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『映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ心がつなぐ奇跡のメロディ♪』(えいが スイートプリキュア とりもどせこころがつなぐきせきのメロディ)は、2011年10月29日公開の劇場用アニメーション映画。
キャッチコピーは「映画に新しいプリキュアが登場」、「音楽の国で希望のシンフォニーが鳴り響く」。
● 概要
プリキュアシリーズ映画作品の第11作目であり、『スイートプリキュア♪』の単独映画作品。テレビアニメ放送開始前から、単独劇場版の制作決定と公開年月が公表されていた。
今までのシリーズの単独映画は、テレビ本編の番外編という位置づけだったが、本作は初めて本編との関連性を明示しており、本編における36話と37話の間の出来事を描き、中盤のクライマックスの展開を補填するサイドストーリーだとされている。このような連動を行うことになった背景として、テレビシリーズのプロデューサーで、本映画作品でも企画・プロデュースを担当した梅澤淳稔は、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生に伴いテレビシリーズの放送スケジュールにずれが生じ、キュアミューズの正体が判明する時期と映画の上映時期が重なったことを挙げている。このため2月の時点で映画の企画が立ち上がりシナリオも組み上がっていたのを全部白紙にした上で、本編と連動させて盛り上がってしまおうと方針を転換したという。
プリキュアの単独映画は、基本的に本編では登場しない異世界を舞台にしているが、本作ではメイジャーランドを舞台としており、そこで暮らす少女の家族の物語となる。これに関連して本作オリジナルのゲストキャラクターには、本編には登場していないメイジャーランドにまつわる人物が登場する。特にキュアミューズについては上映直近の話である35話・36話で正体が判明するため、それを秘匿する意味で、特報や予告編、キービジュアルなどではこれまでの黒い仮面姿のミューズを登場させる一方で、真の姿のミューズについても、これまでのミューズとは別の、新しいプリキュアの登場を示唆する形でその姿を見せていた。また公式サイトのイラストでもミューズのキュアモジューレを、胸の前で手を組ませたりハミィを抱かせたりして隠したほか、キャスト部分でも役名は一切掲載されていなかった。
本作でも鑑賞者参加型のシステムは継続され、今回は「ミラクルライトーン」というミラクルライトが中学生以下の子供に配布される。それと同時に前作では廃止されたミラクルライトの使用解説が本作では復活、本作ではハミィとフェアリートーン全員の計9名で行う。さらにエンディングにはCGダンスが盛り込まれる前にダンスの説明も挿入され、「前説、本編、後説」の構成を70分でまとめている。
スタッフは、『スイートプリキュア♪』の本編で初めてプリキュア作品に携わるようになった池田洋子を監督に起用、女性監督としては前年の『映画 ハートキャッチプリキュア 花の都でファッションショー…ですか?』の松本理恵に続いて2人目となる。
上映の最後には映画情報が流れ、「新しい展開」として『映画 プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち』を制作し、2012年3月に公開する予定であることが発表されている。
全国168スクリーンの公開ながら、2011年10月29、30日の初日2日間で興収1億9,741万8,400円、動員18万1,020人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第3位となった。
● ストーリー
父であるメフィストが善の心を取り戻し、アコはキュアミューズの役目も終わったとして父と共にメイジャーランドへ帰ることになった。その時、突然街にハウリング音が鳴り響き、街から音楽が消えてしまう事件が発生する。メイジャーランドに連絡を取ろうとするも、何故か反応が無い。
心配に思った響達はメイジャーランドに向かうが、いつも音楽で満ち溢れていたかつての面影は無く、音楽が消え世界は荒れ果て、人々は石のように無表情となり、音の鳴らない楽器を弾き続けたままだった。唯一動いていたアコの友達のスズは、このようになったのはアフロディテが突如変貌し、音楽を奪ってしまったからだと言う。真相を確かめるべく、アコとメフィストはアフロディテのいる城へ向かうがアコは囚われ、響達は去ってしまったスズを追いかけた先でアフロディテの配下『メイジャー3』と交戦となる。
