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熱海温泉(あたみおんせん)は、静岡県熱海市にある温泉である。日本の三大温泉の一つとも言われる。
● 泉質
・ ナトリウム・カルシウム―塩化物温泉 - 80%
・ ナトリウム・カルシウム―塩化物・硫酸塩温泉 - 19%
・ ナトリウム・カルシウム―硫酸塩温泉 - 1%
・ 毎分湧出量18,000リットル
・ 無色透明の源泉
・ 総源泉数410本(伊豆山、網代を合わせて600本以上)
・ 湧出温度98.2度の高温泉
塩化物泉の源泉が過半数を占めている。山沿いは硫酸塩泉の源泉が多い。古くは大半の源泉が硫酸塩泉であった。
ボーリングによる源泉開発を多数行った結果、地下の線脈に海水の混入量が増えたため、泉質が変わった。
かつては東海道本線線路付近に位置する源泉は塩化物・硫酸塩温泉であったが、昭和後期より塩化物温泉に変わった個所が多い。
しかし他県の中性の塩化物温泉と比較して、硫酸塩の成分が多く入っていることから弱アルカリ性となり、肌触りが滑らかなのが特徴。
● 温泉街
伊豆半島北東端、熱海駅の北東から南東にかけて、相模灘に面する海沿いに旅館やホテルが立ち並ぶ。眺望を求めて山腹に立地する施設もある。昔からの温泉街は山のすそ野にある駅近辺から海岸沿いまで広がる。熱海駅併設のラスカ熱海や駅近くの商店街、起雲閣のような観光施設、海浜の海水浴場や、さらに南側にある錦ヶ浦や熱海城、沖合に浮かぶ初島まで含めた観光地となっている。
熱海駅は伊東線の始発駅で、伊豆観光の東の玄関口的な立地ともなっている。
◎ 足湯・手湯
・ 家康の湯 - 熱海駅前にある足湯施設(無料)。
・ 福福の湯 - 平和通り商店街にある手湯施設(無料)。
◎ 日帰り入浴施設(除く共同浴場)
外来入浴が可能な日帰り入浴施設(ホテルや旅館と兼業の物を含む)が多数存在する。
・ 福島屋旅館
・ 日航亭大湯
・ 妙楽湯
・ 熱海温泉 湯宿一番地
・ 大江戸温泉物語あたみ
・ 大月ホテル和風館
・ 熱海温泉ホテル夢いろは
・ ホテルミクラス
・ 月の栖熱海聚楽ホテル
・ 秀花園湯の花膳
・ 料理旅館渚館
・ やすらぎの宿みのや
・ KKRホテル熱海
・ 新かどや
・ 旅館立花
・ 湯宿みかんの木
・ うみのホテル中田屋
・ 磯料理 海辺の湯の宿 平鶴
・ 磯舟
・ 伊豆網代温泉 大成館
・ 竹林庵みずの
・ 湯の宿おお川
・ ハートピア熱海
・ ラビスタ伊豆山
・ 味と湯の宿ニューとみよし
・ かんぽの宿熱海別館
・ 島の湯(初島)
・ オーシャン スパ Fuua (熱海後楽園ホテルの併設)
・リブマックスリゾート熱海シーフロント
・リブマックスリゾート熱海オーシャン
◎ 共同浴場
共同浴場は下記の3軒存在する。
熱海七湯は以下の7つの源泉である。
・ 大湯(おおゆ、大湯間歇泉) - かつての熱海温泉の中心的源泉。
・ 野中の湯(のなかのゆ) - 藤森稲荷神社の東方。湯気あり。
・ 小沢の湯(こさわのゆ) - 地名に由来。静岡銀行熱海支店の裏側北方。温泉通り沿い。高温蒸気でゆで卵が作れる。脇に「丹那湧水」の水飲み場も併設されている。
・ 風呂の湯(ふろのゆ) - 福島屋旅館脇。隣接した水の湯(みずのゆ)とセット。
・ 目の湯(めのゆ) - 効用に由来。銀座通り内、スルガ銀行と静岡中央銀行の間。かつての所有者の名から佐治郎の湯(さじろうのゆ)とも。
・ 清左右衛門の湯(せいざえもんのゆ) - 死亡した農民に由来。古谷旅館西方。湯気あり。
・ 河原湯(かわらゆ) - かつての東浜の河原に位置した庶民のための源泉。国道135号沿いセブンイレブン熱海銀座町店南方。
○ 大湯間歇泉
大湯(大湯間歇泉)は世界の三大間欠泉とまで謡われていたが、明治以降の周辺での乱掘削で減衰して自噴しなくなり、現在は人工の間欠泉として整備されている。かつては1日に何回も湯と蒸気を噴出し、江戸時代後期には1日8回を数えていたが、明治時代に入り減少した。これ以降、大湯の保全派と大湯以外にも温泉街を広げようとする派閥で衝突が起こる。1883年の記録では昼夜3回ずつの噴出があった。この頃は日に平均4回8分の噴出があった。大正12年に自噴が止まり枯渇したのを機に源泉開発の制限が撤廃され、山側や海岸埋め立て地等での掘削が相次いで開始、昭和10年には220井の源泉が掘削されるようになった。一方で新しい掘削を休止するなど処置したが、1912年の神津俶祐調査時には1日平均2回3分に減少していた。その後、関東大震災の際に再び自噴が始まったが、昭和初期に再び自噴が止まった。その後、1962年(昭和37年)に市営温泉を引き湯し人工の間欠泉として整備され、現在に至っている。
大湯間欠泉の傍には、日本最初の電話ボックスが再現されている(現在の熱海ニューフジヤホテルアネックス館脇)。
また、外国人として記録に残る中で初めて富士山頂に達した、幕末期の駐日イギリス公使ラザフォード・オールコックの記念碑と、彼の愛犬で同登山に同行し、帰路に寄った熱海のこの大湯間欠泉で大火傷を負い、同地で亡くなったスコティッシュ・テリアのトビーの墓所がある。大火傷を負ったトビーは地元の人々から手厚い看病を受けたが、その甲斐もなく亡くなってしまった。墓所は、これを悲しんだ地元の人々によって建立されることとなり、オールコックはこれに感謝したと伝わる。墓碑には「poor Toby(かわいそうなトビー)」と記されている。
◎ 源泉一覧
熱海温泉では410本の源泉があり、埋没、休止などを除くと250本前後が利用されている。井戸の側面が崩壊するもしくはスケールの付着等で汲み上げが出来なくなった埋没枯渇によるもので、純粋な源泉枯渇は見られず安定的に供給されている。
宿泊施設やマンションの自家源泉の他、市営温泉が59本あり、市営温泉がカバーしていない地域の地元町内組合による井戸も見られる。
既定の温泉料金を市もしくは、温泉組合に払うことで、一般家庭にも温泉を引き湯出来るのが大きな特徴。
全ての源泉に名前が付いており、100番台までは主に武家屋敷や庄屋や有力商店の名字が付けられている。その後は主に旅館設立者の名字や旅館名が付けられている。
熱海温泉源泉一覧表
熱海1号泉(河原湯)
