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ドカベン


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『ドカベン』は、水島新司の日本の野球漫画、およびそれを原作としたアニメ・映画・ゲーム作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、1972年から1981年まで連載された。2020年11月時点で単行本の累計発行部数は4800万部を記録している。

● 概要
神奈川県の明訓高校野球部に所属する主人公の「ドカベン」こと山田太郎と、同級生でチームメイトの岩鬼正美、殿馬一人、里中智、微笑三太郎などのライバル達の高校野球での活躍を描く。 ただ、連載初期に描かれた中学時代では山田、岩鬼、山田の妹サチ子の3人を主軸とし、鷹丘中学を舞台とした柔道漫画だった(この部分は実写版映画で忠実に再現された。山田はストーリー中で柔道部から野球部に移籍している)。単行本7巻目に至り、野球漫画へ方向転換する。元々野球漫画として描く計画だったようで、野球をやることへの伏線は最初から張られている。作者は「当時ライバル誌に『男どアホウ甲子園』で同じく野球作品を連載していたため控えていた」と雑誌のインタビューで答えている。 当時魔球などの超人的・非現実的要素の多かった野球漫画にあって、配球の読みなどのリアルな野球の描写を盛り込んだことは斬新で、躍動感のある水島独特の画風も手伝って野球漫画の新境地を開拓した。漫画評論家の夏目房之介は、「いわゆるスポ根の事大主義、精神主義が水島野球劇画にないわけではない。むしろ逆である。しかし彼の作品がスポ根から一線を画するのは、キャラクターのドラマを必殺技から救ったからだ。」と指摘している。 また水島によれば、本作品以前はヒット作に恵まれていなかったものの、本作品では前述の岩鬼を主人公の山田に絡ませたことで物語が大きく展開してヒットに繋がり、さらに里中、殿馬の登場時にはそれまで自分の作品には恵まれなかった女性ファンが倍増したという。 続編に『大甲子園』、『ドカベン プロ野球編』、『ドカベン スーパースターズ編』、『ドカベン ドリームトーナメント編』がある。ドリームトーナメント編の終了を以てドカベンシリーズが完全完結した。全シリーズを含めた総巻数は205巻で、シリーズ累計としては作品終了時点で日本で最も巻数の多い作品となった。

● 時代設定
山田が明訓高校に入学した年の夏の甲子園大会は、1974年の「第56回全国高等学校野球選手権大会」だった(アニメ版では、1977年の「第59回全国高等学校野球選手権大会」)。ただし、以降の大会では第何回かは明記されておらず、必ずしも1974年から1976年の高校野球・プロ野球界を反映したものではない。岩鬼家が倒産の危機に瀕した際、大阪ガメッツが岩鬼をスカウトに来るなど、架空の設定も多く含まれている。以下、作中の時代設定に関する描写を挙げる。
・ 山田世代が高校1年夏にいわき東高校と対戦したとき、常磐炭鉱の閉山が背景にあったが、これは1976年ごろになる。
・ 山田世代の高校2年夏に犬飼小次郎が南海に入団するが、その時の監督は1978年から1980年まで務めていた広瀬叔功。作中の日本ハム対南海戦の日本ハムの出場メンバーに、1979年のみ在籍したサム・ユーイングがおり、1979年と推測される。
・ 高1秋の関東大会は会場が千葉(銚子)で、高2秋の関東大会は埼玉(大宮)で行われている。実際には1972、1973年に開催されていた。ということは山田世代の高校時代は1972から1974年までということになる。
・ 山田世代は高校3年夏に、1978年春開場の横浜スタジアムで試合を行っている。 『ドカベン プロ野球編』(1995年 -)以降は現実の時間と並行して展開しているため、小次郎のホークス入団など、作中の話が全て1990年代初めに設定し直されている。

● 主な登場人物


● 書誌情報


◎ 単行本

・ 水島新司 『ドカベン』 秋田書店〈少年チャンピオンコミックス〉、全48巻
・ 1972年10月21日発売、
・ 1973年2月28日発売、
・ 1973年6月15日発売、
・ 1973年9月28日発売、
・ 1973年12月18日発売、
・ 1974年3月12日発売、
・ 1974年5月17日発売、
・ 1974年7月15日発売、
・ 1974年9月17日発売、
・ 1974年10月11日発売、
・ 1974年11月7日発売、
・ 1974年12月12日発売、
・ 1974年12月19日発売、
・ 1975年1月23日発売、
・ 1975年3月20日発売、
・ 1975年4月25日発売、
・ 1975年6月30日発売、
・ 1975年8月11日発売、
・ 1975年10月13日発売、
・ 1975年12月10日発売、
・ 1976年3月4日発売、
・ 1976年5月20日発売、
・ 1976年9月2日発売、
・ 1976年11月10日発売、
・ 1977年1月11日発売、
・ 1977年3月4日発売、
・ 1977年4月7日発売、
・ 1977年7月6日発売、
・ 1977年10月5日発売、
・ 1977年12月15日発売、
・ 1978年3月18日発売、
・ 1978年4月27日発売、
・ 1978年7月6日発売、
・ 1978/年9月6日発売、
・ 1978年2月5日発売、
・ 1979年3月6日発売、
・ 1979年4月20日発売、
・ 1979年6月5日発売、
・ 1979年8月2日発売、
・ 1979年11月7日発売、
・ 1980年1月22日発売、
・ 1980年4月2日発売、
・ 1980年6月4日発売、
・ 1980年8月1日発売、
・ 1980年10月2日発売、
・ 1980年11月28日発売、
・ 1981年1月30日発売、
・ 1981年3月31日発売、

