ランキング46位
獲得票なし
ランキング10位
獲得票なし
アダルトゲーム
『超神伝説うろつき童子』(ちょうじんでんせつうろつきどうじ)は、前田俊夫による成人向け漫画、及びそれを原作として制作された各種作品群。本項では、アダルトアニメ版を中心に解説する。
● 漫画版
◎ 概要(漫画版)
1984年から1986年まで『漫画エロトピア』(ワニマガジン社)に連載された。単行本は1986年から1989年にかけて、全6巻がワニマガジンコミックスから発売されている。漫画というよりは劇画に近いタッチで描かれる、「獣人界」「人間界」「魔界」といった3つの世界による凄絶な世界観や物語、そして、獣人や魔人による人間の女性への凌辱を中心とした過激なセックス描写が話題を呼び、後のアダルトアニメ版の原点となった。原作漫画の世界観では、この世には魔界と人間界だけしかなく、アニメ化に際して獣人界が加えられて「三界」の設定が出来ている。
女性が触手で凌辱されるアイデアは、検閲を逃れるためのトリックとして前田が思いついたという。連載当時は現代よりもセックス描写のある漫画に厳しかったため、陰茎をモンスターの長い触手として描けば良いだろうという思いからであった。もうひとつは、触手で犯されている最中に女性が宙に浮いて様々な体位を見せられるのが良いという考えだ。しかし編集部はSFに理解がなく、普通のボーイ・ミーツ・ガールのありきたりなセックス漫画を求めた。前田は、これはSFやモンスター物の文脈で奇妙なセックスシーンを描くのが目的だと主張。それでも編集者が強い言葉で止めるように言ってきたため、急いで連載を終了させたが、その後に単行本が飛ぶように売れたという。
◎ 主な登場人物(漫画版)
◇ 天邪鬼(あまのじゃく)
: 声 - 西村智博
: アニメ版全作品を通して登場する、狂言回し役の獣人。伝説の超神を探し、人間の姿に擬態して天野 一(あまの はじめ)と名乗り、人間界へやってきた。
: 半ばオールバックで逆立った髪型と左右の頬に3本ずつある髭のような跡が特徴。関西弁で話す。漫画版では人間の赤子の命を粗末にする利己的で冷淡かつ好色な性格であるが、アダルトアニメ版ではそういう面は抑えられている。超神、海の魔王に次ぐ、世界で三本の指に入る実力者。
: 人間の姿でも獣人態でも強力なパワーを発揮するが、純血の獣人族ではなく半獣人である。
◇ 南雲 辰夫(なぐも たつお)
: 声 - 鈴置洋孝(『魔胎伝』)、山口由里子(『完結編』)
: メインヒロイン。学園のアイドルで、新体操に打ち込むツインテールの女子学生。
: 教師に化けていた魔界の妖鬼に凌辱されているところを天邪鬼に助けられるが、気絶していた明美は南雲に助けられたと思い込み、彼の恋人となる。南雲とは急速に惹かれ合うも、彼を巡って起こる日々の事件に邪魔されたり、仁木に誘拐されて南雲を殺すための餌にされたりするなど、なかなか一線を超えられない。遂に南雲と結ばれた際、セックス中に完全覚醒を始めた彼の変貌を目の当たりにする一方、凄まじい快感を与えられながら共に絶頂へ上り詰め、物語の鍵となる子(真の超神)を身ごもる。
◇ 恵(めぐみ)
: 声 - 岡本麻弥(『魔胎伝』以降)
: 天邪鬼の妹。天邪鬼と共に伝説の超神を探し、人間の姿に擬態して天野 恵(あまの めぐみ)と名乗り、人間界へやってきた。天邪鬼同様、半獣人。
: 南雲を性的に「摘み食い」しようと目論んだり、性欲を満たすために下等な魔物に身を任せたりするなど、良くも悪くも明け透けな性格。漫画版では強度の淫乱で自己中心的な性格であり、魔物の姿に化けて人間を喰っているが、アニメ版では好感を持たれる性格に変更されている。アダルトアニメ版初期三部作では明美を遥かに上回る人気を得たことから、『完結地獄篇』の後に恵をメインヒロインに据えたスピンオフ作品『魔胎伝』が制作された。
