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天空の城ラピュタ


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『天空の城ラピュタ』(てんくうのしろラピュタ、英名:LAPUTA: Castle in the Sky)は1986年に公開されたスタジオジブリ初制作の日本のアニメーション映画。宮崎駿監督の長編アニメーション映画第3作。

● 上映データ

・ 公開日 - 1986年(昭和61年)8月2日  日本
・ 上映時間 - 124分04秒22コマ
・ サイズ - カラー/ワイド、映倫86403
・ サウンド - ドルビーステレオ(4chサラウンド)
・ 上映スクリーン数 - 東映洋画系103館
・ 制作期間 - 1985年6月15日 - 1986年7月23日
・ 作画枚数 - 6万9262枚
・ 使用色数 - 381色
・ キャッチコピー - 「ある日、少女が空から降ってきた…」
・ 同時上映 - 『名探偵ホームズ』「ミセス・ハドソン人質事件」「ドーバー海峡の大空中戦」

● 概要
監督である宮崎の小学校時代に考えていた架空の作品が骨子となっており、原作となる作品が存在しない初のアニメオリジナルの監督作品である。製作は徳間書店。高畑勲の映画『柳川堀割物語』の製作遅延により資金調達に追われた宮崎が、徳間書店の鈴木敏夫に相談したことから企画が立ち上げられ、この映画をきっかけに設立されたスタジオジブリ制作映画の1作品目となった。 次第に高年齢向けになっていくアニメに対して、マンガ映画の復活を目標に小学生を対象に古典的な冒険活劇として企画され、それが結果的に大人の鑑賞に耐えうる作品になるというのが宮崎の方針であった。興行こそ数字的には振るわなかったものの(後述)、配給した東映による観客満足度調査は97.7%と非常に高く、物語は幅広い年齢層に支持され、ビデオソフト化による販売は好調であった。 「ラピュタ」という名称は、スウィフトの『ガリヴァー旅行記』に登場する、空を飛ぶ島にある王国からとったもの。劇中に空飛ぶ島の物語を空想した人物としてスウィフトの名前も出てくるが、名前の借用以外は『ガリヴァー旅行記』との関連はない。19世紀後半、産業革命期のヨーロッパを元にした架空世界での冒険を描く。

● あらすじ

◇ プロローグ : ある夜、北のゴンドアの谷に住む少女シータは、ムスカ大佐率いる政府の特務機関に捕らえられ飛行客船に乗せられていた。そこへ、空中海賊ドーラ一家が襲撃を仕掛けてくる。彼らの目的が自分にあると知ったシータは逃げるために窓の外へのがれ隣の部屋へ移ろうとするが、室内から追いかけてきた海賊の男に驚き足を滑らせ飛行客船から転落してしまう。気絶したシータが落下する中、石が不思議な光を放ち、彼女の体を宙に支えて落下速度を緩めた。シータは真下にあったスラッグ渓谷の鉱山にゆっくりと落ちていき、鉱山で働く少年パズーに発見され助けられる。
◇ 鉱山街 : 翌朝、目を覚ましたシータが空に浮かぶという伝説の城ラピュタの写真を見ているのを見たパズーは、今は亡きパズーの父が生涯で一度だけラピュタを目撃、写真を撮ったが、詐欺師扱いされた事と、その汚名をそそぐべく、ラピュタへ行く事が夢だと語った。直後にパズーはシータが海賊に追われている事を知り、彼女を守って共に逃げる。海賊と軍に追われた二人は、鉄道の高架線から下の廃坑に落ちるが、石の力により再び救われ、廃坑の底までゆっくり落ちる。 : 廃坑で会った石に詳しい老人ポムによれば、首飾りの石は昔ラピュタで作られた飛行石の結晶だという。地上に戻った後、実在を確信してラピュタ探索への意欲を燃やすパズーに、シータは暗く沈んだ表情で、彼の家でラピュタの写真を見た時に思い出した、古くから受け継いできたという秘密の名前を打ち明け、姓が「ラピュタ」である事に彼は驚く。
◇ 軍事要塞 : その直後、二人は特務機関と軍に捕まり、要塞へと連行される。そこでシータは、ムスカから以前ラピュタから落ちてきた壊れたロボット兵を見せられる。彼は彼女に、飛行石はラピュタの王族を守り、いつかラピュタに帰る時の道しるべとして代々受け継いできた物だと言う。 : そして、「ラピュタは遠い昔に滅びたが、かつて高度な科学力で天空から世界を支配した恐怖の帝国だった。それが今も空に存在する事が平和の脅威になりうる」というまっとうな理由を語りつつ、パズーの命を盾に脅迫的に協力を迫り、同時に秘密として受け継がれてきたはずの彼女の本名を言い当てる。シータはパズーの身を案じてやむなく協力を承諾する。 : 牢屋から解放されたパズーと再会したシータはラピュタの探索をあきらめるようにパズーに告げ、失意と共に要塞を去っていくパズーを、涙と共に見送った。
◇ シータの奪還 : 夜が明け始め、軍のラピュタ探索に同行させられる時が迫り途方に暮れたシータは、昔亡き祖母に教わった「困った時のおまじない」を思い出し唱える。彼女は知らなかったが、実はそのおまじないはラピュタの封印を解く呪文だった。その呪文によりロボット兵が目覚め、シータを救う為に暴れ出し、飛行石は日の昇る東の空に光を放ってラピュタの位置を指し示す。 : 一方パズーは自宅に戻るも、不在の間に入り込んでいたドーラ一家に捕まってしまう。シータに裏切られたと思いふさぎ込んでいたパズーはドーラに一喝され、シータが突き放すような態度を取った理由を理解し、石を奪う為に要塞へ向かう一家に自分も連れて行くように懇願する。ドーラもその方がシータが言う事を聞くかも知れないと考えて同行を許し、ロボット兵の暴走により混乱する要塞から協力して彼女を救い出す。
◇ 飛行船に乗りラピュタへ : 石はムスカの手に渡り、彼はロボット兵を破壊した軍と共に先にラピュタに出発する。パズーとシータも一家の飛行船に乗せてもらい、後を追う形でラピュタへと向かう。 : 夜になり見張りをしているパズーの元にシータが訪れ、ラピュタを巡る複雑な思いを告白する。彼女は祖母に他にも幾つもの「おまじない」を教えられており、その中には「滅びの言葉」というものもあると言う。パズーは不安に駆られるシータを励まし、ラピュタを巡る冒険が終わったら必ず故郷に送り届けると彼女に誓う。 : だが、会話の直後に、一家の飛行船は軍に発見され、攻撃を受け雲間に逃れる。ドーラの命令で見張り台を切り離し、雲の上で偵察用のグライダーとして使っていた二人。夜が明け、巨大な低気圧の中心「竜の巣」が迫る中、再び軍に発見され連続攻撃を受ける。攻撃を受けながら、パズーの言葉によりドーラが「竜の巣」に入る事を決めた時、グライダーをつないでいたワイヤーが切れ、飛行船より先に「竜の巣」に飲み込まれてしまう。 : 嵐の中でパズーは、青白い父の飛行船の幻を目撃し、それに導かれるように、嵐の中心にあるラピュタの上層部に到着し、城の端の地面に落ち気絶する。
◇ 天空の城ラピュタ : 目覚めた二人は園丁ロボットに、建物の外の水底に沈んだ町や、建物の中の庭園を案内され、恐怖の帝国と呼ばれたラピュタの平和的な一面を見る。 : その後、遠くから爆発音を聞いて外に出た二人は、城の中間層で軍に捕まった一家の姿を発見する。パズーは外壁をよじ登って一家を救おうとするが、ムスカの部下が彼を撃とうとした為、シータが体当たりをした後逃げようとするが、ムスカに捕まってしまう。 : 彼らは彼女を捕らえたまま城の下層部に入る。パズーはドーラの縄を切り、彼女から武器を受け取ってシータの救出に向かう。途中で部下を置き去りにしたムスカは、城の中枢部で彼女に自分もラピュタ王の子孫だと明かす。彼の本当の狙いとは、ラピュタの力を手に入れて世界を支配する事だった。そして彼は飛行石で城を操り軍を皆殺しにする。
◇ 滅びの言葉 : ムスカの非道な仕打ちに怒り心頭に発したシータは、彼から石を取り返し逃げだす。途中で彼女は、下層部に入り込んでいたパズーを壁の割れ目から見つけ石を渡す。その後、玉座の間に追い詰められ、ムスカに銃で脅されるもシータは毅然とした態度で対峙し、人は土から離れては生きられない存在なのだと喝破する。 : その直後、駆け付けてきたパズーはシータに滅びの言葉を教えるようにシータに言い、シータはパズーと共に滅びの言葉「バルス」を唱える。すると飛行石が強い光を発して城は崩壊し、強烈な光に視界を奪われたムスカは瓦礫と共に海へ落ちていく。ラピュタを浮遊させていた巨大な飛行石の結晶は、ラピュタ全体を覆っていた大樹の根に囲まれて、城の上層部と共に更に高空へと飛び去っていった。
◇ エピローグ : パズーとシータはグライダーで城から離れ、フラップターで脱出していたドーラ一家と空で再会して喜び合う。そして二人は一家と別れ、帰途に着くのだった。