--.-℃ 毎分0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 125m 熱海市銀座町12 熱海七湯。現在は市営温泉として供給している。
熱海3号泉(大湯)※枯渇廃止
--.-℃ 毎分0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 105m 熱海市上宿町4-3 大湯間欠泉。枯渇したため現在は近隣の来宮湯、青沼湯からの引き湯で復元。
熱海4号泉(目ノ湯)※枯渇廃止
--.-℃ 毎分0L ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉 105m 熱海市銀座町 熱海七湯。枯渇したため現在は市営温泉(塩化物泉)からの引き湯で復元。
熱海6号泉(小沢佐左エ門湯)
--.-℃ 毎分0L ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉 125m 熱海市銀座町14−14 熱海七湯。
熱海7号泉(佐次郎湯)※枯渇廃止
66.0℃ 毎分21.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 116m 熱海市銀座町7-18
熱海11号泉(釜成屋湯)
66.0℃ 毎分21.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 126m 熱海市銀座町356-7
熱海14号泉(神龍湯)※枯渇廃止
66.0℃ 毎分20.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 116m 熱海市東海岸町325-2 故神龍旅館自家源泉
熱海15号泉(有楽湯)※枯渇廃止
66.0℃ 毎分20.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 116m 熱海市東海岸町322-1
熱海16号泉(真の湯)
90.0℃ 毎分70.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 160m 熱海市東海岸町 「古屋旅館」自家源泉
熱海17号泉(福島屋湯)※休止中
76.0℃ 毎分38.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 100m 熱海市銀座町464-5 「福島屋旅館」自家源泉
熱海18号泉(水ノ湯)※休止中
66.0℃ 毎分21.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 115m 熱海市銀座町7−18 熱海七湯。現在は市営温泉(塩化物泉)からの引き湯で復元。
熱海19号泉(野村湯)
82.0℃ 毎分50.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 108m 熱海市上宿町6−4(温泉寺近く) 市営温泉
熱海20号泉(小松湯)※休止中
85.0℃ 毎分40.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 115m 熱海市咲見町488 市営温泉。平成15年度で当面休止。
熱海21号泉(青木湯)
82.0℃ 毎分50.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 137m 熱海市上宿町448-9 市営温泉。元は青木旅館の自家源泉であったが、廃業と共に市に譲渡された。
熱海22号泉(第2青木湯)※休止中
80.0℃ 毎分0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 135m 熱海市上宿町448-9 元は青木旅館の自家源泉。
熱海23号泉(安保湯)
94.7℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 117m 熱海市上宿町4−22(「日航亭 大湯」敷地北側) 「日航亭 大湯」で使用
熱海25号泉(塩谷湯)
81.0℃ 毎分35.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 160m 熱海市銀座町13-18(「レーベンリゾシア熱海シーサイドタワー」敷地内) 富士屋旅館の自家源泉
熱海28号泉(蜂須賀湯)※休止中
84.0℃ 毎分30.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 132m 熱海市上宿町507 市営温泉、平成15年度で当面休止
熱海29号泉(第2小松湯)※休止中
80.0℃ 毎分38.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 132m 熱海市咲見町488 市営温泉、平成15年度で当面休止
熱海32号泉(伊勢屋湯)※休止中
65.0℃ 毎分28.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 125m 熱海市銀座町355-3
熱海33号泉(第1大野湯)※休止中
67.0℃ 毎分70.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 380m 熱海市和田浜南町3−9(大野屋敷地内南側) 大野屋の自家源泉であったが資源保護のため休止。
熱海37号泉(潮見崎温泉)
66.7℃ 毎分63.6L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 280m 熱海市春日町1-13 塩見崎温泉組合。春日町内の民家等に配給
熱海38号泉(第2大野湯)
77.5℃ 毎分65L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 300m 熱海市和田浜南町3−9(大野屋敷地内南側) 大野屋の自家源泉4本中1本
熱海41号泉(第2桃山温泉)
