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幽☆遊☆白書


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『幽☆遊☆白書』(ゆうゆうはくしょ)は、冨樫義博による日本の漫画。全19巻。

● 概要
主人公の浦飯幽助とその仲間たちの活躍を描く冒険活劇。主人公が死亡するところから物語が始まり、生き返る試練を受けることになる。 『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて、1990年51号から1994年32号にかけて連載された(全175話+外伝1話)。1993年、第39回小学館漫画賞受賞。また、1992年から1995年までフジテレビ系列にて放送されたテレビアニメは高視聴率を記録した。通称は、冨樫含む「幽白(ゆうはく)」、原作漫画側が他に「幽遊」など。 ジャンプコミックス以外の話数カウントは「act.-」。2020年12月時点でコミックス累計発行部数は5000万部を突破している。 登場人物では蔵馬と飛影が女性読者から高い人気を博した。これは本作品の読者人気における語り草であり、週刊少年ジャンプ編集部が公認した番組の企画でも紹介されている。また、冨樫も雑誌のインタビューにて「(二人が)今の主人公です」と茶化したことがある。 2019年5月9日には舞台化が発表された。 2020年12月16日、Netflixでの実写シリーズ化を発表。2023年12月、世界190か国に向けて配信された。 公開3日目でNetflixが展開する世界ランキングで2位となった。

● 連載


◎ タイトル
連載会議時は「ユーレイ入門(仮)」のタイトルで提出。その後連載が決定し正式にタイトルを考える。いずれ妖怪と対決することも考慮して『西遊記』をもじった『幽☆遊☆記(ゆうゆうき)』を提案したが、同時期に連載が開始された漫☆画太郎作『珍遊記(ちんゆうき)』とタイトルがかぶり、考え直すことに。その後、『幽☆遊☆』以降の単語として最初に思いついたのが『白書』であったため『幽☆遊☆白書』となる。『幽☆遊☆伝』や『幽☆遊☆物語』でも良かったらしい。

◎ 連載終了の経緯
連載終了について、作者の冨樫は理由を「かねてからの自身の持病悪化、これ以上、出版社(集英社)に無理やり従って連載を続けても、同じことを、読者が飽きるまで繰り返すだけになるために、半ば私のわがままで止めた」と述べている。この思いは143話(残32話)掲載時には既に連載終了が決定済み、原稿が1話完成する度にカレンダーに×(バツ)をつけるほど強かった。 ジャンプ・コミックス7巻、完全版6巻、文庫版5巻、ジャンプリミックス3巻に収録されている外伝「TWO SHOTS」は、編集部から無理やり描かされたもので、原稿は下描きなしの一発勝負、あまりの腹立たしさにアシスタントも雇わなかったという。 連載終了後に冨樫が出した同人漫画『12人のおびえる者たち』では、浦飯幽助が新庄陽平、その他主要人物も役者が演じていた劇中劇であったことが描かれている。冨樫は山形県新庄市出身である。連載終了後、山形県が舞台の漫画『レベルE』を『週刊少年ジャンプ』に商業連載した。

● あらすじ
主人公の浦飯幽助が交通事故死するところから始まり、様々な出来事を経て生き返る。そして、霊界探偵として活動する。以下に大まかな分類を示す。★は公式名がないため、便宜的に名づけたもの。また、☆はジャンプリミックス版でのみ使用されている。 霊界死闘編(act.1〜17)☆ : 主人公の浦飯幽助は、車に轢かれそうになっていた子供を助けたが、死んでしまう。しかし、幽助の死は霊界にとって予想外の出来事であったため、幽助は生き返るための試練を受けることになり、霊界案内人のぼたんと共に霊体として幾つかの事件を解決する。 霊界探偵編(act.18〜51) : 予定よりも早く生き返ることができた幽助は、ぼたんと共に妖怪が人間界で起こす悪事を取り締まる霊界探偵として働き始める。その中で、幽助は霊感の強い同級生桑原和真、当初は敵だった妖怪蔵馬と飛影らと共に戦うことになる。 暗黒武術会編(戸愚呂兄弟編)(act.52〜112) : 闇世界のビッグイベントである妖怪たちの死闘「暗黒武術会」のゲストに浦飯幽助・桑原和真・蔵馬・飛影が選ばれた。彼らに拒否権は無く、生き残るためには勝つしか無い。彼らは暗黒武術会会場「首縊島」へと向かう。 魔界の扉編(仙水編)(act.113〜153) : 蟲寄市近辺で特殊な能力を持つ人間が出現する事件が次々と起こる。それらは魔界と人間界を繋ぐ界境トンネルが開く予兆であった。界境トンネルを完全に開き、人類抹殺を企む元霊界探偵・仙水忍。その計画を阻止するため、仙水に協力する能力者たちと、幽助たちは死闘を繰り広げる。 魔界統一トーナメント編(魔界編)(act.154〜170) : 仙水との戦闘で、妖怪の血を受け継ぐ者(魔族)であることが発覚した幽助は、先祖の雷禅の誘いに乗って魔界へ向かう。雷禅の死後、幽助は魔界の王を決めるトーナメントを開催する。 それぞれの未来(act.171〜175)★ : 魔界から帰ってきた幽助は探偵業を再開。それぞれの日常を描き、物語は終結する。 TWO SHOTS : 蔵馬と飛影が初めて出会った時(幽助と対面する1年前)を描いた短編。

