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『チンプイ』は、藤子・F・不二雄のSF生活ギャグ漫画、およびそれを原作としたアニメ作品、および作中に登場する地球のネズミに似た宇宙人の名前。
● 沿革
・ 1985年6月 - 藤子不二雄漫画全集『藤子不二雄ランド』(中央公論社)のVol.50から巻末漫画として連載開始。同年11月から、単行本『チンプイ』がF.F.ランド・スペシャルとして中央公論社より刊行開始。
・ 1989年11月 - テレビ朝日系列にて、テレビアニメ『チンプイ』放送開始。
・ 1991年2月 - 『藤子不二雄ランド』最終巻Vol.301にて、6年間にわたる連載終了。連載最終回では「単行本第5巻(最終巻)は書き下ろしの2話を加えて発行予定」との欄外表記があり、ストーリーとしては完結しなかった。
・ 1991年4月 - テレビ朝日系列のテレビアニメ『チンプイ』放送終了。
・ 1996年9月23日 - 単行本第5巻が未刊行のまま、作者死去。本作は未完に終わった。
・ 1997年4月 - 連載全話を収録した新装版単行本『チンプイ 完全版』(全4巻)がF.F.ランド・スペシャルとして中央公論社より刊行される。
・ 2010年6月25日 - 小学館が「藤子・F・不二雄大全集」第2期ラインナップを発表、本作もその1つに名を連ねた。藤子・F・不二雄大全集『チンプイ』として、2011年2月に第1巻、同年5月に第2巻が刊行された。
・ 2014年9月3日 - 藤子・F・不二雄ミュージアムで上映される短編映画として24年ぶりにアニメ化。
・ 2017年11月 - 小学館のてんとう虫コミックスで新装版の刊行を開始、2018年2月までに全4巻が刊行された。
● あらすじ
普通の小学生の女の子・春日エリは地球から35光年離れたマール星の王子・ルルロフ殿下のお妃に突然選ばれる。エリはクラスメートの内木に心惹かれていることもあって必死に結婚を拒否するが、マール星からエリを説得するためにやってきたマール星人のチンプイはエリのことが気に入り、家に居候として住み着く。マール星は高度に科学が発達した星で、科法(かほう)と呼ばれる、魔法のような不思議な力を使うことができる。一方でマール星からはさらにエリを説得するため、エリのファンなどで変な宇宙人がエリのもとにやってきて騒動を起こすようになる。
● 未完状態と結末について
作者の死去により、本作は未完に終わっているので、「エリはルルロフ殿下と結ばれるのか? また内木との関係はどうなるのか?」「ルルロフ殿下の顔を含めた正体」の謎は結局明かされずじまいとなっている。原作第52話『エリさま記憶そう失?』・アニメ第40回Bパート『お姉さんがやってきた』で、未来のエリが「妃殿下」として現在の地球に里帰りしているが、これが現在に依る姿なのか、パラレルワールドに依る姿なのかは不明である。
アニメ第56回(最終回)Bパート『はじめまして、ルルロフです』では、原作に無いオリジナルの展開であるルルロフ殿下がエリおよび内木と友人になるというラストが採用された。この時にもルルロフ殿下は顔を見せていないため、その正体は謎のままである。なお、『アニメージュ』1991年6月号のチンプイ特集では、「ルルロフ殿下=内木」という説が紹介されている。
元中央公論社社長で藤子不二雄ランド編集長だった嶋中行雄は藤子・F・不二雄大全集に収録されているコメントにて、藤本存命中に嶋中が結末について尋ねると「アニメ(映画)の中で結論じみたことは出している」と回答されたと語っている。同じく、アニメ版の監督を務めた本郷みつるは藤本から直接結末を聞いたものの、見事にその部分の記憶が欠落しており、「自分が考えていた幾多のパターンのひとつであったような気がする」「結末自体は話をきいて納得がいくものであった」と語っている。
