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サッカー漫画の原点
『キャプテン翼』(キャプテンつばさ)は、高橋陽一による日本のサッカー漫画。および、それを原作にした派生作品。「ボールが友達」が信条の主人公・大空翼をはじめ、ひた向きにサッカーに打ち込む少年達の姿を描き、連載時に日本国内でサッカーブームを起こすと、後にプロサッカー選手となる多くの選手達に影響を与えた。略称は「キャプ翼(キャプつば)」、「C翼」 など。
● 概要
「ボールは友達」が信条の主人公・大空翼の活躍と成長を描いたサッカー漫画である、従来のスポ根漫画に代わる新しいスタイルのスポーツ漫画として読者に受け入れられた。1983年にアニメ化されると日本国内でサッカーブームを起こし。これらの作品では、翼たち主要登場人物たちがスペイン、イタリア、ドイツ、日本などの各国リーグのプロ選手として活躍する姿が描かれている。
2007年11月までに出版された全シリーズの日本国内累計発行部数が、単行本・文庫本合わせて7000万部を突破した。また、国外での累計販売部数は、正式に出版契約を交わしている翻訳本で約1000万部を記録している。上述を合算した全世界シリーズ累計発行部数は8000万部を突破している。
2017年6月に出版された『キャプテン翼 ライジングサン』第6巻においてシリーズ通算100巻を達成した。
● 作品背景
◎ 連載までの経緯
作者の高橋は子供のころから野球をはじめとしたスポーツに親しみ、小学時代は徒競走を得意とし、中学時代は卓球部に、高校時代は軟式野球部に所属していた。その一方で、小学校高学年から『巨人の星』や『あしたのジョー』などといったスポーツ漫画に影響を受けて漫画を描き始めた。
サッカーについては少年時代から「ごっこ遊び」を通じて興味を抱いていたが。高橋によると「少年時代からサッカーという競技は知っていましたけど、ワールドカップのアルゼンチン大会をテレビで見て、『サッカーってこんなに面白いスポーツだったんだ』というのを再発見した」という。この作品はそれまで描き続けていたスポーツものではなくSFものだったが、後に高橋の初代担当編集となる鈴木晴彦は可能性を感じ、一線級の漫画家のアシスタントに推薦することを約束した。なおこの作品は中学サッカーを題材としており、「南葛」「修哲」「若林」「石崎」といった、後の連載版のベースとなる設定や登場人物も登場した。毎年冬に行われる高校選手権の人気が高まっていたものの選手の多くは将来の目標を見出せず、ある時期に差し掛かると競技から遠ざかっていく状況が続いていた、日本にはプロサッカーリーグは存在せず、練習設備や育成システムの整備が立ち遅れていた。こうした状況から、代表チームがFIFAワールドカップへの出場が叶わないことは無理もないと考えられるなど、世界と日本との間には距離感が存在したともいわれる。当時の小学生のサッカー受容について教育評論家、漫画評論家の斎藤次郎は「少なくとも小学生にとってはまださほど人気のある種目ではなかった。逆にそれだけ、手垢にまみれた野球などより新鮮に受けとられた、ともいえよう」と指摘している、実例を挙げると第1話の「翼が若林宅にボールをけり込むシーン」や、第2話の「街中を走行するバスの真下にシュートを放つシーン」などがある、野球漫画とは異なり参考となり得る作品が少なかったことなどから、サッカーという競技を作品内でいかに表現するかに苦慮した、コンクリート壁を破壊する威力を持つ「タイガーショット」、往年の『アストロ球団』を彷彿とさせる「スカイラブハリケーン」などの超人的な描写が周期的に登場するようになった。一方、物語自体は一連のスーパープレーのみに依存して進行するのではなく、根幹には翼をはじめとした主要登場人物とその仲間らが織りなす奮闘する姿勢が存在する、超人ではなく普通の人間であることを前提として試合全体の流れを着地させていく正統的なスポーツ漫画に近しい作品として描かれた、本作品では漫画の基本である「コマ割り」を大きく崩した表現手法を多用することでサッカー競技の持つ流動性やダイナミックな動きを表現しようと試みられた。一例をあげると以下のようなものである。
関西大学教授の杉本厚夫によれば、こうした手法は往年のスポ根の代表作である『巨人の星』や『あしたのジョー』、あるいは1990年代にバスケットボールを扱って人気を獲得した『SLAM DUNK』では見られないという、杉本は「コマ割り」を大きく崩した表現手法を多用することで従来の堅苦しく暑苦しいスポーツの既成概念を漫画表現を通じて打破しようとしたのではないか、重圧感を打ち破る隠喩として用いたのではないかと指摘している、「チームメイトやライバルとの友情と交流」、「誰からの強制でない『スポーツを楽しむ』ための自発的努力」、「全国大会や国際大会という舞台で技を競い合い勝利を目指す」といった要素が描かれている 主人公・大空翼に対しては彼の柔和な気質もあり 賞賛が与えられている、ひたすら好きなサッカーのため、楽しみのために技術を磨き「プロサッカー選手になり、日本代表をFIFAワールドカップで優勝に導く」という単純明快かつ大きな目標を掲げている。
