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『劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY』(げきじょうばんブリーチ メモリーズ・オブ・ノーバディ)は、2006年12月16日に公開された日本の長編アニメーション映画。久保帯人による漫画作品『BLEACH』を原作とするテレビアニメシリーズの劇場版アニメーション第1作。阿部記之が監督を務め、studioぴえろが制作した。
アメリカ合衆国では2008年6月11日から12日まで限定劇場公開された。
黒崎一護とオリジナルキャラクター・茜雫の交流を軸に描いた物語が展開される。
● あらすじ
空座町に欠魂と呼ばれる謎の霊生物が大量発生するという異変が起き、死神代行・黒崎一護は朽木ルキアとともに現場へ向かうが、そこに突如として死神の少女・茜雫が現れる。所属をはぐらかし、自らの素性を明かそうとしない茜雫に振り回され、一護は町中を走りまわる羽目になる。同じころ、尸魂界(ソウル・ソサエティ)でも上空に空座町の風景が浮かび上がるという異変が発生する。世界崩壊の前触れとされるこれらの現象は、現世と尸魂界の狭間に広がる断界の中に出現した新たな空間・叫谷が急速に拡張を続け、ふたつの世界に密着したことで起きたものであった。浦原喜助は、一連の現象を起こした首謀者は、輪廻を外れた魂魄から抜け落ちた記憶の集合体・思念珠を探しているのではないかと推測し、自身が敵の素性について調べている間、一護に思念珠を探すよう要請する。あてもなく思念珠を探す一護に呆れた茜雫は、一護の手伝いをすると約束するが、その矢先、厳龍率いる闇の一族・ダークワンが茜雫を狙って現世に放たれる。安全のため黒崎家に泊まることになった茜雫は、楽しそうな一護の家族を見て、自らの家族のことも語ろうとするが、さまざまな生前の記憶が入り混ざり混乱をきたす。
翌日、思念珠を探していた一護と茜雫は、車で事故に遭い亡くなった魂魄の少年と出会い、事故で離ればなれになったという父親を探して町を歩きまわる。再会を果たした少年と父親は、茜雫のまわりに集まっているたくさんの魂魄によってここを見つけることができたといい、その魂魄は茜雫が呼んでくれたのだと礼を述べるが、茜雫は親子の言葉の意味を理解できず動揺する。そのようななか、一護と茜雫の近くで穿界門が開かれ、中央四十六室からの厳令を受けた死神たちが茜雫の身柄を拘束するために派遣されてくる。尸魂界は、茜雫こそが現世に戻った思念珠であり、厳龍の目的を思念珠の力を利用した世界破壊であると結論づけたのであった。尸魂界の決定に一護は反発してみせるが、そこにふたたびダークワンが現れ、茜雫は叫谷へと連れ去られてしまう。
かつて尸魂界の覇権争いに敗れ、尸魂界を追われた一族の末裔である厳龍は、宿願とする世界崩壊を果たすため、現世と尸魂界を思念珠の力で引き寄せ衝突させることを企てていた。茜雫は欠魂の依り代として叫谷の中央に備え付けられ、やがて叫谷との融合を始める。涅マユリは、隊首会の席で思念珠と欠魂の性質について説き、これを利用したダークワンの目論みにより、世界崩壊まであと1時間しかないことを告げる。隊首会に乗り込んだルキアは、茜雫を救うため叫谷に向かった一護への援軍を求めるが、山本総隊長はその要請を一蹴し、鬼道砲により叫谷と密着している接地面を空間ごと消滅させることを決断する。
叫谷でダークワンと交戦していた一護のもとに、ルキアをはじめとする護廷十三隊の死神たちが命令を侵し集結する。各所で繰り広げられる戦闘の末にダークワンは殲滅され、厳龍との激闘を制した一護の手によって茜雫は奪還される。鬼道砲が発射され、叫谷が崩壊を始めるなか、一護たちは現世への帰還を果たす。瀞霊廷は歓喜に湧くが、尸魂界と現世の間には引力が生じており、すでに融合を始めていた。茜雫は一護と世界を守るため、断界面で自らの近くにいる欠魂たちのエネルギーを爆発させ、ふたつの世界の融合を回避させる。
力を使い果たした茜雫は、自分が現世で生きていたことを確かめたいと願い、一護に背負われ生前の記憶に残る墓地を訪れる。墓碑に茜雫という名前は刻まれていなかったが、一護から「お前はこの街で生きてきた、家族もちゃんといた」と伝えられると、安心し、一護にまた会えることを確かめ、静かに消えていった。そこにルキアが近づき「もうすぐ、欠魂のエネルギーが尽きる。そして、茜雫についてのすべては、我々の記憶から消えるであろう。」と告げる。
