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ガメラ


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ガメラは、大映(現:KADOKAWA)が1965年に公開した特撮映画『大怪獣ガメラ』に登場する架空の怪獣の名称である。 『大怪獣ガメラ』以降も続編、およびガメラの登場する映画作品が継続的に製作されており、これら全作品を総称してガメラシリーズと呼ぶ。本項ではシリーズ全般、およびキャラクターとしてのガメラを解説する。 後述の通り、同じく大映初の著名なキャラクターである「大魔神」も当初はガメラシリーズの敵として構想されていたり、「シネミス・ガメラ」や「ガメラバエナ(英語版)」の命名の由来になっているなど世界的に文化面に影響を与えてきた側面があり、特撮界全体にも多大な影響を与え、日本を代表する著名なシリーズも含め、多数の作品や事象の名称にガメラへのオマージュ等が存在し、数々の著名人も影響を受けている。

● シリーズの概要
ガメラシリーズは「倒産以前の旧大映時代」「再建して徳間グループに入っていた大映が製作した時代(俗に言う「平成三部作」)」「角川グループに入った大映が商号変更した角川ヘラルド - 角川映画時代」の3つに区分することができる。 2度にわたって権利会社が変更になるなど、経済的な理由によって本シリーズを含む大映作品は大打撃を受けた。

◎ 大映時代
旧大映時代の『ガメラ』は、東宝製作のゴジラシリーズの成功に触発された当時の各映画会社がこぞって製作していた怪獣映画作品群の流れを受けて誕生した。カメ特有のユーモラスなデザインや飛行能力など独特の個性を持ち、東宝怪獣と共に日本映画界の代表的怪獣キャラクターのひとつとして広く浸透している。また、大映時代の配役には「(『バイラス』以降)必ず外国人の少年(およびその家族)が登場し、主人公である日本人の少年とともに冒険する」という特徴がある。 誕生秘話としては、「当時の大映社長の永田雅一が、飛行機から見下ろした島の形が亀の甲羅に似ていたことにインスピレーションを受け、『大映の怪獣は亀をモチーフにする』こととなった」という逸話がある。 方針として、ゴジラシリーズとの競争ではなく「共存」が念頭にあったとされ、下記の六社協定や予算面の事情があっただけでなく、ゴジラシリーズとの差別化がとくに意識されており、明確に方向性を変えることでガメラとゴジラの両シリーズが愛される様に目指したとされ、ゴジラシリーズがガメラシリーズから影響を受けるほどにアイコンとしてガメラが確立され、多くのファンを獲得したとされる。これにより、往年のファンだけでなく新たなファンの獲得にも成功し、引き続き製作された2作品と合わせて後に「平成三部作」と呼ばれ、高い人気を得るに至った。また、すでにヒットメーカーとして知られていた金子修介(本編)だけでなく、特撮を担当した樋口真嗣の名も世に知らしめることとなった。 なお、低年齢層も視聴するゴジラシリーズ他の一般的な日本製怪獣・特撮映画と比較すると、「(効果音付きで)人が食べられる」「一般市民が襲われて多量の出血をともなって死亡する」「ミイラ化した死体が描写される」など残酷なシーンが見受けられるが、これは監督の金子が本シリーズの対象年齢を「小学校高学年辺り」としていることによる。 しかし、三部作全体の興行成績だけでなく、『ガメラ3 邪神覚醒』にて人間の犠牲者を出し過ぎたことと、金子らによる続編の構想に徳間書店側が難色を示し、徳間書店による平成シリーズは打ち切りとなった。

◎ 角川映画(KADOKAWA)時代
平成三部作完結後、ガメラシリーズはしばらく休眠期に入ったが、ゴジラシリーズが2004年をもってひとまずシリーズの完結を迎えたことで、テレビ特撮番組からのスピンオフではない純粋な「特撮(怪獣)映画」の新作が観られなくなることを危惧したファンから、再びガメラシリーズの復活を求める声が高まった。 大映自体も2002年に角川書店に営業権が譲渡され、その営業権をもとに新たに株式会社角川大映映画が設立された。角川大映は後に角川映画に商号を変更し、同社は平成三部作の路線からの脱却と原点回帰を目指し、「ガメラを子供達に返す」というモットーの下で、徳間時代とは違った形でのガメラ復活を検討する。その結果、2006年には新作ガメラ映画『小さき勇者たち〜ガメラ〜』を製作・上映した。しかし、本作は本来の意図である子供や女性の観客からは好評を得たが、平成三部作の方向性を好む客層には支持されずに興行的に失敗となり、本作の続編だけでなく、後述の通り、同時期に進行していたアニメ作品などの製作が中止されるなど、シリーズは再び打ち切りに直面して休眠に入った、YouTubeにて記念映像『GAMERA』が公開された。この映像は石井克人が監督し、男児の子役とその父親として宮藤官九郎が出演した。第28回東京国際映画祭日本映画クラシックス部門でも、「ガメラ」生誕50周年記念スペシャル映像が上映された。 2022年11月に『GAMERA -Rebirth-』の製作が発表され、2023年9月7日にNetflixにて配信された。

◎ 映画以外のガメラ
ガメラは映画以外のメディアでもテレビゲーム化されたり、パチスロメーカー「ロデオ」によって『ガメラ』『オオガメラ』『ガメラハイグレードビジョン』『ガメラZS』と、合計4台のパチスロ台がリリースされている。

