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ガメラは、大映(現:KADOKAWA)が1965年に公開した怪獣映画『大怪獣ガメラ』にて初登場した架空の怪獣の名称である。
『大怪獣ガメラ』以降も続編、およびガメラの登場する映画作品が継続的に製作されており、これら全作品を総称して「ガメラシリーズ」と呼ぶ。本項ではシリーズ全般、およびキャラクターとしてのガメラを解説する。
後述の通り、同じく大映初の著名なキャラクターである「大魔神」も当初はガメラシリーズの敵として構想されていたり、「第一次怪獣ブーム」や「妖怪ブーム」の形成に貢献したりなどの命名の由来になっているなど世界的に文化面等に影響を与えてきた側面があり、「怪獣映画」というジャンルや特撮界全体にも多大な影響を与え。
また、11月27日は『大怪獣ガメラ』の公開日であるため、「ガメラの日」と称される場合がある。
● シリーズの概要
カメ特有のユーモラスなデザインや飛行能力、人間と親和性の高いヒロイックな性格など独特の個性を持ち、東宝怪獣と共に日本の怪獣映画界の代表的なキャラクターとして広く浸透しており、『大怪獣ヨンガリ』などの多数の作品群の展開や特撮界全体にも影響を与えてきたとされ、大映の看板特撮フランチャイズは続編や新作の企画が度重なって中止になり、「大魔神」は予算の面から本格的な復活が難しく、「ガメラシリーズ」も「妖怪シリーズ」も『ガメラ対深海怪獣ジグラ』がダイニチ映配提供となって以降はすべて他社配給や定額制動画配信サービスによる配信という供給手段を取っている、後述の通り2002年にはKADOKAWAからも東宝へとクロスオーバーが提案されたが、結局は実現せず代わりに制作された『小さき勇者たち〜ガメラ〜』やジラース。
その他にも、徳間書店時代の「平成ガメラ三部作」は日本特撮の最高峰と見なされるなど社会的にも高い評価を受け、特撮ファンからの人気も高く、特撮界全体への影響力も大きいとされる一方で、関係者の嗜好ゆえの昭和シリーズと乖離した方向性とガメラのキャラクター性と描写や子供の観客層への影響には関係者の間でも第一作目の『ガメラ 大怪獣空中決戦』の製作段階の時点から企画の中止または監督である金子修介の降板も検討されたほどに賛否両論が激しく、同社の経営難と三部作の興行成績、『ガメラ3 邪神覚醒』における破壊描写が原因で結果的に打ち切りとなった。
結果的に本シリーズは7~17年間に渡る休眠を4度経ており、複数回の打ち切りや続編や新作のキャンセルなどに直面してきた。長期の休眠だけでなく予算の都合から新作の宣伝費やマーケティング自体も限定されるために(「亀」がモデル故の好ましくない評価。
ガメラを子供の味方にする方針には永田雅一の意向が反映された一方で、ガメラの性格と子供達との関係性、および子供向けの作風には湯浅の自身の戦争に纏わる経験や永田秀雅(英語版)の願いなども影響しており、戦争の恐怖を象徴するゴジラとは異なり、ガメラは戦後の復興と希望を象徴している。また、井上章は『大怪獣ガメラ』の制作時に約50ものガメラのコンセプトデザインを制作しており、それらの中には「手足がなくムカデの様に地面を這って進む」などの完成版からは大幅に異なる物も含まれていた。
◎ 海外での評価
「ガメラシリーズ」は「ゴジラシリーズ」と共に海外で人気を博してきた一方で、とくに国外市場では知名度の格差もあって本シリーズは「ゴジラシリーズ」と比較されて低評価されてきた側面があり、本シリーズが「ゴジラシリーズ」や「ウルトラシリーズ」などに与えてきた影響については注目されることが少なく、「ゴジラの模倣」という誤解を筆頭に頻繁に批判の対象になってきた、『アゴン』と『マグマ大使』には(湯浅憲明と同門で『ガメラマーチ』の影響を受けている)関沢と(『鯨神』などに携わってきた)大橋や(上述の通りガメラの考案者の可能性も指摘されている)うしおそうじ。
方針として、ゴジラシリーズとの競争ではなく共存が念頭にあったとされる。後述の通り、六社協定の影響下にあったこともあって大映は「ガメラシリーズ」には円谷英二の助力をあえて受けなかった一方で、「ガメラシリーズ」や「大魔神」や『鯨神』や「妖怪シリーズ」などの大映特撮作品群には六社協定を超えて、(円谷英二の黙認の下で)村瀬継蔵を筆頭に『ゴジラ』をはじめとする東宝の特撮・怪獣作品に携わってきた面々や円谷の関係者や東宝の元社員などが参加しているをテーマとしている。また、「ゴジラシリーズ」が多大な影響を持つ北米の市場を避けるためにヨーロッパの市場にビデオなどの商品展開を行う際に、欧州のバイヤーからの要望で外国人のキャストの起用が開始されたとされるが、それらのバイヤーは黒人の起用を望まなかったために黒人のキャラクターは昭和のガメラ作品にほとんど登場せず、これが原因で大映側が批判を受けることもあったとされている。また、予算ゆえにSFXも多用できないために子供向けにもかかわらず残酷な近接戦闘を増やし、都市部の破壊などの場面も減少し。また、『ガメラ対深海怪獣ジグラ』では当初に予定されていたガメラとジグラの戦闘シーンの一つも予算とスケジュールの影響で却下されている、後述の通り大映の倒産によってこれらのノウハウは失われたともされている、怪獣同士の戦闘シーンの一つも撮影中止になった。
大映作品の上映には興行網の点から松竹や東宝や東映の映画館を利用せざるを得ず、大映作品の収益を制限させて大映の経営を圧迫した原因の一つとなった。大映は「大映興業株式会社」という直営の映画館を得ようとしていたが、優良物件はすでに他会社が獲得していたために叶わなかったに(ガッパの着ぐるみが現存していなかったことと大映と日活の関係性などから)ガメラを登場させることを考案していたが大映(徳間書店)に却下されている。
○ 平成3部作