日常に帰った一護のもとへ、突風とともにどこからか赤いリボンが運ばれてくる。それを掴んだ一護の前を、茜雫によく似た少女が髪をなびかせて走り抜けていく。一護はしばらくリボンを見つめ、ふたたび歩き出す。
● 登場人物
◇ 黒崎一護(くろさき いちご)
: 声 - 森田成一
: 本作の主人公。死神代行を務める高校生。任務のさなかに茜雫と出会う。
◇ 朽木ルキア(くちき ルキア)
: 声 - 折笠富美子
: 護廷十三隊十三番隊所属の死神。一護の家に居候している。
◇ 山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさい しげくに)
: 声 - 塚田正昭
: 護廷十三隊総隊長・一番隊隊長。
◇ 砕蜂(ソイフォン)
: 声 - 川上とも子
: 護廷十三隊二番隊隊長。隠密機動・刑軍を率いる。
◇ 朽木白哉(くちき びゃくや)
: 声 - 置鮎龍太郎
: 護廷十三隊六番隊隊長。ルキアの義兄。
◇ 京楽春水(きょうらく しゅんすい)
: 声 - 大塚明夫
: 護廷十三隊八番隊隊長。
◇ 日番谷冬獅郎(ひつがや とうしろう)
: 声 - 朴璐美
: 護廷十三隊十番隊隊長。尸魂界と現世の伝令役を務める。
◇ 更木剣八(ざらき けんぱち)
: 声 - 立木文彦
: 護廷十三隊十一番隊隊長。
◇ 涅マユリ(くろつち マユリ)
: 声 - 中尾隆聖
: 護廷十三隊十二番隊隊長・技術開発局局長。
◇ 浮竹十四郎(うきたけ じゅうしろう)
: 声 - 石川英郎
: 護廷十三隊十三番隊隊長。鬼道砲の使用を決断した総隊長に対し、尸魂界にも現世にも甚大な被害がおよぶ恐れがあるとして思いとどまるよう進言する。
◇ 吉良イヅル(きら イヅル)
: 声 - 櫻井孝宏
: 護廷十三隊三番隊副隊長。
◇ 阿散井恋次(あばらい れんじ)
: 声 - 伊藤健太郎
: 護廷十三隊六番隊副隊長。ルキアの幼馴染。
◇ 射場鉄左衛門(いば てつざえもん)
: 声 - 西凛太朗
: 護廷十三隊七番隊副隊長。
◇ 檜佐木修兵(ひさぎ しゅうへい)
: 声 - 小西克幸
: 護廷十三隊九番隊副隊長。
◇ 松本乱菊(まつもと らんぎく)
: 声 - 松谷彼哉
: 護廷十三隊十番隊副隊長。日番谷とともに現世に派遣される。
◇ 草鹿やちる(くさじし やちる)
: 声 - 望月久代
: 護廷十三隊十一番隊副隊長。
◇ 斑目一角(まだらめ いっかく)
: 声 - 檜山修之
: 護廷十三隊十一番隊第三席。
◇ 綾瀬川弓親(あやせがわ ゆみちか)
: 声 - 福山潤
: 護廷十三隊十一番隊第五席。
◇ コン
: 声 - 真殿光昭
: 一護の家に居候中の改造魂魄。普段はぬいぐるみの中に入れられている。欠魂が発生した現場で厳龍を目撃したため、浦原によって記憶を解析される。
◇ 石田雨竜(いしだ うりゅう)、茶渡泰虎(さど やすとら)、井上織姫(いのうえ おりひめ)
: 声 - 杉山紀彰(石田)、安元洋貴(茶渡)、松岡由貴(織姫)
: 一護のクラスメイト。叫谷に向かった一護たちの帰りを現世で待つ。
◇ 浦原喜助(うらはら きすけ)
: 声 - 三木眞一郎
: 尸魂界の霊具も扱う雑貨屋・浦原商店の店主。元護廷十三隊十二番隊隊長・技術開発局創設者。
◇ 握菱テッサイ(つかびし テッサイ)、花刈ジン太(はなかり ジンた)
: 声 - 梁田清之(テッサイ)、本田貴子(ジン太)
: 浦原商店の店員。
◇ 黒崎一心(くろさき いっしん)、黒崎夏梨(くろさき かりん)、黒崎遊子(くろさき ゆず)
: 声 - 森川智之(一心)、釘宮理恵(夏梨)、瀬那歩美(遊子)
: 一護の家族。
◇ 阿近(あこん)、壺府リン(つぼくら リン)
: 声 - 奥田啓人(阿近)、斉木美帆(リン)
: 技術開発局局員。
◎ オリジナルキャラクター
◇ 茜雫(センナ)
: 声 - 斎藤千和
: 本作のヒロイン。一護とルキアの前に現れた死神の少女。所属をはぐらかし、素性を明かそうとしない。普段は気の強い性格であるが、記憶が曖昧であり、時折不安そうな表情を見せる。世間知らずで高いところが好き。ショッピングモールで一護に買ってもらった赤いリボンを愛用している。