◇ 黒子(くろこ)
: 声 - 柏倉つとむ
: 993年も生き続けている獣人界の長老。超神伝説の真偽を確かめるべく、最期の力を使って天邪鬼を近未来の日本へと送る。漫画版では天邪鬼が孫娘のミミと逢引を重ねていたことで、怒った長老が天邪鬼を魔界から追放した設定になっている。
◇ ミミ
: 声 - 松下美由紀
: 『魔胎伝』『未来篇』に登場。獣人界の長老の孫娘。
: 奔放な性格の美少女で、祖父の目を盗んで天邪鬼と逢引している。セックスでオーガズムに達すると相手とと共に未来視できる超能力を持ち、この能力を通して天邪鬼は三界崩壊後の混沌の世界や、狂王ヒミと武獣の姿を見た。
● アダルトアニメ版
◎ 初期三部作・スピンオフシリーズ 概要
タイトル名は原作と同じ。以後ブームとなる触手アダルトアニメの先駆け的作品。初期三部作は漫画版をほぼ忠実にアニメ化しているが、完結後に制作された『魔胎伝』以降は、初期三部作の途中から分岐させてアニメ独自にその後の世界を描いた、スピンオフシリーズである。
企画に西崎義展、監修に山本暎一と、『宇宙戦艦ヤマト』のメインスタッフによる主導のもと、キャラクターデザインをはじめ作画スタッフには『機動戦士Ζガンダム』や『機動戦士ガンダムΖΖ』のメインスタッフが多数参加した。声優陣は天邪鬼役の西村智博(現:西村朋紘)やミュンヒハウゼン2世役のデーモン小暮(現:デーモン閣下)を除いてクレジットはほぼ非公表だが、企画者の代表的な作品や当時のテレビアニメ作品などでよく聞かれる面々で話題となった。
VHS版発売当時の初期三部作(JAVN版)はアダルトアニメに関しての規制が曖昧だったこともあり、21世紀現在では不可能とされる性器の詳細な描写が存在する。また、特に初期三部作は一般作品と比べても遜色のないほどのクオリティを誇る。他のPM Entertainment作品のように、全編を通して描かれるグロテスクなシーンはもとより、『超神誕生編』では魔人による明美への凌辱、驚異的な力を得た尾崎と彼の取り巻きの少女3人による4P、覚醒しかけた南雲による看護婦強姦、『超神呪殺篇』では魔人の力を手に入れた仁木による不良少女たちへの凌辱、下等魔物による恵への凌辱、そして『完結地獄篇』では完全覚醒を始めた南雲に凄まじい快感を与えられながら上り詰めていく明美など、アダルトアニメとしての見所も多い。そういった見せ場では平常時以上に力が入る作画も、後年に渡って高く評価される理由となった。
スピンオフシリーズは『未来篇』以降にシナリオの迷走が始まり、制作会社の諸事情も重なって『完結篇1』で打ち切りとなったが、その後年には初期三部作のリメイク版『THE UROTSUKI』(ジ・ウロツキ)が制作された。ただし、ほとんどのスタッフやキャストは一新されている。
○ あらすじ(アニメ版)
各編の順番は作中の時系列順。
◇ 超神誕生編
: 3千年に1度甦り、魔界、獣人界、人間界をひとつにし、永遠の世界を創るという超神。その超神伝説を信じ、人間界を300年以上うろついている獣人界の天邪鬼は、明神学園の新体操部員伊藤明美を襲っている妖鬼を倒した。だが目覚めた明美は、目前にいた南雲辰夫が助けてくれたと勘違いして恋に落ちる。天邪鬼は、バスケットボール部のエース尾崎が、天邪鬼の妹・天野恵は南雲が超神ではないかと目星をつけていた。
: 獣型のモンスターに変身した尾崎に天邪鬼が戦いを挑むと、いともあっさり尾崎の変身態は死んでしまい、天邪鬼は彼が南雲の血を舐めたことで疑似超神化したことに気付く。その頃、交通事故で死亡していた南雲は霊安室で生き返り、女性看護師を犯していた。別人格で覚醒した南雲は病院を破壊し、多くの人間の身体を吸収して100メートル以上の巨体の怪物と化す。どうやら本当の超神は南雲だったようだ。
◇ 魔胎伝