● タイトル
前述の嶋中行雄によると、タイトルは、「チチンプイプイのチンプイです」とまでは藤子・F・不二雄は説明しなかった、とのこと。
● キャラクター
◎ 主要人物
◇ 春日 エリ(かすが エリ)
: 声 - 林原めぐみ
: 本作の主人公。かえでヶ丘小学校6年生、12歳。春日家の一人娘。アニメ版の住所は東京都杉並区かえでヶ丘3-29-2。
: 明るくて、オテンバで、おっちょこちょいな女の子。毎日のように学校に遅刻するだらしない性格に加え、学校の成績はあまり良くなく、歌を歌うことや料理も苦手だが友達の悩みや相談に乗るなど優しい心を持つ。苦手な食べ物はニンジンとピーマン(ニンジン嫌いは後に克服)。
: 自分がなぜお妃候補に選ばれたのか分からないまま、チンプイを居候させる。それ以来、様々なマール星人に振り回されているが、他の星から地球へやってきてお金に困った宇宙人に自分の財産をあげるなど、他人を思いやる行為でお妃候補にふさわしい一面を持っている。
: 『大長編ドラえもん のび太の日本誕生』に登場するククル(のちのウンバホ)の子孫でもある。
◇ チンプイ
: 声 - 堀絢子や、マール星の通貨を地球の通貨に換金する科法が使える。
◇ スベルスキー
: 声 - 緒方賢一
: アザラシ型マール星人。スキー用品店の店主。アニメ版では大阪弁で話し、エリのことをいたく気に入る。
◇ シルビア
: 声 - 速見圭
: アポロフ殿下の妻。アポロフがソーダ星に旅行したときに出会い、彼と電撃結婚をした。
◇ タフソン
: 声 - 田口昂
: アリクイ型マール星人。クールで頼もしい、秘密警護官。
◇ ダルーサ
: 声 - 鵜飼るみ子
: ルルロフ殿下の元お妃候補の女の子。金髪でロングヘアをしている。自信家で気が強くなぜエリがお妃候補に選ばれたのか納得できないでいる。またプライドが高くて他人に命令されるのを嫌う。エリと殿下の婚約を、解消させようと悪だくみしている。相手の唇にチャックを施す科法やペンキを降らせる雲を召喚する科法などが使える。ホロロン(キツネ型マール星人)に化けて悪だくみをしようとしたこともある。
◇ チラチンジャー
: 声 - 龍田直樹
: タヌキ型マール星人。マール星の新聞記者。いつもしつこく取材をしてくる。ワンダユウが「エリが近々殿下と婚約する」というウソを言い、一足早く取材をしようと地球へやってくる。取材中に、自分が乗ってきた宇宙船が大破し、怪我を負ったところ、エリが見つけ自宅に連れて介抱する。エリの優しさにふれ、本当の気持ちを聞く。
◇ デブラ・ムー
: 声 - 青野武
: パンダ型マール星人。マール星が生んだ、宇宙的ファッションデザイナー。いいアイデアを思いつくと体から爆発が起こる。爆発の際には「ドカンドカン」という騒音を発する。彼のセンスはエリをはじめとした地球人のそれとは合致しないことが多い。すごく酒癖が悪く、酒を飲むと人が変わり、からみ上戸になる。
◇ トーリー
: 声 - 二又一成
: フラミンゴ型マール星人。マール星指折りの観光地の支配人。ライバルのカイザーと営業合戦を繰り広げている。
◇ Dr.チョロン
: 声 - 上田敏也
: リス型マール星人。マール星の主治医。真面目で冷静。王室の健康診断を受けさせるため地球へやってくる。
◇ ニンジンスキー
: 声 - キートン山田
: ウマ型マール星人。マール王室の王宮シェフ。エリのニンジン嫌いを直すためにあらゆる料理をエリに出したが、ニンジン嫌いは治らずショックを受け、マール星へ帰っていった(その後克服)。名前の由来はニジンスキーから。
◇ ヌーボ
: 声 - 銀河万丈
: バグ型マール星人。マール王室侍医長。
◇ バブバブ
: 声 - 山田ふしぎ
: テレパシーの能力を持っている「植樹祭」の苗木。
◇ ヒコザーモン
: 声 - 二見忠男