: 正体は輪廻を外れた魂魄から抜け落ちた記憶の集合体・思念珠であり、帯刀している斬魄刀は、百年前、持ち主の死神とともに断界で拘流に飲み込まれたもの。欠魂のエネルギーが尽きると茜雫の存在は人々の記憶から消失する。
: 斬魄刀は「弥勒丸(みろくまる)」。「夕闇に誘え」の解号とともに、錫杖状の形態に変化する。先端から発生させた竜巻を自在に操る能力を持つ。
:
◇ ネーミング
:: 当初のシナリオ設定では「夕(ゆう)」という名前であったが、斬魄刀の解号との兼ね合いから、久保は「夕日の様な赤いイメージを残した漢字」を考え、「茜雫」と名付けたという。久保はネーミングの経緯について、「茜雫は、頂いたシナリオの設定に“死んだ人々の記憶の集合体”と書いてあったんです。その中で彼女の中を駆け巡る人々の記憶が人の血に例えられていたことからイメージを膨らませて“茜”色の“雫”という字を使いました。」と語っている。
◇ 厳龍(ガンリュウ)
: 声 - 江原正士
: 闇の一族・ダークワンを率いる首領。身にまとう装束や振る舞いには気品のようなものがある。尸魂界を追われた重権貴族・龍堂寺家の末裔。茜雫を尸魂界への復讐を果たすための道具として利用しようと企んでいる。
◇ ジャイ
: 声 - 松本大
: ダークワンのメンバー。厳龍のことを「我らの王」と形容している。両手に円形の武具を持ち、ブーメランのように操る。欠魂を取り込むことで欠損した肉体を再生させる能力を持つ。
◇ バク
: 声 - 梁田清之
: ダークワンのメンバー。巨大な棍棒状の武具を操る巨漢。表情は顔を覆う布によって隠されている。
◇ ベニン
: 声 - 本田貴子
: ダークワンで唯一の女性メンバー。残虐で冷酷無比な性格。衣服の内側にはさまざまな武器を隠し持っている。
◇ ムエ
: ダークワンのメンバー。美丈夫。携える幅広の巨刀は剣先が飛び道具となっており、遠距離から攻撃を仕掛けることもできる。
◇ リャン
: 声 - 森川智之
: ダークワンのメンバー。厳龍について、「尸魂界を統治する正統な主権者」と主張している。背負った葛籠はミサイルポッドとなっており、追尾式のミサイルで標的を攻撃する。葛籠の下部から取り込んだ欠魂を動力としている。
◇ 安田大サーカス
: 声 - 団長、HIRO、クロちゃん
: 作中で持ちネタを披露している芸人。同名のお笑いトリオが本人役として出演した。
◇ かわいい店員
: 声 - 森下千里
: 一護がリボンを購入した店の店員。
● 設定
◇ ダークワン
: 尸魂界を追われ、断界に生きる闇の一族。かつては尸魂界で特務貴族と呼ばれていた。厳龍と5人の部下から構成され、各々が欠魂を操る力を手に入れている。尸魂界に対して怨恨を抱いており、復讐のため世界崩壊を企む。
◇ 叫谷(きょうごく)
: 輪廻の輪を外れ断界を彷徨い続けた魂魄が、長い年月のうちに集まり断界内に発生させた空間。尸魂界から叫谷へと繋がる穿界門は存在せず、思念珠が現世に現れる際にできた入り口からしか空間の内部へ侵入することはできない。
:
◇ ネーミング
:: 久保は叫谷のネーミングについて、「“断界の隙間にできる”という設定自体は最初からシナリオの中にあったので、それをイメージして考えました」と語っている。
◇ 欠魂(ブランク)
: 厳龍たちが操る霊体。輪廻の輪から外れ記憶が抜け落ちた魂魄であり、自らの記憶を求めて彷徨う性質を持つ。叫谷の中央に思念珠を備え付けると、欠魂は思念珠に近づこうとして叫谷の空間そのものを収縮させる。この力は、断界によって隔たれている現世と尸魂界を衝突させるほどの引力を発生させるものとなる。魂葬をすることはできない。
:
◇ ネーミング・デザイン
:: 久保は欠魂のネーミングについて、「読み方は“空白”とか“虚ろな”という意味で英語の“blank ”から取りました。虚と同じようなコンセプトにしたかったんです」と語っている。デザインについては、虚のイメージを残しながらも、あまり似かよらないように意識したという。
◇ 思念珠(しねんじゅ)
: 魂魄から抜け落ちた記憶の集合体。その思念は現世に戻るといわれている。叫谷の中央に備え付けられた思念珠は、欠魂に取りつかれることで叫谷との融合を始める。
● スタッフ
・ 原作 - 久保帯人
・ 監督 - 阿部記之
・ 脚本 - 十川誠志