: 南雲の従兄弟の桐生武明は旅客機事故で負傷し、南雲の輸血を受ける。それは超神を上回る狂王の召喚を企むミュンヒハウゼン2世が、地獄から呼び出した虎鵬鬼を使って仕組んだことだった。南雲の輸血を受け、常人離れした運動神経を発揮した武明と、天野恵は互いに惹かれ合う。自分の異変に苦しむようになった武明は、恵から超神にまつわる真実を明かされ、運命に負けないでと励まされる。
: 狂王を呼び出す装置を都庁ビル上に設置したミュンヒハウゼン2世は、その復活の儀式の生贄として恵を捕らえた。自我を失くした武明は、装置に拘束されている恵を犯しながら疑似超神に変身し、その強烈なセックスが長時間続けば恵は死ぬだろう。そこへ現れた南雲は、武明の攻撃で瀕死となり、超神に変身する。一方、恵の救出に来た天邪鬼は、ミュンヒハウゼン2世と交戦して撃破する。恵は涙ながらに武明にとどめを刺し、我に返った彼は恵の名を呼んだ。天邪鬼はこの事件に関する南雲の記憶を消去した。
○ 主な登場人物(初期三部作・スピンオフシリーズ)
◇ 風角鬼(ふうかくき)
: 声 - 荒川美奈子(『未来篇』以降)
: 『魔胎伝』『未来篇』『放浪篇』に登場。狂王の力を得るため、父の代から暗躍し続けているマッドサイエンティスト。
: 戦時中、第三帝国に仕えていた父のミュンヒハウゼン博士は、ヒトラーの目前で狂王召喚に失敗したために処刑された。父の研究を引き継いで、狂王を我が物にすることに固執している。『魔胎伝』で天邪鬼に敗退して1度退場した後、『未来篇』では片目と身体を半機械化して復活しており、シーザーからは「ファウスト」の名で呼ばれていた。『完結篇』以外の全編を通じ、何度も天邪鬼の前に立ち塞がる。
◇ 桐生 武明(きりゅう たけあき)
: 声 - 松本保典
: 『未来篇』に登場。荒廃した東京一帯を支配する独裁者。アレクトーの父。
: 若い頃から娘のアレクトーを溺愛しており、関東の支配者になった後も娘に屈折した愛情を注いでいる。超神の打倒を目論み、ファウストことミュンヒハウゼン2世と組んでおり、要塞のようなシーザーズ・パレスには数基の核ミサイルを所有する。機械化した身体に合金製のペニスを何本も持ち、武獣に心奪われているアレクトーの尻や性器を犯す。労働力としてマケモノたちを奴隷のように酷使していたため、やがて彼らに反乱される。
◇ 武獣(ぶじゅう)
: 声 - 松本保典
: 『未来篇』『放浪篇』に登場。獣人、魔人、人間にも属さない新たな種族「魔獣(マケモノ)」の1人。
: 三界崩壊後の世界で、力や欲に身を任せて気ままに生きる巨漢の荒くれ者だったが、アレクトーやヒミとの出会いによって次第に情が通った性格に変わって行く。シーザーズ・パレスの崩壊を見届けた後、ヒミを連れて東京を出発。超神が待つという大阪城を目指す旅の中で、様々な事件に遭遇する。
◇ アレクトー
: 声 - 高田由美
: 『未来篇』に登場。シーザーの娘。
: 父とは違って慈愛に満ちた性格の美女であり、シーザーズ・パレスから救い出した武獣に寺院で犯されるが、彼を恨まず恋に落ちる。正体はシーザーが事故死した娘の記憶を植え付けて作り上げた精巧な人造人間であるが、生身の人間と同等の感情と性感を持ち、武獣との性交で彼の子を妊娠した。
◇ ヒミ
: 声 - 松下美由紀
: 『未来篇』『放浪篇』『完結篇』に登場。超神と互角の存在・狂王(きょうおう)となる運命にある少女。
: 寺院で武獣とアレクトーが絶頂を迎えた直後、本尊から発見される。わずか数日間で新生児から5 - 6歳ほどの容姿に成長し、超神が待つ大阪を目指して武獣と共に東京を旅立つ。『放浪篇』終盤はティーンエイジャーとなり、初潮を迎えた。
: 偽の超神に化けていた魔界の帝王に犯される中、妖艶な成人女性の姿に変わり、セックスのイニシアチブを握る。帝王の2本の陰茎を握り、自ら膣と肛門に挿入。その快楽に耐えられず、帝王は精を搾り尽されて自滅した。