● キャラクターとしてのガメラ
巨大な亀の姿をした怪獣。甲羅の表面は「鱗のような重なり合った形状」になっており、下顎の左右両端から大きな牙が1本ずつ、上に向かって生えている。血液は緑色である。 火炎を中心にプラズマエネルギー・電気などにも通じる能力が代表的な戦闘能力であり、これらのエネルギーを攻撃だけでなく飛行や自身の回復などにも応用する。エネルギー源としても熱エネルギーや電気などが中心的であり、動物や植物を捕食することはなく、人間だけでなく動物や無垢な子供の怪獣も助ける可能性があるとされる。 昭和作品では比較的ゆっくり回転したり人間を運ぶ際などには無回転でも飛行していたが、平成作品では、付近のヘリコプターなどの飛行物を不安定にさせる突風が生じるほどの超高速で回転する。また、作品が進むごとに戦闘的な身体に進化するという設定も加わった影響で、昭和作品のように足を引っ込めるだけにとどまらず、『2』では腕を平たく伸ばして飛行機の翼のような形態に変化させられる。『3』ではその腕を可動させたり、足の部分からはヒレのようなものや、長大な尻尾を可動させることでさらに機動性を高めた他、進化によって甲羅の縁が鋭くなっており、回転飛行しながら斬り付けるように体当たりする攻撃も見せている(詳細は身体的特徴および、フォルムの進化を参照)。 小説作品である『妖怪大戦争ガーディアンズ外伝 平安百鬼譚』と『聖獣戦記 白い影』にはそれぞれ「玄武」が登場しており、どちらも超常的な能力を持つ「神」として描写されている。 ガメラを含むガメラシリーズの怪獣は、ゴジラシリーズやウルトラシリーズなどの作品に登場する怪獣と比べると、(設定上の)体重が非常に軽い。 昭和シリーズで監督および特撮監督を務めた湯浅憲明は、ガメラとゴジラやウルトラ怪獣との差別化として、ガメラを二本足で立たせず極力四足歩行などで這わせたり(直立歩行もできる)、流血描写などで動物性を強調させたと述べている。平成三部作では終始直立二足歩行で移動している。また、直接的な火炎を吐く、飛行する、人間を守る、光や核爆発を好む、生物としての性格の個性を持つなども、人間・人為的な光・核爆発のすべてを憎み「破壊神」としての側面を持つゴジラとの差別化要素として用いられたとされる。 Film School Rejectsのクリス・コッフェルも、「私は個人的に、ガメラの亀に因んだ姿と、子供との関係性から、シリーズとしてゴジラよりも優れていると思う。」と評価している。渡辺謙も、モンスター・ヴァースに出演した際のインタビューながら「(ゴジラよりも)ガメラの方が思い入れが強かった」という旨の発言をしている。ギレルモ・デル・トロも『大怪獣ガメラ』をとくにお気に入りの怪獣映画の一つに挙げており、「型破りだが素晴らしい人格を持つキャラクターであり、本多猪四郎の怪獣とは違って、怪獣映画の定番だけでなく滑稽さと愛らしさも持っている。僕の時代の子供は皆が巨大なロボットや(ガメラの様な)ペットの様な怪獣が欲しいと思っていた。」という評価をしている。

◎ 昭和のガメラ

分類  カメ類
年齢  8,000歳以上
性別  不明
体高  60m
全長  不明
甲羅長径  不明
甲羅短径  不明
体重  80t
大気圏内飛行速度  マッハ3
水中潜航速度  150kt
歩幅  20m
エネルギー  熱エネルギー
武器・技  火炎噴射
怪力
回転ジェット
生息地  古代アトランティス大陸
好物  石油、石炭、地熱などの炎
落雷などの電気
ミサイルや原爆などの兵器
趣味  モンキーダンス
嫌いな物  タマネギやニンジン

