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東京ドームシティアトラクションズ(とうきょうドームシティアトラクションズ 英:Tokyo Dome City Attractions)は、東京都文京区後楽に所在する東京ドームシティ内にある都市型遊園地。略称はTDCアトラクションズ、TDCA、また単に東京ドームシティ。
旧称は後楽園ゆうえんち(こうらくえんゆうえんち)。株式会社東京ドームが運営している。
● 概説
◎ 草創期
後楽園周辺への遊園地建設は1947年頃から構想され、児童用プール・ローラースケート場・回転塔・芝生遊園地・ヘルスセンター等の建設を目論んだが、資材不足から断念。1953年には隣接する旧南方開発金庫跡地の大蔵省からの払下げの目処がたち、遊園地計画が再始動、1955年7月9日に後楽園ゆうえんちとして開場した。「後楽園遊園地」などと表記される場合もあるが、「後楽園ゆうえんち」が正式な表記である。後楽園球場周辺の多目的利用策の一環として建設され。
◎ 拡張・リニューアル
1961年には熊谷組作業所跡地6,900平米を買収して拡張工事を行い、都内屈指の32種の遊具を備えたが。
2020年には新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、3月1日から5月31日まで全面休園。また2021年1月から2月にも休園期間を設けた。
2021年には、初の定額制チケットである「TDCAサブスクパス」を発売した。
● 主なイベント
◇キャラクターショー
古くよりテレビ朝日系列で日曜朝に放送されている、スーパー戦隊シリーズのヒーローショーを売り物にしており、毎週土曜・日曜と祝日に開催している(野外劇場時代途中に週休二日制が定着するまでは日曜・祝日のみ。春冬の長期休暇時は毎日公演)。1971年から5年間行われた仮面ライダーシリーズショーを皮切りに、その後1976年よりスーパー戦隊ショーを中心に開催、劇場への入場時にレッドと握手ができることからテレビCMでスーパー戦隊の歴代レッドが発する「後楽園ゆうえんちで僕と握手」のキャッチコピーは有名で(当初は「後楽園ゆうえんちへ応援に行こう」や「後楽園ゆうえんちで待ってるぞ」であった)、現在でも「シアターGロッソで〜」とキャッチコピーを変えて使われている。ただしコロナ禍以降は3年間に渡り握手が出来なくなったため、『魔進戦隊キラメイジャー』から『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』までのショーのCMでは「僕と握手」の箇所のみ別の台詞に言い換えていた。
2000年代までは最新作までの5年間のスーパー戦隊過去作や仮面ライダーシリーズ・メタルヒーローシリーズのヒーローが登場するショーも夏や正月(スーパーヒーロー大集合)に行われていた。さらにシリーズの期間中2回は変身前の役者が出演する「素顔の戦士」公演を実施している(1992年秋のジュウレンジャーショーから。ジェットマン以前も公演の回によって変身前の演者が予告なしでサプライズ出演することも稀にあった)。スーパー戦隊シリーズでは、後楽園ゆうえんち時代から番組のロケを園内で行うことも多い。
◇コスプレイベント
1990年代前半からハロウィンに仮装イベントを展開し、これを発展させる形で1997年からコスプレ専門イベントが園内で展開されるようになり、「コスプレフェスタ」「レイヤーズパラダイス」などの名称で開催され、これが後に各地の遊園地・テーマパークで行われているコスプレイベントの元祖となっている。新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、2020年2月24日の開催を最後に3年1ヶ月の間休止したあと、2023年3月26日より開催を再開した。また、2019年には世界コスプレサミットの予選会「世界コスプレサミット in TOKYO」が開催された。
● アトラクション一覧
「スピニングコースター舞姫」の事故を受け2011年1月31日以降、全アトラクションが営業を休止していたが、4月2日から「シアターGロッソ」が再開した。6月1日から安全対策を確立したとして、タワーランド内アトラクションとサンダードルフィンを除く10種類のアトラクションに限り再開した)
・ ワンダードロップ(ヨーホ)
・ 怨霊座敷(2018年4月21日開業)
: 靴を脱いで入るお化け屋敷。演出にチームラボの映像技術が使われている。
: 期間限定で、ストーリーの変更と恐怖の演出が向上された特別バージョンが開催される。
