み」といったレベルの高いメニューが追加される
。試合には練習試合・公式試合の2種類がある。
練習試合は、永遠のライバル校である近所の浦安女子高校と対戦するが、このチームは常に霞ヶ浦高校より1ランク上の能力に設定されており、公式試合で次に対戦する相手チームの実力を知る事が出来る。ただし、浦安女子高校は魔球・秘打を使わないので、必ずしも公式試合で対戦する相手と同程度の実力とは限らない。
公式試合は各地方の代表校によるランキング形式になっていて1位から8位まであり、順位は選択したキャプテンによって異なる。霞ヶ浦高校より上位のチームには、いつでも何度でも試合を申し込めるが、ランク1位のチームだけは霞ヶ浦高校のランクが2位になっていないと対戦を断ってくる。
プレイヤーが試合中に選択するコマンドには以下のものがある。
◇ 普通球
: 守備時に使用。投手にオーソドックスな球を投げさせる。
◇ 速球
: 守備時に使用。投手に全力投球させる。実際のルールと異なり、ベンチに退いた選手をもう一度出場させる事が出来る。
◇ 魔球
: 守備時に使用。投手が魔球を習得している場合のみ出現。根性を大量に消費するが、相手が秘打を使用した時以外は必ず空振りを取る。
◇ 入魂
: 攻撃時に使用。気合いを入れて、通常よりも安打や長打が出やすくなる。
◇ バント
: 攻撃時に使用。バント体勢に入らせる。
試合のルールは実際のルールと異なり7回で終了し、同点の場合は9回まで延長戦を行い、それでも同点ならば引き分けになる。後攻が終了した時点で10点以上点差が開いているとコールドゲームになり、その試合はゲームセットとなる。
◎ 登場人物
○ 霞ヶ浦高校女子野球部
◇ 野々原千晶(ののはら ちあき)
: 声 - 國府田マリ子
: 8月15日生まれ。血液型A型。身長160cm、体重49kg、3サイズはB86、W56、H87。
: 明るく元気な野球大好き少女。1年A組。趣味は野球、水泳、絵を描く事。霞ヶ浦高校入学と同時に女子野球部を発足させた。非常にエネルギッシュな楽天家で、全ての物事は野球に通じると考えており、野球に携わる者は敵味方を問わず仲間だと思っている。野球をする為なら恥や外聞は一切気にしない。野球中心の高校生活をしている為、スポーツは全般的に得意だが勉学は苦手で、体育と美術以外の成績が赤点ギリギリ。3歳の時に母親から野球の楽しさと妖精の存在を教わった。母親は10年以上前に蒸発しており、父・角次と2歳年下の弟・君行の面倒を見るべく、部活動の傍ら家事全般をこなしている。
: 背番号1。デフォルトのポジションはピッチャー。打順は4番。左投左打。紅蓮の炎に包まれた魔球「千式紅炎球」と、炎に包まれたような輝きを放つ秘打「千式紅炎打」を習得する。高校生離れした剛速球を投げ、基本的に全ての能力値が高い。漫画版では最初から魔球を習得しており、ラジオドラマや小説版ではフォークボールが決め球となっている。
: 『熱血乙女青春記』ではキャプテンで2年A組。誕生日を迎えると身長が161cmに成長する。デフォルトの打順は5番。最初から魔球「千式紅炎球」を習得しており、牧野と二人で秘密の特訓をして秘打「千式紅炎打」を覚える。投球力・制球力・体力・根性が高い、ピッチャー向きの能力。判断力は若干低い。キャラBGMは「熱血乙女恋愛記」。小説版の伊豆での合宿で行われた神崎工業との試合では5番ライトで出場し、6回から3番手として登板。杉並商業高校の助っ人として出向いた清蘭女学園との試合では3番サードで出場した。卒業後の進路は2パターンあり、野球部の監督に就任するものと、女子プロ野球チーム・霞ヶ浦プリティーズのエースとして活躍するものがある。
: 『Lovely Star』では前作に引き続き霞ヶ浦高校女子野球部の2年生キャプテンでエースピッチャー。投手を要とした打たせない野球を行うチームと紹介される。シナリオには横浜岬学園生徒会チームの助っ人として登場。ストレートの「千式紅炎球」、カーブの「千式紅炎球三日月」、スライダーの「千式紅炎球飛燕」、スクリューの「千式紅炎球嵐」、「千式紅炎球火竜」など多彩な魔球を投じ、横浜岬学園女子野球部の前に立ちはだかる。女子野球部チームの助っ人として登場した場合は7番サードで試合に出場し、7回途中から2番手として登板する。キャラBGMは「乙女は気合と度胸と愛嬌?」。
◇ 牧野泉(まきの いずみ)
: 声 - 白鳥由里
: 3月12日生まれ。血液型O型。身長156cm、体重48kg、3サイズはB89、W58、H88。
: 野々原とは小学校時代からの親友で、中学校時代からのバッテリー。1年B組。優しく聡明で礼儀正しい、母性的な美少女。冷静だが決断力が鈍く、優柔不断で自己主張に欠ける。趣味は野球、料理、文通。中学でも野々原と共に女子野球部を設立したが、部員が本人達を含めて5人しか集まらず、試合が出来なかった。料理は下手の横好きだが、木村の指導により最近は上達の兆しを見せている。文通相手は全国に100人程度いる。オバケや幽霊を苦手としているほか、大きな胸にコンプレックスがある。開発者インタビューにて、一番人気があるキャラクターと語られた。
: 背番号2。デフォルトのポジションはキャッチャー。打順は3番。右投右打。氷に包まれたような錯覚を与える魔球「牧野式氷魔球」と、氷に包まれたような輝きを放つ華麗な秘打「牧野式氷秘打」を習得する。打力・選球力が高い。CDドラマによれば内野手向きだが、野々原の練習相手になる為にキャッチャーに志願した。4日間の特訓を経て、野々原の速球を捕れるようになる。
: 『熱血乙女青春記』では2年B組。誕生日を迎えると身長が157cmに、バストが90cmに成長する。デフォルトの打順は2番。野々原を見習った投球練習をして魔球「アクアレインボー」を、須永を見習った打撃練習をして秘打「アクアエクスプロージョン」を習得する。キャッチャーとして試合に出場すると、誰とバッテリーを組んでもお互いの能力を上げられ、特に野々原や工藤との相性が良い。チームで最も捕球力が高く、判断力にも優れるが、河合に次いで肩が弱く、走力は最も低い。打撃力・選球力が高く、強打者に育つ。キャラBGMは「純情乙女恋愛記」。小説版の合宿で行われた神崎工業との試合では6番打者。卒業後の進路は2パターンあり、小学校の教師になるものと、専業主婦になるものがある。
: 『Lovely Star』では胸の大きい女子生徒を見た野々原の反応で、名前のみ登場。
◇ 滝沢馨(たきざわ かおる)
: 声 - 松本梨香
: 5月8日生まれ。血液型O型。身長168cm、体重52kg、3サイズはB83、W59、H84。
: 少々自己中心的で自信過剰な、霞ヶ浦きっての暴れん坊。1年E組。根はサッパリとした性格で、誰よりも仲間を思う気持ちが強い姉御肌の人物。一人称は「オレ」。趣味は読書で、探偵小説やハードボイルドを好む。元陸上部。中学校時代にも地元の北海道で女子野球部に所属していたが、ある事情によって野球から離れてしまった暗い過去を持つ。野々原の熱心な勧誘に折れて女子野球部に入部した。部員の中では野々原・牧野・林と仲が良いが、中山とは犬猿の仲。高い所が苦手。
: 背番号3。デフォルトのポジションはサード。打順は1番。右投右打。凄まじい雷光を発する魔球「スペシャル・サンダーボルト・ピッチング」と、青白い雷光を発する豪快な秘打「スペシャル・サンダーボルト・ヒッティング」を習得する。制球力は低い。野手としては走攻守の三拍子が揃った万能選手。CDドラマで行われたギャラ女名古屋校との試合では3番手として登板した。漫画版では最初から魔球を習得しており、阿寒岳高校との試合では7番打者として満塁ホームランを放った。
