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新幹線大爆破


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『新幹線大爆破』(しんかんせんだいばくは、英題:' または ')は、1975年7月5日に公開された東映の日本映画。オールスターキャストによるパニック映画で、日本よりも海外での評価が高く、1994年公開のアメリカ映画『スピード』の設定のモチーフにもなった作品である。 2025年にはNetflixによるリブート版が制作された(リブート版を参照)。 犯人側の人生背景にも大きくスポットが当てられており、町の零細工場の経営に失敗した男・過激派くずれ・集団就職で都会に来た沖縄出身の青年がなぜ犯行に至ったのか、日本の高度経済成長時代への批判を暗示しつつ明らかにされていく。犯人側にもドラマを与え感情移入を狙った演出も相まって、単なるパニックムービーとして括れないことが高評価に繋がっている。

● ストーリー
ある朝、国鉄本社に東京発博多行きの新幹線「ひかり109号」に爆弾を仕掛けたという脅迫電話がかかってくる。犯人は速度が80 km/h以下になった場合に自動的に爆発するといい、さらに嘘ではない証拠として、北海道の夕張線を走る貨物5790列車に、15 km/h以下になると爆発する同種の爆弾を仕掛けたと伝える。ほどなくして犯人が指定した貨物列車は伝達通りに爆発し、国鉄と警察は脅迫が事実だと知る。「ひかり109号」は新横浜駅を通過したところであり、国鉄の運転指令長・倉持は運転士・青木に爆弾の存在を伝え、運行速度を120 km/hに抑えることを命じる。解決のリミットは博多駅に到着するまでの約9時間であった。 犯人は潰れた町工場の社長・沖田哲男と、その元社員で集団就職で沖縄から来た青年・大城浩、過激派崩れの古賀勝の3人であった。沖田は追加の電話で500万米ドル(当時約15億円)を要求し、代わりに爆弾の解除方法を教えると伝える。警察は北海道の爆弾から古賀を把握するも、それ以上の手がかりはなく、ひとまず要求を呑むことを決める。沖田は捜査を撹乱するため、矢継ぎ早に電話やトランシーバーで受け渡し方法を伝え、荒川上流の長瀞渓谷にて大城が運び役の刑事から現金を受け取ることになった。警察を上手く出し抜いたものの、偶然、大学柔道部の集団が通りかかったことから、張り込んでいた対岸の刑事は大学生らに犯人を捕まえてくれと頼む。大城は金を諦めて逃亡するも警察に追跡され、その逃亡中に交通事故で死亡する。遺体には身元を示す持ち物はなく、警察は手がかりを失う。 新幹線車内では折からの遅延連絡に加えて、停車駅である名古屋駅を素通りしたことで乗客たちが騒ぎ出す。名古屋駅で降りる予定であった妊婦・平尾はパニック状態となって産気づく。無理にでも列車を止めようとする乗客まで現れたことにより、乗り合わせていた鉄道公安官・菊池はやむを得ず、車内放送で乗客たちに爆弾のことを伝え、協力を頼む。 警察は古賀の実家に送られた請求書の住所から、東京都板橋区志村に捜査官を派遣していたところ、アジトである沖田の家に向かう途中の古賀を偶然発見する。古賀を逮捕しようとするも逃してしまうが、その際の発砲によって足にけがを負わせていた。大城の死と古賀の負傷で計画を悔やむ沖田であったが、古賀の説得で再開することを決め、警察に再び身代金の受け渡し方法を伝える。警察を完全に出し抜き今度こそ500万米ドルを手に入れた沖田は、捜査当局に対して「喫茶店に爆弾の解除に必要な設計図を預けた」と連絡する。警察と国鉄の技術職員がその喫茶店に急行するも、偶然の火災によって設計図ごと焼失していた。一方で警察は北海道の爆弾にあった速度計測装置の線から沖田を特定する。警察に包囲される中、沖田の家にいた古賀はダイナマイトで自爆死を遂げる(なお、この自爆を警察がどう発表したが、リブート版における重要な背景となってくる)。 警察は沖田の行方を探そうとするも顔写真すら手に入れられない。その代わりに倉持が、沖田に火災の件と解除方法を教えて欲しいと呼びかけるテレビ放送を流させる。また、ことごとく失敗しているニュースは新幹線の乗客たちにも伝わっており、恐慌状態に陥りかけている。平尾は処置も虚しく流産に終わり、このままでは母体にも危険があった。 度重なる警察の無能さに倉持ら国鉄職員は激怒し、独自に動き始める。広島付近の鉄橋において高速度撮影機を使って列車下部を撮影し、仕掛けられた爆弾の場所を特定する。他方で政府は解除が間に合わなかった場合に備えて、被害が大きくなる北九州工業地帯や博多ではなく、山口県の田園地帯で列車を停止させて爆破するように国鉄総裁に命令する。一方、現場では救援車を並走させて酸素溶接機一式を新幹線に送り込むと、爆弾上部の床を開け、コードを切って爆弾を解除することに成功する。先の写真分析からもう1か所爆弾がある可能性があったものの、倉持の決断によって山口県内で列車の停止が命じられる。結果、80 km/hを下回ったが爆発することはなく、乗務員と乗客は無事であった。 乗客たちの無事に安堵した倉持であったが、警察が沖田を捕まえるために、未だに爆弾解除成功のニュースをテレビに流さず、自身が沖田に呼びかける放送をさせていることを知る。倉持は警察を批判し、特に山口での停車の決断について乗客の命を守ることに疲れたとして辞職することを告げる。 一方、警察は沖田が国外逃亡を企てていることを掴み、羽田空港に張り込んでいた。未だ顔がバレていない沖田は別人名義のパスポートで警察の目を出し抜くも、警察は出国ゲートに彼の別れた妻子を同行させていた。それを見て動揺した沖田は警察に気づかれ、空港内で逃亡を図るも追い込まれてしまう。最期は夜空に飛び立つ飛行機の下で、沖田が狙撃隊に撃たれるショットで物語は終わる。

