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競輪


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競輪(けいりん、英字表記:KEIRIN)は、競艇・競馬・オートレースと並ぶ公営競技の1つで、北九州市を発祥の地とする自転車競技。及びその自転車競技の着順を予想するギャンブルである。

● 開催・運営
競輪は自転車競技法に基づいて運営されており、主催者は地方自治体である で、運営統括は公益財団法人JKA。運営を補佐する団体として全国競輪施行者協議会 (全輪協)、日本競輪選手会がある、各年度末の最高会議において翌々年度の特別競輪開催地が決定されるなどしている。 地方自治体は所管省庁の経済産業省へ競走の開催を届け出、競輪選手と呼ばれるプロの選手達と「競輪場」と呼ばれる自転車競技場における競走出場に関する契約を交わす。番組編成、選手管理、審判など、実際の自転車競走の運営については競輪場の存在する各地域のJKA競輪競技実施事業本部(旧・日本自転車競技会)の支部へ委託している。審判の方法など、受け持つ支部によって運営手法に違いがある。 競輪選手の登録・あっせん、育成については中央団体である公益財団法人JKAが行ない、2014年4月からは審判および番組編成・選手管理・検車の4つの業務もJKAが管掌している(経済産業省はJKAを通して競輪選手、競技会、施行者などの監督指導を行う) 。 勝者投票券(車券)の売り上げ金のうち75%は払戻金に充て もある。 日本のプロスポーツでは選手数が最も多い競技とされ、2,400人程度で構成されている(2023年12月1日時点、2,385人)。また初期には女性選手による「女子競輪」が1964年(昭和39年)まで開催されたほか、2012年(平成24年)7月1日から女子選手による「ガールズケイリン」が開催されており、2024年9月8日時点で203人の女子選手が登録されている。 創設以来、日本独自のものであったが、現在は日本側による技術指導の下、韓国で国民体育振興公団(および地方自治体)が主催者となり、国内3つの競輪場で開催している。過去には、1949年5月にタイとの間で競輪輸出契約がまとまり日本以外で初の競輪が開催される予定であったが、直後の政変によりご破算となった(競輪二十年史では「ピブン政権の失脚により」との記述があるが、史実ではピブン政権の失脚は1957年)。このほか、アメリカ占領下にあった沖縄でも競輪開催の動きがあったが結局立ち消えになっている、競輪選手資格検定に合格して同所を卒業し、選手登録された者である。選手の権利を守る団体として日本競輪選手会があり、各選手は36の都道府県にある日本競輪選手会のいずれかの支部に所属している。 競輪選手養成所の入所試験には一般試験と特別選抜試験があり、後者は各種スポーツ競技において特に優秀な成績を残した者を対象としている(特待生制度)。特別選抜試験の受験資格はオリンピックメダリストなどに限られるため非常に厳しく、ほとんどの受験生は一般試験を受験する。一般試験には「自転車の競技経験者が対象で自転車の走力を測る」技能試験と「自転車の競技経験がない者が対象で運動能力を測る」適性試験があり、いずれについても一次試験と二次試験が課される(但し適性試験に限り、他のプロスポーツ経験者を対象に一次試験を免除する制度がある)。合格率は、109期以降では、男子は概ね5倍程度、女子は2〜3倍程度 である。男子は受験1回目での合格率は約3割で、合格者の多くは複数回の受験を経験している。入学希望者は自転車競技愛好会や高校・大学の自転車部に所属して練習を積むケースが多い。 デビュー時点では、男子は全員A級3班に所属し、その後はS級戦(S級S・1・ 2班戦)、A級1・2班戦、A級チャレンジ戦(A級3班戦)に分けられた3クラス戦制の中で、2級6班制による半年毎の格付け入れ替えを経て、最上位のS級S班(9名)を目指す体系となっている。南関東公営競馬の予想屋で競輪ファンでもある佐々木洋祐は、最上位クラスの選手と最下級クラスの選手との実力差は、一緒に走ればほぼ100%最上位クラスの選手が勝つといえるほど絶対的なものであると述べている。女子には現状昇降級の制度はないため、全員がL級1班の所属である(そのため選手間の実力差は大きい)。 男子選手の所属する級および班は、競走得点および評価点に基づいて決められる。まず競走成績に応じて競走得点が算出される。さらに競走得点をもとに評価点が計算され、それをもとに選手の所属する級および班が決められる、S級は黒地に赤のライン。 選手は月に2つないし3つの開催に出場する。出場レース数に換算すると、概ね月に6〜9レースである。競輪場に到着した選手は参加登録および健康診断を受け自転車を組み立てて検査を受ける。開催当日は午前中に再度自転車の検査を受けた後で練習を行い、レースに備える。 レースへの出場がないとき、多くの競輪選手は練習漬けの日々を過ごすといわれている。競輪選手にはシーズンオフがない。そのためレースへの出場が続き、したがって練習のできない期間が長くなった選手は脚力に衰えが出る(「貯金がなくなる」と表現する)ようになる。各選手の過去の出場履歴は車券予想におけるファクターの一つである、実力下位であっても一般的なサラリーマンよりも高額の収入を得ているといわれている。JKAが公表した、2019年の全選手の賞金総額及び平均取得額によると、2019年12月31日時点での全登録選手2,325名の平均取得額は10,402,280円で、うちS級688名では16,597,852円、A級1,502名では7,962,748円、L級(女子)135名では6,468,313円であった。 。 この事態を受け、1990年に大宮競輪場での記念開催中止を回避するため施行者側が譲歩し、賞金総額の大幅アップが認められた。同時に「3%ルール」も事実上撤廃された。