78.0℃ 毎分 0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 366m 熱海市桃山町50-5 桃山水道組合による配給
熱海42号泉(塩見湯)
62.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 210m
熱海43号泉(青沼湯)
85.0℃ 毎分34.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 116m 熱海市上宿町4−91(「熱海市立図書館」南側) 市営温泉。旅館「みかんの木」が専属使用。
熱海45号泉(米倉湯)※休止中
72.0℃ 毎分 0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 500m 熱海市上宿町475-3 市営温泉。平成元年度で当面休止。
熱海47号泉(水口園湯)
67.9℃ 毎分30.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 320m 熱海市水口町11-48(「熱海ふふ」敷地内) 元・水口園旅館自家源泉。
熱海54号泉(青山湯)※休止中
70.1℃ 毎分 0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 845m 市営温泉。平成5年度で廃止。
熱海56号泉(楠湯)
85.0℃ 毎分30.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 264m 熱海市西山町42−3 市営温泉
熱海60号泉(西山湯)
85.0℃ 毎分30.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 432m 熱海市西山町635-4(マンション「サンライフ熱海」北側道路沿い) 市営温泉
熱海63号泉(誠成社湯)
79.0℃ 毎分45.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 236m 熱海市水口町1241-22
熱海67号泉(小林湯)
56.0℃ 毎分51.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 364m 熱海市昭和町1262-3 市営温泉。
熱海70号泉(第1ハナミガオカ温泉)
66.0℃ 毎分40.0L ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉 500m 熱海市梅園町1777-53 弱混濁、弱芳香。中山ボーリング株式会社により給湯。
熱海78号泉(三楽温泉)
71.0℃ 毎分55。0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 350m 熱海市春日町1−2 三楽温泉組合。
熱海79号泉(山田湯)
85.0℃ 毎分49.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 462m 熱海市西山町39−14(協和発酵キリン保養所南西側) 市営温泉。共同浴場「山田湯」とは別。
熱海80号泉(立石湯)
88.0℃ 毎分70.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 486m 熱海市西山町45 市営温泉
熱海83号泉(長寿湯)※休止中
55.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 35°05'42.1"N 139°03'44.7"E 「西熱海ホテル」自家源泉の4本中1本目
熱海87号泉(赤宮温泉)
58.1℃ 毎分40.5L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 300m 熱海市小嵐町 赤宮温泉組合。
熱海88号泉(いやし湯)※休止中
64.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市梅園町1-1 「西熱海ホテル」自家源泉の4本中2本目
熱海89号泉(湧くわくの湯)
77.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 275m 熱海市田原本町159 田原本町付近に供給
熱海93号泉(福々温泉)
62.1℃ 毎分40.5L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 300m 熱海市田原本町154 福々温泉組合。「竜宮閣」や、「福福の手湯」などで使用。
熱海97号泉(錦館湯)
65.0℃ 毎分66.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 295m 熱海市水口町16番6号 市営温泉。錦館の自家源泉であったが、廃業とともに市に譲渡。
熱海99号泉(山王湯)
80.0℃ 毎分75.0L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 300m 静岡県熱海市林ガ丘町7-1 「大観荘」自家源泉
熱海100号泉(緑風湯)
℃ 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市和田浜南町7−13 緑風閣となり国道沿い
熱海101号泉(前山田温泉)
℃ 毎分80.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市桃山町22−9 前山田温泉組合による配給。
熱海103号泉(久邇宮家別荘湯)
96.0℃ 毎分70.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 180m 熱海市東海岸町1−2(「ホテル貴一」敷地内) 「ホテル貴一」自家源泉
熱海104号泉(第2八幡温泉)※休止中
71.0℃ 毎分60.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 260m 「みのやホテル」自家源泉。
熱海107号泉(晴光荘温泉)