● 登場人物
※声の記述は、日本版 / ディズニー英語版の順で表記。

◎ 主要人物

◇ パズー(Pazu) : 声 - 田中真弓 / ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク : 本作の主人公。スラッグ渓谷(小説版に(この国の)南部山岳地帯にあると記載)の鉱山で働く見習い機械工で、明るく元気で正義感と行動力あふれる少年。12歳。小説版に12、13歳と記載。天涯孤独で、両親の残した家で一人暮らしをしている。小説版にこの渓谷に母親と一緒に(つまり父親の死後)来たと記載。 : ラピュタの発見に関して詐欺師の汚名を着せられたまま死んだ父の為、自作のオーニソプター(はばたき飛行機)でラピュタの実在を証明する事を夢見る。 : 場の空気を読むのがうまく、自分達を守り、味方であるはずの軍がシータへの態度から敵である事をすぐに見抜いた。 : シータと出会った事で、海賊や軍から彼女を守りながら、飛行石とラピュタを巡る冒険の旅へと出る。体は頑丈で、親方のゲンコツよりも硬い石頭だと自称する。実際、ムスカの部下に銃で殴られ気絶し、要塞に連行後にムスカがシータに「彼の石頭は私のものより頑丈だったよ」と(自分を酒瓶で殴ったシータへの皮肉も込めて)言っている。 : 飛行するフラップターの上から、数百メートルは離れている塔の上に居るシータに一瞬で気付く程目も良い。フラップターに逆さまになってぶら下がり、塔から飛び降りるシータを救出した。 : 日の出と共にトランペットで『ハトと少年(スラッグ渓谷の朝)』を演奏し、飼っているハトにエサをやるのが日課だが、ドーラ一家に迎え入れられた際に世話が出来なくなった為、そのハト達を全て逃がしている。 : ドーラ一家の仲間になった際に、父の形見のゴーグルを着けて出発したが、そのゴーグルはラピュタの中でムスカの銃撃により失われた。タイガーモス号ではモトロ(老技師、後述)の機関助手として働き、機関室でレバーを引く他、垂直尾翼を修理し、油を差している。 : フラップターの中でシータに後ろから抱きしめられ、胸が当たった時に、初めてシータを異性として意識し始めた。 : 名の由来は、宮崎自身が学生時代に考えた船乗りの名前から。 : 小説版のエピローグでは、ラピュタでの一件の後スラッグ渓谷へ帰り、シータとは別々に暮らしているが、文通をして交流を続けている。この手紙の文中では、オーニソプターがもうすぐ完成する事、完成したらゴンドアまで飛んでいく事などが書かれている。また、ラピュタに行った事については誰にも語らなかった事が明らかになっている。本編では描かれなかったが、後に発売された『スタジオジブリ作品関連資料集 I』には、完成したオーニソプターを操縦し、花束を持ってシータの元へやって来たパズーの姿が描かれている。
◇ シータ / リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ(Sheeta / Princess Lusheeta Toel Ur Laputa) : 声 - 横沢啓子 / アンナ・パキン : 本作のヒロイン。パズー同様、天涯孤独の身であり、両親や祖母の残した畑やヤクを飼って北方(小説版にこの国の最北端にあると記載)の山奥にあるゴンドアの谷で生活していた。 : ラピュタを狙うムスカ率いる特務機関に拉致され、飛行客船で護送されている所、ドーラ一家の襲撃に遭い、逃げ出そうとして誤って船から転落し、助けられたパズーにかくまわれる事となる。 : 12歳。小説版に12、13歳と記載。 : 先祖伝来の秘宝である、飛行石の結晶の首飾りを提げている。 : かつて、天帝としてラピュタ帝国に君臨した王族であり、宗家たるトエル家の末裔で、継承名 (『型録 1』等には本名と記載)は「リュシータ・トエル・ウル・ラピュタ」。ラピュタ語でウルは「王」、トエルは「真」を意味し、彼女がラピュタの真の王である事を示しており(『THE ART OF』準備稿にはトエルは「正統な継承者」を意味するという記載がある)、リュシータ王女である。 : 性格はおしとやかで心優しく、自分を助けようとしてくれたロボット兵が破壊された際は、パズーの胸で泣いていた。一方、ムスカを背後からワインボトルで殴り脱出しようとする、ドーラの制止を振り切り、パズーと暴風の中で見張り台に残る、終盤でのムスカとの対面のシーン等、行動的かつ胆力に富んだ一面も持ち合わせている。山育ちで視力も良い。新しい環境への適応力も高く、タイガーモス号での暮らしにもすぐになじんでいる他、初めて見る文明の利器に対してもすぐに順応できる。 : 家事全般が得意。ドーラ一家の仲間になった後は、容貌が可愛らしい事もあり(シャルルが少女(シータ)を探すシーンで親方に対し「かわいい子」と発言)、ドーラの息子や子分達にアイドルのような扱いを受けており、厨房にのぞきに来られる程であるが、年甲斐もなく子供っぽい彼らとも嫌がる事なく打ち解けている。ちなみに、ドーラに台所に案内された際にのぞきに来たのは、シャルル、ルイ、ク、ケ、コの5人である。 : 物語序盤、飛行石を借りたパズーが飛行石の力を発揮できず浮遊することに失敗し、2人で笑いあったシーンで、すでにパズーを好きになっていた。 : 名の由来は、宮崎自身が学生時代に書いた人形劇のヒロインであるシータ(ギリシャ文字のθ)から。構想段階では、シータも海賊の娘であり、風の谷のナウシカ(ワイド漫画版)同様、シータの命令によってロボット兵がラピュタを破壊するラストシーンにする予定であった。 : 小説版のエピローグでは、ラピュタでの一件の後ゴンドアの谷へ帰り、パズーとは別々に暮らしているが、文通をして交流を続けている。パズーにあてた手紙の中で、ヤクの子が産まれた事を書いている。長い髪を2本の三つ編みおさげにしていたが、おさげ髪は2度ほど引っ張られ、ムスカの銃撃により切断されてショートカットとなる。しかし、小説のエピローグでは本編から半年の月日が流れており、再びおさげを結べる程に髪の毛が伸びている。

