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信(しん)は、一般的には真実で偽りのないこと。信用。信仰。宗教・倫理の分野においてさまざまに用いられる。
● 儒教における「信」
儒教においては、五常(仁義礼智信)の一徳目であり、友情に厚く、人をあざむかないこと、誠実なことをいう。孟子は、人が守るべき「五倫」の道のなかに「朋友(ほうゆう)信あり」として「信」を守るべき徳のひとつとして掲げている。また、孟子の四端説における「仁義礼智」の四徳に対し、前漢代になって、五行説にもとづいて董仲舒により「信」の徳目が付け加えられ、合わせて「仁義礼智信」の「五常」と称された。
● 仏教における「信」
仏教においては、サンスクリット語のシュラッダーŚraddhā もしくプラサーダPrasada の訳語で、開祖仏陀(ゴータマ・シッダールタ)の教えを信ずることによって、心が清らかに澄みわたることをさしている。そして何が諦(saccaṃ)であるかを自ら判断するための、10つの判断基準を述べている。
風説,口伝 - 仙人が神々から聞いたとされる言い伝え。
伝承 - 親から子、師匠から弟子へ伝えらえる教え。
伝聞 - 世間ではこのように言われているといった情報。
聖典,聖書 - テキストに記載されている情報。
推論 - 一般的前提をもとに思考する、演繹法が成り立つということ。
公理,推測 - それぞれのデータをもとに、普遍的な法則を見出す帰納法。
類比 - 話術、プレゼンテーションのうまさ。
見解からの推論 - 同じ見解を持っているからといった理由。
有能な外見 - もっともらしいこと。
師である沙門 - 聖者であること。
● イスラム教における「信」
イスラム教では、コーランに記された「信ずべきもの」を指している。
唯一全能の神(アッラーフ)
天使の存在(マラーイカ)
啓典(神の啓示、キターブ)
使徒・預言者(ラスール)
来世の存在(アーヒラ)
定命(カダル)
の6か条がそれであり、これは「六信」と総称される。
「信」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年3月29日6時(日本時間)現在での最新版を取得
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