翼と周囲の仲間たちとの間には、彼の個性に引きずられるようにコミュニケーションの輪が形成され、チームワークが形成されていく。連載初期に翼の前に立ちはだかる若林源三は街の名士の子息であり、専属コーチの下で指導を受けるなど恵まれた練習環境を有する一方で、翼とは相反するかのようなプライドの高さを有していたが、彼の個性に影響されて次第に寛容さを見せるようになる、中学生編では血のにじむような秘密特訓に励み必殺シュート「タイガーショット」を編み出す姿が描かれている。また、ライバルの一人である松山光についても雪国という練習環境や才能の欠如を努力によって補おうと練習に励むなど。読者の人気を獲得したことで連載が継続され、対抗戦に続く新たなステージとして全日本少年サッカー大会を巡るライバル対決へと移行する中で、翼とは対照的な性質を有する日向、既存のキャラクターの隙間を埋めるように松山、三杉淳、立花兄弟といったキャラクターが新たに創作され、物語の進行とともに次第に存在感を増していった。さらにライバルとの関係の中で既存の翼、岬、若林、石崎といったキャラクターもキャラ立ちをしていった、三ツ谷誠著の『「少年ジャンプ」資本主義』では「南葛を『ドカベン』における明訓高校、大空翼と岬太郎を山田太郎と里中智だと考えれば構造は更に似てくる」としている。その一方で三ツ谷は、『ドカベン』を本作と同様に際立った才能を持つ主人公とそれを囲む個性豊かな脇役群の作品としつつも、これらの登場人物たちが向日性豊かかといえばそうではなく「意外にもそれぞれに鬱屈を抱えている」とし、本作については「主要キャラクターの中で日向小次郎だけは(中略)ハングリーなキャラクターとなっているが、実際にはその影はあまり見えず、翼以下の肯定的な向日性に溢れたキャラクター群の中に埋没してしまっている。また、翼に匹敵する天才として描かれる三杉が心臓病であるという設定があるが(中略)、本当は彼の中に渦巻くだろう、激しい怒りや嘆きはまるで見えない。つまり『キャプテン翼』は、そのように重さに満ちた人生をサッカーの中に引きずっていないのだ。かつまた、サッカーというゲーム自体の面白さ・純粋さが前面に出すぎて、それぞれの人生などというものはストーリーに花を添えるもの・書割にしかなっていない」と指摘している。
◇ 小学生編
: 南葛小に転入した天才サッカー少年・大空翼は修哲小の天才キーパー・若林源三と出会う。二人は両校の対抗戦において勝負を決することになり、翼は石崎了と共にプロ選手のロベルト本郷から指導を受ける。試合は南葛が強豪の修哲を相手に粘り強い攻防を繰り広げ延長戦に持ち込むと、転校生の岬太郎も加わり2-2のスコアで引き分ける。試合後、翼はロベルトから勧誘を受けブラジルへの留学を決心すると、その条件として全国大会優勝を誓う。
: 南葛市では全日本少年サッカー大会県予選に備え選抜チーム「南葛少年サッカークラブ(南葛SC)」を結成。翼、若林、岬、石崎らは南葛SCの選手として県予選に出場し全国大会出場を決めるが、予選決勝で若林が負傷し大会出場を危ぶまれる。全国の舞台では翼らの前にハングリー精神の旺盛な日向小次郎、恵まれた才能を持ちながら心臓病を抱える三杉淳、双子の立花兄弟といったライバルたちが立ちはだかるが、激戦を制して決勝進出を果たす。決勝戦は日向や若島津健らを擁する明和FCとの再戦となるが、負傷の癒えた若林が合流し再延長戦の末に4-2のスコアで明和を退けて優勝を果たす。大会終了後、ブラジル行きに胸を膨らませる翼だったが、その夢を託されるに値する人間なのかと苦悩するロベルトは単身帰国する。さらに友人の岬は転校、若林は西ドイツへ留学するなど新しいステージへ旅立っていく、因縁があったオランダユース戦を見開き2ページで試合結果のみを掲載するなど、急ぎ足での展開となった。エピローグの部分は単行本で大幅に加筆された。
◇ 太陽王子 葵の章
: 翼を目標とし、単身イタリアに渡った葵新伍の活躍を描く、全6巻。リーグ優勝を目指す翼の所属するバルセロナの激闘の模様を描く。
リバウールに代わってトップ下のポジションに定着した翼は敵地で行われるエル・クラシコに出場しナトゥレーザとの再戦に挑む。試合は一進一退の攻防の末に2-2のスコアで引き分けるが、勝負の行方を見守っていた牧師のミカエルはサッカーの魅力を実感し選手としての復帰を決意する。リーグ戦終盤、優勝の可能性を残すバルセロナはラドゥンガを擁するデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦に勝利し、首位のマドリッドがヌマンシア戦に敗れたため勝ち点1差で首位に立つ。一方、ヌマンシアへ入団したミカエルはデビュー戦となったマドリッド戦において、ナトゥレーザを完封するなど実力の片鱗を見せる。
◎ キャプテン翼 ライジングサン
『グランドジャンプ』2014年3号から2019年24号 および、『グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン』Vol.1(2020年5月3日号)より連載中。
バルセロナでリーグ優勝を果たした翼がU-23日本代表のキャプテンとしてマドリッドオリンピックの優勝を目指すストーリーとなる。
◎ キャプテン翼 KIDS DREAM
『最強ジャンプ』2018年5月号から2021年5月号まで掲載、後に最終二話はYoutubeの「最強ジャンプチャンネル」にて掲載。『週刊少年ジャンプ』の創刊50周年を記念した企画に伴うリメイク作品。作画は戸田邦和が務める。
◎ キャプテン翼 MEMORIES
『グランドジャンプPREMIUM』2018年5月号に「キャプテン翼 MEMORIES〜これは南葛小VS修哲小 対抗戦当日に起こった話〜」として掲載された。南葛小と修哲小の対抗戦当日を描いたスピンオフ作品で、翼や若林をはじめ、対抗戦に関わる人々の人間模様が描かれた。
『グランドジャンプ増刊・キャプテン翼マガジン』の創刊に合わせてシリーズ化され、若林と見上の出会いを描いた「おれが若林源三だ〜SGGKの誕生〜」(Vol.1からVol.2に掲載)、翼の両親である広大と奈津子の出会いから、東京にいた頃の翼や静岡へ引越してくるまでの経緯が描かれた「大空家の引っ越し<『キャプテン翼』エピソード0> 」(Vol.3からVol.6にかけて掲載)などが掲載されている。
○ キャプテン翼短編集 DREAM FIELD
本編のストーリーとは繋がらない番外編として描かれた短編作品を収録。なお、ほぼ全ての作品において試合の結末は描かれておらず、フェードアウトの形で終了している。
◇ 1巻
:
◇ キャプテン翼2000 MILLENNIUM DREAM