それぞれの戦いの最中、アフロディテはノイズの部下『ハウリング』によって身体を乗っ取られていたという真相が明らかとなる。選択を迫られたメフィストの命がけの行動によって、ついにハウリングはアフロディテの身体を開放した。
ようやく姿を表したハウリングとプリキュアの戦いが始まるが、ハウリングの強大な力にプリキュア達は為すすべなく倒されてしまう。だが、倒れたメロディにクレッシェンドトーンの力を与えられ、彼女はクレッシェンドキュアメロディとなって復活する。そして仲間達は力を合わせ、ついにハウリングを撃破、メイジャーランドには平穏が戻った。
アコはこの戦いを通じて、まだ自分の使命が終わっていないことを悟る。そして断腸の思いで再び両親と別れ、すべてを終わらせるため響達と加音町へと戻っていった。
● 登場人物
◎ 本編からの登場人物
ここでは本作での主な役回りなどについて記載する。テレビ本編での基本的な設定は『スイートプリキュア♪』を参照。
◇ 北条 響(ほうじょう ひびき) / キュアメロディ / クレッシェンドキュアメロディ
: 声 - 小清水亜美
: 物語序盤では、アフロディテが事件を起こしたと聞いて落ちこむアコを励まし、彼女にアフロディテに会うよう託す。
: そのあとはメイジャー3のネガトーンと戦闘になり、はじめはキュアリズムとくっつく攻撃をうけて苦戦するが、結果としてネガトーンを浄化する。
: 物語中盤ではシャープと戦闘になり、打撃や炎攻撃をうけて負傷するが、仲間たちの歌を聴いたことで立ちなおって逆転する。
: 物語終盤ではキュアリズムを痛めつけるハウリングに憤慨するが、ハウリングの攻撃を一方的にうけたことで気絶する。だが、クレッシェンドトーンの力で「クレッシェンドキュアメロディ」へとパワーアップして復活する。
: 最終的には仲間たちとともに、ハウリングを倒すことに成功した。
◇ 南野 奏(みなみの かなで) / キュアリズム
: 声 - 折笠富美子
: 冒頭では、早朝の部屋のベランダにメフィストがいるのに気づいて仰天する。
: 物語中盤ではメイジャー3にはじめは惚れるが敵とわかると警戒し、メイジャー3のネガトーンと戦闘になり、結果として勝利する。
: 物語終盤ではナチュラルと戦闘になり、彼の「ギガサンダー」をうけて負傷するが、仲間がいることから気をとり戻して逆転する。
: そのあとはハウリングの手に捕まり、腹を握り潰されて苦しみ、その間に痛めつけられるキュアメロディを見て涙を流すが、クレッシェンドキュアメロディによって救出され、最終的には仲間とともにハウリングを倒した。
◇ 黒川 エレン(くろかわ エレン) / キュアビート
: 声 - 豊口めぐみ
: 物語序盤ではメイジャーランドに出向く際には本で得た知識を参考に、時代劇の町娘のような旅装をした。
: 物語中盤ではメイジャー3のネガトーンと戦闘になり、腹に輪のようなものを締めつけられる。そのあとは、ハミィを助けだす。
: 物語終盤ではフラットと戦闘になり、はじめは腹にパンチや蹴りをうけて負傷するが、勇気をくれる歌のために立ちなおって逆転する。
: 最終的にはハウリングの攻撃をうけて戦闘不能になるが、結果として仲間とともにハウリングを倒した。
◇ 調辺 アコ(しらべ アコ) / キュアミューズ
: 声 - 大久保瑠美
: 冒頭では、メフィストが警察に連行されたことをうけて交番へ向かい、父が問題を起こしたことに謝罪する。
: 物語序盤では、自分がプリキュアとしての役目を終えたことでメイジャーランドに帰還することを決め、奏太たちに別れを告げる。
: 物語中盤では友だちのスズに絶交され、メフィストには自分の好きな歌を忘れたと勘違いして憤慨する。
: そのあとはアフロディテに直接出会い、母が事件を起こしたことを信じないでいたが、アフロディテによって音楽を封じる空間に閉じ込こめられる。
: そのあとはメフィストによって救出され、メフィストが自分の好きな歌を覚えていたことに謝罪したが、アフロディテが死を覚悟していたことに動揺する。
: そのあとは再びプリキュアになり、ハウリングに立ち向かうが、強力な攻撃をうけて戦闘不能になる。
: 最終的には事件が解決したあともプリキュアになることを誓い、ノイズに対抗するためと仲間たちと一緒にいたい理由で人間界へと戻った。
◇ ハミィ
: 声 - 三石琴乃
