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寒霞渓(かんかけい)は、香川県の小豆島にある渓谷。国指定の名勝。
● 概要
星ヶ城と美しの原高原の間、範囲は東西7キロメートル、南北4キロメートルに及ぶ大渓谷で、そこに約1300万年前の火山活動により堆積した疑灰角礫岩などが、度重なる地殻変動と風雨による侵食により、断崖や奇岩群を形成している。『日本書紀』にも記述がある奇勝で、元々は鍵掛(鉤掛)、神懸、神駆などの字が当てられてカンカケの名で呼ばれてきた。これはガンカケ、ガッカケなどとともに崩れた崖や絶壁などを指す語であるが、これを元に明治初期の儒学者、藤沢南岳が寒霞渓と命名した。
当地は、大正12年(1923年)3月7日に「神懸山(寒霞渓)」として国の名勝に指定され、また1934年の瀬戸内海国立公園設置の契機となった、大渓谷と海を一望できる景勝地である。ほか、日本三大渓谷美、日本三大奇勝や日本百景、「21世紀に残したい日本の自然100選」等に選ばれている。新緑や特に紅葉の季節は多くの観光客で賑わう。
● 登山道の名所
◇ 寒霞渓表十二景
・ 通天窓
・ 紅雲亭
・ 錦屏風
・ 老杉洞
・ 蟾蜍岩
・ 玉筍峰
・ 画帖石
・ 層雲壇
・ 荷葉岳
・ 女羅壁
・ 烏帽子岩
・ 四望頂
◇ 寒霞渓裏八景
・ 鹿岩
・ 松茸岩
・ 石門
・ 大師洞
・ 幟岳
・ 大亀岩
・ 二見岩
・ 螺貝岩
● 施設
◎ 展望台
・ 第一展望所 - 内海湾と裏八景を望む。
・ 第二展望所 - 八角堂、かわら投げ所がある。
・ 鷹取展望台 - 眼下の層雲壇に連なる峡谷から内海湾まで一望できる。応神天皇が鷹 狩をしたと伝わる場所。
・ 四望頂展望台 - 渓谷の先に玉筍峰と烏帽子岩を望める。小豆島スカイラインに接する。
◎ その他
◇ ロープウェイ山頂駅付近
・ 阿豆枳島(あずきしま)神社三笠山拝殿
・ 三笠山登山道
・ レストラン
・ 建設費一億円のトイレ
・ お土産屋
◇ ロープウェイこううん駅(紅雲亭)付近
・ バス停留所
・ 紅雲亭
● 所在地
〒761-4433 香川県小豆郡小豆島町神懸通
● 交通アクセス
車・バイクで直接登ることもできる。またハイキングの場合は、徒歩またはバスで ⑤登山道入り口である紅雲亭まで行き、そこから登山道(表12景)かロープウェイを選択するのが一般的である。裏8景の登山道入り口は紅雲亭より少し下がったところにある。
交通公共機関は寒霞渓公式サイトを参照。
● 周辺情報
・ 星ヶ城城址、阿豆枳島神社本殿…星ヶ城山山頂が瀬戸内海の最高地点となる。
・ 四方指(しほうざし) - 小豆島で2番目に高い三角点(776m)である前ノ田(まえのた)付近の地名。四方を指しても遮る物がないという意味
・ 銚子渓 - 銚子の滝、お猿の国(銚子渓自然動物園)、仙多公峰、さくらの森
・ 石門洞(島四国18番札所) - 洞窟に建てられた山岳霊場
・ 清滝山(島四国14番札所) - 洞窟に建てられた山岳霊場
・ 宝生院(島四国54番札所) - 宝生院のシンパクは国の特別天然記念物
・ 小豆島大観音
・ オリーブ神殿と句碑の森
・ 中山地区 - 中山千枚田(棚田百選)、蛙子池、湯船の水(日本の名水百選)
・ 小豆島オリーブ公園
● 参考文献
・ 「しょうどしま 道草・遠足探検隊」社団法人小豆島観光協会2006年3月発行
「寒霞渓」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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