:: 『週刊ヤングジャンプ』2000年10月20日号増刊「がんばれニッポン五輪日本代表応援号」に掲載。
:: 架空のゲーム内のストーリーという設定で、24歳の翼、日向、若林がオーバーエイジ枠でシドニー五輪日本代表に参加する。
:: 2002 FIFAワールドカップに向けた最終テストマッチで、日本代表とオランダ代表が対戦するストーリー。今まで登場機会に恵まれなかったブライアン・クライフォートが満を持して翼と対決する。
:
◇ キャプテン翼 GOLDEN-23 JAPAN DREAM2006
:: 『週刊ヤングジャンプ』2006年7月15日号増刊号「キャプテン翼 ファイト日本増刊」に掲載。
:: 2006 FIFAワールドカップに向けた壮行試合として、実在の日本代表と翼をはじめとしたU-23オリンピック日本代表との対決を描く。短編集VOL.1『100Mジャンパー』に収録された。ブラジルプロ1部リーグの舞台でサンパウロFCの新監督・ロベルト本郷は日本人選手の大空翼を起用。日本人初のブラジルプロデビューを果たすと同時に初得点を決め、周囲の期待に応えるが夢オチで終わる。
○ キャプテン翼 ENDLESS DREAM
『週刊少年ジャンプ』2008年36号に掲載。少年ジャンプの40周年を記念した企画の一つとして掲載された。『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』2巻特装版の小冊子に収録。翼たち南葛SCが全日本少年サッカー大会で優勝した直後が舞台となっている。ロベルトや若林が旅立ち、元気のなくなった翼を励まそうと元南葛SCのメンバーらが集まり、若林の一時帰国を翼に知らせたところ、翼が南葛小VS修哲小の対抗戦2NDステージを発案。浦辺、岸田、および全日本少年サッカー大会で知り合ったメンバーがゲストプレーヤーとして招待された。2017年、『グランドジャンプPREMIUM』9月号に再掲。
○ キャプテン翼 特別編 LIVE TOGETHER 2010
『月刊ヤングジャンプ』2010年6月号に掲載。EXILEとのコラボ作品。アルゼンチンと翼率いる日本代表との、W杯に向けた国内最終テストマッチの前半終了後、ハーフタイムショーでEXILEが登場し、サッカー日本代表応援ソング「VICTORY」を歌う。
● 登場人物
◇ 大空翼(おおぞら つばさ)
: 本作の主人公。「ボールは友達」を信条とするサッカー少年。柔軟なボールタッチを生かしたドリブル突破、多彩なキックを生かしたゲームメイクを得意としている。ポジションは小学生まではフォワードを務めていたが中学生になってからはミッドフィールダーに転向した。楽天的だが時には強気な姿勢でチームを牽引する。温和な性格だが闘志を内に秘めるタイプ。
◇ 日向小次郎(ひゅうが こじろう)
: ポジションはフォワード。翼とは対照的に力強さと勝利への執着心を前面に出し、直線的なプレーで得点を狙う。交通事故により父を亡くし、家計を助けながらサッカーに取り組む。状況に応じて攻撃に加わるなど若林とは対照的なプレースタイルの持ち主。
◇ 三杉淳(みすぎ じゅん)
: ポジションは主にミッドフィールダー。様々なポジションをこなすユーティリティ性と高い戦術眼を持ち「フィールドの貴公子」と呼ばれる。その一方で心臓病のハンデを抱えている。
◇ ロベルト本郷(ロベルト ほんごう)
: 元ブラジル代表のプロ選手であり、翼の師匠。試合中の事故が基で網膜剥離を患い現役を引退するが、翼を世界トップレベルの選手に育成することを目指す。
◇ 中沢早苗(なかざわ さなえ)
: 翼や石崎と同級生で「あねご」と呼ばれる男勝りの少女。小学時代は応援団に所属していたが翼に惹かれてファンとなり、中学ではサッカー部のマネージャーを務めている。
◇ 石崎了(いしざき りょう)
: ポジションはディフェンダー。「顔面ブロック」などの根性を前面に出すタイプの選手。翼が南葛市に引越してきた際に最初に友人となった。
◇ カール・ハインツ・シュナイダー
: ポジションはフォワード。西ドイツ(後のドイツ)出身。強烈なシュート力と、高い決定力を有するストライカー。元プロ選手の父を持ち、技量に裏打ちされた誇り高さを兼ね揃える ことから「若き皇帝」と呼ばれる。
◇ エル・シド・ピエール
: ポジションはミッドフィールダー。フランス出身。高い技術を生かし多彩なキックで中盤を操ることから「フィールドのアーティスト」の異名を持つ。
● 用語
◇ 対抗戦
: 関連作品 - 『キャプテン翼』
:静岡県南葛市内にある公立の南葛小学校と私立の修哲小学校の全スポーツクラブが参加して争われる競技大会で、翼らの世代では第26回大会にあたる。
◇ 全日本少年サッカー大会
: 関連作品 - 『キャプテン翼』
: 東京都にあるよみうりランドで開催された小学生年代・ジュニア年代(第4種)の全国大会。全国から参加した各都道府県の代表48チームを6チームごと8グループに振り分けリーグ戦を戦い、各組の上位2チームが一発勝負の決勝トーナメントへ進出し優勝を決める。
◇ 全国中学生サッカー大会
: 関連作品 - 『キャプテン翼』
: 埼玉県大宮市にある埼玉県営大宮公園サッカー場を中心とした3会場で開催された中学生年代・ジュニアユース年代(第3種)の全国大会。予選参加2246校の中から勝ち抜いた各都道府県の代表47チームが一発勝負のトーナメント方式により優勝を決める。
◇ ワールドユース選手権
: 関連作品 - 『キャプテン翼 ワールドユース編』
: 20歳以下の年代の世界一を決める大会。当初はアフリカのブルンガ共和国(架空の国家)で開催される予定だったが、内戦の影響により、日本で代替開催されることになった。
◇ リーガ・エスパニョーラ
: 関連作品 - 『キャプテン翼 ROAD TO 2002』 、『キャプテン翼 GOLDEN-23』、『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』、『キャプテン翼 ライジングサン』