: 2018年夏は「超・怨霊座敷」、2019年夏は「怨み針の女」を実施。16時までは“ノーマルver.”、17時からは“ハードver.”となる。ハードver.は各種パスポート利用不可。
: 2019年秋に開催された「お化け屋敷の深夜巡回」は、同園内で開催された「和ハロウィーン」の企画による特別バージョン。営業終了後のお化け屋敷に巡回に入った警備員が戻って来なくなった為、暗闇の中を懐中電灯の灯りを頼りに探しに行くという設定。15時までは通常の怨霊座敷、16時から深夜巡回となる。深夜巡回は各種パスポート利用不可。
・ ヴィーナスラグーン(アニマル)
・ ウォーターシンフォニー
: 指定時間になると、音楽に合わせて動く噴水。夜になるとイルミネーションが輝く。クリスマス時期は特別バージョンになる。
◎ バイキングゾーン
2024年7月12日にリニューアルオープン。
・ バ・バ・バ バイキング(2024年8月10日開業)
・ ブンブンビー
: リニューアル以前からある唯一のアトラクションで、デザインが一新された。
・ フライングバルーン(2024年12月下旬開業予定)
: 高さ10メートルのタワーの回りを上下する。
◎ タワーゾーン
旧名称「パラシュートゾーン」から2024年8月10日より改称。
・ コズミックトラベラー
: ブルームエクスプレス跡地に2021年3月20日より開業
・ ウォーターキャノン(レッツキャノン)
・ フラッシュラッシュ
・ レーザーミッション ~秘密金庫へ潜入せよ!~
・ ホッピンどらっぴー(ホッピンジャンピンドラッピー)
◎ ジオポリスゾーン
・ バックダーン(バック⁉︎ダーン)
・ ガンガンバトラーズ(レッツシューティング)
・ シアターGロッソ
◎ スプラッシュガーデンゾーン
・ ピクシーカップ
・ パワータワー(ハイパワー)
・ コロッコ
・ マジカルミスト
◎ スキップパス
次のアトラクションでは少ない待ち時間で乗れる時間指定の「スキップパス」が数量限定で販売されている。
※スキップパスとは別にアトラクションチケットも必要
・ サンダードルフィン - 1,000円
・ バックダーン - 600円
・ ワンダードロップ - 600円
・ お化け屋敷「怨霊座敷」 - 1,200円(1枚につき4名まで)
・ ビッグ・オー - 1,200円(1枚につき1台)※特定日のみの販売
● 過去に存在していたアトラクション
◎ 後楽園ゆうえんち時代
・ ジェットコースター(1955年導入、1967年営業終了。
○ コースターランド
: ラクーアへの再開発工事に際しては2000年春にエリアの一部が閉鎖され、残りのエリアは2001年5月までスターランドとして営業をしていた(☆が付いているものはスターランドまで現存)。
・ 2WAYジェットコースター。
・ レインボー
: 1983年導入。虹や太陽で飾られたゴンドラが地上19mまで垂直円回転運動を行う。
・ゴンドラ内に大型スクリーンに宇宙旅行や海底体験などの冒険映像を投影し、コンピュータ制御でゴンドラを映像と同調して動かす。
・ ウルトラツイスター。
・ タワーハッカー(高さ80m・最高時速98km)。
・ フリフリグランプリ
・ キッズハッカー
: さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト、リナワールドおよび大森山ゆうえんちアニパにある「ジャンピングスター」とは同型機である。
・ ブンブンビー(ブンブンぶっとびー)
: わんぱくバスの後継として2014年5月1日より開業。
○ パラシュートランド→パラシュートゾーン
・ スカイフラワー
: 1979年7月1日導入。
・ 2010年5月頃 - タワーランドエリア内にあるアトラクション「スピニングコースター舞姫」にて、アトラクションの一部の部品が落下して女性従業員に当たり、軽傷を負う事故が発生。
・ 2010年11月29日 - タワーランドエリア内にあるアトラクション「タワーハッカー」にて女性従業員がアトラクション点検中にワイヤーに右手を挟まれ指3本を切断する事故が発生した。この影響により、「タワーハッカー」が一時休止となった。
・ 2010年12月5日 - ラクーアエリア内にあるジェットコースター「サンダードルフィン」にてアトラクション走行中、コースターの一部の部品が外れてしまい園内を歩いていた当時9歳の少女に当たり、軽傷を負った。この影響により「サンダードルフィン」は2013年7月末まで営業休止となったが、8月から再開された。