79.0℃ 毎分85.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 363m 晴光荘温泉組合による配給。もとは晴光荘の自家源泉であったが、廃業により配給を開始。
熱海108号泉(三井温泉)※休止中
76.0℃ 毎分90.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 362m 三井温泉組合による配給。
熱海109号泉(銀山温泉)
℃ 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸温泉 360m 銀山温泉組合による配給。
熱海114号泉(寿湯)
58.0℃ 毎分37.5L カルシウム・ナトリウム - 硫酸塩・塩化物温泉 363m 熱海市水口町2丁目5−1 伊豆ボーリングによる供給。
熱海115号泉(洋翠会湯)
51.0℃ 毎分40.8L カルシウム・ナトリウム - 硫酸塩・塩化物温泉 333m 熱海市水口町2丁目5−1 伊豆ボーリングによる供給。
熱海116号泉(和光園湯)
55.0℃ 毎分55.2L カルシウム・ナトリウム - 硫酸塩・塩化物温泉 350m 熱海市林ガ丘町173 和光園温泉組合による配給。
熱海117号泉(曽我湯)
54.0℃ 毎分57.8L カルシウム・ナトリウム - 硫酸塩・塩化物温泉 350m 熱海市小嵐町1560-3 市営温泉。
熱海123号泉(第1汐見洞湯)
51.0℃ 毎分60.0L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 300m 熱海市東海岸町41 故「ホテル池田」自家源泉。
熱海129号泉(春日温泉)
64.3℃ 毎分80.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 280m 熱海市春日町56-4(「KKRホテル熱海」敷地内 同施設の自家源泉。
熱海130号泉(中電健保湯)
61.9℃ 毎分65.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 335m 熱海市小嵐町15−9(「TKPホテル熱海小嵐」敷地内 同施設の自家源泉。
熱海131号泉(第3桃山温泉)
71.5℃ 毎分 0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 363m 熱海市桃山町48-25 桃山水道組合による配給
熱海132号泉(大槻湯)
72.0℃ 毎分59.0L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 600m 熱海市西山町629-2 市営温泉
熱海134号泉(第1田原湯)※枯渇廃止
71.0℃ 毎分 0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 250m 「家康の足湯」等で使用していたが、平成20年頃に廃止。389号泉を新採掘。
熱海136号泉(第1三本松湯)
℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 300m 三本松温泉組合
熱海137号泉(第2三本松湯)
℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 300m 三本松温泉組合
熱海140号泉(第4桃山温泉)
73.0℃ 毎分 0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 450m 熱海市桃山町978 桃山水道組合による配給
熱海141号泉(第1簡保湯)
51.0℃ 毎分40.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 322m 「かんぽの宿」で使用
熱海143号泉(成瀬湯)
75.0℃ 毎分111L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 290m 熱海市上宿町530-4 市営温泉
熱海143号泉(来宮湯)
94.0℃ 毎分104L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 256m 熱海市西山町586-2 (「来宮神社」駐車場東隣) 市営温泉
熱海144号泉(第2和光園湯)
75.0℃ 毎分61.5L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 330m 熱海市桃山町1725-46 和光園温泉組合
熱海149号泉(狹間田温泉)※休止中
68.0℃ 毎分45.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 370m 熱海市水口町2 狹間田温泉組合
熱海150号泉(満天湯)※休止中
65.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 390m 熱海市梅園町1-1 「西熱海ホテル」自家源泉の4本中3本目
熱海156号泉(第1桃山水道温泉)
71.5℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 291m 熱海市田原本町1101 桃山水道組合による配給。
熱海159号泉(磯之湯)※休止中
59.4℃ 毎分0.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 300m 熱海市和田浜南町1992 故「松涛本館」自家源泉。
熱海160号泉(第2山科湯)
61.7℃ 毎分30.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 280m 35°05'32.5"N 139°04'14.4"E
熱海166号泉(染殿湯)
℃ 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 420m 熱海市昭和町10−10(染井館となり) 「染井館」自家源泉。