◎ 豪華版

・ 水島新司 『ドカベン』 秋田書店〈豪華版シリーズ〉、全21巻
・ 1989年4月13日発売、
・ 1989年5月25日発売、
・ 1989年7月28日発売、
・ 1989年10月2日発売、
・ 1990年2月15日発売、
・ 1990年4月2日発売、
・ 1990年5月25日発売、
・ 1990年6月14日発売、
・ 1990年7月26日発売、
・ 1990年8月23日発売、
・ 1990年9月21日発売、
・ 1990年10月18日発売、
・ 1990年11月26日発売、
・ 1990年12月17日発売、
・ 1991年1月24日発売、
・ 1991年2月28日発売、
・ 1991年3月28日発売、
・ 1991年4月24日発売、
・ 1991年5月16日発売、
・ 1991年6月27日発売、
・ 1991年7月26日発売、

◎ 文庫版

・ 水島新司 『ドカベン』 秋田書店〈秋田文庫〉、全31巻
・ 1994年7月14日発売、
・ 1994年7月14日発売、
・ 1994年7月14日発売、
・ 1994年7月14日発売、
・ 1994年7月14日発売、
・ 1994年7月14日発売、
・ 1994年10月28日発売、
・ 1994年10月28日発売、
・ 1994年10月28日発売、
・ 1995年1月26日発売、
・ 1995年1月26日発売、
・ 1995年1月26日発売、
・ 1995年3月10日発売、
・ 1995年3月10日発売、
・ 1995年3月10日発売、
・ 1995年5月10日発売、
・ 1995年5月10日発売、
・ 1995年5月10日発売、
・ 1995年7月9日発売、
・ 1995年7月10日発売、
・ 1995年9月9日発売、
・ 1995年9月9日発売、
・ 1995年11月10日発売、
・ 1995年11月10日発売、
・ 1996年1月10日発売、
・ 1996年1月10日発売、
・ 1996年3月8日発売、
・ 1996年3月8日発売、
・ 1996年5月10日発売、
・ 1996年5月10日発売、
・ 1996年7月10日発売、

● テレビアニメ


◎ 概要
テレビアニメ版は1976年10月6日から1979年12月26日にフジテレビ系列で放送された。のちにCS放送フジテレビ739で再放送された。全163話。 アニメ化された時点で既に野球漫画として人気があったため、アニメ版では序盤の柔道編が短縮された。テレビアニメは原作連載の約2倍のペースで進行し、結果追いついてしまったため高2夏の弁慶高校戦敗退時点で終了している。なお、アニメオリジナルシーンもいくつか存在する(山田と岩鬼の初対面シーンで夏子が出ているなど)。

◎ キャスト

・ 山田太郎:田中秀幸
・ 岩鬼正美:玄田哲章
・ 殿馬一人:肝付兼太
・ 里中智:神谷明
・ 微笑三太郎、坂田三吉:安原義人
・ 土井垣将:森功至
・ 山岡鉄司:佐藤輝昭→千葉繁
・ 石毛幸一:中野文吾
・ 北満男:池田一臣
・ 今川正夫:千葉繁
・ 渚圭一:古川登志夫
・ 高代智秋:水島裕
・ 徳川家康:野本礼三
・ 山田サチ子:松島みのり
・ じっちゃん:矢田稔
・ 不知火守、平手:市川治
・ 雲竜大五郎:大竹宏
・ 土門剛介:大前田伝
・ 谷津吾郎:塩屋翼
・ 南海権左:和久井節緒
・ 小林真司:井上真樹夫
・ 影丸隼人:津嘉山正種→池水通洋
・ 中二美夫:田中亮一→田中崇
・ 賀間剛介:桑原たけし
・ 木下次郎:加藤春哉
・ 国定忠治、隼走:塩沢兼人
・ 犬飼小次郎、長島:伊武雅之
・ 犬飼武蔵:兼本新吾
・ 犬神了:八代駿
・ 緒方勉、景浦秋男、義経光:納谷六朗
・ 武蔵坊数馬:阪脩
・ 夏川夏子、おつる:丸山裕子
・ 明智先生:若本紀昭
・ 猛司:石丸博也
・ 大河内光:小宮山清
・ 朝日奈麗子:横沢啓子
・ 小林稔子:小山まみ

