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湖(みずうみ、こ)は、湖沼のうち比較的大きなもの。湖沼学や陸水学に基づく分類、水質、形成要因などについては湖沼も参照のこと。
● 概説
◎ 「湖」の語義
中国において「湖」とは陸地を広く覆う水域を表す言葉であり、特に中国最大の湖であった洞庭湖のことを指して用いられることもある。例えば洞庭湖の南北に位置する地域は湖南省あるいは湖北省と呼ばれている。
日本の「みずうみ」は「水海」の意味で、広い水面のことを古くは「み」や「うみ」といった。例えば奥日光の菅沼(最大水深92m)などは水深の深い湖である。ただ、福島県の「沼沢沼」が「沼沢湖」、静岡県の「狸沼」が「田貫湖」となるなど改称する池沼が増えている。
また、「湖」と「海」の概念の区分も言葉の上で必ずしも明確でない。ドイツ語 See には「湖」「海」の両方の意味があり、仏 mer・西 mar・伊 mare・独 Meer は「海」を意味するのに、同語源の蘭 meer が「湖」の意味でもある。カスピ海・アラル海のように、外海と一切のつながりを持たない湖に「海」の呼称が付いている例もある。
● 具体例
以下を参照のこと。
・ 湖沼の一覧
・ 湖沼の一覧 (面積順)
● 水運利用
大きな湖はしばしば水運のために利用される。特に五大湖や太湖は周辺に運河を巡らせ、地域における重要な輸送拠点となっている。ボーデン湖はライン川水運の拠点であり、チチカカ湖はボリビアとペルーを結ぶ重要な交通路の一つとなっている。日本においても琵琶湖は古代から江戸時代まで北陸地方と畿内とを結ぶ重要な輸送路として利用されていた。
● 湖にまつわる文化
◇伝説
湖に関しては古来様々な伝説が語り継がれてきた。たとえば世界中の多くの湖には怪物や神聖な生き物が住むという伝説があり、離れた場所にある湖が地下でつながっているという伝説も見られる。イシク・クルや猪苗代湖などには湖底に沈められた街や村についての伝説が残されている。
◇比喩
美しい湖はしばしば宝石にたとえられる。例えばロシアのバイカル湖は「シベリアの青い真珠」、トルコのエーリディル湖は「アナトリアの青い宝石」と呼ばれる。
「湖」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年4月20日1時(日本時間)現在での最新版を取得
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