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タモギタケ(楡木茸、たもぎ茸、楡木茸、学名: Pleurotus cornucopiae var. citrinopileatus)はヒラタケ科ヒラタケ属のキノコ。鮮やかな黄色の傘が特徴。ニレの倒木などに生える。別名「ゴールデンシメジ」やともよばれる。
● 特徴
担子器は密集して成長し、滑らかで乾燥している。傘は2~6cm程度で、色は明るい黄色から黄褐色。肉は薄く白い。柄は円柱状で表面色は白く、しばしば曲がっており、長さは2~5cm、直径は2~8mm程度。ヒダは白く、間隔が狭く垂生する。
胞子は円柱状か楕円状で平滑かつ透明のデンプン質であり、大きさは(6-9) × (2-3.5)マイクロメートルである。
● 生態と分布
他のヒラタケ類と同じく、木材腐朽菌である。野生下ではニレの木に発生することが多い。
ロシア東部、中国北部、日本などに自生する。北海道では一般的だが、本州以南では発生量が少ない。これはタモギタケが発生する樹種の分布域が北方よりであることによる。また、本州ではニレ属よりもトチノキの枯れ木や倒木に発生する。
● 学名、類似種
タモギタケの学名はPleurotus cornucopiae var. citrinopileatusのほか、シノニムにPleurotus citrinopileatusなどが存在し、いずれもcitrinopileatusの語句が使われている。
タモギタケとPleurotus cornucopiaeは非常に類似しており、研究者によってはタモギタケをPleurotus cornucopiaeの変種と考えている。学名のうちPleurotus cornucopiae var. citrinopileatusではPleurotus cornucopiaeの変種として扱っている。
● 食用
日本では北海道で一般的な食用キノコとして知名度は高いが本州以南では馴染みが薄い。近年では栽培品が本州の店頭でも出回ることがある。洋食ではパスタやオムレツ、グラタンなど、和食では鍋物や味噌汁、炒め物の具として用いる、強い香りはないが、特に汁物の具にするとよいダシが出て美味である。茹でると肉質に弾力が出て、歯切れがよい。
タモギタケのエタノール抽出物にはグルコシルセラミド(セラミド)が含まれており、皮膚の保湿に関する研究(抗アトピー)や腸炎(特に潰瘍性大腸炎やクローン病など)に関するマウス実験等の研究報告がある。なおタモギタケ由来のグルコシルセラミドには特有の二重結合があり、その機能はまだ解明されていない。
またタモギタケにはエルゴチオネインが豊富に含まれており、記憶力や注意力の維持向上、認知症やアルツハイマー病の予防効果が期待されている。北海道産のタモギタケ由来(品種:えぞの霞晴れ33号)のエルゴチオネインを1日あたり5 mg 含有したタモギタケエキスが2021年に機能性表示食品として受理された。
エルゴチオネインの研究は東洋大学、株式会社スリービー(北海道)、株式会社エル・エスコーポレーション、金沢大学等が進めている。タモギタケの生産者としては北海道南幌町のスリービーなどが栽培等を行っている。
「タモギタケ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年3月29日18時(日本時間)現在での最新版を取得
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