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穂高岳


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穂高岳(ほたかだけ)は、中部山岳国立公園の飛驒山脈にある標高3,190mの山(奥穂高岳)を主峰とする山々の総称。日本第3位の高峰。日本百名山、新日本百名山及び花の百名山に選定されている。これらの山々は穂高連峰とも称され、槍ヶ岳とともに槍・穂高連峰とも称される。

● 概要
奥穂高岳は北アルプス最高峰で、北に向かって涸沢岳、北穂高岳、前穂高岳、南岳、中岳、大喰岳と山稜が連なっており、さらに北に位置する槍ヶ岳も含めて槍・穂高連峰と称されている。前穂高岳以外は主に長野県松本市と岐阜県高山市の境界に位置している。地質的には柱状節理の発達した穂高安山岩類が、山岳氷河の氷蝕作用を受けた地形であり、峻厳な岩峰が南北に走っている、今後単独3位となる可能性がある。

● 山名の由来
その形から祭祀用具に例えて、かつては「御幣岳」と呼ばれた。 穂高の名前は、1646年(正保3年)の国絵図で「保高嶽」と記載されていた。 岐阜・桂峯寺所蔵の1690年(元禄3年)円空作十一面観音菩薩立像の裏には「保多迦嶽」の記載がある。

● 地質


◎ 火山地形
穂高岳は主に穂高安山岩と呼ばれるデイサイト質の溶結凝灰岩で形成されている。これは約175万年前の噴火でもたらされた火砕流(丹生川火砕流)由来で、この噴火では姶良カルデラの噴火(約3万年前)の約2倍、1914年(大正3年)の桜島噴火の約430倍、雲仙普賢岳の噴火(1991-1995年)の約2800倍のマグマが噴出したとされる。その噴火の後に100万年かけて2000mほど隆起し穂高岳が形成された。

◎ 氷河地形
また、穂高山系には涸沢カールなど、数多くの氷河地形が確認されている。1963年、国土地理院の五百澤智也は空中写真の分析から、従来氷河地形とされて来なかった横尾谷などを古い時代に大規模に形成された氷河地形と認定し、約6万年前の横尾氷期、2万年前の涸沢氷期を提唱した。

● 人が係わる歴史

・ 1690年(元禄3年)-円空上人が保多迦嶽に登頂。記録上初。
・ 1880年(明治13年) - ウィリアム・ゴーランドが上條嘉門次を案内にして、明神岳に登頂した。
・ 1893年(明治26年) - 測量官の館潔彦が前穂高岳に初登頂した。同年にウォルター・ウェストンも前穂高岳に登頂した。
・ 1906年(明治39年) - 測量官の阿部郡治が奥穂高岳に初登頂した。
・ 1909年(明治42年)8月 - 鵜殿正雄らのパーティーが奥穂高岳に登頂し、槍ヶ岳への縦走を行った。
・ 1911年(明治44年)夏 - 小島烏水が奥穂高岳に登頂し、槍ヶ岳への縦走を行った。
・ 1912年(大正2年)8月 - 鵜殿正雄が西穂高岳から奥穂高岳へ初縦走した。
・ 1924年(大正13年)3月 - 大島亮吉・三田幸夫・早川種三ら慶應義塾大学山岳部パーティーが奥穂高岳・北穂高岳の冬季初登頂を果たし、大島らの帰京後に一部メンバーが前穂高岳の冬季初登頂を果たす。
・ 1924年(大正13年) - 今田重太郎が穂高岳山荘を開業した。
・ 1925年(大正14年)8月11日 - ロック・クライミング・クラブの藤木九三、松井憲三パーティーが北穂高岳滝谷に初登攀した。同日、数時間遅れて早稲田大学山岳部パーティーが第二登した。
・ 1927年(昭和2年)7月 伊藤愿が北穂高岳滝谷を単独初登攀。
・ 1930年(昭和5年)7月 北上四郎がジャンダルム飛騨尾根を単独で初踏破。
・ 1939年(昭和14年) - 上高地登山案内組合が涸沢小屋を開業した。
・ 1941年(昭和16年) - 山案内人の村上守が西穂山荘を建設した。北アルプス南部で通年営業を行う唯一の山小屋である。
・ 1948年(昭和23年) - 小山義治が北穂高小屋を建設した。
・ 1951年(昭和26年) - 朋文堂の新島章男が涸沢ヒュッテを建設した。
・ 1955年(昭和30年)1月2日 - 前穂高岳東壁にてナイロンザイル事件が起きた。
・ 1956年(昭和31年) - 山案内人の上条親人(かみじょうちかと)が岳沢ヒュッテ (現在の岳沢小屋) を建設した。
・ 1957年(昭和32年)3月 - 芳野満彦らが、前穂高岳IV峰正面壁に積雪期初登攀した。
・ 1967年(昭和42年)8月1日 - 西穂高岳落雷遭難事故が起きた。
・ 1969年(昭和44年)1月 - 吉尾弘が穂高屏風岩中央壁JECCルートを積雪期登攀した。
・ 1970年(昭和45年)7月 - 新穂高ロープウェイが開業した。
・ 2006年(平成18年) - 翌年にかけての平成18年豪雪により岳沢ヒュッテが倒壊し、営業を休止した。南方へ続く稜線には、馬の背、ロバの耳、ジャンダルムなどの難所がある。日本郵便から交通困難地の指定を受けている。
 