: 『熱血乙女青春記』では2年E組。背番号5。日頃の特訓の成果として魔球「剛球紫電」と秘打「剛打紫電」を習得する。チームで最も走力が高く、最初から秘走を習得している。投球力・打撃力・体力・根性も高いオールマイティな選手 だが、判断力は千堂に次いで低い。キャラBGMは「根性乙女恋愛記」。卒業後の進路は2パターンあり、超一流の陸上コーチとして世界各国から引っ張りだこになるものと、大学のスポーツ推薦を断り花嫁専門学校に進学するものがある。
: 『Lovely Star』では早乙女静流を見た野々原の反応で、名前のみ登場。
◇ 浅井真弓(あさい まゆみ)
: 声 - 冬馬由美
: 12月20日生まれ。血液型B型。身長157cm、体重46kg、3サイズはB83、W58、H83。
: 学校に専用の研究室を持ち、いくつかの発明品を生み出す天才少女。1年A組。頭脳明晰で学業成績は常にトップ。趣味は発明、パソコン通信。将来の夢はスペースコロニーを造って地球征服する事。自分の発明やデータが実社会で役立つか確かめる為に女子野球部に入部した。研究の為なら周囲への迷惑も顧みない、徹底的にマイペースな超個性派。自作のマザーコンピューターに「ナカマチ」、愛機のサブコンに「トーマス」と名付けている。特許取得数は637。ラジオドラマでは「教授」というあだ名で呼ばれる事がある。
: 背番号4。デフォルトのポジションはセカンド。打順は6番。右投右打。全てを吸い込んでしまいそうな暗闇を発生させる魔球「ブラックマジックγバージョン」を習得する。企画段階では「反重力ホワイトホール」という秘打を習得する予定だったが、本編には採用されなかった。常にクールな頭脳派で、データを駆使した守備を得意とする。能力値はそれほど高くない。ラジオドラマによれば、部員のポジションと打順は野々原が浅井に相談して決めた。漫画版で行われた阿寒岳高校との試合では守備や打席に立つ描写が無く、ベンチに座っている。
: 『熱血乙女青春記』では2年A組。誕生日を迎えると身長が158cmに成長する。デフォルトの打順は8番。野々原のデータを元に特訓し魔球「超伝導光速タキオン魔球」を、須永のデータを元に特訓し秘打「超伝導斤力アトミック打法」を習得する。チームで最も高い判断力を持っているが、体力が最も低い。大会では試合前に相手チームの情報を教えてくれる。キャラBGMは「発明乙女恋愛記」。小説版の合宿で行われた神崎工業との試合ではスタメンを外れるも、6回に8番林への代打で途中出場し、そのまま守備にも着いた。卒業後の進路は2パターンあり、製薬会社の研究所に勤めて実験三昧の日々を送るものと、大学に進学して物理学と機械工学の兼任教授になるものがある。
: 『Lovely Star』では名前のみ登場。岬学園女子野球部の勧誘活動を手伝う野々原に「ヤッバ~急いで女子野球部に入部しなきゃ~って気になる濃縮粉末薬」を授ける。
◇ 中山玲子(なかやま れいこ)
: 声 - 氷上恭子
: 6月19日生まれ。血液型B型。身長163cm、体重49kg、3サイズはB87、W55、H86。
: 強烈なプライドと自信を持つ、中山財閥のスーパーお嬢様。1年C組。趣味は晩餐会、テニス、乗馬、ヴァイオリン、ゴルフ等。父・新太郎は霞ヶ浦高校の理事長で、母・珠緒は世界的に有名な画家。元テニス部のエースで運動神経が良く、腕前は超一流。野々原に「美容にいいから」とそそのかされて女子野球部に入部した。負けず嫌いな努力家で、自分が一番である事を周囲に認めさせたがるが、プライドがあるのであからさまなアピールは出来ず、遠回しな方法になる。部員の中では須永と仲が良いが、滝沢とは犬猿の仲。
: 背番号8。デフォルトのポジションはレフト。打順は5番。右投右打。舞う蝶のように華麗な燐光を放つ秘打「玲子・光蝶の舞」を習得する。企画段階では「中山流ゴージャスシャイニングボール」という魔球を習得する予定だったが、本編には採用されなかった。
: 『熱血乙女青春記』では2年C組。誕生日を迎えると身長が164cmに成長する。背番号7。デフォルトの打順は3番。実力で魔球「ゴージャス・シャイニング・ボール」と秘打「ゴージャス・シャイニング・ヒッティング」を習得する。打撃力・走力・体力・根性を中心に満遍なく能力が成長するが、判断力は低い。肩が若干弱いが、練習ですぐに魔送球を覚える。キャプテンに選ばれなかった事に不満があり、愚痴をこぼしている。キャラBGMは「強情乙女恋愛記」。小説版の合宿で行われた神崎工業との試合では4番打者として起用されたが、気負いすぎて凡退した。卒業後は大学に進学し、中山グループのCEOとなる。
: 『Lovely Star』には漫画版のみ登場。横浜岬学園から練習試合の申し込みを受け、野々原に取り次ぐ。
◇ 長島茂子(ながしま しげこ)
: 声 - 秋山久美
: 7月1日生まれ。血液型AB型。身長152cm、体重43kg、3サイズはB78、W57、H80。
: 野球で話題を呼びデビューを果たそうと目論むアイドル志望少女。1年A組。趣味はカラオケ、コンサート回り。好奇心旺盛で調子に乗りやすく、元気でワガママなトラブルメーカー。自分の名前が嫌いで「モコ」と呼ばせている。好物はケーキで、特に洋菓子店「ジャポねー図」のシフォンケーキがお気に入り。一番仲が良い部員は河合。
: 背番号12。デフォルトのポジションはライト。打順は9番。右投右打。金色の光を放つ魔球「トゥインクル・ボール」を習得する。能力値は全キャラクターの中で最低ランク。
: 『熱血乙女青春記』では芸能人が通う学校に転校したと語られ、登場しない。小説版では霞ヶ浦高校と杉並商業高校の練習試合を観戦しに来ている。
: 『Lovely Star』では横浜岬学園の芸能科2年生として登場。岬学園にも女子野球部があると知り入部への意欲を見せるが、人気アイドルの自分が女子野球部に入部すると他の部に不公平だと考え直し、諦める。特定のシナリオでは7人目の女子野球部員として強制入部させられ、9番ライトで試合に出場する。キャラBGMは「3作目の夏~ラストチャンス~」。
◇ 須永知美(すなが ともみ)
: 声 - 米本千珠
: 2月11日生まれ。血液型A型。身長165cm、体重51kg、3サイズはB85、W54、H86。
: 驚異的な動体視力と強靭なリストを持つ、剣道に命をかける大和撫子。1年D組。祖父・陣八郎が営む剣道場「須永流二天一刀流道場」で修行を重ね、中学時代の全国剣道大会で優勝経験がある。語尾に「ござる」、人の名前に「殿」を付けて喋り、常に真剣を帯刀している古風な人物。武士道に則った生真面目な性格で、普段は冷静で落ち着いているが、不得意分野を前にすると打って変わってたじろぐ。強打者としての資質を見込んだ野々原との勝負に破れて女子野球部に入部した。部員の中では中山・浅井と仲が良い。趣味は剣道、書道、陶芸。考え方の違いから両親や中学生モデルの妹・美稚代とは別居中。
: 背番号7。デフォルトのポジションはセンター。打順は2番。漫画版では4番打者。左投左打。本来は右利きだが、居合術の要領でバットを振る為、左打席に立つ。岩をも穿つ水滴の静けさと凄烈を秘めた秘打「水斬の太刀」を習得する。企画段階では「須永流手裏剣投法」という魔球を習得する予定だったが、本編には採用されなかった。ラジオドラマで行われた浦安女子高校との1度目の練習試合では、霞ヶ浦高校の選手がまだ8人しか居なかった為、レフトを守った。