: 300歳になる王室のご隠居。外見は地球のパンダに似ている。宇宙船に乗って地球へやってくるが、故障し不時着してしまい、木にひっかかって落ちたところエリに助けられる。お風呂に入れられたり、食事を振る舞うなど、エリの優しさにふれる。
◇ ピヨピヨ
: 声 - 江森浩子、原えりこ、冬馬由美
: ヒヨコ型マール星人。いつも3人で行動している。宇宙の恵まれない星々に寄付している募金会の役員。
◇ ピルーカス
: 声 - 大塚周夫
: カバ型マール星人。宇宙的な映画監督。エリの伝記映画の監督を務める。『2112年ドラえもん誕生』ではドラニコフをスカウトしている。いつもサングラスをかけているが、外すと円らな瞳をしている。
◇ ブルル提督
: 声 - 辻村真人
: 犬(ブルドッグ)型マール星人。マール星の無敵戦艦の元提督。
◇ マジロー
: 声 - 中尾隆聖
: アルマジロ型マール星人。マール星のスパイ。物語を進めるにはどんな手段も選ばない。最初はエリとエリの母を仲違いさせるなど策を弄したが、最後は目的の邪魔となるものを爆弾で排除しようとするなど、分裂気質がある。
◇ ムジエム
: 声 - 飯塚昭三
: ライオン型マール星人。マール星のレコード会社の製作部長。120年間音楽業界を生き抜いており、極めて音痴なエリを「逸材」と絶賛した。名前の由来はMGM(レオ・ザ・ライオン)から。
◇ モォーヤ
: 声 - 巴菁子
◇ メェーヤ
: 声 - 片岡富枝
◇ ムューヤ
: 声 - 青木和代
: ウシ型マール星人。お妃候補としてふさわしいのか細かくチェックする、家政婦三人組。
◇ リリン
: 声 - 岡本麻弥
: エリの伝記映画でエリ役を務める少女。髪の色(深緑)と声が違う以外はエリにうり二つである。撮影中に、エリと意気投合する。映画で、エリを一生懸命に演じている。また、本物と摩り替わってエリの通っている学校へ行き、さやかやほたると会話をしたり楽しんでいた。とても頑張り屋。家族は両親と弟の4人家族。映画の撮影中に、足の骨を折る怪我をし、降板するがエリが代役を立て、かけつける。
◇ ワケナイ
: 声 - 千々松幸子
: チンプイの幼稚園時代の後輩。見た目はチンプイに似ている。いたずらばかりしている。科法をかけるが元に戻す方法を知らないなど迷惑をかける。
◎ 地球人
◇ スネ美のママ
: 声 - 林玉緒→巴菁子
: スネ美を学校に外車で迎えられるぐらいお金持ち。スネ美同様、嫌味ったらしい一面を持つ。
◇ 秦さん
: エリのクラスメイト。先祖は秦の始皇帝らしい。原作のみ登場。エリのことを名字で呼んでおり、親友ほどではない。
◇ 内木の母
: 声 - 佐久間なつみ
: 内木翔の母。登場回数はかなり少ない。
◇ 宇奈木 ヌル夫(うなき ヌルお)
: 声 - 山口勝平
: エリのクラスメイトで、父のミニカーコレクションを引き継ぎ、クラスメイトに見せびらかしたりしている。
◇ 宇奈木の姉
: 声 - 冬馬由美
: ミニカー収集をするヌル夫の姉。
◇ みち
: 声 - 斉藤ひろみ
: エリのクラスメイトで、クラスのマドンナ的存在。歌を歌ったり、踊りが上手。学芸会(眠りの森の美女)でオーロラ姫役に選ばれていたが、3日前に盲腸炎になり降板。
◇ 日野(ひの)先生
: 声 - 清川元夢
: エリの担任でよく怒る。最近の流行にあまりついていけない。中年の男性教師。
◇ エリの祖父
: 声 - 宮内幸平
: エリの母方の祖父。エリに、食べ物のありがたみを分からせようと戦争時代の話をするが、エリは全く聞く耳を持たなかった。
◇ エリのおじさん
: 声 - 鈴木清信
: お小遣いをたくさんくれる気前のいいおじさん。
◇ クロード沢田(クロードさわだ)
: 声 - 北村弘一
: 超売れっ子画家。彼が描いた絵は何億円もするらしい。
◇ 篠川キリン(しのかわ キリン)
: 声 - 鈴木清信
: 超売れっ子カメラマン。スネ美の父の知り合いらしい。