● 出演者


◎ 主要人物

・ 高倉健:沖田哲男
・ 千葉真一:青木運転士(ひかり109号)
・ 宇津井健:倉持運転指令長

◎ その他

・ 山本圭:古賀勝
・ 郷鍈治:藤尾信次
・ 織田あきら:大城浩
・ 竜雷太:菊池(鉄道公安官)
・ 宇津宮雅代:富田靖子(沖田の元妻)
・ 藤田弓子:秋山(女医)
・ 多岐川裕美:スカンジナビア航空係員
・ 志穂美悦子:国鉄本社電話交換係
・ 渡辺文雄:宮下義典国鉄公安本部長
・ 福田豊土:田代車掌長(ひかり109号)
・ 藤浩子:事務員
・ 松平純子:喫茶店「サンプラザ」ウェイトレス
・ 久富惟晴:広田警視庁特捜係長
・ 青木義朗:千田刑事
・ 千葉治郎:救援列車の運転士
・ 原田清人:三宅新幹線技師長
・ 浜田晃:長田刑事
・ 中井啓輔:哲ちゃん(マネージャー)
・ 山本清:高沢運転車輌部長
・ 矢野宣:南(商社マン)
・ 近藤宏:松原刑事
・ 田中浩:堤刑事
・ 中田博久:新幹線東京運転所係員
・ 林ゆたか:中やん(録音技師)
・ 横山あきお:アパートあかね荘管理人
・ 浅若芳太郎:乗客
・ 植田峻:平尾修一(和子の夫)
・ 松野健一:小宮運転指令
・ 田島義文:佐々木刑事
・ 田坂都:平尾和子(妊婦)
・ 十勝花子:乗客
・ 片山由美子:バー「スナックファミリー」のホステス
・ 渡辺耐子:古賀の兄嫁
・ 津奈美里ん:アパートあかね荘の住人
・ 森みつる:田口洋子(バー「スナックファミリー」のホステス)
・ 風見章子:靖子の母
・ 荘司肇:乗客
・ 阪脩:磯村記者
・ 佐伯赫哉:野口運転指令
・ 福岡正剛:杉村(会社員)
・ 岩城滉一:東郷あきら(ロックミュージシャン)
・ 小林稔侍:森本運転士(ひかり109号)
・ 片岡五郎:佐原刑事
・ 仲野力永:大阪商人
・ 日尾孝司:機動隊長
・ 伊達三郎:商人風の男
・ 藤山浩二:広岡記者
・ 滝沢双:河村専務車掌(ひかり109号)
・ 佐藤晟也:乗客
・ 仲原新二:警視庁公安一課長
・ 森祐介:畑電気指令
・ 佐藤和男:小野運転指令
・ 岡本八郎:山ちゃん(カメラマン)
・ 阿久津元:警視庁刑事
・ 黒部進:後藤刑事
・ 河合絃司:部長刑事
・ 土山登士幸:岩上刑事
・ 相川圭子:ウェイトレス
・ 小甲登枝恵:清掃係の小母さん
・ 山下則夫:清水専務車掌(ひかり109号)
・ 須賀良:男
・ 山本相時:電話局係員
・ 松沢勇:電話局係員
・ 山本緑:乗客
・ 久地明:消防士
・ 相馬剛三:刑事
・ 山田光一:乗客
・ 木村修:記者
・ 五野上力:上野刑事
・ 高月忠:浜松駅係員
・ 城春樹:食堂車コック
・ 畑中猛重:貨物5790列車機関士
・ 浜田勇:テレビの歌手
・ 清水照夫:救援車作業員
・ 亀山達也:救援車作業員
・ 山浦栄:食堂車コック
・ 田辺進三:閉所恐怖症の男
・ 青木卓司 :乗客
・ 佐川二郎:野上駅荷物扱所係員
・ 中条文秋:乗客
・ 菅原靖人:賢一(沖田の息子)
・ 秋山幸輝
・ 河口真佐幸
・ 岡久子
・ 伊藤慶子:乗客
・ 美原亮三:乗客
・ 宮地謙吾:貨物5790列車機関助士
・ 長岡義隆:若者
・ 打越久員:志村駅長
・ 祝真一:武田伸夫
・ 渡辺義文:ナベちゃん
・ 泉水直子
・ 新倉文男
・ 前田美智子
・ 篠ゆたか
・ 藤木あけみ
・ 菊地正孝:刑事
・ 横山繁:航空会社係員
・ 大泉公孝:埼玉県警刑事
・ 高鳥志敏:空港の刑事
・ 宇野静代
・ 藤井秀之
・ 志村喬:国鉄総裁
・ 山内明:内閣官房長官
・ 永井智雄:国鉄新幹線総局長
・ 鈴木瑞穂:花村警察庁捜査第一課長
◇ 特別出演
◇ ノンクレジット

● スタッフ

・ 監督:佐藤純弥

● 製作


◎ 企画
1974年5月、岡田茂東映社長は、天尾完次東映東京撮影所企画部長との打ち合わせで実録路線に代わる新たな映画の素材を探し始めた。「アメリカでヒットしているものは日本でもウケるから、常にアメリカの動向を観察していなければならない」「洋画で流行っているものは、必ず邦画にもその流れが来るはずだ企画部に新たな企画を出すよう指示。アメリカではパニック映画の人気がピークを迎えていた。 東京撮影所全体に本作品製作の指示を出したのは、社長宅にデモをかけ逮捕者を出すなど同撮影所が組合運動ばかり熱心で、当たる映画を1本も作れていなかったからであり、天尾完次は(鈴木則文も東京撮影所の徹底的なテコ入れのため『燃える三十六階』などの企画も新聞報道されたが、そんな中、6人いた東京撮影所企画部のプロデューサーの1人、「何か問題があれば必ず止まる“安全神話”を誇る新幹線が、もし止まらなくなったら?。「『日本にしかない題材の新幹線を選び、それを乗っ取る・爆発させる』というストーリーは日本だけでしか出来ず、外国に持っていっても遜色ないものが出来る。 当時は三菱重工爆破事件など、連続企業爆破事件が発生していた時期で、警察関係者は神経をとがらせていた、企業爆破事件を映画にするという情報も流れ、警察当局も「東映は好ましくない映画ばかり企画する」と渋い顔をしていたといわれる、「岡田社長は他社にない東映の良さは、時代の流れを見て何でもやる、変幻自在なところだと話していた」と述べている。このような実績と蜜月で、国鉄の全面的な協力を期待。東映は特撮があまり得意でなく、「実写をふんだんに使い、迫力のあるパニック物を作ろう」と構想していた、岡田は「新幹線大爆破!」と変更。「半期に一本のスーパーアクション」、「実録ものの一バリエーションとして、企画の幅を広げる意味でも是非実現し成功させたい」、東映系の映画館主や関係者からも「これは当たる」「東映カラーを打ち破る手がかりになる」などと評判が良く、マスメディアからの反響も大きく「本作品が成功すれば路線変更」という声も上がった。佐藤へのオファーが1974年初夏、佐藤と小野の2人は1か月以上籠り。 「走行速度80km/hで爆発する」という設定を考案したのは佐藤である。佐藤は後年のインタビューで「ああいう爆弾を素人が作ることは難しいでしょうけど、あのころは東京駅の階段の横から新幹線内部に潜入することも出来ましたし、当時は計画を実行することはそれなりに可能だったと思います。だから国鉄は映画が公開されたら、真似されることを恐れたんだと思います」と述べ。 町山智浩と春日太一は、全体のプロットは、黒澤明脚本『暴走機関車』と黒澤監督の『天国と地獄』、スタンリー・キューブリック監督の『現金に体を張れ』を参考にしているのではないか、と指摘しているが、パニック映画はリスクが大きいため、古今東西を問わず、たいてい売れている原作の映画化が多い。しかし本作は東映の完全なオリジナル作品で、東映は社の方針として「菅原文太・梅宮辰夫・千葉真一でやっていく」と決めていた、。和田誠は「これは門外不出のエピソードでしょうけど、高倉さんが『新幹線大爆破』は僕が運転手で宇津井健さんが犯人をやるというキャスティングだったんだけど、僕が犯人をやるから宇津井さんに役を替えてくれって言って役が交替したんですと聞いた」と話している。しかし菅原は「この映画の主役は新幹線で、演技者は付け足しだ」「国鉄の協力が無くてできるわけがない」と断ってきた。しかし高倉の出演により。全編を通してほぼ運転席に座っていた青木だが、ゴーグルを着けて客車の床を焼き切り、やけどをするシーンは千葉のアイデアによるものだった、新東宝出身の宇津井は東映初出演となった。坂上は犯人と対峙する花村警察庁捜査第一課長に丹波哲郎を配役し、『網走番外地』で高倉と対峙するイメージを描いていたが、丹波に「4日しか空かない」と言われ、鈴木瑞穂に変更。脚本では丹波と鈴木の役は1人だったが、分けたことで丹波の役は重要度が下がることとなる、ミスター左翼こと山本圭がキャスティングされた。山本は左翼青年かナイーブな青年を演じることが多い役者で。制作費の高騰により、俳優へ協力を頼み、通常より低めのギャラで出演してもらった。 このほか、『小川宏ショー』に出演していたフジテレビのアナウンサー露木茂に、テレビの報道記者の役で、1975年5月16日に正式に出演オファーを出した。露木がよど号ハイジャック事件やあさま山荘事件のリポートで知られていたことから。製作当時の東映東京撮影所所長・幸田清は「ふんだんに岡田社長に金を使わせてもらっているので、これが当たらなかったらオレはクビだと思う。俳優、スタッフとものりにのっており、東撮始まって以来の熱気だ」などと話していた。1974年12月、国鉄が「現在、新幹線に爆弾を仕掛けたという電話は週に1本の割合でかかって来て、その度にいたずら電話かも知れないが、必ず最寄の駅に停車させて検査するような状態である。このような映画は、さらに類似の犯罪を惹起する恐れがあるから製作を中止されたい」と、本作品の企画に断固反対の姿勢を打ち出した、同年4月に一切の撮影協力を断られた。1975年の3月 - 4月の間、表立った製作はストップしたが。製作態勢がほぼ整ったのは1975年4月半ば。特撮カメラを担当した清水政郎は「時期が時期だけに中止だろう」と思っていたため、製作決行に驚いたという。
○ 製作会見
撮影中の1975年5月12日、東京・有楽町の東京交通会館15階スカイラウンジにて製作発表会見が行われ、登石雋一企画製作部長、佐藤純弥監督、高倉健、宇津井健、山本圭らが出席した。会見会場からは東京駅の新幹線ホームがよく見え、「本当に作るのか?」という質問まで出た。他に登石より「作品は二部構成で二部の結末にはアイデアを募集。詳細は何れ新聞で発表する」との説明があった、東京駅全景のカットは盗み撮りであった、撮影に充てられる期間は実質的に5週間程度だった、東映が200万円で北海道炭礦汽船真谷地炭鉱専用鉄道から購入、大学の誘致に失敗して「学園」という名前の駅名と町名のみが残った、過激派や学生運動の闘士が多く住んでいたことによる。線路は全長50メートル、ひかり109号が爆破されるイメージカットは東映の特撮ドラマなどにも流用されている。爆破シーン以外でも『大鉄人17』で新幹線ロボットの登場する前後編(第18話・第19話)などで流用された。背景の都市はミニチュアではなく、ビルのモノクロ写真を引き伸ばしてパネルに貼り付け、着色したものである。これは成田の発案で、限られた予算内で撮るためのアイデアの1つだった。この特撮のため、1日のレンタル料が100万円だった当時最新鋭のシュノーケルカメラを借りている、1975年5月23日に東映、同月27日に東宝がバスをチャーターし、それぞれマスメディアを集めて、本社前集合から大泉、砧へ撮影見学会が行われた。カメラマン2,000人が参加した。リハーサルなしのぶっつけ本番とあって慎重に慎重を重ねて準備し、予定を2時間オーバーした。   
○ クライマックスシーン
東京国際空港(羽田空港)でのクライマックスシーンは、最終発着の終わる夜の22時から翌朝の5時前まで、貸切での撮影が行われた。なお、劇中に流れる青山八郎の音楽は、1977年(昭和52年)の東映実録ヤクザ映画『日本の仁義』に転用されている。

