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大川 豊(おおかわ ゆたか、1962年〈昭和37年〉2月14日 -)は、日本のお笑いタレント、プロモーター。大川興業代表取締役総裁。東京都豊島区出身。愛称は総裁、大川総裁。
● 来歴
東京都豊島区に生まれ、板橋区常盤台に育つ。東京都立豊島高等学校・明治大学商学部卒業。英語とドイツ語が堪能な母親が在日米軍基地キャンプ・ドレイクで働いており、幼少時はいつも米国人と一緒にいた影響で自分の主張ははっきり述べる人物に育つ。デーモン閣下とは、「世を忍ぶ仮の」大学時代からの友人。大学は違っていたが、毎日のように会っていたという。
明治大学在学中の1983年、学生パフォーマンス集団「大川興業」を結成し。
過激すぎてテレビに呼ばれなくなり、劇団化した集団を率いてナンセンス・風刺系演劇に多数出演。また事務所の代表取締役総裁としても活動し、江頭2:50、松本ハウスなどを送り出している。
また、週刊プレイボーイなどの雑誌での政治家や有名人との対談や、北朝鮮やイラクなど政治的に話題となっている場所への訪問、アメリカでの会社設立などを行う。
● 人物像
◎ 芸風
政治や経済、社会問題を中心として様々な事象にサブカルチャー的なスタンスで接近し、それをネタとして雑誌のコラムや大川興業の舞台公演で展開。舞台では放送できない過激な風刺や下ネタを織り交ぜる。これは大川興業の特色とも一致しており、その舞台内容は慣れない人が観ると「一つも(一般向けに)書ける内容のものがない」ほど「危険」なものである。ネタ収集のため、現在までに平壌、バグダッド、聖火リレー時の善光寺、SEXPOなどに出かけた。
学生集団では硬派な上下関係を演じていたため、そのキャラクター作りから常に尊大な喋り方をする。そうした点もあって自身や周りの芸能人は「総裁」と呼ぶ。
事務所代表としては、他の芸能事務所が絶対に採用しないような人物を度々採用する。その人物の弱点なども個性や芸風に昇華させてしまうところがあり、オーディションの二次試験で見せる芸を持たずマルチ商法の実演販売を見せた江頭2:50、精神病患者の施設「ハウス」から来たと言うハウス加賀谷、路上生活をしていた阿曽山大噴火などが挙げられる。こうした大川の思想は自身のコラムなどでも垣間見られる。
「乳首にヘリコプターをつけて飛ばしなさい。ビーチクヘリ」「掃除機で股間を吸う。バキュームボール」などといったアドバイスを所属芸人にする。
◎ 私生活・嗜好
学生時代から“金欠”エピソードを発信しているが、事務所が軌道に乗った以降はそれ自体がネタである可能性が高く、自らは駒沢通り近くの高級住宅街に居を構えている。
● 著書
・ 『空腹の科学』※タイトルは「幸福の科学」のパロディ(宝島社、1991年11月)
・ 『金なら返せん! 大川総裁の借金返済日記 地の巻』(ぴあ、1994年11月)
・ 『金なら返せん! 大川総裁の借金返済日記 人の巻』(ぴあ、1996年3月)
・ 『金なら返せん 天の巻 』(幻冬舎アウトロー文庫)(幻冬舎、1997年10月)
・ 『金なら返せん―大川総裁の借金返済日記 ビッグバンの巻〈上〉』(ぴあ、1999年3月)
・ 『金なら返せん―大川総裁の借金返済日記 完結編 金メダル』(ぴあ、2000年11月)
・ 『誰が新井将敬を殺したか』(太田出版、1998年7月)
・ 『総裁は何もしない』(太田出版、1999年2月)
・ 『お笑いテロリスト大川総裁がゆく』(新潮OH文庫)(新潮社、2002年7月)
・ 『官の錬金術―失業保険1兆円はどこへ消えたか』(WAVE出版、2005年11月)
・ 『日本インディーズ候補列伝』(扶桑社、2007年7月)
◇共著
・ 『日本のリーダーには、武器を持つ覚悟はあるのか?』(ワニブックスPLUS新書) (佐藤正久との共著、ワニブックス、2013年6月)
● 雑誌連載
・ 『大川総裁の受信交信送信発信』(月刊ラジオライフ、三才ブックス) - 無線などを扱う雑誌での連載コラム。福知山線事故、愛・地球博、阿曽山大噴火などについて書いた。2004年9月号から2005年10月号までの全14回。
「大川豊」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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