徳間書店(大映)は、当時の徳間グループによるメディアミックス戦略の一環として「ゴジラシリーズ」に対抗し得る特撮映画を制作することを検討する。当初は「大魔神」または「妖怪シリーズ」の復活を検討していたが、人気や知名度や予算の都合上で難しく。これにより、往年のファンだけでなく新たなファンの獲得にも成功し、引き続き製作された2作品と合わせて後に「平成三部作」と呼ばれ、日本特撮の最高峰。
この他にも、三部作が賛否の議論を呼んだ点としては、とくに『2』における自衛隊の描写が「(自衛隊への)過度の賛美」と捉えれたことや、『2』の終盤の(爽快ではなく今後の不安を示唆させる)描写も試写後の評価は二分されたという、「ガメラを子供たちに返す」というモットーの下で、徳間時代とは違った形でのガメラ復活を検討する。その結果、『ゴジラ FINAL WARS』を経て東宝がゴジラ映画の製作を休止したことを受けてとなり、本作の続編だけでなく、後述の通り、同時期に進行していたアニメ作品などや大魔神の企画が中止されるなど、シリーズは再度の打ち切りに直面して新たな休眠に入った。『小さき勇者たち〜ガメラ〜』が失敗した場合の経済的余裕はまったくなかったとされており、平成3部作の人気が高いことは制作陣も把握していて三部作の続編または類似した路線の踏襲を求める声もあった一方で、平成三部作からの脱却の必要性が非常に大きかったとされている、YouTubeにて記念映像『GAMERA』が公開された。この映像は石井克人が監督し、男児の子役とその父親として宮藤官九郎が出演した。第28回東京国際映画祭日本映画クラシックス部門でも、「ガメラ」生誕50周年記念スペシャル映像が上映された。一方で「ガメラシリーズ」や「大魔神」シリーズにも携わってきた井上伸一郎。
2022年11月に『GAMERA -Rebirth-』の製作が発表され、2023年9月7日にNetflixにて配信された。本作は未制作に終わった企画をのぞけばシリーズ初のアニメ作品であり、また令和初およびシリーズ最長の空白期間である17年の月日を経て作られた新規本編である。本作における戦闘シーンの方針として「ガメラによる人的被害を出さない」が掲げられており、第1話と第2話でガメラがギャオスとジャイガーを昭和記念公園と多摩川の河川敷に放り投げたのもこのためであるとされる。なお、金子修介もこの頃に独自の新作案を持ち込んでおり、冗談まじりながらも「ガメラが真珠湾を襲う」というアイディアに言及している、オープニングアニメーションも用意されておらず、監督の瀬下寛之が構想していた戦闘シーンは半分に削減されており、検討されたが使用されなかった怪獣の能力や生態に関する描写も少なくなく、瀬下は全話に怪獣同士の戦闘シーンを導入すること自体が予算的にかなり無茶だったと述べている、本作がフランチャイズの継続(復活)のきっかけになることを望んでいる。
● キャラクターとしてのガメラ
巨大な直立歩行を行うカメの姿をした怪獣である。甲羅の表面は「鱗のような重なり合った形状」になっており、下顎の左右両端から大きな牙が1本ずつ、上に向かって生えている。血液は緑色であるが、昭和版では眼の色が黄色で血管も赤く描写されており、2015年の50周年記念映像でも眼は黄色に近い色であった。
二次創作作品である『ガメラ4 真実』と『ガメラ:最後の希望』、とくに昭和版(80トン)と平成三部作(120トン)では実在する現生のヒゲクジラ類よりも軽い。書籍『空想科学読本』でも、体重から計算した体の密度が空気の2倍程度と計算されている。
昭和シリーズで監督および特撮監督を務めた湯浅憲明は、ガメラとゴジラやウルトラ怪獣との差別化として、ガメラを直立二足歩行だけでなく四足歩行などで這わせたり、流血描写などで動物性を強調させたと述べている。昭和時代の敵怪獣にも四足歩行型が多いのも特徴とされる。 Film School Rejectsのクリス・コッフェルも、「私は個人的に、ガメラの亀に因んだ姿と、子供との関係性から、シリーズとしてゴジラよりも優れていると思う」と評価している。渡辺謙も、ガメラシリーズの影響を受けている「モンスター・ヴァース」に出演した際のインタビューながら「(ゴジラよりも)ガメラの方が思い入れが強かった」という旨の発言をしている。ギレルモ・デル・トロも『大怪獣ガメラ』をとくにお気に入りの怪獣映画の一つに挙げており、「型破りだが素晴らしい人格を持つキャラクターであり、本多猪四郎の怪獣とは違って、怪獣映画の定番だけでなく滑稽さと愛らしさも持っている。僕の時代の子供は皆が巨大なロボットや(ガメラのような)ペットのような怪獣が欲しいと思っていた」という評価をしており、また子供の頃によくオリジナルの怪獣やロボットなどを考案しており、参考にしたキャラクターにはガメラやバルゴンなども含まれていたと述べている。
◎ 正体
ガメラは映像作品以外にも小説・漫画やテレビゲームなど多数の媒体に登場しており、出自は世代や媒体によって大きく異なるが、アトランティスをはじめとする超古代文明と何らかの関わりを持つとされる場合が目立ち、厳密な正体が不明である場合と超古代文明によって生み出された人工生物とされる場合がとくに顕著である。昭和・平成・令和の各時代の「本編」に登場したガメラに関しては以下の各項を参照。
小説作品である『妖怪大戦争ガーディアンズ外伝 平安百鬼譚』と『聖獣戦記 白い影』にはそれぞれ「玄武」が登場しており、どちらも超常的な能力を持つ「神」として描写されている。
◎ 性質
性格面の大きな特徴として正義の存在である事が挙げられ。
昭和作品では比較的ゆっくり回転したり人間を運ぶ際などには無回転でも飛行していたが、『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』においてバルゴンの虹光線に接近した際など、高速で回転している場面もあり、技術的・装備的な面で叶わなかったが、湯浅達の本来のイメージも後年の平成3部作と同様に激しく高速回転する物だった
○ 概要