● 興行


◎ 日本

○ 上映中止要請
前年の『あゝ決戦航空隊』以来、東映では2度目となる社長を本部長とする特別動員対策本部が設置され。また「乗客の救出シーンのアイデアを一般から募集します」、小中高校生などにターゲットを定めた一大キャンペーンが行われた。国鉄対東映の構図が、少し前まで互いにプロ野球チームを有していたことになぞらえて「珍オープン戦」などと当時の週刊誌に盛んに取り上げられ、宣伝効果はかなりのもので。国鉄は「たぶん映画は出来ないだろう」と高をくくっていたが。これは1974年の映画『直撃 地獄拳』のワンシーンの流用である。監督の佐藤純弥は「タイトルを理由として新聞への広告も拒否された」と述べているが、佐藤は宣伝をあまり知らないようで、新聞広告は相当数あった。 本作は1本立てでの興行ではなく、「ずうとるび」のドキュメンタリー風中編映画『ずうとるび 前進前進大前進』との2本立てであった。同作との併映は、10代の映画ファンの興行への影響力が大きくなったのを見た岡田が、この年からメインの併映は「青春路線」で行くと発表していたからである。製作費を注ぎ込んで第一級のサスペンス映画に仕上げながら、任侠路線が色濃く残る東映のイメージもあいまって、国内興行は成功を収められなかった、当時全国に40万人いた国鉄職員とその家族が観てくれるのでは、と東映は期待していた、本作は3億円と。東京都心ではまずまずの入りだったが、大阪などでは途中打ち切りに遭い、山陽新幹線の通る西日本地域においても「サッパリだった」という、観た人は面白さを評価し、マスメディアで様々な敗因の考察がなされた「題材がリアル過ぎた」などと分析。客層はいつもと違いホワイトカラーと女性客が圧倒的で、東映本来の客層は来ず」「アイドル映画とくっつけないで、一本立てにしていたら結果は違った。アメリカのパニック映画の国内進出を受けて立つという製作意図で、『タワーリング・インフェルノ』と同時期の封切で真っ向勝負を挑んだが、『タワーリング・インフェルノ』は当時史上最高の興行収入62億円を記録した。 『新幹線大爆破』は興行収入10億円を目標としていたが、「大金を投じて開発した新路線の第一弾が大脱線」などと揶揄された。公開初日に新宿東映で立ち合いをしていた坂上順プロデューサーに全国から届くのは不入り情報ばかりで「本来の東映ファンを大事にしないと駄目だ」などと、敷いたばかりの大作路線からの撤退を表明した。本作の公開後、『実録三億円事件 時効成立』の打ち合わせで。 1975年度キネマ旬報ベストテン第7位、読者選出第1位。1975年は和製パニック映画『新幹線大爆破』『東京湾炎上』『動脈列島』が封切られ、キネマ旬報は他2作は惨敗、唯一『新幹線大爆破』が及第点だったと評価している。1978年4月24日に『月曜ロードショー』(TBS系)で最初のテレビ放映があり「輸出映画を作って稼いでいかなければならない」と東映国際部に東映作品の海外セールスを積極的に行うよう指示を出していた。本作の海外での売約を成立させたのは、日本公開前の1975年6月12日 - 15日にインドネシア・ジャカルタで開かれた第21回アジア映画祭で、団長として連れて行った志穂美悦子の当地での異様な人気の勢いで本作も売れた、日本の新幹線が世界的に有名なことから、世界各国から注文が入り、1975年9月初めの時点で15万ドル以上の輸出契約が結ばれた、第4回タシケント国際映画祭(1976年5月19日~5月29日)、第22回アジア映画祭(韓国釜山、1976年6月1日~17日) マニラ日本映画見本市(映画祭)(フィリピンケソン、1977年3月21日~24日)など海外市場に積極的に売り込みを図った、劇映画はほとんど売れていなかった。 アラブ諸国では空手映画がヒットした実績があり、アレクサンドロフ一行が1974年11月に来日して交渉を持ったことから、ソ連は東映のカラテ映画を欲しがり。日本のスターが集結した超大作というよりも、アクションスターである千葉主演のパニック映画として封切りされていった、フランスで『Super Express 109 』もしくは『' 』にて100分でそれぞれ公開されている。 特にフランスではそれまで日本映画をマイナー扱いし、8週間のロングランヒットを記録、この年夏にパリで公開された84本の映画のうち、第4位の興行成績で。ヒットの理由は「フランスにも日本の新幹線に触発されて開発中だった高速鉄道のTGVがあったから」との声もあり。南アフリカ共和国では日本映画初の大ヒットとなり、他にスペインで『' 』。1975年のロンドン映画祭のみ、日本版が英語字幕で上映され、「ベスト・アウトスタンディング・フィルム・オブ・ザ・イヤー(特別賞)」を受賞している。これは当時日本でイギリス映画の『オリエント急行殺人事件』がヒットしていた影響があった。