◇ ケン
: 声 - 菊池正美
: 『放浪篇』に登場。霧に包まれた地下にある、子供だけの街に住む少年。
: 超能力を持つ子供は大人になると力が消え、支配される側になってしまう。そのため、初潮を迎えた恋人のユミを連れ、地上へ逃れようとしていた。「恋人の目前で女の中に子種を噴き出せ」というユフラの嫌がらせで、怪物に凌辱されるユミの前で逆レイプを受け、成人女性の中で射精させられる。天邪鬼の助けでユミと共に地上に脱出するが、地下の霧がない環境では生きられない2人は、天邪鬼に心からの感謝を伝えて息絶えた。
◇ ユミ
: 声 - 高田由美
: 『未来篇』『放浪篇』に登場。人間の南雲と同じ外見と声を持つ男。
: 破壊神・南雲が暴れ出してから20年目にして大阪城に出現。その理由は東国(あずまのくに)に狂王が現われたため、 100年も待っていられないということだった。正体は狂王の力を手に入れようと画策する魔界の帝王。ヒミの股間から流れ落ちた月経の血を飲み、本性を現わしてヒミを犯し殺そうとした。
◇ ミヅチ
: 声 - 五十嵐麗
: 『完結篇』に登場。地上の住人を滅ぼすため、超神によって生命の泉から産み出された新人類。
: オッドアイの瞳を持つ、中性的で細身の両性具有者。意のままに股間を男性器にも女性器にも変えられる。男性体では腹部までそそり勃つ巨根を備え、最強の獣人たる恵をセックスで陥落させる精力と性技を持つ。心に念じれば実体化する“想念の力”で、同じ顔をした複製体の兵士を大量に創り出せる。
○ スタッフ(初期三部作・スピンオフシリーズ)
・ 原作 - 前田俊夫
・ 企画 - 西崎義展、千葉博己、山木泰人、山木徳登
・ 監督 - 高山秀樹、影山楙倫
・ 監修 - 山本暎一(『完結篇』は脚本も兼任)
・ 脚本 - 三陽五郎、杜野幼青、岸間信明
・ 真・超神伝説コンセプト・ストーリー - 会川昇、大畑晃一、高山秀樹、山木泰人
・ 未来篇コンセプト・ストーリー - 高山秀樹、會川昇、山木徳登
・ キャラクターデザイン - 山下明彦、金剛寺弾、東野英太郎、さとうけいいち、つなきあき、関前力蔵、佐原亜湖、才木康寛
・ モンスターデザイン – 水田麻里、金剛寺弾、小曽根正美、橋本敬史
・ メカニックデザイン - 小林誠
・ プロダクションデザイン - 柳野龍男
・ 作画監督 - 水田麻里、金剛寺弾、笠見四郎、鷲田薫、柳沢哲也、さとうけいいち、つなきあき、佐原亜湖、金子匡邦、桑原幹根
・ 美術監督 – 池田繁美、荒井賢、加藤浩
・ 撮影監督 - 斉藤豊、安原吉晃
・ 音響監督 - 本田保則、鶴岡陽太
・ 音響制作 - 吉田知弘
・ 音楽プロデューサー - 鶴岡陽太
・ 音楽 - 天野正道
・ プロデューサー - 山木泰人、山木徳登
・ アニメーション制作 - フェニックス・エンタテインメント
・ 制作 - ジャパン・オーディオビジュアルネットワーク、ウエスト・ケープ・コーポレーション
○ 製作
西崎義展がバンダイ、日本コロムビア、松竹などの出資により映像制作会社「JAVN(ジャパン・オーディオビジュアルネットワーク)」を立ち上げた際、同社の目玉企画としてペントハウスレーベルが作られ、その第1回目の企画として製作されたのが、前田俊夫の漫画を原作としたアダルトアニメ『うろつき童子 超神誕生編』であった。他にアニメ化の企画案に石井隆の漫画も候補に挙がっていた。
当初の製作費は、この当時のアダルトアニメの平均的予算とされる2,000万円弱で、西崎の思惑は低予算で作ってくれるアニメ会社に発注すれば良いというものだった。しかし作品の質に疑問を抱いたプロデューサーの山木泰人は、予算を最大限に活かすため外注や下請けに出さず、自分たちでアニメを作ろうと2DKのマンション1部屋を借りてスタッフ集めに奔走。作画スタジオのビーボォーから独立したばかりの北爪宏幸にキャラクター造型と作画の相談をし、北爪が自分の立ち上げた新スタジオに所属する若手アニメーターを引き連れて参加することが決まった。『宇宙戦艦ヤマト 完結編』や『オーディーン 光子帆船スターライト』などで助監督を務めた高山秀樹を監督にするのは、山木の最初からの想定通り。