◎ 空中海賊「ドーラ一家」

◇ (Dola) : 声 - 初井言榮 / クロリス・リーチマン : 空中海賊団「ドーラ一家」の女首領にして、飛行船・タイガーモス号の船長。50代。『ロマンアルバム』には60才位という記載もある。頭脳明晰で決断力に富み、三人の息子や子分達以上の健脚で、無類の食欲と物欲、「女は度胸だ」と豪語し自ら臆することなく危険にも果敢に飛び込む胆力の持ち主。間が抜けている息子や子分達にしばしば嘆息し「バカ息子共」「バカ共」と大声でどなり散らして恐れさせる一方、失意のパズーを一喝した後に受け入れる、おさげを切られたシータを抱き締めていたわる等の度量の深さや優しさも併せ持っている。また、伝声管でパズーとシータの会話を聞いていた際に、まんざらでもない笑みを浮かべたり「見かけよりいい人」というパズーの言葉に目を見開いて驚きの表情を見せたりもしている。 : タイガーモス号やオートモービル等様々な乗り物やグレネードランチャー (一家が主に使う弾は目つぶし用のマスタード(からし粉)榴弾(りゅうだん)。つまり催涙弾)等の武器の扱いにも優れている。一家は人殺しをしない。一家が狙うのは金持ちの乗った豪華客船。小説等では「面倒見が良く、アジト近くで子供が産まれたと聞くと、出産祝いに石炭半年分を贈ったりする為、人々の評判もいい」「軍の捜索の手が伸びてくると、村人が軍より早く知らせにくる為、今まで一度も捕まった事がない。それは国中に情報網とアジトを構築した為」という記述がある。また、ムスカと並ぶ暗号解読の天才でもあり、軍が飛行戦艦を誘導する無線暗号を「ANGO」というタイトルの本で瞬時に解読する他、そろばんを「東洋の計算機」と称して素早く使いこなし、航法計算を行っている。 : 当初は高価と踏んだ飛行石のみを追い求め、石を持つシータ(後に彼女を助けたパズーも)を追っていたが(小説では昔からラピュタと飛行石の伝説を知っており、石を使いラピュタの財宝を手に入れる為、映画同様に軍の無線を聴いて知った、石を持つシータの乗る飛行客船を襲う)、パズーの証言や政府の動きからラピュタ実在を確信し、軍より先にラピュタの財宝を手に入れる事をもくろむ。パズーの話でシータが石を働かせる鍵となる事を知り、シータを救おうとするパズーの決意と覚悟を認めてからは彼に助力し、後に2人をタイガーモス号に仲間として受け入れ、2人をラピュタ発見の足がかりとしつつ、良き理解者となる。 : パズーからは「おばさん」、シータからは「おば様」と呼ばれている。パズーに対して当初は「船長とお呼び」と言っていたが、後に訂正しなくなっている。 : 映画本編では、タイガーモス号の私室に掲げられた若い頃の肖像画を見る事が出来る。亡き夫は天才科学者であり、タイガーモス号及びフラップターは夫の形見。小説版では、ドーラ達はもともと帆船に乗る海賊だったが、亡夫が誘拐同然に連れて来られ、彼が前述の乗り物を発明した後、空中海賊になったという。 : 小説版では、別れの際にパズーへ「あたしの夫のように立派な男になるんだよ」と言葉をかけた。半年後のエピローグには新たな飛行船で軍の給料を奪う等、その後も一家で空で活動を続けている記述がある。 : 宮崎駿監督は、自作の中で一番思い入れの深いキャラクターにドーラを挙げている。 : キャラクターモデルは宮崎監督の母親との事。
◇ シャルル(Charles) : 声 - 神山卓三 / マイケル・マクシェイン : ドーラの長男で、30歳。豊かな口ひげを蓄えた大男で、ダッフィーと力比べを繰り広げた。 : 胸筋を勢いよく膨らませてシャツの胸の部分を吹き飛ばす等、筋骨隆々で腕力も一家の中で一番強い。プディングが好き。 : ルイからは「兄貴」、アンリからは「兄ちゃん」と呼ばれている。 : 厨房に入った時は花を持っており、ルイと同様、シータに鼻の下を伸ばしていた。 : 本作の締めの台詞を飾った人物で、劇中でのパズーとの会話がない。
◇ ルイ(Louis) : 声 - 安原義人 / マンディ・パティンキン :ドーラの次男で、25歳。ちょびひげを生やしている。ドーラ一家の中で真っ先にシータにほれた。 : ミンス・ミートパイが大好物。 : パズーの家を捜索した際、乗組員のクから名前を呼ばれている。 : 口調はやや高圧的な部分もあるが、コミカルな言動や表情が多い。常に格好をつけている。 : パズーの家の前で出会っており、彼にとっては三兄弟の中で1番最初に出会った人物である。また、バズーとシータとの絡みが最も多かった(三兄弟の中でどちらとも会話をしたのはルイのみ)。
◇ アンリ(Henri) : 声 - 亀山助清 / アンディ・ディック : ドーラの三男で、20歳。主にタイガーモス号の操縦士を務めており、あまり表に出ない。 : 無口である。帽子をかぶっていると目が隠れる。 : 三兄弟の中で唯一ひげが無く、ほおにそばかすがある。シータに好物をリクエストする際、迷った挙げ句「なんでも食う」と言った。 : 三兄弟の中では唯一、名前を呼ばれるシーンが無い。また、兄2人ほどシータにそれほど興味はないらしく、厨房に入るのも後述のカ、キ、ハラ・モトロを除く男性乗組員6人の中で最も遅く、その挨拶の仕方から本当に暇だから様子を見に来た印象が強く、彼女との会話もパズーと違って全くない。
◇ ハラ・モトロ(Motro) : 声 - 槐柳二 : タイガーモス号のベテラン機関士。 : ドーラの父の代からいる最古参の子分で、乗組員達からは「じっちゃん」と呼ばれている。ドーラからは「クソジジイ」呼ばわりされる事もあるが、船内では唯一、対等に口がきける厚い信頼を寄せる旧友でもあり、正装で私室に呼ばれチェスを楽しむ事もある。その言動からもゴリアテ(乗り物)の情報に精通しており、ドーラ同様にベテランの海賊である事が示唆されている。 : パズーと引き合わされた際には「怒らせるとママより怖い」とルイから紹介されたが、もともと助手を欲しがっていた所に、積極的で飲み込みの早い彼を、助手としてかわいがる事になる。機関士としてタイガーモス号にはとりわけ愛着が強く「かわいいボロ船」の喪失を悲しんでいた。 : 映画エンドクレジットでは「老技師」と表記されている。 : なお、『ルパン三世』(TV第2シリーズ)第145話「死の翼アルバトロス」ではハラ・モトロに似たロンバッハ博士が登場する。
◇ カ、キ、ク、ケ、コ : ドーラの子分達。ポルトガル人のカ、エジプト人のキ、中国人のク、日本人のケ、セネガル人のコの5名。 : ドジョウひげでルイより先に厨房に入ってイモの皮むきをしていて、最初にシチューのおかわりをしたのはコ、シャルルに似て豊かな口ひげを蓄え、右ほおに傷痕があるのがカ、ひげが無く色黒で右目に眼帯を付けているのがキ、厨房ですりこ木を回しているのがケ、パズーの家を捜した際に「ルイ、女の子の服だ」と叫んだ(厨房では壁を磨いている)のがクである。5人とも出身国以外の経歴等は不明だが、小説版では「素質を見込みドーラが世界中から集めた5人」という記述がある。 : カはセリフは全くないが、ルイ、ケ、コとタイガーモス号の船上で一杯飲んでいる際に顔が大きく描かれている。キはオートモービルの運転やタイガーモス号のブリッジで無線機を操作している等、機械類の扱いに優れているという描写がある。また、コは普段は口元を隠しているが、素顔が描かれているシーンがある。 : アニメ版では名前及び出自は出てこなかったが、小説版にて名前が出る。『ロマンアルバム』等にも名前と出自の記載がある。