● テレビ放映
地上波での初めてのテレビ放送は、1978年4月24日月曜日にTBSの『月曜ロードショー』で、カットされた2時間バージョンだった。最初は1977年10月10日にTBS系でテレビ初放映予定だったが、この直前の9月28日に発生したダッカ日航機ハイジャック事件を受け「飛行機と新幹線の違いはあれども、社会的影響を考え(TBS編成部・談)」ということで延期となっていた。その後、1980年4月4日金曜日に『ゴールデン洋画劇場』(フジテレビ)で、放送枠を21:00-23:55まで拡大して放送された。後にテレビ朝日などでも、年末特番として3時間枠でほぼ全長版で放送された。日本テレビでは1990年代に深夜番組として海外版にシーンを追加したバージョンがCM無しで放送された。2010年代に入るとしばしば民放BS局にて放送されている。 有料放送では2009年(平成21年)1月3日にWOWOWで全長版が放送された。 東映チャンネルでは2016年2月5日-2月28日に、『佐藤純彌監督特集』として、『新幹線大爆破』ほかに5作品が放送された。 同チャンネルにて、2019年2月18日に佐藤純彌監督の追悼放送として、『新幹線大爆破 4Kレストア版』が放送された。 同チャンネルにて、2020年2月に一周忌メモリアル【佐藤純彌監督特集】として『新幹線大爆破』『男たちの大和/YAMATO』など超大作が放送された。 BS日テレにて、2022年3月11日に「高倉健名作選」として放送、他2作品も放送された。

● 映像ソフト
ビデオソフト黎明期からソフト化が行われており、1981年には東映芸能ビデオから2巻組の全長版VHSが8万5000円で、60分に短縮されたバージョンが2万4800円で発売されていた。1983年8月16日にシネスコ版のビデオが発売され、その後1998年5月21日に再発売された。 1999年(平成11年)7月21日に東映ビデオより2枚組レーザーディスクが発売された。東映プロデューサーの坂上順が、本作品と1999年(平成11年)公開の『鉄道員』のプロデューサーであり、本作品を機に東映を退社した高倉の事実上の復帰作でもあることから発売が企画された。佐藤監督と坂上プロデューサーのショートインタビューと公開当時の資料が見開きの内ジャケットに掲載され、インナージャケットには『ガメラ3 邪神覚醒』を制作していた庵野秀明と樋口真嗣による1998年(平成10年)の時点から作品を視聴した対談(現代との相違点・リメイクの話題など)が掲載されている。樋口はジャケットのデザインも行っている。 2001年(平成13年)、東映50周年記念を機にDVDソフト化希望の映画タイトルを投票により募集したところ、3位にランキングされ、2002年4月12日にレンタル開始、7月21日にセルDVDが発売された。 2017年10月25日、Blu-ray版発売。

● サウンドトラック

・ J-CINE サントラコレクション 『新幹線大爆破』(1996年10月2日、発売元:バップ)
・ 『新幹線大爆破』(THE BULLET TRAIN,SUPER EXPRESS 109)※7インチ、TAVA TAVA RARE(イタリアレーベル)

● 評価と影響


◎ 初公開時
佐藤監督は完成の遅れで試写会が開催できなかったと話していたが。荻昌弘は「『新幹線大爆破』は、いまの邦画水準で、よく作られた娯楽作品だと認めていい。乗客が烏合の衆にさせられている類型描写とか、衝けば弱点は指摘できるが、国鉄不協力のなか、これだけ周密に一つのメカニズムの機構と機能にアプローチして劇の濃度を高めるとは、作り手の気力と根性の密度以外のものではない。ここにはあの『警視庁物語』の東映の伝統、以上に一編に賭ける誠意がある。脚本と演出は、管理体制から疎外された犯人像の設定に無声時代劇以来の暗い日本映画の心性が生きており、これが終盤に大写しにされる政府・国鉄の冷血なエゴイズムと対応して、作品を重く沈ませたのが一家言である。『東京湾炎上』はせっかくの発想を映像に活かしたとはいいかねる...後味いいとはいいかねる力作二本ながら、後味の悪さの質は違う二本であった」などと評している。 佐藤は本作をわずか5週間で撮り終えた実績から「佐藤監督に預ければ、ちゃんと予算と時間内に収めてくれる」と評価され、徳間康快や角川春樹から大作を任されるようになり、アクション大作の専門監督としての道を歩むこととなった。 『キネマ旬報』は2002年7月の本作のDVD発売にあたり、本作を「和製パニック映画の最高峰」と紹介し。 関根勤が本作品の大ファンであることを公言しており、管制室の倉持(宇津井健)の「青木君、車を停めるんだっ!」、運転席の青木(千葉真一)の「何を言ってるんですかぁっ!」などのやり取りを関根が1人2役で演じるものまねを。 『星の金貨』などの脚本家・龍居由佳里は1975年、高校在学時に父が東映で美術の仕事をしていた友人と新宿東映で本作を封切時に観て大興奮し、「私、東映に入って映画作る仕事がしたい!どうすれば入れるかお父さんに聞いて!」とその友人に迫った。しかし、「東映は女性の現場スタッフを採らない」などと聞いて東映への就職は諦め、スタッフを募集していたにっかつ撮影所に就職したが、「『新幹線大爆破』を観て感動し、映像の仕事に就きたいと思いました」と言うと、龍居の作風のイメージと合致せず、後年に至っても驚かれたという。 2015年の映画『天空の蜂』の脚本家・楠野一郎は、同作の脚本化にあたり、エンターテイメントとメッセージ性の両立を目指して、本作を目標の一本として脚色した」と述べた。 西川美和は「コンプライアンスなどどこ吹く風の大傑作」と評した。「『七人の侍』や『太陽を盗んだ男』や『仁義なき戦い』や『新幹線大爆破』みたいな、めちゃめちゃなことをして作った、めちゃめちゃな迫力の映画を観て打ちのめされて、映画の世界に入って来たスタッフは、もう二度とそのような興奮には出会えないことを覚悟してもらわなければなりません」などと述べた。『新幹線大爆破』については「今の時代では実現が難しいスケール感が圧巻。こんな作品に出てみたい」などと話している。 押井守は「日本映画が日本の戦後にケンカを売った最後の映画」と評した。