● 登場人物


● 舞台設定
桑原や幻海などの人間が住む人間界、蔵馬や飛影たち妖怪が住む魔界、コエンマやぼたんたちが住み、人間が死後に行くことになる霊界と、3つの世界から成り立っている。アニメ劇場版第2作では、冥界も存在していたことが明かされる。
◇ 人間界 : その名のとおり人間が住む世界。魔界や霊界の存在は一般人にまったく知られていないが、まれに、幻海や仙水といった強力な霊力を持つ者が現れる。そうした人間は、霊界側から接触を受け、協力者として妖怪と戦うこともある。 : 人間界と魔界は普段は隔絶しており、自由に行き来することはできないが、時折小さい穴が空き、そこから妖怪が入り込むこともある。そのような人間界への不法侵入者を退治し、霊界に引き渡すのが幽助の霊界探偵としての仕事だった。ただし、数百年前は人間界と魔界には垣根がなく、人間界に妖怪が普通に出入りしていた。当時はS級妖怪も人間界に出入りしており、アニメ版では全盛期の雷禅が人間によって手負いとなり幽助の遺伝上の母のもとに逃げ込むという描写があるなど、その当時はS級妖怪をも凌ぐ人間が存在していたことが窺える。
◇ 魔界 : 妖怪が住む世界。世界全体が障気で満たされており、普通の人間であれば魔界の空気を少し吸っただけで死に至るが、即死せず、肺を浄化してもらえば助かる。とてつもなく広大な世界で、無限に続く地下ビルのような構造になっており霊界が管理・把握できているのは地下1階の半分だけである。地下深くになる程強力な妖怪が多くなる。 : 住む妖怪は、その強さによって、弱い順からE級からS級に分けられているが、これはあくまで霊界が定めた基準であり、S級妖怪は「霊界が手出しできない強さ」というだけにすぎず、実際にはS級とされる妖怪でも、強さはピンからキリまである。そうした手の付けられない妖怪が間違っても人間界に入り込まないよう、霊界が次元のトンネルに結界を張って封じ込めているが、結界は巨大な網のような仕組みになっておりA級以上の妖気にしか反応しない。B級とC級は結界の隙間から侵入でき、D級以下の妖怪は素通りできる。 : S級以外は明確な基準が出てきてはいないが、A級以上の妖怪は魔族大隔世を行うことができ(A級以上の必須条件かどうかは不明)、ある宗教の神や神話の悪魔と呼ばれている者もいる。また、B級以上を境に高い知性と理性を持った妖怪が多くなるとのこと。 : 左京たちの台詞から、人間界の通貨も使用可能(もしくは魔界の通貨と両替可能)らしいが、物価の差は凄まじいらしく8000兆円という金額でも魔界では都庁すら建てられないとのこと。
◇ 霊界 : 人間が死後に向かう世界。閻魔大王を頂点として、人間の天国・地獄行きを決定し、人間界を妖怪から守っている。閻魔大王が多忙な際は、息子のコエンマが人間の審判を代行するが、実は彼ら霊界の住人にも、人間の魂が最後にどうなるのかは把握できていない。 : 死後の魂を管理する役割の他に、「人間界で悪事を働く妖怪を管理・捕縛し人間界を護る」役割も担っているとされてきたが、魔界統一トーナメント編の終盤に、それらは人間に対する親切心や世界のバランスを護るなどの大義のためではなく魔界との領土問題にすぎず、実際、人間界で妖怪が働く悪事の件数を水増しして霊界の行為の正当性を強調するなどの工作をしていたことが語られる。これらの行為の首謀者であったエンマ大王は、記録の改ざん後などからこれらの行為に気づいたコエンマによって告発・罷免され、魔界側からも融和政策が打ち出されたことも重なって、魔界トーナメント終了後、工作行為は無くなった。 : 生きたままの状態で霊界に行く場合、霊魂を分離させる必要がある。テレビアニメ版では、その設定は描かれず、肉体を持ったままで行き来が可能。

● 用語


◎ エネルギー

◇ 霊気、霊力(れいき、れいりょく) : 人間や霊界の住人が戦闘などに使用するエネルギー。基本的に妖怪が使用することはないが、作中ではごく一部で妖気に対して「霊気」と表現していることがある。ただし、アニメでは魔族に覚醒した幽助が魔界統一トーナメントの黄泉戦で霊気と妖気を混合した霊丸を放ったことから、霊気と妖気は同一のエネルギーではない。霊気を使い果たすと当然、霊気を使用する技は使用できなくなるが、生命力を代替エネルギーとすることができる。しかし、これは使用者の命を削る危険な行為である。
◇ 妖気、妖力(ようき、ようりょく) : 妖怪が持つ戦闘などに使用するエネルギー。放出する妖力が強力であればあるほど、弱い妖怪は放出されたその気を浴びただけで消滅してしまう。
◇ 聖光気(せいこうき) : 仙水が修得した霊気でも妖気でもない光輝く黄金の闘気。どのような方法かは不明だが、霊力を極限にまで高めた者のみが得られるとされる「聖なる闘気」で、10年前にはまだ修得しておらず、姿を眩ました僅か10年で修得した模様。コエンマによれば、霊光波動拳継承者の幻海ですら修得が叶わなかったという凄まじい闘気で、五分ほどの力で大地に影響を与えてしまう。 : なお、アニメ版での黄泉戦において、幽助は聖光気に酷似した黄金のオーラを発動したが、別物とされる。

