ランキング54位
獲得票なし
ランキング20位
獲得票なし
棒高跳(ぼうたかとび)は、陸上競技の跳躍競技に属する種目で、ポールの反発力を使って高く跳ぶ能力を競う競技。使用されるポールは長く、しなやかな材質のものが用いられ、同じような跳躍競技である走高跳よりも格段に高い記録が出る。
なお、棒高跳は跳躍競技に含まれるが、走幅跳 (long jump)、走高跳 (high jump) のような「ジャンプ」とは呼ばず、「手で棒を用いて飛び越える」というスタイルから、英語ではpole vault(ポウル・ボールト)と表記され、競技者も「ジャンパー」ではなく「ボールター」と呼ばれる。
陸上競技における正しい表記は棒高跳であるが、学校教育や新聞記事など陸上競技関係者以外が多く関わる場面では棒高跳びと表記されることもある。
オリンピックでは、男子は1896年の第1回アテネオリンピックから、女子は2000年シドニーオリンピックから正式種目となった。
女子は1993年以降の記録を日本記録として公認している。
● ルール
・ 大会ごとに設定されたバーの高さに挑戦していき成功した競技者は次の高さに挑戦できる(20cmや10cmの間隔で上がっていくが大会ごとに異なり事前に説明がある)。3回続けて失敗すると競技終了。最後に成功した高さがその競技者の記録となる。
・ 試技をパスして次の高さに進むことができる。ただし、パスした高さは成功とは認められない。
・ 同一記録で複数の競技者が並んだ場合はその高さをより少ない回数でクリアした競技者が上位となり、それも同じ場合は失敗試技の総数が少ない方が上位となる。失敗試技の総数も同じ場合は同順位となる(1位は除く)。
・ 1位記録で複数の競技者が並んだ場合、サドンデス方式の順位決定戦(ジャンプオフ)を行う。1位記録より1段階高い高さからスタートし、成功者が出るまで高さを下げて続行する。同じ高さの同一試技数で複数の競技者が成功した場合、バーの高さを1段階上げて続行する。これを決着がつくまで繰り返す。
・ 競技者が4人以上残っている場合は試技開始の合図があってから1分以内に試技を開始しなければならない。
・ 競技者が残り2~3人になった場合は試技開始の合図があってから3分以内に試技を開始しなければならない。
・ 競技者が残り1人になった場合はバーの高さを1cm単位で設定できる。なお、試技は試技開始の合図があってから5分以内に開始しなければならない。
・ 自分のポールを使って良い。私物のポールは所有者の同意がなければ使用できない。
・ ポールの材質・長さ・太さは任意だが、表面は滑らかでなければならない。
・ ポールより高く跳んで構わない。
・ バーを越えずに、体の部分やポールがボックスの垂直面の前方の地面や着地場所に触れた時に、無効試技となる。
・ (失敗試技による頭からの落下を想定し)ヘルメットを着用しても良い。ただし、着用義務のルールはない(世界的な大会では、トビー・スティーブンソンが有名)。
● 用器具
◎ ポール
ルール上、ポールの長さ、太さ、材質などに制限はない。
◇ ポールの材質
初期の頃は木製ポールが使われていたが、弾力性に乏しく記録の大幅な向上は見られなかった。また、木材の耐久性の問題で競技中にポールが折れることが多発し、それによる怪我もつきなかった。
その後、柔軟性を確保できる竹製が普及した。竹が簡単に手に入る日本では1936年ベルリンオリンピックでメダルを獲得した西田修平・大江季雄をはじめとするトップレベルの選手を輩出するなど、棒高跳びが盛んになった。1988年ソウルオリンピックまでは、当時の十種競技のトップレベルの選手であるデイリー・トンプソンも竹製を使用していた。
その後も材質の変遷は進み、金属製を経て、現在はガラス繊維強化プラスチック製や炭素繊維強化プラスチック製のポールが使われ、記録も大幅に伸びるようになった。
◎ その他
・ バー
・ ボックス
・ 着地マット
・ 助走路
● 跳躍
● 記録
◎ 世界歴代10傑
1 6m26 アルマンド・デュプランティス 2024年8月25日
2 6m14 セルゲイ・ブブカ 1994年7月31日