◎ 政府・軍の関係者

◇ ムスカ / ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ(Muska / Romuska Palo Ur Laputa) : 声 - 寺田農 / マーク・ハミル : : : 本作の悪役。政府から派遣された、特務機関(情報部)所属の諜報員(情報部員)であり、階級は大佐、年齢は28歳。『ロマンアルバム』には32歳という記載もある。視力が悪く、度の入ったサングラスをかけている。中折れ式リボルバー拳銃を愛用している。 : 表向きこそ丁寧な口調で紳士的に振る舞うが、その内実は目的の為には手段を選ばず、上司や部下すらも簡単に見捨て、人命を軽視し、喜喜として残虐行為に手を染める冷酷非情な卑劣漢である。新たな王としてラピュタ帝国に君臨し、全地上を自らの欲望のままに恐怖支配しようという独裁者・野心家の本性をあらわにする。 : 物語後半ではシータのおさげを無理やり引っ張って捕まえたり、顔や胸を殴りつけたり、あげく拳銃でおさげを撃ち落とすなど、自身に服従しようとしないシータを散々に虐げ続けていた。
◇ モウロ将軍(General Muoro) : 声 - 永井一郎 / ジム・カミングス : ラピュタ探索計画の指揮を執る軍人で、小説版によると、政府軍のティディス要塞の司令官。50歳前後。短気な性格の持ち主である。小説では南部地方の行政もつかさどる権力者だが、要塞自体が僻地に位置するため現状には強い不満を抱いており、ラピュタ探索を成功させることで中央への返り咲きを狙っている。無線通信をドーラに傍受されて飛行客船を襲撃されたり、ムスカに出し抜かれて主導権を簒奪されたりする等、司令官としてはどこか頼りない一面がある。 : 一方で軍人気質の持ち主でもあり、作戦行動時には自ら先頭に立って突き進むタイプで、部下からの信頼は非常に厚い。軍服に勲章を3個着用していることから、それなりに功績を上げていることも示唆されている。また諜報機関に属し、政府の密命を盾に作戦に介入するムスカを「特務の青二才」と呼び快く思っていない。ムスカの情報によってラピュタを発見し、実際に上陸には成功したものの、財宝に目がくらんでいる隙に本性を現したムスカの裏切りで罠にはめられ、ムスカを射殺しようと発砲したことが引き金となり、ラピュタ底部の展望室の床に突然開いた穴から、大勢の兵士ともどもはるか下の海に落とされ始末された(小説では(展望室の)床が開くと記載)。 : 作中では「閣下」と呼ばれ、映画エンドクレジットでは「将軍」と表記される。「モウロ」の名は小説と設定資料上で確認できる。 :
・ 『ロマンアルバム』の企画書第1稿では、悪役はチック大佐となっており、モウロ将軍とムスカが一体となった役と設定されていた。同書には山高帽子をかぶったチック大佐のイラストが掲載されている。
◇ 黒眼鏡(特務機関員) : 声 - 大塚芳忠、菅原正志 : ムスカに随行する忠実な部下。全員が丸い黒眼鏡に黒のスーツと山高帽を身に着けている。面長で口ひげの男、ひげのない面長のいかつい男(共にラピュタに同行)、角ばった顔で口ひげの男などがいる。飛行客船では3人、シータの回想場面でゴンドアの谷で彼女の家に向かったのは3人、シータを捕らえたティディス要塞では4人が登場。 : ラピュタまで同行したのは2人であったが、ラピュタ半球体内部の大量に巨石のある部屋で、巨石の内の1つに乗り、ある程度下りた後、ムスカに置き去りにされる。置き去りにされた黒眼鏡2人は、ムスカにより部屋中の巨石が作動した際に足場を失い、最初に通った半球体内部通路に戻る為に部屋の壁を形成する巨石を登っていたが、作動の活性化の中、しがみ付いた巨石から悲鳴を上げながらはじき飛ばされていった。
◇ 兵士 : 声 - 大塚芳忠ほか : 物語の舞台となった国家の政府軍に所属する兵士たち。ティディス要塞に配属された警備兵と、ゴリアテの搭乗員とが登場する。要塞内のほとんどの兵卒や下士官たちは戦闘用のヘルメットを深くかぶっており、顔が見えることは少なく、はっきりと見えるのは制帽をかぶった上級士官や将軍の副官のみである。モウロ将軍や将校たちは会議中に帽子を脱いでいるシーンがある。小説版での会議中のシーンでは、参謀肩章を着用している者もいる、という記述もある。一方ゴリアテやロケット艇の搭乗員はダブルボタンの飛行服にフードをかぶった兵士が数名姿を見せている。また、ゴーグルを着用している者もいる。 : 兵卒や下士官の多くは、気絶したシータのおさげを引っ張ったり、ラピュタ上陸後は無秩序に構造物を破壊して財宝を根こそぎ略奪したりするといった素行の悪さが目立つなど、一貫して悪役的に描写されている。鉱山鉄道では、パズーに転倒させられた将校が拳銃を抜くシーンもある。 : また、要塞では復活したロボット兵の攻撃による要塞の破壊の巻き添えとなるほか(要塞での兵士に関しては死の描写は直接的には見られない)、ラピュタ上陸後のムスカの離反時には前述の将軍の抹殺に巻き込まれる、起動したロボット兵に追われて逃げ惑ううちに誤って転落する、ゴリアテの発進に間に合わずに空中に投げ出される、ゴリアテからの砲撃でラピュタ本体に決死の反撃を試みるも、あえなく撃墜され艦と運命を共にするなど、作中では無残な死に様を晒すシーンが多い。