◎ 技・術
浦飯幽助、桑原和真、蔵馬、飛影、幻海の技はそれぞれを参照のこと。

◎ その他

○ 暗黒武術会(あんこくぶじゅつかい)
首縊島で行われる格闘大会。裏社会で富を得た人間が5人の妖怪を率いて互いに強さを競わせるもので1チームだけは裏社会の人間が任意に選んだ選手(主に裏社会の人間にとって不都合な人間)で構成された5人を「ゲストチーム」として強制的に大会に送り込ませることができる。尚、ゲストに拒否権はなく、断った場合は問答無用で始末される。 BBCも深く関与しており、各チームのオーナーにはBBCのメンバーが多く存在する。オーナーの人間は賭け金と優勝賞金(大会収益金の約45%)を、妖怪は格闘技戦の建前で人間界で力を開放させ発散し合う好機、ゲストチームは参加拒否による死との照らし合わせに大会に参加する。優勝チームは好きな願いを叶えられる。 妖怪のための大会のため、観客側は人間の時点で原則入場不可能。霊界は人間界での妖怪による暴力行為防止のためのストレス発散の場として黙認しているが、事前に悪業歴のある妖怪には島への入島制限を敷いている。 リングアウトやリング内でのダウンによる10カウント経過、相手選手死亡(判定上は戦闘不能)で勝利となる。対戦形式は星取り戦、勝ち抜き戦、総力戦、サイコロの出目によるランダムバトルなど双方のチームの合意で決められる。道具使用は可能。ロボットの参加は不可。決勝戦は死亡者が出ていない限り、開始時点で5人全員を揃えなければならない。1人補欠要員を用意でき、死者が出た時に埋めることが可能。 ゲストチームが浦飯チームの今大会においては、準決勝以降は屋根付きの暗黒ドーム(名称はアニメ版)で行われ、浦飯チームと戸愚呂チームの決勝戦の末、左京の手で自爆させられる。
○ 魔界統一トーナメント(まかいとういつトーナメント)
雷禅、軀、黄泉により500年続いていた魔界三大勢力の三竦みが雷禅の死去により解かれた中、雷禅の遺志を継いだ浦飯幽助が黄泉の治める癌陀羅へ挨拶に行った際に提案した「ただのケンカ」。当初は軀、黄泉共に勢力を開放し、ただのケンカが起こると思われていたが、抽選場所は黄泉の治める癌陀羅となり、事実上黄泉勢力が保持され、大会まで93日時点での参加者は浦飯幽助側5名、軀側79名、黄泉側23名の計107名と、黄泉勢力管理下に大会が開催されることになった。 また、雷禅勢力側も雷禅勢力No.2北神たちによる浦飯幽助への黄泉に対する忠告や浦飯幽助を勝利者にさせるための事前確認が行われるなど、ただのケンカがしたかった浦飯幽助には不満足な状態にあった。しかし雷禅の旧友たちが浦飯幽助と合流し眠らせていた力を開放し合うと、残る二大勢力は互いに勢力を開放し、1人の選手として出場し合うことを宣言、最終的には6272名が参加、当初企画どおり「ただのケンカ」として無事開催されることになった。 本選の参加者は128名。開会式では企画者浦飯幽助により、「死者は出て欲しくない、自分は優勝者にはなれないかもしれない、今後も定期的に行われる大会として続けていこう」と開会の挨拶が行われた。予選の浦飯幽助戦では各妖怪を一殴りにリングから追い出し場外認定による勝利となった。暗黒武術会決勝戦浦飯幽助対戸愚呂(弟)戦のようなリングを破壊しての場外戦が起きたかどうかは不明。時間無制限で浦飯幽助対黄泉戦では、黄泉が視覚に障害を持つ中で60時間戦い抜いて勝利した。優勝者は魔界の統治者になることができる。第1回目の優勝者は雷禅旧友の煙鬼。 武器・妖具・道具
◇ 霊透眼鏡(れいとうレンズ) : 霊界探偵七つ道具の一つ。隠されたり失くしたりしたものを見つけることができるルーペ。幽助が最初に使用した七つ道具で、岩本を透視して彼が盗んだ高井の万年筆を発見した。 : アニメでは幽助はこれを貰った直後、ぼたんに向けて使おうとして彼女に櫂で殴られた。
◇ 妖気計(ようきけい) : 霊界探偵七つ道具の一つ。方位磁石型の腕輪であり、妖怪が近くにいるとその方向と距離を示す。使用者の霊力の強さと妖怪の妖力の強さで反応が増し、探している特定の妖怪の一部(髪や爪など)を入れれば、その妖怪だけを指し示すことができる。幽助とぼたんは、この道具で剛鬼や飛影の居場所を察知した。幽助は乱童も探し出そうとするが、乱童の妖力に耐え切れず壊れてしまう。原作では乱童の一件で壊れた後は魔界の扉編まで修理に出されていたが、アニメ版では修理されたものか、スペアなのかは不明だが、雪菜救出に赴いた際にぼたんが使用していた。
◇ 霊撃輪具(れいげきリング) : 霊界探偵七つ道具の一つ。霊丸の力を何倍にも高める指輪。使用後は霊力、体力を激しく消費する。幽助は剛鬼との戦いのみ使用。
◇ イタコ笛 : 霊界探偵七つ道具の一つ。霊力のある者が吹くと人間には聞こえない音(妖怪には聞こえる)が広範囲に渡って広がる。ぼたんが飛影に呼びかけるために使用、近くの樹上にいた飛影は音に堪り兼ねて樹を叩かれたクワガタのように落ちてきた。
◇ 目印留(めじるしーる) : 霊界探偵七つ道具の一つ。100枚入り。貼った者の気紋を記憶し、その当人(またはその気紋をコピーした者)にしか剥がせない。四次元屋敷において桑原、蔵馬、飛影、ぼたんが着用(飛影は嫌がっていたが、海藤との戦いでのミスから従わざるを得なかった)。幽助が城戸に偽者を問われた際に本人ならば剥がせると、桑原、蔵馬、飛影、ぼたんが互いに自身の名前が書かれた目印留を剥がし合ったところ、柳沢の模写能力が気紋までをコピーしていたため、桑原を複写して服を奪った状態の柳沢までもが剥がすことができ、役に立たなかった。
◇ 霊界探偵七つ道具用トランク : 霊界探偵七つ道具を収めるためのトランクケース。霊界のコエンマと通信するためのモニターも備わっているが、普通の人間には見えない。
◇ 霊界通信コンパクト : コンパクトケース型の通信機。四聖獣事件の際、幽助とぼたんはこの道具で連絡を取り合っていたが、ぼたんの霊界コンパクトは岩本に襲われた際に壊されてしまう。霊界通信コンパクトの名称はアニメ版のもので、原作での名称は不明。
◇ 降魔の剣(こうまのけん、こうまのつるぎ) : 霊界の闇の三大秘宝の一つで、妖毒石で作られた剣。その毒により切った人間全てを魔物に変える。完全に変化する前に柄の中の解毒剤を飲ませれば人間に戻せる。飛影はこの剣で多くの僕を作ろうとし、手始めに螢子を魔物に変えようとした。アニメ版では斬った相手を石化する能力もあった。 : 闇の三大秘宝は三種の神器を元ネタにしており、このアイテムは草薙の剣がモデル。