: 『熱血乙女青春記』では2年D組。誕生日を迎えると身長が166cmに、バストが86cmに成長する。背番号8。デフォルトの打順は4番。右利きの設定を反映し、右投左打に変更された。剣士の嗜みとして手裏剣の練習中に魔球「須永流飛刀術」を覚え、秘打「水斬の太刀」を最初から習得している。打撃力・選球力が非常に良く伸びるが、守備はあまり上手くない。キャラBGMは「修行乙女恋愛記」。卒業後は引退した祖父の後を継ぎ、剣道場の師範になる。
◇ 木村由佳(きむら ゆか)
: 声 - 小森まなみ
: 10月21日生まれ。血液型A型。身長157cm、体重48kg、3サイズはB83、W59、H85。
: 生まれも育ちも東京なのに関西弁を喋る、無類の阪神タイガースファン。1年B組。趣味はプロ野球観戦、白昼夢に浸る事。体を動かすのは得意な方ではないが、野球に関する知識だけなら野々原や牧野をも上回る。明るく友好的で、人見知りせず誰とでも仲良くなれるが、ちゃっかりした性格。人の言葉を信じやすい。好奇心が旺盛で、時と場合によっては邪魔な人間になりがち。女子野球部が創設されると同時に、監督になりたくて入部した。部員の中では浅井・モコ・中山とよく話す。
: 背番号5。デフォルトのポジションはファースト。打順は7番。右投右打。竜巻を発生させる魔球「六甲おろし風の陣」を習得する。企画段階では「大回転・海老反り・ハイジャンプ・分身・見えないスイング」という秘打を習得する予定だったが、本編には採用されなかった。キャラBGMは「活発乙女恋愛記」。卒業後の進路は2パターンあり、兄・大一郎が起業した株式会社たこ焼きを手伝うものと、お好み焼き屋「お好み由佳ちゃん」を開いて究極の味覚と商売根性を生かし大繁盛するものがある。
◇ 林恭子(はやし きょうこ)
: 声 - 瀧本富士子
: 9月10日生まれ。血液型A型。身長159cm、体重47kg、3サイズはB81、W57、H81。
: 滝沢を尊敬し慕っている、元ソフトボール部のキャプテンで4番打者でエースピッチャー。1年E組。小中学校時代からソフトボールをやっており、全てのポジションを守った経験がある。滝沢に誘われて女子野球部に入部した。ボーイッシュな容姿に反して、おとなしく控えめな性格。幼少時代のトラウマから男性に苦手意識を持っている。両親は浅草で蕎麦屋「松月庵」を営んでおり、出前を手伝っている。趣味はアクション映画鑑賞とパンフレット収集。従姉妹の柴田からは「恭ちゃん」「恭」などと呼ばれる。
: 背番号10。デフォルトは補欠のリリーフピッチャー。右投右打。空気の渦を生じさせあらゆるものを弾き飛ばす「秘打・タイフーン」を習得する。投手としての能力だけでなく、打力などもそこそこあり、地味ながら頼りになる、特に制球力はチームで一番だが、体力の成長は若干遅い。走力もそこそこあり、何をやらせてもそつなくこなせる。キャラBGMは「純粋乙女恋愛記」。小説版によれば、投げる球は決して速くはないが、並外れた配球と制球力が持ち味。滝沢に代わってサードを守る描写があるほか、合宿で行われた神崎工業との試合では3回途中から2番手として登板した。卒業後の進路は2パターンあり、映画評論家として人気を博すものと、女優としてデビューしドラマにバラエティーにニュースの司会と幅広い活躍を見せるものがある。
◇ 河合弘子(かわい ひろこ)
: 声 - 永島由子
: 1月3日生まれ。血液型O型。身長148cm、体重38kg、3サイズはB75、W48、H74。
: 元卓球少女でチームのマスコット的存在。1年C組。自立心が弱く、甘えんぼ、中学時代に卓球の大会で全国1位になった実力を持つ。敏捷性を見込んだ野々原の勧誘を受けて女子野球部に入部した。部員の中ではモコと仲が良い。実家は床屋で、ピングとポングという名のネコを2匹飼っている。趣味は卓球、300ピース程度のジグソーパズル、飼い猫と遊ぶ事、年の離れた妹・千弘の世話。チョコレートが大好物。
: 背番号6。デフォルトのポジションはショート。打順は8番。右投右打。押し寄せる波頭を思わせる魔球「サブマリンシンカー」を習得する。河合自身は魔球に「うさチャンぼんばー」と名付けたが、滝沢に反対され、改めて木村に命名してもらった。守備のスペシャリストだが、敏捷性以外の能力が低い。CDドラマで行われたギャラ女名古屋校との試合では2番手として登板した。漫画版では6番打者。
: 『熱血乙女青春記』では2年C組。デフォルトの打順は9番。気が付いたらいつの間にか魔球「猫ちゃんマタタビボール」と秘打「猫じゃらし打法」を習得する。選球力・捕球力・走力がトップクラスに高く、抜群の能力を持つ。反面、投球力・打撃力・体力・根性が低い。キャラBGMは「半熟乙女恋愛記」。卒業後の進路は2パターンあり、美容師を目指して専門学校に進学するものと、保育の専門学校に進学して区立保育園の保育士になるものがある。
◇ 工藤美奈子(くどう みなこ)
: 声 - 大本眞基子
: 11月18日生まれ。血液型O型。身長188cm、体重107kg、3サイズはB145、W86、H122。
: 助っ人その1。7月以降にチームの順位が低いと現れる。
: 背番号21。左投左打。秘打「マグニチュード打法」を最初から習得している。根性が若干低いが、打力は非常に優れている。制球力・選球力・根性は最低クラス。キャラBGMは「甲冑乙女恋愛記」。卒業後の進路は2パターンあり、作家となって記事の連載やドラマ出演などマルチな活躍をするものと、日本舞踊の師範代に就任してフランス芸術祭で入賞を果たすものがある。
◇ 柴田はつみ(しばた はつみ)
: 声 - 桑島法子
: 4月6日生まれ。血液型A型。身長164cm、体重51kg、3サイズはB90、W58、H89。
: 助っ人その2。10月以降にチームの順位が低いと現れる。趣味はバレーボール、マリンスポーツ、スノーボード。林からは「はっちゃん」と呼ばれる。一人で尖っている理由などが解るシナリオが用意されていたが、制作上の都合により没となった。
: 『熱血乙女青春記』でも自由行動の際に工藤と何度か出会って会話した後、更に会話の回数を重ねるか、特定の期間にある場所へ行くと登場する。前者の現れ方をした場合は、工藤とのエンディングを迎える事は出来ない。
○ 浦安女子高校
練習試合の相手となる近所の高校。投球と守備に重点を置いた、点を取らせない野球を行うチーム。打順は霞ヶ浦高校のランクによって変動する。監督は霞校長の高校時代のチームメイトであり、当時のポジションは一塁ベースコーチ。ラジオドラマによれば、霞ヶ浦高校と浦安女子高校は関東地方代表の座を懸けて争うライバル関係にある。『熱血乙女青春記』にも登場し、キャプテンの増田のみ続投した。
◇ 増田ミキ(ますだ ミキ)
: 声 - 高橋千晶(『熱血乙女青春記』のみ)
: 浦安女子高校野球部のキャプテン。礼儀正しい性格。部員からは「ミッキー」と呼ばれている。ポジションはサード。ラジオドラマでの打順は3番。霞ヶ浦高校との3度目の練習試合ではピッチャーとして登板し、9回1死まで無失点に抑えるが、9番モコに逆転満塁サヨナラホームランを打たれて敗れた。
: 『熱血乙女青春記』ではピッチャー。9番打者。右投右打。
◇ 白雪(しらゆき)
: ポジションはピッチャー。右投。
◇ 桧(ひのき)
: ラジオドラマで行われた1度目の練習試合では、遠征で不在の鳴門に代わってキャッチャーを務めた。
◇ 鳴門タクミ(なると タクミ)
: ポジションはキャッチャー。ラジオドラマでの打順は1番。2度目の練習試合から登場した。サード強襲ヒットを放つ強打者だが、鈍足。
◇ 熊野(くまの)