◎ スラッグ渓谷

◇ ポム(Uncle Pom) : 声 - 常田富士男 / リチャード・ダイサード : ドーラ一家と軍から逃れる為に廃坑内をさまよっていたパズーとシータの元に現れた風変わりな老人。準備稿には70歳、代々の鉱夫、スラッグ渓谷の地下を熟知と記載。『型録 I』には鉱山師と記載。 : パズーとは以前から面識があって深く慕われており、「ポムじいさん」と呼ばれている。 : 鉱物に精通し、鉱石の状態変化を「石達の声」と呼び、廃坑の中を一人放浪する事を楽しんでいる。飛行石についての知識や「石が騒いでいるのは上空にラピュタが来ているから」といった伝承などをパズーとシータに提供し、二人を出口まで案内してくれた。 : 小説版では(スラッグ渓谷の)鉱山の生き字引(の鉱山師)として鉱夫達の間で知られた存在である事が書かれている。謎の多い人物だが、オープニングで描かれるラピュタの人々と格好が似ている等から、ラピュタの労働者階級の子孫ではないかとも言われる。モデルは森康二と近藤喜文。 : オープニングのクレジットに出てくる5人の内の1人であり、映画エンドクレジットでは「ポムじい」と表記されている。
◇ ダッフィー(Duffi) : 声 - 糸博 / ジョン・ホスティター : スラッグ渓谷で働く鉱夫で、坑内のボイラーやエレベーター等の大型機械を扱うベテラン機械工。パズーの親方。40歳前後。 : 性格は荒っぽく、仕事にも厳しいが、働き者の徒弟であるパズーを何かと気にかける仁義に厚い男。 : 海賊相手にもひるむ事無く立ち向かうが、妻には頭が上がらない様子。 : 鉱夫らしい立派な体格をしており、ドーラ一家いちの力自慢シャルルと互角の殴り合いを演じた。その際に他の鉱夫から名前を呼ばれている。なお、名前について言及されるのはこのシーンのみである。 : 小説版によれば昔から鉱石(金銀銅及び鉄)を採掘してきたこの鉱山で父親の代から鉱夫をしてきたが、優良な目ぼしい鉱脈の多くが掘り尽くされ、輸送に不便な内陸から精錬工場等も次々と移転していく為に、寂れる一方(スズが多少取れる程度)で「スラッグ= 鉱滓(slag)渓谷」と呼ばれて久しい鉱山の状況を憂いている描写がある(本編中でも新しい鉱脈の当てが外れた直後、不景気ぶりをぼやいている)。小説ではパズーが要塞から帰ってきた時親方が家にいなかった理由は、新しい鉱脈が見つかり残業だとおかみさんが発言。 : 映画エンドクレジットでは「親方」と表記されている。
◇ おかみさん : 声 - 鷲尾真知子 : ダッフィーの妻。20歳(『THE ART OF』の監督の解説によると15歳位で結婚した)。肝のすわった性格で度胸もあり、町の荒くれ男達とドーラ一家との乱闘騒ぎをフライパン片手に見守った。 : パズーを実の息子のようにかわいがっている様子で、パズーに逃走を促しつつその覚悟を認め、シータを守るように伝えて送り出した。 : 映画エンドクレジットでは「おかみ」と表記されている。
◇ マッジ(Madge) : 声 - TARAKO : ダッフィー夫妻の娘。パズーとも仲が良いらしく、彼の家に遊びに行く事もある。 : ティディス要塞から帰ってきたパズーを最初に発見した。
◇ 軽便鉄道の機関士 : 声 - 西村知道 / マット・K・ミラー : 軽便鉄道(鉱山鉄道)の運転士を務める老機関士。ドーラ一家や軍に追われるパズーとシータを助けた。 : パズーとは以前からの知人で、運転している機関車も相当の老朽車輌。パズーとシータを銃で狙った特務機関員と兵士達を機関車の排気で妨害する。

◎ その他の人物

◇ シータの祖母 : 声 - 鈴木れい子 : 故人。シータの回想シーンに登場。かわいがっていた小羊が見つからない事を悲しみすすり泣く幼いシータに、おまじないとしてラピュタにまつわる様々な呪文を教えた。この時に教えたおまじないが、ラピュタへの道筋を照らす。
◇ パズーの両親 : 共に故人。父は冒険飛行家で、かつて探検中に「竜の巣」の雲の切れ間から、伝説の「天空の城ラピュタ」を発見し、ラピュタの一部を自ら写真に収めた。しかし人々からは、ラピュタの存在を全く信じてもらえず、詐欺師の汚名を着せられたまま亡くなる。父が亡くなった経緯については、映画ではパズーが「詐欺師扱いされて死んだ」と語ったのみだったが、小説版では「新たな飛行船の製作の為のスポンサー探しに出た際に事故死した」という、死に至った詳細な記載がある。 : また、母についてのパズーからの詳しい説明はないが、パズーの小屋に掲げられているラピュタの写真のすぐ下に遺影写真がある。
◇ パズーの父の協力者 : パズーの父がラピュタを発見した際に乗っていた飛行船には同乗者がいた事が劇中でも確認できる。パズーの父と共にラピュタの存在を目の当たりにした唯一の人物。パズーの父が詐欺師扱いされて死んだとされる時に、なぜこの人物が証人として名乗り出なかったのかについては説明されていない。また、現在の消息は生死を含めて一切不明。

● 製作


◎ 映像
宮崎駿が空飛ぶ映像が好きなことから本作には数多くの飛行機が登場する。作中に登場するタイガーモス号は初期段階では手足がついてるものも描いていたなど、変わった形をした飛行機が多数デザインされていたが、ありそうなウソの範囲にとどめておきたいという宮崎の考えから、そうした変わったメカはオープニングの映像にのみ登場する形となっている。フラップターの動きの作画パターンは原画頭の金田伊功が設計している。

◎ 備考
スタジオジブリ作品は本編開始前に同社のマスコットキャラクターであるトトロの横顔が描かれたブルースクリーンが登場するが、本作は『となりのトトロ』以前に公開された作品であるため、オリジナル映像にはトトロの横顔が描かれたブルースクリーンは存在しない。ただし、販売用に編集されたVHSビデオ・DVD・BD版および、テレビ放送時にはトトロのブルースクリーンが登場する。これはジブリ作品ではない『風の谷のナウシカ』も同様である。



◇ ラピュタ帝国 : ロマンアルバム等では、約700年以上前に存在した古代国家。国章は「翼のある町」。ラピュタの民は飛行石の結晶化技術を有し、圧倒的な超科学技術で天空から全地上を支配していた恐怖の帝国であった。ラピュタ王は代々天帝と称され、王家に伝わる、飛行石の結晶の首飾りと、「黒い石」と呼ばれる石版を用いてラピュタ城の機能を制御していた。贅沢の限りを尽くし、人類の夢を体現したラピュタ人だったが、約700年前にラピュタの科学力でも克服出来ない疫病にむしばまれ、やむを得ず地上へ降りる事を決断した。 : パンフレット及び小説前篇の見返しでは上記とは異なる説明がなされており、空中都市の描写のあるジョナサン・スウィフトの著書『ガリヴァー旅行記 第三章 ラピュータ』のモデルは、プラトンの失われた地理誌『天空の書』に記された「ラピュタリチス」である。ラピュタリチスは、かつて地上で一大技術文明が栄えた時に戦争を嫌い、天空へと逃れた一族によって築かれた広い領土を持つ浮島だった。久石は作品世界から受けたイメージに基づき、アイルランドやスコットランドの民謡・フォークソングをベースにしたフルオーケストラによる音楽を手掛けた。