エスキモーの伝承に「悪魔の使い」として語られた、古代の怪獣。一説にはアトランティス大陸に生息していたとされる。北極の氷の中で眠っていたが、国籍不明の原爆搭載機の墜落による核爆発で閉じ込めていた氷が割れて覚醒し、最終的には日本に上陸して破壊の限りを尽くす。当初は凶暴な怪獣として描かれているが、子供に対しては友好的な面も見せている。一度はガメラ追放作戦「Z計画」で巨大ロケット内に閉じ込められて火星へ追放されるが、ロケットが飛行中に小惑星と衝突して崩壊した結果、地球へ再来する。
第2作以降は人間に対して具体的な敵意を示すことはなく、エネルギーの摂取時以外にはほとんど出現しなくなるが、侵略者や怪獣によって子供が危機に陥るような事態が起こると、どこからともなく現れて子供たちを救っていく。大人向けに製作した第2作を除く第3作以降は一貫して「悪の怪獣・侵略者を打ち倒す正義の怪獣」や「子供たちのヒーロー」として描かれる。第2作である『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』でも、撮影こそされなかったがガメラがバルゴンの被害を受けて凍らされた大阪の人々を救うという絵コンテが用意されていたとされる。実際に、『大怪獣ガメラ』にて俊夫少年は(自分が亀の愛好家であるだけでなくガメラと自身が共に孤独な存在であることも踏まえて。
本作で宇宙海賊船「ザノン号」に特攻してからの消息は不明とされていたが、後の漫画作品ではこの個体がザノン号との決戦後にアトランティス人の末裔によってプラズマエネルギーを用いた人工太陽を使って蘇生されて「平成三部作」のガメラと似た姿に生まれ変わり、タイムマシーンによって過去の世界に送られた。これによって地球の歴史が改変され、ガメラが人類を守護しながらも監視することによって人類は破滅を免れるという描写がされている。
○ 身体的特徴および攻撃技
口からの火炎噴射以外に、外観に似合わぬ運動能力と怪力を誇り、周囲の岩や建造物を武器として使用することもある。また、身体を串刺しにされるほどの重傷を負っても戦闘を続行する生命力を持つ。しかし、ジャイガーの幼体に寄生されて吸血された際には昏倒してしまい、人間が幼体を排除してから体内に電気を供給することで復活した。負傷後は水中で休息することにより、傷を癒す。
弱点は低温で、劇中でも「冷たい温度に弱い」と言われ、自衛隊の冷凍爆弾でも短時間活動を停止している。バルゴンの冷凍液には火炎噴射も通じず全身が凍結してしまったが、自然解凍と同時に火炎噴射を行って復活するなど、生命活動の停止には至らなかった。一方で、宇宙空間や深海などでも活動可能である。
甲羅は頑強で、たいていの攻撃は受け付けない。また、実際のカメと同じく攻撃されると甲羅に各部を引き込んで防御を図ることも多い。しかし、バイラスの頭には貫かれ、串刺しになってしまったほか、ギロンには何度も切りつけられ、流血してしまったこともある。ジグラのヒレでも表面に傷をつけられている。
エネルギー源は熱やそれに類するものであるため、体内に火力発電所のような組織を持ち、マグマ、高圧電気、石炭、石油、ウランを常食とする。炎そのものも吸い込むようにして食べており、初期の段階では発電所や火山活動が活発な地域に出没することが多く、噴火中の火山に飛び込むこともあったほどで、火器を用いた攻撃なども吸収できる。また、バルゴンの虹光線を狙うこともある。電気エネルギーも食料であり、ジャイガーやジグラの攻撃によって活動停止した際は人力による放電や落雷によって回復した。また、初期の作品で人類を攻撃した理由として、上記の通りアトランティス人によって引き起こされた8,000年間もの飢餓状態から回復するために熱エネルギーや電気などを市街地などへの破壊行動から得たり、自衛隊による軍事作戦を意図的に誘発させて兵器からの熱エネルギーも摂取していた可能性があるとされている。
着ぐるみは第1作のもの、第2 - 4作のもの、第5 - 7作のものと合計3種類ある(『宇宙怪獣ガメラ』は飛び人形のみ)。
スーツアクターは荒垣輝雄(第2 - 4作)、泉梅之助(第5・6作)。
○ 身体機構
◇ 石油袋
: ガメラが食べた石油などの液体を、いったん貯蔵しておく器官。
◇ 石炭袋
: ガメラが食べた石炭を、いったん貯蔵しておく器官。蓄えられた物質は、その後、高熱炉へ送られる。
◇ 高熱炉
: ガメラが摂取した石油、石炭、炎、マグマ、ミサイル、ウランなどはここに集められ、燃焼される。
◇ 熱エネルギー変換腸
: 高熱炉で燃焼されたものがここに送られ、熱エネルギーに変換される。
◇ 熱エネルギー心臓
: 働きは他の生物の心臓と同じだが、熱エネルギーで動くため、桁外れのパワーを持つ。
◇ 高熱筋肉
: 別名「高温筋肉」。人間(力士豊登)の1万倍の腕力を誇り、いかなる高熱にも耐え、どんな金属よりも強靭。5万トン級の船舶を持ち上げ放り投げる。
◇ 視力
: 赤外線を捉え、真夜中でも見える。
◇ 火袋
: 体内に複数存在し、口や手の先から火炎を発する。足にある物はジェット袋と呼ばれる。
◇ スプリング尾
: しなやかで弾力性を持ち、ビルを一撃で両断するなど攻撃にも使える。
◇ しびれ毒爪
: 手足の爪に毒を持つ。
○ 能力
◇ 火炎噴射
: 口から放つ強力な火炎放射だが射程が短く、バルゴン戦やギャオス戦のように敵に直撃しない場面もあり、ギャオスやガラシャープは火炎噴射を無力化する手段をもっている。しかし、宇宙空間や海中でも使用が可能であり、第4作と第7作ではそれぞれ異星人の宇宙船を破壊している。また、第5作でのように威力を落とせば宇宙船の修理にも使える。火炎噴射が決め手となったのは、ミサイルを手裏剣発射孔に突き刺されてから引火されたギロンと、陸上で身動きが取れなくなったジグラのみである。
: 資料によっては、液体酸素と水素を化合した熱線だとされている。また、回転ジェットと併用して飛行速度を上げる可能性も指摘されている。