◎ スタッフ

・ 原作:水島新司
・ 企画:別所孝治(フジテレビ)、佐藤昭司
・ 製作:本橋浩一
・ 脚本:馬嶋満、田村多津夫
・ 構成:岡部英二
・ キャラクター設計:近藤英輔、小華和ためお
・ 美術監督:河野次郎、半藤克美、千葉秀雄
・ 撮影監督:黒木敬七→諫川弘→佐藤均→熊瀬哲郎→萩原享
・ 音楽:菊池俊輔
・ 音響効果:森賢一(イシダサウンド)
・ 録音監督:斯波重治
・ 録音制作:オムニバスプロモーション
・ 録音調整:桑原邦男
・ スタジオ:シネビーム
・ 編集:岡安肇
・ 現像所:東京現像所
・ プロデューサー:渡辺忠美
・ 制作協力:土田プロダクション
・ 制作担当:柴山達雄
・ 制作デスク:野崎絹代、岡迫和之
・ 制作進行:別府幸司、小平正夫
・ 制作事務:大島君江
・ 制作:日本アニメーション、フジテレビ、電通大阪支社

◎ 主題歌・挿入歌

○ オープニング

◇ 「がんばれドカベン」(第1話 - 第106話) : 作詞 - 水島新司、保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - こおろぎ'73 : 再放送用のオープニング映像では間奏で岩鬼がバットを捕ってから挿入される場面(石毛が打球を処理するなど)がカットされている。 : ロイヤルナイツによるカヴァー版がアポロン音楽工業から1982年に発売されたカセット絵本に収録された。 : 「スポ根TVヒッツ」(TECH-25111、テイチクエンタテインメント)に収録されているのはテレビサウンズ合唱団によるカヴァー版である。
◇ 「九人のマーチ」(第107話 - 第128話) : 作詞 - 薩摩忠 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 杉並児童合唱団
◇ 「青春フィーバー(コンバット・マーチ)」(第129話 - 第163話) : 作詞 - 保富康午 / 作曲 - 菊池俊輔、三木佑二郎、牛島芳 / 編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - コロムビア・オールスターズ(水木一郎、ささきいさお、堀江美都子、大杉久美子、かおりくみこ、こおろぎ'73) : 前奏として早稲田大学の応援曲「コンバットマーチ」が使用されており、三木・牛島はその作曲者としてクレジットされている。 : EDクレジットでは「青春フィバー」と誤記されている。 : 近年の再放送では「がんばれドカベン」のみ使用されることも多い。
○ エンディング

◇ 「ああ青春よいつまでも」(第1話 - 第106話) : 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - こおろぎ'73
◇ 「きみこそみんなのアイドルだ」(第107話 - 第128話) : 作詞 - 薩摩忠 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - こおろぎ'73、杉並児童合唱団
◇ 「太陽の子」(第129話 - 第163話) : 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - コロムビア・オールスターズ
○ 挿入歌

◇ 「ホームランソング」 : 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - こおろぎ'73
◇ 「男は岩鬼」 : 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - こおろぎ'73 / セリフ - 玄田哲章
◇ 「仲間たち」 : 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - こおろぎ'73
◇ 「光る青春 今ここに」 : 作詞 - 水島新司 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - こおろぎ'73
◇ 「ああ甲子園」 : 作詞 - 保富康午 / 作曲 - 古関裕而 / 編曲 - 横山菁児 / 歌 - 日唱
◇ 「小さな巨人 里中くん」 : 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ザ・チャープス
◇ 「野球小唄」 : 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - こおろぎ'73
◇ 「殿馬ずら」 : 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - こおろぎ'73 / セリフ - 肝付兼太 挿入歌の初出は番組放送中に発売された主題歌・挿入歌LPで、「ああ甲子園」と「小さな巨人 里中くん」はシングルカットもされた。挿入歌のメロオケもBGMとして使われた。