:スペインのプロサッカーリーグ。翼やリバウールらを擁するバルセロナ、ナトゥレーザらを擁するR・マドリッド などが所属する。
◇ マドリッドオリンピック
: 関連作品 - 『キャプテン翼 GOLDEN-23』、『キャプテン翼 ライジングサン』
:国際オリンピック委員会の主催で行われる夏季オリンピックの男子競技。23歳以下の年代の世界一を決める大会だが、オーバーエイジ枠の選手を1チームにつき最大3名追加することが可能となっている。開催国のスペインをはじめ各地域の予選を勝ち抜いた16チームにより争われる。
● 舞台
小学生編や中学生編では静岡県南葛市という架空の都市を舞台としているが、「南葛市」「南葛SC」「南葛中学校」などの名称は高橋の出身校である東京都立南葛飾高等学校に。小学生編の全日本少年サッカー大会の会場としてよみうりランドのサッカー場でのプレーが描かれたが実際の大会においても2000年代まで、このサッカー場が使用された。
中学生編の第16回全国中学生サッカー大会の会場としてさいたま市大宮公園サッカー場(当時の名称は埼玉県営大宮公園サッカー場)でのプレーが描かれた。実在の全国中学校サッカー大会では1970年の第1回大会から。子供たちは作品内に登場する「オーバーヘッドキック 」「ドライブシュート」「翼と岬のコンビネーションプレー」「タイガーショット」「スカイラブハリケーン」などのプレーを実際に模倣し、スポーツ用品店からはサッカーボールが品切れとなり、サッカー少年団への入部希望者が急増。
● 書誌情報
既刊情報
◎ 単行本
・ 高橋陽一 『キャプテン翼』 集英社〈ジャンプコミックス〉、全37巻
・ 「大空へはばたけ!の巻」1982年1月15日発行(1月9日発売)、
・ 「運命のロングシートの巻」1982年5月15日発行(5月10日発売)、
・ 「思わぬ苦戦の巻」1982年8月15日発行(8月10日発売)、
・ 「さあ全国だ!の巻」1982年11月15日発行(11月10日発売)、
・ 「意外な伏兵の巻」1983年2月15日発行(2月10日発売)、
・ 「さあ いくぞ! 決勝トーナメントの巻」1983年5月15日発行(5月10日発売)、
・ 「夢の対決 さあキックオフの巻」1983年8月15日発行(8月10日発売)、
・ 「エース復活の巻」1983年11月15日発行(11月10日発売)、
・ 「いざ 決勝戦の巻」1984年2月15日発行(2月10日発売)、
・ 「炎のカウンターアタックの巻」1984年6月15日発行(6月8日発売)、
・ 「延長戦キックオフの巻」1984年8月15日発行(8月10日発売)、
・ 「栄光のの巻」1984年11月15日発行(11月9日発売)、
・ 「夏のの巻」1985年1月15日発行(1月10日発売)、
・ 「隼対翼の巻」1985年4月15日発行(4月10日発売)、
・ 「日向対三杉の巻」1985年7月15日発行(7月10日発売)、
・ 「カミソリパワー爆発の巻」1985年10月15日発行(10月9日発売)、
・ 「戦場へふたたびの巻」1985年12月15日発行(12月6日発売)、
・ 「・翼の巻」1986年1月15日発行(1月10日発売)、
・ 「背番号10対背番号10の巻」1986年3月15日発行(3月10日発売)、
・ 「とんだ…の巻」1986年5月15日発行(5月9日発売)、
・ 「宿命の対決ふたたびの巻」1986年7月15日発行(7月10日発売)、
・ 「王者・東邦の巻」1986年9月15日発行(9月10日発売)、
・ 「灼熱の闘志 猛虎&翼の巻」1986年11月15日発行(11月10日発売)、
・ 「対の巻」1987年1月15日発行(1月9日発売)、
・ 「明日への旅立ちの巻」1987年3月15日発行(3月10日発売)、
・ 「プロの戦士の巻」1987年5月15日発行(5月8日発売)、
・ 「もうひとりの実力者の巻」1987年7月15日発行(7月10日発売)、
・ 「パリ大集結の巻」1987年9月15日発行(9月10日発売)、
・ 「完全復活!コンビの巻」1987年11月15日発行(11月10発売)、
・ 「ネバーギブアップの巻」1988年1月15日発行(1月8日発売)、
・ 「開戦日本対フランスの巻」1988年3月15日発行(3月10日発売)、
・ 「美獣の来襲の巻」1988年5月15日発行(5月10日発売)、
・ 「血まみれの死守の巻」1988年7月15日発行(7月8日発売)、
・ 「決勝の獅子たち!の巻」1988年9月15日発行(9月9日発売)、
・ 「世界一がみえた?の巻」1988年11月15日発行(11月10日発売)、
・ 「大空への誓いの巻」1989年1月15日発行(1月10日発売)、
・ 「新しい時へ!の巻」1989年3月15日発行(3月10日発売)、
・ 高橋陽一 『キャプテン翼 ワールドユース編』 集英社〈ジャンプコミックス〉、全18巻
・ 「大空翼 元気です!の巻」1994年12月7日発行(12月2日発売)、
・ 「神の子サンターナの巻」1995年3月8日発行(3月3日発売)、
・ 「栄光をめざしての巻」1995年5月16日発行(5月11日発売)、
・ 「夢に向かってスタートの巻」1995年7月9日発行(7月4日発売)、
・ 「で闘えの巻」1995年9月9日発行(9月4日発売)、
・ 「栄冠はきみの上に!の巻」1995年11月7日発行(11月2日発売)、
・ 「成長した戦士たちの巻」1996年1月15日発行(1月10日発売)、
・ 「雷獣シュート見参の巻」1996年3月9日発行(3月4日発売)、
・ 「勝利の瞬間の巻」1996年5月15日発行(5月10日発売)、
・ 「窮地の中の光!の巻」1996年7月9日発行(7月4日発売)、
・ 「夢への扉の巻」1996年9月9日発行(9月4日発売)、
・ 「夢のの巻」1996年11月6日発行(11月1日発売)、