: 第1作・第2作では「ロケット飛行」が見られず、第1作では最初の飛行の離陸時以外は、高速回転する甲羅が炎の尾を引く描写がされ、羽田空港を襲撃した際などは回転していない場合もあった。以降の作品では、体当たりする際や子供を運ぶ際などに回転しないで四肢からのジェット噴射で飛行していたほか、場面ごとに回転の速度が変動していた。「ロケット飛行」は対ギャオス戦でギャオスに飛びかかる際に短距離を飛行したのが初めてであり、首や腕を引っ込めた状態での飛行もあった。関連スチルでは、頭部を収納して無回転で四肢からジェット噴射する突撃形態や、後脚からのジェット噴射でギロンを攻撃するという描写も見られた。
◇ 電気・電磁波
: 電気を主要なエネルギー源とする他、資料によっては甲羅に電気を貯蔵するとされており『宇宙怪獣ガメラ』の実質的な続編である『マンガボーイズコミックススペシャル:大怪獣ガメラ』でも「プラズマ掌打」などの多彩な技や戦法が登場しており、グレイシー柔術なども習得している。その後については、非公式ながら『ガメラ4 真実』や『ガメラ 大怪獣絶唱』で描かれることとなる。
この他にも、 『ガメラ対モルフォス』『ガメラ外伝Ver2.5』『大怪獣激闘 ガメラ対バルゴン COMIC VERSION』『ガメラ:宇宙の守護神』は平成三部作の世界線から派生しており、モルフォス。
◇ ガメラブレイン(大脳)
: 三半規管が発達しているため、円盤飛行などによる高速回転でも目が回らない。知能も高い。
◇ テレパ・ブレイン(小脳)
: 超古代文明の勾玉を持った草薙浅黄との精神波を送受信する。
◇ 熱エネルギー変換炉(プラズマ変換炉)
: ガメラが全身で吸収した炎、高圧電流、核燃料などから発せられる熱エネルギーを、血液中の電子、陽子、原子核と融合させることで、プラズマエネルギーに変換・貯蔵しておく器官。地球の生命エネルギー「マナ」も、ここでプラズマエネルギーに変換される。全プラズマエネルギーを解放した際のパワーは、予測不可能である。
◇ エルボークロー(邪斬突)
: 両肘にある鋭い爪のような突起。『1』では普段は肘の中に収納されており、任意で突出させることができる。ギャオスとの格闘中に肘打ちのような動作でダメージを与えた。『2』以降は常に飛び出した状態になっている。
: 『1』では組み付いてきたギャオスを遠方まで吹き飛ばし、『2』では自身の数倍の体格はあるレギオンを大きく後退させるなど、非常に強力な武器である。
◇ カーフクロー(邪撃脚)
: ふくらはぎにある蹴爪状の突起。相撲の内掛けの要領で敵を転倒させるが、イリスには通用せず、自分が転倒した。
◇ ヴァリアブル・シェル(可変甲殻)
: 『3』で回転ジェットから着地する際、甲羅の表面を逆立てる。
○ 攻撃技
◇ ハード・スラップ(玄武掌)
: 登場作品:『1』
: 主に格闘戦で多用される拳打。
: 福岡港では飛翔する幼体ギャオスを叩き落とした。建物を破壊する際にも用いられることもある。
◇ ラッシング・クロー(激突貫)
: 登場作品:『3』
: 鋭利な爪で相手の皮膚を引き裂く攻撃。作中では、イリスの胸を貫き体内に取り込まれた綾奈を救出する。
◇ ブレイク・ファング(餓裂牙)
: 登場作品:『1』『3』
: 鋭い牙と、強力な顎の力を用いた噛み付き攻撃。一度食らいついたら離さない。ギャオスはこれを受けて、自らの足を切断してようやく脱出する。イリスとの空中戦でも使用。
: アメコミ作品『ガメラ:宇宙の守護神』では、エルボークローではなく下顎の2本の牙を使ってギャオスに斬撃を繰り出している。
◇ バーナー
: 登場作品:『4』
: 四肢のいずれかを甲羅に引き込み、プラズマエネルギー噴射口から長大なエネルギーの剣を噴出させる。本来は『2』または『3』での使用が予定されていた。対アルビノギャオス戦で使用され、勝利の決め技となった。
◇ ホーミング・プラズマ
: 登場作品:『4』
: 目標を自動追尾するプラズマ火球であり、これによってガメラは次の目標に素早く集中できるが、イリスの念力によって逆に火球がコントロールされる危険性がある。こちらも本来は『2』や『3』での使用が検討されていた。
: テレビゲーム『ガメラ 2000』では、ガメラが通常の技として敵を追尾するプラズマ火球を複数同時発射する。
○ その他の能力
◇ 飛行
: 昭和版と同様に、四肢を収納して回転する「回転ジェット(円盤飛行)」と、後ろ脚を収納して飛行する「ロケット飛行」を使い分けて飛行しており、(上述の通り本来は『1』での使用が予定されていたが許可されなかった)前腕をヒレ状に変形させる「ロケット飛行」の形態は『2』から導入された。
◇ 人間の治癒・蘇生
: 『ガメラ 大怪獣空中決戦』では、劇中での最後のスーパーギャオスを倒した後、草薙浅黄に礼のような動作を見せたうえで浅黄の頬や腕の傷を一瞬で治している。『ガメラ3 邪神覚醒』では、人工呼吸と心臓マッサージによる心肺蘇生法でも目を覚まさなかった比良坂綾奈がガメラの咆哮直後に目を覚まし、イリスによって弾き飛ばされていた守部龍成もほぼ同時に目を覚ましている。この時の浅黄と長峰真弓の反応から、ガメラが綾奈または龍成も含めた2人を蘇生したとうかがえる描写がされている。
: 金子によると、ガメラが二人を蘇生した際には周囲の精気がマナを吸収したことが原理として挙げられるが、肉体が四散してしまった倉田と美都の蘇生は不可能だったとされる。
◇ 噴火
: 2003年の漫画作品『大怪獣激闘 ガメラ対バルゴン COMIC VERSION』にて披露した能力であり、何らかの超常的な力によって地面や火山を意図的に噴火させる。バルゴンに凍結されたアスファルトの地面を噴火させて自身も回復し、さらにエネルギー補給のために火山帯に飛来して火山を噴火させている。
◇ 地震
: 『ガメラ対モルフォス』において、相模湾にて復活した際にマグニチュード7の地震が発生しており、ガメラの体温も5,000度に達していた。
○ トラウマガメラ
『ガメラ3 邪神覚醒』劇中の序盤で、比良坂綾奈の悪夢に出てきた妄想上のガメラ。スーツアクターは大橋明。スーパーギャオス襲撃の際に両親と飼い猫を亡くしたことでガメラを逆恨みする綾奈の夢の中に登場し、綾奈の怨念に影響された禍々しい姿を持ち
、より一層ガメラへの憎悪を増させる要因となった。