○ 概要
エスキモーの伝承に「悪魔の使い」として語られた、古代の怪獣。一説にはアトランティス大陸に生息していたとされる。北極の氷の中で眠っていたが、国籍不明の原爆搭載機の墜落による核爆発で閉じ込めていた氷が割れて覚醒し、最終的には日本に上陸して破壊の限りを尽くす。当初は凶暴な怪獣として描かれているが、子供に対しては友好的な面も見せている。一度はガメラ追放作戦「Z計画」で巨大ロケット内に閉じ込められて火星へ追放されるが、ロケットが飛行中に小惑星と衝突して崩壊した結果、地球へ再来する。 第2作以降は人間に対して具体的な敵意を示すことはなく、エネルギーの摂取時以外にはほとんど出現しなくなるが、侵略者や怪獣によって子供が危機に陥るような事態が起こると、どこからともなく現れて子供たちを救っていく。大人向けに製作した第2作を除く第3作以降は一貫して「悪の怪獣・侵略者を打ち倒す正義の怪獣」や「子供たちのヒーロー」として描かれる。 昭和ガメラ最終作では圭一が逃がしたイシガメが成長してガメラになったような描写があり、それまでのガメラとは別個体とする説もあり、湯浅憲明もこれに賛同している。 第1作にミドリガメが登場するほか、第5作にて全身のレントゲン写真が「アオウミガメ」にそっくりと言われていることから、昭和ガメラの世界にはカメが存在していることが判明している。
○ 身体的特徴および攻撃技
口からの火炎噴射以外に、外観に似合わぬ運動能力と怪力を誇り、周囲の岩や建造物を武器として使用することもある。また、身体を串刺しにされるほどの重傷を負っても戦闘を続行する生命力を持つ。しかし、ジャイガーの幼体に寄生されて吸血された際には昏倒してしまい、人間が幼体を排除してから体内に電気を供給することで復活した。負傷後は水中で休息することにより、傷を癒す。 弱点は低温で、劇中でも「冷たい温度に弱い」と言われ、自衛隊の冷凍爆弾でも短時間活動を停止している。バルゴンの冷凍液には火炎噴射も通じず全身が凍結してしまったが、自然解凍と同時に火炎噴射を行って復活するなど、生命活動の停止には至らなかった。 甲羅は頑強で、たいていの攻撃は受け付けない。また、実際のカメと同じく攻撃されると甲羅に各部を引き込んで防御を図ることも多い。しかし、バイラスの頭には貫かれ、串刺しになってしまったほか、ギロンには何度も切りつけられ、流血してしまったこともある。ジグラのヒレでも表面に傷をつけられている。 エネルギー源は熱やそれに類するものであるため、体内に火力発電所のような組織を持ち、マグマ、高圧電気、石炭、石油、ウランを常食とする。炎そのものも吸い込むようにして食べており、初期の段階では発電所や火山活動が活発な地域に出没することが多く、噴火中の火山に飛び込むこともあったほどで、火器を用いた攻撃なども吸収できる。また、バルゴンの虹光線を狙うこともある。電気エネルギーも食料であり、ジャイガーやジグラの攻撃によって活動停止した際は人力による放電や落雷によって回復した。 着ぐるみは第1作のもの、第2 - 4作のもの、第5 - 7作のものと合計3種類ある(『宇宙怪獣ガメラ』は飛び人形のみ)。 スーツアクターは荒垣輝雄(第2 - 4作)、泉梅之助(第5・6作)。
○ 身体機構(昭和)

◇ 石油袋 : ガメラが食べた石油などの液体を、いったん貯蔵しておく器官。
◇ 石炭袋 : ガメラが食べた石炭を、いったん貯蔵しておく器官。蓄えられた物質は、その後、高熱炉へ送られる。
◇ 高熱炉 : ガメラが摂取した石油、石炭、炎、マグマ、ミサイル、ウランなどはここに集められ、燃焼される。
◇ 熱エネルギー変換腸 : 高熱炉で燃焼されたものがここに送られ、熱エネルギーに変換される。
◇ 熱エネルギー心臓 : 働きは他の生物の心臓と同じだが、熱エネルギーで動くため、桁外れのパワーを持つ。
◇ 高熱筋肉 : 人間(力士豊登)の1万倍の腕力を誇り、いかなる高熱にも耐え、どんな金属よりも強靭。5万トン級の船舶を持ち上げ放り投げる。
◇ 視力 : 赤外線を捉え、真夜中でも見える。
◇ 火袋 : 体内に複数存在し、口や手の先から火炎を発する。足にある物はジェット袋と呼ばれる。
◇ スプリング尾 : しなやかで弾力性を持ち、ビルを一撃で両断するなど攻撃にも使える。
◇ しびれ毒爪 : 手足の爪に毒を持つ。
○ 能力(昭和)

◇ 火炎噴射 : 口から放つ強力な火炎放射だが射程が短く、バルゴン戦やギャオス戦のように敵に直撃しない場面もあり、ギャオスやガラシャープは火炎噴射を無力化する手段をもっている。しかし、第4作でのように宇宙空間や第7作でのように海中でも使用が可能であり、それぞれ宇宙船を破壊している。また、第5作でのように威力を落とせば宇宙船の修理にも使える。火炎噴射が決め手となったのは、ミサイルを手裏剣発射孔に突き刺されてから引火されたギロンと、陸上で身動きが取れなくなったジグラのみである。 : 資料によっては、液体酸素と水素を化合した熱線だとされている。
◇ 飛行 : 第1作・第2作では回転ジェット以外のモーション(後脚からのジェット噴射)が見られず、第1作では最初の飛行の離陸時以外は、高速回転する甲羅が炎の尾を引く描写がされ、羽田空港を襲撃した際などは回転していない場合もあった。以降の作品では、体当たりする際や子供を運ぶ際などに回転しないで四肢からのジェット噴射で飛行していたほか、場面ごとに回転の速度が変動していた。後脚からのジェット噴射は、対ギャオス戦でギャオスに飛びかかる際に短距離を飛行したのが初めてであり、首や腕を引っ込めた状態での飛行もあった。第5作の関連商品では、後脚からのジェット噴射でギロンを攻撃する場面が描かれていた。

◎ 平成三部作のガメラ
便宜上、平成三部作の設定を継承する自主制作映画『ガメラ4 真実』のガメラについても記述する。
○ 概要(平成三部作)

