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復讐するは我にあり


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『復讐するは我にあり』(ふくしゅうするはわれにあり、Vengeance Is Mine)は、佐木隆三の小説。

● 概要
5人を殺害した西口彰事件を題材にした長編小説である。第74回直木賞(1975年下半期)を受賞。1979年に映画化、1984年と2007年にテレビドラマが放映された。 書き下ろしで講談社から出版。佐木はトルーマン・カポーティの『冷血』(1965年)を意識して執筆した。タイトルの「復讐するは我にあり」は、新約聖書(ローマ人への手紙・第12章第19節)に出てくる「愛する者よ、自ら復讐すな、ただ神の怒に任せまつれ。録して『主いひ給ふ、復讐するは我にあり、我これに報いん』とあり」という言葉の一部で、悪人に報復を与えるのは神である、を意味する。こういう男がいたことを調査したとして、佐木自身は主人公を肯定も否定もしない気持ちを込めてタイトルに引用したという。 2007年に改訂新版が弦書房から出版された。

● ストーリー
昭和38年。当時の日本の人々はたった一人の男に恐怖していた。榎津巌(えのきづ いわお)。キリスト教カトリック信者で「俺は千一屋だ。千に一つしか本当のことは言わない」と豪語する詐欺師にして、女性や老人を含む5人の人間を殺した連続殺人犯。延べ12万人に及ぶ警察の捜査網をかいくぐり、78日間もの間逃亡したが、昭和39年に熊本で逮捕され、43歳で処刑された。映画ではこの稀代の犯罪者の犯行の軌跡と人間像に迫る。

● 映画
黒木和雄、深作欣二、藤田敏八らと競った末に今村昌平が映画化権を取得。映画は松竹と今村プロダクションの共同製作、配給は松竹。1979年4月21日に公開された。 馬場当、池端俊策が脚本を担当、主演は緒形拳。1968年の『神々の深き欲望』で各映画賞を受賞して高い評価を受けたものの、同作の長期間の撮影が災いして今村プロダクションはおよそ2000万円の負債を抱え、以後はテレビのドキュメンタリー番組を手がけていた。当時、苦境にあった今村昌平にとっては、起死回生の10年ぶりの新作劇映画である。 キャッチコピーは、「惜しくない 俺の一生こげなもん…」。同年度キネマ旬報ベストテン1位。第22回ブルーリボン賞ならびに第3回日本アカデミー賞作品賞受賞作品。配給収入は6億円を記録し、松竹作品としては盆と正月の『男はつらいよ』2本に次ぐその年の3位の成績を収めた。本作のヒットで今村プロダクションはそれまでの負債を返済し、配給元の松竹も利益をあげたことで次作『ええじゃないか』の制作にゴーサインが出た。 3分の2がロケ撮影され、残りが浜松の家のセット撮影である。浜松駅に榎津が降り立つシーンは撮影当時すでに高架化工事とともに駅前再開発が進んでいたため、事件当時の浜松駅の雰囲気が残っていた土浦駅で撮影された。その他の浜松でのシーンは文京区目白台で撮影されている。 弁護士殺害シーンは実際の殺害事件の現場であるアパートで撮影されたが、事件が発生した部屋そのものではなくその向かい部屋が使用された。順番はまず1975年の原作発刊と同時にATGを拠点に映画製作を行っていた黒木が1976年1月8日に正式に佐木に映画化を申し込んだら「ぜひやっていただきたい」と承諾を得た。日下部は榎津を『ジョーズ』に見立て、観客が「榎津が来た!次はこいつが殺られる!」とハラハラドキドキさせるホラー映画を構想していたと話している。 後年、1980年に佐木隆三が発表した『海燕ジョーの奇跡』が深作欣二が映画化権を取得して日本国外でロケハンまでするも流れる経緯を経て、藤田敏八により1984年に映画化された。クランクインした1983年に佐木は藤田敏八、内田栄一と会食し、『復讐するは我にあり』のトラブルを和解したという。 この映画化トラブルは、週刊誌などでスキャンダルとして大きく報道された。佐木とはお互いの無名時代の知己でもあった作家の筒井康隆は、自作『アフリカの爆弾』に複数の映画関係者から映画化の申し入れがありながら、その後は何の音沙汰もなかった自分の経験を振り返り、「一方的に佐木を責めるわけにはいかんのではないか」と佐木に同情する言葉を残している。畑正憲も口約束で契約をする当時の映画界の慣習を批判し「ちゃんとした契約書を取交し、映画化原作料の半金でも支払っているなら大騒ぎしたって構わないけれど、そうでなければ、近代的な商取引とは言い難い」と、佐木を擁護するエッセイを書いている。菅原文太は「本当にみなさんの危機感の現れと思いますけど、初めてじゃないですか、一つのものにそれも一応の人たちが4人も5人も群がってね、何か本当にヤクザ映画の喧嘩みたいなことをやってましたね」などと評している。

◎ スタッフ

・製作:井上和男
・脚本:馬場当、池端俊策(ノンクレジット)
・監督:今村昌平
・助監督:新城卓、北西洋一、森安建雄、中田信一郎
・撮影:姫田真佐久
・撮影助手:門倉祐一、丸池納、原一男、鈴木悟
・照明:岩木保夫
・録音:吉田庄太郎
・美術:佐谷晃能
・音楽:池辺晋一郎
・演奏:東京コンサーツ
・編集:浦岡敬一
・記録:石黒健治
・調音:アオイスタジオ
・効果:東洋音響
・現像:東洋現像所
・製作協力∶横浜放送映画専門学院
・製作∶松竹、今村プロ