◇ マイケルマラソン
: 声 - 中原茂
: 日本公演のために来日したミュージシャン。気まぐれな性格でコンサートの前にこっそり事務所を抜け出す奇癖がある。その後、エリの部屋でコンサートを開いた。
◇ 三条 久美子(さんじょう くみこ)
: 声 - 金丸日向子(現・芳野日向子)
: 美少女ブームを生んだ人気アイドル。通称「ミクミ」。
◇ 森尾 行雄(もりお ゆきお)
: アマゾン熱帯雨林を捜索中に行方不明になっていたが、バブバブの木の実を食べて生きながらえる。
◇ 神界エンジェル(しんかいエンジェル)
: 声 - 山口奈々
: スネ美の父の知り合いの占い師。原作では中年女性だが、アニメでは若く描かれている。原作では「神界先生」。
◎ その他の宇宙人
◇ ヒンコン
: 声 - 小関一
: マール星の宇宙ヨットにくっついて地球へやってきた、全身毛むくじゃらな宇宙人。貧乏の星「セキヒン星」から出稼ぎ目的でやってくる。星間警備隊に見つかり、連行されそうになったところをエリによって助けられる。エリの家の手伝いをして、恩返しをした。マール星でのエリの財産をセキヒン星に全額寄付され、そのことに恩を感じ、宇宙船に乗せて歓迎しようとした。
◎ ゲストキャラクター
このほかにも、単行本(完全版)第4巻51話「ヒミツのバードウォッチング」では、 バードマン(パーマン)や、ドビンソン(ドビンソン漂流記)、 デンカ(ウメ星デンカ)といった他の藤子・F作品のキャラクターが登場。ここでデンカの一家は、チンプイと顔見知りであることが判明している。なお、アニメ化されていないエピソードである。
宇宙人の実在を主張するノンフィクション作家が偶然チンプイと出会うが、チンプイを含む余りにもらしくない宇宙人たちにあきれてしまう。
● コミックス
◎ 現在絶版のもの
・F.F.ランド・スペシャル『チンプイ』(全4巻)
・ 1985年11月刊行、ISBN 4-12-410306-9
・ 1986年5月刊行、ISBN 4-12-410309-3
・ 1988年12月刊行、ISBN 4-12-410321-2
・ 1990年2月刊行、ISBN 4-12-410324-7
・F.F.ランド・スペシャル『チンプイ 完全版』(全4巻)
・ 1997年4月刊行、ISBN 4-12-410463-4
・ 1997年4月刊行、ISBN 4-12-410464-2
・ 1997年4月刊行、ISBN 4-12-410465-0
・ 1997年4月刊行、ISBN 4-12-410466-9
◎ 現在入手可能のもの
・藤子・F・不二雄大全集『チンプイ』(全2巻)
・ 2011年2月25日刊行
・ 2011年5月25日刊行
・てんとう虫コミックス『チンプイ』(全4巻)
・ 2017年11月28日刊行、ISBN 978-4-09-142628-4
・ 2017年12月27日刊行、ISBN 978-4-09-142629-1
・ 2018年1月26日刊行、ISBN 978-4-09-142630-7
・ 2018年2月28日刊行、ISBN 978-4-09-142635-2
● テレビアニメ
1989年11月2日から1991年4月18日まで、シンエイ動画制作によりテレビ朝日系列にて放送された。毎週木曜日19:30 - 20:00の30分枠に各2話で、全56回・全112話(SPを含めると全57回・全114話)。
テレビ欄における番組名は、『藤子・F・ファンタジー チンプイ』(第1回 - 第48回)『夢冒険 チンプイ』(第49回 - 第56回)だった。
1989年12月29日には『藤子・F・不二雄スペシャル〜ドラえもん+チンプイ〜』が放送され、ドラえもんとチンプイが競演を果たした。
2016年にはテレ朝チャンネル1の『藤子・F・不二雄ワールド』にて放送され、字幕放送も実施。
◎ キャスティング
