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『北の零年』(きたのぜろねん)は、2004年製作、2005年公開の日本映画。主演は吉永小百合。
明治3年5月13日(1870年6月11日)に起こった庚午事変に絡む処分により、明治政府により徳島藩・淡路島から北海道静内へ移住を命じられた稲田家と家臣の人々の物語である。
● あらすじ
明治4年(1871年)、小松原志乃は稲田家の家臣一同とともに、先遣隊として静内にいる夫・英明のもとへと向かった。静内の地を開墾すれば稲田家の領地となるという政府の言葉を信じ、一同はみな希望に満ちていた。厳しい冬に苦しむ一同に救いの手をさしのべたのは、アイヌのモノクテとアシリカだった。
最初の冬を越え、ようやく稲田家当主(殿)が到着するが、廃藩置県(明治4年7月14日(1871年8月29日))によって移住命令が反故になったことだけを告げ、そのまま帰国してしまう。置き去りにされた一同は、それでも英明の檄のもと開拓に夢を託すが、作物はなかなか根付かない。状況を打開するため札幌へと向かった英明は消息を絶ってしまい、残された一同にも過酷な運命が待ち受けていた。
● キャスト
・ 小松原志乃:吉永小百合
・ アシリカ(会津藩士・高津政之):豊川悦司
・ 馬宮伝蔵:柳葉敏郎
・ 小松原多恵:石原さとみ、大後寿々花(少女時代)
・ 長谷慶一郎:吹越満
・ 内田:中原丈雄
・ 長谷さと:奥貫薫
・ 友成洋平:田中義剛
・ 窪平:モロ師岡
・ 高岡:榊英雄
・ 中野又十郎:阿部サダヲ
・ 中野亀次郎:藤木悠
・ 長谷すえ:馬渕晴子
・ 川久保栄太:平田満
・ 川久保平太:金井勇太
・ 馬宮雄之介:大高力也
・ 花村莞爾:寺島進
・ モノクテ:大口広司
・ エドウィン・ダン:アリステア・ダグラス
・ 殿:忍成修吾
・ おつる:鶴田真由
・ 堀部賀兵衛:石橋蓮司
・ 馬宮加代:石田ゆり子
・ 持田倉蔵:香川照之
・ 小松原英明:渡辺謙
・ 木下ほうか、戸田昌宏、山田明郷、大口広司、及森玲子、岡元夕紀子、所博昭 ほか
● スタッフ
・ 監督:行定勲
・製作プロデューサー:長岡功、多田憲之(北海道統括)
・ 製作総指揮:岡田裕介、坂本眞一
・ 企画:遠藤茂行、木村純一
・ 制作統括:生田篤
・ エグゼクティブプロデューサー:早河洋、坂上順
・ プロデューサー:角田朝雄、天野和人、冨永理生子
・ 脚本:那須真知子
・ 音楽:大島ミチル
・ 撮影:北信康
・ 照明:中村裕樹
・ 美術:部谷京子
・ 編集:今井剛
・ 録音:伊藤裕規
・ 装飾:大庭信正
・ 音響効果:柴崎憲治、齋藤昌利
・ アクションコーディネーター:二家本辰巳
・ 技斗・所作指導:所博昭
・ ガンエフェクト:唐沢裕一(BIGSHOT)
・ VFXプロデューサー:尾上克郎
・ VFXスーパーバイザー:道木伸隆
・ CG:デジタルメディアラボ、マリンポスト、ハンマーヘッド、東映ラボ・テック
・ 題字:武田双雲
・ 和楽振り付け:ラッキィ池田
・ スコティッシュダンス振り付け:竹内ヒロ子
・ 撮影協力:北海道ロケーションサービス、さっぽろフィルムコミッション、北海道大学静内研究牧場、日高育成牧場、浦幌町 ほか
・ 製作プロダクション:東映東京撮影所
・ 製作委員会メンバー21社。
1999年の第10回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭の期間中、JR北海道の当時の社長・坂本眞一が、東映常務・岡田裕介(2002年6月東映社長)に「封切作品を全部揃えるような映画館を作りたい。それは外資系シネコンしか無理なのか」と言った。当時建設準備中の札幌駅JRタワーに外資系シネコン・AMCシアターズ、UCI、松竹、東宝もシネコンを開業して間がなく、岡田茂東映会長は「あんなところ(北の拠点)にAMCに出られたら日本の映画会社は終わりだ」と大きな危機感を抱き。この折衝段階で、熱烈なサユリストである坂本JR北海道社長が、岡田裕介に「札幌シネマフロンティアのオープンイベントに吉永小百合さんに来てもらえませんか」と頼んだが。
◎ 脚本
稲田家の家臣による北海道開拓の話は船山馨の『お登勢』に記述があり。他の素材も探したが、吉永が『お登勢』、『石狩平野』などの船山作品のファンで、以前から北海道を開拓した人々の物語を映画化したいという希望を持っていることを知る岡田は、この企画なら吉永を主演で口説き切れるかもしれないし、開拓時代の話は悲惨なものが多いが、今の北海道の再生の基盤になるような映画なら北海道の財界から協力を得られるのではと考え、まず坂本に打診し了承を得た、本編のクレジットでも参考文献として紹介されている。
◎ 監督選定&キャスティング
1996年の『霧の子午線』で、吉永が那須真知子のさっぱりした性格と気が合っていたことから。
行定はまだ『世界の中心で、愛をさけぶ』撮影前で、当時の日本映画の状況で、30代前半の監督が製作費15億円の大作を監督するのは珍しいケースであった。行定は「つい数年前までこんな大作を若いときに撮れるなんて思いもしなかった」と話した。広大な大地を開拓するイメージを膨らませた。行定は岡田から送られた脚本の初稿を読んだのち、赤坂プリンスホテルへ打ち合わせに行くと岡田とともに吉永が同席していたことに驚いた。坂本は「北海道全体で作る気持ちで、個人、法人を含めて賛同者を募り、物心両面で協力したい」と話し。
正式な製作発表会見は一年後の2004年2月9日に赤坂プリンスホテルで行われた。2003年夏から秋にかけてはロケハンが繰り返された。市街地が明治4年、明治5年、明治10年と三段階の進化を遂げるという手の込んだセットで、体調を悪くし降板の申し入れがあり。NGも出るので一日に同じシーンを30回も50回も撮ることがある。どこを使われるか分からないため、役者はどの回も芝居のボルテージを下げられなかった、JRAが所有する広大な敷地を借りて畑と田んぼを作り撮影デジタル配信による試写会を東京の会場から全国13ヵ所に配信した。
● 受賞歴
・ 第29回日本アカデミー賞
・ 優秀作品賞
・ 優秀監督賞
・ 優秀脚本賞
・ 最優秀主演女優賞
・ 優秀助演男優賞
・ 優秀助演女優賞
・ 優秀音楽賞
・ 優秀撮影賞
・ 優秀照明賞
・ 優秀美術賞
・ 優秀録音賞
・ 優秀編集賞
・ 第23回ゴールデングロス賞 日本映画部門 優秀銀賞
「北の零年」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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