● 類似作

◇ 夜空の大空港 : 1966年の米・テレビ映画。高度1万フィート(3048メートル)以下に降下すると爆発する爆弾を仕掛けられた飛行機という設定もアイデアの源になっており、『夜空の大空港』をたまたま観ていた山本圭が、プロデューサーにその話をしたところ「あ、わかる?」と答えたという。
◇ 暴走機関車 : 1985年公開の米・パニック映画で、黒澤明原案、アンドレイ・コンチャロフスキー監督作品。佐藤純弥は「実は『暴走列車』は黒澤さんがやることになって、B班が実は僕がやることになっていたんです。ところがアメリカのプロデューサーと黒澤さんが対立して、結局流れちゃったんですけれども。だからあの『暴走列車』そのものの台本というのはたぶん僕が最初に日本で読んでたんだと思うんです。話は知っていました」と語っている。原案権を主張して訴訟を起こすべきという声が上がり。
◇ 烈車戦隊トッキュウジャー : 2014年(平成26年)に放送された東映製作の特撮作品。第8話「レインボーライン大爆破」で、倒された敵の分身により烈車のブレーキがかからなくなり、メンバーの1人に爆弾が仕掛けられ、揺らしたりすると爆発するというエピソードがある。車掌役の関根勤が千葉真一(青木運転士)の物真似をするなど本作品を意識した演出が行われた。同作品のプロデューサーである宇都宮孝明は同作品が列車を舞台としていることから、本作品のパロディをやることとなり、監督の加藤は関根が出演する番組や舞台を見ていたため、宇津井健や千葉真一のモノマネでやってほしいという注文があったという。

● 同時上映
『ずうとるび 前進前進大前進』
・ 主演:ずうとるび / 監督:三堀篤。 32分のドキュメンタリー。監督は樋口真嗣、主演は草彅剛。リブートではあるが続編の要素も併せ持っている。

◎ 沿革(リブート版)
2024年2月29日、Netflix映画として監督を樋口真嗣、主演を草彅剛が務めるリブート版が製作されることが発表された。 2025年2月12日に東京都で行われた2025年のNetflixラインナップ発表会「Next on Netflix 2025」でダイジェスト映像と共に、4月23日に独占配信予定であることが発表された。 同年4月2日、本作の本予告編と場面写真、キーアートが公開された。キーアートは「ストレンジャー・シングス 未知の世界」「ONE PIECE」のアートワークを手がけ、自身も1975年版の「新幹線大爆破」からインスピレーションを受けて制作された映画「スピード」を幼少期に鑑賞していた カイル・ランバートが手がけた。 同年同月23日、本作品がNetflixで世界独占配信された。