熱海168号泉(第3大野湯)
℃ 毎分65L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 350m 熱海市和田浜南町3−9(大野屋敷地内南側) 大野屋の自家源泉4本中1本
熱海170号泉(第1竹ノ沢湯)
69.50℃ 毎分85.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 276m 熱海市西山町1769-2 市営温泉。
熱海178号泉(坂本湯)※休止中
91.0℃ 毎分0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 116m 熱海市咲見町485-6(マンション「熱海cityヴィラ」敷地内南東側) 市営温泉。平成26年度をもって休止。
熱海181号泉(藤沢湯)
62.1℃ 毎分120L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 260m 熱海市咲見町9−9(ユニオンビル道路を挟んだ向かい側) 咲見地区の施設に配給
熱海187号泉(第4大野湯)
℃ 毎分65L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市和田浜南町3−9(大野屋敷地内北側) 大野屋の自家源泉4本中1本
熱海189号泉(第3三本松湯)
℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 303m 三本松温泉組合
熱海190号泉(お宮の松湯)
℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 350m 旧つるやホテル自家源泉
熱海194号泉(大谷湯)
65.0℃ 毎分86.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 233.5m 熱海市水口町855-2 市営温泉
熱海205号泉(第4八幡湯)
℃ 毎分100L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 300m 熱海市和田町1986-14 大野屋の自家源泉4本中1本
熱海207号泉(第5八幡湯)
70.7℃ 毎分88.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 250m 熱海市和田町1986-15(ドラッグストア西隣) 「ホテル・サンミ倶楽部」自家源泉。
熱海208号泉(小麦田湯)
59.0℃ 毎分57.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 213m 熱海市清水町393-18 市営温泉。
熱海210号泉(金城湯)
℃ 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 400m 金城館自家源泉温泉
熱海217号泉(大倉湯)※休止中
85.0℃ 毎分 0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 151m 熱海市咲見町 500-2 市営温泉。昭和58年度で当面休止。
熱海218号泉(古河湯)
89.0℃ 毎分36.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 150m 静岡県熱海市咲見町1999-12(藤森稲荷神社東隣) 市営温泉
熱海219号泉(第1渚湯)
49.0℃ 毎分58.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 310m 熱海市銀座町10−15(駐車場敷地内) 熱海市営温泉
熱海220号泉(第1野中山湯)
84.0℃ 毎分67.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 265m 熱海市野中山521-4(野中山トンネル西側坑口南側) 熱海市営温泉
熱海220号泉(第2汐見洞湯)
63.0℃ 毎分40.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 350m 熱海市東海岸町110-4 「ホテル池田」自家源泉
熱海224号泉(磯邉湯)
76.5℃ 毎分45.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 172m 熱海市咲見町3-8 「デイサスマンション」自家源泉。もとは磯邉館の自家源泉であった。
熱海225号泉(志ほみ湯)
74.0℃ 毎分20.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 332m 熱海市春日町1−2 「湯宿一番地」自家源泉
熱海227号泉(小澤湯)
℃ 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 400m 熱海市清水町1−15 「小澤医院」南隣
熱海231号泉(リゾートピア熱海温泉)
80.5℃ 毎分 L カルシウム・ナトリウム-塩化物温温泉 350m 「リゾートピア熱海」で使用
熱海234号泉(ミサキの湯)
61.5℃ 毎分75.0L カルシウム・ナトリウム-塩化物温温泉 500m 熱海市和田浜南町1992-17 「ウオミサキホテル」自家源泉。
熱海238号泉(第2渚湯)
51.0℃ 毎分24.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 230m 熱海市渚町3-6(「三木製菓」道路を挟んだ向かい側) 市営温泉
熱海239号泉(微風湯)
80.8℃ 毎分50.0L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 330m 熱海市田原本町4-16(「伊東園ホテル 熱海館」敷地内) 同ホテル自家源泉
熱海241号泉(第2野中山湯)
