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『ドラゴンボールZ 超戦士撃破勝つのはオレだ』(ドラゴンボールゼット スーパーせんしげきは かつのはオレだ)は、1994年7月9日に公開された「ドラゴンボール」シリーズの劇場公開作第14弾である。監督は上田芳裕。
キャッチコピーは「バイオテクノロジーで甦った謎の最強戦士悟天、トランクスフルパワーで立ち向え」。
夏休みの東映アニメフェアの1作品として上映された。同時上映作は『Dr.スランプ アラレちゃん んちゃわくわくハートの夏休み』、『スラムダンク 全国制覇だ 桜木花道』。
● 解説
前作『ドラゴンボールZ 危険なふたり超戦士はねむれない』に続く物語で、敵は伝説の超サイヤ人ブロリーのクローンである、バイオブロリー。ブロリー本人は登場しないが、彼を作品の題材にした劇場版としては第3作目となる。『ドラゴンボールZ』(以下『Z』)の劇場版で前作と直接ストーリーがつながっている続編は劇場版第9作『ドラゴンボールZ 激突100億パワーの戦士たち』以来。
本作で主に活躍するのは、主人公格の孫悟天とトランクス、また人造人間18号の3人で、本作のポスターでもこの3人が大きく登場している。さらには、クリリンが久しぶりに戦闘メンバーとして活躍。のため、悟天たちの活躍を奪ってしまう恐れのある孫悟飯は登場せず、孫悟空もエピローグのみの登場。
『DRAGON BALL大全集6』には「劇中で18号がミスター・サタンに、優勝賞金を渡せと迫る点から天下一武道会終了後だろう。だがこの時期、超戦士達は魔人ブウ戦で大忙しのハズ。劇場版ならではの物語」と書かれている。
本作のエンディングには、原作にもアニメ本編にもなかった悟天とトランクスの生まれた頃のシーンが描かれている。メイクイーン城のバトルステージにサタンが駆け込むシーンには、アニメ「タイガーマスク」オープニングテーマ「行けタイガーマスク」のイントロがBGMとして約7秒使用された。
● あらすじ
天下一武道会の賞金の取立てを行いにミスター・サタン宅には18号たちが訪れていた。散々取立てを行ってもまだ賞金が届いていないと言い張るサタンの下にジャガー・バッタ男爵の使い・メンメンが現れる。サタンのために用意したバイオ戦士と戦えという要求に対していやいやジャガーの下へ向かうサタン。しかし、18号や同じ場にいた悟天、トランクスも付いて行ってしまう。
サタンの弟子として何故か戦うことになった18号たちだが、ジャガーの準備したバイオ戦士たちは彼女らの敵ではなく戦士たちを一蹴してしまう。その後、見慣れない施設群に興味津々の悟天たちだったが、そこでサイヤ人と思われる一体のバイオ戦士のカプセルを発見、中にいた戦士がこちらを向いた瞬間に悟天たちは驚愕した。それは前回の戦いで死亡したブロリーのクローン、バイオブロリーだった。
培養カプセルから出てしまう前にバイオブロリーをカプセルごと破壊しようと試みるも、バイオブロリーは自らカプセルを破り外に出てきてしまう。もはやかつての面影のない不気味な様相となっていたバイオブロリーに、18号が戦いを挑むもバイオブロリーの強さに太刀打ちできずにやられてしまう。
2度も同じ相手にやられてたまるかと、悟天とトランクスは超サイヤ人に変身し、バイオブロリーとの戦いに挑む。
● ゲストキャラクター
◇ ジャガー・バッタ
: メイクイーン城の男爵で大富豪の息子。ミスター・サタンの幼馴染で彼とは昔から仲が悪い。かつては格闘家を目指していたが小学校6年生のときに同じく武道家を目指していたサタンに敗れ、夢を断念して父の後を継いだ。口調は東北弁訛りで「金は風呂水(湯水)のように使っても構わん」「ヘアスプレー(フェアプレー)の精神」「村祭り(血祭り)に上げろ」など、慣用句を度々間違えて使用するために劇中メンメンや18号に突っ込まれていた。文字通り丸々と太っており、サタン曰く「昔の面影がない」「脂身たっぷりの体」と評された。