◎ 各話リスト

 1  1976年
10月6日  ドカベン太郎です よろしく  田村多津夫  光延博愛   光延博愛
岡部英二  金沢比呂司
 2  10月13日  男岩鬼の葉っぱがゆれる  馬嶋満  山崎修二  近藤英輔
 3  10月20日  ワンツーストライクアウト  田村多津夫  光延博愛  小華和ためお
 4  10月27日  逃げろ逃げろ逃げまくれ  馬嶋満  山崎修二  金沢比呂司
 5  11月3日  サンマの味が目にしみるデ   田村多津夫  樋口雅一  木村圭市郎
 6  11月10日  帰る家がなくなったぁ  高たつま  川島彰
 7  11月17日  これぞ 花の一本背負いや  馬嶋満  水沢わたる  内山正幸
 8  11月24日  サチ子 兄ちゃんは勝つ   田村多津夫  三家本泰美  小華和ためお
 9  12月1日  山田 柔道部をやめろ  小華和ためお  金沢比呂司
 10  12月8日  男の涙は熱いのです  馬嶋満  石黒昇  木村圭市郎
 11  12月15日  よみがえれ ライバル  田村多津夫  樋口雅一  川島彰
 12  12月22日  山田 おまえは補欠や  馬嶋満  水沢わたる  内山正幸
 13  12月29日  そろいもそろった鷹丘ナイン  田村多津夫  山田茂雄   岡迫亘弘
 14  1977年
1月5日  岩鬼キャプテン猛ダッシュ  馬嶋満  高たつま
 15  1月12日  おーよ ピッチャーで四番ズラか?   田村多津夫   山崎修二  金沢比呂司
 16  1月19日  勇次君立て ラストボールだ  木村圭市郎
 17  1月26日  サインプレイのサインはV?   田村多津夫
馬嶋満  樋口雅一  川島彰
 18  2月2日  プレーボール さあゆけ鷹丘中学  水沢わたる  林和男
 19  2月9日  出ました 秘打白鳥の湖  三家本泰美  金沢比呂司
 20  2月16日  ファウルファウル 23球  光延博愛  岡迫亘弘
 21  2月23日  殿馬 花のワルツでかっとばせ  小華和ためお  木村圭市郎
 22  3月2日  同点か ゲームセットか?  渋市節  林和男
 23  3月9日  ああ花の野球部大ピンチ  樋口雅一  川島彰
 24  3月16日  鷹丘野球部よ いつまでも   水沢わたる  近藤英輔
 25  3月23日  小さな巨人 里中くん  金沢比呂司
 26  3月30日  山田 高校野球へ来い  近藤英輔  木村圭市郎
 27  4月6日  ああ 明訓野球新入部員  山谷光和  岡迫亘弘
 28  4月13日  男が泣いた 酔いどれノック  渋市節  川島彰
 29  4月20日  葉っぱも泣いたゴボーヌキ  樋口雅一  岡迫亘弘
 30  4月27日  初登板 小さな巨人里中くん  小華和ためお  金沢比呂司
 31  5月4日  二死満塁・バッター山田  水沢わたる  木村圭市郎
 32  5月11日  見たか 男岩鬼の悪球打ち  三家本泰美  川島彰
 33  5月18日  恐打雲竜 ドラゴンキルたい  山谷光和  白土武
 34  5月25日  秘密投手? 緒方くん  近藤英輔  岡迫亘弘
 35  6月1日  甲子園かけたプレイボール  渋市節  金沢比呂司
 36  6月8日  小さな巨人対大きな巨人  樋口雅一  白土武
 37  6月15日  なるか 里中パーフェクト  水沢わたる  川島彰
 38  6月22日  思いはあこがれの甲子園へ  近藤英輔  木村圭市郎
 39  6月29日  大阪通天閣の阪田三吉や  山谷光和  岡迫亘弘
 40  7月6日  ああ友情に涙あり  小華和ためお  金沢比呂司
 41  7月13日  明訓ナイン甲子園へレッツゴー  樋口雅一  白土武
 42  7月20日  夏の甲子園 堂々の入場行進   山崎修二   川島彰
 43  7月27日  打った 始球式ホームラン
 44  8月3日  見たか驚異の通天閣打法  小華和ためお  岡迫亘弘
 45  8月10日  殿馬走った 秘走「運命」  近藤英輔  金沢比呂司
 46  8月17日  準決勝 里中対土佐丸作戦  山谷光和  藤原万秀
 47  8月24日  危ない里中 足からすべれ  三家本泰美  川島彰
 48  8月31日  里中 里中がんばれ 大コール  山崎修二  白土武
 49  9月7日  延長10回 なるか明訓逆転劇  小華和ためお  金沢比呂司
 50  9月14日  雨 里中復調決勝のマウンドへ  山谷光和  岡迫亘弘
 51  9月21日  決勝戦 打った幻のホームラン  近藤英輔  藤原万秀
 52  9月28日  つかめ真紅の大優勝旗  三家本泰美  川島彰
 53  10月5日  ああ 栄冠に涙あり  白土武  白土武
 54  10月12日  大優勝花のパレードを追っかけろ  光延博愛  岡迫亘弘
 55  10月19日  男岩鬼の大放送  石崎すすむ  福田皖
 56  10月26日  明訓狂騒曲「背番号5」  山崎修二  金沢比呂司
 57  11月2日  殿馬作曲秘打「白鳥の湖」  近藤英輔  川島彰
 58  11月9日  ほほえみ野球 三太郎登場  山谷光和  白土武
 59  11月16日  剛球豪打 ふたりのドカベン  山崎修二  藤原万秀
 60  11月23日  ピンチ明訓 ピッチャー殿馬  三家本泰美  金沢比呂司
 61  11月30日  出た DHアベックホーマー  石崎すすむ  福田皖
 62  12月7日  奇跡 不知火驚異のカムバック  三家本泰美  岡迫亘弘
 63  12月14日  リリーフ山田 一球入魂  近藤英輔  金沢比呂司
 64  12月21日  激投不知火 ひるむな明訓  山谷光和  白土武
 65  12月28日  山田 準決勝への大アーチ  石崎すすむ  川島彰
 66  1978年
1月4日  遂に出た 土門投手の剛速球  三家本泰美  百瀬義行
 67  1月11日  秘投ハゲ山の一夜ずら  石崎すすむ  藤原万秀
 68  1月18日  代打里中 山田をかえせ  山谷光和  岡迫亘弘
 69  1月25日  前略? 土門の捕手はボクです  白土武  白土武
 70  2月1日  決勝 鉄人土門対小さな巨人  三家本泰美  百瀬義行
 71  2月8日  遠いこの一点 本塁死守だ  山崎修二  岡迫亘弘
 72  2月15日  再演 秘打「白鳥の湖」ずら  光延博愛  近藤英輔
 73  2月22日  痛烈 ピッチャーがえしの片手打ち  石崎すすむ  福田皖
 74  3月1日  走れ山田 ホームはそこだ  山谷光和  飯村一夫
 75  3月8日  最終回 ああ痛恨の大エラー  康村正一  笠原茂
 76  3月15日  二死満塁 たのむぞ三太郎  三家本泰美  金沢比呂司
 77  3月22日  消えた? 深紅の大優勝旗  石崎すすむ  岡迫亘弘
 78  3月29日  挑戦? 影丸背負い投げ投法  山崎修二  川島彰
 79  4月5日  出場辞退? 嵐の中の土井垣  山谷光和  飯村一夫
 80  4月12日  私には見える 消えた優勝旗  三家本泰美  岡迫亘弘
 81  4月19日  きのうの友はきょうの敵  金沢比呂司  金沢比呂司