3
6m07
KC・ライトフット
2023年6月2日
4
6m06
サム・ケンドリクス
2019年7月27日
7
6m05
マクシム・タラソフ 1999年6月16日
2001年8月9日
ルノー・ラビレニ 2015年5月30日
8 6m04 ブラッド・ウォーカー 2008年6月8日
10
6m03
1995年8月18日
2000年6月14日
2016年8月15日
1 6m22 アルマンド・デュプランティス 2023年2月25日
2 6m16 ルノー・ラビレニ 2014年2月15日
3 6m15 セルゲイ・ブブカ 1993年2月21日
4 6m06 スティーブン・フッカー 2009年2月7日
5
6m05
クリストファー・ニルセン
2022年3月5日
6
6m02
ロディオン・ガタウリン 1989年2月4日
2002年3月10日
8
6m01
サム・ケンドリクス
2020年2月8日
9
6m00
マクシム・タラソフ 1999年2月5日
ジャン・ガルフィオン 1999年3月6日
2001年2月11日
2016年1月15日
2017年2月4日
センドレ・グトルムセン
2023年3月11日
1 5m06 エレーナ・イシンバエワ 2009年8月28日
2 5m01 アンジェリカ・シドロワ 2021年9月9日
3 5m00 2016年9月9日
4 4m95 2021年6月26日
5 4m94 2018年7月17日
6 4m93 ジェニファー・サー 2018年4月14日
7
4m92
モリー・コードリー
2024年6月22日
8
4m91
2015年8月2日
2017年8月6日
10 4m90 2021年6月26日
ニナ・ケネディ 2023年8月24日
1 5m03 ジェニファー・サー 2016年1月30日
2 5m01 エレーナ・イシンバエワ 2012年2月23日
3 4m95 2016年3月12日
アンジェリカ・シドロワ
2020年2月29日
4
4m94
2021年5月11日
6
4m90
2016年2月20日
2016年2月20日
8 4m87 2012年1月21日
9
4m85
スベトラーナ・フェオファノワ 2004年2月22日
アンナ・ロゴフスカ 2011年3月6日
◎ 六大州のエリア記録
アフリカ
6m03
ケルン
1995年8月18日
アジア
6m00
ベルゲン
2023年6月10日
北アメリカ
6m04
ブラッド・ウォーカー
ユージーン
2008年6月8日
南アメリカ
6m03
リオデジャネイロ
2016年8月15日
ヨーロッパ
6m26
アルマンド・デュプランティス
ポーランド
2024年8月25日
オセアニア
6m05
エドモントン
2001年8月9日
アフリカ
4m42
2000年6月12日
アジア
4m72
李玲
上海
2019年5月18日
北アメリカ
5m00
ブリュッセル
2016年9月9日
南アメリカ
4m87
ファビアナ・ムレル
サンベルナルド・ド・カンポ
2016年7月3日
ヨーロッパ
5m06
エレーナ・イシンバエワ
チューリッヒ
2009年8月28日
オセアニア
4m94
ヨックグリム
2018年7月17日
◎ U20世界記録
1
6m05
アルマンド・デュプランティス
2018年8月12日
1
4m65
ハナ・モル
2023年8月21日
◎ 日本歴代10傑
1 5m83 澤野大地 ニシスポーツ 2005年5月3日
2 5m75 山本聖途 中京大学 2013年6月23日
3 5m71 小林史明 日体大AC 2002年7月21日
江島雅紀 日本大学 2019年8月18日
5 5m70 横山学 百十四銀行 2000年4月29日
荻田大樹 ミズノ 2013年4月20日
竹川倖生
丸元産業
2021年6月26日
8 5m62 柄澤智哉 日本体育大学 2024年8月9日
9 5m61 澤慎吾 きらぼし銀行 2019年8月18日
10 5m60 鈴木康太 中京大学 2017年7月16日
松澤ジアン成治 新潟アルビレックスRC 2018年6月9日
米倉照恭 ゼンリン 1996年5月6日
来間弘樹 ストライダーズAC 2020年10月2日
石川拓磨
