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神戸ハーバーランド(こうべハーバーランド)は、兵庫県神戸市中央区にある再開発地区。地元を中心に、単にハーバーランド (Harborland)と表記・呼称される事もある。
● 概要
1982年(昭和57年)11月に貨物駅としての営業を終了した旧国鉄の湊川貨物駅。
1981年(昭和56年)に竣工されたポートアイランドと並ぶ臨海部の都心的な開発事例である。
国内では当時としては先進的な方式であった事もあり、1993年(平成5年)度に日本都市計画学会から『石川賞』を受賞すると共に国土交通省の『都市景観100選』にも選定された。
対岸の中突堤と共に神戸の玄関口の一つとして、神戸港・高浜旅客ターミナルが設けられている。また、ターミナルの南側には造船業大手の川崎造船と三菱重工業の各造船所がある。
鉄道の便は、地下街のデュオこうべが当地を起点に北(山側)に向かって延び、神戸駅(JR神戸線)・ハーバーランド駅(海岸線)・高速神戸駅(阪急線・阪神線・山陽線)など複数路線の駅が利用できる。
対岸のメリケンパーク側に神戸ポートタワーや神戸海洋博物館といった観光施設が揃うのに対し、ハーバーランド側には神戸モザイクなどの複合商業施設が林立し、顧客の獲得競争が日々繰り広げられている。これらは主にハーバーランド全体の東側に集中しており、住宅街は当初は西側が中心となっていた(神戸市内の他の郊外型ニュータウンと同様の構成)。
街開きした1992年に神戸西武や神戸阪急の百貨店2店と大手百貨店髙島屋が大阪ガスと共同で開発・運営するファッションビルのオーガスタプラザ、地元神戸を創業の地とする大手スーパーダイエーや当時大手家電量販店の一つだった星電社、阪急百貨店などが共同で出資して開発したオープンエアの複合商業施設神戸モザイクなど、地元関西資本を中心とした大型店がほぼ一斉に開業して、一気に店舗総面積は約120,000m2の大規模な商業集積が誕生し。
街全体で約5,000台の駐車場があるため、家族連れが車で来やすい関係で都心部としては子育て中の家族が多く、大きなブロックごとに整然と整備されているため、都心にありながら郊外的な雰囲気も持つ街となっている新都心として開発したため、川崎重工業本社や兵庫県神戸ハーバーランド庁舎などの入る神戸クリスタルタワーの他、プロメナ神戸(開業時はオーガスタプラザ)に併設された大阪ガスの神戸地区のオフィスなどが入る神戸ガスビル、ホテルクラウンパレス神戸(開業時はホテルニューオータニ神戸ハーバーランド)やファミリオ(開業時は神戸西武)に併設された神戸ハーバーランドセンタービル、Ha・Reやキャナルガーデンなどが併設された神戸ハーバーランドダイヤニッセイビル、神戸新聞社とその関連企業などの入居する神戸情報文化ビルなどのオフィスビルも数多くある。
兵庫県神戸ハーバーランド庁舎などの兵庫県の施設や、神戸市産業振興センターや神戸市総合児童センター(こべっこランド)などの神戸市の施設など公共施設も多数設置されている。
● 問題点
神戸駅や元町駅など、周辺の最寄り駅や三宮からの歩行者の通り道が阪神高速3号神戸線や国道2号(浜手バイパスを含む)で分断されているため、神戸駅からの場合、地下街のデュオ神戸を通るか、遠回りして2階デッキを渡らなければならず、主要駅や繁華街と物理的には近い抜群の立地に見えながらも、買い物客に「立ち寄りにくさ」を感じさせて足を延ばしてもらい難い施設構造となっていて、集客力が弱くなっている。
日々の買い物客より見学や観光客が多いといわれる地区の特性による売り上げにつながる集客力の弱さなども、商業施設の運営を困難にしている。
さらに、大規模な再開発で出店に資金力を要したため、他地区にも展開している大型店が集積する形となり、当地区ならではのオリジナル商品やサービス・ブランド力に欠ける面も持っていた、震災のダイエーの現地対策本部が当店に置かれ、震災翌日の1月18日からダイエーが店の一部を営業再開したり、約2ヶ月後に神戸阪急が営業再開するなど、他の地区よりいち早く復興した、2001年(平成13年)度は約3460万人、2003年(平成15年)8月17日にソフマップが近くのダイエーハーバーランド店5階に移転するため閉店するなどテナントの流出が続いた事から、商業施設のコンサルタント業者のジオ・アカマツの運営ものの、2007年(平成19年)11月25日に神戸スイーツハーバーが3年間の契約期限が来た事を理由に閉店し、2008年(平成20年)1月にトイザらスも閉店するなど有力なテナントの撤退が相次いだため、同年3月にはテナント数が約30店まで減少した。
そこで、新たに運営を受託した日本管財は従来失敗してきた若者向けから固定客らが見込める家族向けに改装する事とし、全体の店名をファミリオに変更して新装開店させた。
その他にも、2000年(平成12年)7月に星電社が撤退し、同年12月に跡地をコムサストアとして開業しなど、業績が低迷して撤退や営業主体が変わる大型店が相次いだ。
また、神戸西武や神戸阪急といった百貨店やダイエー以外の商業施設は専門店のテナントを集めた専門店ビルの形式のため、店舗の入れ替わりも多く生じている事により、開業当初から当地区で営業し続けている大型商業施設は神戸阪急とそのグループ企業が運営する神戸モザイクのみになるなど、周辺店舗が入れ替わって、店舗周辺の客層が大きく変化していったや2006年3月期に子供関連売場のエンターテインメント性強化などてこ入れを行ったが、同年3月期には売上高約259億円を上げたものの、他の18年間は赤字が続いていた。2014年に同社グループ入りしたイズミヤも、2016年7月にUmie NORTH MALL内のハーバーランド店を閉店した。一方、阪急阪神百貨店はハーバーランド進出後に一度撤退した三宮地区に再進出し、2019年にはそごう神戸店を継承してこちらを神戸阪急として営業することになった。