 82  4月26日  生涯のライバルだ 山田太郎  鈴木行  岡迫亘弘
 83  5月3日  賀門さんが犯人? 脅迫電話  石崎すすむ   川島彰
 84  5月10日  センバツへ 関東大会開幕  三家本泰美
 85  5月17日  敵はスタンドにあり?  石崎すすむ  百瀬義行
 86  5月24日  砲丸投法 重いその差一点  山谷光和  野館誠一
谷田部雄次
 87  5月31日  ゆらぐマウンド くずれる里中  近藤英輔  岡迫亘弘
 88  6月14日  暴投岩鬼のストライク?  鈴木行  川島彰
 89  6月21日  これぞ殿馬の秘打!「黒田節」  山崎修二  岡迫亘弘
 90  6月28日  「僕は誰だ?」さまよう太郎  原田益次  岡迫亘弘
野館誠一
 91  7月5日  危うし明訓 山田はいない  石崎すすむ  川島彰
 92  7月12日  返った優勝旗 かえらぬ記憶  山谷光和  岡迫亘弘
 93  7月19日  太郎 空白の同点スリーラン  石崎すすむ  野館誠一
谷田部雄次
 94  7月26日  激突のフェンス 記憶をキャッチ  原田益次   岡迫亘弘
 95  8月2日  殿馬 G線上のアリアずら  山崎修二
 96  8月9日  逆転 フォアマン黒い閃光  光延博愛   野館誠一
谷田部雄次
 97  8月16日  岩鬼代走 再演バックドロップ  石崎すすむ
 98  8月23日  ほえろっ 栄光ってなんだ  原田益次  川島彰
 99  8月30日  野球に甦る 燃える青春  白土武   山谷光和
 100  9月6日  スイッチ投手 わび助登場  山谷光和
 101  9月13日  山田封じ マウンドの仕掛人  石崎すすむ  野館誠一
谷田部雄次
 102  9月20日  主砲凡退 沈む明訓  原田益次  岡迫亘弘
 103  9月27日  再び会おう 春の甲子園  石崎すすむ  野館誠一
谷田部雄次
 104  10月11日  センバツへ それぞれの青春  井内秀治  岡迫亘弘
 105  10月18日  ドラフト蹴って 甲子園へGO  鈴木行  川島彰
 106  10月25日  土佐丸兄弟 かくされた牙  原田益次   岡迫亘弘
 107  11月1日  高く響け 春夏二連覇のマーチ    石崎すすむ
 108  11月08日  アイパッチ 底知れぬ土佐丸  蔭山康生  原田益次
 109  11月15日  明訓苦戦 荒れ狂う甲子園  奥田誠治  石崎すすむ
 110  11月22日  出た サウスモンスター「中」  和泉洋  原田益次
 111  11月29日  山田対「中」 二本足のカカシ   奥田誠治  石崎すすむ
 112  12月6日  土井垣作戦 満塁に敬遠はない  原田益次
 113  12月13日  起死回生 秘打回転木馬ズラ    石崎すすむ
 114  12月20日  準決勝 策士徳川明訓をのむ    原田益次
 115  12月27日  敬遠策 太郎怒りの一撃    石崎すすむ
 116  1979年
1月3日  里中負傷 明訓ピンチ無死満塁    原田益次
 117  1月10日  頑張れ里中 小さな巨人    岡崎邦彦
 118  1月17日  明訓・土佐丸 再度の決戦  奥田誠治  原田益次
 119  1月24日  里中襲う 土佐丸野球    石崎すすむ
 120  1月31日  腕が伸びる? 怪奇投手犬神    原田益次
 121  2月7日  山田 さとるボールを投げさせろ    岡崎邦彦
 122  2月14日  殺人野球 里中再起不能か?   奥田誠治  石崎すすむ  岡迫亘弘
川島彰
 123  2月21日  特別代走 時間よ止まれ  原田益次   岡迫亘弘
 124  2月28日  不死鳥里中 再びマウンドへ  福冨博  石崎すすむ
 125  3月7日  スーパースター男岩鬼 一球入魂    岡崎邦彦  岡迫亘弘
川島彰
 126  3月14日  死神ボール 山田を襲う激痛    原田益次   岡迫亘弘
 127  3月21日  見せるぞ 小さな巨人の心意気    石崎すすむ
 128  3月28日  秘執念 殿馬ファイトの謎  奥田誠治  原田益次
 129  4月4日  春夏連覇の円舞曲 秘打「別れ」    原田益次
 130  4月11日  守れるか 明訓二本の優勝旗    岡崎邦彦
 131  4月18日  男岩鬼 我が青春に悔いなし    石崎すすむ
 132  4月25日  任侠野球道 南海権左なんよ  福冨博  原田益次
 133  5月2日  見たか渚 ミットの謎  奥田誠治  石崎すすむ
 134  5月9日  明訓 傷だらけの春季大会    原田益次  岡迫亘弘
川島彰
福島淳隆
松田あつ子
 135  5月16日  予選開幕 打倒明訓の合言葉    岡崎邦彦   岡迫亘弘
 136  5月23日  走れ里中 栄光のマウンドへ    石崎すすむ
 137  5月30日  渚メッタ打ち 勝負あった    原田益次  岡迫亘弘
川島彰
尾鷲英俊
内田守
 138  6月13日  痛い ドカベン山田大ピンチ  奥田誠治  石崎すすむ   岡迫亘弘
 139  6月20日  男岩鬼 ろれろれ大ホームラン    岡崎邦彦
 140  7月4日  ネット裏 立ち上った小さな巨人  奥田誠治  原田益次
 141  7月11日  不滅 明訓黄金バッテリー    原田益次
 142  7月18日  殿馬帰る ハイジャックずら    石崎すすむ
 143  7月25日  不知火登板 殿馬復帰ずら    岡崎邦彦
 144  8月1日  山田封じ? ハエ・ボール    石崎すすむ
 145  8月15日  判定は? 灼熱のアクシデント    原田益次
 146  8月22日  翔んでる 秘打ハイジャック
 147  8月29日  不知火散る 痛恨のルールブック    岡崎邦彦
 148  9月5日  負けて勝つんよ 念力野球?    石崎すすむ
 149  9月12日  悪霊 吹き荒れる権左旋風    原田益次
 150  9月19日  金縛り? 不動のスラッガー    石崎すすむ
 151  9月26日  谷津決勝ホーマー ピンチ里中    原田益次
 152  10月10日  常勝明訓ついに破る    石崎すすむ
 153  10月17日  鈍足ドカベン 決死の本盗    原田益次
 154  10月24日  甲子園キップ 岩鬼火山大爆発  近藤英輔  石崎すすむ
 155  10月31日  冥土の使者 武蔵坊    原田益次
 156  11月7日  消えた 明訓高校ナイン    石崎すすむ
 157  11月14日  夏の祭典 甲子園大会開幕    原田益次
 158  11月21日  怪足B・T学園 謎の鈍行プレイ    石崎すすむ
 159  11月28日  爆走ブルートレイン 逆転特急    原田益次
 160  12月5日  弁慶起つ 予告投球の謎    石崎すすむ
 161  12月12日  明訓 甲子園三連覇へ赤ランプ    原田益次
 162  12月19日  明訓敗れるか どたん場の激突    石崎すすむ
 163  12月26日  最終回 ドカベン今日敗れる    原田益次