◇ 暗黒鏡(あんこくきょう) : 声:西村知道 : 霊界の闇の三大秘宝の一つで、満月の日に魔力を放つ鏡。使用者の願いを叶えるが、同時に使用者の命を奪うためその名が付いた。三大秘宝で唯一自我が確認される。蔵馬が「人間としての母・志保利の幸福な人生」を願った際は、幽助が命を少し分けたため(アニメではその気持ちに免じて暗黒鏡が無償で願いを叶えた)、蔵馬は生き延びた。この時「願い主が皆こうだったら自分も暗黒鏡と呼ばれなかっただろう」と呟いていた。幽助は飛影との戦いで暗黒鏡に霊丸を反射させるという機転で飛影に勝利している。 : モデルは八咫鏡。
◇ 餓鬼玉(がきだま) : 霊界の闇の三大秘宝の一つで、人間の魂を吸い取り、とっておく事ができる。剛鬼は餓鬼玉で集めた魂(もしくは魂を抜いた後の人体)は、降魔の剣で生み出された魔物の餌にしようともしていた。 : 三大秘宝は全て奪還に成功したが、降魔の剣は蔵馬の血で錆つき、暗黒鏡は幽助の霊丸で鏡面が割れてしまっていて、閻魔大王が帰ってくるまでに修理は終わらなかったため、コエンマは秘宝強奪の失態が閻魔大王にばれてしまった。 : モデルは八尺瓊勾玉。
◇ 蟲笛(むしぶえ) : 魔回虫と魔回虫が寄生した人間を操ることができる笛。魔回虫が人間界で活動できる生命線でもあり、この笛が壊れると、魔界虫は人間界に適応できずに死んでしまう。朱雀が所持していたが、幽助と朱雀の最後の撃ち合いで生じた衝撃で破壊された。
◇ 氷泪石(ひるいせき) : 氷女の涙が変化した宝石。子を産んだ直後の氷女の氷泪石は通常の氷泪石とは異なるものであり、その子供のものとなる。
◇ 呪符(じゅふ) : 氷女に傷を与える札。垂金は、この呪符を使って、雪菜に涙を流させ、呪符の結界に雪菜を閉じ込めることで逃げなくさせた上、凍気も半減させた。
◇ 鬼殺し(おにごろし) : 酎が持つ魔界の重濃酒。同名の酒(日本酒や焼酎)は日本各地に実在する。暗黒武術会で酎が本気になったときに飲用。妖気を高めることができるが飲んだ直後吐かなくてはならない。アニメ版では小兎が介抱を行った。
◇ 操血瘤(そうけつりゅう) : イチガキが作り出した瘤。人間の背中に植えつけ、その人間の血液を通して、イチガキの命令に従う傀儡にして殺人兵器に変える。第2の心臓にもなっているため、無理に外そうとすれば、宿主を死なせることになる。
◇ 奇美団子(きびだんご) : 黒桃太郎の闇アイテム。ベルトに携行しており、団子の名とは裏腹の煙で吸って食する。これにより、武獣装甲(ぶじゅうそうこう)を行い、魔猿の装(まえんのそう)、魔雉の装(まちのそう)、魔犬の装(まけんのそう)の順に変身していく。使用前に受けたレベル以下の攻撃も通じなくなり、変身時には傷も再生する。一度の戦闘で使えるのは3個まで。
◇ 逆玉手箱(ぎゃくたまてばこ) : 裏浦島の闇アイテム。開けて出た煙を浴びると、使用者以外は若返る。若返る調整は使用者の意思で変化。
◇ 死出の羽衣(しでのはごろも) : 死々若丸の闇アイテム。羽衣を通して、異界への入り口を作り出す。入った相手はランダムにどこかに飛ばされる。
◇ 魔哭鳴斬剣(まこくめいざんけん) : 死々若丸の闇アイテム。弁慶もその魔力を恐れて封印したという剣。怨邪解放の呪鳴を発する魔笛とそれに共鳴・増幅し、衝撃波を繰り出す妖刀が一体となっており、柄の部分を引っ張ることで不気味な顔が出現して、真の形態になる。
◇ 岩鉄斬剣(がんてつざんけん) : 鬼連邪の持つ巨大な刀。
◇ 前世の実(ぜんせのみ) : 魔界で発見されたトキタダレ花の果実を液体に浸したもの。飲めば一定時間前世の姿になる。逆玉手箱の煙の原料。決勝前に鈴木が蔵馬に手渡した。試しの剣同様に実験段階ゆえに副作用の恐れがあり、蔵馬は鴉との戦いの最中、通常よりも早い時間で妖狐化が解けてしまった。しかし、南野秀一の身体に本来の妖狐の力が戻り始めたことに繋がった。
◇ 試しの剣(ためしのけん) : ヒル杉で作られた剣。本体は柄だけで、持つ者の気を吸い取り成長する。刃の部分は持つ者の気と心情により姿を変える。魔哭鳴斬剣の原型。決勝前に鈴木が桑原に手渡した。桑原は「必殺スペシャルソード」と称した。前世の実同様に実験段階ゆえに副作用の恐れがあり、桑原は武術会の後、霊力を一時的に失ってしまうが、次元刀の誕生に繋がった。
◇ 頭伝針(とうでんしん) : 目が見えない者でも脳を通し視覚情報を送る。黄泉が使用。
◇ 瑠璃丸(るりまる) : 雷禅の国の秘宝。幽助は魔界統一トーナメントの選考くじに使おうとして名前を彫ってしまい、北神を驚愕させた。決行の際には瑠璃丸の数を超える参加希望者が集まったため、くじには使われなかった。
◇ 妖力測定機(ようりょくそくていき) : 妖力を計る。S級妖怪にも対応しており妖気計より高性能。しかし妖力が高すぎると計測不能になることもある。
◇ 異次元砲(いじげんほう) : 霊界が神を気取っていたころの旧時代の遺物。審判の門の地下に隠されており、千年紀ごとに人類を粛清していた。発射、自爆、停止の3つのボタンがあり、幽助たちが停止を試みた際には皿屋敷町へ自動発射されるようタイマーが掛けられていた。また、解体を試みると自爆すると記されている。
◇ 白魔装束(しろましょうぞく) : 妖狐蔵馬の着ている装束。気を練り上げて作成。
◇ 気硬銃(きこうじゅう) : 仙水カズヤのみが使える、右腕の仕込み銃。原作とアニメ版では銃のデザインが異なる。 施設・場所・街
◇ 皿屋敷市(さらやしきし) : 幽助たちが住んでいる町。魔回虫事件では魔回虫に操られた人間たちが暴れ、正聖神党事件では、異次元砲の標的にされた。アニメ版第18話でのぼたんの発言から、東京にある町となっている。
◇ 皿屋敷中学校(さらやしきちゅうがっこう) : 幽助たちが通う中学校。公立校なのになぜか留年や退学制度がある。魔回虫に操られた人間たちが暴れた際には休校状態になった。
◇ 雪村食堂(ゆきむらしょくどう) : 螢子の両親が経営している食堂。幽助は魔界に旅立つ前に、この店で螢子が作った料理を食べながら、帰ってくる約束をした。
◇ かいだん商店街 : 幽助たちが住んでいる町の商店街。原作においては、ほとんどの店が万引きの常習犯である幽助を警戒しており、幽助以外の万引きも幽助が行ったことになっている。名称はアニメ版から。
◇ 累ヶ淵中(かさねがふちちゅう) : 皿屋敷中と三図野川を隔てた対岸にある中学校。不良しかいない。通称極道予備校。幽助が死亡している間、皿屋敷市に勢力を伸ばしていた。魔装束事件においては、幽助と桑原と呉越同舟を行う。
◇ 喫茶半殺し(きっさはんごろし) : 元本大介が螢子を脅し連れ込んだ喫茶。累ヶ淵中の不良のたまり場。
◇ 忌野中(いまわのちゅう) : 末吉が通う中学校。
◇ 臨終中(りんじゅうちゅう) : 鮫島が通う中学校。