分類  不明
年齢  推定1億5千万歳
体高  80m
全長  不明
甲羅長径  約60m
甲羅短径  約40m
体重  120t
大気圏内飛行速度  マッハ3.5
水中潜航速度  180kt
歩幅  不明
エネルギー  プラズマエネルギー
武器・技  ハード・スラップ
ラッシング・クロー
エルボー・クロー
ブレイク・ファング
カーフ・クロー
シェル・カッター
プラズマ火球
ハイ・プラズマ
ウルティメイト・プラズマ
バニシング・フィスト
バーナー(本編未登場)
ホーミング・プラズマ(本編未登場)
生息地  普段は深海で活動している。
スーツアクターは真鍋尚晃、鈴木潤(『ガメラ 大怪獣空中決戦』。以降、『1』)、大橋明(『ガメラ2 レギオン襲来』。以降、『2』)、福沢博文(『ガメラ3 邪神覚醒』。以降、『3』)。 基本的には昭和ガメラ3作目以降の「悪の怪獣を打ち倒す正義の怪獣」や、「ジェット噴射をして空を飛行できる」などの設定に準じているが、昭和ガメラの「北極の海に封印されていた」という設定から、「古代文明の技術を利用して生み出された生体兵器であり、永らく岩礁のような状態となって眠りに就いていた」という設定に変更されている。主な技も火炎噴射からプラズマ火球に変更され、外見が昭和ガメラよりも、より生物らしいリアルな外見になっている、休息期間中に戦闘的な身体に進化して外見が大きく変化していくなど、大幅な設定変更や追加がなされ、従来のシリーズとは全く異なった新たなガメラとして描かれている。得意技としてプラズマ火球を発射し、肘の骨が爪のように変化した「エルボークロー」が追加された。また、『ガメラ 大怪獣空中決戦』では、『ガメラ2 レギオン襲来』では、『ガメラ3 邪神覚醒』ではといった多様な技を見せている(詳細は攻撃技を参照)。 作品全体の設定や演出は、子供との関わりや嫌いな食べ物の設定など低年齢向けとなっていた昭和ガメラに対し、平成版では環境破壊、勾玉や石碑などの古代の歴史に関わる物品の登場など、劇場公開当時の現実世界における古代の歴史、実際に起こっている問題や出来事とリンクした大人向けのリアリティーを意識した設定や演出が目立つ形となったが、敵怪獣の攻撃などで倒れても、子供の祈りに共感して力を発揮したり復活する様子も描かれた。 体格に関しては昭和ガメラよりも大きく、設定年齢も大幅に増加している。歩き方に関しても昭和ガメラのはうような四足歩行ではなく、シリーズを通して直立二足歩行である。 人間に換算すると30.0という驚異的な視力を持つ。
○ 身体的特徴および、フォルムの進化
基本的な特徴は昭和ガメラとさほどの違いはないが、三部作通して姿は異なる。これは、長期間休息する際に体質改善を行い、体をより戦闘的に進化させているためであり、作品がすすむにつれ、外見だけに留まらず、能力に変化が見られるようになっている。
※ 『ガメラ 大怪獣空中決戦』でのフォルム
首や手足はやや太く短めであるなど、全体的に柔和でずんぐりとした外見を持つ。頭がかなり大きく重いため、転倒すると無防備で危険な状態となってしまい、ジェット噴射を行わなければ起き上がれない。 目は大きめで、かなり柔らかな顔付きをしている。エルボークローは普段は肘の中に収納されており、任意で突出させることができる。両足のみを甲羅に引き込んで飛行する際は昭和ガメラ同様、腕を上もしくは前に出して飛行する。その際、尻尾は甲羅に収納される形となる。
・ 監督を務めた金子修介が後年のインタビューに明かしたところによれば、彼が考えていた当初は『2』や『3』のようないかつい顔つきだったが、デザインを務めた原口智生に大映側から「昭和ガメラのイメージを残したものにしてくれ」と要請があったため、優しい顔つきになったという。
・ スーツは『2』に転用されたために現存しないが、2022年にはクラウドファンディングによる資金のもと、復元・永久保存化されたスーツが制作され、イベント『特撮のDNA/平成ガメラ3部作展』にて展示された。
※ 『ガメラ2 レギオン襲来』でのフォルム
全体的に『1』の面影を残してはいるが、以前に比べてシャープな印象の姿になっている。以前より頭が小さくなり軽量化されたため、転倒してもジェット噴射を行わずとも自力で起き上がれるようになっている。また、頭が小さくなったことで首が若干長くなり、目は少し小さく、頭の鶏冠は少し大きくなった。さらに以前は内側よりだった歯並びが外側に移動し、精悍な顔付きとなっている。手や足も大きく長くなり、体格も以前より少し大きくなっている。 両足のみ甲羅に収納して飛行する際、以前は全て収納していた尻尾を短く出すようになり、先端をとがらせた形にするようにもなっている上、両手をウミガメのヒレのような翼状に変形させられるようになっている。この際、腕は固定される形で動かせないが、平たい形に変化した分、空気抵抗が抑えられ、さらにジェット噴射の威力や馬力も以前より上昇したことで、速力や機動性などの飛行能力が格段に高まっている。 腕のエルボークローは以前よりも大きく発達すると同時に、以前のように収納されず、常にせり出した状態で固定されている。付け根辺りにはもう1本の短いクローも生えているが、腕を翼状に変形した際にはエルボークロー自体は目立たなくなる。
※ 『ガメラ3 邪神覚醒』でのフォルム
