好きな特撮番組
ランキング16位
獲得票なし
嫌いな特撮番組
ランキング2位
獲得票なし
ジョー90


  • 50%


  • 50%
なぜ好きなの?
なぜ嫌いなの?

『ジョー90』(ジョーきゅうじゅう)は、1968年にイギリスで制作・放送されたジェリー・アンダーソンによるスーパーマリオネーション作品である。

● ストーリー
イギリスのイアン・マックレイン教授は3年の月日をかけて脳波記憶伝送機ビッグ・ラット(BIG RAT — Brain Impulse Galvanoscope Record and Transfer)を開発した。この装置は、人間の脳波パターンをテープに記録することができ、そしてその機械と電極で繋いだ人間はその記録された脳波を利用し、元の持ち主の様々な知識や経験を利用することを可能とするものであった。 教授から装置の紹介を受けた友人で世界諜報局ウィン(WIN — World Intelligence Network)の諜報員のサム・ルーヴァーはそのロンドン支局長シェーン・ウェストンにその装置を紹介する。 彼らは様々な脳波を記録し、そのデータを教授の養子である9歳のジョーに利用させ、諜報活動を行わせることを計画した。説得の末、教授は賛同し、ここにジョーは「ジョー90」のコードネームを与えられ、西側諜報員として様々な脳波を利用し活躍することになった。

● 作品概要・解説
本作の磁気テープに脳波パターンを記録し、他人へ転送するというアイディアは、ジェリー・アンダーソンがフィルム編集者として働いていた時代にまで遡る。そこで彼は目に見えないものをテープが記録しているのと同じように、電気信号で働いている脳も記録し、さらに他人の脳へ転送できると考えた。 本作も前作『キャプテン・スカーレット』と同様にスーパーマリオネーションで撮影された。しかし、次作のテレビシリーズ『ロンドン指令X』で実写と模型・人形セットを融合させた制作を行っているが、本作でも「幽霊教会の対決」等一部のエピソードで同様の方法がとられ、その流れを垣間見ることができる。 英米のテレビ界は、冷戦影響もあり、英国では1960年の『秘密命令』、翌年の『おしゃれ(秘)探偵』、その翌年の『セイント 天国野郎』などが、米国では1964年の『0011ナポレオン・ソロ』、1966年の『スパイ大作戦』などスパイ物が多く製作された時代であった。また映画界も1963年の『ドクター・ノオ』に始まる一連の007シリーズがヒットしていた。アンダーソン作品においてスパイ物は1965年の『サンダーバード』の頃から垣間見え、次作『キャプテン・スカーレット』でもその空気感は受け継がれた。その流れで本作は本格的にスパイ物として製作された最初の作品であり、次作『ロンドン指令X』や、そして『謎の円盤UFO』を経た『プロテクター電光石火』に繋がっていくこととなる。 また、子供向けのスパイドラマを作るにあたって、8シリーズが製作され海外でも放映された子供がMI5スパイとして活躍する作品『』(1968-73)が参考にされた。そしてこれまでセンチュリー・21・テレヴィジョン・プロダクションズが得意としてきたサイエンス・フィクション(サイ・ファイ)ものと組み合わせた「スパイ・ファイ」ものとなった。また過去の作品と違いメカ等に重点を置いたものではなく、本作はシリアスさや軍隊的組織がないため、既存の作品と比較するとより家族的なものをもたらしている。その一方で、登場人物描写は、前作『キャプテン・スカーレット』では『スパイ大作戦』のような登場人物の性格描写を抑え、時にシリアスと呼ばれたことと異なり、本作では登場人物の性格描写を入れている点でよく現れている。脚本上ではマックレイン親子の養父―養子関係にたびたび重点が置かれ、さらにサム・ルーヴァーとシェーン・ウェストンの交わすユーモアに溢れた会話が前作との違いをより強調している。 また、場面転換演出が『スカーレット』に続いて採用されており、 映像の周りに色枠がつく 色枠が大きくなって映像が中央で小さくなる 映像が切り替わって大きくなって 色枠が消える というもの。 日本でのコミカライズを一峰大二が担当した点も『キャプテン・スカーレット』と同じである。