◎ 放送局
※放送日時は1979年9月中旬 - 10月上旬時点(西日本放送については1979年2月中旬 - 3月上旬時点)、放送系列は放送当時のものとする。
 関東広域圏  フジテレビ   水曜 19:00 - 19:30   フジテレビ系列  制作局
 北海道  北海道文化放送  
 宮城県  仙台放送  
 秋田県  秋田テレビ  
 山形県  山形テレビ  フジテレビ系列
テレビ朝日系列  
 長野県  長野放送   フジテレビ系列  
 静岡県  テレビ静岡  
 富山県  富山テレビ  
 石川県  石川テレビ  
 福井県  福井テレビ  
 中京広域圏  東海テレビ  
 近畿広域圏  関西テレビ  
 島根県・鳥取県  山陰中央テレビ  
 岡山県
→岡山県・香川県  岡山放送  1979年3月まではテレビ朝日系列とのクロスネット局。
1979年3月(第128話)までの放送エリアは岡山県のみ。
1979年4月の岡山・香川の電波相互乗り入れで香川県にもエリア拡大。
 広島県  テレビ新広島  
 愛媛県  愛媛放送  現・テレビ愛媛。
 福岡県  テレビ西日本  
 佐賀県  サガテレビ  
 宮崎県  テレビ宮崎  フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列  
 沖縄県  沖縄テレビ  フジテレビ系列  
 青森県  青森放送  水曜 17:30 - 18:00   日本テレビ系列
テレビ朝日系列  
 岩手県  テレビ岩手  土曜 18:00 - 18:30  
 福島県  福島テレビ  土曜 17:00 - 17:30  TBS系列
フジテレビ系列  
 山梨県  山梨放送  木曜 19:00 - 19:30  日本テレビ系列  
 新潟県  新潟総合テレビ  金曜 18:30 - 19:00  フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列  現・NST新潟総合テレビ。
 山口県  テレビ山口  土曜 17:30 - 18:00  TBS系列
フジテレビ系列  1978年9月まではテレビ朝日系列とのトリプルクロスネット局。
 香川県  西日本放送  金曜 18:00 - 18:30   日本テレビ系列  当時の放送エリアは香川県のみ。
岡山放送の岡山・香川の電波相互乗り入れまで放映。
 高知県  高知放送  金曜 17:30 - 18:00  
 長崎県  テレビ長崎  土曜 18:00 - 18:30  フジテレビ系列
日本テレビ系列  
 熊本県  テレビ熊本  水曜 17:25 - 17:55   フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列  
 大分県  テレビ大分  金曜 17:30 - 18:00  
 鹿児島県  南日本放送  土曜 17:30 - 18:00  TBS系列  


