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『時をかける少女』(ときをかけるしょうじょ)は、筒井康隆のSF小説。学習研究社の学年誌『中学三年コース』1965年11月号から『高1コース』1966年5月号に連載(全7回)、鶴書房盛光社「ジュニアSF」シリーズ第5巻として1967年3月に刊行された」(ときかけ)。
1972年に『タイムトラベラー』としてテレビドラマ化されて以降、1983年公開の大林宣彦監督による実写映画、2006年公開の細田守監督によるアニメ映画など9回にわたって映像化されているほか、漫画、絵本、ドラマCD、舞台などさまざまな形に翻案されている。
繰り返し映像化されていることから、筒井はしばしば本作品を「金を稼いでくれる孝行娘」「よく働く『銭をかせぐ少女』」、下記の通り2010年代にも2度制作されている。特に1983年の大林宣彦によるものが代表作とされる。
◎ 小説
筒井による短編小説。1983年の映画のパロディであり、同年に書かれた。映画を演じる役者の作る虚構の世界と、現実に学校社会で起こる生徒の問題を絡ませ、役者たちの虚構の世界が現実世界に飲み込まれていく様を描く。
◎ 実写映画
◇1983年 『時をかける少女』
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: 1983年7月16日公開。
:(〈旧〉角川春樹事務所) 主演:原田知世、監督:大林宣彦
: 原田知世主演による大ヒット映画。大林監督の代表作「尾道三部作」の一つと数えられる。
: 主題歌「時をかける少女」(作詞・作曲:松任谷由実)も原田が歌った。
: 公開時のキャッチコピーは「愛の予感のジュブナイル」であった。
: 出演:尾美としのり、岸部一徳、根岸季衣、高林陽一、上原謙、入江たか子、高柳良一、岡寛恵
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◇1997年 『時をかける少女』
: 1997年11月8日公開。
:(〈新〉角川春樹事務所) 主演:中本奈奈、監督:角川春樹
: 大林版をプロデュースした元角川書店社長の角川春樹が自ら監督として制作。制作に角川書店は一切関わっておらず、大々的な宣伝を打つことも無く公開されたため、知名度が低い。話の年代は大林版の前日譚になるよう、東京オリンピック終了後の昭和40年に設定されている。撮影日数は僅か12日間で、メインのロケセットは荻窪にある角川春樹の実家が使用され、岐阜県飛騨市古川町の三寺参りと、長野県松本市の弘法山古墳、長野県松本深志高等学校でロケ撮影が行われた。
: 原田知世がナレーションを担当している。撮影監督の仙元誠三と角川がカメラテストを繰り返した結果、奥行きのある白黒作品となったが、白黒フィルムはCMくらいしか需要がなく、値段もカラーフィルムの5割増しで、集めるのが大変だったという。
: ラストの再会場面は、古川町内に照明を仕込み、役者同士の芝居に併せて1つずつ、3段階ほどに分けて消していく手法が採られた。
: 原作版にも大林版にも登場しないエミリー・ディキンソンの『愛と孤独と』という詩が、物語全体の暗喩となって重要な役割を果たしている。脚本を担当した伊藤亮二と桂千穂が選定し、以前に同女史の作品が収められた詩集が角川書店から出たことがあるため、角川も賛同した。また、打ち合わせでそれを知った松任谷由実も、主題歌の歌詞に反映させている。
: 主題歌「時のカンツォーネ」は、大林版の主題歌「時をかける少女」と同じ歌詞に、松任谷由実が新たにメロディをつけて自ら歌った曲である。
: 丸の内シャンゼリゼなど、全国7館のみの限定公開だったが、公開前にバンダイビジュアルへビデオ化権が3000万円で、角川自身が歩き捌いた前売り券が4万枚(6000万円)売れたため、製作資金は回収されている。
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◇ キャスト
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・ 芳山和子:中本奈奈
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・ 深町一夫:中村俊介
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・ 神谷真理子:浜谷真理子
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・ 遠藤梢:山村五美
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・ 浅倉吾郎:早見城
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・ 福島先生:野村宏伸
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・ 大原先生:早見優
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・ 星先生:榎木孝明
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・ 芳山有紀子:倍賞美津子
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・ 芳山治男:伊武雅刀
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・ 芳山ミチエ:久我美子