◇ 三図野川(さんずのかわ) : 皿屋敷中と累ヶ淵中との間にある川。両学校の不良勢力の境界線でもある。
◇ T地区 : 剛鬼が餓鬼玉を使い4人の子供から魂を吸い取った場所。
◇ 仲山総合病院 : 志保利が入院していた病院。蔵馬は、この病院で幽助に事情を説明し、暗黒鏡も使用した。なお、原作では、蔵馬が皿屋敷中まで幽助を迎えに来たが、アニメ版では、幽助が蔵馬の指示で病院に足を運んだ。また、アニメ版では病院の名は出てこず、市立病院と表記された。
◇ 妖魔街(ようまがい) : 四聖獣のアジトがあり、犯罪者たちが住む町。
◇ 裏切りの門(うらぎりのもん) : 迷宮城の中にある門。侵入者が耐え得るギリギリまで重さをかけ侵入者同士の裏切りを誘う。レバーでコントロールされる。
◇ 迷宮城(めいきゅうじょう) : 四聖獣が住む城。彼らは人間界への移住を要求してきたので恐らく迷宮城は魔界にある(ただし、純粋な魔界ではない)。
◇ 氷河の国(ひょうがのくに) : 飛影や雪菜の生まれ故郷。常に真冬のような天気で、周囲は分厚い雲に覆われており、各地を転々としていることから、普通では見つけられない。飛影は時雨の手術を経て手に入れた邪眼を使って、やっと見つけ出した。
◇ 地獄団地跡(じごくだんちあと) : 魔装束の策略により、幽助と桑原が累ヶ淵中の不良たちと決闘する破目になった場所。
◇ 権田医院(ごんだいいん) : 累ヶ淵中の不良に襲われた桐島、大久保、沢村たちが運ばれた病院。桑原の顔なじみ。
◇ 骨爛村(ほねただれむら) : 垂金権造の別荘がある場所。皿屋敷の町から見て隣の県下。アニメでは別荘の位置が骨爛山(ほねただれやま)の裾野、垂金・戸愚呂兄弟の到着時の乗り物が、乗用車から、プロペラ2つのヘリ(タンデムローター)のタラップを降りての登場に変更になっている。
◇ 首縊島(くびくくりとう) : 暗黒武術会が行われる島。普段は人間にも妖怪にも管轄が行われていない無人島。
◇ ホテル首縊(ホテルくびくくり) : 首縊島にあるホテル。暗黒武術会の出場者や観戦者が宿泊している。アニメでは入り口上の外壁に「KUBIKUKURI」の看板が掛かっている。
◇ 冥獄界(みょうごくかい) : 数ある地獄の中で最も重い地獄。それはあらゆる苦しみを1万年かけて与え続け、さらにそれを1万回かけて繰り返す。その後は完全な"無"である。戸愚呂(弟)は霊界裁判において自らこの冥獄界行きを望み、コエンマもこれを承諾した。
◇ ろくろ首町 : さらわれた幽助が監禁されていた四次元屋敷がある町。
◇ 四次元屋敷(よじげんやしき) : ろくろ首町にある屋敷。無名の芸術家が生前経てた屋敷で外観・屋敷内共に異様な作りとなっている。海藤の「禁句」能力が使われている間は門に張ってある紙に禁句の注意事が書かれ、禁句の内容が変わると紙に書かれた文章も変化した。原作とアニメ版では屋敷のデザインが異なる。
◇ 盟王高校(めいおうこうこう) : 南野秀一としての蔵馬や海藤優が通う進学校。皿屋敷市の2つ先の駅にあり、蔵馬の自宅も近くにある。蔵馬と飛影は、この学校の屋上前で黄泉、軀からの言霊を開放した(アニメ版では街中で受け取った直後に解放している)。
◇ 蟲寄市(むしよりし) : 人口25万人の市。能力者たちは皆、この町の住人。
◇ 麻雀クラブつみこみ : 室田がいた場所。
◇ 大凶病院(だいきょうびょういん) : 神谷が働いていた病院。刃霧の攻撃で負傷した室田はここで治療を受けるが、神谷との戦いの場所にもなった。
◇ 入魔洞窟(いりまどうくつ) : 奥に界境トンネルがある自殺の名所。
◇ 蟲寄警察署(むしよりけいさつしょ) : 神谷が取調べを受けていた警察署。
◇ 愚者の森(ぐしゃのもり) : 蔵馬たちが魔界に到達した最初の場所。飛影によると、この辺りの妖怪は比較的大人しいらしい。
◇ 断首台の丘(だんしゅだいのおか) : 幽助たちと仙水が魔界で戦った場所。
◇ 移動要塞百足(いどうようさいむかで) : 軀が住む要塞。フロント部分に「V2」と書かれている
◇ 癌陀羅(がんだら) : 黄泉が統治する国の首都。魔界統一トーナメントでは解放され募集および予選抽選会が行われた。
◇ 北欧館 : 魔界から帰ってきた幽助と桑原、蔵馬が入った喫茶店。
◇ 骸工大付属(がいこうだいふぞく) : 桑原が目指した高校。最終的に補欠合格する。
◇ 私立第一女子(しりつだいいちじょし) : 螢子が通う女子高。
◇ 四谷大(よつやだい) : 螢子が目指す大学。進むのは教育学部。
◇ 海雲学園(かいうんがくえん) : 御手洗が目指す高校。後に合格。
◇ 13層北東部 : 生まれて5年でA級妖怪になった飛影が「忌み子飛影」として有名だった魔界のエリア。 拳法
◇ 霊光波動拳(れいこうはどうけん) : 霊波動(人間の全身を覆っている霊気の流れ)を自由自在に操る幻海が使う拳法。体を治すこともできる。継承者はその証として代々霊光玉を受け継ぐ試練を課される。因みに、霊光波動拳次期正統継承者であるはずの幽助は回復力を高める方法や霊波動を爆発的に高めるといった極々基礎の技術しか習得していない。
◇ 邪王炎殺拳(じゃおうえんさつけん) : 飛影が使う魔界の炎を操る拳法。人間界で魔界の炎を呼び出すことが困難な場合、人間界の炎でも使うことはできるが威力は半減する。大量の妖気を消費すれば人間界でも魔界の炎が扱えるようになり、魔界の黒龍の召喚も可能となる。 : 拳を極めれば黒龍を体に取り込むことにより術師の妖力を爆発的に高めることができるが、使用後に約6時間ほどの睡眠が必要になるのはいかに技を極めても避けられない。
◇ 裂蹴拳(れっしゅうけん) : 上半身は防御に徹し威力の高い蹴りで相手を倒す足技主体の拳法。肉弾系格闘技では史上最強とされている。あらゆる体術を修得および鍛錬した後でしか、習うことができないとされている。
◇ 霊光裂蹴拳(れいこうれっしゅうけん) : 仙水独自の拳法。裂蹴拳に霊力を組み合わせることで編み出された。
◇ 暗黒雷迅拳(あんこくらいじんけん) : 朱雀が使う拳法。雷と妖気を融合させた「妖雷波」というエネルギーを繰り出す拳。普通の人間であれば触れただけで炭になるほどの威力を持つ。幽助はこれを食らったとき、「猛毒入りの高圧電流みたいだ」と称している(原作)。 その他
◇ 霊界獣(れいかいじゅう) : 霊界獣の卵から生まれる生物。持ち主の心の栄養で育ち、卵から孵った後は後は持ち主の分身にもなり、本体の感情や体調の変化が伝わるようになる。悪の心で育てば、怪物として生まれ、持ち主を捕食してしまう。火事場から螢子と幽助自身の肉体を救うために、幽助が卵の中に集めた徳をコエンマが解放することで光のトンネルを作り出したこともあるが、アニメ版では、コエンマは関わらず、卵を犠牲にすることで発動する展開に変更されながらも自分の蘇生よりも螢子を助けるほうを選んだ幽助に心動かされたコエンマの手で卵は消滅を免れた。