・ 絵コンテ - 阿部記之、橘秀樹
・ チーフ演出 - 橘秀樹
・ 演出 - 別所誠人
・ キャラクターデザイン・総作画監督 - 工藤昌史
・ 作画監督 - 高木弘樹、河野悦隆、吉岡毅、小木曽伸吾、橋本英樹、石野聡、大西雅也
・ エフェクト作画監修 - 橋本敬史
・ 美術監督 - 高木佐和子
・ 色彩設計 - 上谷秀夫、安斉寛美、阿部紀子
・ 撮影監督 - 福島敏行
・ 編集 - 植松淳一、奥野英俊
・ 音楽 - 鷺巣詩郎
・ プロデューサー - 深沢幹彦、萩野賢
・ アニメーション制作 - studioぴえろ
・ 製作 - 劇場版BLEACH製作委員会(テレビ東京、集英社、ぴえろ、電通、アニプレックス、東宝、バンダイ、セガ、ソニー・コンピュータエンタテインメント)
● 制作
◎ テーマ
監督の阿部記之は、サブタイトル(「誰のものでもない記憶」)に込められた意味と作品のテーマについて以下のように語っている。
また、阿部は本作の制作に際し、永井豪の短編作品『真夜中の戦士』に描かれた「『自分は本当は何者なのか』『そもそも自分は人間なのか』という疑問や不安というテーマ」を参考にしたと語っている。
◎ ネーミング・デザイン
原作者の久保帯人は、茜雫・巌龍・欠魂などのオリジナルキャラクターのデザインやネーミング、設定類のネーミングを担当した。ぴえろからシナリオを受け取った際、オリジナルキャラクターのデザイン依頼を受けた久保であったが、シナリオのチェックを進めるうちにアイデアが湧き、設定類のネーミングも手掛けることになったという。ネーミングに関しては「『BLEACH』らしい名前を意識して変えさせてもらったものが多い」と語っており、叫谷をその一例として挙げている。
久保は当時、作業時間が1週間しか作れなかったため、できる限りの要望を書き出すことに苦労したと語っている。また、シナリオ面でも久保の提案によってキーアイテムの変更などがなされた。
◎ 演出・作画
登場人物が使用する武器や戦い方などの演出方法に関しては、劇場の画面の大きさや迫力のある音響効果に合わせてスケールの大きなものにすることが意識された。また、阿部は「登場人物たちがお互いに関わり合うことで何かに気付き、その気持ちに変化が起こっていく様子や、弱いものを利用して野望を達成しようとする敵に対する怒りなどの感情表現」にも注力したと語っている。
本作の制作はテレビシリーズの制作と並行して進められたこともあり、人手不足を補うために制作スタッフの増強が行われた。プロデューサーの萩野賢は、美形が多く似せるのが難しいキャラクターの特徴を、初参加のスタッフは短い時間の中でつかまなければならず、大変だったと思うと振り返っている。
◎ 美術
作中に登場する町は東京都八王子市がモデルとなっており、制作にあたってロケハンが行われた。南大沢駅の駅前や周辺のショッピングモールが再現されている。
◎ 音楽
音楽は鷺巣詩郎が担当した。テレビシリーズと同様に、レコーディングは鷺巣が音楽制作の拠点とするロンドン・パリ・東京のスタジオで行われたが、本作では特にロンドンの比重が高かったという。ロンドンでのレコーディングには、ヴァイオリニストの率いるロンドン・セッション・オーケストラ (Gavyn WRIGHT and London Session Orshestra) が参加した。鷺巣はオリジナル・サウンドトラックのセルフライナーノーツにおいて、ソプラノ・シンガーのキャサリン・ボット (CatherineBOTT) の参加を特筆すべき事項のひとつに挙げており、「この素晴らしいソプラノ・シンガーのパフォーマンスは今回の劇場版に、ギャヴィンのオーケストラとともに『このうえない輝き』を与えてくれた」と賛辞の言葉を残している。
◎ キャスティング
本作にはゲスト声優としてお笑いトリオの安田大サーカスとタレントの森下千里が出演した。萩野によると、安田大サーカスの起用は小さな子供にも客層を広げることを目的としたものであった。
● 封切り
◎ 日本国内
2006年12月16日より有楽町スバル座ほかにて公開された。興行通信社の調べによると、公開2日間の興行収入は約1億4,200万円を記録し、国内映画ランキング(全国週末興行成績)において初登場5位にランクインした。キネマ旬報社の調べによると、最終の興行収入は6億6,000万円となった。
◎ 日本国外