● キャスト


◎ 主要登場人物

◇ ジョー・マックレイン : 声:レン・ジョーンズ/太田淑子 : マックレイン教授の養子。9歳。好奇心旺盛な年頃ゆえ、WINの仕事を快く引き受ける。両親は事故で亡くなっている。
◇ イアン・マックレイン教授 : 声:ルーパート・デイヴィス/小林恭治 : 電子工学の博士でビッグラットの発明者。ジョーと二人暮らしで、危険な任務に就くジョーを常に心配している。妻を事故で失っている。
◇ サム・ルーバー : 声:キース・アレグザンダー/中村正 : マックレインの旧友。WINの窓口役であり、ジョーにスパイの仕事を与えた張本人でもある。この人形は『キャプテン・スカーレット』から流用されている。
◇ シェーン・ウエストン : 声:デイヴィッド・ヒーリー/島宇志夫 : WINのロンドン支局局長で、アメリカ人。この人形は改造用人形5番を元にしている。
◇ アダ・ハリス夫人 : 声:シルヴィア・アンダーソン/森川久美子 : マックレイン家の家政婦。この人形は改造用人形5A番として作られたとする文献と46番の改造であるとする文献がある。
◇ オープニングのナレーター(日本語吹替版のみ) : 声:大平透 : 後述の第5話まで担当。

● スタッフ

・ 製作総指揮:レッジ・ヒル
・ プロデューサー:
・ 原案:ジェリー&シルヴィア・アンダーソン夫妻
・ プロダクション・コントローラー:
・ 特撮総監督:デレク・メディングス
・ 音楽:バリー・グレイ

◎ 日本語版制作

・ 翻訳:木原たけし
・ 演出:内池望博
・ 日本語版制作:東北新社

● メカニックなど
。『サンダーバード』並みに数が多かった『キャプテン・スカーレット』と逆に、本作ではレギュラーキャラ・メカがかなり少なく、基地も主人公たちが住む民家が使われている。。
◇ ビッグ・ラット (Big Rat) :マックレインの開発した「脳波検出記録移送装置(Brain Impulse Galvanoscope Record And Transfer)」。人間の脳波をパターンとして抽出してテープに記録し、テープの再生装置と人間を電極で繋いで記録された脳波を他者に転送、元の脳波の持ち主の様々な知識や経験を他者が利用することを可能とする装置。 : 。
◇ マックス・カー (Mac’s Car) : マックレインが製作した高速車。英語版での呼称は Mac’s car である。(前述のビッグラットを別とすれば)本作の主役メカにあたる。最高速力365 km/h。飛行能力も有し、その際には主翼・垂直尾翼を展開し、車輪を引き込む(前輪を縮めて機体に収納し、後輪を後ろに跳ね上げる)。。乗員は最大3名。かつてディンキーからミニカーが、田宮模型(現・タミヤ)からもプラモデルが発売されていた。
◇ サムズ・カー (Sam’s Car) : サム・ルーバーの自家用車。登場回数が多いため、本項に挙げる。2ドアのファストバッククーペで、。ただし、ステアリングは航空機の操縦桿のような形状(U字形)である。。こちらも田宮模型からプラモデルが発売されていた。ちなみに、『サンダーバード6号』にも同車がクライマックスのみに一瞬、待機しているパトカーを横切る車として出ている。これもディンキーからミニカーが発売されていた。
◇ MiG-242戦闘機(英語版) : 第1話に登場。後年のムックなどで必ず取り上げられており、。“ビッグ・ラット”をジョーに使った場合の仮定の一つとして、本機をジョーが奪取する、という想定が語られるが、本機の存在そのものは(劇中においても)あくまで架空とされている。 :作中でソ連(当時)が開発したと仮定されている、最大速力マッハ4の可変翼式超音速戦闘機で、仰角を45°とした専用の電磁レール式カタパルトを用い、アフターバーナーを併用することで、無滑走で発進できる。主兵装は機体中央部下面に2基装備されている空対空/空対地両用のロケット弾ポッド。劇中では本機同士の空中戦シーンも登場する。 :プロップは前作『キャプテン・スカーレット』のエンジェルインターセプターを改造したものだが、双発・双垂直尾翼とされるなど外形は大幅に変更されている。
◇ U87 ストロンガー : 「決死のスピードレース」のエピソードに登場する「U87高速装甲車」。これも「SF装甲車シリーズ」として田宮模型からプラモデルが発売されていた。ボックスアートにはキャラクターモデルであることを強調するかのようにレース場面が描写されており、マックス・カー、ジョー、マックレイン教授も一緒に描かれている。
◇ ワイルドキャット : 「恐怖の爆薬トラック」のエピソードに複数登場。そのうちの1台が「U59 ワイルドキャット」として田宮模型からプラモデルが発売されていた。