・ 「託されたボールの巻」1997年1月15日発行(1月10日発売)、
・ 「成長の証の巻」1997年3月9日発行(3月4日発売)、
・ 「決勝トーナメント進出!の巻」1997年5月6日発行(5月1日発売)、
・ 「白夜の波状攻撃!の巻」1997年7月9日発行(7月4日発売)、
・ 「世界一の座をかけて!の巻」1997年9月9日発行(9月4日発売)、
・ 「ゴールの巻」1997年11月9日発行(11月4日発売)、
・ 高橋陽一 『キャプテン翼 ROAD TO 2002』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全15巻
・ 「2002年への旅立ち」2001年6月24日発行(6月19日発売)、
・ 「レギュラーを奪い取れ」2001年9月24日発行(9月19日発売)、
・ 「猛虎、セリエAデビュー」2001年12月15日発行(12月10日発売)、
・ 「2人の」2002年3月24日発行(3月19日発売)、
・ 「夢へのスタート」2002年5月12日発行(5月17日発売)、
・ 「王者を倒せ」2002年8月24日発行(8月19日発売)、
・ 「遥かなる第一歩」2002年11月24日発行(11月19日発売)、
・ 「約束の場所へ…」2003年2月24日発行(2月19日発売)、
・ 「スペインダービー開戦」2003年5月24日発行(5月19日発売)、
・ 「白き壁を倒せ」2003年8月24日発行(8月19日発売)、
・ 「ラ・リーガ 初ゴール」2003年11月24日発行(11月19日発売)、
・ 「屈辱の現実」2004年1月24日発行(1月19日発売)、
・ 「新・黄金コンビ誕生」2004年4月24日発行(4月19日発売)、
・ 「二羽の鷹…」2004年6月23日発行(6月18日発売)、
・ 「FOOTBALL IS…」2004年8月24日発行(8月19日発売)、
・ 高橋陽一 『キャプテン翼 GOLDEN-23』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全12巻
・ 「金メダルへの誓い」2006年2月22日発行(2月17日発売)、
・ 「熾烈なるサバイバル」2006年5月24日発行(5月19日発売)、
・ 「無念の退場」2006年7月24日発行(7月19日発売)、
・ 「開花した可能性」2006年10月24日発行(10月19日発売)、
・ 「炸裂 新必殺奥義」2007年1月24日発行(1月19日発売)、
・ 「執念のダイブ」2007年4月24日発行(4月19日発売)、
・ 「驚異の空中激突」2007年8月22日発行(8月17日発売)、
・ 「それぞれの頂点へ」2007年10月24日発行(10月19日発売)、
・ 「衝撃の開戦」2008年1月23日発行(1月18日発売)、
・ 「最後のフライト」2008年4月23日発行(4月18日発売)、
・ 「誰でもない自分へ」2008年7月23日発行(7月18日発売)、
・ 「マドリッドへの道」2008年10月22日発行(10月17日発売)、
・ 高橋陽一 『キャプテン翼 海外激闘編 IN CALCIO 日いづる国のジョカトーレ』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全2巻
・ 「上 アウェイの重圧」2010年5月24日発行(5月19日発売)、
・ 「下 ホームの意地」2010年5月24日発行(5月19日発売)、
・ 高橋陽一 『キャプテン翼 海外激闘編 EN LA LIGA』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全6巻
・ 「激闘の予感」2010年6月9日発行(6月4日発売)、
・ 「成長しあうライバル」2010年10月24日発行(10月19日発売)、
・ 「サッカーに魅入られし者たち」2011年1月24日発行(1月19日発売)、
・ 「奇跡の応酬」2011年5月24日発行(5月19日発売)、
・ 「世界一への試練」2011年9月21日(9月16日発売)、
・ 「優勝への道」2012年5月23日発行(5月18日発売)、
・ 高橋陽一 『キャプテン翼 ライジングサン』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊17巻(2022年8月4日現在)
・ 「選ばれし者たち」2014年5月19日発売、
・ 「マドリッド五輪サッカー開幕」2014年11月4日発売、
・ 「天才たちの競演」2016年2月4日発売、
・ 「ディアスという男」2016年7月4日発売、
・ 「奇跡を超えた神技」2017年2月3日発売、
・ 「炎の砲弾」2017年6月2日発売、
・ 「大戦終結」2017年10月4日発売、
・ 「激戦の誓い」2018年4月4日発売、
・ 「守り合い」2018年6月4日発売、
・ 「リアソールの奇跡」2019年1月4日発売、
・ 「緊急事態」2019年6月4日発売、
・ 「それぞれの覚悟」2019年10月4日発売、
・ 「最後の最後まで」2020年4月3日発売、
・ 「夢VS夢」2020年10月2日発売、
・ 「ラ・コルーニャの伝説」2021年4月2日発売、
・ 「4強激突」2021年12月3日発売、
・ 「初対決」2022年8月4日発売、
・ 高橋陽一(原作) / 高橋邦和(作画)『キャプテン翼 KIDS DREAM』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊5巻(2022年4月4日現在)
・ 「大空へはばたけ」2018年12月4日発売、
・ 「開幕 全国大会!」2019年10月4日発売、
・ 「さあ行くぞ 決勝トーナメント」2020年6月4日発売、
・ 「飛べない翼」2021年4月2日発売、
・ 「栄光の瞬間(とき) それぞれの旅立ち」2022年4月4日発売、