87.0℃ 毎分51.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 195m 熱海市咲見町7−58(中銀ライフケア咲見20号館南東側) 熱海市営温泉
熱海242号泉(一ふじ湯)
57.0℃ 毎分79.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 243m 熱海市咲見町9-2(熱海シティヴィラ咲見町の駐車場前) 市営温泉。もとは一ふじ旅館の自家源泉であったが廃業により市に譲渡。
熱海244号泉(長田湯)
87.0℃ 毎分30.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 300m 熱海市西山町567番地1(パーク・セレノ熱海敷地内南東側) 市営温泉
熱海246号泉(八芳苑湯)
72.5℃ 毎分50.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 339m 熱海市水口町829-19 市営温泉と「フォーシーズンズ八芳苑」自家源泉の共用。もとは八芳苑旅館の自家源泉であった。
熱海250号泉(潮風湯)※休止中
59.0℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 m 熱海市梅園町1-1 「西熱海ホテル」自家源泉の4本中4本目
熱海252号泉(東海岸温泉)
76.0℃ 毎分150.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 360m 「シーサイドスパ」で使用
熱海259号泉(第2竹ノ沢湯)※休止中
65.0℃ 毎分70.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 360m 熱海市西山町19-43 市営温泉
熱海266号泉(万福湯)
76.9℃ 毎分L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 300m 「熱海聚楽ホテル」等で使用
熱海267号泉(第5桃山温泉)
76.5℃ 毎分80.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 450m 熱海市桃山町981-58 桃山水道組合による配給
熱海268号泉(平戸湯)
61.8℃ 毎分95.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 350m 熱海市小嵐町14−8 「新かどや」で使用
熱海272号泉(第2簡保湯)
55.0℃ 毎分40.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 500m 「かんぽの宿」で使用
熱海276号泉(第4野中山湯)
91.0℃ 毎分61.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 295m 熱海市咲見町咲見町6-41(「リラックスリゾート」敷地南東側) 熱海市営温泉
熱海281号泉(第2ハナミガオカ温泉)
68.5℃ 毎分54.5L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 495m 熱海市梅園町1780-202 微混濁。株式会社中山ボーリングによる配給
熱海282号泉(今宮神社1号源泉)
53.9℃ 毎分L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 450m 「今宮神社足湯」及び付近の住宅などにも供給
熱海283号泉(釜ヶ根湯)
47.0℃ 毎分76.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 435m 熱海市熱海1993-377 熱海市営温泉
熱海287号泉(大観湯)
80.0℃ 毎分75.0L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 500m 熱海市林ガ丘町7-1 「大観荘」自家源泉
熱海290号泉(第4八幡山湯)
50.0℃ 毎分77.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 606m 熱海市熱海1992-1 熱海市営温泉
熱海291号泉(第3小嵐湯)
59.0℃ 毎分127L ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉 495m 熱海市桜木町1961-43 熱海市営温泉
熱海295号泉(玉乃湯)
53.0℃ 毎分70.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 436m 熱海市渚町26−11(ホテル玉の湯入口脇) 微黄色褐色。同ホテル自家源泉
熱海298号泉(第3ハナミガオカ温泉)
64.7℃ 毎分60.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 550m 熱海市梅園町1780-188 微混濁。株式会社中山ボーリングによる配給
熱海299号泉(日本鋼管湯)
80.0℃ 毎分63.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 480m (マンション「サンライフ熱海」北側道路沿い) 市営温泉
熱海302号泉(松ヶ丘温泉)
℃ 毎分 L 400m 松ヶ丘温泉組合による配給
熱海304号泉(第4ハナミガオカ温泉)
66.5℃ 毎分80.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 499m 熱海市梅園町1780 株式会社中山ボーリングによる配給。
熱海311号泉(第3竹ノ沢湯)※休止中
68.0℃ 毎分65.0L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 570m 市営温泉
熱海345号泉(曽我山湯)
48.5℃ 毎分71.0L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 604m 熱海市熱海1993-447 曽我山地区に配給。