● 日本での放送
日本では、まず1968年10月2日から1969年3月26日までNET(現・テレビ朝日)系列局の一部で放送。毎日放送の製作番組という扱いで、毎週水曜 19:00 - 19:30 (日本標準時)に26本放送された。 第5話までは『ジョー90』と原題そのままのタイトルで放送されていたが、第6話をもって『スーパー少年 ジョー90』と改題。オープニングもバリー・グレイ作曲のインストゥルメンタルから日本語版独自の主題歌(作詞:星一白 / 作曲:司一郎 / 歌:ハニー・ナイツ)に変更された。また、1970年に中部日本放送(現・CBCテレビ)で、1971年に読売テレビで再放送された際には、『ウルトラ少年ジョー90』と改題されていた。 NET系列局での放送期間中、前述の一峰大二によるコミカライズ版が講談社の『ぼくら』と『たのしい幼稚園』に連載されていた。 その後、1972年1月4日から2月25日まで毎日17:00 - 17:30に東京12chで再放送が行われ、ここで初回放送時に放映されなかった4本も放映された。 その後、2005年8月1日から同年8月23日までスーパーチャンネル(現・スーパードラマTV)で全30話が放送され、その後も同局で繰り返し再放送されている(外部リンク参照)。2020年3月からは英国Network社から発売されたブルーレイの映像を用いたHD版が放映された。 、デアゴスティーニ・ジャパンから刊行された隔週刊『ジェリー・アンダーソンSF特撮DVDコレクション』の付録DVDで初めてソフト化が実現した。

◎ 放映リスト

 1  1  1  1  小さな特別諜報員誕生  The Most Special Agent  1968年9月29日  1968年10月2日  デスモンド・サンダース  ジェリー & シルビア・アンダーソン
 2  4  2  2  地底基地を爆破せよ  Hi-Jacked  1968年10月20日  1968年10月9日    アラン・ペリー    トニー・バーウィック
 13  2  11  3  宇宙ステーション応答せず  Most Special Astronaut  1968年10月6日  1968年10月16日
 10  14  10  4  世界征服計画を破壊しろ  Business Holiday  1968年12月29日  1968年10月23日
 14  15  14  5  北海のミサイル回収  Arctic Adventure  1969年1月5日  1968年10月30日
 3  9  3  6  連続ジェット機墜落のなぞ  Splashdown  1968年11月24日  1968年11月6日    レオ・イートン  シェイン・リマー
 7  10  6  7  恐怖の海底脱出  Big Fish  1968年12月1日  1968年11月13日  シェイン・リマー
 6  8  4  8  消えた天才ピアニスト  International Concerto  1968年11月17日  1968年11月20日  アラン・ペリー  トニー・バーウィック
 15  6  15  9  ジャングル死の脱出  The Fortress  1968年11月3日  1968年11月27日  レオ・イートン  シェイン・リマー
 12  16  13  10  二重スパイはだれだ?  Double Agent  1969年1月12日  1968年12月4日  ケン・ターナー  トニー・バーウィック
 9  11  7  11  地獄の生き埋め  Relative Danger  1968年12月8日  1968年12月11日  ピーター・アンダーソン  シェイン・リマー
 18  19  19  12  決死のスピードレース  The Race  1969年2月2日  1968年12月18日  アラン・ペリー    トニー・バーウィック
 8  13  8  13  幽霊教会の対決  The Unorthodox Shepherd  1968年12月22日  1968年12月25日  ケン・ターナー
 19  18  20  14  世界一の金庫破り  The Professional  1969年1月26日  1969年1月1日  レオ・イートン  ドナルド・ジェイムズ
 17  3  16  15  ビッグラットの秘密を盗め  Project 90  1968年10月13日  1969年1月8日  ピーター・アンダーソン  トニー・バーウィック
 4  12  5  16  大手術作戦  Operation McClaine  1968年12月15日  1969年1月15日  ケン・ターナー  ジェリー・アンダーソン & デイヴィッド・レイン
 11  7  9  17  身がわり王子  King for a Day  1968年11月10日  1969年1月22日  レオ・イートン  シェイン・リマー
 22  20  21  18  死のテストパイロット  Talkdown  1969年2月9日  1969年1月29日  アラン・ペリー  トニー・バーウィック
 20  23  18  19  早射ち保安官  Lone-Handed 90  1969年3月9日  1969年2月5日  ケン・ターナー  デスモンド・サンダース & キース・ウィルソン
 23  21  22  20  戦慄の脱獄囚  Breakout  1969年2月16日  1969年2月12日  レオ・イートン  シェイン・リマー
 24  27  27  21  細菌爆弾X-41  Mission X-41  1969年3月30日  1969年2月19日  ケン・ターナー  パット・ダンロップ
 27  28  24  22  海上大爆発  Trial at Sea  1969年4月5日  1969年2月26日  ブライアン・ハード  ドナルド・ジェイムズ
 21  24  26  23  タイガー作戦粉砕  Attack of the Tiger  1969年3月16日  1969年3月5日  ピーター・アンダーソン    トニー・バーウィック
 16  5  17  24  恐怖の爆弾トラック  Colonel McClaine  1968年10月27日  1969年3月12日  ケン・ターナー
 25  29  28  25  裏切りのテスト飛行  Test Flight  1969年4月6日  1969年3月19日    ピーター・アンダーソン  ドナルド・ジェイムズ
 5  17  12  26  危険な女スパイ  Three’s a Crowd  1969年1月19日  1969年3月26日    トニー・バーウィック
 30  25  25  27  世界一のボディガード  Viva Cordova  1969年3月23日  1972年2月22日
 29  30  30  28  すばらしい誕生日  The Birthday  1969年4月20日  1972年2月23日  レオ・イートン
 26  26  23  29  魔神ビラギラの呪い  Child of the Sun God  1969年3月30日  1972年2月24日  アラン・ペリー  ジョン・ルカロッティ
 28  22  29  30  愉快なまぼろし作戦  See You Down There  1969年2月23日  1972年2月25日  レオ・イートン  トニー・バーウィック


