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『薔薇の葬列』(ばらのそうれつ、Funeral Parade of Roses)は、1969年制作の日本映画。
映画評論家、実験的映像作家として知られていた松本俊夫監督の劇場用長編第1作であり、ピーター(池畑慎之介)のデビュー作でもある。
● 作品概要
新宿のゲイバー 「ジュネ」の看板ゲイボーイであるエディは、経営者の権田と親密な関係にある。それを知った店のママ、レダは嫉妬の炎を燃やし、エディを傷つけようとするが失敗。店も権田も独占したエディは、ある事をきっかけに自らの宿命を悟る。
1967年に公開された伊映画『アポロンの地獄』をベースにし、猥雑なエネルギーに満ちた60年代末期の新宿を舞台に描かれる「裏オイディプス物語」。俳優たちがカメラに向かって素で語ったり、当時活躍していた先端的芸術家、文化人が友情出演していたりと、アヴァンギャルド映像作家・松本俊夫ならではの趣向が凝らされている。
● その他
・主演のゲイボーイ役に100名近い候補者とオーディションを行うが、該当者が見つからなかった。ある日、作家の水上勉からの知らせで、六本木のゴーゴークラブに赴き、そこで当時16歳のピーター(本名・池畑慎之介)と出会い、即決したと云う。
・サンフランシスコのフィルムアーカイブに寄贈。
・2006年8月に英国のアート系DVD配給会社ユーレカからDVDが発売。
● スタッフ
・ 監督 - 松本俊夫
・ 脚本 - 松本俊夫
・ 撮影 - 鈴木達夫
・ 美術 - 朝倉摂
・ 編集 - 岩佐寿枝
・ 音楽 - 湯浅譲二
・ 製作 - 工藤充
・ 録音 - 片山幹男
・ 照明 - 久米成男
・ 美術 - 朝倉攝
・ 演出助手 - 上杉健、栗田邦夫、岡村昭夫、原正孝
・ 撮影助手 - 佐藤俊彦、中村初男、長田勇
・ 照明助手 - 中村栄一、上杉太司
・ 美術助手 - 山崎裕久
・ 記録 - 馬道子
・ 音響効果 - 福島効果
・ 現像所 - 東洋現像所
・ 録音所 - 東京スタジオセンター
● キャスト
・ エディ - ピーター
・ 権田 - 土屋嘉男
・ レダ - 小笠原修(青山のゲイバー「紫」のママ・うさぎ(むらさきうさぎ)、後に二代目中村雪之丞と改名、美空ひばりの友人)
・ 母 - 東恵美子
・ ジミー - 城よしみ
・ ジュジュ - 仲村紘一
・ マリー - 太田サー子
・ グレゴ - フラメンコ梅路
・ ノラ - 卍太郎
・ ゲバラ - 内山豊三郎
・ 哲学者 - 芝山幹郎
・ サブ - 彦凪わたる
・ ラドン - さとう陽
・ せむし - 竹永敬一
・ おけい - 小林千枝子
・ ピロ - 五味淵澄
・ トニー - ドン・マドリッド
・ 情夫 - 小松方正
(特別出演)
・ 秋山庄太郎
・ 粟津潔
・ 淀川長治
・ 篠田正浩
・ 藤田繁矢(藤田敏八)
・ 岩崎とよ子
・ 江田和雄
・ 池田龍雄
・ 八木治郎
● 外部リンク
・ 『薔薇の葬列』 解説
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「薔薇の葬列」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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