・ 2011年1月30日 - タワーランドエリア内にあるアトラクション「スピニングコースター舞姫」にて、当時羽村市に住む34歳の男性客がアトラクション乗車中、約8メートルの高さから振り落とされ落下し、死亡する事故が発生。東京ドームシティアトラクションズ内での事故が相次いだ為、当面遊園地全体の運営を停止すると発表された他、同時に東京ドームシティアトラクションズの公式ウェブサイトも閉鎖された。この影響により、以下のイベントの中止・会場変更が発生した。
・ シアターGロッソで行われていた「天装戦隊ゴセイジャー」ショーは1月30日の公演を以って打ち切られ、2011年2月6日から3月6日にかけGロッソで行われるはずだった「ゴセイジャー素顔の戦士ショー」は中止が決定し、東京ドームグループがスポンサーを務めているテレビ朝日系列の特撮番組「ゴセイジャー」の最終回並びに、「海賊戦隊ゴーカイジャー」の第1話から第4話までのCMについてはPT扱いで「ゴセイジャー」ショー中止に関するお詫びを放送した。第5話でのCM完全自粛を経て、第6話はPTで他の東京ドームグループの施設のCMを放送していたが、第7話からは東京ドームグループ自体も通常のスポンサーとして復帰している。また「ゴーカイジャー」ショーの3月分の公演は震災等の影響もあって中止になったが、4月以降は公演を行った。
・バレンタインイベント「Happy Valentine」は中止。
・ 2月5日・6日に開催予定だった「コスプレフェスタ」は開催中止。10月15日・16日開催分から再開。
・ 2月5日にラクーアで行われる予定だった松下優也のシングル「Paradise」の発売記念イベントが、ラゾーナ川崎プラザに変更。
・ 2月6日にラクーアで行われる予定だった渡り廊下走り隊7のシングル「バレンタイン・キッス」の発売記念イベントの会場が、パレットタウンのパレットプラザに変更。
・ 3月1日から31日まで例年開催の卒業記念イベント「卒業生いらっしゃい2011」は中止。
・ 3月20日・21日に開催予定だった「NEWレイヤーズパラダイス」は開催中止。2012年3月17日・18日開催分から再開。
・ 4月5日開催予定であった「さよなら絶望放送」の公開録音イベント"座・さよなら絶望放送"は会場をメルパルクホールに変更。
・ 2011年3月11日に東日本大震災が発生したが既に休園中であったため、他のレジャー施設と異なり来場者に対する被害・影響は生じなかった。
・ 2018年9月15日 - 午前3時ごろ、ジオポリスエリアで遊戯施設の入れ替え工事をしていた作業員7人が体調不良を訴え、うち1人が入院した。東京消防庁は現場で一酸化炭素を検出しており、作業員らは一酸化炭素中毒になったとみられる。
・ 2023年5月31日 - ラクーアエリア内にあるジェットコースター「サンダードルフィン」で乗客19人を乗せたまま緊急停止するというトラブルが発生。このトラブルによる怪我人はいなかった。
● CM
・ 画面サイズについては、かつては4:3だったが後にレターボックスを経て、16:9映像になった。映像素材は1992年のジュウレンジャーショーのCMまではフィルムだったが、1993年のダイレンジャーショーのCM以降はVTRとなった。ナレーターは神谷明が2010年の天装戦隊ゴセイジャーまで担当していた。
● アクセス
◎ 鉄道
・ 水道橋駅
・ JR中央・総武線(各駅停車)
・ 都営地下鉄三田線
・ 春日駅
・ 都営地下鉄大江戸線
・ 都営地下鉄三田線
・ 後楽園駅
・ 東京メトロ丸ノ内線
・ 東京メトロ南北線
◎ バス
・ 東京ドームシティ
・ 都営バス
・ 都02乙 茗荷谷駅経由 池袋駅東口行
・ 都02乙 水道橋駅経由 一ツ橋行(平日・土曜朝のみ)
・ 都02 茗荷谷駅経由 大塚駅行(平日朝のみ)
・ 春日駅前
・ 都営バス
・ 都02 茗荷谷駅経由 大塚駅行
・ 都02 上野広小路経由 錦糸町駅行
・ 上60 白山二丁目経由 大塚駅行
・ 上60 白山二丁目、大塚駅経由 池袋駅東口行
・ 上60 根津駅経由 上野公園行
・ 都02乙 東京ドームシティ止まり
・ 都02乙 護国寺経由 池袋駅東口行
・ 都02乙 水道橋駅経由 一ツ橋行(平日・土曜朝のみ)
・ 上69 高田馬場駅経由 小滝橋車庫行
・ 上69 本郷三丁目駅経由 上野公園循環
● 舞台となった作品
◇ 映画
・ 逆襲 殺人拳 - 千葉真一主演・東映製作による1974年の日本映画。物語中盤の人質受け取りを後楽園ゆうえんちで行う設定になっている。
「東京ドームシティアトラクションズ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年12月13日15時(日本時間)現在での最新版を取得
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