◎ 補足
当番組終了後、関東地区では1980年7月4日から同年9月26日まで、『翔んだカップル』開始までのつなぎ番組として、毎週金曜の19:00 - 19:30に1話から13話までを再放送したことがあった。

● 映画作品
いずれも1977年に東映によって公開された。
・ ドカベン -カラーまんが。封切り時の同時上映作品は『恐竜・怪鳥の伝説』『池沢さとしと世界のスーパーカー』。 原作における鷹丘中学でのエピソードが明訓高校を舞台にしたものに改変されている(野球部主将の長島や柔道部員らが、本作では明訓高校の生徒となっているなど)他は、多くのエピソードが原作漫画に忠実に再現されている。
○ キャスト(実写映画)

◇ 順は本作オープニングのタイトルバックに基づく。
・ 山田太郎 - 橋本三智弘
・ 長島徹 - 永島敏行
・ 岩鬼正美 - 高品正広
・ 朝日奈麗子 - 山本由香利
・ 山田サチ子 - 渡辺麻由美
・ 影丸隼人 - 清水昭博
・ 賀間剛介 - 無双大介
・ わびすけ - 中村俊男
・ じっちゃん - 吉田義夫
・ 亀田(明訓高校の校医) - 南利明
・ 野川(山田らの担任教師) - 佐藤蛾次郎
・ 岩鬼虎之助(岩鬼の父) - 小松方正
・ 夏川夏子 - マッハ文朱
・ 徳川家康 - 水島新司
・ 殿馬一人 - 川谷拓三
○ スタッフ(実写映画)

・ 監督 - 鈴木則文
○ 主題歌・挿入歌(実写映画)
テレビアニメ版・アニメ映画版と同じものが用いられた。
◇ 「がんばれドカベン」 : 作詞 - 水島新司、保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - こおろぎ'73
◇ 「ああ青春よいつまでも」 : 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - こおろぎ'73
○ 製作(実写映画)

※ 企画経緯
岡田茂東映社長が1976年11月頃のインタビューで、「ゴールデンウイークは3年連続で(興行)失敗してるので、今度は子供狙いの『恐竜・怪鳥の伝説』で、中高校生を根こそぎにしたろうと思ってるんだ」と、子供を劇場に引き込むべく、『恐竜・怪鳥の伝説』との組み合わせを考慮し。 1977年1月18日に東京プリンスホテルで東映が関係者を集めて年賀パーティを行った席で、正式に『恐竜・怪鳥の伝説』との二本立てと公表された。続いて1977年2月に「興行は4月29日から5月13日までの2週間とし、ターゲットを中学生の大量動員に絞り、1億円の超大型宣伝費を投入し、TVに比重を置いたゴールデンタイムのTV集中スポットなど、新しい思い切ったプランニングを展開する」等と発表された。東映がゴールデンウィークに子供番組を掛けるのは初めてだった。 この年東映は、当時の漫画ブームを受け『ドカベン』『空手バカ一代』『ドーベルマン刑事』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『サーキットの狼』と人気漫画を次々に映画化した。またこの年の正月映画で、日本でも大ヒットした『がんばれベアーズ』の影響やアメリカでスポーツ映画が量産されていた関係で、日本の映画各社もスポーツ映画を製作しようという流れがあった。同時期に日活も同じ水島新司原作の『野球狂の詩』の製作を発表し、相乗効果もあり大きな話題を呼んだ。当時の鈴木は「トラック野郎シリーズ」を大当たりさせ、深作欣二と共に東映切っての売れっ子社員監督。本作監督のオファーにはじめは逡巡したが、原作が持つ「少年の理想」に打たれ監督を承諾した。「撮影はスタッフもみんな楽しんでたよ」と話している。「映画が大好きな父親が自分の夢を僕に託したような気がする」と話している。永島は東映のスタッフの誰かに毎晩酒を飲みに連れて行かれ、とっかえひっかえ「お前は役者をやめた方がいい」と芝居のヘタさを貶され、全員に言われて腹が立ち、「クソ~このまま引き下がれるものか。見返してやる」という気持ちになり、『サード』のオーディションを受けに行ったと話している、1970年代半ばから他社が成功していたヤング路線、青春映画に触発され、東映も山本を売り出す計画があったが、東映では山本を売り出すことは出来なかった。
※ 撮影
ドカベンたちの通う明訓高校は神奈川県にあるという設定だが、神奈川県内でのロケーション撮影は横浜マリンタワーが映る10秒程度で、大半の撮影は東京都練馬区の東映東京撮影所で行われた。
・ 岩鬼がコカ・コーラの大きな看板前で、花園学院柔道部主将・影丸(清水昭博)と決闘するシーンは、鈴木監督が東京撮影所の近くと話しているは、東京・豊島区雑司が谷鬼子母神表参道入口の店舗建物前(当時)で撮影された。
・ 山田畳店、岩鬼の家、学校の教室、柔道部部室、医院診察室、柔道試合会場などは撮影所内のセット、屋上や中庭、校舎裏などは同撮影所の敷地。
・ ラストに流れる実際の全国高校野球甲子園大会の映像は、近い映像は貸してくれず、あちこち手を回して借りてきた古い1960年の第42回夏の甲子園全国大会の映像という。
・ 伴ジャクソンも「『実写をマンガに寄せる』アプローチは数々の奇跡を生み出し『ドカベン』ではアヴァンタイトルで『漫画のキャラが看板から抜け出す』という『カイロの紫のバラ』よりも早い二次元キャラの実体化を描写。『誰が何と言っても、こいつが山田太郎です!』と観客に有無を言わせない画期的な演出が素晴らし過ぎる」と評価している。
○ 続編構想(実写映画)
脚本の掛札昌裕は「続編のシナリオは出来ていたんです。続編で本格的に野球映画になる予定でした」、「岡田社長や天尾完次プロデューサーは、アニメを使って、ホントにアニメの動きをしたりギャグっぽいのが好きでなく、『こんな滑ったり転んだりはやめろ』とよく注意された」などと述べている。 鈴木監督は「続編をやるつもりだった。結構当たったんだけどな。ただ、同時上映の『恐竜・怪鳥の伝説』が……。俺は愛情持って『ドカベン』を撮ってるんだから、俺が必ずやると言ったら企画も通ったと思う」等と述べている
・ ドカベン(ロデオ、パチスロ) ※以下はドカベン以外の水島漫画のキャラも登場している作品。
・ 水島新司の大甲子園(カプコン、ファミリーコンピュータ)
・ 激闘プロ野球 水島新司オールスターズVSプロ野球(セガ、アーケードゲーム・PlayStation 2・ニンテンドーゲームキューブ)
・ ドカベン×大甲子園水島オールスターズ(エンターブレインとクルーズ、Mobage)