◎ 制作(リブート版)
舞台を東海道・山陽新幹線から東北新幹線に移し、東京を発車する列車(ひかり109号)を舞台としたオリジナル(1975年)版とは逆に、東京行きの列車(はやぶさ60号)が舞台となる。爆破シーンについてはミニチュアサイズ1/6の新幹線車両を製作した上で撮影した)に乗務する。列車は定刻通りに新青森駅を出発したが、ほどなくして「はやぶさ60号」に爆弾を仕掛けたという連絡がJR東日本ご意見承りセンターに寄せられる。犯人は列車の速度が100 km/hを下回ると爆発するといい、爆弾が本物であることを証明するため、青ヱ森鉄道線の貨物2074列車にも5 km/h以下で爆発する同種の爆弾を仕掛けたと告げる。青ヱ森鉄道線・青森東駅の職員はその旨を疑うも、実際に貨物2074列車は大爆発を起こす。 この事実を知ったJR東日本新幹線統括本部の吉村慎之介は、直ちに総合指令所の統括指令長・笠置雄一に連絡し、「はやぶさ60号」以外の列車の退避を命じる。60号が青森県上北郡七戸町を過ぎた頃に、指令所の永野は「はやぶさ60号」の運転士・松本千花に連絡。速度を100 km/h以下に落とさないよう指示した。そして笠置は高市に、乗客に対して爆弾の存在を公表せず、次の停車駅である八戸駅は「運行上の問題」で通過扱いとすることを命じた。青森県上北郡おいらせ町を過ぎた頃、高市は乗客らに八戸駅を通過することを伝えた。その後、指令所には警視庁の捜査一課特殊犯捜査係の警部補・川越吉晴が到着。「はやぶさ60号」が八戸駅を通過した後、すぐに犯人から指令所に電話が入り、日本国民全員に爆弾の解除料金として1,000億円を要求した。 やがて指令所には、政府から総理補佐官の佐々木健太郎が派遣される。佐々木は指令所の判断を覆し、「はやぶさ60号」の乗客に爆弾の存在を公表するよう指示。高市が爆弾についてのアナウンスを行うと、乗客の野坂らが苦情を入れてきた。そんな中、衆議院議員の加賀美裕子は彼らをなだめようとするも、自身にママ活不倫の疑惑がかかっていることを突かれ、トラブルに発展してしまう。一方、内閣官房長官の諏訪茂は会見でテロリストの要求には応じないことを断言するが、爆弾の解除料金について触れなかったため、犯人はYouTube上に解除料金についての動画をアップロードする。その動画は、「はやぶさ60号」に乗り合わせていた起業家YouTuberの等々力満によって一気に拡散され、車内はさらなるパニックに見舞われる。 同じ頃、盛岡駅では先行の東京行き「はやぶさ32号」(3032B)が車両トラブルで起動不能となり、上り線を支障していた。笠置は「はやぶさ60号」を盛岡駅手前で下り線に転線させようとするも、新函館北斗・秋田行き「はやぶさ・こまち27号」(3027B)が接近しており、衝突の危険があった。笠置は少しでも時間を稼ぐべく、松本に100 km/h寸前まで速度を落とすよう指示。2列車は互いに車体を接触させながらも、走行に支障はなく、「はやぶさ60号」は下り線を通って盛岡駅を通過することに成功した。 高市が車内点検のために離席し、藤井だけが残された車掌室に等々力が現れる。等々力は車内放送用のマイクを通じて、身代金を自らのクラウドファンディングヘリで募ることにしたことを報告する。乗客らはInstagram等のSNSでその事実を拡散し、身代金が集まって行く。 その頃、川越の部下である茂木剛らは、本件について50年前の1975年に発生したひかり109号爆破未遂事件(109号事案)との繋がりを疑い出していた。そして、60号が岩手県北上市を過ぎた頃に二人組YouTuber「金敵Good Luck」が、整備不良のヘリを小学校へ墜落させ、児童の死者を出してしまったゴートゥーヘリサービスの元社長の後藤正義が乗っていることを知り、彼を痛めつける様子を生配信する。後藤は修学旅行生の一人である小野寺柚月に非常ブザーを押させる。後藤は意識を失ってしまっており、高市は医師の指示で後藤を安静にさせる。 指令所は新幹線運輸車両部の山本由紀乃を迎え、60号の乗員・乗客の救助作戦を立案する。笠置はその作戦を60号が岩手県一ノ関市を過ぎた頃に高市へ通達する。高市は乗客らに作戦を知らせ、電気工事士を求める。作戦第一段階は、9012B(E956形新幹線高速試験電車・ALFA-X)を併走させ、60号と乗務員室の扉同士で滑車付きロープを結び、工具を運搬するものであった。アテンダントの二宮春香と高市、櫻澤学園の柔道部の男性は工具を受け取ることに成功し、併走号は作戦を離脱した。作戦第二段階は、宮城県宮城郡利府町の新幹線総合車両センター(幹総)から指示を出し、第一種電気工事士の篠原圭造に電気系統を触ってもらい、非常ブレーキを作動しないようにするものだった。それも成功し、9・10両目との連結器を切り離すことにも成功した。9・10両目には爆弾が仕掛けられており、切り離したあと直ぐに爆発した。そして、作戦最終段階として幹総の主務である福岡祐希元運転士を乗せ、先頭車両を取り外した9014B(救出号)新幹線を宮城県仙台市の仙台駅~古川駅の間で側線から本線へと入り、60号に追いつかせるというものだった。宮城県柴田郡大河原町付近で救出号は60号と追いつき、車輌間に簡易の橋をかけ、乗員・乗客を運ぶことに成功した。 しばらくして、修学旅行に来ていた柚月が居ないことに気付いた教員の市川さくらが60号に戻ってしまう。それを見た加賀美と秘書の林広大は彼女を追いかけ、等々力も成り行きで戻ることになってしまう。60号では後藤がゴルフクラブを持って暴れており、高市と藤井はその事に手を煩わされていた。それを見た加賀美は後藤を一喝し、高市は藤井に残っている乗客らを救出号へ連れていくよう指示した。その時、救出号の非常ブレーキが作動し、60号のスピードが落ちてきてしまった。このままだと二車輌ともに被害を受けてしまう。そのため、松本は急ブレーキをかけ、ブレーキが連動していない救出号を連結部に衝突させての連結切り離しを試みる。衝撃で橋は破壊されて切り離しには成功したが、橋の残骸が藤井の背中に刺さってしまい、藤井は瀕死の重傷を負ってしまう。 乗員・乗客349名のうち、340名は救出号へ移動できたが、9名は60号に取り残されてしまった。そして市川は柚月を発見する。佐々木はもう一度作戦を行えばいいと考えたが、車輌の損傷からそれは行うことが出来なくなっていた。60号は宮城県白石市の白石蔵王駅を通過し、取り残された乗客らは心中を吐き出していた。柚月は親に電話をすると8号車を後にし、その背中を高市は見つめていた。その時、高市の視界にポスターが入り、高市は新たな作戦を思いついた。60号が福島県伊達郡国見町を通過している頃、指令所でも佐々木と笠置の意見が対立し、混乱が生じていた。そこに高市が電話をかけ、思いついた作戦を話した。それは、東京駅で東北新幹線の線路を東海道新幹線へと繋ぎ、60号を鹿児島中央駅まで走らせて時間稼ぎを行い、その間に爆弾を解除するという作戦だった。佐々木もJRの許可を取るべく、この作戦に協力する姿勢を示す。 柚月は、父親の小野寺勉に電話をかけていた。勉は元警察官で、109号事案の際に犯人のひとりである古賀勝が自爆した現場に臨場していた。警察上層部は犯人が自爆した事実を隠すため、勉を勝を射殺した英雄に仕立て上げていた。そのプライドや妻との死別から、柚月に対して精神的・肉体的な虐待を繰り返しており、柚月を奴隷のように扱っていた。その事を柚月は恨んでおり、嘘の日常を壊すというスローガンを掲げ、憎しき父親の象徴である新幹線に爆弾を仕掛けたのだ。そして、自身の家にも爆弾を仕掛けており、勉ごと遠隔操作で爆破したのである。柚月は8号車に戻り、高市らの前で指令所に電話をかけ、自身が犯人であると自供した。目的を達成した柚月は60号に仕掛けた爆弾の解除方法を伝える。それは柚月の体内にある小型の心臓モニターが心拍を検知できなくなると爆弾が解除されるという仕組みだった。すなわち、止めるためには柚月を殺害するしかないという事だった。 そんな中、東京駅の東海道新幹線14番線ホームと東北新幹線23番線ホームでは高市が考えた案である臨時の路線延長工事が大宮新幹線保線技術センター副所長である新庄一を中心に行われていた。そして60号では等々力と林が揉め、また混乱が生じていた。市川は柚月に寄り添おうとするも、これまでの自身の行為を指摘され、市川は今まで柚月に対してしてきたことを後悔する。茂木らは柚月のInstagramのアカウントを発見し、頻繁に柚月と連絡を取り合っていた男のアカウントを発見する。それは大英興業に務める発破技士の男・古賀勝利で、109号事案の犯人である古賀勝の息子だった。川越は埼玉県警を向かわせ、勝利の身柄を確保した。犯人の動きは明らかになったが、60号は爆弾を乗せたまま東京に近づいており、福島県二本松市を通過した。藤井の容態は悪くなるばかりで、このままだと危険だった。そして、東京駅の臨時路線延長工事は国土交通省やJR東海からの反対で中止になってしまったのだった。 指令所は絶望の空気に包まれ、新庄らの元にも中止の知らせが届いていた。そのことを笠置は高市に知らせ、笠置は高市に60号の行く末を託した。為す術がなくなった高市は柚月の首を絞め、窒息死させようと試みるも彼は柚月を殺害できず、抱きしめてしまった。柚月は高市の優しさに触れ、涙を流した。川越は埼玉県の警察署にいる勝利にオンラインで取り調べをしていた。勝利は柚月の環境に同情し、爆弾を渡したと話した。川越は勝利のもうひとつの動機を指摘した。それは自身の父である勝の自決を汚した、というものだった。川越は勝利から爆弾の位置も聞き出し、笠置と吉村に報告した。笠置らは60号を止めようとゼロ地点を話し合っていたが、新たな作戦を埼玉県久喜市の鷲宮信号場周辺で行うことにする。笠置は諏訪、高市、指令所をオンラインで繋ぎ、作戦の概要を話した。諏訪らも協力することになった。 60号は栃木県那須塩原市を過ぎ、乗客らは最後の作戦に備え、ありったけの緩衝材となるものを探していた。高市は運転室へ行き、松本に60号を120km/hに固定させて松本と共に8号車へ戻った。鷲宮信号場高架下では消防隊や救急隊が集まり、60号の接近に備えていた。一方、救出された乗客らはバスに乗り、宮城県仙台市仙台東部道路から60号の行方を見守っていた。60号は茨城県古河市を過ぎ、鷲宮に近づいていた。関係者は最後の準備を済ませ、その時を待っていた。そして、60号の7号車が鷲宮保守基地の52号転てつ機に差し掛かった際にポイントを変える。60号が火花を散らす中、更にその先の51号転てつ機を操作し、7・8両目を脱線させ、1~6両目を切り離した。7・8両目はそのまま本線へ転がり、1~6両目は側線へと入った。鷲宮分岐で1~6両目はスピードを失ったために1・4・6両目の爆弾が爆発し、炎上しながら防音壁を超えて地上に落下する。7・8両目はまだ止まることが出来ず、強い衝撃に耐えていた。そのまま横向きとなっていた7両目に8両目が突っ込み、7両目は大破。それでも止まれなかった8両目は用意されていた緩衝用丸型クッションドラムに突っ込み、ようやく静止した。 救助隊はすぐさま8両目へ向かい、全員の生存を確認して救助した。指令所はその報告に喜び、安堵の気持ちに包まれた。笠置は大宮・小山間、仙台・古川間を運休とし、その他の路線での運転再開を命じた。藤井はすぐに病院に搬送され、柚月は川越に確保された。川越は古賀の本当の目的を話したが、柚月に重い言葉を投げかけられ、言葉を失った。川越は等々力のクラウドファンディングの目標金額達成画面を見せ、柚月に少しの希望を見せた。柚月の目は少し潤み、川越と共に救急車で病院へ向かった。乗客らは毛布に包まり、高市を見つけるとお辞儀をした。高市がその光景を見つめていると、松本がやって来て救援物資を分けてもらった。高市と松本はほかの職員と合流し、賞賛の言葉をかけられるのだった。

