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スカイラブハリケーンとは、高橋陽一原作の漫画『キャプテン翼』および、その派生作品に登場する架空のサッカーの技である。作中に登場する立花兄弟のコンビプレー、あるいは立花兄弟と次藤洋との連携プレーとして描かれた。
● 概要
立花兄弟の代名詞とも言える必殺技である。名称はアメリカ航空宇宙局 (NASA) が1970年代にサターンV型ロケットとサターンIB型ロケットを利用して行った宇宙ステーション計画の「スカイラブ計画」に由来している。作者の高橋によれば、この技はプロレスのタッグマッチにおける合体技にインスピレーションを得たもので、作中では立花兄弟が打倒南葛中学校を目指して特訓の末に第16回全国中学生サッカー大会の直前に生み出されている。さらには次藤洋が射出台となって左右の足から兄弟2人が同時に飛びツインシュートを放つ「スカイラブツインシュート」というバリエーションもある。
● 主な戦績
スカイラブハリケーンが実戦投入された主な試合を詳述する。
: 関連作品 - 『キャプテン翼』
: 第16回全国中学生サッカー大会3回戦で南葛中と対戦。前半15分までに2点のビハインドを背負うも立花兄弟は17分に空中から、37分には低空飛行からのスカイラブハリケーンを使い分けてゴールを決め2-2の同点に追いつく。立花兄弟は本来のフォワードではなく中盤で先発起用されると。イタリア戦と同様に中盤で起用された立花兄弟は前半終了間際に次藤洋を射出台とした合体技「スカイラブツインシュート」でゴールを奪う。次藤との「スカイラブツインシュート」でゴールを狙うも、既に研究済みであったピエールの回転ニールキックによって阻止された。立花兄弟はピエールと交錯した際に再び負傷し、延長戦ではスカイラブを攻撃ではなく守備に転用し日本ゴールを守った。
: 関連作品 - 『キャプテン翼ワールドユース特別編 最強の敵オランダユース』
: 高校選手権終了後に開催されたオランダとの親善試合3戦目。翼のいない1戦目、2戦目で大敗を喫し意気消沈していた日本代表だったが、3戦目の前夜に三杉の戦力指導と翼の一時帰国、さらに3戦目の最中に現れた若林の檄により息を吹き返す。後半戦のゴールラッシュの中、立花兄弟は次籐とのスカイラブにて得点を挙げた。
: 関連作品 - 『キャプテン翼ワールドユース編』
: アジアユース選手権グループリーグ第3戦の中国戦ではイエローカード累積2枚により欠場になった葵新伍の代わりに兄の政夫のみが先発出場し、次藤とのコンビによるスカイラブハリケーンで中国の長身フォワード・飛翔に対抗した。また三杉淳も同様に次藤の足を使ってジャンプしディフェンスに貢献。後半、政夫の足が限界に達したため和夫と交代し、スカイラブをディフェンスで使おうとしたが、翼が横から割り込んでジャンプする。
: 関連作品 - 『キャプテン翼ワールドユース編』
: ワールドユース選手権グループリーグ第1戦のメキシコ戦ではアステカ太陽の五戦士の空中アクロバットサッカーにスカイラブハリケーンで対応し完封するも、75分に相手の巨漢選手・ガルシアのレッドカードを貰うなど悪質なファールを受けて二人とも負傷退場した。
: なお、立花兄弟の交代枠にスカイラブの代役として佐野・沢田を投入しようとしたが、先取点を奪われてフォーメーションを変更したことに伴って、反町・新田が交代出場となったため実現しなかった。
: 関連作品 - 『キャプテン翼 GOLDEN-23』
: オリンピックアジア最終予選グループリーグ第6戦のオーストラリア戦。立花兄弟は身体の成長に伴いスカイラブの使用が困難になっていたため技を封印していたは、「体の大きい選手が射出台となり小さい選手を跳躍させること自体は実現の可能性がある」としている。実現のためには相互の意思疎通、10回連続で後方転回ができるほどの高い身体能力、怪我を避けるため整備の行き届いた天然芝のピッチ、良好な天候条件が必要となる は、「高さを出すためには射出する側と跳躍する側の双方の足が伸展するタイミングをいかに調整するのかが重要となる」と指摘している。蹴るタイミングや角度がぴったりでないといけないことや、柳田の検証では仰向けで足を深く曲げるのにかかる時間は1.4秒より短くできず、1メートルのジャンプで0.8秒、仰向けから足を延ばしてもう片方が踏み切るのに0.23秒、高度5メートル90センチまで到達するのに0.96秒、合計3.39秒を要する。
: 2017年に上演された舞台作品『超体感ステージ キャプテン翼』では補助やワイヤーを使って再現された。当初は原作でさえ連発できない技を何度も練習し、やがて脚がガクガクになってしまい、これでは23公演も続けられないと、安全にできる形に変更された。
◇ シュートのタイミング
: 仮に空中高く飛び上がれたとしても、シュートを放つには味方選手からのセンタリングと空中でピンポイントに一致させなければならない。
: 一方、同ガイドラインではオーバーヘッドキックのようなアクロバティックなプレーについては、主審または第2審判がプレーを実行した選手が相手選手の危険を脅かさなかったと判断した場合には認められる。その中で玉田は「夏にプールに行った際、友人と「スカイラブハリケーン」を模倣して遊んでいた」と証言している。
◎ プロレス
2010年3月14日、NEO女子プロレスの川崎市体育館大会においてアイスリボンの藤本つかさとアイドル・吉川綾乃によりスカイラブハリケーンが敢行された。この時、左右には補助を付けていた。
2018年6月2日、DDTプロレスリングの茨城・つくばカピオ大会において当時DDT NEW ATTITUDEのMAOとDDT参戦中のマイク・ベイリーによりスカイラブハリケーン式のミサイルキックが初披露され、後にMAOとベイリーのタッグにおける定番技となる。
「スカイラブハリケーン」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年10月11日17時(日本時間)現在での最新版を取得
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