◎ 相次ぐ借上施行者の撤退
日本経済は1991年(平成3年)頃からバブル景気が下降線をたどり、長い不況に突入する。この影響を受け、競輪の売上も1991年度を境に下降線をたどり、その後2014年度まで対前年度比で漸減を続けた。 この影響を真っ先に受けたのが、普通開催(現在のFIIに相当)であった。普通開催については当時、競輪の主催権を持つ自治体以外に、特定の開催だけ主催権が与えられた「借上施行者」と呼ばれる自治体の主催が少なくなかったが、1992年以降は売上が急速に落ち込み赤字に転落する自治体が急増し、ひいては自治体の財政運営にも悪影響を及ぼすとして、これらの借上施行者は相次いで撤退していった。このことは主催権を持つ自治体にも過重な負担を強いることとなり、1990年代の終盤には各施行自治体が売上が見込める記念競輪の広域場外発売拡大や、S級シリーズの開催数増加を要求する流れとなっていった。 しかし、S級の選手数はKPK導入時のまま(概ね430名)に据え置かれており、急増するあっせんをこなせず体調不良から直前欠場するS級選手が急増し、ひいてはKPK制度そのものが破綻寸前の状態となっていた。そこで1999年初頭に関係5団体はグレード制の導入やB級の廃止、S級選手の大幅増加に伴うS級シリーズの開催数増加、場外発売を拡大するため記念開催を1節4日間制とする新番組制度改革の概要を公表した。 しかし、片折体制下が続く日本競輪選手会はB級廃止に難色を示し、当初は上記の番組改革に消極的な姿勢を取っていたが、片折が2000年に没して方針が転換され、改革案を受け入れた。その後、KPKに代わる新番組制度は2002年4月1日から本格的にスタートした。 1995年には他の開催と同様、特別競輪での失格選手も、即日帰郷となった。 1999年4月1日には全レースで枠番連勝複式と車番連勝単式の2賭式の発売方式(本場では単勝式・複勝式もあった)へ完全移行したが、2001年9月30日の立川・前橋から新賭式(計7賭式)を順次導入(2003年10月の松阪で全場完了)。同年度には「全日本選抜競輪」が読売新聞社杯に「競輪祭」が朝日新聞社杯にもなった。2002年4月にはユニフォームも9色に変更され、インターネット投票システムも運用開始された。2000年には競輪場内での酒類販売の試験導入もあった。 そんな中、競輪場の廃止論が21世紀に入って再燃もしていた。

◎ 3場廃止
2002年(平成14年)3月、3箇所の競輪場が廃止となった。 最初に廃止表明をしたのが門司競輪であった。2001年4月、主催者の北九州市は、同市の諮問機関である競輪事業経営検討委員会が、2010年度までに門司競輪場と小倉競輪場、合わせて約75億円の累積赤字が見込まれる背景を踏まえ、施設の老朽化が著しい門司を廃止し、ナイター開催も行える小倉競輪に開催を一本化することで収益の改善が図れるという意見書を市側に報告したことを理由に、2001年度限りでの廃止を表明した。 続いて2001年11月、兵庫県市町競輪事務組合が主催する西宮競輪と甲子園競輪がともに2001年度限りで廃止されることが決まった。 もっとも、西宮と甲子園については、主催者側が2000年度時点でいったん場内従事者を全員解雇し、日当賃金を従前の約半分となる8千円へと減額した上で希望者に対して再雇用している背景を踏まえ、最悪でも競輪選手の練習地でもあった甲子園だけは存続させる方向にあるという期待感も、廃止表明直前まで抱かせていた。その証拠に事務組合側は、同年夏に出した「甲子園一場開催案」の試算において、西宮・甲子園両場で開催した場合は2002年度 - 2005年度ですべて赤字だが、甲子園一場の場合は2002年度で3億5000万円、さらに2003年度も黒字になると報告していた。ところが、同年10月に再度収支予測をしたところ、2年間は黒字とされた甲子園単独でも2年目から赤字転落の見通しとなり、さらに黒字予想だった本年度でさえ赤字に転落する見込みになったため、甲子園一場での存続も無理との判断を下した。S級選手を大幅に増加させることにより、S級シリーズ(FI)を年間8節へと開催を増加させる一方、長らく前後節制を取ってきた記念開催(GIII)については広域場外発売を行いやすくするため、1節4日間制に改められた。しかし、記念開催の広域場外化やS級シリーズの増加をもってしても、競輪の売り上げ向上には繋がらなかった。そのため、下記の騒動が発生した。 同年10月11日、豊橋市の市長早川勝が、三連単導入にかかる投入資金に見合った売り上げが今後期待できないとして、突然の豊橋競輪場廃止表明を行なった。しかしその後、同市市議会の最大会派であった清志会などが当面の存続を訴えたことや、競輪関係団体が2005年のふるさとダービー開催を約束したことなどにより、早川は廃止を撤回した。そして、2020年度現在も豊橋競輪は開催を行なっている。 一方で記念開催の広域場外化が浸透すると、次第に各競輪場において自場開催よりも他場の場外発売に収益の柱をシフトする動きが見られるようになり、中には本場開催と合わせて、年間300日以上発売する場も続々と出るようになった。しかし、周辺地域の理解が得られず場外発売日数が著しく制限された競輪場は、一層苦境に立たされることになった。 2003年12月31日実施の競走より、イエローラインが導入された。 2005年末のヤンググランプリ05、KEIRINグランプリ05から、佐藤直紀作曲の新ファンファーレを全国で使用。 2008年に(平成20年)JKAは「平成21年度特別競輪等公告項目」として各種アンケートを実施した。 同年4月15日にチャリロトが、4月25日にKドリームスが、発売開始(重勝式投票券)。 2009年(平成21年)9月15日、神奈川県の外部組織にあたる『神奈川県競輪組合あり方検討委員会』は、花月園競輪場の廃止は妥当とする報告書をまとめ、同月18日、同場を主催する神奈川県競輪組合と主催自治体に対し報告書を提出した。理由は、2008年度時点における累積赤字が49億円に達しており、4年後の2013年度には77億円までに膨らむ見通しだからだとした。この報告書に基づき、当時の同組合管理者であった松沢成文は同年12月1日、正式に花月園競輪の廃止を決定した。花月園競輪場は当時、自場開催を除く場外発売日数が74日と少ないため、自場開催にかかる赤字分を補うことができなかった。そのため、今後開催を続けたとしても、年間約5億円の赤字が見込まれることから、廃止は妥当と結論付けられた。翌2010年3月31日が最後の開催となった花月園競輪場は、59年に亘る歴史にピリオドを打った。 四日市競輪場は通年ナイター開始という活路を見出し、包括民間委託も導入して黒字転換を果たした。 2011年(平成23年)頃を境に、ビッグレースにおける独立UHF局の地上波中継番組がほぼ無くなっていった(地上波を参照)。 2013年5月31日には、中日新聞が一宮競輪場を2013年度末で廃止する方向で最終調整に入ったと報じた。1991年度をピークに売り上げが減少し、2009年度・2010年度は赤字を計上。2012年度も当初予測していた1億4000万円を大幅に超える見通しとなり、過去の収益金からなる繰越金も2014年度で底を尽くため。