● エピソード


◎ 全般

・ 「明訓高校」は、水島新司が入学を果たせなかった新潟明訓高校が由来。同校が甲子園初出場を果たした1991年夏、『週刊少年チャンピオン』誌上に読み切りで「新潟明訓対神奈川明訓」と題した練習試合が描かれた(1992年の短編集『I Love Baseball』に収録)。
・作者の母校である新潟市立白新中学校は当時の新潟明訓高校の隣に位置していた。母校の名は明訓高校のライバル校(白新高校)として劇中に登場する。
・ プロ野球選手の香川伸行は、風貌が主人公の山田太郎に似ていたこと、山田太郎と同じ捕手のポジションが主だったことから「ドカベン」の愛称で呼ばれ、プロ野球マスターズリーグにドカベンの登録名で参加していた。
・ 神奈川県大和市にある大和スタジアムは、かながわ・ゆめ国体開催を前に実施した改築工事の際、水島をアドバイザーに迎えて設備内容の検討を行った。これが縁で、市は竣工後の1997年、施設に愛称「ドカベンスタジアム」を付与。その後メインスタンド正面には打者・山田と投手・里中が対峙する一対の銅像が建立された。引地台野球場は高校野球神奈川大会の試合会場として使用されている他、不定期ながらベイスターズ二軍主催のイースタン・リーグ公式戦も開催される。
・ なお、この「ドカベン」の名称を2009年夏竣工の新潟県立野球場の愛称にするよう求める動きが新潟県内の政財界・野球関係者の間で起こり、水島もこれに全面的に協力していた。しかし上述の通り、既に神奈川県に「ドカベン」を冠した野球場が存在し、且つ新潟明訓高等学校を容易に想起させるため不公平感が生じる可能性もあるなど、問題点が指摘されていた。結局、新潟県が施設命名権の導入を優先させたことから、この計画は頓挫した(詳細は同野球場の施設名称に関する問題を参照)。
・ 2002年、新潟商工会議所と同商店街振興組合により、新潟市中央区古町通のアーケード内に「ドカベン」の山田、里中、岩鬼、殿馬、「あぶさん」の景浦、「野球狂の詩」の水原、岩田の計7体の銅像が設置された。これらの銅像については2015年に撤去の話が持ち上がったが、撤去の見直しを求める地元商店街などの要望もあり、2016年2月に撤去は見送られることとなった。
・ 山田達の2年春の甲子園大会で土佐丸高校の犬神了が殿馬の打球を捕った時、さらに夏の予選で東海高校の雪村が山田の打球を捕った時など、捕球した野手がスタンドまたはラッキーゾーンに落ちた場合、これを「ホームラン」としているのは誤りである。ルール上は当時も現在もキャッチの時点で打者はアウトで、その後のスタンド・ラッキーゾーン転落はボールデッドとなり、無死もしくは一死であれば走者は投球当時の占有塁から1つ進塁できる。続編の「スーパースターズ」編では同様のプレイに正確な判定をしている。

「ドカベン」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2024年10月12日15時(日本時間)現在での最新版を取得

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