当初は粉塵越しの不鮮明な姿であったが、終盤でイリスに取り込まれた綾奈が見たのは現実のガメラとは大きく異なる姿であり、ギャオスとの対比から綾奈に真実を気付かせた。
○ 偽ガメラ
『ガメラ対モルフォス』で登場した、変幻自在の液体型生物「モルフォス」がガメラに変身した姿。肉体の特性のために攻撃を受けても瞬時に修復し、(ガメラを模した姿の状態で)口、両腕、腹部からレーザービーム状の攻撃を発射する。また、それ以外の形態でも形態変化による様々な近接攻撃を披露している。ガメラもギャオス細胞(GU細胞)。
33年前(1973年に相当)、オリジナルギャオスの群れに志摩半島が襲われるシーンから入る。昭和ガメラのように「人を助けるため自ら怪獣に挑む」という設定になっており、小説版の一つ『僕とトトの物語』では、アヴァンガメラは人間たちを守って彼らが山に逃げる時間を稼いで戦闘に巻き込まないために、あえてオリジナルギャオスに対して火球を使わずに体当たりでギャオスを誘導していたとされる。ガメラが文明の産物ではなく、子供とガメラの成長物語であるということを強調している点も、平成三部作とは異なる部分である。なお、厳密な公式の存在ではないが、プロモーション用の公式ブログではトトの兄弟と妹達が登場している。
『ともだち 小さき勇者たち〜ガメラ〜』では、総個体数不明のオリジナルギャオスと宇宙ギャオスが登場している他、ジーダスと同様に「(ギャオス細胞で怪獣化した)不完全体」として出現した怪獣としてG-バルゴン、G-バイラス、G-ギロン、G-ジャイガーと子ジャイガー、G-ジグラが登場しており、宇宙ギャオス以外はトトとの戦いで全滅している。
○ 身体機構
◇ ガメラアイ
: 視力30.0だといわれ、紫外線や赤外線を捉え、暗闇や深海でも見ることができる。
◇ 筋肉ヒートマッスル
: 熱エネルギーによって筋力を増大させる。
◇ ガメラファング・ガメラクロー。また、『ともだち 小さき勇者たち〜ガメラ〜』では、雨宮が怪獣の起源と生態に関する複数の仮説を立てており、ガメラ細胞(GA細胞)とギャオス細胞(GU細胞)は互いにナチュラルキラーの関係にあり、ジーダスや他の怪獣がトトの殺傷を目論む理由の一つとされている。
◇ 手足のトゲ
: トトの未発達の手足のトゲは、乳歯の下の永久歯のように、体内に隠されている。
○ 能力
◇ 火球・火炎噴射
: アヴァンガメラ・トト共に使用している。子亀や10メートル級のトトは予告編・本編共に予告編・本編共に火炎を単発噴射していて、小説版の一つでは火炎噴射とされている。それ以外は、通常色の火炎に朱色の火炎が混ざった火球を発射する。アヴァンガメラの火球は煙の尾を、トトのトトインパクトは光のような尾を引く。
: 『ともだち 小さき勇者たち〜ガメラ〜』では、火球や火炎噴射の際には腹部の螺旋模様が発光したり光の粒子が発せられる。巨大化後のトトは通常の火球でもGバイラスを撃破しているが、「赤い石」を摂取したトトの攻撃力は劇的に上昇しており、「トトインパクト」に該する火球ではないが通常の火球は口から発した瞬間に3倍以上に拡大・高速回転しながら炎の尾を曳く事から「火炎のビーム」と表現されている。火球はGジャイガーやジーダスを一撃で撃破する威力を持ちながらも連発が可能であり、火炎噴射は倒壊した高層ビルを貫通した状態でGギロンを浮かせながら瞬時に撃破している。
: 『ともだち 小さき勇者たち〜ガメラ〜』では、原理は不明だがトトが主役の少年の一人であるイシマルの技である横掛けを用いてGギロンを利用してGバルゴンを撃破している。
: 上述の通り、平成ガメラ三部作の世界観の漫画作品である『ガメラ対モルフォス』でも、モルフォスを撃破した技として全身を赤く発光させて放つ強力な火球が存在する
体重
800t。また、小説版にて佐々木宗篤が少年時代にガメラと遭遇していたことが明かされており、また、その際に佐々木少年が目撃した遺構からガメラが古代文明の崩壊当時(10万年前)に24種類の怪獣と戦っていたことが示唆されている。
全体的に大柄な体躯をしている。昭和作品のガメラと同じ身長だが体重は10倍に増加しており、『小さき勇者たち〜ガメラ〜』のガメラに近い体重設定である。体内の「オリリウム」の反応炉で発生させたプラズマエネルギーを全身に循環させる。その際、プラズマが甲羅を中心に体内で円を描いて流れている。また、骨格の構図には人間を思わせる部分も存在するとされる)後ろ脚もヒレに変形させる「水中航行形態」や、全怪獣に予定されていた補助用の「足裏のキバが付いた吸盤」などがある。着弾点に衝撃波が発生し、ジャイガーが余波で転倒している。火球の発射時には目の周囲や首筋から火炎の発光が見え、攻撃をチャージする段階で胸元が帯電する。また、連続して発射することもできる、回転ジェットの状態で甲羅の先端を刃物状に変形させ、マッハ5で回転して敵を切り裂く。特定波長のパルス放電によって敵の「シールド」を中和・貫通する、日本でフェーズシックスコミックス出版の『ガメラ:宇宙の守護神』が出版された際に収録され、同じく二次創作作品である『ガメラ4 真実』と同様に本記事に記載する。
◎ 『GAMERA』
別名
地眷神
体高
65-70m
武器・能力
火炎噴射
飛行
2015年のガメラ生誕50周年記念でKADOKAWAが制作したプロモーション映像に登場したガメラ。オールCGで表現されており。
前作同様、全体的に茶色い体色をしている。歴代よりも前傾姿勢が強く、甲羅も図体に比べて大きく、甲羅から血液が流出したような跡があり、煙が上がっている。上顎よりも分厚い下顎を持ち、尖った鼻先と黄金色の小さな目を持つ。2023年に発売された書籍『平成ガメラ造型写真集』にて正式にモデルが公開されたが、実際の映像作品とは異なりより昭和・平成三部作に近い黒っぽい体色にリペイントされている。
◎ 妖怪大戦争ガーディアンズ外伝 平安百鬼譚
別名
玄武
体高
不明
武器・能力
火球
飛行
物質化現象
