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『キン肉マン 正義超人vs戦士超人』(キンにくマン せいぎちょうじんたいせんしちょうじん)は、東映まんがまつり枠内で1986年12月20日に公開された劇場版アニメの最終第7作。ゆでたまごの漫画『キン肉マン』を原作とする。上映時間は51分。
キャッチコピーは「みろッこれが友情、努力、勝利のネオ・キン肉バスターだッ」。
テレビアニメ版『キン肉マン』放送終了後に放映された。
● 概要
観客動員数164万人。基本ストーリーはゆでたまごの読み切り漫画『デスゲーム』を基にしている。「夢の超人タッグ編」ラストで、空中で爆散したと思われたネプチューンマンが生きており、キン肉マンに協力する。しかしながらネプチューンマンは戦士超人(後述)であったとする設定であり、原作とそれを下敷きにしたテレビアニメとはパラレル・ワールド関係にある。
田宮武は「本作の人気次第では、春からテレビアニメの放映を再開する可能性があるんです」と語っていたが、この時点では実現には至らず、第2期「キン肉星王位争奪編」は約5年後の1991年10月まで待つこととなった。
● あらすじ
「キン肉マンとあそぼう世界の子どもたち」大会を無事終えたキン肉マン。記者会見によりスーパーヒーローホテルに赴くことを委員長より告げられるが、先に行ったはずのミートがさらわれてしまう。
偽委員長にミートをさらわせた鉄仮面は、ミートを人質にし交換条件として南シナ海に浮かぶインモラ島の七重の塔の戦士超人を負かし秘宝を持ち帰れば返すと約束するが、過去一族を侮辱されたことで怒り心頭に発したグレートウコン2世の手によりミートは戦士超人に引き渡され、要求を呑まざるを得なくなる。
鉄仮面は道案内に死刑囚の4771号を紹介するが、その素顔は生き延びるも身を持ち崩し、暴力沙汰を起こしたネプチューンマンであった。キン肉マンは正義超人仲間にも助勢を頼むが皆別用で断られ、そのままインモラ島へ勇躍向かう。
● ゲストキャラクター
◇ 鉄仮面
: 本作における黒幕的存在で、ミートを人質にしてキン肉マンにインモラ塔の秘宝奪還を依頼した謎の人物。2本の角を生やした鉄仮面で顔を隠している。その正体は戦士超人の元科学者ゲオルグ博士。過去に幾多の銀河系を破壊できるほどの宇宙の最終兵器を設計したが、その設計図をビッグシンジョーにより奪われ、キン肉マンにそれを持ち帰らせようとしていた。そして手に入れた後はその破壊兵器を用いて自らが宇宙の支配者になろうと企んでいた。その素顔はビッグシンジョーに襲われた時に起きた火災による火傷を負っている。武器としてレーザーガンを使用しており、本人の戦闘能力はさほど高くない様子。逃走の際、屋上にヘリコプターが離陸準備されており、戦士超人たちの大半が壊滅したのを見計らって侵入してきた模様。屋上にてビッグシンジョーと設計図の奪い合いになるが、そこへ現れたネプチューンマンの「マグネットパワー」により二人して動きを封じられ、キン肉マンと共に放たれた「クロスボンバー」によりKO。ネプチューンマンの自爆の道連れにされビッグシンジョーとともに粉々に砕け散った。
◎ 戦士超人
インモラ島を守る戦うことが生き甲斐の残虐超人たち。自分たちが宇宙一強いと自認している。総大将であるビッグシンジョーのもと、密かに全宇宙制服を目論む。
◇ ビッグシンジョー
: ビッグ・シンジョウとも表記。戦士超人軍団の総大将。邪悪な心で全宇宙征服を夢見ている。ネプチューンマンと指導者の座を争った過去を持つ。催眠術を使ってミートを操り、正義超人の得意技を聞き出した。七重の塔最上階でキン肉マンと闘い、新キン肉バスターにより倒されるも気絶した振りをし、そこへ現れたゲオルグの設計図を奪い逃亡を図る。ネプチューンマンのマグネット・パワーにより動きを封じられ、キン肉マンとネプチューンマンのクロス・ボンバーを受けKO。最後はゲオルグ共々、ネプチューンマンの自爆の道連れとなり爆死。同時に七重の塔も大爆発して果てた。