◎ 主題歌・イメージソング

◇ エンディングテーマ - 『君をのせて』 : 作詞 - 宮崎駿 / 作曲 - 久石譲 / 編曲 - 久石譲 / 歌 - 井上杏美(徳間ジャパンコミュニケーションズ) : 後に「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」などの主題歌、挿入歌を担当することになる井上あずみのジブリデビュー作で1988年3月25日にオリジナル盤(8cmCD/TKCA-72755、C/W「合唱 君をのせて」「君をのせて(カラオケ)」)が発売され、2004年10月27日にCDが再発された。 : また、2002年のDVD発売時に合わせ、石井竜也がアンサーソングとなる歌詞違いの『君をつれて』を発表すると共に、『君をのせて』のカバーもしている(同曲のオフボーカル版「空から降ってきた少女」はオープニングである)。
◇ イメージソング - 『もしも空を飛べたら』 : 作詞 - 松本隆 / 作曲 - 筒美京平 / 編曲 - 鷺巣詩郎 / 歌 - 小幡洋子(徳間ジャパン(アニメージュレコード)) : 本編では未使用。公開当時、味の素から発売されていた炭酸入り清涼飲料水「ラピュタ」のCMソングであった。
◇ 劇中曲 - 『ハトと少年』 : 劇中でパズーが演奏するトランペット曲。数原晋が演奏。 : 2010年4月、STS-131ミッションが行われていた国際宇宙ステーション(ISS)において、同曲がウェイクアップコールとしてNASAジョンソン宇宙センターミッションコントロールセン­ターより流された。搭乗していた山崎直子宇宙飛行士のために選曲されたものである。

◎ スタッフ

  指揮  久石譲(イメージアルバム、サウンドトラック)
中谷勝昭(サウンドトラック、シンフォニー編)
  演奏  中西ストリングス(イメージアルバム)
つのだたかし、数原晋、鈴木貴文、金子飛鳥
東京シティフィルハーモニック管弦楽団(シンフォニー編)
  監督  高畑勲(イメージアルバム、サウンドトラック)
  監督補  庄司良一(サウンドトラック)
渡辺隆史(サウンドトラック)
  プロデューサー  三浦光紀(サウンドトラック)
島袋晃(サウンドトラック)
  ゼネラルプロデューサー  藤澤文女(イメージアルバム、サウンドトラック)
  エンジニア  マスタリング  大川正義(イメージアルバム、サウンドトラック)
 ミックス   スティーブ・ジャクソン(イメージアルバム)
 レコーディング  梶篤(イメージアルバム、サウンドトラック)
 アシスタント  浜田純伸(イメージアルバム、サウンドトラック)
リチャード・モエイクス(イメージアルバム)
  サウンドオペレーション  福岡やすこ(イメージアルバム、サウンドトラック)
  合唱  杉並児童合唱団(サウンドトラック)
  録音スタジオ  ワンダーステーション(イメージアルバム、サウンドトラック)
日活スタジオセンター(イメージアルバム、サウンドトラック)
アバコクリエイティブスタジオ(シンフォニー編)
  ミックスタウン  Air Studio(イメージアルバム)
  CD制作  徳間ジャパン
  マネージメント  ワンダーシティ



◎ イメージアルバム
1986年5月25日にLP(25AGL-3024)とカセット(25AGC-2024)とCD(32ATC-113)が徳間ジャパンコミュニケーションズから発売され1993年12月21日(TKCA-70226)と2004年8月25日(TKCA-72720)にCDが2018年11月3日にLP(TJJA-10011)が再発された。
◇ 収録曲

◎ サウンドトラック
1986年8月15日にLP(25AGL-3025)とカセット(25AGC-2025)が1986年9月25日にCD(32ATC-115)が徳間ジャパンコミュニケーションズから発売され、1993年12月21日(TKCA-70227)と2004年8月25日(TKCA-72721)にCDが2018年11月3日にLP(TJJA-10012)が再発された。
◇ 収録曲 空から降ってきた少女 スラッグ渓谷の朝 愉快なケンカ (~追跡) ゴンドアの思い出 失意のパズー ロボット兵 (復活~救出) 合唱 君をのせて シータの決意 タイガーモス号にて 破滅への予兆 月光の雲海 天空の城ラピュタ ラピュタの崩壊 君をのせて

◎ シンフォニー編
1986年12月21日にLP(28AGL-3039)とカセット(28AGC-2039)が発売され1987年1月25日にCD(32ATC-140)が発売。1993年12月21日(TKCA-70228)と2004年8月25日(TKCA-72722)にCDが2018年11月3日にLP(TJJA-10013)が再販された。
◇ 収録曲 プロローグ Gran’ma Dola 空中散歩 ゴンドア(母に抱かれて) 大いなる伝説 大活劇 鉱山町 時間の城

◎ ハイテックシリーズ
1989年11月25日にCD(30ATC-188)とカセット(26AGC-2071)が徳間ジャパンコミュニケーションズから発売され、1993年12月21日(TKCA-70229)と2004年8月25日(TKCA-72723)にCDが再発された。
◇ 収録曲 空から降ってきた少女 ゴンドアの想い出 タイガーモス号にて ロボット兵 失意のパズー 君をのせて スラッグ渓谷の朝 破滅への予兆 シータの決意 天空の城ラピュタ

● 賞歴

・ 文化庁優秀映画
・ 第41回(1986年)毎日映画コンクール 大藤信郎賞
・ 1986年(第15回)ぴあテン 映画部門第1位
・ シティロード 読者選出ベストテン 邦画第1位
・ おおさか映画祭 日本映画ベストテン第1位
・ 日本映画復興特別賞(高畑勲・宮崎駿)
・ 映画芸術 日本映画第1位
・ キネマ旬報 86年度ベスト・テン 日本映画第8位/読者選出日本映画第2位
・ 第9回(1986年)月刊アニメージュ アニメグランプリ 作品賞
・ アビック・ビデオアワード'87 アニメーション賞
・ 第4回日本アニメフェスティバル 日本アニメ大賞・アトム賞 美術部門最優秀賞
・ 中央児童福祉審議会特別推薦 ここまでの出典
・ 文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」アニメーション部門選出