: ラジオドラマでの打順は2番。霞ヶ浦高校のファースト・セカンド・ライトの守備の弱さを狙い、セカンド後方へのポテンヒットを放つ。阿寒岳高校の熊野とは別人。
◇ 獅子王(ししおう)
: ラジオドラマでの打順は4番。セカンド強襲ヒットで出塁。
◇ 荒神(あらがみ)
: ラジオドラマでの打順は5番。レフト前に打球を運ぶも、中山の好守備により凡退。
◇ 子鹿(こじか)
: ラジオドラマでの打順は8番。3番増田のセンターフライで三塁からタッチアップを狙うも、須永に刺される。
○ 阿寒岳高校
北海道代表。野性味溢れる狂暴なチーム。弱い高校は野球をする資格が無いという極端な考え方を持つ。部員の多くは阿寒岳中学出身で構成されている。初回からパワフルに押していくタイプ。『熱血乙女青春記』ではトーナメント表に校名が書かれているが、試合の描写は無く、部員も登場しない。
◇ 鷹村このみ(たかむら このみ)
: 声 - 桂川千絵
: 10月9日生まれ。血液型O型。身長145cm、体重38kg、3サイズはB77、W55、H77。
: 阿寒岳高校女子野球部のキャプテンでエースピッチャー。のらりくらりとポイントを外す捉えどころのない投球で相手打者を翻弄し、いつの間にか抑え込む巧みな投手。
◇ 山田敏子(やまだ としこ)
: 声 - 前田千亜紀
: 9月11日生まれ。血液型O型。身長161cm、体重48kg、3サイズはB84、W58、H83。
: 十和田農業高校女子野球部のキャプテンで5番打者。真面目なしっかり者。背番号2。右打。魔球や秘打は無いが、ミート打法でヒットを量産する。ポジションはファースト。
◇ 永野博子(ながの ひろこ)
: 声 - 桑島法子
: 7月21日生まれ。血液型A型。身長161cm、体重46kg、3サイズはB85、W60、H86。
: ポジションはピッチャー。速球主体だが、試合の流れに合わせたペース配分を考えた投球を仕掛ける。
◇ 天王寺蘭子(てんのうじ らんこ)
: 声 - 赤見幸重
: 10月31日生まれ。血液型B型。身長169cm、体重55kg、3サイズはB88、W62、H88。
: 芦屋プリシラ学園高校女子野球部のキャプテンでサード。右打。魔球や秘打は無いが、守備が堅い。好守で美しさの演出を目指す。
◇ 伊集院綾女(いじゅういん あやめ)
: 声 - 前田このみ
: 8月14日生まれ。血液型AB型。身長166cm、体重50kg、3サイズはB84、W59、H85。
: 4番打者。チーム随一の長打力を誇る。右打。秘打は華麗なフォームから繰り出される「ビューティーエンド」。ポジションはファースト。中山からは金魚のフン扱いされている。
◇ 綾小路桜(あやのこうじ さくら)
: 声 - 西川宏美
: 5月14日生まれ。血液型A型。身長165cm、体重47kg、3サイズはB85、W62、H87。
: ポジションはピッチャー。多彩な球種を持つ技巧派。打撃センスも高い器用な選手。
◇ 星野飛子(ほしの とびこ)
: 声 - 嶋方淳子
: 1月16日生まれ。血液型O型。身長160cm、体重50kg、3サイズはB79、W58、H81。
: 出雲高校女子野球部のキャプテンでピッチャー。某熱血スポ根漫画に登場しそうなキャラクター。一人称は「オレ」。父親が同校女子野球部の監督を務める。母親・徹子との特訓で生み出した魔球「プリティリーグボール1号」を放つ。
◇ 三条波華(さんじょう なみか)
: 声 - 吉田愛理
: 4月23日生まれ。血液型A型。身長159cm、体重46kg、3サイズはB86、W58、H87。
: ポジションはピッチャー。正面からの全力直球勝負を挑んでくる嘉手納実業高校女子野球部監督。左投左打。性別がバレて球界を追われた後、提示された米国大学リーグの野球部監督に就任して渡米するも、学長との意見の違いから退任となる。以降は自分の野球観や信念を理解出来る選手を探す旅に出て、様々な野球部の臨時コーチとして各地を転々とし、現在に至る。信念を貫く為には全てを振り切る性質で、家庭を捨ててでも我が道を行く。期待している人間には、愛の裏返しとして非常に厳しい態度を取る性格。野々原がキャプテンに就任した時のみ、霞ヶ浦高校女子野球部の試合をサングラスを掛けてよく見学しに来る。
: 『熱血乙女青春記』では主人公の大学時代の野球の恩師であり、優勝候補の筆頭。結末によっては、川原先生が主人公を一生自分の側に置いておこうとするエンディングを迎える事がある。
◇ バーバラ金城(バーバラ きんじょう)
: 声 - 西川宏美
: 2月12日生まれ。血液型O型。身長197cm、体重99kg、3サイズはB148、W90、H116。
: ポジションはピッチャー。投打ともに荒削りだが、力押しのタイプ。ここぞという時にホームランを狙える技術を持つ、谷川顧問は「野々原モドキ」と評している。
: 『熱血乙女青春記』では2年生で背番号1のエースピッチャー。身長162cm、体重49kg、3サイズはB86、W56、H87。自身の怪我や、夏季大会直前に川原先生が監督を辞任して失踪するトラブルに見舞われるも、明るくチームをまとめる。魔球「紅炎球」と秘打「紅炎打」を使う。野々原から宿命のライバルとして意識される。
○ インターナショナルチーム
世界中の実力者を集めた最強チーム。霞ヶ浦高校が公式試合で首位に立つと、翌週に来日して対戦する事になる。
◇ アンジー・ウォーホール(Anzy Warholl)
: 声 - 前田千亜紀
: インターナショナルチームのエースピッチャー。強力な魔球「ブラックファイアボール」を使いこなす。右投右打。3番打者。
◇ カーラ・ハリスン(Cara Halisun)
: 声 - 西川宏美
: インターナショナルチームの4番打者。秘打「トマホーク打法」を使う。左打。ポジションはレフト。
○ その他のキャラクター
◇ 谷川猪之介(たにがわ いのすけ)
: 声 - 茶風林
: 霞校長が招聘した霞ヶ浦高校女子野球部の監督兼顧問。教師としての担当教科は現国。元高校球児で、監督としては天京や桃園など様々なチームを甲子園優勝に導き、女子高野連の設立にも携わった。一方で、部費の横領や空き巣などの悪事を働いた挙げ句、責任を部員に押し付け数々の野球部を連盟から除名や永久追放処分に追い込んだ過去がある。スケベじじぃとしても名高い。ただし、本作の主人公となる人物は前作の監督とは異なる。舞台は前作の翌年4月となっており、部員達は2年生に進級している。本作についてプロデューサーの栗原宏明は「前作を余り意識しないでシステムとシナリオを組んだ為、一部変わってしまった設定があるが、進歩はかなりある」と語った。
前作の評判が想定以上に良かった事と、続編を望む声が多く届いた事から本作は制作された。システム面では、アドベンチャーパートにマップ移動を導入する事で自由度が高くなったほか、前作では野球らしい事がほとんど出来ていなかった反省点を踏まえ、試合パートのコマンドやチップアニメーションの数などを増やして演出や表現の改良がなされた。また、要望の多かった一枚絵イベントの盛り込み、ボイスに合わせた口パクの導入やフルボイス化、プレイステーションでのお色気の限界にも挑戦している。シナリオ面では、前作で決定的に不足していた各キャラクターの性格や個性の表現が重視され、ヒロイン達の日常生活や心情、境遇や背景に力を入れた物語が書かれている。試験期間・体育祭・学園祭・正月は部活動も個別特訓も行えず、強制的に自由行動の予定が組み込まれる。
○ ステータス