  涸沢岳
からさわだけ  3,110   三等
3,103m  北 0.8  白出のコル(穂高岳山荘)と北穂高岳の間の峰。奥穂高岳に次いで高い。涸沢方面から眺めると涸沢槍と呼ばれる鋭く尖ったピークが目立つ。9月後半頃に涸沢小屋周辺のナナカマドなどが真っ赤に紅葉し、涸沢槍とこの紅葉が撮影ポイントになり、多くの登山者が訪問する。
 
  北穂高岳
きたほたかだけ  3,106    北北東 1.5  穂高連峰北端の山。日本有数の岩場である滝谷が西面にある。北峰と南峰の双耳峰で、北峰の山頂直下に北穂高小屋がある。北側に伸びる南岳への稜線は大キレットと呼ばれ、飛騨泣きや長谷川ピークと呼ばれる難所がある。山頂から北東1km程の位置(標高2,500m地点)に、北穂池がある。
 
  前穂高岳
まえほたかだけ  3,090   一等  南東 1.4  奥穂高岳と吊り尾根でつながる峰。北東に北尾根が伸び、二峰・三峰・四峰・五峰・五六のコル・六峰・七峰・八峰・最低のコル・屏風のコル・屏風の耳・北尾根の突端の峰を屏風の頭(2,570m)へと鋸歯状の痩せ尾根が続き、その東北面が高度差1,000mの岩壁である屏風岩である。その西面には奥又白方面の岩場がある。
 
  明神岳
みょうじんだけ  2,931    南東 2.0  大正時代以前のカミコウチの中心地(神河内=現在名上高地明神)の真上にそびえ、古代からの信仰の山「穂高岳」の尊称。穂高見命のご神体。前穂高岳とは、別の山体で南方に伸びる広い領域、稜線中に多数の岩峰が有る。多くの登攀ルートを持つ。
 
  西穂高岳
にしほたかだけ  2,909   三等  南西 2.1  奥穂高岳より南西に伸びる痩せ尾根の先にあるが、前後に岩峰(西穂独標、ピラミッドピーク、間ノ岳、天狗の頭など)が連なっているため、西穂高岳の山頂を特定することが難しい。
 
  間ノ岳
あいのだけ  2,909    南西 1.6  西穂高岳と奥穂高岳の間の稜線中にある。西穂高岳と間ノ岳にあるピークは赤石岳と呼ばれている。また間ノ岳と天狗のコルの間には、天狗の頭(2,909m)のピークがある。(山容画像の3つの鋭く尖ったほぼ同じ標高のピークは、左から西穂高岳、間ノ岳、天狗の頭である。)
 
  ジャンダルム
Gendarme  3,163    西南西 0.4  奥穂高岳と天狗のコルとの間にあるドーム形の岩峰
 
  蒲田富士
がまたふじ  2,742    北西 1.6  涸沢岳の西のピーク。冬期の奥穂高岳へのルートとして登られる。


● 主な登路
穂高連峰は残雪期(ゴールデンウィークなど)にもよく登られるが、下記の一般向けというのは無雪期のことである。積雪がある場合はきわめて危険、あるいは通行不可能のルートもある。

◎ 一般向け

◇ 奥穂高岳 : 上高地 ― 上高地明神 ― 徳沢 ― 横尾 ― 涸沢 ― 奥穂高岳 : 上高地 ― 明神池 ― 徳沢 ― パノラマコース(屏風のコル) ― 涸沢 ― 奥穂高岳 横尾・穂高岳線の登山ルートは涸沢を経由するルートで奥穂高岳の登頂に最も利用されているルートである。
画像 名称 所在地 標高
(m) 収容
人数 キャンプ
指定地 備考 出典
   穂高岳山荘  白出のコル  2,983  300  約30張    
   岳沢小屋  岳沢  2,170  30  約30張  旧名称は「岳沢ヒュッテ」  
   西穂山荘  西穂高岳南  2,385  300  25張  通年営業  
   焼岳小屋  新中尾峠  2,070  25  なし    
   穂高平小屋  蒲田川の右俣林道  1,320  30  10張    
   北穂高小屋  北穂高岳北峰直下  3,100  80  25張  テント場は南側の
小屋から離れた岩場  
   南岳小屋  南岳南側山腹  2,970  80  30から40張    
   槍ヶ岳山荘  槍ヶ岳の肩  3,060  650  30張  北アルプス南部で
最大規模  
   涸沢小屋  涸沢カール  2,350  100  なし    
   涸沢ヒュッテ  涸沢カール  2,300  200  500張  大規模なテント場  
   横尾山荘  横尾  1,615  250  100張  入浴施設あり  
   徳沢園  徳沢  1,560  100  200張  『氷壁』の宿として有名
入浴施設あり  
   徳沢ロッジ  徳沢  1,550  100  なし  入浴施設あり  
   上高地明神館  上高地明神  1530  100  なし  『朝焼けの宿』
入浴施設あり  