● 興行・売上記録
1986年の劇場公開時の観客動員数は77万人、配給収入は5.8億円。2016年公開の『レッドタートル ある島の物語』(9千万円)まで、配給収入はジブリワースト記録だった。 春・夏・ゴールデンウィーク向け子ども映画としてはドラえもんや動物映画もの、東映まんがまつりなどを下回った。もっとも、スタジオジブリ自身はまずまずの成績を収めたと評価しており、次回作の製作を決定するには十分であったとされる。 (日本国内)
内容 記録 補足
  興行収入   約11.6億円   推測
  配給収入   5.83億円、1988年4月2日に、日テレ開局35周年記念として『土曜特別ロードショー』で初放送され12.2%の視聴率を記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。以下略)。22.6%の高視聴率を獲得した1989年7月21日の『金曜ロードショー』からは同枠で繰り返し放映される人気ソフトとなっている。これ以降、日本テレビはスタジオジブリと提携を深め、宮崎が関わった映画作品は日本テレビで放映されるようになる。2011年12月9日には、劇場公開時のフィルム風合いを再現したニューマスター版が通常より40分拡大して初放送された。

◎ 視聴率

・ 数値はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。
 回数放送日視聴率  備考
 1  1988年4月2日(土)  12.2%  「土曜特別ロードショー」枠で放送。宮崎本人が解説としてゲスト出演。
 2  1989年7月21日(金)  22.6%  この回から「金曜ロードショー」枠での放送となる。エンディングの放送は省略。
 3  1991年5月3日(金)  17.1%  宮崎駿による特別編で放送。
 4  1993年3月26日(金)  20.4%  ノーカット放送。以降は、それが定着する。
 5  1995年3月24日(金)  19.9%  
 6  1997年3月7日(金)  20.6%  
 7  1998年12月25日(金)  20.6%  
 8  2001年2月23日(金)  22.2%  
 9  2003年3月14日(金)  22.2%  
 10  2004年12月24日(金)  16.9%  
 11  2007年6月15日(金)  19.9%  
 12  2009年11月20日(金)  15.4%  
 13  2011年12月9日(金)  15.9%
 17  2019年8月30日(金)  14.5%  
 18  2022年8月12日(金)  12.6%  

初の『金曜ロードショー』枠での放送となった2回目の放映では放送時間の関係により、日本テレビ放送網による簡易版のエンディングが作られ、それが使用された。簡易版のエンディングには、一連の事件以後の様子が描かれた画が転用されたため、この回の放送を観た視聴者から発信される形で「『天空の城ラピュタ』にはパズーがシータの元を訪ねる特別ヴァージョンのエンディングが存在する」という都市伝説が生まれたとされるが真偽は不明。

● 制作背景・影響


◎ 舞台設定
物語の舞台は企画段階では「立憲君主国。ただし国王は登場しない」とされており、後に宮崎駿は舞台をイギリスのつもりで設定したと語っている。宮崎は製作が始まる前の1985年5月にイギリスのウェールズ地方をロケハンで訪れており、そこで見た風景が本作に活かされた。イギリス産業革命の時代が背景とされている同作の参考になるのではないかと、プロデューサーの高畑勲に勧められたのがきっかけだった。後に押井守や鈴木敏夫らと同地を再訪している。また登場する小火器(拳銃、小銃、重機関銃)もイギリスの兵器をモチーフにしている。 年代は劇中で明示されていないが、パズーの父親が撮ったラピュタの写真には「1868.7」と作品世界の暦による年代らしき数字が印字されている。

◎ 名前の由来
空に浮かぶ島の名前「ラピュタ」は、スウィフト『ガリヴァー旅行記』からで、当初は「ラプュタ」であった。言いにくいので気に入らなかったが、企画書の説得力が増すという理由のみでつけられた。宮崎はガリヴァー旅行記のダイジェスト版しか読んだことがなく、内容も大して面白いと思わず、ラピュタという名前も覚えていなかった。 パズーの名前の由来は、学生時代に考えた船乗りの名前の一つで、『未来少年コナン』で使用されずに唯一残っていたという理由で使用された。シータの名前は、学生時代に創作していた人形劇「サイン・コサイン・シータ」(精神病院が舞台で、少年アルファ何号と、少女シータ何号の物語)からの転用とされる。物語自体は小学生の頃に考えたもの。 発表前の仮タイトルは、「少年パズー・飛行石の謎」で、サブタイトルは「空中城の虜」「空とぶ宝島」「飛行帝国」「空中魔城」「戦国魔城」などの案があった。

◎ 設定の由来
「廃れてしまった古の機械文明」が作った「空中に浮かぶ島」、「飛行船に乗る海賊」であるドーラ一家という物語のモチーフは、幻の作品である『ラーマヤナ』(インドとの合作。一度滅亡した文明や、古代核兵器などの設定)と、『リトル・ニモ』(東京ムービー)の企画に参加していた際に、宮崎がイメージしていたものが投影されている。 ドーラの原形は宮崎駿の母親。パズーの乗るグライダーは映画『地獄の天使』のツェッペリン飛行船の観測ゴンドラの影響。飛行石のモチーフは、福島鉄次の『沙漠の魔王』から。 架空の言語「ラピュタ語」は出まかせであるが、ケルト語などに影響を受けている。

◎ 他作品への影響
庵野秀明によると、宮崎は以前にアニメ番組の企画として『未来少年コナン2』という位置付けの「主人公の少年・少女が謎のペンダントをめぐり潜水艦で世界中を旅する。そしてそれを狙う悪役一派がいる」という案をNHKに提出したが、採用されなかった。この案を後に宮崎は本作に生かし、庵野は別作品の『ふしぎの海のナディア』に持ち込んだという。 世界で最も売れているゲームとして知られる『Minecraft』で、アイアンゴーレムが村人に花を差し出すしぐさをするが、これは本作のワンシーンから着想を得ている。

◎ 都市伝説
『ラピュタのエンディング映像には続きがあり、テレビ放映の際に目撃した』などの都市伝説があったが、スタジオジブリは否定するコメントを出しており、小説版の後日談と資料集のイラストなどが混同して噂が広まったのではないかとしている。また、テレビ放送で流された簡易版エンディング(本編の静止画、イメージボードのイラストなどにスタッフロールを乗せたもの)がその噂の元であるとする検証サイトもある。

◎ インターネットでの影響(バルス祭り)
地上波でテレビ放送される際に、2ちゃんねる等の実況板等において終盤の山場の台詞「バルス」に合わせた大量書き込みが行われ、高負荷によるサーバダウンがたびたび発生している。

◎ 反響
2020年にねとらぼで行われた「一番好きな宮崎駿監督作品」の人気ランキングにおいて、3位の『ルパン三世 カリオストロの城』、2位の『風の谷のナウシカ』を押さえて1位となっている。

◎ ジブリ美術館
三鷹の森ジブリ美術館では本作に登場するロボットの模型が常設展示されており、2002年には「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」が開かれた。