三池崇史による大魔神が登場した『妖怪大戦争 ガーディアンズ』のスピンオフ前日譚である『妖怪大戦争ガーディアンズ外伝 平安百鬼譚』に登場した個体であり、神とも神獣ともされている。「妖怪シリーズ」では、劇中でガメラが言及される場面は同様に三池の監督作品である前作『妖怪大戦争』にも存在したが、ガメラに該当するキャラクターが実際に作中に登場した事はこれまではなかった。作中では一貫して「玄武」として呼ばれる。
下顎に長い牙を持つなど明確にガメラの姿として描写され、火球と回転ジェットと両脚からのジェット噴射による飛行も披露している。大江山とその周囲から出現した「玄武」の霊体(精気)が(ダイモンに関連付けられた安倍晴明の魔力を受けた)鵺と戦うために物質化現象を経て実体化し、その際に人間の言葉を話す謙虚で恥ずかしがりな「老女」として描かれている。妖怪と人間だけでは安倍晴明と鵺の軍団に対抗できない場面で「玄武」が顕現し、鵺を火球や回転ジェットで圧倒して撃墜し、鵺が六尺程度(約1.8メートル)に小型・弱体化した事を確認すると妖怪と人間達が使命を果たせる様に彼等に顛末を一任して人知れず姿を消した。
◎ コスプレ戦士キューティ・ナイト
湯浅憲明の遺作であり「湯浅博士」というキャラクターでも登場している『コスプレ戦士キューティ・ナイト2 帝国屋の逆襲』に登場した「カプセル怪獣」のガメラであり、人間大の大きさを持つ。演じたのは『宇宙怪獣ガメラ』の実質的な続編の漫画作品『大怪獣ガメラ』を担当した破李拳竜。
◇ 飛行
: 回転ジェット、両脚からのジェット噴射、平成3部作と同様に両腕をヒレ状に変形させる飛行形態を各個体が披露しており、回転ジェットが火炎の尾を引いている個体もいる
・ ニューヨーク・コミコン2015での初公開され、50周年記念特設サイトも開設された。2014年秋にKADOKAWAの井上伸一郎やプロデューサーの菊池剛に依頼され、「これは大変そうだと思いつつも、こんな機会はめったにあるものじゃない」と引き受けた石井は、井上の用意したプロットではなく「ゴジラシリーズ」などで実績を持つ都築雄二と相談して独自に作ったプロットを元に、ガメラとギャオスと新怪獣のデザイン案も描いた。石井としては「イリスと似ちゃうかもしれないという危惧もあって、けっこう悩みました」という。
・ 約4分強の内容の制作は、長編映画と同様の段取りに絵コンテやプレビズなど、より細かな作業を経てアニメに近いものとなり、怪獣はすべてCGで表現されている。CG制作のメインにオムニバス・ジャパンを推薦した都築は、CGチームにとって面倒な作業である、厳密にパースを合わせたレイアウトの作成にこだわった。また、舞台となった六本木はCG向けのデータが揃っていなかったため、美術部とCGチームによるロケハンが何度も行われたという。
・ 制作当時、宮藤は自分の撮る映画の準備中だったが、石井の出演依頼を快諾したという。また、石井は完成したばかりの本作品を「今はまだ映像を客観視できない」と評しながらも、「こうすれば怪獣映画は撮れるんだなという手ごたえは感じましたね」と評している。
・ 井上は5年ほど、ガメラの新作映画の製作を模索してきたとされている。
・ 『ガメラ対大邪獣ガラシャープ』
・ 大映の倒産によって中断された昭和シリーズの続編。1971年ごろに『ガメラ対深海怪獣ジグラ』に続く8作目として企画されていた『ガメラ対双頭怪獣W』を、1991年発売のLD-BOXの映像特典として、ハイライトシーンをイラストとミニチュアによるシミュレーション映像と称して映像化した幻の次回作。ストーリー原案は高橋二三、イラスト・怪獣デザインは井上章、監督は湯浅憲明。登場する怪獣は大邪獣「ガラシャープ」と幻のNG怪獣「マルコブカラッパ」である。
・ 『空想科学読本』などで知られる近藤ゆたか。
・ 湯浅・高橋・八木正夫・徳間康快などが協力している書籍では、廃案された『ガメラ対双頭怪獣W』を再利用したプロットが掲載されており、「W」こと「ワイバーン」だけでなく、鯨神、ネズラ、パイラ星人も含めた歴代の大映の怪獣・宇宙人系のキャラクターの多くが登場する大規模な構想となっている。
・ 『宇宙怪獣ガメラ』の実質的な続編として設定された漫画作品『マンガボーイズコミックススペシャル:大怪獣ガメラ』にはオリジナル怪獣が複数登場しており、それらの中にはガラシャープ・マルコブカラッパ・ネズラ・パイラ星人。
・ 『ゴジラvsガメラ』
・ 徳間書店時代に、生前の徳間康快が平成3部作の制作時にクロスオーバーへの興味を表明し、東宝に企画を打診したとされている。
・ 『小さき勇者たち〜ガメラ〜』の続編
・ 本作は平成三部作からの脱却と原点回帰。
・ 『牙滅羅』(テレビアニメ)
・ 米たにヨシトモが製作する予定だった2006年の26話構成のアニメ企画であり、歴代の本編に登場してきたキャラクター以外にもガラシャープ、マルコブカラッパ、メカニックガメラ軍団などの登場が予定されていた。上記のカートゥーンネットワーク作品と『牙滅羅』が同一の企画なのか否かは不明瞭である。
・ 『ガメラ3D』
・ 坂野義光による『ゴジラ対ヘドラ』に準ずる3Dのゴジラ作品が企画されたが頓挫し、坂野が次に企画した作品として「Follow the Whales 3D」「Jewellers 3D」と共に製作が予定されていた。内容は、ガメラが「ミドラ」と呼ばれる怪獣と戦うものだが、その更に前身のプロットでは、ガメラが怪獣「孫悟空」と共に公害怪獣「ガイラ(ナマゴン)」に立ち向かうものであった。これも頓挫し、再度坂野による3Dのゴジラ作品が企画されたが、今度はそれがハリウッドに採用され、2014年の『GODZILLA ゴジラ』となった。
・ 2015年の記念映像の前身
・ 井上伸一郎が5年間ほど新規のガメラ映画の製作を目指していたが実現せず、結果的に2015年の50周年記念映像の制作に帰結した。2014年にも新作の製作が示唆されたが、これらの情報と(井上伸一郎の映画化の企図が前身である。
○ ゲスト出演
・ 『ガメラ対セーラーファイター』