◎ オートレースとの統合
2007年6月13日に公布された自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律により、競輪を統括していた「日本自転車振興会」とオートレースを統括していた「日本小型自動車振興会」は、2008年4月1日をもって財団法人JKAに統合された。

◎ 低迷打破へ、新たなレースを開催
売り上げ額は1991年度(平成3年度)には過去最高となる1兆9,533億円に達したが、その後は一貫して右肩下がりとなり、2013年度(平成25年度)にはその程度となる6,063億円に落ち込むほど低迷した。 売り上げ額の低迷が続いていた中で、新たな起爆剤として、2011年1月14日から15日にかけて、小倉競輪場にて夜9時から11時台に無観客でレースを行うという「ミッドナイト競輪」が開催された。試験的な意味合いが強かったが、予想を上回る売り上げを見せただけでなく黒字計上したことから継続して開催されることとなり、後に小倉以外にも多くの競輪場が追随したことで、ミッドナイト競輪は2022年までで全国にある競輪場の半数を超える30場にて開催されるほどに拡大した(これらに加え、自場では実施していないが照明設備が整った他場で借り上げにて開催している施行者もあり、それらも含めると現状ではほぼ全ての施行者がミッドナイト競輪を開催している)。 ミッドナイト競輪とは逆に、第1競走の出走時刻を早めた「モーニング競輪」も岸和田競輪場にて2012年5月4日から6日にかけて初めて開催され、これも好評であることから徐々に開催場が増加している。 2012年7月からは、昭和期には女子競輪と呼ばれた女性の競輪選手による競走ガールズケイリンが開始され、女子競輪が約半世紀ぶりに復活した。 他に企画レースとして、開設記念競輪(GIII)の最終日における単発競走として、男子でもラインの概念を排除しトラックレースとしてのケイリンに準拠したルールで行うKEIRIN EVOLUTIONや、各地区から1名ずつ選抜された7名によるS級ブロックセブンなど、それまでなかった新たなレース形態による競走が行われるようになっている(ただし、これらは後述する新型コロナウイルス感染症蔓延拡大により現在は実施していない)。 2014年12月31日実施の競走より、高速化によるレースの単調化の防止などを目的に、ギヤ倍数範囲が規制された(男子4.00倍未満、女子3.80倍未満)。 2016年度の開催枠組みについて、各競輪場の年間開催日数を従来の19節58日から、原則15節46日とすることを競輪最高会議が承認し、縮小化が進んだ。2018年度の総開催日数は2017年度より77日多い2255日であった。また、10月の寬仁親王牌からは、特別競輪においては固定メンバー3名からなる審判長団が執務を担当して行くことになった。加えて、それまで日本選手権が行われていた3月には、新たなビッグレースとして、ウィナーズカップ(格付けはGII)が2017年より新設されている。 2018年11月に開催された第60回朝日新聞社杯競輪祭は、GIでは初のナイターレースとなり、併せて6日間開催(うち前半3日間はガールズケイリン組み込み)・一次予選におけるポイント制が復活し、2019年以降も競輪祭ではナイター開催が継続されている。加えて、2021年のオールスターでは、6日間開催の復活と、競輪祭に次ぐナイターレース化が決定した(一次予選はポイント制が復活)。2023年の高松宮記念杯では、同大会も6日間開催を復活させることとなった。