ステータス画面では、各部員のプロフィール・個人戦績・ステータス・パラメータ・スキルの5種類の状態が確認出来る。
プロフィールのページでは部員の名前・誕生日・星座・血液型・身長・体重・BWH・クラス・個別特訓回数・会った回数が、個人戦績のページでは部員の守備位置・打順・打率・打点・HR数・安打数・防御率・自責点・奪三振数・試合出場数の情報が表示される。
ステータスのページでは部員のポジション・バッター・ランナーとしての適性が「野球レベル」という数値によって表される。野球レベルは関連するパラメータの上昇や、試合で経験を得る事によって上がっていく。
パラメータのページでは以下の能力値が確認出来る。
◇ 投球
: 投球力。肩の強さを表す。投手の球威や、野手の遠投する力に関係する。
◇ 制球
: 制球力。球をコントロールする力を表す。
◇ 信頼度
: 画面上では確認する事が出来ない隠しパラメータ。自由行動で出会った時や、練習の成否によって増減する。数値が高いほど試合中にプレイヤーの指示に従う。
スキルのページでは部員の必殺技の習得状況が確認出来る。
必殺技は試合中に根性を消費する事で発動し、守備や打撃に強力な効果をもたらす。練習を重ね、隠しパラメータである経験値が一定の数値にまで達する事で覚えるが、いずれの必殺技も習得出来る部員は先着4人まで。経験値は各部員にそれぞれ異なった初期値が割り振られているので、同じ練習をしたとしても、習得までに掛かる回数は違う。必殺技を1つ覚えた部員は、2つ目の必殺技を習得する為に必要となる経験値が2倍、3つ目の必殺技は3倍、4つ目は4倍と増えていく。
本作の必殺技は以下の5種類。
◇ 魔球
: 投手が通常よりも速い球を投げる技。前作では必ず空振りを取れたが、今作では打たれる事がある。投球練習を積むと習得する。野々原は最初から習得している。
: 林、木村・神田、浅井・工藤、水無月、河合、牧野・滝沢・千堂、中山、須永の順に覚えやすい。前作では必ずホームランを打てたが、今作では凡退する事がある。打撃練習を積むと習得する。須永は最初から習得している。
: 牧野・千堂・神田、中山・林・水無月・工藤、浅井・木村・河合、滝沢、野々原の順に覚えやすい。守備練習を積むと習得する。野々原は最初から習得している。
: 浅井、木村、牧野・千堂、林・神田、中山・河合・水無月・工藤、滝沢・須永の順に覚えやすい。
練習・特訓が成功すると、メニューに対応したパラメータや信頼度が増加するが、失敗すると疲労のみが蓄積されるほか、一部のパラメータと信頼度が減少してしまう。
◇ 打撃練習
: 「打込み」を行い、主に打撃力・選球力を鍛える。
◇ なげる君(なげるくん)
: 浅井が発明した投球力増強ボール。投球力・制球力を大幅に鍛える。赤いボールを投げると、球の握り方や力の加わり具合、呼吸や心拍数等の様々なデータを瞬時に計測出来る。初回は暴投すると自爆する機能が搭載されており、野々原のミスで投球を受けた主人公が爆発した。
◇ げきだま君(げきだまくん)
: 浅井が発明した打撃力増強ボール。打撃力・選球力を大幅に鍛える。青いボールを打つと、インパクトの瞬間に球の位置や角度、スイングのスピード等の様々なデータが計測出来る。初回は打ち損じると自爆する機能が搭載されており、牧野のミスで打球を受けた神田が爆発した。
◇ そなえ君(そなえくん)
: 浅井が発明した守備力増強ボール。走力・捕球力を大幅に鍛える。黄色いボールを捕球すると、グラブに収まった球の位置や角度、取った人間の動き等のデータが計測出来る。初回は送球ミスを察知して自爆する機能が搭載されており、河合のミスで送球を受けた木村が爆発した。
◇ ハッチャケ根性君(ハッチャケこんじょうくん)
: 浅井が発明した根性増強ハチマキ。体力・根性を大幅に鍛える。常に冷静沈着な者が巻いても効果が無いので、初回は怒って発火する機能が搭載されており、須永の頭が炎上した。
◇ ナノ君(ナノくん)
: 浅井が発明した薬。カプセルの中に身体能力を増強させる10億種類のナノマシンが入っている。服用すると全能力が上昇する。
○ 試合(熱血乙女青春記)
試合には練習試合・遠征試合・公式試合の3種類がある。
練習試合の対戦相手は、浦安女子高校・多摩文化学園・船橋家政学園・明和国際学園・杉並商業高校といった近隣にある5校の中から選ぶ。電話で試合を申し込み、承諾を得られるとスケジュールに組み込める。相手校から職員室へ電話が掛かり、練習試合を申し込んでくる事もある。
遠征試合はゴールデンウィークなどの連休中に自動的に組み込まれる事があり、大会での戦績によって遠征する回数は異なる。沖縄・ハワイ・温泉などへ行き、現地で出会った他校の女子野球部と対戦する。
公式試合は7月に夏季大会、3月に春季大会が開催される。1年目の夏季大会1回戦や、2年目の夏季大会で敗退すると、川原先生に詰られてゲームオーバーとなる。
試合当日になると、初めにマニュアルモード・オートモードのどちらかを選択する。マニュアルモードの場合は、プレイヤーが部員の全ての行動に指示を出して試合を進める。オートモードの場合は、部員に判断を任せて自動的に試合を行う。試合を観る・観ないの選択もあり、観ないを選ぶとスコアボードに点数のみが表示され、1分も掛からずに勝敗が判明する。
モードを決めると、次に部員のスタメン・ベンチの振り分けや、ポジション・打順を設定する。バッテリーの組み合わせによっては、相性による能力値の変動が発生する場合があり、お互いの能力が上がるペアもいれば、下がるペアもいる。
◇ 代打
: 攻撃時に使用。控えの部員を打席に送る。
◇ 気合い
: 気合い習得者のみ使用可能。根性を消費して疲労を回復する。
試合中に選手が良いプレイなどをした時、グラフィックが表示されて台詞を喋る「野球イベント」が発生する。他にも、野々原が滅多打ちに遭うと部員達に励まされて全パラメータがMAX以上になるイベントや、2年目の夏季大会で条件を満たすと霞ヶ浦高校女子野球部の全部員が魔球・秘打などを使用可能になるイベントが用意されている。
施設には以下のものがある。
◇ 学校
: 霞ヶ浦高校。前年に創立されたばかりの新設校で、生徒数は前作時点で198名。当初は女子校の予定だったが急遽共学に変更された為、生徒の8割が女子という人数構成になった。
◇ アパート
: ベルメゾン冥荷谷。主人公が住んでいる独身男性用アパート。全部で6部屋ある。家賃は月8万円。
◇ 街中
: 冥荷谷駅近辺の商店街。ポプラの並木道に、商店や飲食店が建ち並ぶ賑やかな場所。週末になるとウィンドウショッピングを楽しむ女子が数多く訪れる。
◇ 公園
: 千登勢グリーンパーク。芝生や庭園の手入れの行き届いた、市民の憩いの場。
練習試合を行った同日に、野々原の河原イベント・林の蕎麦屋イベント・水無月のお見舞いイベントのいずれかが発生すると、途中でゲームの続行が不可能になる不具合がある事が当時の公式サイトで報告された。
◎ 登場人物(熱血乙女青春記)
○ 霞ヶ浦高校女子野球部(熱血乙女青春記)
野々原千晶、牧野泉など2年生の部員に関しては前作を参照。
◇ 水無月葵(みなづき あおい)
: 声 - 水野愛日
: 8月26日生まれ。血液型A型。身長156cm、体重44kg、3サイズはB81、W53、H82。
