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『女医レイカ』(じょいレイカ)は、剣名舞原作、嶺岸信明作画による日本の漫画作品。『リイドコミック』(リイド社)連載、同社SPコミックスおよびリイド文庫のレーベルで発行。
● 概要
主人公は心療科(精神科と表記されていることもある)の女医・氷室レイカ。舞台は最初は「城南大学附属病院」、途中からはレイカが開業医となってマンションに開院した「氷室メンタルクリニック」となっている。
手塚治虫の漫画作品『ブラック・ジャック』のように医学の専門的なことを描いたものではなく、医師の世界を通してヒューマニズムを謳った作品である。ミステリ仕立てのエピソードも多い。女性の看護師がまだ「看護婦」と書かれている。
● 登場人物
◇ 氷室レイカ
: 城南大学附属病院心療科医師で本作の主人公。ニューヨーク州立病院に勤務していたことがある。常に冷静沈着。笑顔を見せず、人情味に欠ける印象のため、院内では「アイス・ドール」と呼ばれている。男性を愛せない不感症。手首に傷跡がある。
◇ 久高
: 城南大学附属病院の外科の医師。レイカと同じ時期にニューヨーク州立病院に勤務していた。レイカに想いを寄せている。作中で下の名前は書かれていない。女性にだらしのない性格で、病院内外問わず女性に手を出している。
◇ 一色マコト
: 心療科インターンの医師。明るい性格で頭も切れるが、勤務態度は悪い。レイカを尊敬している。
◇ 白鳥清美
: 心療科看護師。レイカを尊敬している。整形外科に元々いたため、整形した女性の顔を見極める観察眼に長けている。女流作家、家永ジュンのファン。後に心理カウンセラーを志し看護師を辞めている。
◇ 大迫幸一郎
: 城南大学附属病院病院長。病院の信用や評判を第一に考えているため、その妨げになる存在は排除しようとしている。レイカの腕を買っており、娘の大迫ユイの治療に際して、レイカへ相談を持ちかけている。
◇ 大迫亜希代
: 大迫幸一郎の妻。
◇ 大迫ユイ
: 大迫幸一郎、大迫亜希代の娘。拒食症にかかっていた。
◇ 大迫徳馬
: 城南大学附属病院名誉理事。大迫幸一郎の父親。自分がレイカの父親だと思って、レイカとレイカの母の血液型を調べてみるも、自らはレイカの父親ではないと知る。
◇ ジョニー・ワイズマン
: ニューヨーク州立大学医学部精神科教授。レイカは大学の教え子にあたり、彼女がニューヨークにいた頃に世話になった人物。
◇ 桜木安奈
: 城南大学附属病院の看護師。病棟のナイチンゲールと呼ばれている。白鳥清美とは看護学校の同級生。
◇ 梅原聡
: 城南大学附属病院に祖母が入院して桜木安奈と知り合う。のちに安奈と結婚。
◇ 鷲塚一
: リイド芸能の芸能記者。レイカに芸能人の患者の取材を頼んで知り合う。レイカとギブアンドテイクで情報を交換する。酒が好き。のちに睡眠時にうなされ、目が覚めると全身を虫が這い回る幻覚が見え、レイカの診療を受ける。妻は元アイドルの鷲塚涼子で、今はひどいアルコール使用障害。
◇ 鷲塚涼子
: 鷲塚一の妻。5年前から別居していたが、一が久々にアパートを訪れた際に涼子もアルコール依存症になっていたことが発覚。その後、レイカのもとでアルコール依存症の治療を開始する事となる。かつて、一世を風靡したアイドルグループ「ストロベリーズ」のメンバー。
◇ 森中ミーナ
: 売れっ子の女性歌手。婚約者である近石邦彦にフラれたという噂があり、担当マネージャーの倉尾に「これから死ぬわ」と言い残し、自宅の風呂場で手首を切った。その後、城南大学附属病院へと救急搬送されている。過去、睡眠薬による自殺を計ったことがある。
◇ 倉尾
: 森中ミーナの担当マネージャーの男性。ミーナから自殺を仄めかす電話を受けて、即座に病院に連絡している。ミーナの自殺未遂が知れ渡る事によるイメージダウンを恐れており、ミーナの事はあくまでビジネスの対象と見ている。
◇ 近石邦彦
: 森中ミーナの婚約者だった俳優。ミーナとの婚約を一方的に破棄した。
◇ 近石耕作
: 映画監督で近石邦彦の父親。15年前、高速道路での交通事故により命を落とした。二度離婚をしており、妻の三原鈴江は三度目の結婚相手。
◇ 三原鈴江
: 近石邦彦の母親。15歳でデビューしたアイドル女優で、デビュー当時は清楚な女優であった。その後、19歳の時に近石耕作と結婚、20歳の時に邦彦を出産している。耕作の死後、芸能界から姿を消した。森中ミーナの憧れの存在でもある。
◇ 亀山警部
: 警視庁夢ケ丘警察署の警部。プロファイリングの知識に乏しいため、レイカを頼りにして犯人像を思い浮かべて捜査する。
◇ 早見刑事
: 亀山警部の部下。
◇ 鹿島小雪
: 森中ミーナの憧れている女優の一人。40年前に映画「邂逅」で主演を務め、その頃は三原鈴江と並び称されるほどの銀幕のスターであった。しかし、現在では見る影もなく落ちぶれている。小雪本人にはその自覚が全く無いため、落ち目の現在でも40年前の美しい自分のままであると思い込んでいる。
◇ 家永 ジュン (いえなが じゅん)
: ベストセラー作品「シンデレラの誘惑」を執筆した女性作家。売れっ子作家としてテレビ番組のコメンテーターなども務めている。ベストセラーを発表後、胸が締めつけられるような症状や、理由もなく苛々する事が多くなったため、レイカのもとへと訪れた。
◇ 堂本光男
: 城南大学附属病院外科部長。消化器癌のベテラン医師で、国内でも指折りの権威として知られている。癌が見つかった患者には必ず告知をする。自らが癌になって、癌患者の告知による恐怖を知る事となる。
◇ 風間秀彦
: 臨床心理士。元々は城南大学附属病院の心療科で働いていた。レイカのことに詳しい。
◇ 氷室ユリエ
: レイカの実の母親。すべての話で顔は描かれていない。癌で死んだという設定になっており、その前は城南大学附属病院の看護師。
◇ 氷室溶之介
: 精神科医。レイカの叔父。レイカは溶之介の影響で心療科の医師になったといっている。
◇ 四ツ柳四郎
: 大学で心理学を専攻して卒業した青年。年齢は23歳。レイカが開業するときに採用の面接を受けに行く。主に雑用係をしている。
◇ 鰐口房江
: 氷室メンタルクリニックの事務の中年女性。四ツ柳四郎と同タイミングで勤め始めている。
● ドラマ
・ 1999年8月6日、フジテレビ系「金曜エンタテイメント」でドラマが放送された。主演は名取裕子。
● 舞台
舞台版『女医レイカ』
2020年3月5日〜8日、池袋シアターグリーンBASE THEATER
タイトルロールは鳳恵弥。総合演出は木村ひさし、総監修を剣名舞が務めた。脚本と演出は主演の鳳恵弥が担当している。企画・制作はACTOR'S TRIBE ZIPANG。
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◇ キャスト
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・ 氷室レイカ:鳳恵弥
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◇ スタッフ
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・ 総監修:剣名舞