◎ 低迷脱出、売り上げ額増加へ
売り上げが右肩下がりを続けていた競輪にとって、特にミッドナイト競輪、モーニング競輪は開始以降、対前年度比で高い伸びを示すほど好調が続いており、救世主とも呼べる存在となった。それらの好調で競輪の売り上げ額は2014年度以降、僅かながらではあるが連続して増収基調が続いており。また2018年度も車券売上高は対前年度比102.2%となり、本場発売や場外発売が苦戦する中で売り上げは5年連続増加となった。加えてインターネット投票が追い風となり、2018年度は広島競輪場では10年ぶりに3億円を広島市の一般会計に入れたほか、玉野競輪場でも前年度の2倍となる4億円を玉野市の一般会計に充当した。2019年度も、後述の通り2020年2月末以降は全ての開催が無観客となる中で、年間を通じての売り上げ額は6604億6055万5100円で前年度比101.0%(うち重勝式売上高は29億1393万4600円で、前年度比105.7%)となり、6年連続の増加となった。2019年度も、1日平均売り上げ額、本場での1日平均入場者数・売り上げ額、場外売り上げ額はいずれも対前年度比で減少となっており、開催日数を増やすことで売り上げ額を増加させているのであって、楽観視はできない状況が続いていた。 これらを表すように、2019年度は黎明期を除いて70年以上に渡って上回っていた地方競馬(7010億円、前年度比115%)の売り上げを下回り、競輪の苦境を表す象徴的な年となってしまった。同様に、KEIRINグランプリ(52億円、前年比100.2%)の売り上げも、史上初めて東京大賞典(56億円、前年比121%)を下回った。公営競技全体の売り上げに対しても、1965年に55%、2000年度でも18%を占めていたが、2019年度には11%程度まで落ち込んでいる。その一方2019年度の電話投票売り上げ額は3625億8208万8800円と7年連続増加かつ前年度比118.4%と急増し、2765億8612万1700円(前年度比86.0%)であった場外売り上げ額を初めて上回った。また、電話投票利用者数も6428万1066人で、前年度比115.8%と増加傾向となっていた。それ以降も、九州地区から参加した選手の親族に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たため4月2日からの玉野競輪が公営競技としては初めて新型コロナウイルス感染症による影響で中止となったほか、元選手で競輪評論家である井上茂徳氏の新型コロナウイルス感染発覚と、それを受けて4月8日から開催予定であった名古屋競輪が初日朝に急遽中止を決定するなど、混乱が続いた。 さらに、改正・新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が日本国政府より発令された4月7日以降、記念競輪でも平塚記念、西武園記念の中止が決定したほか、全国的に開催を取り止める競輪場が相次いで出てきており、遂には5月5日から静岡競輪場で行われる予定だったGI・第74回日本選手権競輪も開催中止の断が下された。特に、2020年4月に限れば、S級だけで15%強に当たる130人強があっせんが全て中止となり、中には岩本俊介や松岡健介のように3開催連続して中止にされた選手もいた。約款により、開催初日に急遽中止が決まれば各グレードの総賞金額の30%が参加選手に対し均等に支払われる。
・ 同じ公営競技でも、競輪の場合は通常時でも競艇や競馬(中央競馬・地方競馬とも)、オートレースよりも参加選手の人数が多い上に狭い検車場で多くの人数がごった返すこと、選手宿舎が4人相部屋であることなどから(いわゆる『3密状態』になりやすい)、主催者である各自治体が感染拡大を防止するため中止の判断をしたとみられる。またそれ以外にも、レース中の事故に備えて待機させる医師を確保できず、止む無く開催中止とした競輪場もあった。緊急事態宣言が発令された後は、競艇などでも暫くは競輪同様に多くが無観客で開催された。 特に4月から5月にかけては開催中止が相次いだため、選手側にとってもコンディション維持や収入面で影響が出てきたことから、当面の間競輪開催においてはGI・GIIの特別競輪を除いて参加選手の人数を抑制し、かつあっせんは極力選手の登録地の近くとして移動を抑制することで開催中止を回避しつつ感染拡大を防ぐ取り組みを行うこととなった。また、同年6月以降からは、体制が整った競輪場・専用場外売場から順次、観客の入場を再開している。7月以降は暫定的に開設記念やGIなどグレードレースを除いた全てのレースで7車立てとするなど極力密にならないよう配慮した上で開催を継続している。ただ、7月下旬には選手で初めて感染者が発生し、それ以降も複数名の選手で陽性者が現れたほか、2021年に入っても再度緊急事態宣言が発令されたことで一部の競輪場では無観客開催や場外発売を中止したり、陽性者との濃厚接触者と疑われる選手が参加した競輪場では開催中止ないし途中打ち切りとなるなど、混乱は続いた。 しかしながらこの外出自粛ムードにおける巣ごもり需要から、電話投票、インターネット投票での売り上げが伸びており、緊急事態宣言発令中の2020年5月5日から3日間開催された玉野FIIで施行者の想定を5倍近く上回る16億4千万円を売り上げた。 一時的に混乱が見られた競輪界であったが、2020年はグランプリ・GIは中止となった日本選手権競輪と無観客開催かつ多くの場外発売が中止となった高松宮記念杯競輪を除いて全て売上額は対前年比で上回ったほか、2021年4月1日にJKAが発表した2020年度の車券総売上高は、対前年度比で113.6%となる7499億9019万6400円となり、結果として7年連続増、かつ対前年比で10%以上もの大幅増となった。対前年比で10%以上もの売上高を記録したのは、1990年度以来30年ぶりであった。2021年度も8年連続の増加となっただけでなく、総売上高9631億3007万1000円と2004年度以来17年ぶりとなる9000億円台、かつ対前年度比128.4%と大幅アップ、2022年度も対2021年度比で113.1%となる1兆907億7929万200円(速報値。PIST6の売上高も含む)となり、9年連続増加、そして2002年度以来20年ぶりとなる売上高1兆円を回復した。 このように売上高の増加が続いていることを受けて、2019年10月、2021年4月、2022年4月、2023年4月、2024年4月と段階的に全てのレースで賞金額の増額が行われており、特にKEIRINグランプリでは本賞金のみで1億3000万円となった。

● 投票券(車券)
車券購入においてマークシート方式の導入は、1991年9月の京王閣が初だった。 小倉競輪場での初回開催は単勝式・複勝式のみであったが、ほどなく枠番による連勝式の発売が始まり、それより平成初期までは、連勝式の車券は枠番のもののみが発売されていた。競馬などと異なり当初より現在における2枠単(当時の名称は連勝単式)を発売しており、1日の前半は2枠複、後半は2枠単のみの発売という方式が長らく続いた。 1995年より順次車番連勝式を導入。これも当初は前半レースは現在の名称でいう2枠複&2車複、後半レースは2枠単&2車単の発売という方式で、1999年4月より全国一斉に全レース2枠複&2車単の発売となった。 2001年11月より、3連勝式(3連単・3連複・ワイド)を順次導入。これと同時に2枠単・2車複の発売も再開し、一時は単勝・複勝も合わせた9賭式の発売となったが、2003年までに公営競技で唯一単勝・複勝の発売が廃止され、現在競輪場・サテライト等で通常発売される車券は以下の7賭式となっている。 2008年より重勝式の車券も発売されている。 他の公営競技と同様、20歳未満の車券購入は法律で禁止されている(2007年の法改正により、20歳以上の学生は解禁された)。

◎ 種類

○ 現在発売中の賭式

※ 通常発売される「7賭式」

・ 枠番二連勝複式(2枠複) - 1着と2着の枠番の組み合わせを予想。最大18通り。
・ 枠番二連勝単式(2枠単)1着と2着の枠番を着順通りに予想。最大33通り。
・ 車番二連勝単式(2車単)1着と2着の車番を着順通りに予想。最大72通り。
・ 車番拡大二連勝複式(ワイド) - 3着以内の車番2つの組み合わせを予想。最大36通り。
・ 車番三連勝単式(3連単) - 1着から3着までの車番を着順通りに予想。最大504通り。 このうち、2枠複・2枠単は、所定の番組で7車立となる競走であるほとんどのFI・FII開催、ガールズケイリン、ミッドナイト競輪(GIIIを含む)では発売を行わない。一方で所定の番組が9車立の開催で欠車が発生し7車立で行われるケースは枠番の車券も発売を行う。
※ 重勝式
重勝式の車券のうちチャリロト・Kドリームス・オッズパークLOTOは、後述の対応民間ポータルサイトにて、それぞれその発売を行う競輪場分のものについて購入可能である。チャリロトはチャリLOTOプラザ、KドリームスはGambooBETターミナル設置の競輪場・サテライトでの現地購入も可能。 Dokantoは全国の中から1日指定の1場分にて、CTC及び後述の対応民間ポータルサイト、チャリLOTOプラザ、GambooBETターミナルで発売する。
・チャリロト ランダム式・セレクト式それぞれ発売
・Kドリームス セレクト式のみ発売
・オッズパークLOTO ランダム式・セレクト式それぞれ発売
・Dokanto ランダム式のみ発売
○ 発売を終了した賭式
単勝式・複勝式については、かつては本場で発売されていたが、元来から売り上げは微々たるものであり、レースによっては「的中者なし(無投票)」で購入金額の30%を控除して購入者全員に払い戻すこと(「特払い」と呼ぶ。30%の控除であるので「特別払戻金」として購入100円に対し70円が支払われた)も多々あった。このため、電話投票でも開始当初から取り扱いをしたことはなく、また規則上上記から重勝式を除く7賭式を発売する場合は発売しなくてもよいとされているため、それらの導入と共に事実上廃止となった。公営競技で単勝式・複勝式を発売しないのは競輪のみである。 ただし現行競輪とは異なる形態である250競走「PIST6」においては単勝式の車券も発売している。