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・ 骨董屋主人:渡瀬恒彦(特別出演)
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◇ スタッフ
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・ 製作・監督:角川春樹
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・ 原作:筒井康隆(ハルキ文庫刊)
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・ 主題歌:松任谷由実「夢の中で〜We are not alone, forever」「時のカンツォーネ」
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・ 音楽:松任谷正隆、熊谷幸子
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・ プロデューサー:黒澤満、青木勝彦
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・ 脚本:伊藤亮二、桂千穂、角川春樹
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・ 撮影:仙元誠三
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・ 照明:渡辺三雄
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・ 美術:今村力、福澤勝弘
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・ 録音:林大輔
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・ 編集:神谷信武
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・ ナレーション:原田知世
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・ 配給:「時をかける少女」上映委員会
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◇2010年 『時をかける少女』
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: 2010年3月13日公開。
: 製作:映画「時をかける少女」製作委員会、監督:谷口正晃
: 主人公は芳山和子の娘という設定で、アニメ版の主人公の声を務めた仲里依紗が演じる。角川映画(旧角川春樹事務所)および角川春樹事務所は関与していない。
: 出演:仲里依紗、中尾明慶、安田成美、勝村政信、石丸幹二、青木崇高
◎ アニメ映画
◇2006年 『時をかける少女』
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: 2006年7月15日公開。
: 製作:「時をかける少女」製作委員会、配給:角川ヘラルド映画、監督:細田守
: 大林版実写映画の約20年後、2006年を舞台とした新たな物語。主人公の紺野真琴は、芳山和子の姪の設定である。
: 原作者の筒井も本作品を、「本当の意味での二代目」とコメントしている。
: 声の出演:仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵、谷村美月、垣内彩未、関戸優希
◎ テレビドラマ
・1972年 『タイムトラベラー』『続 タイムトラベラー』(NHK少年ドラマシリーズ) 主演:島田淳子
・ NHKの少年少女向けテレビドラマ枠『少年ドラマシリーズ』の第一弾として、初映像化。
・ 続編は筒井原作とクレジットされているが、実際は正編に続いて脚本を担当した石山透によるオリジナルストーリー。1978年、石山のノベライズが鶴書房盛光社刊。2011年、復刊ドットコムより再刊。
・1985年 『時をかける少女』(フジテレビ単発ドラマ、「月曜ドラマランド」) 主演:南野陽子
・ 表題は「南野陽子の時をかける少女」(同タイトルでビデオもリリースされた)。
・1994年 『時をかける少女』(フジテレビ「ボクたちのドラマシリーズ」) 主演:内田有紀
・ 原作者の筒井が住職役でレギュラー出演している。
・ チーフディレクターには『世にも奇妙な物語』シリーズなど多数を監督している落合正幸が起用された。
・ なおこの作品を以て、『ボクたちのドラマシリーズ』は事実上廃枠、またフジ土曜20:00のドラマ路線も事実上終了した。
・2002年 『時をかける少女』(TBS単発オムニバス「モーニング娘。新春 LOVEストーリーズ」内の一篇) 主演:安倍なつみ
・2016年 『時をかける少女』(日本テレビ 『土曜ドラマ』)主演:黒島結菜
・ 主人公の名前が「芳山和子」から「芳山未羽」に改められている。
◎ ドラマCD
・1990年 『時をかける少女』 サウンド文学館・パルナス SFメルヘン(CD53分)、主演:岡坂あすか、演出:小笠原忍、企画・制作:学習研究社、製造:日本コロムビア株式会社、
◎ オーディオブック
・ 2008年 『時をかける少女』ことのは出版 (CD3枚組・後にオーディオブック配信サービスからデータ配信化)、朗読:ゆかな
・ 2015年 『~朗読少女~時をかける少女(1)~(4)』オトバンク(データ配信)、朗読:ささきのぞみ