◇ 夢枕(ゆめまくら) : 霊が現世の人間の夢の中に入り込む行為。幽助は自分の遺体の火葬を止めるように螢子に頼んだ際と桑原の勉強を手伝った際に行った。
◇ 臨界行(りんかいぎょう) : 死ぬ寸前まで行う修業。幻海によると、スポーツでも似た方法があるが、そちらは、もっと安全に気を配るとのこと。幻海は幽助への最初の修業の一環で行い、限界を超えた自分を制御する方法は、心を1つにすることも教えた。
◇ 半妖怪(はんようかい) : 人間界にも名前と籍がある妖怪。
◇ 魔装束(ましょうぞく) : 半妖怪のみで構成されたチーム。皿屋敷のトップになるため累ヶ淵を煽り浦飯、桑原に差し向けたが、蔵馬に真実を暴露された上に、チーム自体は飛影に壊滅させられ(飛影曰く「養殖人間一匹分の力にもならないゴミの山」)、リーダー格2人は累ヶ淵中にボコボコにされた。
◇ 氷女(こおりめ) : 雪女の正体。女性だけの種族であり、治癒能力や冷気発生能力を持つが、最大の特徴は氷泪石を作り出す力にある。百年周期で自然に子供を産むが、異種族と交わった場合、残虐な男児・忌み子が産まれる。
◇ BBC(ブラック・ブック・クラブ、ブラック・ブラック・クラブ) : 裏社会を牛耳る実業家たちで構成された闇のサロン。原作での正式名称はブラック・ブック・クラブだが、アニメ版ではブラック・ブラック・クラブに変更。ギャンブルだけでなく、あらゆる生物の売買も目的としている。雪菜救出の際、垂金とモニター越しに5人が集結した際、垂金が「1人も欠席はいない」と発言したことから、全6人構成であることを確認できる。名前が判明しているキャラは、垂金、左京、権田原、豚尻の4人。残りの2人は細身で坊主頭の男性とメガネとヒゲと坊主頭の和服の老人。暗黒武術会への参加は彼らでも全財産を投資せざるを得ない。
◇ 元気飲料ぴええる多気(ぴええるたき) : 暗黒武術大会前日、ホテルで桑原が持参したもの。アニメ版では烏龍茶に変更。
◇ オレンジジュース : 準決勝戦開催前に左京が戸愚呂(弟)にオーナーたちを始末させた後戸愚呂(弟)に酒の誘いを持ち出したが断り、代わりに戸愚呂(弟)が提案した飲料。アニメ版では烏龍茶でも構わないと提案した。
◇ 清酒美少年 : 温子が準決勝の前に幽助たちの部屋に来て飲んだ酒。「美少年」は、実在する日本酒。
◇ 清酒18才 : 温子が準決勝の前に幽助たちの部屋に来て飲んだ酒。
◇ 幻魔獣(げんまじゅう) : 邪から生まれた。魔金太郎、黒桃太郎、裏浦島たちがそうである。
◇ 億年樹(おくねんじゅ) : 魔界統一トーナメントのリングとして使用された超巨大植物。
◇ 魔界衛星666 : 暗黒武術会決勝戦を放送するための衛星。
◇ サタニズムTV : 暗黒武術会決勝戦を独占放送している局。
◇ 境界トンネル : 魔界と人間界を繋ぐ異次元トンネル。自然発生する空間のひずみと人間が霊力を用いて開くなど数種類あり、作中で登場する人間界在住の妖怪は自然発生するひずみ、あるいはBBCが開いたトンネルを通って人間界へ訪れている。 : 意図的に開かれた場合には四段階に分けて徐々にその規模が広がる。《第一段階…人間界で瘴気が濃くなり、普通の人間が視認できない魔回虫が出現する。第二段階…魔界の力の影響で人間に特殊な能力を持った人間が現れる。第三段階…凶暴で知性が乏しいD級妖怪が生まれ出す。第四段階…C級とB級の妖怪が人間界と魔界を行き来できるようになる》。 : BBCが開いたトンネルは霊能力者による呪術とそれに通じる装置を用いた物の2つがあるが、どちらも直径10m程度の小さな穴であり、低級妖怪しか召喚できないが、それでも莫大な費用を要する。左京は暗黒武術会の優勝賞金をトンネルを開くための装置の資金にしようとしていた。 : 仙水は樹の力で入魔洞窟内に巨大な境界トンネルを開けさせたが、霊界特防隊の手で塞がれる。 : 特防隊は幽助、蔵馬、飛影の3人を魔界に送り出すための境界トンネルをあっという間に展開した。
◇ 能力者/領域(テリトリー) : 境界トンネルの影響で不思議な能力を持った人間たちと彼らが作る空間。領域の半径は個人差があり、広い場合には100m単位の物もあるが、能力者によっては通常とは全く違う空間になることもある。 : 能力を発現した彼らは霊能力者でもあるので、霊感に優れた人間や知性に優れた妖怪が領域に入り込んだ時には違和感を感じる。能力の発現は職業や過去の生い立ち、生活環境が大きく影響しており、能力の詳細もその名前に沿ったものである。 : 能力者の力は領域半径を問わずに非常に特殊かつ強力なものであり、領域半径が狭い城戸ですら幽助を身動き一つとれなくしてしまい、能力の中には一切の暴力行為が出来ず、能力者の能力に従うしかない物もある。
◇ Tシャツ : 入魔洞窟に向かう幽助が途中で買ったTシャツ。980円。
◇ ゲームバトラー : 天沼が使ったゲームソフト。雑誌にも紹介され、「バトラーパーティ」という新語も生み出した人気ゲーム。1勝負ごとに様々なジャンルのゲームが無作為に選出され、3体の「ゲー魔人」に勝つとボス「ゲー魔王」との勝負になる。原作では蔵馬、幻海、海藤、御手洗がプレイ経験が有り、幽助はゲーム自体は知っていたがやったことがない(アニメ版では幽助もプレイしているシーンが描かれる)。そのうち幻海は一度だけクリアしており、海藤はクリア率7割から8割、蔵馬はクリア率は不明だが、天沼は「俺以上にクリア画面を見ているだろう」と言っている。
◇ 魔族大隔世(まぞくだいかくせい) : 人間と交わったA級以上の魔族が、意図的に遺伝情報を何十代も後に発現させる極端な隔世遺伝。
◇ 食脱医師(くだくすし) : 雷禅がくどいた女が就いていた職。病気などで死んだ人間の腐肉を食べて免疫を作り、自らの血や肉を薬として同様の病を患っている人間に与えて病を癒す。
◇ 武装教団正聖神党(ぶそうきょうだんせいせいしんとう) : 霊界の過激派宗教団体。元霊界特防隊隊長・大竹が所属。自分たちを神の使い、魔界の住人を異種族ではなく悪魔、とそれぞれ信じており、以前は霊界の主流派で、人間の退廃を千年周期で地球の気をエネルギー源とした異次元砲や天変地異によって「天罰」として粛正していた。一方で、究極の教えとして「第三者の選択」という概念も持っており、最後の選択は第三者に委ねることにしている。原作終盤のエピソードにて魔界の住人と現体制に対してテロを行う。
◇ 天地頭落(てんちとうらく) : イラストの酎が持っていた酒。