: 実家は平安時代から続く「多塚八幡神社」で、巫女として家の手伝いを欠かさない、明るい普通の健気な女の子。1年A組。趣味は創作ハーブティとハーブを育てる事。野々原と牧野の霞ヶ浦中学校時代の後輩で、高校でも野々原と一緒に野球をやりたくて女子野球部に入部する。普段は他人の事を思いやる優しく天真爛漫な性格だが、占いを頑なに信用する思い込みの激しい一面もあり、周りに大迷惑を掛けながらも信念を曲げない頑固なところがある。部員達からは「葵ちゃん」「葵」など下の名前で呼ばれる。誕生日を迎えるとバストが82cmに、ヒップが83cmに成長する。キャラBGMは「開運乙女恋愛記」。
: 背番号11。右投右打。野々原から教わり魔球「神通力八尺瓊の勾玉」を、占いの通りに行動して秘打「神通力草薙」を習得する。デフォルトは補欠だが、捕球力の成長率が高いキャッチャー向きの能力、ホームシックになる可愛い面あり。日本の文化を勉強する為にファミレス「サンデー」でアルバイトをしている。パラメータとしては外野手に適している。卒業後はハワイのツアーコンダクターになる。
◇ 神田紗由里(かんだ さゆり)
: 声 - 川上とも子
: 3月28日生まれ。血液型AB型。身長164cm、体重50kg、3サイズはB84、W55、H85。
: 水無月の中学校時代からの親友。1年A組。5月1日に水無月に誘われて女子野球部に入部する。自己表現が苦手で、思った事を素直に言えず内に溜め込んでしまう性格。子供の頃から一人でいる時間が多いせいで、周りにはクールで無愛想な印象を与えてしまうが、実は寂しがり屋で人の輪に入りたがっている。親しい友人はほとんどいない為、心を開いた相手には本音で接している。趣味は音楽や絵を描く事など個人で行うもの。キャラBGMは「求愛乙女恋愛記」。
: 背番号13。左投右打。水無月と練習して魔球「ウインド・クラスト」と秘打「エアー・ターキッシュ」を習得する。デフォルトは補欠で、打撃力・体力は低いが、制球力は林に次いで高い。野球を下手だと卑下しているが、主人公曰く運動神経が良く肩も強い。小説版では入部する際に「コントロールが凄く良いのでピッチャーとして開花する」と水無月が野々原達に紹介している。卒業後の進路は2パターンあり、臨床心理学を学んでセラピストになるものと、ペットショップをオープンさせるものがある。
◇ 新入部員
: 2年目の4月8日に入部する新1年生。名前や顔は表示されず、育成する事も試合に出場させる事も出来ない。ハワイ遠征では日本に置いて行かれる。
○ 杉並商業高校
男子野球部が伝統的に強い甲子園常連校で、グラウンドの使用権を握って離さないので、女子野球部は河原で練習している。監督やコーチはおらず、顧問も野球を知らない為、キャプテンの楠が自らスケジュールを管理している。走攻守のバランスが取れた安定感のあるチーム。
◇ 楠芹香(くすのき せりか)
: 声 - 井上美樹
: 4月12日生まれ。血液型B型。身長160cm、体重47kg、3サイズはB84、W56、H83。
: 杉並商業高校女子野球部のキャプテン。色白でスラリとした品のある美少女。礼儀正しく、誰に対しても穏やかに接する性格。皆で力を合わせて一つの事をやり遂げるのが好き。趣味は粘土細工のお花作り。小学4年生の頃からリトルリーグに所属し、霞ヶ浦中学校では野々原や牧野と共に女子野球部を設立した。野々原からは同じ高校へ進学しようと誘われたが、野々原と勝負したいという思いから杉並商業高校に進学し、新たに女子野球部を発足させる。キャラBGMは「可憐乙女恋愛記」。
: 背番号1。ポジションはピッチャー。9番打者。右投右打。魔球「マクロバーストストリーム」と秘打「ダウンバーストストリーム」を習得しているが、積極的には使わない、切れのいいカーブを投げる。卒業後の進路は2パターンあり、小学校の教師として勤務する傍らリトルリーグの監督を勤め、女の子ばかりのチームを全国優勝へ導くものと、体育大学に進学して体育教師の資格を、更に留学してコンディショニングトレーナーの資格を取得し、母校である杉並商業高校女子野球部の監督に就任するものがある。
◇ 五十嵐麻衣子(いがらし まいこ)
: 小説版のみ登場する女子野球部員。中学校時代に野々原・牧野・楠・水無月と共に女子野球部に所属。守備よりも打撃に自信があるスラッガー。やや太めで色黒だが、一昔前のアイドル顔をした美少女。性格は野々原に多少似ている。週末になると必ず日帰り温泉旅行に行くほどの温泉オタク。夏休みの合宿では3番セカンドで試合に出場。清蘭女学園との試合では4番打者。
◇ 田中恵利(たなか えり)
: 小説版のみ登場する女子野球部員。1年A組。合宿での楠と五十嵐の活躍を聞き、面白そうと思って入部した。元新聞部のコネを利用し、学校新聞に女子野球部の活動を多少美化して掲載する。清蘭女学園との試合では1番打者として出場。
◇ 中根登(なかね のぼる)
: 小説版のみ登場する定年間近のおじいちゃん先生。担当教科は古典。男子野球部の顧問。
◇ 潮崎(しおざき)
: 小説版のみ登場する男子野球部のキャプテン。
○ 聖エリーゼ学院
常勝無敗の記録を持っていると自称するチーム。
◇ 朝霧かすみ(あさぎり かすみ)
: 声 - 青山美帆
: 8月16日生まれ。血液型B型。身長156cm、体重44kg、3サイズはB82、W55、H83。
: 100億人に1人の素質を持つ超高校級天才野球少女と思い込んでいる、聖エリーゼ学院のキャプテン。1年うさぎ組。無知でプライドが高く、自分が勝つのは当然と思っており、相手を負かさないと気が済まない。最初はビン底メガネに冴えない体操着姿で登場するが、夏季大会で霞ヶ浦に敗北後は一から鍛え直し、シャープなユニフォーム姿にコスチュームチェンジ。
: 背番号0。ポジションはピッチャー。4番打者。右投左打。ツーアウトになると魔球「超高校級天才投法」を使うほか、秘打「超高校級天才打法」も習得している。後期は魔球が「超高校級天才爆炎球」に、秘打が「超高校級天才爆炎打」に変わる。
○ 青雲女学園
優勝候補に挙げられる強豪校。上位の打者は長打があり、下位の打者は秘打を習得している、強力な打線を擁する攻撃力重視のチーム。
◇ 神竜晶(じんりゅう あきら)
: 声 - 幸田夏穂
: 11月29日生まれ。血液型O型。身長162cm、体重50kg、3サイズはB82、W55、H83。
: 青雲女学園野球部のキャプテン。2年生。自己主張が強く、プライドが高い上、高慢。性格の悪さからか、実力があっても他校からかなり嫌われているが、自校では人気者で親衛隊がいる。趣味は本能の赴くままに行動する事。双子の姉であり、妹の静の事だけは大事にしている。犬が大の苦手。一人称は「俺様」。
: 背番号1。ポジションは1年目の夏はピッチャー、2年目の夏はキャッチャー。打順は1年目の夏は4番、2年目の夏は5番。右投右打。魔球「全国制覇雷撃球」と秘打「全国制覇雷撃打」を使う。
◇ 神竜静(じんりゅう しずか)
: 声 - 増田ゆき
: 11月29日生まれ。血液型O型。身長162cm、体重48kg、3サイズはB87、W56、H88。
: 青雲女学園野球部の副キャプテン。2年生。双子の妹で、やりたい放題の姉の晶とは正反対の、内気で心優しい少女(しかも天然ボケ)。ポリシーを曲げずに行動する姉には内心困りながらも、慕っている。犬が大好きだが。
: 背番号2。ポジションは1年目の夏はキャッチャー、2年目の夏はピッチャー。打順は1年目の夏は5番、2年目の夏は4番。右投右打。魔球「旋風魔球」と秘打「旋風秘打」を使う。
○ 筑波医科大学付属桜ヶ丘高校
データの収集や分析による管理野球を推進している高校。守備力を重視した打たせて取る戦術で、全員が判断力に優れており、ミスのない的確な動きをするチーム。
: 背番号1。ポジションはピッチャー。9番打者。左投左打。追い込むとすぐに魔球「イリュージョンフラッシュ」を使うほか、秘打「リフレクトフラッシュ」も習得している。