◎ 舞台
○ キャラメルボックス版
演劇集団キャラメルボックスの30周年記念公演の第3弾として初舞台化され、2015年7月から8月に本作品を原作とした舞台を上演した。
成井豊の脚本、成井と真柴あずきの演出により、原作の設定や世界観を受け継ぐ「正統派続編」として、芳山和子の姪の女子高校生・マナツを主人公に原作から32年後の物語を描く。
◇上演日程
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・ 2015年7月28日 - 8月9日、サンシャイン劇場
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・ 8月20日 - 24日、サンケイホールブリーゼ
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◇あらすじ
:高校2年生の尾道マナツは伯母の芳山和子が下垂体腫瘍により入院・手術をするため、祖父・八郎の面倒を見るために札幌から上京する。和子の家に到着したところで、幼なじみの輝彦と再会。輝彦は和子が勤めている大学の教え子で、病気により視野が狭くなった和子の運転手や荷物持ちなど身の回りの世話をしていたのだ。
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:その翌日。和子に連れられて大学を見学しに来たマナツは研究室に行き、和子の同僚・世羅と江田島を紹介される。そこへ、山岳雑誌が沢山入った箱を持った輝彦もやって来た。雑誌は和子の友人・神石に頼まれてのけていたモノで、和子と神石は交際はしていないものの良い仲であると知る。その後マナツは輝彦に大学の案内をしてもらい、研究室への帰る前にお手洗いに行く際に輝彦と別れる。しかし道に迷い困っていると誰かが実験室に入るのを見かけ、道を聞こうとマナツも中へと入る。誰も見当たらず探していると卓上のフラスコが急に倒れ、白い煙が出てきた。それはラベンダーの香りのする煙だった。その煙を吸ったマナツは倒れてしまい、そのマナツを見つけた輝彦も煙を吸って倒れてしまう。
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:そのまた翌日。和子とマナツが研究室へ行くと、神石が訪れていた。神石が土産に買って来た酒を飲んで酔っ払った江田島は、勢い余ってマナツに酒をかけてしまう。世羅は持って居たハンカチをマナツに貸すが、そのハンカチからはラベンダーの香りがした。その後昨日のフラスコの中からは水しか検出されなかったと聞かされ、世羅に「のぼせて倒れたんじゃないか」と言われたマナツは逆上して研究室を飛び出し、世羅が煙を作った犯人ではないかとハンカチの成分を調べてもらおうと医学部へと向かう。その後を追って来た輝彦と言い争いをしていると大きな地震が発生し、マナツが倒れた場所の頭上からエアコンの室外機が落ちてきた。
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:その瞬間時間がまき戻り、マナツは地震が起きる1分前に戻っていた。
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◇出演
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・ 尾道マナツ - 木村玲衣
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・ 竹原輝彦 - 池岡亮介(客演)
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・ 芳山和子 - 坂口理恵
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・ 神石雄三 - 近江谷太朗(客演)
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・ 世羅研二 - 大内厚雄
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・ 江田島明 - 鍛治本大樹
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・ 尾道洋一 - 三浦剛
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・ 尾道直美 - 前田綾
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・ 芳山八郎 - 左東広之
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・ 竹原幸夫 - 西川浩幸
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・ 竹原良子 - 岡田さつき
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・ 竹原三奈 - 金城あさみ
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・ 廿日市弘/深町清 - 毛塚陽介・関根翔太(クロスキャスト)
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◇スタッフ
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・ 原作 - 筒井康隆『時をかける少女』(角川文庫刊)