全体的にとげとげしく攻撃的な姿となり、より生物的かつ怪獣らしい姿へと変化している。過去2作品での進化以上に急激な進化を遂げており、過去2作品における面影はほとんど残っていない。 体格がさらに一回り大きくなり、頭は以前よりも小さくなり、転倒しても以前よりも素早く起き上がりやすいようになっている。首もさらに長くなり、頭の鶏冠もさらに大きく発達、逆に目はより小さくなったことに加え、眼球は白目だった部分が全て緑色に変化したことで、凶悪かつ険しい顔付きとなっている。手足は以前よりもさらに大きく発達し、指の形が段々に並んで若干長くなっており、足も以前と比べ太くがっしりとした形となっている。歯並びも以前よりも外側に移動している。表皮はさらに硬化しており、『1』では、ギャオスの超音波メスで右手の甲を負傷していたが、この形態ではより強力なギャオス・ハイパーの超音波メスの直撃を右手の甲で跳ね返している。甲羅の表面と側面がかなり鋭利な形に変化しており、回転飛行しながら体当たりする「シェル・カッター」の刃として利用できるようになっている。さらに「ヴァリアブル・シェル」で甲羅の表面を逆立てることにより、周囲の空気を吸引または放出し、離着陸する際の浮力調整を行えるようになっている(ただし離陸時はニュースのわずかな放送で逆立てる描写はない)。 エルボークローも、以前は肘辺りから後に向かって生えていたものが、この形態では腕の下に沿うように前に向かって生えており、ふくらはぎにも「カーフクロー」と呼ばれる突起が生えている。 以前のフォルム同様、飛行の際には両手を翼状に平たく変形させるが、こちらでは以前のように固定されることはなく、鳥の翼や海亀の鰭のように柔軟に動かすことができるようになることで、腕を後方に下げたりするなどしての機動調整が行えるようになっており、以前と比べ機動性が格段に高くなっている。腕に留まらず脚の部分にも小さな鰭のようなものが生え、とがった甲羅の端の最も長い部分も可変する、短い状態だった尻尾が長く突出し動かせるといった進化により、より細やかな空中機動を行えるようになっている。ジェット噴射の威力もさらに向上したことで速力もさらに高まっている。 『ガメラ4 真実』に登場するガメラのフォルムは、こちらの設定を踏襲している。
○ 正体
はるか太古に滅亡した超古代文明によって、ギャオスを倒すために、甲羅状の「器」に地球の生命エネルギー「マナ」を集めて創り出された、一種の「生体兵器」とされ、環境への適応や自身の戦闘能力の向上のために、短期間で進化する能力を持っている。 基本的に地球を守るために行動しており、守るべき対象は人間だけに限らず、全ての生態系、ひいては地球そのものとされており、生態系を破壊し地球環境に害をなす生物を倒すためならば、市街地や人命に被害が及ぶような激しい戦闘を行うこともいとわない(このことが『3』において綾奈に恨まれる要因になった)一方、逃げ遅れた子供や人々をギャオスの光線やレギオンの襲撃から助けたりすることもある。 『3』では、玄武の伝承とガメラが関連づけられた(古代中国の文化を参考にするアイディアは『1』から存在し、昭和ガメラと関連づけられたエスキモーの文化と古代中国文化のデザイン上の類似性を見いだした制作陣は、ガメラの甲羅に亀甲墓やアンキロサウルスを、ギャオスのデザインには西洋のドラゴンや春秋戦国時代の中国の龍のイメージを投影した)。 平成三部作の世界に玄武の伝承は存在するものの、亀の先祖に相当する生物が恐竜と同時期に絶滅した設定となっているため、ガメラは「怪獣」と呼ばれることはあっても、「巨大な亀」といった表現で呼ばれるシーンはなく、「亀」という単語も一切使われない。現生動物の亀という概念そのものがないため、劇中この設定に触れるシーンはないが、『3』の劇中では、登場人物の一人である斉藤雅昭のデスクの上に陸亀の置物が置いてあるという矛盾が生じている。また、序盤の会議シーンで一瞬映る資料には、海底で発見されたガメラの墓場について「亀の甲羅状」という言葉を用いて地形の説明が行われている。 コンビナートに墜落して大爆発に巻き込まれたり、レギオンプラント(草体)爆発時に炭化してしまったり、敵怪獣に瀕死状態に追い込まれたりしても復活しているが、これらはいずれも「人間の祈り」、特に子供の祈りが鍵になっている。 登場人物の一人、草薙浅黄とは精神的な交信が可能になっていた。一時は、ガメラが受けたダメージがそのまま浅黄に伝わったり、負傷した箇所と同じ箇所を負傷したり、ガメラが傷の回復のために眠りに就くのと同時に眠りに就き、ほぼ同時に目覚めたりするまでに強かったが作品が進むにつれ、その傾向は徐々に弱まって行き、『2』の中盤で途絶えたような描写がある。この精神交信には、岩礁状態で海を漂っていたガメラの甲羅から発見された勾玉が重要な鍵となっていたが、『2』でのガメラ復活時に、浅黄の持っていた勾玉は砕けている。『3』では、これと同時に他の全ての勾玉も砕けていることが判明した。浅黄は「ガメラは自ら人間との関わりを断ち切った」と考えたが、『3』の登場人物である倉田真也は「仙台でのガメラの復活は人間の祈りによって成されたものであり、ガメラはまだ人間との関わりを断ち切れずにいる。それこそがガメラ最大の弱みだ」と見解した。
○ 作中における行動