熱海331号泉(後楽園湯)
55.0℃ 毎分155L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 450m 「後楽園ホテル」自家源泉
熱海353号泉(錦湯)
55.2℃ 毎分110L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 490m 「ニューアカオ」自家源泉
熱海360号泉(ケアリゾート熱海湯)
47.5℃ 毎分65.0L カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉 604m 熱海市熱海1993−7 「ケアリゾート熱海」自家源泉
熱海377号泉(グランバッハ熱海温泉)
55.1℃ 毎分80L カルシウム-硫酸塩温泉 800m 静岡県熱海市伊豆山1048−4 「ホテルグランバッハ」自家源泉
熱海389号泉(第2田原湯)
74.3℃ 毎分 L ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 310m 微黄色褐色。「熱海駅前温泉」、「家康の足湯」等で使用
熱海402号泉(錦浦温泉)
49.5℃ 毎分120L ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 540m 「ニューアカオ・ロイヤルウイング」自家源泉
熱海406号泉(第6小嵐湯)
59.3℃ 毎分150L カルシウム・ナトリウム - 硫酸塩・塩化物温泉 590m 熱海市桜町10(熱海TENSUIの北東側) 市営温泉
● 歴史
熱海は歴史的にも古い温泉であり、およそ1500年前の仁賢天皇の時代、海中から熱湯が噴き出し、魚が爛れ死ぬのを近郷の者が発見、以来「熱い海」であることから、熱海と名付けられたとされる。また、天平宝字の頃に箱根権現の万巻上人が、この「熱い海」のために不漁に苦しむ漁民たちを救済すべく、祈願により源泉を海中から現在の山里に移したという伝説も残されている。
江戸時代初期の慶長9年(1604年)、徳川家康が7日間湯治で逗留した記録がある(『徳川実紀』)。以来、徳川将軍家御用達の名湯として名を馳せ、徳川家光以降に、熱海の湯を江戸城に献上させる「御汲湯」を行わせた。
明治以降は文人墨客が多く訪れ、また多くの作品がこの地を舞台に描かれた。最も代表的な作品は、尾崎紅葉の『金色夜叉』であり、この作品によって熱海の名は全国的に知られることとなった。国道135号沿いに登場人物である貫一・お宮の像がある。他に永井荷風の『冬の日』や林芙美子の『うず潮』などがある。1923年(大正12年)の関東大震災で大きな被害を受けるもその後は翌年の国鉄熱海線の熱海駅延伸もあって急速に復興し、1936年(昭和11年)7月1日には熱海町営温泉(後の市営温泉)が発足。
この頃の熱海は新聞に「エロの街、カフェーの街」と書かれるほど風俗産業が盛んな温泉街であったが、1934年(昭和9年)に丹那トンネルが開通して温泉目当ての観光客が増加するとカフェーが続々と食堂に転向した。
もっとも戦後の混乱期は再び風紀が乱れて占領軍兵士などを相手にしたパンパン街が形成されていた。
その後熱海大火で大きな被害を受けるが、昭和30年代は新婚旅行の代表的な行き先で、白いドレスに白のスーツケースを持った、それと分かるアベックで賑わった。東海道新幹線開業後の昭和40年代は高度経済成長期の影響で団体旅行を誘致するようになり、関東だけでなく中京・関西からの客も増えて宿泊者が年間450万人を突破。バブル時代は東京都区部での土地の高騰・新幹線通勤の広がりに伴い、高額所得者が熱海に温泉付の自宅を構えて東京都内へ新幹線通勤する光景も多く見られた。
しかしバブル崩壊で企業の保養施設や団体旅行が衰退し、円高による海外旅行の一般化もあって関西をはじめとする遠方からの客も減った。それに1990年代前半に発生した伊東沖での群発地震が追い打ちをかけ、観光客が減少。2006年には熱海市が財政危機宣言を出した。
このため地元の有志が活動を開始。熱海駅と旅館・ホテル街を結ぶ位置にある熱海銀座商店街で増えた空き店舗を、東京からのUターン者や地元住民、市が青空市開催と意欲ある店主の誘致、業態転換などで再生させた。
◎ ホテルの歴史
・1976年(昭和51年)11月30日 : 熱海臨海ホテルで火災が発生。2人が死傷する事態となった。
・1990年(平成2年)頃 : バブル崩壊後に団体客が大幅減少。個人客をターゲットにしていなかった大型旅館の休館が相次ぐ。町に寂れた印象を与え、更に客離れが進むという悪循環に陥った。
・1999年(平成11年)8月30日 : 「熱海富士屋ホテル」「熱海ニュー富士屋ホテル」の2件を運営していたエスエフ商事が、負債99億円で会社更生法の適用を申請。
・1999年(平成11年)10月1日 : 「暖海荘」が負債126億円で破産申請。
・2000年(平成12年) : 「起雲閣」の運営元の日本観光株式会社が負債192億円で倒産。
・2001年(平成13年) : 当時老舗で大型旅館あった「つるやホテル」が廃業。
・2004年(平成16年) : 「熱海金城館」が負債31億円で破産申請。
・2006年(平成18年) : 老舗旅館で大型ホテルの「大月ホテル」が負債46億円で会社更生法の適用を申請。この時、大月ホテル、つるやホテル、暖海荘、熱海グランドホテル、ホテル ニュー大和、熱海臨海ホテルの順で閉館した施設、廃墟が立ち並ぶ異様な光景となっていた。
・2008年(平成20年)5月15日 : 「ウオミサキホテル」 が負債23億5000万円で静岡地裁沼津支部に自己破産を申請した。
・2010年(平成22年)5月:「岡本ホテル」を運営していた岡本倶楽部が経営破綻。後に関係者が組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律(組織犯罪処罰法)違反で処罰。
・2010年(平成22年)11月19日 : 「大野屋」 が負債21億5000万円で静岡地裁沼津支部に会社更生法適用を申請した。