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・ 脚本 - 成井豊
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・ 演出 - 成井豊+真柴あずき
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・ 製作総指揮 - 加藤昌史
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・ プロデューサー - 仲村和生
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・ 企画協力 - KADOKAWA
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・ 企画・製作 - ネビュラプロジェクト
○ 『続・時をかける少女』
(オールナイトニッポン50周年記念公演)
NHKドラマ『タイムトラベラー』(1972年)の続編として放送された、石山透によるオリジナルストーリーの『続 タイムトラベラー』(1972年)を石山がノヴェライズした『続・時をかける少女』を2018年に舞台化。主演は上白石萌歌。
◇上演日程
・ 2018年2月7日 - 14日、東京グローブ座 / 17日、森ノ宮ピロティホール / 20日、高知県立県民文化ホール
◇出演
・ 芳山和子 - 上白石萌歌
・ ケン・ソゴル - 戸塚純貴
・ 浅倉吾郎 - 健太郎
・ 和子が過去で出会うホステス - 新内眞衣(当時乃木坂46)
・ 科学者 - 石田剛太、諏訪雅、土佐和成
・ 捜索隊メンバー - 永野宗典、島田桃依、中山祐一朗
・ 謎の人物 - バッファロー吾郎A
・ 先生 - MEGUMI
◇スタッフ
・ 脚本・演出 - 上田誠
◎ ミュージカル
これまでも映像化、アニメ映画、舞台化されてきたが初のミュージカルとなるのが今作。原作「時かけ」のストーリーをアレンジしながら、新曲17曲で彩ったミュージカルとなる。
◇上演日程
・ 2023年10月6日 - 10日、日本橋劇場
◇出演者
・ 芳山和音/イサキ - 田中梨瑚
・ 深町一夫/ケン - 蒼木陣
・ 朝倉吾郎 - 小川優
・ 神山真理子 - 天翔愛【特別出演】
・ 時間局 レーン・カラム - 中島来弥(LokuRok)
・ 時間局 ガレイ・ラン - 中村嘉惟人
・ 時間局 カナタ・ザム - 佐藤聖也
・ 時間局 ノーズ - 梅谷心愛
・ 時間局 ハル・レガン - 石岡真衣
・ 時間局 ジルダ・ノロウ - 中野亜美
・ 森蘭丸 - 西井幸人
・ 織田信長 - 多田直人(演劇集団キャラメルボックス)
・ 福島正美 - カナタタケヒロ(LEGO BIG MORL)
・ 芳山杏 - 武藤令子
・ 芳山俊太郎 - 田中優樹
・ アンサンブルキャスト - 淺井奏喜、安里太志、一ノ瀬円、上田千夏、植原ゆきな、及川ひかり、小野寺俊、小寺絢、肥沼佑紀、佐藤寧々、下瑞穂、山本吾郎
◇スタッフ。
・映画版のパロディとして、ハウス食品がインスタントラーメン「303」のCMで「お湯をかける少女」編を制作した。主演は工藤夕貴。CMソングは「お湯を」の3音については原田の唄う「時を」と同じメロディにしてあり、本作品のパロディであることがすぐわかるようになっている。
・南野陽子主演の『月曜ドラマランド』版の放送は1985年11月4日で、彼女の代表作となる『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』第1話放送の3日前であった。
・『月曜ドラマランド』版では、深町一夫役を中川翔子(1985年5月5日生まれ)の父、中川勝彦(1962年 - 1994年)が演じている。彼女は幼少のころより亡き父親の姿が見られるというので、幾度となくこの作品をビデオで観ているという。なお、一番著名な原田知世版は近年まで観る機会がなかったとのことである。
・バンダイ(当時の発売元。後のバンダイナムコゲームス)から1998年秋ごろにプレイステーション用ソフトとして発売される予定であったが、発売中止となっている(発売が見送られた理由については不明)。なおキャラクターデザインは桜野みねね、シナリオは山口宏、アニメーション制作はスタジオディーンで、川上とも子、草尾毅、松野太紀らの出演が予定されていた。
・Matthew南(藤井隆)が司会を務める『Matthew's Best Hit TV+』(2001年 - 2006年)の深夜枠移動(2006年)のお知らせで、原田知世版の映画のラストシーンを使用した。マシューに時間移動を知らせるADの名前が「深町」と、マシューのこの映画へのオマージュが感じられる内容となった。
・2006年に出された新装文庫版(小説)では、新たに江藤茂博が解説を寄せている。
・2020年4月16日にテレビ朝日系で放送された刑事ドラマ『警視庁・捜査一課長2020』の第2話に事件の重要参考人として「深町和夫」が登場し、同じ事件に関わった女性・芦田雪子に電話で「未来で待ってろ」と伝え、事件解決後に芦田が深町に「未来で待ってる」と返すシーンがある。また、事件関係者の「芳山千昭」は「芳山和子」とアニメ版の「間宮千昭」からの命名、「藤谷友梨」はアニメ版の「藤谷果穂」と「早川友梨」からの命名と思われる。なお、この回から警察庁に出向していた平井真琴が警視庁捜査一課に復帰するが、これもアニメ版も主人公である「紺野真琴」に引っ掛けての演出だと思われる。
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