: サタンを逆恨みし、彼への仕返しのために科学者たちを雇い、所有する島のメイクイーン城内にある研究施設でブロリーを初めとしたバイオ戦士を製造させた。サタンに挑戦状を送りつけ、城に用意させていたバトルステージでバイオ戦士たちをけしかける。
: あくまでサタンに勝つことが目的であったため、彼の弟子ということにされていた18号がブロリーに圧倒される姿を見て最初は喜んでいたが後から参戦した悟天やトランクスが次第に命の危険に晒されるほどの追い討ちが始まると流石に動揺を見せブロリーを止めようとするなど根は悪人ではないようである。本人曰くバイオ戦士たちはすべて彼の命令を聞くように作られているらしいが桁違いのパワーを持つブロリーは制御できなかった。結果的にサタンに仕返しすることはできたが自分たちが作り出したバイオブロリーのせいで培養液が大量に流れ出す切っ掛けを作ってしまったことに深く後悔し、反省する様になる。最終的には培養液で逃げられなくなっていた所をメンメンと共にトランクスに救出された。
: 名前は、アニメ・コミックスや『DRAGONBALL大全集6』などの関連書籍やゲーム作品にて「ジャガー・バッダ」と表記あるいは呼称されている。
: 『ドラゴンボールZ 真武闘伝』では、ミスター・サタンが主人公の「Mr.サタンモード」で、サタンの従兄弟という設定で金に困っているサタンに賭け試合を持ちかける役割で登場。
: 名前の由来はじゃがバターから - 龍田直樹
・ メンメン - 藤原啓治
・ コリー博士 - 佐藤正治
・ 祈祷師 - 茶風林
・ クリリンの娘 - 鈴木富子
・ 科学者A - 江川央生
・ 科学者B - 麻生智久
・ 科学者C - 幸野善之
・ ブロリー - 島田敏
● スタッフ
・ 製作総指揮 - 高岩淡、安齊富夫、泊懋
・ 原作 - 鳥山明
・ 企画 - 森下孝三、蛭田成一、清水賢治、金田耕司、週刊少年ジャンプ
・ 製作担当 - 風間厚徳
・ 脚本 - 小山高生
・ 音楽 - 菊池俊輔
・ 撮影監督 - 清水政夫
・ 編集 - 福光伸一
・ 録音 - 二宮健治
・ 美術設定 - 窪田忠雄
・ 美術監督 - 徳重賢
・ 作画監督 - 山室直儀
・ 監修 - 山内重保
・ 監督 - 上田芳裕
・ 原画 - 館直樹、稲上晃、入好さとる、山室直儀、他
・ 宣伝協力 - フジテレビ
● 主題歌
◇オープニングテーマ - 「WE GOTTA POWER」
:作詞 - 森雪之丞 / 作曲・編曲 - 石川恵樹 / 歌 - 影山ヒロノブ
◇エンディングテーマ - 「ドラゴンパワー∞」
:作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 林哲司 / 編曲 - 戸塚修 / 歌 - 影山ヒロノブ
● 映像ソフト
いずれも東映ビデオより発売。
・VHS・LD
・1995年2月10日に発売。
・DVD
・DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES
・2006年4月14日発売。
・DRAGON BALL THE MOVIES 11 ドラゴンボールZ 超戦士撃破勝つのはオレだ
・2009年1月9日発売。
・Blu-ray
・DRAGON BALL THE MOVIES Blu‐ray ♯06
・:2018年12月5日発売。
● 関連書籍
・アニメキッズコミックス ドラゴンボールZ〈映画編〉 超戦士撃破勝つのはオレだ - 集英社(集英社コミックメディアムック)、1994年10月3日、雑誌 63501-1
・ジャンプ・アニメコミックス ドラゴンボールZ 超戦士撃破勝つのはオレだ - 集英社、1994年12月13日、ISBN 4-8342-1313-7
● CD
・ドラゴンボールZ 超戦士撃破勝つのはオレだ〜ドラマ編〜
:本作の音声を収録したCD。
「ドラゴンボールZ 超戦士撃破!!勝つのはオレだ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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