◎ 放送局
放送系列は放送当時のもの。
 近畿広域圏  毎日放送    NET系列    水曜 19:00 - 19:30  日本での製作局
 関東広域圏  NETテレビ  
 中京広域圏  名古屋放送  
 福岡県  九州朝日放送  
 宮城県  東北放送  TBS系列  月曜 18:00 - 18:30  
 山形県  山形放送  日本テレビ系列
NET系列  日曜 9:00 - 9:30  
 福島県  福島テレビ  日本テレビ系列  日曜 10:30 - 11:00  
 新潟県  新潟放送  TBS系列  木曜 17:00 - 17:30
日曜 10:00 - 10:30  

「ジョー90」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2024年4月27日1時(日本時間)現在での最新版を取得

好き嫌い決勝

好きな特撮番組は どっち?

1位 vs 2位


VS

好きな特撮番組を お選びください。

嫌いな特撮番組は どっち?

1位 vs 2位


VS

嫌いな特撮番組を お選びください。

好き嫌い準決勝

好きな特撮番組は どっち?

3位 vs 4位


VS

好きな特撮番組を お選びください。

嫌いな特撮番組は どっち?

3位 vs 4位


VS

嫌いな特撮番組を お選びください。

好き嫌い準々決勝

好きな特撮番組は どっち?

5位 vs 6位


VS

好きな特撮番組を お選びください。

嫌いな特撮番組は どっち?

5位 vs 6位


VS

嫌いな特撮番組を お選びください。

好き嫌い7位決定戦

好きな特撮番組は どっち?

7位 vs 8位


VS

好きな特撮番組を お選びください。

嫌いな特撮番組は どっち?

7位 vs 8位


VS

嫌いな特撮番組を お選びください。

好き嫌いTOP10圏内確定戦

好きな特撮番組は どっち?

9位 vs 10位


VS

好きな特撮番組を お選びください。

嫌いな特撮番組は どっち?

9位 vs 10位


VS

嫌いな特撮番組を お選びください。

特撮番組の無作為ピックアップ

好きな特撮番組は どっち?

投票すると特撮番組ランキングが閲覧できます!


VS

好きな特撮番組を お選びください。

現在 20回の投票があります!

嫌いな特撮番組は どっち?

投票すると特撮番組ランキングが閲覧できます!


VS

嫌いな特撮番組を お選びください。

現在 2回の投票があります!


Powered by イーオンラインサービス   楽天ウェブサービスセンター