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セーシェル共和国


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セーシェル共和国(セーシェルきょうわこく)、通称セーシェルは、アフリカ大陸から1300 kmほど離れたインド洋に浮かぶ115の島々からなる島国で、イギリス連邦加盟国である。首都はヴィクトリア。

● 国名
正式名称は、セーシェル・クレオール語で、Repiblik Sesel。 フランス語では、République des Seychelles。通称、les Seychelles(レ・セシェル)。 英語では、Republic of Seychelles。通称、Seychelles(セイシェル(ズ))、the Seychelles islands。 日本語では、セーシェル共和国。通称、セーシェル。英語風にセイシェルとも表記する。 国名は、フランスの財務大臣ジャン・モロー・ド・セシェル(Jean Moreau de Séchelles)にちなんで名づけられた。

● 歴史


◎ 独立前
セーシェルに関する最も古い記録は、7世紀から8世紀ごろにアラブ人が来航したことである。1502年にはヴァスコ・ダ・ガマの第2回東インド航海において、アラブ人が活動しているのを目撃した。しかし、当時はセーシェルに定住者は存在せず、無人島となっていた。 1742年にフランスは探検隊をセーシェルに送り込んだ。その際、その当時の首相の名から諸島の名前を「セーシェル」、最大の島をマへ総督から「マヘ島」と名付けた。そして1756年にフランスが領有権を主張し、1768年にフランス領フランス島(現モーリシャス島)の属領として入植が開始され、セーシェルは以後有人島となった。 その後、1794年にはイギリス海軍が占領し、1814年にはパリ条約によってセーシェルはモーリシャスとともにイギリス領となった。1872年には民政総督府が置かれ、1903年にはモーリシャスから分離しとして単独の植民地となった。さらに、1948年には立法評議会選挙が実施されるなど、政治的自治は徐々に拡大していった。

◎ 独立後
1976年6月29日にイギリスから独立し、同時にイギリス領インド洋地域に属していたデロッシュ島、アルダブラ群島、ファーカー諸島がイギリスからセーシェルに割譲された。その後、数度にわたってクーデター未遂が起きるなど政情不安が続く一方で、ルネ政権は観光開発に力を入れ、経済は成長を続けた。 1991年に入ると民主化運動が盛んとなったためにルネ政権は再び複数政党制導入を表明し、マンチャムなど亡命していた指導者も帰国して、1993年には民主的な新憲法が発布された。同年、複数政党による民主選挙が行われたが、与党・人民進歩戦線は経済成長を評価されて33議席中25議席を獲得し、同時に行われた大統領選挙でもルネが勝利した。ルネは2004年に引退し、副大統領だったジェイムス・ミッシェルが後継となった。その後も人民党政権は継続したが、2016年の議会選挙で野党のセーシェル国民連合が議席の過半数を獲得し、人民党のダニー・フォール大統領とのねじれ現象が現出した(後述)。2020年10月には野党連合が大統領選挙、議会総選挙ともに勝利し、43年ぶりの政権交代が実現した。

● 政治
セーシェルは共和制を取る立憲国家である。現行は1993年に発布されたもの。 国家元首であるセーシェルの大統領は国民の直接選挙により選出され、任期は5年である。行政府の長として強大な権力を行使することが憲法で認められている。内閣に相当する閣僚評議会のメンバーは、大統領が任命する。首相職は1970年から1977年まで約7年間のみ存在していたが、以降は廃止され存在しない。 議会は一院制の国民議会で、定数は35であり、うち25議席が直接選挙枠である。議員任期は5年。 主要政党は社会主義政党の統一セーシェル(旧人民党、セーシェル人民進歩戦線)と保守政党のセーシェル国民連合(旧セーシェル国民党)。人民党のルネがクーデターで実権を掌握した1977年以降、長らく与党であり、大統領選・議会選の双方で勝利し続けていた。しかし、2016年の総選挙でセーシェル国民連合が人民党に勝利した。この政権交代の前の2015年12月に行われた大統領選挙では、当時のジェイムス・ミッシェル大統領(人民党)が3選を果たしていたためものの、フォールも人民党所属であるためねじれ現象は継続した。2020年10月の総選挙で統一セーシェルは大統領選挙、議会総選挙ともにセーシェル国民連合を中核とする野党連合に敗北し、43年間守ってきた政権の座を失った。 セーシェル政府のガバナンス(統治能力)は良好であり、アフリカ有数の政府の質を誇る。アフリカ諸国の統治能力を指標化しているモ・イブラヒム財団の2008年度の発表によれば、セーシェルの統治の質はアフリカでモーリシャスに次いで2位となった。