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・ 総合演出:木村ひさし
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・ 脚本・演出:鳳恵弥
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・ メインビジュアル:嶺岸信明
舞台版『女医レイカ ~心の声がきこえますか~』
2022年5月11日~15日、池袋シアターグリーンBOX in BOX THEATER
初演からスタッフ、キャスト共に一新された。主演は半井小絵、脚本・演出は劇団虹色くれよんの小堀智仁による二度目の舞台化となる。原作者である剣名舞が総合監督を務める。企画・制作は劇団虹色くれよん。剣名舞と劇団虹色くれよん(小堀智仁)による舞台化は、舞台「ザ・シェフ」「死刑島2021」に次いで本作が3作目となる。
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◇ キャスト
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・ 氷室レイカ:半井小絵
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・ 久高:湯浅惇紀(チーム心) / 木野雄大(チーム癒)
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・ 一色マコト:内藤将大
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・ 白鳥清美:梨奈子(心) / 上野実季(癒)
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・ 桜木アンナ:伊藤成海
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・ 大迫幸一郎:あさと
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・ 大迫亜希代:淡路絵美
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・ 鳳マリア:藤井美樹
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・ 江本(オリジナルキャラクター):成島幸来(心) / 本田桃花(癒)
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・ ソフィア(オリジナルキャラクター):ジーナ
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・ 森永ミーナ:橘百花(心) / 純奈(癒)
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・ 近石邦彦:梅原遊
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・ 倉尾:櫻井太郎
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・ 鷲塚:神上永司(心) / 奥村元洋(癒)
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・ 堂本光男:江畑浩規(心) / 大塚悠介(癒)
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・ 堂本清彦:堤半兎(心) / 岡田ゆきのり(癒)
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・ 堀田:ヤタロー
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・ 鹿島小雪:大宙舞
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・ 鹿島小雪(過去):菜月
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・ 津末安二郎:あさと
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・ 津末知也:市川将太朗
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・ 石原:星名風汰(心) / 古尾谷雅人(癒)
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・ ネネ:鈴木咲稀(心) / 武井美緒(癒)
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◇ スタッフ
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・ 総合監督:剣名舞
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・ 脚本・演出:小堀智仁
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・ 音響プランニング:キムラタカシ
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・ 照明:石塚進史
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・ 音響OP:鈴木悠一
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・ 舞台監督:和田洋一
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・ フライヤーデザイン:黒衣design
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・ 演出助手:近江美香
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・ 制作:小澤亜由美
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◇ 主題歌
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・ ひづきようこ「心の声がきこえますか」
● 参考文献
・ 女医レイカ(リイド社)コミック
「女医レイカ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月12日7時(日本時間)現在での最新版を取得
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