・2011年(平成23年)2月25日 : 「志ほみや旅館」の従業員寮が全焼。適切な避難により、負傷者は出なかった。
・2011年(平成23年)10月15日 : 「南明ホテル」 が負債17億円で静岡地裁沼津支部に自己破産を申請した。
・2018年(平成30年)7月28日 : 台風12号による高潮で、ホテルニューアカオのレストランの窓ガラス破損。
・2021年(令和3年)7月3日 : 「熱海ニュー富士屋ホテル」、「ホテルニューアカオ」が熱海市伊豆山土石流災害の被災者に、避難所として受け入れた。
● 歓楽街の代名詞
かつて熱海温泉が日本を代表する歓楽温泉として栄華を誇ったことから、他地方の同様なあるいは有名な温泉街や温泉郷が「○○の熱海」と宣伝したり、そう呼ばれたりしたことがある。
これらの温泉街も熱海温泉と同様に、バブル経済の崩壊、レジャーの多様化などの事情により客離れが進み、現状の温泉街を評して「かつて『○○の熱海』と呼ばれた××温泉は……」との文脈で語られる例も見られるようになった。
その一方で、「山陰の熱海」を名乗る皆生温泉のように、否定的・消極的な意味を伴わず、普通に宣伝文句として用いている例もある。
特殊な例として、磐梯熱海温泉は、開湯時の領主が伊豆出身であることから借名されたものであり、当地とのゆかりのある名称となっている。
● 閉館した施設
閉館した施設
・熱海グランドホテル
熱海市東海岸町
1995年に廃業。廃墟となっていたが、2003年に解体。
・ホテル 一ふじ
熱海市咲見町9−2
1996年頃解体され、マンション『熱海シティヴィラ咲見町』が建設された。
・ホテル 熱海閣
熱海市田原本町4-16
現在は『伊東園ホテル』の運営で営業中。
・ホテル暖海荘
熱海市東海岸町12
1999年に負債120億円で倒産。解体。土地は競売にかけられ、万葉グループが買収しホテルを建造する予定であったが白紙となっている。
・磯邊館
熱海市咲見町3−8
「ソフィア熱海デイサス」となっている。
・起雲閣
熱海市昭和町4-2
1999年に運営元の日本観光が負債192億円で倒産。その後は熱海市の管理となり、一般公開されている。
・松濤本館
熱海市和田浜南町5−30
1999年に閉鎖、その後廃墟となっていたが2016年に解体。
・熱海ニュー富士屋ホテル
熱海市銀座町1−16
1999年に運営元のエスエフ商事が負債99億円で倒産。2006年に伊東園ホテルが買収し、営業再開。
・熱海富士屋ホテル
熱海市銀座町13−18
1999年に運営元のエスエフ商事が負債99億円で倒産し廃業解体。マンション「レーベンリゾシア熱海」が建設された。
・熱海臨海ホテル
熱海市東海岸町11−24
1976年11月30日に火災があり焼死事故が発生。2000年に倒産。2007年頃に解体され、マンション『ゼファー熱海ビーチタワー』となっている。
・熱海温泉ホテル
咲見町4−6
旧東京都職員保養所であったが、2001年5月末に閉業。その後「ホテルあいおら」としてリニューアルオープンしたが再度閉業。現在では「夢いろは」として営業中。
・アタミ観光ホテル
田原本町2−11
2001年6月末に閉業。解体され、マンション「レアージュ熱海」が建設された。
・つるやホテル
東海岸町6−45
2001年11月末に閉業。2005年頃に解体され、複合ビル「アウネ熱海」が建設されたが建設途中で倒産し、10年放置された後2020年に外国資本の「熱海パールスターホテル」として開業。
・磯邊館
熱海市東海岸町2−13
2001年12月で廃業。解体され、マンション「デュピア熱海」となっている。
・熱海ニューアサヒ
熱海市東海岸町7−10
2002年頃に倒産。2006年頃に解体され、2012年に会員制ホテル「東急バケーションズ熱海」が建設された。
・熱海金城館
熱海市昭和町10−33
2004年11月、負債31億円で倒産。その後、伊東園ホテル系列となり、営業再開。
・大月ホテル(初代)
熱海市東海岸町3−19
2006年5月末、負債46億円で倒産。その後、オリックスの資本参加のもと、営業再開している。
・西熱海ホテル
熱海市梅園町1-1
伊豆箱根鉄道が運営するホテルであったが、2006年8月末で閉館。2010年頃に解体されマンションとなっている。
・国民宿舎 熱海ビレッヂ
熱海市梅園町21-7
2008年1月15日閉業。現在は『株式会社第一興商』の運営により宿泊施設『うたゆの宿 熱海四季ホテル』の名で営業中。
・ウオミサキホテル
熱海市和田浜南町7−2
2008年5月、負債23億5000万円で破産。その後同年に伊東園ホテルにより買収され営業再開。
・熱海岡本ホテル
熱海市上宿町1
岡本グループ倒産に伴い、2010年に閉鎖。その後解体され市の公共施設が建設予定。
・熱海ホテル海山
東海岸町11−19
2010年に倒産廃業。現在は新館を自動車学校の合宿免許施設としている。
・ホテル大野屋
和田浜南町3−9
2010年11月、負債21億5千万円で倒産。その後、伊東園ホテルの傘下となり営業再開。
・南明ホテル
熱海市咲見町8−3
2011年11月、負債17億円で倒産。その後、大江戸温泉物語が同ホテルを買収し、「大江戸温泉物語あたみ」として営業再開。
・ホテルサウスベイ
熱海市東海岸町6−49
南明ホテルの別館であった。2011年に南明ホテル倒産に伴い営業停止。放置されている。
・しろき旅館
熱海市渚町7-6
2012年1月末で廃業、解体された後にマンションとなっている。
・ホテル池田
熱海市東海岸町12−40
2012年1月21日で廃業、解体。
・エスエス製薬熱海保養所
1990年頃閉鎖。その後城南信用金庫保養所となったが、2014年頃に閉鎖。2015年より熱海風雅としてオープン。
● アクセス
・ 鉄道 : JR東海道新幹線またはJR東海道本線熱海駅下車すぐ。海岸沿いの中心部へは、伊豆東海バス運行の路線バスで約5分。また、JR伊東線来宮駅も有用。
・ 自家用車:西湘バイパス石橋インターチェンジより国道135号経由。
「熱海温泉」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
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