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直島


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直島(なおしま)は香川県香川郡直島町に属する瀬戸内海の島である。大小27からなる直島諸島の主要島であり、古くは加茂女島、加茂津久島、真知島などと呼称されていたほか、近世には男木島、女木島と合わせて直島三ヶ島とも呼称されていた。岡山県玉野市の宇野港沖合いに位置する花崗岩に覆われた丘陵性の平地に乏しい島で、東西約2キロ、南北約5キロの大きさである。1917年に三菱金属鉱業の銅製錬所が建造され、工業の島として栄えたが、ベネッセが主導した「直島プロジェクト」により現代美術が取り入れられ、国際的な観光の島へとリノベーションが行われた。

● 由来
島名の由来としては、保元元年(1156年)、保元の乱に敗れて讃岐に配流された崇徳天皇がこの島に立ち寄り、純真実直な島民にちなんで「直島」と名付けたという逸話が伝えられている。『保元物語』には、御所の造営完了を待つために直島で3年間を過ごしたことが伝えられており、島内には崇徳天皇を祀る神社や歌碑が設けられている。平安時代末期の歌謡集『梁塵秘抄』には崇徳天皇について詠んだ「讃岐の松山に、松の一本歪みたる、捩りさの捩りさに猜うだる、かとや、直島の、然許んの松をだにも直さざるらん」という歌が収められており、ここにも「直島」という名称で登場している、活発な海上交易が行われていたとみられ、27島のうち10島に古墳の遺跡が確認されている。そのうち喜兵衛島では国史跡に指定されている古墳時代の喜兵衛島製塩遺跡が発見されており、荒神島では北部に祭祀、墳墓、製塩跡といった三カ所の遺跡が発見されている。また、近郊の女木島には古墳時代中期の丸山古墳が、無人島の葛島には葛島古墳が発見されている。 古代・中世は備前国に属していたとみられるが、室町時代に細川氏の支配下に入って以降天領となるまでの期間は所属国が明確でない。讃岐守護となった細川氏は宇多津を拠点に主要な島嶼および讃岐国内の港を直接統治し、海上交通網を整備した。直島は1582年、豊臣秀吉の備中高松城の戦いにおいて海上を警護した功により男木島、女木島とともに高原次利の支配下となったが、江戸幕府の改易によって1672年には幕府直轄の天領地となり、海運業を中心とした発展を見せた。江戸幕府は年貢米を江戸に運ぶため河村瑞賢に命じて航路開発を行わせたが、直島の船もこれに従事し、城米船として輸送を担った。1677年時点で24艘の廻船を所持していた。以降は一時高松藩預かりとなった時期はあったものの、倉敷支配所の影響下のもと、三宅氏が明治時代まで代々庄屋を勤めた。天領地となって以降は歌舞伎や浄瑠璃といった芝居がさかんに行われるようになり、現代では香川県の無形文化財に指定される直島独自の直島女文楽が根付く契機となった。 1917年10月に三菱金属鉱業が東洋初となる反射炉法による銅精錬が可能な精錬所を直島に建設すると、島民の半数が製錬所やその関連企業に携わる工業を中心とした島へと変貌を遂げた。1934年設置時に直島自体は南部が瀬戸内海国立公園の指定を受けている。期間を経て指定の拡張・削除はあったものの、2013年時点ではおおむね宮浦港から本村港にかけての南側海岸線沿いの地域が第2種特別地域となっている。 島の南部が「文化・リゾートエリア」、中央部が「文教・行政エリア」、北部が「工業エリア」に区分されており、それぞれ特色を持った行政が行われている。2000年代に入り人口減少とともに下落傾向にあった地価は2012年に底打ちして上昇に転じ、2018年にはバブル期以来の上昇幅を見せている。 宮浦港のすぐそばには応神天皇を祭神とする住吉神社があり、応神天皇が直島に上陸した際に腰掛けたと言われる応神天皇腰掛岩が祀られている。本村地区の東には代々庄屋を勤めた「おおみやけ」の屋号で呼称される三宅氏の住宅(大三宅)があり、国の登録有形文化財に登録されている。宮浦港の反対側にあたる直島港のそばには1701年に建立された極楽寺があり、その隣には6代に渡って直島を支配した高原次利を始めとする高原氏の墓標群と、ムカデの絵馬で知られる毘沙門堂がある。かつて存在した高原城(直島城)は1781年に大火によって消失し、跡地には歌舞伎舞台が建設された。直島の由来となった崇徳天皇を祭神とする崇徳天皇神社は積浦地区にある。

◎ 自然
1917年に銅精錬所を誘致したことで工業の島として開発が進められたこともあり、第二次世界大戦後の時点で直島は森林がほとんど存在しない島となっていた。このため、1950年代以降より段階的な緑化工事が実施され、島内山部はクロマツ、クスノキ、ニセアカシア、ウバメガシ、メラノキシロンアカシア、ヤシャブシ、シャシャンボ、ヒサカキ、ヤマモモ、ネズミサシ、アカメガシワなどが混合する林相となっている。1976年以降で7度の森林火災が記録されており、特に2004年に発生した森林火災は島面積のおよそ16%にあたる122haが焼損している。 沿岸部に目を向けると砂浜と岩礁が交互に点在する特徴的な汀線となっており、環境省が選定する「生物多様性の観点から重要度の高い海域」に指定されている。

