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檀 ふみ(だん ふみ、1954年〈昭和29年〉6月5日 -)は、日本の女優・司会者・エッセイスト。
東京都練馬区出身。身長168cm(1975年3月)、170cm(2024年2月)。血液型A型。
父は小説家の檀一雄。兄はエッセイストの檀太郎、父方の叔父に東映代表取締役社長・会長を務めた高岩淡がいる。
● 来歴・人物
東京都練馬区出身。練馬区立光和小学校、東京学芸大学附属大泉中学校卒業。1973年3月、東京教育大学附属高校(現・筑波大学附属高校)卒業。駿台予備学校に通う。一浪後の1974年、慶應義塾大学経済学部経済学科に入学。6年かかって卒業した。
映画界入りの切っ掛けは1970年、高校1年のとき、兄・檀太郎夫妻と大阪万博を見物した帰りに、東映京都撮影所長代理をしていた叔父・高岩淡に会いに行った際、たまたま撮影所にいた俊藤浩滋にスカウトされた。しかし、当時父の檀一雄がポルトガルに長期旅行中で、遮二無二に藤純子の後釜を探す必要があった。しかし東映幹部が"ポスト藤純子"と過度に期待することに困惑し、大学受験も近づき気持ちが揺れた。
大学在学中、1学年上の遠藤龍之介(遠藤周作の一人息子。現・フジテレビ代表取締役社長COO)に、周作への葉書の追伸として「もしお暇でほんとによろしかったら、お声をかけてくれれば、どこへでもついていきます」と書き送ったが、龍之介からは何の返事もなかったという。初の芸能活動は18歳のとき、カナダへ1か月間の高校生レポーターとしてであった。スタッフも「マジメというか、いまどき珍しいタイプの子だね」と驚いた。また「年齢表記を廃絶する会」の会長を自任している。
竹下景子の「銀の波 金の風」の作詞を手掛けている。
● 出演作品
◎ テレビドラマ
・ポーラ名作劇場 虚構の家(1974年、NET)
・木下恵介・人間の歌シリーズ 三人姉妹(1974年-1975年、TBS)
・東芝日曜劇場(TBS)
・七月の青春(1975年)
・ポポフの機関車(1978年、CBC)
・俺たちの旅(1975年–1976年、NTV、ユニオン映画) - 浜田玲子 役
・泣かせるあいつ(1976年、NTV、松竹)
・銀河テレビ小説(NHK総合)
・石坂洋次郎シリーズ 乳母車(1976年)
・新東京物語(1982年) - 平山京子 役
・風を愛して(1986年) - 日高ユリ子 役
・華麗なる刑事(1977年、CX、東宝) - 青井婦警 役
・横溝正史シリーズ『悪魔が来りて笛を吹く』(1977年、MBS) - 椿美禰子 役
・ドラマ人間模様(NHK総合)
・ 北上山系(1977年)
・ 父への手紙(1983年) - 井下陽子 役
・ 大阪暮色(1984年) - 響子 役
・俺たちの祭(1977年–1978年、NTV) - 北見直子 役
・土曜ドラマ(NHK総合)
・兄とその妹(1978年) - 間宮文子 役
・優しい時代 第1部(1978年) - 松井葉子 役
・土曜ワイド劇場(ANB)
・逃亡 雪原の銃声(1978年、松竹)
・松本清張の犯罪広告(1979年、松竹) - 主演
・冬の花火 わたしの太宰治(1979年、TBS)
・修羅の旅して(1979年10月28日、NHK総合) - 有田香 役
・天皇の料理番(1980年–1981年、TBS) - 秋山トシ子 役
・おやじの台所(1981年、NTV) - 徳大寺一子 役
・雄気堂々・若き日の渋沢栄一(1982年、NHK総合)
・続・夢千代日記(1982年、NHK総合) - 松崎先生 役
・海にかける虹〜山本五十六と日本海軍(1983年1月、TX) - 山本礼子 役
・女たちの課外授業(1983年、ANB) - 山川かおる 役
・火曜サスペンス劇場 秘密の風景(1984年、NTV、俳優座映画放送) - 主演
・日本の面影(1984年、NHK総合) - 小泉セツ 役
・いつも輝いていたあの海(1984年、フジテレビ) - 川合静 役
・大河ドラマ(NHK総合)