※ 1995年
永い眠りから目覚めたギャオス3体と、人の手によって偶発的に復活したガメラが日本各地で激戦を繰り広げていく。 当初、ガメラは長らく太平洋で奇妙な環礁のような状態で眠り続けていたが、ギャオスの誕生を察知するかのように漂流して日本に接近。一度プルトニウム運搬船とぶつかったが、特に問題は起きず、調査団のメンバーが甲羅に上陸し、中心部にあった金属板に米森良成らが触れたことで金属板が崩壊し、完全復活する。 3体のギャオスを追って福岡から日本列島を北上して行く。福岡湾で1体、木曽山中でさらに1体を倒し、残り1体を追うが自衛隊の攻撃を受けて墜落し、さらに超音波メスの攻撃を受けて負傷して退却、海底で傷の回復を図る。復活後、東京で地下から出現して巨大に成長した成体ギャオスと空中戦を展開し、さらに地上に降り立ち市街戦を展開。地上から再び空中へと戦いの舞台を変え、大気圏外、宇宙まで飛び出したが、そこでギャオスの足に食らいつきジェット噴射を抑えそのまま急降下する。苦しむギャオスが超音波メスで自らの脚を切断して脱出したため、コンビナートに墜落して大爆発に巻き込まれてしまう。しかし、浅黄の勾玉を通した「人間の祈り」を受けて周りの炎やコンビナートのエネルギーを吸収し、復活する。 最後は自身のハイ・プラズマとギャオスの超音波メスで撃ち合いを演じ、ギャオスの超音波メスは外れ、ハイ・プラズマはギャオスの頭部を吹き飛ばして勝利を収め、戦いの後は浅黄の傷を癒し、海に去った。
※ 1996年
ギャオスとの戦いから1年後。宇宙怪獣レギオンの飛来を察知。レギオンの地球上での繁殖と、共生生物「草体」の種子発射によるレギオン拡散を阻止するために戦う。 札幌に出現した草体を撃破するものの、直後にソルジャーレギオンの奇襲を受け負傷する。変電所前に倒れ込み、ソルジャーレギオンが何体か移動した隙に回転飛行形態でソルジャーレギオンを振り落とし、傷を癒すために石狩湾に退却する。数日後、同じく草体の出現した仙台の戦いではマザーレギオンに巨大な脚で胴体を突かれ、強力な光線、マイクロ波シェルの前に苦戦し、さらに草体種子の発射は防ぎながらも大爆発に巻き込まれて炭化して仮死状態に陥るが、上記の「人間の祈り」により復活。直後に空へ飛び立ち、足利市から群馬、埼玉県境にかけて東京を目指して進行するマザーレギオンと自衛隊との交戦の最中に降り立つ。 プラズマ火球を連発し、エルボークローでエッグチャンバーを破壊し、ソルジャーレギオンを生み出すのを封じるなど奮戦するも、プラズマ火球を無効化するバリアを張り、体格差で圧倒してくるレギオンに再び追い込まれる。それでもレギオンの進行を阻止しようと戦うガメラを目の当たりにした自衛隊の援護を受け、次第に戦いを優勢に進めていき、隙を付いてレギオンの角をへし折るが、マイクロ波ビュートで反撃されて満身の状態となる。最後の手段として地球のエネルギー「マナ」を体内に取り込み、最強技ウルティメイト・プラズマを発動させてレギオンを粉砕して勝利を収め、飛行形態となって空に飛び去った。
※ 1999年
レギオンとの戦いから3年後。先のレギオン戦において大量のマナを消費した影響で、地球各地に大量発生したギャオス・ハイパーを倒すために奔走。その過程で覚醒したギャオス変異体であるイリスと戦うこととなる。 とある週末の金曜の夜、東京上空でギャオス・ハイパー2匹と空中戦を展開、そのうちの1匹がガメラの攻撃を受けて渋谷に墜落したところに降下。深手を追った1匹をプラズマ火球で葬り、さらにもう1匹も撃破するものの、プラズマ火球の連射は人口密集地を壊滅させ、1万人以上の死者を出す結果となってしまう。この惨劇を機に、日本ではガメラを危険視する声が高まる(直接の描写はないが、劇中では海上自衛隊がガメラを攻撃したとのニュースが放送されている)。その後、イリス覚醒に伴い再び日本へ飛来し、イリスと空自との交戦の間に割って入るように紀伊半島上空で激しい空中戦を繰り広げ、終始戦いを優勢に進める。体当たりの途中、回転飛行形態に変形して側面のとがった甲羅を利用してさらなる追撃を行うが、イリスが放った超音波メスを食らい、距離を離されてしまう。そのまま追尾していたところにガメラ掃討を優先した自衛隊のペトリオット攻撃を食らい、大きくバランスを崩してイリスを取り逃してしまう。イリスを追ってプラズマ火球を発射しながら京都に降下して行くが、イリスの長い触手によって弾かれた火球により京都は火の海と化す。 京都に降下後は、ガメラを両親の仇と恨む少女、比良坂綾奈の憎しみを取り込んだイリスと激戦を繰り広げ、鋭利な手甲で胴体を貫かれるなど、苦戦しながらイリスともつれ合ってJR京都駅になだれ込む。瀕死の状態に陥りながらも、イリスが綾奈との融合を計った隙に綾奈の祈りによって復活し、イリスの腹部をえぐって綾奈を救出した。イリスは手甲でガメラの右腕を貫いて拘束し、ガメラからコピーした偽プラズマ火球を突き付けるも、ガメラは自らプラズマ火球で右腕を爆砕し、失った腕にイリスの放った偽プラズマ火球を受け止めて“炎の拳”(バニシング・フィスト)を造り出し、綾奈を救出した際にえぐったイリスの腹部に炎の拳をねじ込んで体内から爆発させ、その息の根を止め勝利を収める。綾奈を浅黄と長峰たちに返して蘇生を見届けた後、半壊した京都駅を後にすると、右腕を喪失した深手状態のまま、世界中から日本上空に迫りつつあるギャオスの大群との戦いを前にを上げ、自衛隊が総力戦を決意し陸・海・空全部隊が攻撃対象をガメラからギャオスに変更したところで物語は終わる。 全シリーズ中、最も人々に恐怖を与える存在であると同時に、最も悲劇的かつ、過酷な運命をたどっていく怪獣として描かれている。その後については、非公式ながら『ガメラ4 真実』や『ガメラ 大怪獣絶唱』で描かれることとなる。 なお、『週刊SPA』1999年3月17日号に掲載されたインタビューにて、金子修介はガメラがギャオスの大群に勝利すると述べている。
○ 身体機構(平成三部作)