◎ 高額配当
7賭式導入後に限っては、初めて配当が100万円の大台を突破したのは、2001年12月22日の前橋競輪場の第4レース三連勝単式・154万20円。 全賭式を通じての最高配当は2010年10月21日に平塚競輪場で行われた第6-12競走で発売されたチャリロト(重勝式)で、払戻金は905,987,340円。これは日本の公営競技史上最高配当記録である。 上記の重勝式を除いた最高配当は2006年9月21日に奈良競輪場で行われた第10競走で、三連勝単式の払戻金は4,760,700円。

◎ 場外発売
場外車券売場が全国に設置されている。ほとんどの場外はサテライト○○の愛称が付けられており、サテライトの中には同じJKA管轄の場外(オートレース○○)、競艇の場外(ボートレースチケットショップ○○)、地方競馬・中央競馬の場外と同居しているところもある。設置数は地域によって偏りがあり、北日本16、関東11、南関東4、中部2、近畿4、中国6、四国8、九州19の計70か所である(2024年4月1日時点)。 場外発売ではGIII以上は場間場外発売を行っているほか、S級シリーズ (FI) や一般戦 (FII) でも地方都市を中心にしてサテライトなどの専用場外で発売する場合もある。1998年11月に開設された東京都港区にあるラ・ピスタ新橋と、2004年10月に開設された神奈川県横浜市中区の『サテライト横浜』、2007年3月に開設された大阪府大阪市中央区の『サテライト大阪』、2012年8月に開設された福岡県福岡市博多区の『サテライト中洲』は原則として有料会員制となっている。 いずれの場外車券売場でもPIST6が行われるTIPSTAR DOME CHIBAの車券は取り扱っていない。 近年でも新規で開設される場外車券売場もあるが、インターネット投票のシェアが極めて高い競輪では不採算・営業不振を理由に廃止・閉鎖される場外も多く、特に三大都市圏である『サテライト名古屋』(有料会員制)も営業不振から2019年に一時的に閉鎖され、のち営業を再開したものの、最終的に2024年3月をもって営業終了、閉鎖された。

◎ 電話・インターネット投票
電話投票は1985年に開始された。当初は入会した地域のレースのみ購入可能だったが、1991年から各地の記念競輪 (GIII) 以上の競走を対象に全国発売されるようになった。 2002年にインターネット投票が開始された。2022年度においては、総売り上げの78%をインターネット投票で占めている。 このインターネット投票については、全国競輪施行者協議会が運営する競輪公式投票CTCだけでなく、民間事業者によって運営される投票ポータルが複数存在する。いずれのポータルでも、PIST6が行われるTIPSTAR DOME CHIBAを除く全国の競輪場の全競走を購入できる。CTCでの発売締切時刻は発走の3分前、その他民間ポータルサイトでの発売締切時刻は発走の5分前と差が付けられている。 これらの民間ポータルは、まずチャリロト、楽天Kドリームス、オッズパーク、WINTICKETが一次請けとなっており、さらに二次請けとして数社が参入している。これらの民間ポータルの多くでは、それぞれ限定の重勝式車券を発売しているほか、同じくJKA管轄のオートレースの車券を購入できるものもある。 下記の表の重勝式欄のDはDokanto!、Cはチャリロト、KはKドリームス、OはオッズパークLOTOを表す。
一次請けサービス名称運営会社重勝式オートレース購入備考
  競輪公式投票CTC    全国競輪施行者協議会    D    ×   Keirin.jpサイトと連携しているため、通称「JP」。
CTCのみ発走3分前まで購入可能。
 チャリロト   チャリ・ロト(MIXIグループ)   D・C    ○   
チャリロト TIPSTAR   MIXI   ×    ○    PIST6の車券も購入可能
チャリロト みんなの競輪   JPF   D・C    ×   
チャリロト DMM競輪   DMM.com   D・C    ×   
チャリロト LotoPlace   日本ベンダーネット   D・C    ○   
チャリロト AOKEIスタジアム   スポーツニュース社(青競)   D・C    ○   
eSHINBUN BET   ビジネス・インフォメーション・テクノロジー   D・C    ×   
 楽天Kドリームス   重勝式勝者投票用電子決済投票システム運営協議会   D・K    ×   
Kドリ Gamboo   日本トーター   D・K    ○   
Kドリ エンジョイ(¥JOY)   日刊プロスポーツ新聞社(赤競)   D・K    ×   
 オッズパーク   オッズパーク(ソフトバンクグループ)   D・O    ○   地方競馬の馬券も購入可能
 WINTICKET   WinTicket(サイバーエージェントグループ)   D    ○   
TIPSTAR DOME CHIBAで行われている250競走「PIST6」においては、「TIPSTAR」及び「PIST6公式投票サービス」(JPFが運営・みんなの競輪とは別口座だがID共有は可能)でのみ取り扱っている。