◎ キャスト(リブート版)

○ JR東日本

◇ はやぶさ60号
◇ 高市和也〈49〉 : 演 - 草彅剛 : 2003年4月にJR東日本に入社し、盛岡新幹線運輸区所属。青森県出身で、妻子持ち。 : はやぶさ60号(5060B)には本務車掌として乗務した。車内の混乱の回避や、立案された作戦には積極的に協力し、爆発を回避しようと奔走した。 : 車内のポスターを見て東京駅で東北新幹線の線路を東海道新幹線へと繋ぎ、はやぶさを鹿児島中央駅まで走らせようと考えた。
◇ 藤井慶次〈24〉 : 演 - 細田佳央太 : 2021年4月にJR東日本に入社し、盛岡新幹線運輸区所属。群馬県出身。 : はやぶさ60号(5060B)には便乗車掌として乗務した。時々疑問に思うことを口にし、高市が後藤を助けた際には命への差別とも捉えられる発言をした。 : 救出号(9014B)に後藤を肩に担いで渡ろうとしたが、車両同士の間で繋げた橋が二車両の力で崩壊し、その破片が刺さり、瀕死の重症を負った。
◇ 松本千花〈30〉 : 演 - のん : 2018年4月にJR東日本に入社し、盛岡新幹線運輸区所属。岩手県出身。 : はやぶさ60号(5060B)には運転士として乗務した。指令所から爆弾に関する電話を受けた際には訓練だと勘違いした。 : 盛岡駅付近で、はやぶさ・こまち27号(3027B)との上り列車の逆線運転を行った際に笠置から時速を120kmから100km際まで落とせと言われ、取り乱すこともあった。
◇ 二宮春香 : 演 - 大原優乃 : はやぶさ60号のアテンダント。救出車両への移動に貢献し、自身も移動した。 :
◇ 新幹線総合指令所
◇ 笠置雄一 : 演 - 斎藤工 : JR東日本新幹線総合指令所の総括指令長。 : 警察や政府との連携、作戦の立案などを行った。
◇ 千葉亮太 : 演 - 村本明久 : 輸送指令長。笠置を支えた。
◇ 永野 : 演 - 森優作 : 輸送指令員(盛岡台担当)。
◇ 石川 : 演 - 佐藤貢三 : 副長。
◇ 向井 : 演 - 青柳尊哉 : 輸送指令員(大宮台担当)。
◇ 奈良正美 : 演 - さかたりさ : 輸送指令員(東京台担当)。
◇ 五木 : 演 - 木原勝利 : 輸送指令員(仙台台担当)。
◇ 村山 : 演 - 志武明日香 : 輸送指令員。
◇ 旅客指令長 : 演 - 小野田せっかく : 総合指令所の旅客指令長。
◇ 岡野 : 演 - 仲田充宏 : 総合指令所の情報管理指令長。 :
◇ その他JR東日本関係
◇ 福岡祐希 : 演 - 尾上松也 : JR東日本新幹線統括本部長。 : 青森東駅で起きた貨物列車の爆破事件で犯人からの電話を信じるようになる。新幹線総合指令所から指示を出す。
◇ 山本由紀乃 : 演 - 西野恵未 : JR東日本新幹線運輸車両部マネージャー。総合指令所に赴き、はやぶさ60号の爆発を回避すべく奔走する。
◇ 運転士 : 演 - 髙柳良一 : 併走する9012B(ALFA-X)の運転士。
◇ 車内アナウンス : 声 - ゆりやんレトリィバァ : 救出車両において車内アナウンスを行う。
◇ 戸塚雅史、作業員 : 演 - 島津健太郎、白石和彌 : 9014Bとはやぶさ60号の連結作業をする幹総の副長と作業員。
◇ 副長 : 演 - キンタカオ : 宮城県宮城郡利府町の新幹線総合車両センター(幹総)の副長。はやぶさ60号の連結をはずす手順を車内の高市車掌と第一種電気工事士に指示する。
◇ 宮下、上司 : 演 - 有沢雪、杉山ひこひこ : はやぶさ60号の爆破予告を受けるJR東日本ご意見承りセンターの職員。
◇ 職員1 : 演 - 山田百次 : 青ヱ森鉄道 青森東駅 運行管理課職員。
◇ 福井弘孝 : 演 - 北岡龍貴 : JR東日本統括本部。吉村慎之介の部下。
◇ 社員 : 演 - 吉村圭太 : JR東日本の社員。鷲宮に駆け付け、無事帰還した高市を抱きしめた。
○ はやぶさ60号乗客