東京海上日動CS
2021年6月26日
1 4m48 諸田実咲 アットホーム 2023年10月2日
2 4m40 我孫子智美 滋賀レイクスターズ 2012年6月9日
3 4m36 錦織育子 三慶サービス 2006年4月29日
4 4m35 近藤高代 長谷川体育施設 2004年5月29日
5 4m33 那須眞由 KAGOTANI 2022年4月24日
6 4m31 中野真実 三観陸協 2004年5月5日
7 4m30 竜田夏苗 ニッパツ 2019年7月7日
8 4m23 仲田愛 鹿屋体育大学 2010年9月18日
9 4m21 小野真澄 札幌陸協 2003年6月6日
10 4m20 浜名愛 しきしま倶楽部 2014年5月17日
今野美穂 トーエル 2015年5月31日
田中伶奈 吉田石油店 2023年5月3日
台信愛 日本体育大学 2023年6月24日
◎ 高校歴代10傑
1 5m51 古澤一生 前橋育英高等学校 2020年8月8日
2 5m50 江島雅紀 神奈川県立荏田高等学校 2016年10月7日
3 5m41 笹瀬弘樹 浜松市立高等学校 2007年8月5日
4 5m40 澤野大地 成田高等学校 1998年8月3日
5
5m35
原口篤志
奈良県立王寺工業高等学校
2021年11月3日
7 5m30 井村俊雄 明石市立明石商業高等学校 2000年6月24日
森拓朗 成田高等学校 2001年7月1日
北田琉偉 大阪府立大塚高等学校 2022年11月6日
渡邉瑛斗 大阪府立大塚高等学校 2022年11月19日
10
5m25
澤慎吾 島根県立大社高等学校 2014年7月31日
村社亮太 日本体育大学柏高等学校 2023年8月11日
1
4m16
村田蒼空
群馬県立前橋女子高等学校
2022年7月2日
2 4m13 古林愛理 明石市立明石商業高等学校 2020年10月11日
3 4m12 田中伶奈 香川県立観音寺第一高等学校 2018年10月27日
4 4m10 南野弥生 北海道札幌手稲高等学校 2003年10月27日
柳川美空
前橋育英高等学校
2023年6月3日
6 4m05 松井愛果 大阪府立大塚高等学校 2024年7月31日
7 4m02 山地里奈 香川県立観音寺第一高等学校 2017年8月19日
8
4m00
小林美月
明星学園高等学校
2022年4月24日
我孫子智美 光泉高等学校 2005年9月19日
小田嶋怜美 木更津総合高等学校 2011年9月24日
大坂谷明里 兵庫県立社高等学校 2020年8月9日
○ 高校生に関する各種記録
1 5m22 古澤一生 前橋育英高等学校 2018年10月16日
2 5m20 江島雅紀 神奈川県立荏田高等学校 2014年10月25日
3 5m10 浅野喜洋 兵庫県立神戸甲北高等学校 2002年3月10日
笹瀬弘樹 浜松市立高等学校 2005年8月3日
5 5m00 森拓朗 成田高等学校 1999年10月30日
1 4m01 柳川美空 前橋育英高等学校 2021年10月22日
2
3m90
村田蒼空
群馬県立前橋女子高等学校
2020年10月23日
3 3m86 仲田愛 広島県立西条農業高等学校 2005年3月31日
4 3m85 森郁子 兵庫県立神戸甲北高等学校 2000年10月6日
5 3m81 小田嶋怜美 木更津総合高等学校 2010年3月22日
1 5m36 江島雅紀 神奈川県立荏田高等学校 2015年10月24日
2 5m31 笹瀬弘樹 浜松市立高等学校 2006年10月6日
3 5m30 古澤一生 前橋育英高等学校 2019年5月17日
4 5m25 澤野大地 成田高等学校 1997年9月20日
5 5m22 新井拓磨 日本体育大学柏高等学校 2014年10月18日
1 4m02 山地里奈 香川県立観音寺第一高等学校 2017年8月19日
2 4m00 田中伶奈 香川県立観音寺第一高等学校 2017年6月24日
古林愛理 明石市立明石商業高等学校 2019年6月15日
4 3m90 仲田愛 広島県立西条農業高等学校 2005年4月29日
台信愛 福岡県立中間高等学校 2018年7月15日