・ 上高地周辺、明神には、ホテル、旅館などの宿泊施設がある。山小屋と同一料金で相部屋を提供している宿泊施設もある。
・ 滝谷避難小屋と白出小屋の緊急用の避難小屋がある。
・ 夏山診療所が、穂高岳山荘、涸沢ヒュッテ、西穂山荘、徳沢園、上高地バスターミナルにある。

● 地理


◎ 周辺の山
飛驒山脈(北アルプス)南部の岐阜県と長野県境の主稜線にある。前穂高岳と明神岳は長野県側に位置する。
・ 奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、大キレット、南岳、中岳、大喰岳、槍ヶ岳、奥丸山
・ 前穂高岳、明神岳
・ ジャンダルム、間ノ岳、西穂高岳、ピラミッドピーク、西穂独標、焼岳、乗鞍岳
・ 大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳、大滝山、霞沢岳-(常念山脈方面)
・ 樅沢岳、双六岳、抜戸岳、笠ヶ岳、錫杖岳

◎ 源流の沢
以下の源流となる河川は日本海へ流れる。
・ 涸沢、横尾谷、岳沢 (梓川の支流)
・ 白出沢、滝谷 (蒲田川の支流)

● 芸術・文学など


◎ 芸術

・ 足立源一郎が、『滝谷ドームの北壁』や『北穂高岳南峰』などの絵画を描いた。
・ 安曇野市豊科郷土博物館に、井口香山(日本画家)の作品『槍ヶ岳・穂高岳六曲屏風』がある。
・ 水越武(山岳写真家)が、『槍・穂高』(1975年、山と渓谷社)や『穂高 光と風』(1986年、グラフィック社)などの写真集を出版している。
・ 『ラブ・ストーリーを君に』(1988年公開の日本映画)のラストシーンは、西穂山荘を拠点にし西穂高岳独標周辺がその舞台となった。

◎ 文学

・ ウォルター・ウェストンが、『日本アルプスの登山と探検』などの著書(岩波文庫、ISBN 4-00-334741-2)で穂高岳を世界に紹介した。
・ 深田久弥が、『日本百名山』の著書(朝日新聞社、ISBN 4-02-260871-4)で穂高岳を紹介した。
・ 井上靖が『氷壁』を朝日新聞に連載し(1956年2月24日から1957年8月22日まで)、1957年に新潮社から出版。
・ 松濤明の『風雪のビバーク』を、1960年7月に朋文堂が出版した。
・ 芳野満彦が、『アルプスに賭ける 穂高からアイガーへ』(実業之日本社、1964年)を出版した。
・ 梓林太郎が、山岳救助隊員・紫門一鬼シリーズの『殺人山行・穂高岳』(光文社、1996年、ISBN 4334072003)を出版した。

◎ テレビ番組

・ 『穂高連峰の四季~標高3000メートルの世界~』 NHK総合テレビジョン、1999年1月2日放送
・ 『わが心岩峰に ~北穂高岳~』 NHK総合テレビジョン、小さな旅、2000年9月17日放送
・ 『日本の名峰 花の風景 穂高岳』 NHKデジタル衛星ハイビジョン、2006年3月2日放送
・ 『週刊 日本の名峰 穂高岳』 NHKデジタル衛星ハイビジョン、2006年12月3日放送
・ 『金とく-ふるさとから、あなたへ-・シーズン到来!初夏の山 新緑と残雪の絶景』 NHK名古屋放送局金とく、2008年7月23日放送
・ 『金とく・秋の北アルプス 紅葉と雲上の絶景』 NHK名古屋放送局金とく、2008年12月7日放送
・ 『夏の北アルプス あぁ絶景!雲上のアドベンチャー』 NHK総合テレビジョン、2009年9月23日放送

● 参考画像

「穂高岳」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2024年3月29日10時(日本時間)現在での最新版を取得

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