主人公の春日エリ役には『魔神英雄伝ワタル』のヒミコなどで知られる林原めぐみが起用された。林原は起用された当時デビューしてから数年の新人だったが、アニメ業界の活発化と重なっていたため、多忙だったと新装版『チンプイ』刊行記念インタビューの中で振り返っている。
林原は楽しい現場だったとしつつも、録音監督の浦上靖夫から叱られることが多かったと振り返っている - 堤規至、富永貞義
・ 美術監督 - 川井憲
・ 撮影監督 - 斎藤秋男
・ 録音監督 - 浦上靖夫。
関東広域圏 テレビ朝日 テレビ朝日系列 木曜 19:30 - 20:00
→ 木曜 19:30 - 19:58 制作局
北海道 北海道テレビ
宮城県 東日本放送
福島県 福島放送
新潟県 新潟テレビ21
長野県 テレビ信州 日本テレビ系列
テレビ朝日系列 第54回まで放映。
1991年4月に長野朝日放送の開局に伴い、ANNを脱退。
長野朝日放送 テレビ朝日系列 第55 - 56回のみ放映。
静岡県 静岡けんみんテレビ 現:静岡朝日テレビ。
中京広域圏 名古屋テレビ
近畿広域圏 朝日放送
広島県 広島ホームテレビ
香川県・岡山県 瀬戸内海放送
福岡県 九州朝日放送
長崎県 長崎文化放送 第19回から放映。
熊本県 熊本朝日放送
鹿児島県 鹿児島放送
青森県 青森朝日放送 木曜 17:30 - 18:00 本放送終了後、1991年 - 1992年頃に放映。
秋田県 秋田放送 日本テレビ系列 日曜 11:00 - 11:30
山形県 山形放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列 金曜 19:00 - 19:30
山梨県 山梨放送 日本テレビ系列 木曜 16:00 - 16:30
徳島県 四国放送 月曜 19:00 - 19:30
福井県 福井放送 日本テレビ系列
テレビ朝日系列 月曜 17:00 - 17:30
宮崎県 テレビ宮崎 フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列 火曜 16:00 - 16:30
◎ 映像ソフト化
◇ 藤子不二雄映画全集VHS(18) ドラミちゃん ミニドラSOS/映画チンプイ エリさま活動大写真
:1989年に東宝より発売。現在は廃盤となっている。
◇ TVアニメーション『チンプイ』メモリアルDVD-BOX
: 2007年12月7日、一年間の期間限定生産としてフロンティアワークスより発売。
:2021年現在、Blu-ray版はリリースされていない。
● 映画
◎ チンプイ エリさま活動大写真
1990年3月10日、東宝系で公開。『映画ドラえもん のび太とアニマル惑星』と同時上映。マール星からやってきた宇宙人たちが、マール星の王子ルルロフのお妃候補になった少女・春日エリの伝記映画を作るというオリジナルの中篇作品。
映画『ドラミちゃん ハロー恐竜キッズ』と同時収録で2005年7月にDVD化。
2007年12月に発売された「チンプイ メモリアルDVD-BOX」にも収録。
なお、小学館ビデオから発売されたDVDおよびCS放送などの映像は制作当時の4:3スタンダードサイズであるが、「チンプイ メモリアルDVD-BOX」に収録された映像は画面の上下をカットした16:9ワイドサイズになっている。エンドロールはテレビのエンディングテーマの林原めぐみの「シンデレラになりたくない」ではなくオープニングの「お願いチンプイ」に変更されている。
◇ スタッフ
・ 原作 - 藤子・F・不二雄
・ 監督 - 本郷みつる
・ 脚本 - 桶谷顕
・ 絵コンテ - 望月智充、本郷みつる
・ 作画監督 - 高倉佳彦
・ 美術監督 - 河野次郎
・ 撮影監督 - 熊谷正弘
・ 録音監督 - 大熊昭
・ 音楽 - 田中公平
・ 動画チェック - 林敏夫
・ 色指定 - 酒井美晴