1 5m51 古澤一生 前橋育英高等学校 2020年8月8日
2 5m46 江島雅紀 神奈川県立荏田高等学校 2016年10月7日
3 5m41 笹瀬弘樹 浜松市立高等学校 2007年8月5日
4 5m40 澤野大地 成田高等学校 1998年8月3日
5
5m35
原口篤志
奈良県立王寺工業高等学校
2021年5月3日
1
4m16
村田蒼空
群馬県立前橋女子高等学校
2022年7月2日
2 4m13 古林愛理 明石市立明石商業高等学校 2020年10月11日
3 4m12 田中伶奈 香川県立観音寺第一高等学校 2018年10月27日
4 4m10 南野弥生 北海道札幌手稲高等学校 2003年10月27日
5
4m07
柳川美空
前橋育英高等学校
2023年5月13日
◎ 中学歴代10傑
1 5m05 古澤一生 高崎市立新町中学校 2017年7月28日
2 4m92 笹瀬弘樹 新居町立新居中学校 2004年10月17日
3 4m90 浅野喜洋 神戸市立広陵中学校 2001年3月31日
4 4m80 野呂仁人 玉城町立玉城中学校 2017年10月14日
5
4m78
岸本都夢
高松市立玉藻中学校
2021年8月26日
6 4m76 小野真二 浜松市立東陽中学校 1998年3月31日
7 4m75 岡田祐司 神戸市立長坂中学校 1997年8月22日
7 4m75 松沢勝治 伊那市立春富中学校 2011年10月15日
9 4m73 鈴木将宏 浜松市立西部中学校 1995年8月21日
10 4m72 田辺広晃 浜松市立西部中学校 1995年3月31日
◎ 日本人各種記録
学生
5m75
山本聖途
中京大学
2013年6月23日
Jr日本
5m65
江島雅紀
日本大学
2017年7月6日
学生
4m23
仲田愛
鹿屋体育大学
2010年9月18日
Jr日本
4m15
田中伶奈
香川大学
2019年5月1日
○ 五輪・世界選手権における日本人入賞者
1928 第9回オリンピック競技大会(アムステルダム) 中沢米太郎 6位 3m90
1932 第10回オリンピック競技大会(ロサンゼルス) 西田修平 4m30
望月倭夫 5位 4m00
1936 第11回オリンピック競技大会(ベルリン) 西田修平 4m25
大江季雄 4m25
安達清 6位 4m00
1952 第15回オリンピック競技大会(ヘルシンキ) 沢田文吉 6位 4m20
2005 第10回世界陸上競技選手権大会(ヘルシンキ) 澤野大地 8位 5m50
2013 第14回世界陸上競技選手権大会(モスクワ) 山本聖途 6位 5m75
2016 第31回オリンピック競技大会(リオデジャネイロ) 澤野大地 7位 5m50
・1928年アムステルダムオリンピックで中沢米太郎が6位入賞したのが、この種目で日本人選手最初の入賞者となった。1932年ロサンゼルスオリンピックで西田修平が2位となり、この種目で初のメダリストとなっている。
● 事故
2002年のアメリカで、フロリダ州の16歳の高校生と19歳のペンシルベニア州立大生、イリノイ州の17歳の高校生、彼ら3人が競技中にジャンプに失敗し頭を打ち死亡している。最初の2人は2月に死亡、最後の1人は3月31日に頭を打ち翌日死亡している。死亡選手の1人の父親は競技にヘルメット(ヘッドギア)着用の必要性を訴えた。
2022年6月、東京五輪代表の江島雅紀が、記録会でマット外に右足から着地し右足舟状骨を骨折した。骨が砕けるほどの重傷だった。2度にわたる手術をし、2023年9月に復帰した。
2022年7月、世界陸上の初日、イギリスのホリー・ブラッドショー選手が練習中にポールが折れて頭からマットに落ち、世界陸上を棄権することとなった。
2024年、イギリスのグラスゴーで開かれた世界室内陸上競技選手権大会で、フランスのMargot Chevrier選手が足首の骨が見えるほどの怪我(開放骨折)を負った。
「棒高跳」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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