・ 高橋陽一 『キャプテン翼 MEMORIES』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、既刊1巻(2021年6月4日現在)
・ 2021年6月4日発売、
◎ 文庫版
・ 高橋陽一 『キャプテン翼』 集英社〈集英社文庫〉、全21巻
・ 1997年8月17日発行(8月12日発売)、
・ 1997年8月17日発行(8月12日発売)、
・ 1997年10月22日発行(10月17日発売)、
・ 1997年10月22日発行(10月17日発売)、
・ 1997年12月17日発行(12月12日発売)、
・ 1997年12月17日発行(12月12日発売)、
・ 1998年2月23日発行(2月18日発売)、
・ 1998年2月23日発行(2月18日発売)、
・ 1998年4月22日発行(4月17日発売)、
・ 1998年4月22日発行(4月17日発売)、
・ 1998年6月23日発行(6月18日発売)、
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・ 1998年8月16日発行(8月11日発売)、
・ 1998年8月16日発行(8月11日発売)、
・ 1998年10月21日発行(10月16日発売)、
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・ 1998年12月16日発行(12月11日発売)、
・ 1998年12月16日発行(12月11日発売)、
・ 1999年2月23日発行(2月18日発売)、
・ 1999年2月23日発行(2月18日発売)、
・ 1999年2月23日発行(2月18日発売)、
・ 高橋陽一 『キャプテン翼 ワールドユース編』 集英社〈集英社文庫〉、全12巻
・ 2004年8月10日発売、
・ 2004年8月10日発売、
・ 2004年10月15日発売、
・ 2004年10月15日発売、
・ 2004年11月18日発売、
・ 2004年11月18日発売、
・ 2004年12月14日発売、
・ 2004年12月14日発売、
・ 2005年1月18日発売、
・ 2005年1月18日発売、
・ 2005年2月18日発売、
・ 2005年2月18日発売、
・ 高橋陽一 『キャプテン翼 ROAD TO 2002』 集英社〈集英社文庫〉、全10巻
・ 2008年1月18日発売、
・ 2008年1月18日発売、
・ 2008年2月15日発売、
・ 2008年2月15日発売、
・ 2008年3月18日発売、
・ 2008年3月18日発売、
・ 2008年4月18日発売、
・ 2008年4月18日発売、
・ 2008年5月16日発売、
・ 2008年5月16日発売、
・ 高橋陽一 『キャプテン翼 GOLDEN-23』 集英社〈集英社文庫〉、全8巻
・ 2010年4月16日発売、
・ 2010年4月16日発売、
・ 2010年5月18日発売、
・ 2010年5月18日発売、
・ 2010年6月18日発売、
・ 2010年6月18日発売、
・ 2010年7月16日発売、
・ 2010年8月18日発売、
◎ 短編集
・ 『ボクは岬太郎』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1987年12月発売、
・ 『キャプテン翼〈ワールドユース特別編〉』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1996年4月4日発売、
・ 高橋 陽一 『キャプテン翼短編集 DREAM FIELD』 集英社〈ヤングジャンプ・コミックス〉、全2巻
・ 2006年5月19日発売、
・ 2006年7月19日発売、
◎ 小説
・ 高橋陽一(原作・絵) / ワダヒトミ(著) 『キャプテン翼』 集英社〈集英社みらい文庫〉、全3巻
・ 「天才サッカー少年あらわる」2013年12月5日発売、
・ 「終結! 全国のライバルたち」2014年3月5日発売、
・ 「最終決戦! めざせ全国制覇」2014年6月5日発売、
・ 高橋陽一(原作・絵) / ワダヒトミ(著) 『キャプテン翼 中学生編』 集英社〈集英社みらい文庫〉、全2巻
・ 「上」2018年12月21日発売、
・ 「下」2019年1月24日発売、
◎ 関連書籍
・ 『週刊少年ジャンプ特別編集 キャプテン翼熱闘スペシャル』1985年8月10日発売
・ 『キャプテン翼の必勝!サッカー』2002年5月24日発売、
・ 『キャプテン翼 3109日全記録』2003年5月20日発売、
・ 『キャプテン翼勝利学』2019年7月19日発売、
・ 『キャプテン翼のサッカー教室』2020年6月5日発売、
● アニメ
これまでテレビアニメが4回、映画が5回、OVAが1回、発表されている。1983年から放送された第1作目のアニメでは原作『キャプテン翼』の小学生編から中学生編までが描かれたが、テレビ東京開局以来のヒットと称され最高視聴率21.2%を記録し、日本国内にサッカーブームを起こした。また、世界50か国以上でテレビ放送されるなど世界中で親しまれている、2001年から放送された第3作目のアニメでは原作の『キャプテン翼』、『キャプテン翼 ワールドユース編』の一部、『キャプテン翼 ROAD TO 2002』の一部に相当するエピソードが描かれた。2018年4月から放送された第4作目のアニメでは設定を現代に移し、原作『キャプテン翼』の中学生編までが描かれた。
1985年から1986年に公開された4本の映画は全てオリジナル作品で、原作『キャプテン翼』の小学生編から中学生編の時期を舞台に全日本選抜と外国チームとの対決が描かれた。1989年から1990年にかけて発売されたOVAでは原作の『キャプテン翼』のジュニアユース編に相当するエピソードが描かれ、1994年に「ジャンプ・スーパーアニメツアー'94」のために製作された映画では「最強の敵オランダユース」編が描かれた。