このエイチ・ツー・オー リテイリングの撤退により、当地区の主要な商業施設はすべて経営母体が開業時と異なる事になった。現在の主要な商業施設は、オーガスタプラザの跡で営業するプロメナ神戸、ダイエーの跡で営業するUmie、街開きした当時からほぼ同形態で存続してきたUmie MOSAICとなっている。
◎ 新たな体制による商業以外の機能導入を含む再開発へ
神戸モザイクの南西に隣接するハーバーランド5街区は、1897年(明治30年)に建設されて、神戸ハーバーランドの開業時に三菱倉庫が神戸市に寄付した2007年(平成19年)に神戸市の「景観形成重要建築物」に指定された赤れんが倉庫があるため、その保存を条件に一括開発する方向で開発事業者を募集したが、商業地としてのハーバーランドの地位低下を背景に、一体開発は実現しなかった、2009年(平成21年)3月には大京が都市再生機構が保有する土地を約19億円で落札して、2010年(平成22年)7月23日には上層階を改装して最上階の18階で足湯につかりながら神戸の景色を眺めながら楽しめる。
神戸ハーバーランドセンタービルは2009年にリーマン・ショック後の不況の影響で所有していたパシフィックホールディングスが倒産したため、クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドが運営を続けながら売却交渉が進められ、倒産したホテルや旅館を買収して再生する手法で成長したホテルマネージメントインターナショナルグループが約50億円で商業棟やオフィス棟を含む当ビルを取得した事を2011年10月3日に同社が正式に発表し、2012年7月26日にホテルクラウンパレス神戸が開業した。
なお、同ビルの商業棟は中国やタイなどアジアの観光客を主な対象にした飲食店や雑貨店など約80店舗で構成される新たな商業施設に改装して2012年4月に営業を始める予定と報道されていた、2013年1月時点でも未着手である。なお、低層階の一部は、2011年10~11月に開催された神戸ビエンナーレ2011のメイン会場として、そして2012年1月21日~2013年1月14日の間はNHK大河ドラマ「平清盛」関連の展示がなされた「KOBE de 清盛 2012ドラマ館」として活用された。
また、神戸阪急跡の商業施設運営を不動産所有者の三菱倉庫などがイオンモールに委託することになった。さらに三菱倉庫が一部を保有して同店跡と連絡通路で接続しているHa・Reや神戸モザイクも両社が共同で一体的に運営することになり、2012年11月20日に全体の新名称が「umie(ウミエ)」と発表された。。2013年4月18日にオープンした。
そして、1995年12月に阪神・淡路大震災からの復興のシンボルとして三菱倉庫が神戸モザイクの南側に開業した入場料無料の街角遊園地モザイクガーデンも老朽化などで来園者数が減少したとして、2012年3月15日にミニコースター、同年5月6日にメリーゴーラウンドやお化け屋敷などの施設の営業を終了し、観覧車のみ営業を継続する事になり、跡地にはumieに合わせて再開発を行い。
● 主な施設
・ 高浜旅客ターミナル(高浜岸壁)
・ 神戸コンチェルト(レストラン船)
・ ハーバーウォーク
・ 旧神戸港信号所
・ 煉瓦倉庫レストラン街
・ ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド - 2008年に開業したラグジュアリーホテル。
・ umie MOSAIC(高浜モザイク)
・ 海の広場 - 神戸モザイク内にある広場で、クリスマスシーズンにはクリスマスツリーが飾られる。
・ 神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール
・ 神戸デザートファクトリー
・ 神戸ハーバーランドダイヤニッセイビル
・ umie
・ OSシネマズハーバーランド - 2012年以前は阪急百貨店・阪急電鉄との共同出資で「シネモザイク」を神戸モザイク内で運営していた。
・ 神戸ハーバーランドセンタービル(ハーバーセンター)
・ プロメナ神戸(旧『オーガスタプラザ』)
・ 神戸情報文化ビル(カルメニ)
・ 神戸新聞社
・ 神戸新聞松方ホール - 神戸新聞会館(現在のミント神戸の先代ビル)が阪神・淡路大震災により全壊したため、1995年2月から1996年8月までハーバーランドダイヤニッセイビル(現在のHa・Reに相当)に入居していたが、当ビルの完成に伴い移転した。
・ デイリースポーツ 神戸本社 - 神戸と東京で発行されているデイリースポーツの総本部。
・ ラジオ関西
・ 神戸クリスタルタワー
・ 川崎重工業 本社
・ 兵庫県 神戸ハーバーランド庁舎。
・ デュオこうべ
・ ハウジングデザインセンター神戸
・ ハーバーランド フットサル スタジアム - 1999年(平成11年)7月にオープンした3面のコートがある照明付きのフットサル専用の競技場。
・ パルティーレ神戸ウエディングビレッジ
・ はねっこ広場 - 広場の入り江の船泊まりに1990年(平成2年)に長さ19m、幅3mの鉄製で中央で分割されていてモーターの力で根元からそれぞれ約75度はね上がる「はねっこ」の愛称で知られる可動橋が架けられた事から、この名称で呼ばれている。海沿いにあるため、花火大会などの会場としても用いられる。
・ コーナン - 元々のハーバーランドエリアではなく、隣接する中突堤西側地区の海運倉庫跡に2001年(平成13年)9月に開業したホームセンター
「神戸ハーバーランド」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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