: 膝からの光線「ビッグ・シン・オーラ」と竜巻を発生させ相手を切り刻む「シンジョウ・サイクロン」が必殺技。
◇ ミョウオウ
: ミョウオーとも表記。七重の塔1階の番人。口から炎を吐くことができる。テリーマンと闘う。テリーマンを技で圧倒し、周りの火の海にし脱出しようとするが、立ち上がったテリーマンのカーフ・ブランディングにより鉄柱にたたきつけられ敗北する。
◇ センジュカーン
: センジュ・カーンとも表記 - 佐藤正治
・ リキシマン - 広瀬正志
・ キン骨マン - 二又一成
・ ブロッケンJr.、与作さん - 水鳥鉄夫
・ 五分刈刑事 - 戸谷公次
・ ナツコ - 鶴ひろみ
・ マリさん - 中島千里
・ ミョウオウ - 田中和実
・ センジュカーン - 平野正人
・ ギャルA - 木下朋枝
・ ギャルB - 松井摩味
・ 鉄仮面 - 大塚周夫
● スタッフ
・ 製作総指揮:今田智憲
・ 企画:田宮武
・ 原作:ゆでたまご
・ 脚本:山崎晴哉
・ 音楽:風戸慎介
・ 撮影監督:玉川芳行
・ 編集:祖田冨美夫
・ 録音:市川修
・ 美術監督:襟立智子
・ 作画監督:森利夫
・ 製作担当:関良宏
・ 監督:山吉康夫
・ 原画:高橋英吉、深谷英作、小曽根孝夫、山崎唯文、福井淳子
・ 動画:松村啓子、上野茂々子、大村まゆみ、杉山典子、上野千夏、河副冨美子、河原井敦子、川島由美子、北島由美子、渡辺幸枝、村瀬園美、望月頼子、中山美穂、鈴木洋美、臼井研二、長崎たかはる、面谷知志、絵山勝宣、井上富士男、高橋良行
・ 動画チェッカー:小沢俊幸
・ 背景:井出智子、壇久美子、松尾美千代、田中みつる、平山恵子、橋詰薫
・ セログラフ:金井八重子
・ トレース:菊池聖子
・ 彩色:上條千鶴、春日万裕子、高橋栄子、畠山貞子、今井政代、相川真樹、鈴木義剛、岩根英利、柏谷精作、田村明美
・ 検査:新井マリー
・ 特殊効果:山本功
・ 撮影:沖野雅英、渡辺英俊、吉田光伸、米金仁、津田輝王、岡本英一郎、小室正一、小林尚美、藤倉直人、大貫昌男
・ ネガ編集:福光衣久子
・ 音響効果:横山正和
・ 仕上進行:服部達也
・ 美術進行:御園博
・ 記録:原芳子
・ 助監督:浅田裕二
・ 製作進行:城田佳和、和田裕一
・ 録音スタジオ:タバック
・ 現像:東映化学
● 主題歌
◇オープニングテーマ - 『キン肉マン旋風(センセーション)』
:歌 - 串田アキラ / 作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 芹澤廣明 / 編曲 - 京田誠一
◇エンディングテーマ - 『キン肉マン倶楽部』
:歌 - 神谷明 / 作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 芹澤廣明 / 編曲 - 京田誠一
● 同時上映
・ゲゲゲの鬼太郎 激突異次元妖怪の大反乱
・ドラゴンボール 神龍の伝説
● 映像ソフト
いずれも東映ビデオより発売。
・VHS
:1987年5月9日に発売。
・DVD
・キン肉マン THE☆MOVIES
・2004年4月21日発売。
・キン肉マン コンプリートDVD-BOX
・2008年12月20日発売。
「キン肉マン 正義超人vs戦士超人」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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