◎ 交通
本州、四国それぞれからフェリーおよび小型客船が発着しており、高松港からは約1時間、宇野港からは約20分の距離にある。瀬戸内海の離島の中では比較的アクセスの良い方にあたり、他地域とも活発な交流がなされている。

● 美術
島内の美術作品ならびに美術館は島の南側に集中しており、宮浦港周辺の「宮ノ浦エリア」、直島港周辺の「本村エリア」、島南部の「美術館エリア」に区分されている。

◎ 宮ノ浦エリア

・ 直島銭湯「I♥湯」 : 現代美術家の大竹伸朗が手掛けた銭湯として入浴可能な美術作品で、2009年に制作された。
・ 宮浦ギャラリー六区 : かつて直島で営業していたパチンコ店パーラースリーナインが建築家の西沢大良の設計のもと、店舗のファサードを活かしたまま2013年に展示施設として改装された建築作品である。ギャラリー内にはテーマに応じた作品や資料が期間限定で公開されている。

◎ 本村エリア

・ 家プロジェクト : 1998年に立ち上げられたアートプロジェクトであり、直島に点在する空き家を改修し、美術作品へと昇華させる取り組みで、2025年現在で宮島達男、山本忠司の「角屋」、ジェームズ・タレル、安藤忠雄の「南寺」、内藤礼、木村優、永田直の「ぎんざ」、杉本博司、木村優、設楽敏生の「護王神社」、千住博、秋元雄史、福武總一郎、本多忠勝の「石橋」、須田悦弘、秋元雄史、本多忠勝の「碁会所」、大竹伸朗、秋元雄史、本多忠勝の「はいしゃ」の7作品が公開されている。
・ ANDO MUSEUM : 直島に美術を持ち込む「直島プロジェクト」に深く携わった建築家、安藤忠雄の活動や直島の歴史を展示する美術館として、古民家を改装して建設された。
・ Ring of Fire - ヤンの太陽 & ウィーラセタクンの月 : 韓国の芸術家であるヤン・ヘギュと、タイの映画監督でありアーティストのアピチャートポン・ウィーラセータクンが協業して2024年に制作した環太平洋火山帯をモチーフとした現代美術作品である。映像、照明、音を活用し、作品題名の通りヤンが「昼」を、ウィーラセータクンが「夜」をテーマに表現している。

◎ 美術館エリア

・ 地中美術館 : 2004年に開館した安藤忠雄設計の美術館で、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が展示されている。直島の景観に配慮し、名前の通り建物の大部分が地中に埋められた形で建設された美術館である。
・ ベネッセハウス ミュージアム : 1992年に開館したホテルと美術館が一体化した建築物で、安藤忠雄の手によって建設された。ベネッセコーポレーションが収集した作品に加え、様々な現代美術家が制作したサイト・スペシフィック・アートが展示、公開されている。
・ 屋外作品 : 美術館エリア内には草間彌生の「南瓜」やニキ・ド・サンファルの作品をはじめ、多数の芸術家の屋外作品が展示されている。
 2    カレル・アペル    かえると猫    1990年   
 3    ニキ・ド・サンファル    らくだ    1991年   
 4    ニキ・ド・サンファル    象    1991年   
 5    ニキ・ド・サンファル    猫    1991年   
 6    ニキ・ド・サンファル    腰掛    1989年   
 7       平面によって2分割された円筒    1995年    サイト・スペシフィック・アート
 8       Final Call    1988年   
 9       三枚の正方形    1972年-1982年   
 10    片瀬和夫    茶のめ    1987年-1994年    サイト・スペシフィック・アート
 11   杉本博司    タイム・エクスポーズド ミルトア海 スーニオン    1990年   
 12    大竹伸朗    シップヤード・ワークス 切断された船首    1990年   
 13    大竹伸朗    シップヤード・ワークス 船尾と穴    1990年   
 14    杉本博司    タイム・エクスポーズド カリブ海 ユカタン    1990年   
 15    三島喜美代    もうひとつの再生 2005-N    2001年-2005年   
 16    蔡國強    入浴体験プログラム    1998年   


◎ 瀬戸内国際芸術祭
瀬戸内国際芸術祭は香川県が主体となって3年に1度の間隔で開催している現代美術祭典(トリエンナーレ)で、2010年から定期的に実施されている。瀬戸内海に点在する島嶼や香川港近郊を開催エリアとし、直島も毎回対象エリアに選定されている。 香川県若手職員の提案により、香川県を「アート王国」として推進する構想が立ち上がり、5年毎に複数の島を舞台として芸術イベントを開催する計画が立案された。2006年には国際芸術祭に先立って直島、高松、小豆島、丸亀、坂出を結ぶ航路の実験運航が行われ、香川県議会で表明が行われた後、2008年に正式に瀬戸内国際芸術祭実行委員会が設立された。来場者30万人を見込んで開催された第1回のイベントは、期待を大きく上回る93万8000人という結果となり、「海と島を会場に開催された世界で初めての国際芸術祭」ということもあって広く世界中に認知された。 このイベントにより直島を訪れた来場者は2010年実施の第1回が291,728人、2013年実施の第2回が265,403人、2016年実施の第3回が257,586人、2019年実施の第4回が257,586人、2022年実施の第5回が303,778人と発表されており、全ての会期でトップのエリア来場者数となっている。外国人観光客の来場は新型コロナウィルス流行前の2019年開催期が最も高く、来場者全体のおよそ23%の割合となっている。

「直島」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2025年7月12日13時(日本時間)現在での最新版を取得

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