: 響のジョギングにつき合っていたが、居眠りをしていたためにフェアリートーンに無理やり交番まで連れて行かれる。
: メイジャーランドではヒーリングチェストの管理を任されるが、うっかり道中に置いてきてパニック状態に陥っていた。
◇ フェアリートーン
: 声 - 工藤真由
: ハミィとともにメイジャーランドへ向かう。
◇ クレッシェンドトーン
: 声 - 西原久美子
: すべての音を生みだす力として、「ヒーリングチェスト」とともに敵側から狙われる。
: 本作では危機を察知して自ら語りだしたり、スズに助言を送っている。
◇ アフロディテ
: 声 - 日髙のり子
: 音楽を愛する人物であったが、突如国中に音楽を否定するような言葉とともに音楽を奪うと宣言し、変貌を遂げる。
: 茨のようなものに包まれ、部下へ指示を下す以外は身動き一つしないなど、普段とは違う様子を見せている。
: 本作においてはハウリングの襲撃をうけ、やむを得ずハウリングを自身に封印しようとして、逆にハウリングに体を操られていた。
◇ メフィスト
: 声 - 堀内賢雄
: 冒頭、アコの友人である奏太に挨拶するために南野家を訪問するが、誤って奏の部屋にベランダから来たため、駆けつけた警察に連行される。
: そのあとは、異変の起きたメイジャーランドへと向かう。
: 難しい年ごろになったアコの態度もあって、「娘に信用されていない」と父親としての自分に情けなさを感じている。
: 本編の展開とは異なり、黒いスーツ姿に身を包んでいる以外は、ノイズに操られていたときと同じ肌色や顔立ちをしている。
◇ 南野 奏太(みなみの そうた)
: 声 - 小林由美子
: メフィストに驚いた奏の悲鳴を聞き、バットでメフィストに殴りかかろうとする。
: アコが故郷へ帰ると知って残念がるが、アコがそれほど寂しそうな素振りを見せなかったことに腹を立て、喧嘩になる。
◇ 調辺 音吉(しらべ おときち)
: 声 - 園部啓一
: メフィストが連行されたという件を電話で知らされ、自転車で交番に駆けつける。
: そのあとは、メイジャーランドの危機を察知して響たちに事件解決を託す。
◎ 本作のオリジナルキャラクター
◇ スズ
: 声 - 南央美
: メイジャーランドに暮らす少女で、アコの友人。一人称は「わたし」。
: 世界から音楽が消失したことで、両親が音のない楽器を弾き続けるという状態になり、悲しみにくれる。
: 今回の事件の犯人とされるアフロディテを憎むあまり、アコとケンカになる。また上映時期にあたる10月8日から11月13日には横浜市営地下鉄でもスタンプラリーが行われている。
・ 環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室によるチャレンジ25キャンペーンとタイアップし、キャンペーン啓発のタイアップポスターの無料配布を行った。
・ チキータがタイアップによるプレゼントキャンペーンを行い、対象商品のバーコード集めて送ることで映画鑑賞券や玩具、現金、レターセットのプレゼントを行った。
・ シダックスは子供連れのケータイ会員向けに塗り絵と鑑賞割引券を配布し、塗り終わった塗り絵を特設サイトにアップロードして応募することで抽選で特製パンフレットがプレゼントするキャンペーンを行っている。
・ gooはトップページを『スイートプリキュア♪』仕様のデザインに変更できるほか、デザインを変えて音符を見つけて応募することでキュアミューズverのキュアモジューレかキュアミューズのキュアドールが抽選でプレゼントされるキャンペーンを行っている。
・ ナムコは「ナムコ プリキュア大好きフェスティバルff(フォルティシモ)」として、直営店でプレゼントがもらえたりオリジナルのプライズ景品をおくキャンペーンを行っている。
・ ジャルパックは、前年の『ハートキャッチプリキュア』同様に旅行ツアーを企画、「プリキュアづけ グアム4・5日間」という、ホテル・ニッコー・グアムに宿泊し、プリキュアシリーズの映画作品が見放題やプリキュアのなりきりコスチュームで着られるなどの旅行ツアーを開催している。
「映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ! 心がつなぐ奇跡のメロディ♪」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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