○ 純心女学園
秘走を習得している選手が多い、機動力を重視したチーム。学校側から真面目に部活動をしていないやる気のない弱小クラブとみなされており、廃部寸前の危機に陥る。周囲からは人を殴る事が趣味だと思われている、正体はネタバレにつき秘密。
: 背番号2。ポジションはピッチャー。4番打者。右投右打。魔球「紅炎球だわさ」と秘打「紅炎打だわさ」を使う。全てのパラメータが999の最強選手。
○ その他のキャラクター(熱血乙女青春記)
◇ 主人公
: 川原奈美の推薦で霞ヶ浦高校女子野球部の監督に就任した青年。教師としての担当教科は国語。高校時代は20年に一度の天才球児と称され、プロ野球のスカウトからも注目を集めていたが、自ら課した過剰な練習によって足、肩、内臓を次々に故障し、全力で走れない体になる。野球が出来なくなった事に絶望し、夏になると聞こえてくる甲子園の歌から逃げる為に、アメリカの大学に留学。そこで川原監督と出会い、DHやリリーフピッチャーとして野球部に起用され、短いイニングでも再び野球が出来る事に救われ、川原を恩師と崇める。性格は世話好きで、鈍感。女性に対して頭が上がらず、流され易い。自分に好意を抱く部員に対しては、わざと焼き餅を焼かせ反応を見て楽しむ面もある。デフォルトネームは「沢村和馬」。
◇ 霞円蔵(かすみ えんぞう)
: 声 - 茶風林
: 血液型A型。身長175cm、体重80kg。
: 霞ヶ浦高校校長。55歳。無類の野球好き。教師時代は川原奈美に野球を教え、主人公を霞ヶ浦高校女子野球部新監督に任命した人物。学生時代のポジションは三塁ベースコーチ。性格は他人任せでスケベだがお人好しな面もあり、大会で優勝するとハワイ遠征というビッグプレゼントをしてくれる。
: 前作『ドキドキプリティリーグ』にはラジオドラマと漫画版のみ登場。
◇ 麻子(あさこ)
: 声 - 五十嵐麗
: 1月1日生まれ。身長165cm、体重49kg、3サイズはB88、W56、H86。
: 主人公の姉で、霞ヶ浦高校の保健医を勤める。ジュリアナ東京全盛期は朝まで毎日ディスコに通うイケイケギャルだった。現在は保健医として青少年少女の悩みを解決する。
: 前作『ドキドキプリティリーグ』にはラジオドラマのみ登場。この時は関連書籍に「須永甚八郎」と表記されていた。
◇ 男の子
: 木村のシナリオに登場する少年。転んで怪我をして泣いているところを木村に慰められる。
◇ 老女
: 木村のシナリオに登場するお年寄り。駅前の横断歩道を渡れず困っていたところを木村に介助される。
◇ 子供
: 河合のエンディングに登場する保育園の園児。泣いていたところを河合に慰められるが、名前を覚えてもらえず更に号泣する。
◇ 青柳、折戸、吉本
: 林のシナリオに登場する三人組の男。林を二度に渡り襲うが、主人公によって三人まとめて流血するほど叩きのめされる。
◇ 記者
: 声 - 吉本収一郎
: 林のエンディングに登場する芸能記者。ドラマ「夏、君がいたから……」の制作発表会に参加し、林と主人公の熱愛報道について尋ねる。
◇ 易者
: 声 - 戸北宗寛
: 水無月のシナリオに登場する辻占。水無月の恋愛運をタロットで占う。
◇ 潮見珠子(しおみ たまこ)
: 声 - 仁木静美
: 神田のシナリオに登場する家政婦。年齢は60歳過ぎ。神田の親代わりで、数少ない理解者の一人。
◎ 主題歌(熱血乙女青春記)
◇ 乙女の心意気
: 作詩:飯塚麻純 / 作曲・編曲:CHOKKAKU / 歌:水野愛日
: オープニングテーマ。
◇ あなたに吹く風
: 作詩:飯塚麻純 / 作曲:日比野信午 / 編曲:松永寛樹・長岡成貢 / 歌:水野愛日
: エンディングテーマ。
◎ スタッフ(熱血乙女青春記)
・ 企画:栗原宏明、中野幸司、浅田一海
・ 作画監督・キャラクターデザイン:香川久
・ SDキャラデザイン:あずまきよひこ
・ 背景デザイン:花丸アフロ、中山大介
・ 画面デザイン:てらたろ~
・ 色彩:諸岡さん
・ 絵コンテ:中野幸司
・ 脚本構成:あみやまさはる、細田一行、中野幸司
・ 脚本:細井能道、堀井明子、佐藤勝一、堰善宣、今関博文、千田誠行、栗原宏明
・ 脚本協力:ぶらざぁのっぽ
・ 制作進行:中野幸司、浅田一海
・ プログラム:亀山貴美子、伊藤尋
・ グラフィック:武郎、てらたろ~、花丸アフロ
・ 音響監督:松木仁美(ツーファイブ)
・ オリジナルBGM作曲:長岡成貢、松永寛樹、神坂なおや(空耳工房)
・ サウンドエンジニア:田中直人
・ エグゼクティブプロデューサー:久野天人
・ プロデューサー:栗原宏明
◎ 関連商品(熱血乙女青春記)
・ ドキドキプリティリーグ 熱血乙女青春記 公式ガイドブック(1998年9月20日)
・ 毎日コミュニケーションズより発売。
・ ドキドキプリティリーグ 熱血乙女青春記 スコアブック(1998年10月1日)
・ 新声社より発売。
・ ドキドキプリティリーグ 熱血乙女青春記 ビジュアルブック(1998年10月9日)
・ ブロッコリーより発売。
・ ドキドキプリティリーグ 熱血乙女青春記 オリジナルサウンドトラック&ヴォイスコレクション(1998年11月18日)
・ ファーストスマイルエンタテイメントより発売。
・ ドキドキプリティリーグ 熱血乙女青春記(1999年4月22日)
・ KKベストセラーズよりプレリュード文庫として発売された小説作品。作者は竹下裕家。
・ ブロッコリー・ハイブリッド・カード・コレクション ドキドキプリティリーグ熱血乙女青春記
・ ブロッコリーより発売。全120種。
・ クリアファイル
・ コスパより発売。全3種。
・ ピンバッジ
・ コスパより発売。野々原千晶、牧野泉、水無月葵の全3種。
・ テレホンカード
・ コスパより発売。
・ ユニフォームセット
・ コスパより発売。霞ヶ浦高校女子野球部のユニフォーム。
○ CDドラマ
本作の発売後、本作登場キャラクターによるCDドラマの発売が企画され実際に収録と編集が行われたが、次作が方向転換されることになり、CDドラマは発売中止となった。現在は聴くことができない。
霞ヶ浦高校女子野球部のメンバーそれぞれを主役としたミニドラマで構成されており、ゲーム上では主人公であった野々原千晶がドラマ上では悪役であったり端役であったりと、必ずしも重要視されていないところが特徴。
: 第1話「塗壁家密室殺人事件」
: 第2話「水無月葵探検隊が行く」
: 第3話「ゲームセンター由佳」
: 第4話「格闘会最強とうたわれた一子相伝の暗黒殺人拳は金髪モデルに通じるのか?の巻」
: 第5話「プロサルファー・ゴル」
: 第6話「ゼロから始めるパソコン入門」
: 第7話「待って、セーラー服ピンポンナイト」
: 第8話「熱血教師タキザワの“泣いて笑ってこれが青春!”」
: 第9話「アルプスの少女クラクラ〜激闘編〜」
: 第10話「まっ逆さまの時間」
: 第11話「由佳とアリサのウキウキ天気予報」
: 第12話「嗚呼、霞ヶ浦歌劇団」
: 第13話「ケケケの葵ちゃん」
: 第14話「ケンイチ氏のビックリ日本新記録」
: 第15話「大量に吠えろ」
● ドキドキプリティリーグ Lovely Star
『ドキドキプリティリーグ Lovely Star』(ドキドキプリティリーグ ラブリースター)は、2001年12月13日にエクシングより発売されたプレイステーション用恋愛アドベンチャーゲーム。ドラマCDが同梱されているほか、初回特典としてポスターが店頭で配布された。略称は「ラブスタ」。