この当時、JAVN作品として製作が進んでいた映画『パッセンジャー 過ぎ去りし日々』のロケ撮影に向かう車内で、全2作にするか3作にするかで西崎と激しい口論の末に「なら、好きにやれ!」という言質を引き出した山木は、第2作『うろつき童子2 超神呪殺篇』の製作を決定。第1作がヒットした勢いもあり、アニメーターたちの頑張りから50分の中編で動画枚数25,000枚という、アダルトアニメでは破格の制作体制で完成した。だが、細かい部分も含めて話し合ってくれた監督が現場を去り、別の監督が就任してからは、漫画とアニメは違うという考えからか原作サイドと話をしなくなり、前田が想像する物とは違う方向に物語が進んだ。それでもアニメ化の許諾を出してしまった以上、自分に愚痴をいう権利はないと思った前田は何も言わなかったために同社が保有していた。2021年1月20日に設立されたハピネットファントム・スタジオが同年4月1日にファントム・フィルムを吸収合併し、ハピネットの映像部門を移管したため、同社が保有。
その後、2019年10月24日にミルキーレーベルが管理会社である有限会社MSピクチャーズを清算したうえ、2021年7月27日には株式会社ミルキーズピクチャーズの社名をジギーフィルムズに変更し、事実上レーベルは終了した。
○ 反響
『うろつき童子 超神誕生編』発売数日前に、プロデューサーの山木が聞いた予約本数は、期待に反してビデオカセット4,000本。レーザーディスクの売り上げを後から加えれば何とか採算は取れるという、ギリギリの数字だった。2017年に同バンドが答えたBARKSのインタビューによれば、同アルバムの制作当時に本作の大ファンだったことから、セリフの音声を4か所だけ使いたくなって許諾を申請したが、アルバム1枚の制作費より高い5万ドル(後に2万ドル)を要求されて払えなかったため、メンバーのエリック・ピーターソンは当時のメンバーだったと共にスタジオでセリフを真似して録音したという。
○ 作品リスト(初期三部作・スピンオフシリーズ)
・ 超神伝説うろつき童子 - 超神誕生編(40分) - 1987年1月21日発売
・ 超神伝説うろつき童子2 - 超神呪殺篇(54分) - 1988年3月21日発売
・ 超神伝説うろつき童子3 - 完結地獄篇(45分) - 1989年4月10日発売
・ 真・超神伝説うろつき童子 魔胎伝(上)(45分) - 1990年12月1日発売
・ 真・超神伝説うろつき童子 魔胎伝(下)(45分) - 1991年4月10日発売
・ 超神伝説うろつき童子・未来篇(50分) - 1992年10月1日発売
・ 超神伝説うろつき童子・未来篇2(45分) - 1993年1月21日発売
・ 超神伝説うろつき童子・未来篇3(50分) - 1993年5月21日発売
・ 超神伝説うろつき童子・未来篇4(50分) - 1993年8月21日発売
・ 超神伝説うろつき童子・放浪篇 (45分) - 1993年12月21日発売
・ 超神伝説うろつき童子・放浪篇2(45分) - 1994年3月21日発売
・ 超神伝説うろつき童子・放浪篇3(45分) - 1995年5月20日発売
・ 超神伝説うろつき童子・完結篇1(54分) - 1996年12月28日発売
◎ THE UROTSUKI
2002年に『THE UROTSUKI』のタイトルで製作された。獣人界で執行間近の死刑囚として扱われる天邪鬼をはじめ、初期三部作の登場人物やシナリオに大幅なアレンジを加えた作品。本作オリジナルの人物や魔物も登場する。