◇ 等々力満〈40〉 : 演 - 要潤 : はやぶさ60号(5060B)の9号車(グリーン車)に乗っていた起業家YouTuber。本名はサトウヨシヒロ。島根県出身。 : 青森県には、自身の本である「ニートで大富豪」の講演会や県議との会食のために訪れていた。 : 政府よりも先に解除料についての行動を起こし、自身のファンドでクラウドファンディングを行った。 : 加賀美らが気になり、立ち上がった際の成り行きで60号へ向かい、そのまま取り残された。
◇ 加賀美裕子〈41〉 : 演 - 尾野真千子 : はやぶさ60号の9号車に乗っていた衆議院議員。共和党選挙対策委員長。埼玉県出身。 : ママ活不倫疑惑がスクープされ、「ママ活先生」と呼ばれる。 : 自身のイメージは最低だったため、そのイメージの挽回のために積極的に動く。 : 青森県には講演会のために訪れており、その帰りに事件にあった。 : 柚月を探しに行ったさくらを追いかけたため、60号に取り残された。
◇ 林広大〈45〉 : 演 - 黒田大輔 : はやぶさ60号の9号車に加賀美と共に乗車した秘書。埼玉県出身。前日から加賀美に同行していた。 : さくらを追いかけてはやぶさ60号に戻った加賀美について行ったため、はやぶさ60号に取り残された。
◇ 小野寺柚月〈16〉 : 演 - 豊嶋花 : はやぶさ60号の6号車に乗っている臺葉工大附属高等学校からの修学旅行生。神奈川県秦野市渋沢在住。救出号に乗り遅れたため、はやぶさ60号に取り残された。 : 本作の黒幕の一人。小野寺勉の娘で、9年前に母親が他界してから精神・肉体的虐待を受けていた。やがて勉を恨むようになった上、家庭の事情を知りつつも根本的な解決に乗り出さなかった市川の事情も相まって、自身が我慢することで成り立つ「嘘の日常」を壊して人々がパニックになる光景を望むようになる。そして、恨む勉の象徴たる新幹線を爆破するべく、古賀勝利の協力を得てはやぶさ60号へ爆弾を仕掛けて一連の事件を引き起こす。恨んでいた勉を家ごと爆破して葬り去った後に指令所に電話をかけて自分が犯人であることを自供した。 : 持病の合併症に備えて小型の心臓モニターが体内にあり、自身が死亡して心拍が確認できなくなったら爆弾は解除されると明かした。
◇ 市川さくら〈28〉 : 演 - 大後寿々花、中島瑠菜、増田怜雄 : 柚月と共に修学旅行ではやぶさ60号に乗車した臺葉工大附属高等学校の生徒たち。
◇ 高校生 : 演 - 南雲聖広、桜木莉子、松永翔一、平井こと : 柚月のクラスメイトで、臺葉工大附属高等学校の修学旅行生。
◇ 後藤正義〈51〉 : 演 - 松尾諭 : 圭造の妻。眠っていた圭造を叩き起こし、高市の元へ向かわせた。
◇ 野坂 : 演 - 今野浩喜 : はやぶさ60号の乗客。爆発物が仕掛けられたのは高市らの責任だと苦情を入れた。
◇ 医師 : 演 - 前田愛 : はやぶさ60号に乗り合わせた医師。怪我を負わされた後藤を診察した。
◇ 金本、島 : 演 - 岡部ひろき : 動画配信チーム「金敵Good Luck」の紫髪・青髪コンビ。 : 後藤をほかの乗客とともに痛めつける様子をライブ配信したが、やりすぎてしまったために意識を失わせてしまった。 : このことを少し気に病んだ金本が救出号に行く手伝いをしようとしたが、後藤にゴルフクラブで殴られた。
◇ 女の子 : 演 - 西原紬 : 後ろの席に座る加賀美裕子を見て、ママ活先生だと気づく。
◇ 女性 : 演 - 大塚かなえ : 「揺れるってどういうこと」と藤井に不安を打ち明ける赤ん坊を抱いた女性。
◇ ツキテラ : 演 - 藤田梨々花、羽﨑ほの : はやぶさ60号に乗り合わせたアイドル。
◇ 男性客 : 演 - 髙木公佑 : 一旦乗り移った救出号から加賀美たちがはやぶさ60号に戻るのを見て「等々力さんも行くんですか? 」と嗾け、成り行きで戻る羽目になった等々力を「勇気がある」と称賛する。
◇ 乗客 : 演 - 河合恭嗣 : 川越と共に犯人を追う刑事。新幹線総合指令所に赴く。
◇ 刑事 : 演 - 國本鍾建、月川修、山澤亮太 : 109号事案時の警察庁刑事部長。茂木が発見した当時のニュース映像に会見の様子が映っていた。
◇ 小野寺勉 : 演 - 森達也 : 元警察官で柚月の父。神奈川県秦野市渋沢在住。 : 109号事案時、古賀の自爆の事実を隠蔽するべく、警察当局によって古賀を射殺した張本人に仕立て上げられた人物で、それを利用して事あるごとに自身を英雄だと吹聴していた。娘の柚月にも事件を隠蔽された真相を含めて執拗に聞かせ続けた上、9年前の妻の死後は精神・肉体的虐待を日常的に繰り返すようになり、そのせいで柚月によって恨まれた上に新幹線爆破を計画する元凶となってしまった。 : はやぶさ60号の事件発生時は109号事案の犯人の残党が自分への復讐のために計画したものと思っており、柚月からの電話口でも犯人を殺してやると息巻いていたが、最終的に電話で柚月から真相を告げられた上に彼女によって自宅ごと爆破されて死亡する。
◇ 古賀勝利 : 演 - ピエール瀧 : 発破技師。ひかり109号爆破未遂事件を起こした犯人の一人である古賀勝の息子。埼玉県在住。 : 柚月とSNSで知り合い、その環境に同情したことや父の死を汚し続ける勉への復讐心もあり、彼女に協力して爆弾を提供する。
○ 報道関係者

◇ 福田 : 演 - 中村加弥乃 : 日東新聞の記者。諏訪官房長官の記者会見で最初の質問者。
◇ 笠井信輔(司会者) : 演 - 笠井信輔(本人役) : ワイドショーのメインキャスター。車内のYouTuber等々力に対しクラウドファンディングの問題点を問う。
◇ その他の出演者(コメンテーター等) : 演 - 大坪奈津子(本人役)、南田裕介(本人役)、村井美和(本人役)
◇ アナウンサー : 演 - 八重樫佑太、武末志朗、山中良弘、大政凛、秋山真澄、坂本和美

◎ スタッフ(リブート版)
参照
・ 原作:東映映画『新幹線大爆破』(1975年)
 ・ 監督:佐藤純彌、脚本:小野竜之助/佐藤純彌
・ 脚本:中川和博、大庭功睦
・ 准監督:尾上克郎
・ プロデューサー:石塚紘太
・ ラインプロデューサー:森賢正
・ 撮影:一坪悠介、鈴木啓造
・ 照明:浜田研一
・ 録音:田中博信
・ 美術:佐久嶋依里、加藤たく郎
・ 装飾:松下利秀
・ スタイリスト:伊賀大介
・ ヘアメイク:吉川なるみ、会川敦子
・ スタントコーディネーター:田渕景也、掛川将希
・ 編集:梅脇かおり、佐藤敦紀
・ VFXスーパーバイザー:佐藤敦紀
・ Compositing Supervisor:白石哲也
・ ポストプロダクションスーパーバイザー:上田倫人
・ カラリスト:石山将弘
・ リレコーディングミキサー:佐藤宏明 (molmol)、田中章義、米津裕二郎
・ 音響効果:荒川ひろし
・ スクリプター:増子さおり
・ キャスティング:杉野剛
・ 助監督:中山権正
・ 制作担当:斉藤大和
・ Cカメラ:尾上克郎
・ メカデザイン:髙倉武史
・ プロップデザイン:庵野秀明
・ 画コンテ:樋口真嗣
・ セカンドユニット
 ・ 監督:尾上克郎
 ・ 撮影:鈴木啓造、岡本純平
 ・ 照明:山﨑豊
 ・ 美術:三池敏夫
 ・ 特殊効果・操演:関山和昭、中山亨
 ・ スクリプター:増子さおり、本田実那
 ・ 助監督:小串遼太郎
 ・ 制作担当:みまつたかし
 ・ 撮影応援:田口清隆
・ 音楽:岩崎太整、yuma yamaguchi
・ ミュージックスーパーバイザー:千陽崇之
・ 特別協力:東日本旅客鉄道株式会社、株式会社ジェイアール東日本企画
・ 原作協力:東映株式会社
・ 制作プロダクション:Episcope
・ 製作:Netflix
・ 監督:樋口真嗣
○ スタッフ(ノンクレジット)

・ エグゼクティブ・プロデューサー:佐藤善宏(Netflix)

◎ 評価
配信開始1週間後(2025年4月30日)にNetflixから発表された非英語映画の週間グローバルチャートにおいて、全世界で2位、制作国の日本を始め、4の国と地域にて1位をそれぞれ獲得した。

「新幹線大爆破」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2025年5月9日15時(日本時間)現在での最新版を取得

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