◎ 概要 (Lovely Star)
舞台を神奈川県横浜市に移し、前2作とは全く異なったストーリーで進行する。ゲームシステムとしてはこれまでメインとなっていた育成パートと試合パートが削除され、アドベンチャー部分が大半を占めることとなった。また、前2作のキャラクターは野々原千晶と長島茂子のみ登場した。ヒロインは8人。
原作及びキャラクターデザインは前々作のコミカライズを手がけた中野友貴が担当している。
◎ 登場人物 (Lovely Star)
野々原千晶、長島茂子に関しては前々作を参照。
○ 横浜岬学園女子野球部
◇ 綾瀬琴美(あやせ ことみ)
: 声 - 山本麻里安
: 2月26日生まれ。血液型O型。身長157cm、体重43kg、3サイズはB83、W54、H84。
: 明るくて元気な、主人公が住んでいる下宿先の一人娘。11年前に海岸で野球の練習をしている最中、隕石落下の衝撃波に巻き込まれて入院し、右肩に星型の痣が出来た。両親がイタリアンレストラン「カンパネルラ」を経営しており、その影響で調理は得意。父親から過保護に育てられたせいか、人に甘えやすい性格。要領が悪いので、感情を爆発させて後先考えずに突っ走る事もある。横浜岬学園入学と同時に、昨年度の春に廃部となっていた女子野球部を復活させた。キャプテンで1年生。キャラBGMは「いつも近くに」。
: 背番号1。ポジションはピッチャー。打順は琴美・未来・理音のシナリオでは6番、野々原のシナリオでは8番。右投右打。主人公の投球フォームを真似て魔球「ラブリースター」を習得する。三振を奪う速球派の投手だが、打たせて取る技術や実戦経験が無い為、試合後半になると体力の消耗から制球が乱れる。変化球を投げる描写もあるが、球種は不明。打球の処理が苦手で、エラーを恐れるあまりグラブで球を捕れない。野々原のシナリオで行われた試合では7回途中からサードを守った。
◇ 新野未来(にいの みき)
: 声 - 堀江由衣
: 1月2日生まれ。血液型A型。身長155cm、体重43kg、3サイズはB80、W53、H81。
: 弁護士か裁判官を志望していて法律に詳しい、真面目でしっかり者の優しい少女。愛読書は推理小説。進学科の1年生で、成績は学年トップ。芸能科を差し置いて校内にファンクラブが出来るほどの美人で、生徒会長からも好かれている。実家は花屋「鷹峰生花店」。皆で楽しく出来るスポーツだから、という理由で女子野球部に入部した。学園の生徒会長を務める兄とは反りが合わず、独立して生活している。生徒会に屈しない女子野球部を気に入り5月10日に入部する。部員からは「お梁さん」と呼ばれる。キャラBGMは「お嬢様の憂鬱」。
: 背番号7。ポジションはセカンド。打順は琴美のシナリオでは2番、未来・理音・野々原のシナリオでは3番。
◇ 紫央崎夏芽(しおざき なつめ)
: 声 - 榎本温子
: 8月1日生まれ。血液型B型。身長163cm、体重48kg、3サイズはB82、W57、H83。
: 小笠原出身で、高校進学のために単身横浜にやってきた、アウトドアが大好きな元気娘。性格は気さくでノリが良く、誰とでも隔てなく付き合う。一度決めた事を意地でも貫く頑固さあり。連れているペットはリスのチョップ。琴美と一葉の対決を見て心が熱くなり5月10日に女子野球部に入部する。キャラBGMは「爽やかな情熱」。
: 背番号2。ポジションはレフト。打順は琴美のシナリオでは5番、未来・理音のシナリオでは2番、野々原のシナリオでは1番。右投。
○ その他のキャラクター (Lovely Star)
◇ 冴津理音(さえず りおん)
: 声 - 有島モユ
: 5月5日生まれ。身長159cm、体重45kg、3サイズはB83、W55、H82。
: 対向刈高校の1年生で女子野球部員。さっぱりとした性格で自分の意見をハキハキ言うタイプ。それ故に本人の気付かぬ所で人を傷つけてしまう事がある。幼少時代に1年間昏睡状態に陥るほどの大事故に遭っており、それまでの記憶が全く無いが、その事を悩んだりせず前向きに過ごしている。5歳の頃から10年間海外生活を送った為、漢字や日本の常識をあまり知らない。
◇ 猫八(ねこはち)
: 江戸屋学園女子野球部のエースピッチャー。球を投げた後に形態模写で様々な音を鳴らして打者を混乱させるサンプリング投法を使う。かつて物真似コンテストで決勝戦まで勝ち残った。
◇ 新田(にった)
: 新女学院高校野球部のキャッチャー。鍛え上げた丸太のような腕の筋肉で、盗塁阻止率100%の超強肩を持つと噂される。女子プロレスのスカウトがよく現れるが、本人は女優志望。
◇ シンディ
: プレイメイト・ハイスクール女子野球部のキャプテン。身長170cm以上の金髪グラマー美人で、色気を使って審判の判定を覆す。セクシー系事務所のスカウトがよく試合を観戦している。
◇ メイ・リンファ
: 大学高校女子野球部のエースピッチャー。可愛いので女子野球界のアイドル的な存在になった。中国からの留学生であり、気功の力で打者を金縛りにして99連続ノーヒットノーランを達成するが、後ろめたさを感じている。
◇ 中島小百合(なかじま さゆり)
: 銀河連合ギャラクシアン女学院名古屋校の選手。ポジションはショート。打順は1番。俊足巧打の選手で、得技は石化光線。普段は地域のボランティアに協力している優しい少女。
◇ ながたぬままい
: ギャラ女名古屋校の選手。ポジションはライト。打順は2番。火星流妖術を得意とする宇宙の暗黒魔女。弱点は直射日光。チームを盛り上げる陽気な少女。
◇ キャリーゆきむら
: ギャラ女名古屋校のキャプテン。ポジションはキャッチャー。打順は3番。通った跡は草木一本残さないが、普段は園芸部に所属して草花を愛する御淑やかな少女。
◇ ぜろぜろななお
: エムアイ学園の男子生徒で、スパイ同好会に所属。外見は木村曰くイケてる。霞ヶ浦高校女子野球部のボスにして一番の美女と見定めた野々原に接触し、交際に成功するが、愛してしまう前に自ら身を引き去る。
◇ 投げる君 真弓のうっふんあっはんバージョン
: 浅井が作った人工知能を搭載したピッチングマシン。浅井に好意を抱く。
◇ ガンさん
: 浅井が作った人工知能を搭載したスピードガン。
◇ カメコちゃん
: 浅井が作った人工知能を搭載したビデオカメラ。
◇ デッキーさん
: 浅井が作った人工知能を搭載したビデオデッキ。
◇ ゆめのひとし
: 霞ヶ浦高校の男子生徒で、占い研究会の会長。須永に好意を抱く。
◇ 滝沢(たきざわ)
: 中山が花嫁修業の為にアルバイトを始めた勤務先であるファミレスの先輩店員。気配りが出来て親切だが、滝沢馨の兄と判明し中山に激怒される。滝沢の兄は熱血漢の一馬と理論派の洋平の二人がいるが、この人物がどちらなのかは不明。
◇ ななこ、ゆりお
: 中山のバイト先のファミレスに来店した親子連れ客の娘と息子。
◇ おかざきゆうすけ
: 間違い電話で河合と知り合った真面目な男子高校生。放送部員でミキサー担当。得意教科は英語。外見は河合曰く凄く格好良い。
◇ まきこ
:小野坂の高校時代の2学年先輩だった女子生徒。卒業するまでに図書室の全ての本を読むのが目標。
◇ マイケル
: 中山の家庭教師を勤める金髪のアメリカ人。
「ドキドキプリティリーグ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年9月10日22時(日本時間)現在での最新版を取得
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