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しゃもじ(杓文字)は、飯をすくったり混ぜたりするのに使用する杓子。前者の用途としては飯を炊飯器・おひつなどから食器に取り分けるために用いる。また、後者の用途としては寿司飯を作る際に酢と飯を切り混ぜたり、混ぜご飯にかやくを混ぜ込む時などに用いる。飯杓子ともいう。 しゃもじの語源は、柄の先に皿形の部分が付いた道具の「杓子」(しゃくし)の頭字「しゃ」に接尾語「もじ(文字)」が付いた女房言葉(にょうぼうことば)である。当地の特産品であり。「必勝」「商売繁盛」などの文字が染め抜かれた飾りしゃもじも工芸品として製作されている、厳島神社に無事な帰還を祈願し、「敵を召し(飯)取る」という言葉にかけて、杓子を奉納し、故郷への土産物として持ち帰ったことから全国的に知られるようになった。この「敵を召し(飯)取る」や、打ち鳴らした時の「カチカチ(=勝ち勝ち)」という音から「勝ちを召し(飯)取る」との語呂合わせが生まれ、古くから必勝祈願の験担ぎにも使われた。広島県を本拠地とするスポーツチーム(広島東洋カープ、サンフレッチェ広島、その他アマチュアスポーツにおける全国大会での広島県代表チーム)、広島県内での国際規模のスポーツ大会での日本代表(2011年ワールドカップバレーボール他)の応援にしゃもじを楽器代わりに使う事例も多い。特に春夏甲子園大会で広島代表のしゃもじ応援は、高校野球の風物詩として高校野球ファンに知られている。観客がめいめいに叩く物を持つという習慣は、このしゃもじを始まりとしており。 他にも百日咳に御利益があるとされる神社には、完治した後にお礼として「しゃもじ」を納める習慣がある場合がある。 2023年3月に岸田首相がウクライナを訪問した際に、ゼレンスキー大統領に必勝しゃもじを贈呈し、物議を醸した。
「しゃもじ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年4月24日11時(日本時間)現在での最新版を取得
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