● 広報活動


◎ 放送媒体での実況中継

○ テレビ

※ 地上波
競輪がテレビ(地上波)で初めて放映されたのは、1963年の第16回全国争覇競輪(一宮競輪場)で、地元中部日本放送(現:CBCテレビ)が中継を担当し、TBSや朝日放送(現:朝日放送テレビ)(当時はTBSの番組をネットしていた)でもネットされた。ちなみに、カラー放送による最初の中継は、1969年の第14回オールスター競輪(岸和田競輪場)決勝戦である。 1978年の第31回日本選手権競輪(平競輪場)までTBS系列で放送されていたが、同年の第29回高松宮杯競輪(びわこ競輪場)から東京12チャンネル → テレビ東京系列に中継が移行されている。ただしこの場合、優勝戦以外は地元の独立局が制作していることが多く、その場合は優勝戦もその独立局が協力する形をとっていた。 長らく「KEIRINグランプリ(GP)」やGI決勝戦についてはテレビ東京をキー局としてTXN系列局がネットしてきたが、特にGI決勝戦については2000年から原則日曜日または祝日開催となったことからTXN系列では中継できない競走も生じたため、独立UHF局がある地域ではTXN系列に代わって独立UHF局が中継することが増えていった。GI決勝戦では、一時期古舘伊知郎が実況を担当していたこともある。 2006年から日本テレビが地上波テレビでの生中継を始め、同年の「読売新聞社杯全日本選抜競輪」から開催地の日本テレビ系列が制作協力して全国ネットで生中継している。また、「KEIRINグランプリ」も2008年以降は日本テレビ系列で放送されている。加えて、テレビ朝日も2009年~2011年の「競輪祭」を5局ネットで生中継したが、2012年以降は放送されていない。2011年頃を境に、前述のビッグレースにおける独立UHF局の地上波中継は一気に減少した。 2016年以降は、独立局の地上波中継は一部放送局が記念競輪をローカル放送する程度になっている。全国ネットとしては日本テレビ系列かテレビ東京系列にて、KEIRINグランプリやGI決勝戦を、JKA買い取り枠にて放送される程度となっている。 現在地上波中継される大会は、以下の通りとなっている。
・日本テレビ系列
 ・読売新聞社杯全日本選抜競輪・日本選手権競輪・高松宮記念杯競輪・KEIRINグランプリ
・テレビ東京系列
 ・オールスター競輪・寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント・朝日新聞社杯競輪祭 上記のほか、以下のテレビ局では競輪を紹介する番組をレギュラー放送していた。
・ サンテレビ:「まいど火曜日はKEIRIN」(2005年4月 - 2010年3月)
 ・ 毎週火曜日放送。岸和田競輪のレース中継や、競輪全般の話題が主な内容。
・ テレビ神奈川:「めざせ競輪キング」(2009年3月終了)
 ・ タイトルの変遷はあるが、1978年4月から毎週土曜に競輪番組を放送していた。
・ テレビ埼玉:「ももチャリでGO」(2008年4月 - 2009年3月)
 ・ テレビ埼玉での放送は終了したが、番組自体は 日本ちゃり党 として残っているといえる。
※ BSデジタル放送・CS放送
CS放送で初めて中継が行われたのは、1992年の高松宮杯競輪で、地元びわ湖放送の中継映像を用いてスポーツ・アイで放送された。また、1993年の和歌山競輪開設43周年記念から開設記念(GIII)の中継も開始された。 「KEIRINグランプリ(GP)」は、1997年からNHK BSでも放送している(NHK-BShiも2006年まで放送)。これは収益金の一部がNHK厚生文化事業団に寄贈され、また優勝者に対してNHKから寄贈トロフィーが贈られるためである。 上記のほか、2008年の「ふるさとダービー弥彦」は、BS11デジタルでも放送した。 2013年4月28日からはBS日テレにて「KEIRIN LIVE〜夢見マクリS級新聞社」(2015年度のみ「S級探偵団」として放送)のタイトルで特別競輪の準決勝・決勝戦を生中継したが、2016年4月9日から「パンサーの競輪、はじめました。」の放送を開始したため、同年3月13日をもって放送を終了した。 2016年度以降はGI決勝戦を地上波で中継しない場合のBS日テレかテレビ東京系列で中継する場合のBSテレ東が同時放送する時のみ中継しているが、同年度からは2021年度までのヤンググランプリはBS中継が取りやめとなっていた。 2019年はサマーナイトフェスティバルとオッズパーク杯ガールズグランプリ以外はプロ野球中継を優先した関係の影響で放送されずに、2020年以降は2022年以降のヤンググランプリとオッズパーク杯ガールズグランプリと2023年に新設されたガールズケイリンのGIパールカップの決勝戦しか放送されていない(2018年度までは、BS日テレが放送出来ない場合でも他局で放送される場合があった)。 2022年3月21日より放送を開始したBSよしもとでは、毎週月曜から金曜日の22:00 - 23:00で「競輪LIVEチャリロトよしもと」を放送している。放送当日に開催されているいずれかのミッドナイト競輪の中継を実施している。番組はBSよしもとの公式ホームページにおいて同時動画配信を行っており、インターネットに接続できる環境にあればパソコン、スマートフォンでも視聴が可能であるほか、22:45 - 23:40ごろの間でYouTubeによるストリーミング配信を行っており、22:59の放送終了後はYouTubeの番組公式チャンネルで視聴することになっている(見逃し視聴も可能)。 CSであるスカパーの「SPEEDチャンネル」では、6チャンネル体制で一般戦も含め各地の競輪を完全中継している。また、かつて西宮競輪や甲子園競輪では、無料放送であるベターライフチャンネルにて完全中継を行っていた。 かつて日本で展開していたディレクTVでは「南関ケイリンチャンネル」「関東ケイリンチャンネル」などが存在した。
※ 競輪中継番組の主な出演者

