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パレスチナ国(パレスチナこく、 Dawlat Filasṭīn, ダウラト・フィラスティーン)は、地中海東部のパレスチナに位置する共和制国家。国際連合(UN)には未加盟であるが、2024年4月18日の時点では、193の国連加盟国の内、140か国が国家として承認している。
領土は自治政府(ファタハ政権)が実効支配するヨルダン川西岸地区およびガザ政府(ハマス政権)が実効支配するガザ地区(パレスチナ領域)から成り、東エルサレムを首都として定めているが、パレスチナ自治政府により実際に支配されているのは西岸地区の一部にとどまり、首都機能はラマッラーが担っている。
● 歴史
1988年11月15日に初代大統領のヤーセル・アラファートがパレスチナの独立宣言を発表し、パレスチナ国を国号として定めた。1993年にパレスチナ自治政府が発足して、長らくイスラエルに占拠されていたパレスチナでパレスチナ人による実効支配が始まった。2012年11月にはそれまでの組織としてではなく、国家として国際連合総会オブザーバーとして承認された。
● 政治
◎ 地方行政区画
パレスチナ国はヨルダン川西岸地区とガザ地区から成る。ガザ地区の面積は365km²で全体の6%程度しかないが、人口は全体の38%を占める。ヨルダン川西岸地区はパレスチナ自治政府の様々な機関が置かれており、首都がある。
西岸地区の総面積は5,660km²であり、以下に区分けされている。
・ A地区
・ パレスチナ政府が行政権など全てを握っている。面積は西岸地区のうち18%の約1,018km²である。
・ B地区
・ イスラエル軍が警察権を握っているが行政権はまだパレスチナ政府にある。面積は西岸地区の21%の約1,188km²である。
・ C地区
・ イスラエル軍が行政権など全てを握っている。面積は西岸地区の61%で約3,452km²である。
また、西岸地区のイスラエル軍管轄地域はユダヤ・サマリア地区と言われている。
パレスチナ国は領有を主張する国土に16の県(ガザ地区に5、ヨルダン川西岸地区に11)を設置している。ただしイスラエルの実効支配下にある地域を含んでいるため、ヨルダン川西岸地区の県の多くの地域が統治下にはない。
○ 主要都市
● 国際関係
2024年4月19日時点で、国際連合加盟国(193か国)中、140か国が国家承認している(反対はイスラエル、ナウル、ミクロネシア連邦、アメリカ合衆国の4ヶ国。棄権はカメルーンなど10ヶ国、欠席はアフガニスタンなど7ヶ国)。
また、国連の専門機関のうち、ユネスコには2011年に「パレスチナ国」として正式加盟が承認されている。加盟には14か国が反対したが、そのうちイスラエル・アメリカ合衆国は加盟に対する対抗措置として2018年にユネスコを脱退した(但しアメリカは2023年に復帰)。
2024年4月18日、アルジェリアがパレスチナ国の国連正式加盟勧告案を安保理に提出したが、アメリカ合衆国の拒否権で否決された(賛成12(日本など)、反対1(米国)、棄権2(イギリス、スイス))。
◎ 国家承認している国
○ 国連加盟国
この承認国の中で唯一、チェコのみが2012年のオブザーバー格上げ決議で反対している。一覧は承認順に並んでいる。
・ ●NATO加盟国
・ ◎EU加盟国
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○ 国連非加盟国
・ (但しパレスチナはサハラ・アラブ民主共和国を承認していない)
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◎ 国家を承認していない国
○ 国連加盟国
・ ★G7国
・ ●NATO加盟国
・ ◎EU加盟国
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○ 国連非加盟国
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○ 国連総会オブザーバー
◎ 日本との関係
● 国民
◎ 人口構成
2023年時点で約548万人(西岸地区:約325万人、ガザ地区:約222万人)であり、アラブ人が大半を占める。また、国連パレスチナ難民救済事業機関 (UNRWA) によると2021年時点でパレスチナ難民が約639万人(西岸108万人、ガザ164万人、ヨルダン246万人、シリア65万人、レバノン54万人)となる。
◎ 言語
アラビア語が公用語である。
◎ 宗教
イスラム教徒が9割以上(約92%)と多数を占める。次いでキリスト教が約7%で続く。
● 軍事
1995年の自治合意後にパレスチナ警察が設置されたが、2000年のイスラエルとの軍事衝突により壊滅的な打撃を受けた。2005年にファタハ出身で大統領に就任したマフムード・アッバースは、国内の治安機関を内務庁・総合諜報局・の3機関に統合した。一方で、2007年に成立したガザ政府では別に治安部隊が設置された。2017年10月、ガザ政府を率いるハマースは保有する行政権限をパレスチナ国政府に委譲することで合意した。
● 治安
◎ 人権
● 文化
パレスチナ人の文化は、パレスチナの歴史的地域に存在してきた多様な文化や宗教の影響を受けている。パレスチナの文化的および言語的遺産は、アラビアの要素と、何千年にもわたってこの土地とその人々を支配するようになった外国文化の両方が融合したものである。
芸術、文学、音楽、衣装、料理の分野への文化的貢献は、パレスチナ領土のパレスチナ人、イスラエルのパレスチナ国民、ディアスポラのパレスチナ人の間で地理的に分離しているにもかかわらず、パレスチナ人のアイデンティティを表現している。
パレスチナ文化は、食べ物、踊り、伝説、歴史、ことわざ、ジョーク、俗信、習慣で構成されており、パレスチナ文化の伝統(口頭伝承を含む)を構成している。ニムル・シルハン、ムーサ・アルーシュ、サリム・ムバイイドなどのパレスチナ知識人の間での民俗学者の復活は、イスラム以前の文化的ルーツを強調した。
◎ 食文化
パレスチナの料理は、パレスチナ地域に定住した文明の文化の拡散であり、特にアラブのウマイヤ朝の征服に始まり、最終的にはペルシアの影響を受けたアッバース朝、そしてトルコ料理の強い影響で終わるイスラム時代中およびその後に、その結果として生まれた。オスマン帝国の到来。レバノン料理、シリア料理、ヨルダン料理など、レバント料理に似ている。
◎ 世界遺産
◎ 祝祭日
● スポーツ
◎ サッカー
パレスチナ国内ではサッカーが最も人気のスポーツとなっており、2010年にプロリーグのウェストバンク・プレミアリーグが創設された。がリーグ最多7度の優勝を達成している。パレスチナサッカー協会(PFA)によって構成されるサッカーパレスチナ代表は、これまでFIFAワールドカップには未出場であるが、AFCアジアカップには2015大会、2019大会、2023年大会と3度の出場経験をもつ。
● 著名な出身者
「パレスチナ国」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年4月26日7時(日本時間)現在での最新版を取得
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