2012年には、『うろつき童子 THE UROTSUKI』のタイトルで上下巻の全2巻で発売された。
○ スタッフ(THE UROTSUKI)
・ 原作 - 前田俊夫
・ 企画、総合プロデューサー - 山木泰人
・ 監督 - 金剛時弾
・ 脚本 - 川口高朗(第1章)、伊達憲星
・ 演出、CG設計 - 水野宮孔
・ キャラクターデザイン - 金剛時弾、小林靖(第3章)
・ 絵コンテ・作画監督 - 金剛時弾(第1章、第2章)、水野宮孔(第2章、第3章)
・ 美術監督 - 伊藤聖
・ 撮影監督 - 池田裕行
・ 音楽 - 天野正道
・ アニメーション制作 - フェニックス・エンタテインメント
・ 製作 - 斎藤斎、加来洋二、山木泰人
○ キャスト(THE UROTSUKI)
・ 天邪鬼 - 西村朋紘
・ 尾崎則一 - 檜山修之
・ 水角獣 - 石井康嗣
・ 黒子 - 檜山修之
・ うろつき童子 THE UROTSUKI 下巻(64分) - 2012年1月20日発売
● 劇場アニメ版
◇ 超神伝説うろつき童子 オリジナル劇場公開版
: アダルトアニメ版初期三部作を106分に構成した再編集版。1989年3月18日に松竹富士系で公開。元のR-18描写は再編集によって抑えられており、R-15指定となっている。
: 一部、劇場用の新作パートが挿入され、台詞の録り直しや終盤の大幅な台詞変更、エフェクト処理のやり直しなど、単品のOVA版と相違点がある。随所に作画のリテイクを施し、特に本編中盤(OVA第2巻部分)はキャラクターの顔を中心に作画修正が行なわれ、既存の音声と映像を単に流用しただけの作品ではない。2010年にグリーンバニーから単品DVDが発売された。
◇ 超神伝説うろつき童子 狂王篇 劇場V2 狂殺魔獣伝
: アダルトアニメ版『魔胎伝』『未来篇』『放浪篇』を120分に再編集。「劇場V2」とあるが映画館で上映されたわけではなく、1996年3月30日のソフト化により公開された。
: ビデオカセットとレーザーディスクは日本コロムビアより発売。2010年にグリーンバニーからDVDが発売された。
● 再編集版
◇ 真・超神伝説うろつき童子 魔胎伝 インターナショナル完全版
: 『魔胎伝』上下巻を110分に編集。ミュンヒハウゼン2世が、女性を生贄にして虎鵬鬼を召喚する儀式の新作パートが含まれるほか、本編も一部作画のリテイクがある。松竹ホームビデオより1991年7月21日発売。
◇ 超神伝説うろつき童子・放浪篇 邪淫姦全版
: 『放浪篇』3作品を100分に再編集。ジャケット裏面に「放浪篇のエロチックシーンをメインフューチャーし、全く新しいコンセプトの元に、新作150カットを追加したスペシャル・エディション」(原文ママ)とある通り、最後に大人になった狂王ヒミのセックスシーンが新作で描かれている。巻末に「この作品は『うろつき童子』の原点に戻り、新しく製作される『完結篇』の序章として製作されました」というテロップが表示される。日本コロムビアより1995年11月1日発売。
● アダルトゲーム版
1990年4月21日に、フェアリーテールより発売された。
コマンド選択総当たり式のPC-8801mk2SR以降/PC-9801V以降/X68000/MSX2以降向け18禁アドベンチャーゲームであり、シナリオは漫画版を元に若干のオリジナル展開を加えたもの。グラフィックは、漫画版ともアダルトアニメ版とも異なる独自の絵柄で描かれている。
「超神伝説うろつき童子」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月14日15時(日本時間)現在での最新版を取得
好き嫌い決勝
好き嫌い準決勝
好き嫌い準々決勝
好き嫌い7位決定戦
好き嫌いTOP10圏内確定戦
アニメ映画の無作為ピックアップ
Powered by