● ゲーム
ゲーム版は1988年4月28日にテクモから発売されたファミリーコンピュータ専用ソフト『キャプテン翼』を皮切りにバンダイやコナミから複数のシリーズが発売された。また、携帯電話向け事業を扱うKLabからもソーシャルゲームサービスが提供されている。その多くは原作漫画に準拠した内容だが、1990年代に発売されたテクモ版のシリーズ作品は原作漫画の終了後のオリジナルストーリー、オリジナルキャラクター、オリジナル必殺シュート、オリジナルの名セリフが描かれるなど独自の進化を遂げ、一部ファンの間で支持を集めたといわれている。この作品は翼らの小学生時代の活躍を描いたもので、執筆は『おおかみこどもの雨と雪』のアニメ絵本を手がけたワダヒトミが担当している。同作が舞台化されるのは初であり、ダンス・マーシャルアーツ・イリュージョン・バーチャルリアリティなどを駆使し五感で楽しめるステージとなる。総合演出は蛯名健一が務める。脚本・演出アドバイザーは加世田剛が手掛け、振付は松永一哉が担当する。
◇上演期間・会場
:2017年8月18日 - 9月3日(Zeppブルーシアター六本木)
◇スタッフ
・総合演出 - 蛯名健一
・脚本・演出アドバイザー - 加世田剛
・振付 - 松永一哉
◇キャスト
・ 大空翼 - 元木聖也
・ 若林源三 - 中村龍介
・ 日向小次郎 - 松井勇歩
・ 岬太郎 - 鐘ヶ江洸
・ 三杉淳 - 鷲尾修斗
・ 若島津健 - 渡辺和貴
・ 石崎了 - 輝山立
・ 松山光 - 反橋宗一郎
・ 早田誠 - 土井一海
・ 新田瞬 - 加藤真央
・ 立花政夫 - 大曽根敬大
・ 立花和夫 - 廣野凌大
・ 次籐洋 - 皇希
・ ロベルト本郷 - 田中稔彦
・ 見上辰夫 - 瀬川亮
・ デューター・ミューラー - 伊阪達也
・ カール・ハインツ・シュナイダー - 北村悠
・ エル・シド・ピエール - 西馬るい
・ カルロス・サンターナ - AKI
・ エイブ・レオン(オリジナル) - 松永一哉
・ ノエル・ポポロ(オリジナル) - 斎藤准一郎
・ アルフレッド山守(オリジナル) - 阿部丈二
・ アンサンブル - 高澤礁太、西田直樹、正宗雄太、水島勇貴、片山大樹
● その他の展開
◇ 連載30周年記念
:2010年には連載30周年を記念し、コンピレーション・アルバム『キャプテン翼30周年記念 THE BEST SOCCER SONGS 激闘サムライブルー』や、ゲームソフト『キャプテン翼 激闘の軌跡』が発売された。
◇ フットサルコート
:2010年6月、神奈川県横浜市中区に多目的フットサルコートの「キャプテン翼スタジアム」が開設された。このコートは土地契約上の問題のため3年間の期間限定で運営されたもので2013年1月に閉鎖されたが、2016年の時点では東京都北区に「キャプテン翼スタジアム東京北」、横浜市中区に「キャプテン翼スタジアム横浜元町」、大阪府大阪市淀川区に「キャプテン翼スタジアム新大阪」、同天王寺区の天王寺公園内に「キャプテン翼スタジアム天王寺」が運営されている。
◇ 葛飾区での町おこし
:2013年3月には作者の高橋陽一の出身地である東京都葛飾区四つ木に、小学生時代の大空翼をモデルにした銅像が設置された。さらに2014年3月には「石崎了」「日向小次郎」「ロベルト本郷と大空翼」「中沢早苗」「岬太郎」「若林源三」「大空翼」の合計7体の銅像が同区内に設置された。
:四つ木にある商店街の一部は「つばさ通り」と改称され大空翼の姿が描かれたタペストリーが設置されている。また、同年6月12日からは翼、若林、日向らの姿が描かれたラッピングバスの運行がはじまり、都営バスと京成タウンバスの計2台が葛飾区や墨田区や千葉県市川市などの区間を走行している。また、東立石の洋菓子店「パティスリー N コトブキ」では「キャプテン翼サブレ」を製造・販売し、西新小岩のタクシー会社「かすみ交通」では、南葛SCとのコラボレーションでキャプテン翼(南葛SC)仕様にラッピングされた日産・NV200のタクシーを1台運行している。
: 2019年2月には京成押上線四ツ木駅にキャプテン翼のラッピングが施され、同年3月1日に主題歌の『燃えてヒーロー』を列車接近メロディとして導入した。
◇ キャプテン翼DREAM PROJECT2014
: 2014年、『キャプテン翼 ライジングサン』の連載に併せ「キャプテン翼DREAM PROJECT2014」と題し、同年6月から開催された「キャプテン翼展」、日本プロサッカーリーグとのコラボレーション などの企画が展開された。作者の高橋によれば当初は子供向け漫画とのタイアップということでオファーを断っていたが、「東日本大震災から復興していく段階で、娯楽やエンターテインメントが人々の励みになるのではと思ってOKした」としている。この作品は横約20メートル、縦約1メートル60センチにおよぶ大きさのもので、主要登場人物のほか国内外のライバルたちがプレーする姿が描かれている。
● 影響
◎ 漫画
『キャプテン翼』が登場する以前にはサッカー漫画やサッカーを題材とした作品は少なからず存在し、1970年代初頭に『赤き血のイレブン』が人気作品となったが一過性の流れに過ぎず、漫画界においてサッカーを題材とした作品は減少していた。そうした時代背景の中、本作品が登場しサッカー競技者だけでなく一般の読者に対してもサッカーの基礎的なルール、ポジション、技術、戦術を掲示する技術書的な役割を果たし。また、日本国内において培われてきたアクション漫画やスポーツ漫画の手法を取り入れアレンジすることで、競技と漫画との表現の相性が芳しくなく未開拓分野と呼ばれていたサッカー漫画のスタイルを確立した。この作品は、『キャプテン翼』が1980年代にサッカーブームを起こし、数多くのサッカー選手を生み出したことに因み。
◎ サッカー選手