アメリカ合衆国で『BLEACH』の作品展開を行うビズメディアは、グループのNCM FATHOMの配給により、2008年6月11日・12日に全米の300館を超える劇場にて本作の上映会を開催した。上映会では阿部記之、萩野賢、工藤昌史のインタビューも紹介された。「アニメ!アニメ!」はこの上映会について、「作品の高い人気と好調なビジネス展開のなかで行われる新作映画のプロモーションの一環とみられる」とし、「通常の劇場公開というよりも、全国規模のファン向けイベントの色彩が強い。また映画は今後発売するDVDのプロモーションと考えていいだろう。」と分析した。また、同年7月には、同国のサンディエゴ市内にて本作の特別上映会が開催された。上映会のオープニングには、サンディエゴ・コミコンにゲスト参加するため同市内を訪れていた久保帯人が登壇した。
● 評価
◎ 売上
DVDの完全生産限定版は発売初週に20,000枚、通常版は19,000枚の売上を記録し、オリコンDVD総合部門ランキングにて1位と2位を独占した。
◎ 受賞
アニメ・エキスポを運営する日本アニメーション振興会 (The Society for the Promotion of Japanese Animation) が発表した「2009 SPJA Industry Awards」では、本作がBest Feature Filmにノミネートされた。また、本作に登場する朽木ルキアがBest Female Characterに、英語吹き替え版でルキア役を演じたミシェル・ラフがBest Voice Actress (English) にそれぞれ選出された。
● 主題歌
◇ 「千の夜をこえて」
: Aqua Timezによる本作の主題歌。作詞・作曲は太志、編曲はAqua Timez。
: メジャー2枚目のシングルとしてリリースされた楽曲であり、壮大なストリングスを背景に「想いを伝えることの尊さ」が歌われている。ライターのふじもとはリアルサウンドのコラムにおいて、物語終盤でオリジナルキャラクター・茜雫が消滅する展開に触れ、「どんな人とも別れがあり、いつかは忘れ去られてしまう――だからこそ人は自分の思いを伝えるのだと、Aqua Timezが「千の夜をこえて」を通して教えてくれたのだ」と述べている。
● DVD / Blu-ray
2007年9月5日にアニプレックスから、DVDが完全生産限定版と通常版の2形態で発売された。完全生産限定版には、本編ディスクに加え、キャストによる映像付き本編コメンタリーを収録した特典ディスク1、完成披露試写舞台挨拶映像や劇場用トレーラーなどを収録した特典ディスク2が同梱された。また、工藤昌志による描き下ろしジャケット(デジパック仕様)、ブックレット、19枚のピンナップセットも付属された。
2022年12月14日にはアニプレックスからBlu-ray Discが発売された。
DVD完全生産限定版
DVD通常版
BD通常版
2007年9月5日
ANZB-2181
ANSB-2181
2022年12月14日
ANSX-2181
● サウンドトラック
本作のオリジナル・サウンドトラック。2006年12月13日にアニプレックスから発売された。各楽曲の作曲はテレビシリーズに引き続き鷺巣詩郎が手掛けている。初回特典として工藤昌史による「描き下ろしオリジナル・ステッカー」が封入された。
◎ 収録曲
● 関連書籍
◇ ムービーガイド
:
・ 『劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY MOVIE GUIDE』週刊少年ジャンプ2007年1月20日増刊、集英社、2007年1月20日発行(2006年12月8日発売)
:
◇ ノベライズ
:
・ 久保帯人(原作) / 松原真琴(小説)『劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY』集英社〈ジャンプ ジェイ ブックス〉2006年12月23日第1刷発行(2006年12月18日発売)、
:
◇ アニメコミックス
:
・ 久保帯人(原作) / ジャンプ・コミック出版編集部(編)『劇場版 BLEACH MEMORIES OF NOBODY アニメコミックス』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2007年12月9日第1刷発行、