● 書誌情報


◎ 単行本
冨樫義博 『幽☆遊☆白書』 集英社〈ジャンプ・コミックス〉、全19巻
巻数サブタイトル  初版発行日(発売日)ISBN
 1  さよなら現世の巻  1991年4月15日(4月10日)  
 2  黄金(きん)色のめざめの巻  1991年6月15日(6月10日)  
 3  魔性の森の巻  1991年9月15日(9月10日)  
 4  妖魔街からの挑戦状の巻  1991年11月15日(11月8日)  
 5  心をひとつに!の巻  1992年3月15日(3月10日)  
 6  暗黒武術会開幕の巻  1992年6月15日(6月10日)  
 7  ナイフエッジ・デスマッチの巻  1992年8月9日(8月4日)  
 8  霊丸を超えろの巻  1992年10月7日(10月2日)  
 9  最大の試練の巻  1992年12月7日(12月2日)  
 10  許せないの巻  1993年2月9日(2月4日)  
 11  喰うか喰われるかの巻  1993年4月7日(4月2日)  
 12  決定戦開始の巻  1993年6月9日(6月4日)  
 13  遺志を継ぐ奴等(もの)の巻  1993年8月9日(8月4日)  
 14  血塗られた過去の巻  1993年10月9日(10月4日)  
 15  瀬戸際の対峙の巻  1993年12月7日(12月2日)  
 16  魔界への突入の巻  1994年3月9日(3月4日)  
 17  それぞれの決心の巻  1994年6月8日(6月3日)  
 18  魔界統一トーナメント  1994年9月7日(9月2日)  
 19  それから…  1994年12月7日(12月2日)  


◎ 完全版
2004年8月から2005年3月にかけて全15巻が毎月2冊ずつ(最終月のみ1冊)刊行。また完全版刊行に合わせて、『幽☆遊☆白書』初となるキャラクターブック、『幽☆遊☆白書』および冨樫義博初となる画集(A4判)も発売された。この出来事を、冨樫は全く予想していなかったどころか、最終巻(19巻)の表紙が『幽☆遊☆白書』連載時最後の仕事で、「もうこいつら(幽助、桑原、蔵馬、飛影)に色塗ることもないだろう」と思いながら描き下ろしていたと語る。
巻数発売日ISBN
  1   2004年8月4日  
  2  
  3   2004年9月3日  
  4  
  5   2004年10月4日  
  6  
  7   2004年11月4日  
  8  
  9   2004年12月3日  
  10  
  11   2005年1月5日  
  12  
  13   2005年2月4日  
  14  
  15  2005年3月4日  