・ 仕上 - トレーススタジオM
・ 特殊効果 - 土井通明
・ 背景 - スタジオユニ
・ 撮影 - 東京アニメーションフィルム
・ エリ合成 - 末広孝史、古林一太
・ 演出助手 - 高柳哲司
・ 編集 - 岡安肇、小島俊彦、中葉由美子、村井秀明、川崎晃洋
・ 効果 - 松田昭彦(フィズサウンドクリエイション)
・ 整音 - 柴田信弘
・ 録音スタジオ - APUスタジオ
・ 録音制作 - オーディオ・プランニング・ユー
・ タイトル - 道川昭
・ 現像 - 東京現像所
・ 協力 - じゃんぐるじむ、動画工房、ういん堂、サムタック、京都アニメーション、亜細亜堂
・ 制作進行 - 大澤正亨、水島努、斎藤努
・ 制作デスク - 山川順一
・ プロデューサー - 別紙壮一、茂木仁史、小泉美明、木村純一
・ 制作協力 - 藤子プロ、ASATSU
・ 制作 - シンエイ動画、小学館、中央公論社、テレビ朝日
● シアターアニメ
タイトルは『ドラえもん&チンプイ「エリ様 愛のプレゼント大作戦」』。藤子・F・不二雄ミュージアム施設内にあるFシアターで、開館3周年の記念日にあたる2014年9月3日から2015年9月2日まで短編映画として上映。アニメ化としては25年ぶり。キャラクターの声も1989年のテレビアニメ・1990年の映画と同じ出演者が演じている(内木のみ、佐々木望に代わり山本和臣が担当)。
2017年12月から2018年11月30日までの期間限定で高岡市美術館2階の藤子・F・不二雄ふるさとギャラリーでも上映。
◇ スタッフ
・ 原作 - 藤子・F・不二雄
・ 企画 - 大倉俊輔
・ 脚本・絵コンテ・演出 - 八鍬新之介
・ 作画監督 - 三輪修、秦洋美
・ 制作デスク - 中村和喜
・ 制作進行 - 佐藤大真
● 『ドラえもん』との関連
『ドラえもん』と競演する関連作品が複数制作されている。
◇27話「温室効果ビームで大切に」(1990年6月21日)
:春日家のテレビにドラえもんの歌と共にドラえもんが登場。
◇ 『藤子・F・不二雄スペシャル〜ドラえもん+チンプイ〜』(1989年)
: テレビ放映作品。ドラえもんとチンプイの共演作品。
◇ 大長編『ドラえもん のび太の日本誕生』(1989年)
: 七万年前に日本に移住したククルがのちに初めて日本へ移住してきた原始人グループのリーダーになり、エリはその子孫である。当時の日本にはククルの部族以外に人間がいないため、チンプイは彼を初代日本王と扱っていた。
: なお、本作の映画と同時上映となった『ドラえもん のび太とアニマル惑星』は、『ドラえもん のび太の日本誕生』の翌年の作品である。
◇ 『春一番日本一のアニメ祭り』(1991年)
: アニメ終了間際の3月6日に『水曜スーパーキャスト』で放送。エリとチンプイがドラえもん・野比のび太・ドラミ、さらに当時のテレビ朝日系アニメキャラクターと共演している。
◇ 映画『2112年 ドラえもん誕生』(1995年)
: 映画監督のビルーカスとコビウリが登場。本作の映画にてビルーカスを演じた声優の大塚周夫は、『ドラえもん誕生』でも別の役で出演している。
◇ドラえもん『藤子・F・不二雄 生誕80周年記念 タイムマシンがなくなって大ピンチドラえもん冬の1時間スペシャル』(2013年12月6日)
:「超巨大どら焼き作り」にて、チンプイ、春日エリ、ワンダユウが他の藤子キャラクターと共演。
◇ドラえもん『ドラえもんアニメ祭りスペシャル』(2014年8月1日)
:「なんでも空港」にて、チンプイ、春日エリ、ワンダユウが他の藤子キャラクターと共に登場。
「チンプイ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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