◇ 細胞 : 再生能力に優れているため、たとえ負傷しても短時間のうちに回復する。『2』では、草体の大爆発に巻き込まれた際も表面の細胞が炭化して固まっただけで、内側に新たな細胞が再構築されており、祈りの力を得て復活できた。『3』では、ギャオス・ハイパーの超音波メスの直撃を受けても大部分を跳ね返すほどの耐久性を身に着けている。
◇ 甲羅 : 頑丈で、ギャオスの超音波メス程度なら昭和版と同じく防ぐことができるが、ギャオス以降の敵怪獣の攻撃も強力になっており、レギオンのマイクロ波シェルとレギオン・ビュート、イリスの槍腕(スピア・アブソーバ)の一撃で破壊、貫通されている。また、イリスの放つ強化された超音波メスが甲羅に直撃した際も防御しきれずにダメージを負い、出血している描写がある。 : 自衛隊のミサイル攻撃を受けた際にも衝撃までは防ぎきれず、『1』では転倒や飛行中に墜落してしまっており、『3』でも飛行の際に爆撃され、墜落とまでは至らなかったが、大きくバランスを崩し、失速するなどのダメージを受けている。 : 昭和版とは異なり甲羅に身体を引っこめての防御は行わず、『3』で、回転飛行中に鋭利な甲羅の縁を利用した「シェル・カッター」が甲羅を使った唯一の戦法となる。
◇ 力(パワー) : 腕力に任せてレギオンの大角を強引に引きちぎり、自分よりも遥かに大柄なレギオンを足止めするなど、怪力の持ち主である。その一方、イリスに取り込まれた綾奈を救出し、長峰や浅黄たちにそっと返すなど、繊細な扱いもできる。
◇ ガメラブレイン(大脳) : 三半規管が発達しているため、円盤飛行などによる高速回転でも目が回らない。知能も高い。
◇ テレパ・ブレイン(小脳) : 超古代文明の勾玉を持った草薙浅黄との精神波を送受信する。
◇ 熱エネルギー変換炉(プラズマ変換炉) : ガメラが全身で吸収した炎、高圧電流、核燃料などから発せられる熱エネルギーを、血液中の電子、陽子、原子核と融合させることで、プラズマエネルギーに変換・貯蔵しておく器官。地球の生命エネルギー「マナ」も、ここでプラズマエネルギーに変換される。全プラズマエネルギーを解放した際のパワーは、予測不可能である。
◇ エルボークロー(邪斬突) : 両肘にある鋭い爪のような突起。『1』ではギャオスとの格闘中に肘の皮膚を突き破るように生え、肘打ちのような動作でダメージを与えた。『2』以降は常に飛び出した状態になっている。 : 『1』では組み付いてきたギャオスを遠方まで吹き飛ばし、『2』では自身の数倍の体格はあるレギオンを大きく後退させるなど、非常に強力な武器である。
◇ カーフクロー(邪撃脚) : ふくらはぎにある状の突起。相撲の内掛けの要領で敵を転倒させるが、イリスには通用せず、自分が転倒した。
◇ ヴァリアブル・シェル(可変甲殻) : 『3』で回転ジェットから着地する際、甲羅の表面を逆立てる。
○ 攻撃技