川口能活や中田英寿、セバスティアン・フレイ、キリアン・エムバペ(以上フランス代表経験者)、アレッサンドロ・デルピエロ(以上イタリア代表経験者)、リオネル・メッシ 、アンドレス・イニエスタ 、シャビ (チリ代表)、ハメス・ロドリゲス (コロンビア代表)、ルーカス・ポドルスキ(ドイツ代表)がファンであることや影響を受けたことを公言している。
日本のサッカー界ではミッドフィールダーに人材が集まる傾向があり、その問題の要因には『キャプテン翼』が関連しているのではないかという指摘がある。作品内で翼はロベルト本郷の教えに従い中学に進学するとセンターフォワードから攻撃的MFに転向したが。当初、主人公の翼は架空のクラブ「バルセロナ」に所属する設定であったが、彼を実際のFCバルセロナへ移籍させ、公式にFCバルセロナの選手にするコラボレーションが企画された。
2004年1月に高橋がクラブに招待され、会長のジョアン・ラポルタ(当時)との間で翼の入団会見が執り行われると、翌日の地元紙ではこの模様が一面で報じられるなど、反響を呼んだ、1999年頃から三杉を実際に入団させようとする活動を始めた。こうした活動を受けてクラブ側は2001年3月10日に行われた東京ヴェルディ1969との開幕戦において、三杉を特別招待するイベントを開催した、芸能人女子フットサルリーグ「スフィアリーグ」に参加。作者の高橋が監督を務めている。
2013年12月14日、作者の高橋の地元である東京都葛飾区に翼らが小学校時代に所属していた選抜チームにちなんだ「南葛SC」というサッカークラブが結成された。同クラブは後援会長を務める高橋の提案により東京都社会人サッカーリーグ3部に所属していたサッカークラブ「葛飾ヴィトアード」を改称したもので。また、同クラブの運営会社・北海道フットボールクラブ代表取締役社長の野々村芳和(当時)は、松山の入団に伴い「松山光プロジェクト」と題した選手育成プロジェクトをスタートする方針を示した。
2018年9月1日、FC岐阜は本作の登場人物・葵新伍の「FC岐阜ドリームプレイヤー」としての入団を発表し、背番号20を与えた。
◎ 国際社会
2001年に公開されたチャウ・シンチー映画『少林サッカー』は登場人物が少林拳を駆使してサッカーの試合に挑む内容であり、超人的なプレーが数多く登場するのが特徴だが、監督兼主演俳優の周星馳は「『キャプテン翼』にインスピレーションを得たものであり、サッカーとカンフーを組み合わせるアイデアは長年に渡って温めていた。しかし、それは漫画でのみ可能な表現で、今日のようにCG技術が発達するまで待たなければならなかった」と発言している。なお、イタリア、スペイン、フランスでのタイトルの意味は『翼と若林』である。この他に、2001年3月にフランスのサッカー雑誌『フランス・フットボール』の表紙を飾ったこともある。これはイラクでサッカー人気が高いことや。
2016年8月、ブラジルではリオデジャネイロオリンピックが開催されたが、閉会式では2020年の東京オリンピックを紹介する演目「トーキョーショー」が披露された。この演目においてイメージ映像が流れた際、『ドラえもん』、『ハローキティ』、『パックマン』、『スーパーマリオブラザーズ』などの日本のアニメ・ゲーム作品と共に本作品の登場人物が登場。翼や岬太郎がツインシュートを行う場面や、リオデジャネイロへ赤いボールを届けるリレーの中で、翼がオーバーヘッドキックでボールを繋げる場面が描かれた。その多くはいわゆる「やおい」であり一般的なパロディとも異なり、登場人物同士による同性愛的な関係を扱った内容が多く。これは登場人物間の友情や信頼、あるいはライバル間の敵対心や執着心を恋愛感情に読み換えたことによるもので、本作品のほかにも「友情・努力・勝利」を中心テーマとした『週刊少年ジャンプ』の作品が題材として取りあげられる傾向が強い、社会学者の宮台真司らは「関係のインフレ」と評している。なお、本作品の二次創作化については漫画原作よりも配色や声や動作が加味され、固定的なイメージが得やすいアニメ版からの影響が強いことが指摘されている。
● 評価
元日本サッカー協会会長の川淵三郎は本作品の後世への影響について次のように評している。一方でプロサッカー選手の本山雅志は次のように評している。
また、元スペイン代表のシャビは個性豊かな登場人物がさまざまな得意技を持っていたことが本作品の魅力だったとした上で、「さすがに技を習得することは出来なかったが、これらのスペクタクルなプレーが多く出てきたからこそ、サッカーへの情熱を高めるきっかけとなった」と評している。
1980年代を通じたスポーツ漫画の傾向について社会学者の宮台真司らは「1960年代的な課題達成の物語が薄れ、友情という名の『無害な共同性』ものが急上昇する動きがあった」と評し、その典型例として本作品を挙げているが、東京学芸大学教授の松田恵示は次のように評している、元『週刊少年ジャンプ』編集長の西村繁男は「ガンバってガンバって、練習して練習してっていうんじゃなくて、ともかく球を蹴るのが好きで好きでっていうね、そういうところから入ろうっていうのが良かった。後の方は友情・努力・勝利じゃないけどガンバリズムみたいのも出てくるんだけど、最初の段階では、ともかくボールが友達という、そういうところからスタートしていったのが良かったんですよ」と評している。こうした点について竹宮は自著の中で「作中人物に表面的な極端な差異がないぶん、かえって、パターン化することから遠ざかっている」と評している、絵には難があるとした上で、「ボールの動かし方とか、そういうものに非常に臨場感もある」と評しており、その理由については高橋が時間があれば外で体を動かしていたいというスポーツマンタイプの漫画家であったためとしている。
「キャプテン翼」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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