・ 『セーラーファイト』の第3巻映像特典として収録。
・ 『コスプレ戦士キューティ・ナイト』Version1.3 / Version1.0
・ 『コスプレ戦士キューティ・ナイト2 帝国屋の逆襲』
・ 「カプセル怪獣・ガメラ」としてゲスト出演し、湯浅憲明や破李拳竜が携わっている。
・ 『妖怪大戦争ガーディアンズ外伝 平安百鬼譚』
・ 作中では「玄武」と呼称されているが、「玄武という名でも知られている」や「玄武であって玄武だけでない存在」という表現が取られているとのコラボレーション(ショートアニメーション)も制作されている。
◎ 漫画作品
・ 1984年 『大怪獣ガメラ』〈永島書店〉
・ 1994年 『大怪獣ガメラ』作:寺沢健一郎、画:破李拳竜(月刊マンガボーイズ 1994年11月号 - 1995年2月号掲載)
・ 1994年 『おまかせ ガメラくん』むさしのあつし(てれびくん連載)
・ 1999年 『ガメラ2 レギオン襲来 COMIC VERSION』
・ 1999年 『ガメラ対モルフォス』Moo.念平(『アニメージュ』1999年1月増刊号に読み切り掲載)
・2017年 『ガメラ:最後の希望』(Gamera: The Last Hope)
・ 二次創作のグラフィックノベルだが。
・ 2017年10月19日 『巨影都市』(開発元:グランゼーラ、発売元:バンダイナムコエンターテインメント)
・ PlayStation 4用。本作品において、ガメラは人類の脅威「巨影」の一体として登場する。
・ 2023年 『青鬼オンライン』
・ 『GAMERA -Rebirth-』とのコラボレーションが行われた。
・ 2023-2024年 『ゴジラバトルライン』
・ ガメラ(昭和版とRebirth版)とギャオス(昭和版とRebirth版)とギロンがプレイアブルキャラクターとして参戦している。
◎ 小説作品
・ 1995年 『ガメラ-大怪獣空中決戦』著:伊藤和典、イラスト:開田裕治・樋口真嗣、小学館 スーパークエスト文庫。1995年6月1日 初版第1刷。
・ 1995年 『ガメラVS不死鳥(フェニックス)―愛と感動の怪獣戦争(バトル)』著:高橋二三、イラスト:柳柊二、小学館 スーパークエスト文庫。1995年5月1日 初版第1刷。
◎ パチンコ・パチスロ
◇ パチンコ
・ 以下、いずれもメーカーはサミーによる製造。
・ 2001年 『CRガメラR』
・ 2001年 『CRガメラS』
・ 2006年 『CRガメラエクストリームバトル』(型式名:CRガメラ+2X)
・ 2009年 『CRガメラTHE BATTLE PACHINKO』(型式名:CRガメラHVJ)
・ 以下、メーカーがタイヨーエレックによる製造。
・ 2015年 『CRガメラ』
◇ パチスロ
・ 以下、いずれもメーカーはフィールズがロデオブランド(現在はフィールズと提携を解消)で製造。
・ 2000年 『ガメラ』(4号機)
・ 2001年 『オオガメラ』(4号機)
・ 2004年 『ガメラハイグレードビジョン』(4号機)
・ 2010年 『ガメラZS』(5号機)
◎ その他
・ 1995年 『ガメラ 大怪獣空中決戦 Movie The Ride』(タイトー)
・ 『ガメラ 大怪獣空中決戦』に基づいた体感型のアトラクション映像。上映時間は約3分であり、巡回上映されていた。観客は空母「アヴァロン」に搭載された垂直離着陸機であるガンシップの搭乗員となり、捕獲されたが輸送直前に脱走したギャオスをガメラと共に追撃する。ナビゲーターとして平成3部作の草薙浅黄を務めた藤谷文子が出演。
● 「ガメラ」の名を付けられた古生物
20世紀末、中国において、6500万年前の地層から新種の亀の化石が発見され、怪獣ファンでもあるカナダの古生物学者リー・ヴァン・ヴェーレンによって1993年に「シネミス・ガメラ」との学名がつけられた。甲羅の後方左右についている翼状の突起物が飛行する亀を思わせたため、そこから飛行する亀=ガメラと連想したという。
また、白亜紀後期の北米から発見されている亀である「ガメラバエナ(英語版)」も、やはりガメラに因んで命名されるという経歴を経ている。
なお、とあるノドサウルス科の著名な個体の化石が「Gamera」と名付けられている(英語版)。
● 他シリーズとの関係性
上述の通り、「ガメラシリーズ」の発足は「大魔神シリーズ」、加藤保憲も登場した「妖怪シリーズ」、楳図かずお作品の映画化、『大怪獣ヨンガリ』の制作、エキスプロダクションの設立などにも帰結しており。
◎ キングコング
上述の通り、大映は1952年に戦後の日本における最初のモンスター映画の国内配給である『キング・コング』のリバイバル上映を行い、1954年にも『原子怪獣現わる』を配給しており、『大怪獣ガメラ』を含めて特に昭和の本シリーズはこの両作品から影響を受けている。『極地からの怪物 大カマキリの脅威』で使用された生物の鳴き声も、1976年の『キングコング』や『小さき勇者たち〜ガメラ〜』のガメラ、『怪獣大決戦ヤンガリー』のヤンガリーなどに使われている。
◎ 円谷英二系の作品群
○ ゴジラシリーズとの競合
大映の経済的状況から発生した知名度の格差も相まって、とくに国外では「ガメラシリーズ」は「ゴジラシリーズ」の模倣であるという批判に頻繁に曝されてきたが、上述の通りに両シリーズおよび「ウルトラシリーズ」は関係者の共有も含めて互いに影響し合ってきた経歴を持ち、『ガメラ 大怪獣空中決戦』の製作の開始も『ゴジラvsメカゴジラ』の公開前後と合致していた。「平成ガメラ3部作」の配給も東宝洋画系であり、「ゴジラシリーズ」の配給を行っていた東宝邦画系よりも上映館数も大幅に少なかった。2015年がガメラの生誕50周年であったが、本来は映画化を目指していたものの新規の映画作品は製作されておらず、一方で「ゴジラシリーズ」は、『ガメラ3D』が前身の企画として存在し金子修介も「平成ガメラ3部作」との類似性を認識している『モンスター・ヴァース』が2014年から開始され。