・春の波涛(1985年) - 福澤房子 役
・花の乱(1994年) - 森侍者 役
・花燃ゆ(2015年) - 杉滝 役
・ライスカレー(1986年、CX) - 片山美子 役
・松本清張サスペンス 隠花の飾り / 再春(1986年6月、KTV) - 鳥見可寿子 役
・花の生涯 井伊大老と桜田門(1988年1月、TX) - 篤姫 役
・女たちの森 女たちよ、もっとしたたかに生きてしなやかに愛して 痛快OLグルメ隊(1987年、ANB)- 主演
・春の砂漠(1988年、日本テレビ)
・京大アメリカンフットボール部誕生秘話 君に涙は似合わない(1988年、ABC)
・台所の聖女(1988年、NHK総合)
・次男次女ひとりっ子物語(1991年、TBS) - 桜井祥子 役
・BS日曜ドラマ 藏(1995年、NHK BS2) - 佐野佐穂 役
・ ドラマ新銀河(NHK総合)
・ 木綿のハンカチ〜ライトウインズ物語(1997年)- 佐伯邦江 役
・ 司馬遼太郎の功名が辻(1997年、ANB) - 千代 役
・ 光の帝国(2001年、NHK総合) - 春田里子 役
・ 盲導犬クイールの一生(2003年、NHK総合) - 水戸レン 役
・ BS時代劇 薄桜記(2012年、NHK BSプレミアム) - 丹下ぬひ 役
・ NHK正月時代劇 桜ほうさら(2014年、NHK総合) - ナレーション
・ 連続テレビ小説 とと姉ちゃん(2016年、NHK総合) - ナレーション
・ 陸王(2017年、TBS) - 宮沢美枝子 役
・ 初めて恋をした日に読む話(2019年、TBS) - 春見しのぶ 役
・ セミオトコ(2019年、テレビ朝日) - 庄野くぎこ 役
・ 盤上の向日葵(2019年、NHK BSプレミアム) - 唐沢美子 役
・ 広重ぶるう(2024年4月27日、NHK BS)- ナレーション
◎ 映画
・昭和残侠伝 破れ傘(1972年) - お雪 役※デビュー作
・青春の蹉跌(1974年) - 田中康子 役
・あゝ決戦航空隊(1974年) - 佐田照美 役
・ふれあい(1974年) - 青木伊都子 役
・想い出のかたすみに(1975年) - 笹原未知 役
・陽のあたる坂道(1975年) - 倉本たか子 役
・あいつと私(1976年) - 浅田けい子 役
・テキヤの石松(1976年) - 大前静香 役
・男はつらいよ 寅次郎純情詩集(1976年) - 柳生雅子 役
・夜明けの旗 松本治一郎伝 (1976年) - 矢頭タキ 役
・青年の樹(1977年) - 山形明子 役
・HOUSE ハウス(1977年) - 先生 役
・瞳の中の訪問者(1977年) - 楯雅彦の妹 役
・兎の眼(1979年) - 小谷芙美 役
・金田一耕助の冒険(1979年) - 列車の乗客 役
・ねらわれた学園(1981年) - 看護婦 役
・ウィーン物語 ジェミニ・YとS(1982年) - 沢村綾子 役
・夜叉(1985年) - 夏子 役
・火宅の人(1986年) 桂一雄の母 役※特別出演
・星の牧場(1987年) - ジプシーの娘ユキ 役
・男はつらいよ ぼくの伯父さん(1989年) - 寿子 役
・私を抱いてそしてキスして(1992年) - ナレーター 役
・わが愛の譜 滝廉太郎物語(1993年) - 幸田延 役
・雨あがる(2000年) - 奥方 役
・かまち(2003年) - 菅野洋子 役
・山桜(2008年) - 浦井瑞江 役
・春を背負って(2014年) - 長嶺菫 役
・轢き逃げ 最高の最悪な日(2019年) - 時山千鶴子 役
・太陽とボレロ(2022年) - 花村頼子 役
・土を喰らう十二ヵ月(2022年) - 文子 役
◎ テレビアニメ
・白い牙 ホワイトファング物語(1982年) - ナレーター
・母と子のテレビ絵本 「きつねの子シリーズ」 - 語り
・ピーターラビットとなかまたち
◎ 劇場アニメ
・あしたのジョー(1980年) - 白木葉子 役
・あしたのジョー2(1981年) - 白木葉子 役
