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青ヶ島(あおがしま)は、伊豆諸島に属する火山島で、本諸島の有人島としては最南端にある。日本で最も人口が少ない市町村(170人)。産業がほとんど存在せず、現在は、放棄状態で到達不可能な埠頭もある。
● 概要
本州から遥か南方の太平洋上に位置する。最も近い八丈島からは南へ約60キロメートルほど離れている。気候は温暖湿潤気候(Cfa)。本州よりは暖かい気候であるが、沖縄やハワイ等と比較して緯度が高いため、常夏の島といえるほど暖かくはない。孤島であるため、天候が変化しやすいほかに、海からの強風に常に晒され続けており、自動車が飛ばされるほどの風が吹くこともある。日本の気象庁によって火山活動度ランクCの活火山に指定されており。現在、青ヶ島村は日本の市町村の中で最も人口が少ない。また、全人口が島の高地である外輪山側に住み、そのほぼ全員が標高100メートル以上の海を見渡す高台に居住していることから、「海上のマチュピチュ」「東洋のマチュピチュ」などと呼ばれることがある。
島内に小中学校は存在するが、高校以上の教育機関が存在しないため、進学する生徒は島を離れなければならない。
青酎(あおちゅう)という島特産の焼酎があり、杜氏の数だけ個性がある。青酎のなかには杜氏の高齢化、後継者不在によって製造継続が不可となり、現存しないものもある。
島内の電力は、島北部の集落にただ一つ存在する東京電力パワーグリッドの内燃力発電により供給されている。
いつから人が本島に定住するようになったかについては不明であるが、徐福伝説によれば、男女が同じ島に住むと神の祟りがあると信じられた時代があり、女人禁制の島だったとされる。本島が歴史上に表れるのは15世紀頃からであるが、海難事故を記録したものがほとんどであることで、世界中から取材班や観光客が集まるようになり、数少ない交通機関の予約(特に東京愛らんどシャトル)はさらに困難になった。愛らんどシャトルは島民の生活にも欠かせない手段であり、予約が取りづらくなったことで、島民の往来にも支障が発生している。また、青ヶ島村において外国語での電話取材や外国人観光客への対応で問題が発生している。
● 地形
海面上の本島は北北西-南南東3.5キロメートル、西南西-東北東2.5キロメートルであるが、これは海面下の基底15キロメートル×8キロメートル、海底からの比高は1,100メートルの火山の頂上部である。
海面上の青ヶ島火山は、北部の黒崎火山とそれを覆う南部の主成層火山の2つの火山体で構成されている。主成層火山の頂部には直径約1.7×1.5キロメートルの小カルデラ(池之沢火口)があり、その中に中央火口丘の丸山火砕丘がある。
この島における最高地点は丸山を取り囲んでいる外輪山の北西部分に当たるで、標高423メートルである。島の外周部は、高さが50メートルから200メートル程度の切り立った海食崖でとり囲まれている。砂浜は無い。
● 火山活動史
青ヶ島は第四紀火山である。最近1万年間の活動は主成層火山で発生している。約3,600年前に北西山腹で割れ目噴火があった。
・ 約3,000年前 - 大規模なマグマ水蒸気爆発が発生し、火砕サージが全島を覆った。3,000年前から2,400年前までの間に、本島の南東部にあった火口状の凹地を埋める溶岩流とスコリアが噴出し、東部や北部に多量のスコリアが降下する噴火も発生した。その後、岩屑雪崩が発生して、最終的には池之沢火口が形成されたと結論しており、事実上放棄されている。
● 作品
・ 映画
・『青ヶ島の子供たち 女教師の記録』
・『アイランドタイムズ』
・ 小説
・『アイランドタイムズ』
・ 漫画
・『鬼虫』
・『今日からここで暮らシマす⁉️』
「青ヶ島」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/)
2024年3月29日22時(日本時間)現在での最新版を取得
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