◎ 文庫版
集英社文庫より2010年11月から毎月1巻ずつ、全12巻が刊行された。1巻で原作者冨樫義博による刊行にあたっての一言、12巻で描き下ろし漫画、3 - 4巻でアニメのプロデューサー荻野賢、キャラクターデザイナーの北山真理のインタビューが掲載された。 1巻の作者一言では、現在の自分は別物であること、当時思い出として、銀行の支店に通され、支店長からサインをすすめられた後、雑談を交わしたが作品タイトルを間違えられ相槌を2度返した以後のことは覚えていないとの一言を述べている。 北山のインタビューによると、男性読者には戸愚呂(弟)が人気があり、戸愚呂(弟)が描かれたPOPが文庫版の宣伝に使われた、女性の人気が高い鴉が表紙の7巻においては、女性店員による手書きPOPがあちこちの書店で立ったという。 最終巻には「感謝の気持ちを込めての」本編以来の「味わい深い」描き下ろし漫画が掲載された。内容は、腹部に「凶」と書かれたパンダが、口から血を流して倒れている螢子を見て激高し立ち向かって来た幽助の頭を破裂させ、さらに待ち構えていた飛影、蔵馬を一撃で倒すというもので、セリフだけが作品に対する思い入れと今後の創作への抱負、読者への感謝のコメントになっている。なお桑原は最後の一コマで指を突き立てながらの締め括りの挨拶でのみ登場した。
巻数発売日ISBN
  1  2010年11月18日  
  2  2010年12月15日  
  3  2011年1月18日  
  4  2011年2月18日  
  5  2011年3月18日  
  6  2011年4月15日  
  7  2011年5月18日  
  8  2011年6月17日  
  9  2011年7月15日  
  10  2011年8月18日  
  11  2011年9月16日  
  12  2011年10月18日  


● 担当編集者
初代の高橋俊昌は、冨樫のデビュー前から担当していた。途中から嶋智之に引き継がれた。 また、次回作の担当である佐々木尚は、本作品終了以降には担当を務めていた。

● アニメ


● 舞台
舞台「幽☆遊☆白書」のタイトルで、2019年8月28日から東京・シアター1010をはじめとした4都市にて上演。脚本・演出は御笠ノ忠次が担当。 第2作目が、舞台「幽☆遊☆白書」其の弐のタイトルで、2020年12月5日から東京・品川プリンスホテル ステラボールをはじめとした3都市にて上演。当初は12月4日に開幕予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で初日が1日後ろ倒しとなった。脚本は御笠ノ忠次から改名した伊藤栄之進、演出には前回から続ける伊藤の他に加古臨王と荒木宏文が加わった。

◎ 上演日程

◇ 舞台「幽☆遊☆白書」
・ 2019年8月28日 - 9月2日 東京・シアター1010
・ 同年9月4日 - 8日 大阪・森ノ宮ピロティホール
・ 同年9月10日 - 12日 福岡・ももちパレス
・ 同年9月20日 - 22日 愛知・一宮市民会館
◇ 舞台「幽☆遊☆白書」其の弐
・ 2020年12月5日 - 15日 東京・品川プリンスホテル ステラボール
・ 同年12月18日 - 20日 大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
・ 同年12月23日 - 30日 京都・京都劇場

◎ キャスト(舞台)

・ 浦飯幽助 - 崎山つばさ
・ 桑原和真 - 郷本直也
・ 蔵馬 - 鈴木拡樹
・ 飛影 - 橋本祥平
・ 雪村螢子 - 未来
・ 浦飯温子 - 角島美緒(初演のみ)
・ ぼたん - 平田裕香
・ 剛鬼 - 新田健太(初演のみ)
・ 幻海 - エリザベス・マリー
・ コエンマ - 荒木宏文
・ 朱雀 - 木津つばさ(其の弐のみ)
・ 青龍 - 榎木智一(其の弐のみ)
・ 雪菜 - 田上真里奈(其の弐のみ)
・ 左京 - 荒木健太朗(其の弐のみ)
・ 戸愚呂弟 - 片山浩憲(其の弐のみ)
・ 戸愚呂兄 - 中河内雅貴(其の弐のみ)

● 実写ドラマ
2023年12月14日より、Netflixにて世界190か国向けに配信。主演は北村匠海。

◎ キャスト(実写ドラマ)

・ 浦飯幽助 - 北村匠海
・ 桑原和真 - 上杉柊平
・ 蔵馬 - 志尊淳
・ 飛影 - 本郷奏多
・ 雪村螢子 - 白石聖
・ ぼたん - 古川琴音
・ 雪菜 - 見上愛
・ 鴉 - 清水尋也
・ コエンマ - 町田啓太
・ 幻海 - 梶芽衣子
・ 左京 - 稲垣吾郎
・ 戸愚呂兄弟 -
・ 浦飯温子 - 伊藤歩
・ 剛鬼 - 勝矢
・ 武威 - 荒井敦史
・ 垂金権造 - 春海四方
・ 運転手 - 野添義弘
・ マサル - 森優理斗
・ マサルの母親 - 肘井ミカ
・ 岩本 - 蔵原健
・ 桐野 - 佐久本宝
・ 沢村 - 東景一朗
・ 桐島 - 中谷太郎
・ 大久保 - 福田航也
・ 加藤 - 市川理矩
・ 螢子の父 - 嶋村太一
・ 螢子の母 - 藤倉みのり
・ 志保利 - 相築あきこ
・ 筒井 - 青木健
・ 村瀬 - 大河内浩
・ 猿渡 - 金山一彦
・ 神楽坂 - 明樂哲典
・ 廣岡 - 廣田高志

◎ スタッフ

・ 原作 - 冨樫義博『幽☆遊☆白書』(ジャンプ・コミックス刊)
・ 脚本 - 三嶋龍朗
・ 監督 - 月川翔
・ 音楽 - やまだ豊
・ VFXスーパーバイザー - 坂口亮(Scanline VFX)
・ エグゼクティブ・プロデューサー - 坂本和隆(Netflix)
・ プロデューサー - 森井輝
・ 制作協力 - THE SEVEN
・ 制作プロダクション - ROBOT
・ 企画・製作 - Netflix

「幽☆遊☆白書」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2024年5月5日1時(日本時間)現在での最新版を取得

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