◎ キャスト

・榎津巌:緒形拳
・榎津鎮雄:三國連太郎
・榎津かよ:ミヤコ蝶々
・榎津加津子:倍賞美津子
・浅野ハル:小川真由美
・浅野ひさ乃:清川虹子
・柴田種次郎:殿山泰司
・馬場大八:垂水悟郎
・畑千代子:絵沢萌子
・吉里幸子:白川和子
・河井警部:フランキー堺
・吉野調査官:浜田寅彦
・桑田警部補:園田裕久
・市川刑事:浜田晃
・口石刑事:辻萬長
・ハルの旦那:北村和夫
・ハルの麻雀友達:火野正平
・ステッキガール:根岸とし江
・「あさの」の客:佐木隆三
・質屋の主人:河原崎長一郎
・駅の助役:金内喜久夫
・海軍主計中尉:小野進也
・巌の少年時代:佐野大輔
・被告の母:菅井きん
・保護司:阿部寿美子
・裁判長:石堂淑郎
・河島弁護士:加藤嘉
・警官:梅津栄
・農婦:中村美代子、牧よし子
・タクシー運転手:法月一生
・日新紡の課長:小沢昭一(クレジットされているが本編ではカットされている)

◎ 受賞

・第22回ブルーリボン賞
 ・作品賞 / 監督賞 / 助演男優賞(三國連太郎) / 助演女優賞(倍賞美津子)
・第53回キネマ旬報ベスト・テン
 ・監督賞 / 助演男優賞(三國連太郎) / 助演女優賞(小川真由美)
・第4回報知映画賞
 ・最優秀助演男優賞(三國連太郎) / 最優秀助演女優賞(小川真由美)
・第3回日本アカデミー賞
 ・最優秀作品賞 / 最優秀監督賞 / 最優秀脚本賞 / 最優秀助演女優賞(小川真由美) / 最優秀撮影賞

● テレビドラマ


◎ 1984年版
1984年4月7日の「ザ・サスペンス」枠で、『一億人を敵にした男 復讐するは我にあり』の題名でTBSにより制作・放送された。主演は根津甚八。
○ スタッフ

・演出 - 龍至政美
・脚本 - 石堂淑朗
○ キャスト

・根津巌 - 根津甚八
・根津加津子 - 市毛良枝
・木の実ナナ
・五月みどり
・磯崎亜紀子
・川津祐介
・中原ひとみ
・藤田弓子
・三原順子
・矢崎滋
・山口美也子
・初井言栄
・浜村純
・鈴木瑞穂
・坂上味和
・木村元
・左右田一平
・鶴田忍
・三戸部スエ
・石井富子
・富田浩太郎
・榎木兵衛
・大木正司
・宮内順子 ほか

◎ 2007年版
ユニオン映画により3時間枠のドラマスペシャルとして制作、2007年3月28日の20時00分 - 22時48分にテレビ東京系列で放送された。主演は柳葉敏郎。同作品の映像化は、TBS版から数えて約23年振り。 映画版では描写されなかった、榎津巌が逮捕されるまでの3日間を映像化。人を信じない殺人犯・榎津と、人を信じる事を説く教誨師・吉村の静かな戦いを描く。 監督には田中登が予定されていたが、2006年10月4日に急死したため、猪崎宣昭が担当した。
○ スタッフ

・チーフプロデューサー - 佐々木彰(テレビ東京)
・プロデューサー - 森田昇(テレビ東京)、大藤博司、元信克則
・脚本 - 西岡琢也
・監督 - 猪崎宣昭
・ナレーション - 大木民夫
・音楽 - 遠藤浩二
・技斗 - 二家本辰巳
・技術協力 - 映広
・スタジオ - 東映東京撮影所
・ロケ協力 - いばらきフィルムコミッション、フィルムサポート島田、日本煉瓦資料館、大井川鐵道、博物館明治村、深谷市、桜川市、東京海洋大学ほか
・製作 - テレビ東京、ユニオン映画
○ キャスト

・榎津巌 - 柳葉敏郎
・榎津巌(幼年期) - 高橋賢人
・榎津巌(少年期) - 太賀
・巌の祖母 - 森康子
・吉村寛惇 - 大地康雄
・吉村圭以子 - 岸本加世子
・吉村ちか子 - 山口愛
・吉村晴子 - 前田愛
・吉村寛市 - 中村柊芽
・警視庁捜査一課長 - 古谷一行(特別出演)
・植田神父 - 中村梅雀
・浅野ハル - 余貴美子
・榎津善蔵 - 塩見三省
・木下節子 - 根岸季衣
・木下純二 - 斉藤洋介
・灘尾圭一 - ケーシー高峰(特別出演)
・青木衛 - 木下ほうか
・坂口吾郎 - 草野康太
・作田孝志 - 伊藤高史
・青木美佐子 - 角替和枝
・柴田種次郎 - 本城丸裕
・吉村秀男 - でんでん
・映画館の客 - 三谷昇
・迫丸浩一郎 - 深水三章
・デンジャラス ほか

「復讐するは我にあり」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2024年4月20日13時(日本時間)現在での最新版を取得

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