:
・ 久保帯人(原作)『劇場版BLEACH アニメコミックス MEMORIES OF NOBODY』集英社〈集英社ジャンプリミックス〉、2010年11月8日発売
● イベント
本作の公開に伴い、2006年11月4日に池袋サンシャインシティ噴水広場にてラジオ番組『BLEACH “B” STATION』の初となる公開録音イベントが開催された。
2006年12月3日にニッショーホールにて完成披露試写会が行われ、阿部記之(監督)、久保帯人(原作)、森田成一(黒崎一護 役)、折笠富美子(朽木ルキア 役)、安田大サーカス(ゲスト声優)、森下千里(ゲスト声優)が上映前の舞台挨拶に登壇した。また、スペシャルゲストとして登場したAqua Timezによるシークレットライブが行われ、本作の主題歌「千の夜をこえて」が演奏された。
2006年12月9日、10日に北海道・ノルベサ内イベントスペースにて「劇場版「BLEACH」公開記念 BLEACHフェスタinノルベサ」が開催された。9日には森田成一と斎藤千和(茜雫 役)によるトークショーが実施された。
2006年12月9日から2007年1月9日まで、池袋・サンシャイン60にて「MEMORIES OF EVERYBORDY'S FESTA IN 池袋サンシャイン60展望台」が開催された。会場では映画のパネル展やアニメイト池袋本店と連動したグッズ販売が実施された。アニメイト池袋本店では、2006年12月9日から12月24日まで「MEMORIES OF EVERYBORDY'S FESTA IN アニメイト池袋」が開催された。会場ではアニメ設定などが展示されたほか、グッズ販売が実施された。
● タイアップ
◇ 東京都交通局
: 2006年12月10日から2007年1月8日まで、「都バス×『劇場版BLEACH』卍解ラリー」がお台場・豊洲地区の都バス路線で開催された。バス車内では本作のキャラクターによる車内マナーや交通ルールを啓発するアナウンスが流れ、アナウンスしているキャラクターを当てるクイズラリーが実施された。参加者には「『BLEACH』×みんくるコラボレート・都バスペーパークラフト」が参加賞としてプレゼントされた。
◇ 第一興商
: 2006年12月から、全国のビッグエコーやDAMステーション設置店で「DAMステーションBLEACHカラオケランキングバトル」が開催され、本作の主題歌「千の夜をこえて」が課題曲となった。また、限定オリジナルプリントの販売も行われた。
◇ アニメイト
: 2006年12月1日から31日まで、全国のアニメイト各店にて「MEMORIES OF EVERYBODY’S FESTA in アニメイト」が開催され、『BLEACH』の関連商品を1,000円以上購入または予約すると、ブックカバーと卍解くじが配布された。くじの当選者には声優のサイン入り色紙がプレゼントされた。
◇ 全国防犯協会連合会
: 2006年12月から約1か月間、全国の公共機関にて一護が防犯を啓発するポスターが掲示された。
◇ HMV
: HMV全店で「HMV卍解! BLEACH CAMPAIGN」が開催され、本作のサウンドトラックまたは『BLEACH THE BEST』の購入者に劇場割引券付きのオリジナルステッカーが特典として配布された。
● 特別番組
映画の公開に先立ち、2006年12月10日に特別番組『劇場版BLEACH公開記念!「BLEACH攻略ナビ」』がテレビ東京にて放送された。同番組には安田大サーカスと森下千里が出演した。また、同月11日(10日深夜)、18日(17日深夜)にはテレビシリーズからセレクトした6話を2週連続で一挙放送する『劇場版BLEACH公開記念!「BLEACH NIGHT 決戦前夜」』がテレビ東京にて放送された。同番組にはAqua Timezと俳優の栗山千明がゲスト出演した。
● テレビ放送
2007年12月24日、月曜朝9時よりテレビ東京にて放送された。
「劇場版BLEACH MEMORIES OF NOBODY」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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