● 日本国外版


◎ 英語版
英語版は2種類存在する。最初の英語版はが『Laputa: The Flying Island』の名で1989年にイギリスで公開したもの。2つ目は2003年にディズニーが配給し、ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント)よりDVDが発売されている『Castle in the Sky』。日本では、前者の音源は2002年10月4日に発売されたDVDに収録され、後者は2014年7月16日に発売されたデジタルリマスター版のDVDに収録されている。 日本での販売用ブルーレイ(2010年12月22日発売)に収録されている英語版は、デジタルリマスターDVDと同じディズニー版の『Castle in the Sky』で、特典映像の一つとして収録されている。スタッフロールはすべて英語で表記されている。なお、エンディングのキャスト紹介は、日本版が「パズー → シータ」なのに対し、ディズニー版は「シータ → パズー」の順になっている。 タイトルが変更されているのは、ラピュタの命名の元となったスウィフトの『ガリヴァー旅行記』第三章の飛行島ラピュータ(Laputa)は、スペイン語のLa puta(売春婦)をもじって命名されたものであり、スペイン語圏およびヒスパニックの多いアメリカ合衆国では不適切なため。 最初の英語版は、配給元のストリームライン・ピクチャーズにより翻訳されたものではない。ストリームライン・ピクチャーズのフレッド・パットンによれば最初は全日空の国際線の機内上映のために製作されたもので、ストリームラインはそれを日本から渡されたとのことで、実際に誰が翻訳、吹き替えを行ったのかは不明とされる。日本語版ではドーラが40秒、ムスカが3分間待つところは共に1分間となっている。 ディズニー版の『Castle in the Sky』には久石譲本人によるオリジナル版と異なる音楽が使用されている。日本版では上映時間2時間4分のうち音楽は約1時間で、箇所によっては7分から8分にわたり音楽が全くない部分があるが、ディズニーのスタッフから海外では全編鳴っているのが当たり前で、3分も曲が無いと落ち着かなくなると説明され、基本となるメロディの大部分を生かしながら、久石が大幅にアレンジを変更し新たに録音を行った。オープニング曲は飛行石が輝く場面とシンクロするようになっており、エンディング曲は日本語オリジナル版の上にピアノの演奏がミックスされている。CDは徳間ジャパンより発売されている。 ディズニー版は2017年にアメリカで、GKIDSとによってイベント上映され、翌2018年にも11月18日から20日の間に、字幕版と併せて648館で劇場公開された。

◎ フランス語版
フランスでブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメントより発売されているDVD(フランス語版タイトルはLe Château dans le Ciel、映画公開は2003年1月15日)はフランス語、日本語のほか「Castle in the Sky」の英語音声も収録されている。 同じDVDに収録されている日本語オリジナル版および、そのオリジナル版と同じ音楽を用いたフランス語版の音声は、音楽の音程がオリジナルより約半音高くなっている。これは秒間24コマのフィルムから秒間25コマのPAL方式にテレシネする際、1コマ分の4%早くなる為。 英語版の字幕は、英語版音声を忠実に書き起こしたものと日本語版からの翻訳重視のものが2種類収録されているが、フランス語版の字幕は1種類のみで、フランス語版の音声と字幕では内容が異なる。 フランス語版DVDはリージョン2(日本と共通)、映像方式はNTSC/PALコンパチブルで、日本の家庭用DVDプレーヤーでも再生可能。

● 関連商品


◎ 作品本編に関するもの

◇ 映像ソフト :
・ 天空の城ラピュタ VHS - 徳間書店/徳間ジャパン/徳間コミュニケーションズ 128GH-12(1986年8月25日) :
・ 天空の城ラピュタ Beta - 徳間書店/徳間ジャパン/徳間コミュニケーションズ 128GB-5012(1986年8月25日) :
・ 天空の城ラピュタ VHD - 徳間書店/徳間ジャパン/東芝/東芝映像ソフト VDS-A0452(1986年9月21日) :
・ 天空の城ラピュタ LD - 徳間書店/徳間ジャパン/徳間コミュニケーションズ 128LX-8~9(1986年9月25日) :
・ 天空の城ラピュタ VHS - ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント VWSZ-8014(1998年9月18日) :
・ 天空の城ラピュタ DVD - ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント VWDZ8014(2002年10月4日) :
・ 天空の城ラピュタ Blu-ray Disc - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン VWBS1189(2010年12月22日) :
◇ 出版 :
・ 天空の城ラピュタ―フィルムコミック(1)(1986年9月30日)ISBN 4-19-776593-2 :
・ 天空の城ラピュタ―フィルムコミック(2)(1986年9月30日)ISBN 4-19-776594-0 :
・ 天空の城ラピュタ―フィルムコミック(3)(1986年10月20日)ISBN 4-19-776602-5 :
・ 天空の城ラピュタ―フィルムコミック(4)(1986年10月20日)ISBN 4-19-776603-3 :
・ :
・ 天空の城ラピュタ(徳間アニメ絵本) (1988年3月31日)ISBN 4-19-703626-4 :
・ :
・ 天空の城ラピュタ(ロマンアルバム特別編集)(1986年10月) :
 ・ - 上記の新装版 :
・ 天空の城ラピュタ(ロマンアルバム・エクストラ68)(1986年10月) :
 ・ - 上記の新装版 :
・ 映画 天空の城ラピュタ GUIDE BOOK(1986年8月) :
 ・ - 上記を復刻 :
◇※以上は全て徳間書店 :
・ :
・ :
・ 天空の城ラピュタ大百科(勁文社〈ケイブンシャの大百科〉、1986年8月) :
◇ 音楽 :
・ スタジオジブリ 宮崎駿&久石譲 サントラBOX [Box set, Limited Edition] (CD) 徳間ジャパンコミュニケーションズ(2014年7月16日)

◎ その他関連書籍

・ アニメージュ・ゲーム文庫「天空の城ラピュタ」より 天界の迷宮(作:佐藤大輔、絵:ふじたゆきひさ、徳間書店〈アニメージュ文庫〉、1987年12月)ISBN 4-19-669572-8
 ・ アニメをゲームブック化した作品であるが、敵との戦いが敵味方ともに体力がゼロになる前に士気が減少することによる逃亡で決着がつく、パズーは軍人に対して正面から戦うとほぼ確実に捕まってしまうなど、原作テイストよりも作家性が非常に強い作品になっている。
・ 宮崎駿 映画の風(空の会 著、創樹社、1993年12月)
・ もう一つの「バルス」-宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代(木原浩勝 著)
 ・
 ・
 ・ スタッフ(ジブリ制作デスク)による回想記
・ 子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 天空の城ラピュタ(スタジオジブリ監修、主婦の友社編著、2023年8月10日、ISBN 9784074552269)

● タイアップ商品

・ 清涼飲料水「ライトフルーツソーダ 天空の城ラピュタ」(味の素)
 ・ 1986年6月から販売された(味はレモン&ライム・シトラスミックスの2種類)。CMは契約上アニメ映像を使用できないため、パズーとシータの格好をした少年少女と実寸大のフラップターを使用した実写映像となっており、島本須美と松田洋治がナレーションを行ない、CMソングとして上記のイメージソングが使用された。
・ ビデオディスクプレーヤー マイドリーム(東芝)

● 小説版
亀岡修『小説 天空の城ラピュタ 前・後篇』、徳間書店 アニメージュ文庫

・ イラストは宮崎駿。亀岡は宮崎自身からの指名を受けノベライズを担当し、月刊『アニメージュ』に連載後に出版された。 映画では描かれていない飛行客船襲撃よりも前のエピソードや、映画のラストの半年後を舞台としたエピローグが書かれており、その他細かい設定や、登場人物の心情描写の補完がなされている。 2002年にDVD化された際、10,000セット限定販売の『「天空の城ラピュタ」DVDコレクターズ・エディション』に、この小説版をハードカバー単行版で再編し『コレクターズ・エディション』版に付属された。

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