・ルパン三世 くたばれノストラダムス(1995年) - マリア・ダグラス 役
・ピーターラビット(2006年)
◎ バラエティ
・連想ゲーム(1973年 - 1988年、NHK総合)- レギュラー解答者
・素敵なあの人(1982年 - 1983年、テレビ東京) - 司会
・ビートたけしのTVタックル(EX)
・ 檀ふみ・阿川佐和子 ああ言えばこう遊 美食南フランス紀行(TBS、2003年3月23日・2004年5月1日)
・ 阿川佐和子&檀ふみのああ言えば…(TBS、2005年1月3日・2006年1月3日)
・大人の自由時間〜第&x2461;ニッポン国・独立宣言〜(BS11、2007年12月3日 - 2009年4月2日) - ママ(MC)隔週出演
・ 檀ふみ、英国を行く〜映画「プライドと偏見」の世界〜(テレビ東京、2006年1月9日)
・ 阿川佐和子と檀ふみのしゃべりびと(TBS、2009年3月31日)
・ 阿川佐和子&檀ふみの京都1泊2日懐かしレトロ旅(テレビ朝日、2014年7月20日)- 旅人
・ 阿川佐和子&檀ふみのお勉強になりました(テレビ朝日、2020年3月1日)
◎ 教養番組
・世界の遺産 時を超える旅(テレビ東京、1997年)コメンテーター
・ 新日曜美術館(NHK教育、2006年4月〜2009年3月)
・ N響アワー(NHK教育)
・ 赤毛のアン・夢紀行(NHKBS-2)
・ 猪熊弦一郎 抽象の世界(NTV) - ナレーション
・ 万葉集への招待(NHK教育、2009)
・ エピソード九州 未来への羅針盤(九州朝日放送、2010)
・ :兄・太郎夫妻は現在能古島に住む。九州が父絶命の地でもあることからナビゲーターに起用された。
・ ニュース 深読み(NHK総合、2011年1月15日)ゲストコメンテーター
・ 檀ふみが訪ねる京の匠たち(KBS京都)
・ TDKオーケストラコンサート2019「千住明が語る ケルン放送交響楽団コンサート」(BS-TBS、2020年1月26日)
・ クラシック音楽館「特集・池辺晋一郎80歳帰ってきたN響アワー」(2023年11月5日、NHK Eテレ)
◎ ドキュメンタリー
・ むかし男ありけり (1984年、RKB毎日放送) - 檀一雄の足跡を辿る※芸術祭 (文化庁) テレビドキュメンタリーの部優秀賞受賞
◎ ラジオ
・ 青春ど真ん中(1974年 - 1975年、ニッポン放送)
・ 檀ふみのミュージックテラス
・ 明日への伝言板(2009年10月 - 2010年3月、2010年10月 - 2011年3月、2011年10月 - 2012年3月 RKBラジオ・KBCラジオ・CROSS FM)
・ ラジオ深夜便「ミッドナイトトーク」(NHKラジオ第1・FM、2012年度 奇数月の月曜日コメンテーター。前任者で親友の阿川佐和子から引き継ぐ)
・ N響 ザ・レジェンド(2017年4月7日 - 2021年3月27日、 NHK-FM)
◎ CM
・ロッテ ガム(1974年。金田正一と共演。ACC CMフェスティバル 第14回テレビフィルムCM部門秀作賞)
・洗濯機(松下電器(現パナソニック))
・健康エコナ(花王)
・AGF
・銀行協会(土曜日休業告知CM)
・日本IBM
・日本損害保険協会(2007年)
・松坂屋ナゴヤエキ店開店記念キャラクター
・エーザイ ザーネクリーム
・ライオン アプティ
◎ 朗読
・ 太宰治作品集 全10巻――文芸カセット 日本近代文学シリーズ(岩波書店、1988年6月6日) - 「きりぎりす」「待つ」「雪の夜の話」の3編を朗読
・ 朗読の旅 金子みすゞの世界(キングレコード、1999年7月23日) - 「さびしいとき」ほか8編を朗読
・ 日本むかしばなし集(新潮社、2002年2月20日) - 著者は坪田譲治
・ 娘と私――檀一雄エッセイ集(新潮社、2008年6月27日) - 『檀一雄全集第8巻』に収載されたエッセイ
● 著書
◎ 単著
・『みんな素敵な人ばかり : 檀ふみの青春対談』 集英社、1978年12月。
・『逢えばほのぼの : 檀ふみ対談集』 中央公論社、1982年5月。