◇元選手(主に解説者として出演)
・ 阿部道
・ 荒木実
・ 有坂直樹
・ 石川浩史
・ 市田佳寿浩
・ 伊藤勝也
・ 伊藤公人
・ 伊藤豊明
・ 井上薫 (42期)
・ 井上茂徳
・ 宇佐見健二
・ 内林久徳
・ 岡本新吾
・ 緒方浩一
・ 恩田繁雄
・ 加藤慎平
・ 菊池仁志
・ 北村和久
・ 工藤元司郎
・ 久保千代志
・ 小池和博
・ 後閑信一
・ 小林正治
・ 木庭賢也
・ 坂本勉
・ 佐々木昭彦
・ 鈴木誠
・ 高谷俊英
・ 野原哲也
・ 西谷康彦
・ 藤谷昇
・ 藤巻昇
・ 中野浩一
・ 中野龍浩
・ 野本順三
・ 馬場圭一
・ 林雄一
・ 平尾昌也
・ 平田崇昭
・ 本田晴美
・ 松村信定
・ 村上義弘
・ 山口健治
・ 山口幸二
・ 山田裕仁
・ 吉井秀仁
・ 吉岡稔真
・ 過去には白鳥伸雄、鈴木保巳、早川清一、福島正幸、浜崎幸信、尾池孝介、永倉通夫、小門洋一、松本州平など。
・ また、日本テレビ系のKEIRINグランプリ中継では、当時現役選手の加藤慎平、現役選手の佐藤慎太郎が解説を行ったことがある。
◇タレント等(番組の司会やゲストとして出演することもある)
・ ブラックマヨネーズ - 読売新聞社杯全日本選抜競輪決勝戦・KEIRINグランプリ中継(「ブラマヨ自転車部」のタイトルで放送、2011年8月7日‐2014年2月11日)。
・ 坂上忍 - 同上(「坂上忍の勝たせてあげたいTV」のタイトルで放送、2014年6月15日 -)。
 ・ 武井壮(「坂上忍の勝たせてあげたいTV」レポーター。武井大介のいとこ。2014年6月15日 -)
 ・ 菊地亜美 (「坂上忍の勝たせてあげたいTV」レポーター 2014年6月15日 -2017年)
 ・ 桂三度(「坂上忍の勝たせてあげたいTV」、 自転車の神様 2014年6月15日‐2017年)
・ パンサー(パンサーの「競輪、はじめました。」、2016年4月-2018年3月)
 ・ 岡井千聖(パンサーの「競輪、はじめました。」seasonII途中2017年7月から2019年3月まで出演)
・ 伊藤克信(弥彦競輪解説者)
・ 競輪小僧(大垣競輪解説者)
・ 武豊 - KEIRINグランプリ中継で毎年ゲストとして招かれている。
・ 過去には嵐山光三郎、三升家勝二、芹沢博文、寺内大吉、中村敦夫、橋本忍、南方英二、鎗田直美、山田美保子、友川かずき、馳星周など。
◇ 新聞記者などマスコミ関係者
・ 武田圭二(コンドル出版社専務取締役。小倉競輪中継解説者)
・ 楠瀬淳二(競輪実況フリーアナウンサー。高知ミッドナイト競輪中継でのみ、実況に加え解説も行っていた)
・ 中林凌治(スポーツニッポン記者。北日本、関東、南関東地区で開催される、グレードレース開催中継の概ね初日に出演)
・ 町田洋一(前橋競輪マスコミ研究会メンバー。前橋競輪中継解説者)
・ 村田裕(神奈川新聞記者。レースレポート(テレビ神奈川)解説者)
・ 過去には井上和巳、児島一彌など。
◇ リポーター・インタビュアー・司会
・ 赤澤佳美
・ 池田牧人
・ 江藤みき
・ 大津尚之
・ 木村雅子
・ 工藤わこ
・ 小林亜里沙
・ 相良舞
・ 佐藤さやか
・ さとうゆみ
・ 鈴木桜花
・ 武田あかり
・ 谷友梨子
・ 津田三七子
・ 寺門夏織
・ 中田まみ
・ 二宮歩美
・ 橋本悠督
・ 畑野直子
・ 服部佳代子
・ 藤元リサ
・ 星野めぐみ
・ 簑島綾乃
・ 宮田めぐみ
・ 宮野亜恵美
・ 村上由美
・ 森松さやか
・ 山口みのり
・ 山本浩司
・ 過去には岡村美鈴、したらじゅん子、高橋しげみなど。
○ ラジオ
初めてのラジオ中継は、1952年にNHK大阪放送局が行った、甲子園競輪場からの実況中継。当時、審判塔の上に放送席を設けて中継を行った。これが好評で、その後は全国各地で中継が行われるようになった。 ラジオでは主に「KEIRINグランプリ」やGIの決勝戦を中心に放送しており、一部は全国ネットしている。番組はRFラジオ日本が制作することが多いが、2009年まではTBSラジオも制作していた(番組タイトルは「エキサイトKEIRIN」)。これはTBSラジオで競輪提供の番組中野浩一のフリートークを放送しているためと考えられる。 近年は中継されない事が殆どになっていて、2019年はKEIRINグランプリ2019シリーズ以外は放送されず、2020年と2021年は放送自体がなかったが、2022年はKEIRINグランプリ2022シリーズでは2日目のガールズグランプリと最終日のKEIRINグランプリで、ラジオNIKKEI第2放送にて3年ぶりに中継が行われた。2023年も同様に中継が放送されている。 地方局では、和歌山県を放送地域とする和歌山放送が、例年1月上旬に開催される和歌山競輪開設記念(GIII)「和歌山グランプリ」3日目・最終日に中継を実施している。2023年はこれに加え、8月に同場で行われたGIII「大阪・関西万博協賛競輪」3日目準決勝のうち第11レース・第12レースと最終日決勝戦を中継している(radikoプレミアム会員であれば、全国で放送日から一週間後まで聴取可能)。
※ 実況

※ = RFラジオ日本
=
・ 内藤博之
・ 中川建治
・ 細渕武揚 過去には 佐藤一司、 樋口忠正(現在はフリー)など
※ = TBSラジオ
=
・ 清原正博
・ 清水大輔
※ 競輪情報番組

・ 中野浩一のフリートーク(TBSラジオ)
・ パンサー向井のチャリで30分(ニッポン放送)
・ スカロケ競輪部(Skyrocket Company内包)(TOKYO FM)
・ ミープロケイリン倶楽部(中国放送)※終了

◎ ネット配信
競輪主催者が直接手掛けるネット配信サービスとしては、2010年に開設された「KEIRIN.JPストリーム」がある。当初は単独サービスとして開設されたが、2017年4月に競輪公式サイト(KEIRIN.JP)がリニューアルされたのに伴い、公式サイトのサービスの一部として統合された。またニコニコ生放送とYouTube Liveにおいては、競輪場単位で独自の公式チャンネルを開設し、レース映像の生配信を行っているケースが多い。 Kドリームスでは、2018年の第72回日本選手権競輪より中野浩一・後閑信一の2人をパーソナリティとした独自番組として「本気の競輪TV」を制作しており、主にGP・G1レースの際にYouTube Liveにて生配信される。 2019年4月より、サイバーエージェントが子会社のWinTicketを通じて車券のインターネット投票に参入したことに伴い、AbemaTV内に「競輪チャンネル」が開設された。原則としてWinTicketの取り扱いのある競輪場の競走を生配信するほか、ミッドナイト競輪については独自の中継番組として「WinTicket ミッドナイト競輪」を配信している。同年のKEIRINグランプリ2019以降は、グレードレースが行われる日には特番として独自で放送する事もある。実況映像については、原則として各競輪場が制作しているものをレース部分のみ使用している。 2020年6月よりサービスを開始したTIPSTARでは、各場のレース部分のみの生配信を視聴できるほか、以前は、各日数場においてはアプリ内のみで視聴できる予想番組を制作していた。 2021年12月28日に行われた第10回オッズパーク杯ガールズグランプリでは、定額制動画配信サービスのスポーツ・チャンネル「DAZN」でも初めて中継・配信が行われた(DAZNでの競輪中継自体が今回初となる)。