昭和の「ゴジラシリーズ」の後期には「ガメラシリーズ」からの影響を受けた複数の特徴が存在しており、より正義の味方的な立ち位置になったゴジラ、人間との交流を特色とする「ミニラ」や東宝自身の亀をモチーフにした怪獣の「カメーバ」の登場、(『モンスター・ヴァース』の前身である『ガメラ3D』の製作を予定していた坂野義光による)『ゴジラ対ヘドラ』におけるゴジラの飛行、『ゴジラvsデストロイア』などの東宝主体の作品に「平成ガメラ3部作」の影響が指摘されている他にも、後述の通りレジェンダリー・ピクチャーズによる「モンスター・ヴァース」は前身の企画の一つとして『ガメラ3D』が存在したなどの影響力が見られる。また、ガメラの声のエフェクトが『ゴジラvsキングギドラ』においてゴジラザウルスの鳴き声に流用されているやジラースの設定や描写には金子修介作品(平成ガメラシリーズおよび『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』)との類似点が指摘され、金子自身も類似性を認識している。また、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のコンセプトアートの一つにはガメラに酷似した怪獣またはガメラ自身が描かれており。また、ジャレッド・クリシェフスキーによれば、『ゴジラxコング 新たなる帝国』に登場した冷凍怪獣のシーモ(Shimo)は製作段階でバルゴンの影響を受けているとされる。
令和初の作品である『GAMERA -Rebirth-』においては、スマートフォン用のアプリゲーム『ゴジラバトルライン』との公式コラボレーションが実現し、ガメラ(昭和版とRebirth版)とギャオス(昭和版とRebirth版)とギロン(Rebirth版)がプレイアブルキャラクターとして参戦している。上記の2002年の際とは逆に、今回は東宝側が角川側にコラボレーションを提案した。
○ 昭和のウルトラシリーズ
上述の通り、円谷英二は永田雅一との付き合いも長く。そして後には大映側からも円谷側の作品に関与する事例が出始め、湯浅憲明は『ウルトラマン80』や『アニメちゃん』や『コメットさん』に携わっている。
湯浅の遺作であり「湯浅博士」というキャラクターでも登場している『コスプレ戦士キューティ・ナイト2 帝国屋の逆襲』には「カプセル怪獣ガメラ」がゲスト出演しており、月刊マンガボーイズにて『大怪獣ガメラ』に携わった破李拳竜がガメラを演じていた。「カプセル怪獣」という呼称は『ウルトラセブン』にて同名の称号を持つ怪獣に使われている。この場面は角川と東宝が共に了承して実現したものの、DVDには収録しないという条件下で制作されており、本放送後は一部の再放送でノーカット版が使用されたに止まっている。鈴村は田﨑の後輩でもあり、鈴村の関係者が撮影する予定だった詳細不明のガメラ作品が製作中止になっている、特に「第一次怪獣ブーム」の一角であり(1989年のアニメ版と共に大映の大魔神を意識したキャラクターも登場した)ドラマ版『悪魔くん』は水木自身の『ゲゲゲの鬼太郎』フランチャイズも含めてテレビ業界全体への影響力が顕著であったなど注目度も高く、各映画会社もより小規模な小道具類で事足りる妖怪系作品に注目した。大映も水木と楳図とのタイアップを行い、ガメラシリーズや大魔神シリーズの関係者も携わって「妖怪シリーズ」などを制作し、「妖怪ブーム」の形成に貢献した。
◎ スタジオジブリ
徳間書店の時代は本シリーズもスタジオジブリも共に徳間書店のプロパティであったため、平成3部作がジブリ系作品から配給面での影響を受けたり、上述の『ゴジラ対ガメラ』を提案した徳間康快の経歴として東宝によって配給された『もののけ姫』などがあり。『式日』。また、KADOKAWA時代ではあるが、『GAMERA -Rebirth-』のキャラクターデザインも田中直哉と片塰満則の影響でジブリ作品に近い要素が取り入れられた。
なお、宮崎駿も子供の頃に劇場で『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』を鑑賞しており、その子供向けの荒唐無稽さなストーリーが強く印象に残ったことを(『ガメラ対モルフォス』も掲載された。
◎ ホラー系作品
『ガメラ3 邪神覚醒』の作風は明確にホラー映画を意識しており、この理由として前2作の興行成績と、当時は「怪獣映画」というジャンルの人気自体に陰りが出ていたこと、対照的に子供たちの間でホラー作品が人気であったことが関係しており、金子修介や平成3部作の関係者も携わったり後に「ガメラシリーズ」と間接的に関係性を持つことになった『リングシリーズ』や『学校の怪談シリーズ』の他にも『ほんとにあった怖い話』などの人気の影響を受けている。
◎ 高橋留美子作品
後述の通り、金子修介と伊藤和典と押井守は『うる星やつら』を筆頭に「平成ガメラ3部作」の以前から交流があり、実際に『うる星やつら』のいくつかの描写は平成3部作に応用されており、押井が『G2』の撮影に参加する予定もあった。金子たちの交流だけでなく、『うる星やつら』には実際にガメラやギャオスや大魔神が何度かゲスト登場している。
『犬夜叉』でも「玄武」の回転攻撃がガメラの描写と類似しており、劇場版『紅蓮の蓬莱島』にも玄武をモチーフにした巨大で火球を吐く亀型の剛羅が登場している。そして『虚実妖怪百物語』では、ガメラと大魔神とダイモンが犬夜叉や殺生丸と僅かながらも共演している。
この他にも、「平成ガメラ3部作」は『戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED』とのコラボレーション企画の『ガメラ 大怪獣絶唱』を行っており、非公式ではあるが『ガメラ3 邪神覚醒』の後のストーリーが展開されている。
「ガメラ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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