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・ 文庫化 : 『逢えばほのぼの : 対談集』 中央公論社〈中公文庫〉、1991年11月。
・『ほろよいかげん』 毎日新聞社、1985年7月。
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・ 文庫化 : 三笠書房〈知的生きかた文庫〉、1991年2月。
・『檀ふみのほろ酔い対談』 潮出版社、1987年7月。
・『ありがとうございません』 日本経済新聞社、1998年6月。
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・ 文庫化 : 幻冬舎〈幻冬舎文庫〉、2001年4月。
・『まだふみもみず』 幻冬舎、2000年6月。
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・ 文庫化 : 幻冬舎〈幻冬舎文庫〉、2003年8月。
・『檀流きものみち』 世界文化社、2001年9月。
・『どうもいたしません』 幻冬舎、2004年8月。
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・ 文庫化 : 幻冬舎〈幻冬舎文庫〉、2007年8月。
・『父の縁側、私の書斎』 新潮社、2004年1月。
::
・ 文庫化 : 新潮社〈新潮文庫〉、2006年9月。
・『檀ふみの茶の湯はじめ』 アシェット婦人画報社、2008年11月。
・『檀流きもの巡礼(たび) : 守りたい日本の手仕事』(杵島隆/写真) 世界文化社、2012年11月。
◎ 共著
○ 阿川佐和子との共著
・ 『ああ言えばこう食う : 往復エッセイ』 集英社、1998年9月。
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・ 文庫化 : 集英社〈集英社文庫〉、2001年6月。
・ 『ああ言えばこう嫁行く : 往復エッセイ』 集英社、2000年9月
::
・ 文庫化 : 『ああ言えばこう[×嫁行く』 集英社〈集英社文庫〉、2003年5月。
・ 『太ったんでないのッ?』 世界文化社、2003年9月。
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・ 文庫化 : 新潮社〈新潮文庫〉、2007年5月。
・ 『けっこん・せんか』 文藝春秋、2004年3月。
::
・ 文庫化 : 文藝春秋〈文春文庫〉、2007年6月。
・ 『アガワとダンの幸せになるためのワイン修業 : カジュアルワイン編』 幻冬舎、2005年9月。
・ 『アガワとダンの幸せになるためのワイン修業 : ゴージャスワイン編』 幻冬舎、2005年9月。
○ その他の共著
・ 『サンティアゴ巡礼の道』(五十嵐見鳥、池田宗弘との共著) 新潮社〈とんぼの本〉、2002年6月。
・ 『いまだから書ける父母への手紙』(瀬戸内寂聴、所ジョージら34人との共著) 新潮社〈新潮文庫〉、2005年1月。
・ 『東福寺』(福島慶道との共著) 淡交社〈古寺巡礼京都 : 新版
◇ 3〉、2006年11月。
・ 『鑑定士田中大・檀ふみの書画の世界 : 楽しむためのコツ』(田中大との共著) 淡交社、2013年10月。
・ 『天皇交代 : 平成皇室8つの秘話』(明石元紹ら7人との共著) 講談社、2018年11月。
◎ その他
・ 檀ふみ/選、暮しの手帖書籍編集部/編『バナナは皮を食う : 暮しの手帖・昭和の「食」ベストエッセイ集』 暮しの手帖社、2008年12月。
・ 檀ふみ/編『映画狂時代』 新潮社〈新潮文庫〉、2014年7月。
「檀ふみ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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