● 国家安全保障
セーシェル軍が存在しており、正式名称は「セーシェル人民防衛軍(Seychelles People's Defense Forces:SPDF)」である。2012年現在、総兵力は650人。実動部隊は陸軍(軽歩兵部隊、特殊部隊、大統領警護隊、憲兵隊、軍用犬訓練学校、軍楽隊からなる)と沿岸警備隊(海軍と紹介されることもある。海兵隊100人を含む)からなる。沿岸警備隊には附属の航空隊が存在していたものの、2014年現在、財政難から航空活動(哨戒、捜索救難など)は公営企業に業務委託されている。過去には徴兵制が施行されていたものの、現在は廃止されている。 独立時にはセーシェル軍は存在せず、1977年のクーデター後、ルネ大統領派の民兵を基礎としてSPDFが結成された。クーデターにはタンザニアが関わっており、この経緯でクーデター後しばらく数百人がルネ大統領の警護とSPDF育成のために駐留していた。冷戦中の1981年には南アフリカが関わったと見られるクーデター計画が露呈した。スポーツ選手を装って密入国してクーデターを画策していたマイク・ホアー中佐率いる白人の傭兵部隊(Ancient Order of Frothblowers)に対して、SPDFが応戦した。この結果、クーデターは頓挫した。敗走した傭兵部隊はインドの旅客機をハイジャックして国外に逃走した。このようなクーデター未遂も含め、冷戦中の1980年代には、国外の亡命組織や白人傭兵が企図したルネ政権転覆計画が頻発したものの、いずれも失敗に終わっている。1981年のクーデター未遂事件以降、急速に旧東側に接近し、ソビエト連邦、中華人民共和国、北朝鮮(1989年に撤退)などから軍事顧問団を迎え入れていた。一方、独立前の1963年にアメリカ合衆国がマヘ島に設置した人工衛星支援基地は引き続き存続し、民主化後の1996年まで利用されるなど、旧西側との関係も継続していた。 近年は、ソマリア海域に近い事から海賊対策にも力を入れつつあり、2010年には沿岸警備隊と海賊の間で戦闘(en)も生じている。2011年12月にはソマリア沖海賊対策や真珠の首飾り戦略などに基づいて、海洋進出を推し進めた。セーシェルの国会議事堂などを建設して強い関係を構築してきた中国は、セーシェル政府のたびたびの打診でセーシェルに補給拠点を設置することを検討するも、中国は初の海外基地にジブチを選んだ。 2018年1月に、セーシェル政府はインドとセーシェルに軍事拠点を開設することで合意するも、野党の反対でセーシェル議会で批准されなかった。

● 地方行政区分
セーシェルは25の地方行政区分に分かれている。マヘ島が22(島嶼1を含む)に分かれる他、プララン島が2つに分かれ、ラ・ディーグ島とインナー諸島の島嶼が併せて1つの地方行政区分を成している。また、アウター諸島は全体で1つの地方行政区分となっている。

◎ 主要都市
最大都市は首都のヴィクトリアである。ヴィクトリアは都市圏人口26000人(2014年)を数え。

◎ 地質
セーシェル諸島は、地質学的にはマダガスカル島やインド亜大陸と共に、中生代(約1億6000万年前)にアフリカ大陸から分離し、その後6800万年から6500万年前にインド亜大陸が分離していったため、島の基盤岩はこれらと共通の花崗岩である。

◎ 気候
セーシェル付近は熱帯性の気候であり、年間を通じて平均気温は26℃から27℃に一定しており、年間降水量はヴィクトリアで2300mmに達する、また開発の際は厳しい環境基準を満たさなければならないという規制を設けている。2018年には21万400平方キロの水域を海洋保護区に指定し、さらに拡大する予定である。こうした努力によってセーシェルの海は美しいまま保たれており、2012年の世界の海の健康度を示す指標においては、セーシェル海域はドイツとともに人類居住海域において最も健康的な海であるという評価を得た。一方、島嶼部においては外来種の流入が進み、多くの固有種が絶滅の危機に瀕するようになってきたため、政府やNGOによって外来種の駆除が進められ、固有種と生態系の復興が図られている。