◎ 競輪の歴代イメージキャラクター
主にテレビCMに出演。他に、現役競輪選手をその年度のテレビCMに起用するなどの例もあった。2019年以降は起用していない。 2014年度の中村と2015年度の柳は、当年度のGI・GIIの表彰式プレゼンターをほぼ全て務めた(寬仁親王牌のみ「ローズカップ」を担当した)。
・ 中村あずさ(1993 - 1996)
・ 水野真紀
・ 古舘伊知郎(1997 - 2000)
・ 小池栄子・キャイ〜ン(2004 - 2005)
・ 永瀬正敏・田中圭(2010)
・ オダギリジョー・長澤まさみ・大森南朋(2011 - 2012)
・ 長澤まさみ(2013)
 ・ 2013年度は白鵬翔・野村忠宏・高橋尚子・太田雄貴らがスポット出演
・ 中村アン(2014)
・ 柳ゆり菜(2015)
・ ピース・川栄李奈(2016)
・ オードリー・内田理央(2017)
・ オードリー(2018)

◎ キャンペーンガール
競輪場によっては、広報活動のためのキャンペーンガールが存在するところもある。主な活動としては、重賞競走などでラウンドガールや、優勝選手への花束贈呈などの表彰式の演出を行ったり、イベントなどで競輪ファンと交流をしたりすることなどがある。中には自転車競技の魅力を伝えるために、彼女らによる競輪や自転車競技の模擬レースが行われることもある。
・ 競輪の主なキャンペーンガール
 ・ スピーチーズ(SPEEDチャンネル)
 ・ すぴRitz(弥彦競輪場) - 男女問わず選手育成を目標とした「CLUB SPIRITS」へ移行
 ・ LOVE9(松戸競輪場)
 ・ サンサンガールズ(小田原競輪場)
 ・ chao(静岡競輪場)
 ・ Kギャル(広島競輪場)
 ・ スペースエンジェルズ(小倉競輪場 旧・SUN FLOWERS)

● 競輪をテーマにした作品


◎ 漫画・アニメ

・ アオバ自転車店(宮尾岳) - 番外編「ケイリンチャレンジ編」が該当
・ Odds -オッズ-(石渡治)
 ・ Odds -オッズ-
 ・ Odds plus 1
 ・ Odds GP
 ・ Odds "VERSUS"
・ 風の祭(鎌田洋次)
・ かましたらんかい(幸野武)
・ ギャンブルレーサー(田中誠)
 ・ ギャンブルレーサー
 ・ 二輪乃書ギャンブルレーサー
 ・ ギャンブルレーサー第二の人生 セカンドレーサー
・ 銀輪ジャガー、銀輪魂(原作・史村翔、画・左近士諒)
・ 九人の車輪(やまさき拓味) - ビジネスジャンプで連載
・ 競輪王ゼロ(山本康人) - 週刊漫画ゴラクで連載
・ ケイリン野郎(くさか里樹) - 女性漫画誌Judyで連載
 ・ ケイリン野郎 周と和美のラブストーリー
 ・ ケイリン野郎GP
・ 打鐘(ジャン)(山本康人)
・ 打鐘(ジャン)からはじまる(久寿川なるお) - 主人公は女子選手(作中では、同一レースで男女が混合して出走)
・ 閃光ライド(スズキイッセイ) - ガールズケイリンが題材
・ にっぽん自転車王(山松ゆうきち)
・ 抜け抜けアッちゃん(幸野武史)
・ ひとりぼっちのリン(原作・阿月田伸也、画・池上遼一)
・ 本命は俺じゃない(原作・北鏡太、画・とんぼはうす)
・ もがきの政(ほんまりう)
・ もがけ100万馬力 怪物・滝澤正光(画・近藤良秋、作・青柳俊)
・ やけに重たい輪行袋(鎌田洋次)
・ リンカイ - 架空の女子競輪「RINKAI LEAGUE」が題材
・ 輪道 -RINDO-(画・井ノ内貴之、原案・乗峯栄一)
・ 蒼きパンサー(木村えいじ)
・ 鉄の足(木村えいじ) - 「蒼きパンサー」の続編

◎ 小説

・ あねチャリ(川西蘭)
 ・ スパート(「あねチャリ」の改題・改訂)
・ グランプリ(高千穂遙)
・ ケイリン探偵ゆらち 女流漫画家殺人事件(高千穂遙)
・ 新人王(清水一行)
・ バンクに吼えろ(吉野耕平)
・ 欲望の広場(竹森一男)
 ・ 映画『女競輪王』の原作。旧女子競輪が題材

◎ ドラマ

・ 祭ばやしが聞こえる(主演:萩原健一) - 1977年から1978年まで日本テレビ系列で放映されたドラマ。主人公はケガからの復帰を目指す競輪選手
・ ご存知サウナの玉三郎(主演:小林稔侍) - 1996年から1997年にかけて月曜ドラマスペシャル枠で放映、全2作。全国を転戦するサウナ大好きの競輪選手が、その遠征先で起こった殺人事件の犯人を推理・解決するというサスペンスドラマ
・ いねむり先生(主演:藤原竜也) - 2013年にテレビ朝日系で放送された単発ドラマ
・ ガチ★星(主演:安部賢一) - 2016年にテレビ西日本で放送された連続ローカルドラマ。競輪発祥の地、小倉が舞台。2018年にドラマを再構成した映画が公開された

◎ 映画

・ シミキンの無敵競輪王 - 1950年、東宝。主演:清水金一
・ 女競輪王 - 1956年、新東宝。主演:前田通子
・ 競輪上人随聞記 - 1963年、日活。主演:小沢昭一
・ 青春PARTII - 1979年、ATG。主演:南条弘二
・ 永遠の1/2 - 1987年、ディレクターズ・カンパニー(配給:東宝)。主演:時任三郎

● 全国競輪施行者協議会
全国の競輪施行者(43団体)を会員とする団体。略称・全輪協。

「競輪」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
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