● 経済
1977年の憲法改正後の一党支配体制が取られていた時期は、ルネ大統領により企業の国営化など社会主義的政策が進められた。ただ、新憲法が発布された1993年にルネが再選した後は、国営企業の民営化、市場経済への移行などの政策転換を図っている。 1995年に成立した経済開発法(Economic Development Act)は、政府承認投資スキームに1000万ドル以上投資をした外国人犯罪者を自国民として保護し、身柄引渡要求を拒否すると定めていたものの、国際的に問題になり2000年に廃止した。しかし北朝鮮の工作員2名が2007年3月26日発行のセーシェル旅券を所持していると報じられ、問題になった。 セーシェルの主要産業は観光業である。セーシェルは「インド洋の真珠」と呼ばれており、主に西欧から美しい海に魅せられて観光客が押し寄せたため、リゾート地として発展してきた。その海辺から見える夕陽は世界一とも言われている。リゾートは主島・マヘ島のヴィクトリアなどの都市部から離れたところに存在するほか、プララン島などの離島にも点在している。 2008年のリーマン・ショックにより直面したセーシェル国内の経済危機も、2010年代に観光に訪れた欧州の富裕層が増加したことにより乗り越えることができた。 2014年のセーシェルの就業者の割合は、第三次産業が78.0%にものぼった。 観光業以外の産業は小さく、就業者のうち第二次産業は18%、第一次産業はわずか3.5%に過ぎない。 観光業に次ぐ産業は漁業であり、エビやマグロを主とする魚介類を輸出して重要な収入源としているほか、水産加工業も盛んで、2013年の総輸出のうち60.7%はマグロの缶詰によって占められた。また「人間の豊かさ」を表す人間開発指数(HDI)でも、2019年度版「人間開発報告書」ではアフリカ諸国で最高の世界で51位を記録した(指数は0.805)。 2023年3月28日、英国のコンサルティング会社ヘンリー&パートナーズと、南アフリカ共和国の調査会社ニュー・ワールド・ウェルスは、「アフリカ・ウェルス・レポート2023」を発表した。それによると、アフリカでの個人資産は大幅に増大し、セーシェルの場合は、2012年と比べて、54%も増加、急速に経済成長していることが示された。

● 国際関係


◎ 日本との関係
日本とは、1976年に外交関係を樹立した。セーシェルからは主にマグロなどの冷凍魚を日本へ輸出しており、セーシェルは日本から自動車などを輸入している。
・ 在留日本人数 - 12人(2018年6月現在)
・ 在日セーシェル人数 - 7人(2019年6月。ただ、事業者によっては、2018年10月現在も休止している。

● 国民


◎ 人口
セーシェルの人口は増加傾向にあるが、増加率は緩やかなものであり、1990年代前半にはむしろ労働力の国外流出が深刻な問題となっていた。1962年に43750人だった人口は1986年には7万人、2017年には95000人となった。

◎ 民族
民族移動の歴史により、セーシェル国民の先祖はアフリカ系、フランス系、アジア系と多岐にわたる。しかし住民間での長年の通婚の結果、わずかな印僑や華僑を除き、ほとんどがクレオール化したセーシェル人として単一民族化している。

● 文化


◎ 世界遺産
セーシェルでは、2つの自然遺産が登録されている。
・ プララン島にあるヴァレ・ド・メ自然保護区は1983年に登録され、世界的に珍しいフタゴヤシが生える。
・ アルダブラ環礁は1982年に登録され、アルダブラゾウガメが生息していることで知られる、世界最大級のゾウガメ生息地である。

◎ 音楽

・民俗音楽には、英国のコントルダンス、ポルカとマズルカ、フランスのフォークとポップス、モーリシャスとレユニオンのセガ、ターラブ、ズーク、スークス・ムーティアなどの汎アフリカのジャンル、ポリネシアとインドの音楽など、複数の影響が融合した形で組み込まれている。

◎ 放送

・セーシェル放送:法律で定められた公共放送として、デジタル地上波放送を含むテレビ2波とラジオ2波を運営している。3つの公用語にて放送を行なっている。

◎ スポーツ
クリケットが盛んである。20世紀後半の植民地時代にイギリス人によって導入された。1983年にセーシェルクリケット協会が設立され、2010年に国際クリケット評議会に加盟した。

「セーシェル」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2024年4月26日17時(日本時間)現在での最新版を取得

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