◇ ハード・スラップ(玄武掌) : 登場作品:『1』 : 主に格闘戦で多用される拳打。 : 福岡港では飛翔する幼体ギャオスを叩き落とした。建物を破壊する際にも用いられることもある。
◇ ラッシング・クロー(激突貫) : 登場作品:『3』 : 鋭利な爪で相手の皮膚を引き裂く攻撃。作中では、イリスの胸を貫き体内に取り込まれた綾奈を救出する。
◇ ブレイク・ファング(餓裂牙) : 登場作品:『1』『3』 : 鋭い牙と、強力な顎の力を用いた噛み付き攻撃。一度食らいついたら離さない。ギャオスはこれを受けて、自らの足を切断してようやく脱出する。イリスとの空中戦でも使用。
◇ シェル・カッター(旋斬甲) : 登場作品:『3』 : 回転ジェットによる体当たり攻撃。『3』のガメラの特徴であるとがった甲羅の側面で敵を切り裂く荒技。イリスとの空中戦で使用しているが、接近しすぎたために直後に超音波メスで切り刻まれて流血してしまった。 : 平成三部作を通して唯一、甲羅を使った技である。
◇ プラズマ火球(烈火球) : 登場作品:『1』『2』『3』 : 口からエネルギー火球を放つガメラの必殺技。 : 体内に貯蔵したプラズマエネルギーと酸素を喉にあるチャンバーで融合・圧縮することで強力な電離作用が発生し、凝縮されたエネルギーが火球となって口から噴射される、超放電と超光熱を伴う現象である。万物を瞬時に燃焼させる威力を持ち、連射も可能。作品が進む毎にその威力は上昇していく傾向にあり、『1』や『2』ではビルの一部が吹き飛ぶ程度の威力だったが、『3』では一発で広範囲の市街地が吹き飛んだり、イリスに弾き飛ばされて被弾した地域が一瞬で巨大な炎に包まれている。『1』や『3』のギャオス、ギャオス・ハイパー単体程度なら1発か数発で粉砕できるが、それ以降の敵怪獣の防御、回避も強力なものとなっており、レギオンには干渉波クローによって無効化され、イリスにはテンタクランサーと呼ばれる長い触手によって弾き落とされ、ギャオス・ハイパーは単体の撃墜を物ともしない圧倒的な数で押されたりしており、次第に決定打とはならなくなっている。
◇ ハイ・プラズマ(超烈火球) : 登場作品:『1』『2』『3』 : 通常の120%以上の出力で放つプラズマ火球。 : 『1』の対ギャオス戦では自身の墜落によって生じた石油コンビナートの爆発エネルギーを吸収することで放ち、ギャオスを撃破している。また、『2』ではススキノでの初戦で草体の影響により、周囲の酸素が高濃度になっていたことを利用して吸収し、爆発力を増幅させた火球を放ち、草体を炎上させている。この際、な肺活量のために周囲には局地的に台風のような猛烈な風が発生した。『3』では、東京渋谷の上空にて最初に撃墜して瀕死状態だったギャオス・ハイパーへのとどめとして使用され、渋谷駅を中心に街が広範囲に渡って炎上している。『1』や『2』と違い、この時は爆発の際のエネルギーや高濃度酸素による増幅ではなく、口内に自らのエネルギーを蓄えることで爆発力を増幅させて放っている。 : 破壊力は大きいが、通常のプラズマ火球と違って速射はできず、発射前には幾分時間がかかっている。
◇ ウルティメイト・プラズマ(究極超烈火球) : 登場作品:『2』 : 『2』で使用されたガメラ究極の必殺技。ガメラが天に向かって咆哮すると地球のエネルギーであるマナが頭上に集まり始め、これを体内に収束してプラズマ変換炉でプラズマエネルギー化し、貯蔵限界までチャージした後に腹甲を開いてプラズマ変換炉を露出し直接放射する。 : 巨大なプラズマの奔流はハイ・プラズマさえ比べものにならない大威力で、レギオンの巨体すら一瞬で粉砕し焼き尽くすほどだが、ガメラの生涯において一度しか使えないとされる。 : 非常に強力だが、地球のエネルギーであるマナを大量に消費するため、この技の使用は地球環境のバランスを崩してしまう恐れがある。『3』の世界各地で起きたギャオス・ハイパーの大量発生も、この技を使ったことが原因の一つだった可能性が示唆されている。作中で浅黄は、(レギオンという強大な敵の前では)ガメラもギリギリ最後の手段として、それを覚悟の上で使用に踏み切らざるを得なかったのではないか、と推測している。 : 一生に一度しか使えないという制限の原因が、ガメラの身体そのものにあるのか、二度使用できるだけのマナが地球上に存在しないからなのかは不明。 :『ガメラ3』のイリスへの決め技としてデザイン稿の段階では「ウルティメイト・プラズマを再度使用する」という案もあったらしく腹部発射孔が剥き出しになっているデザインも現存している。 : すでに使えないはずの『4』ではギャオス・ハイパーの大群に向けて使用されるが、もはや全滅させるだけの威力には至らなかったうえ、ガメラが力尽きることとなる。
◇ バニシング・フィスト(爆熱拳) : 登場作品:『3』、CRガメラ : ガメラが対イリス戦の土壇場で見せた逆転の技。別名「バニシング・ソード」。イリスの放った偽プラズマ火球を、自分で切り落とした右腕の切り口で受け止め、そのエネルギーを吸収して「炎の拳」へ変化させたものである。イリスの腹部の傷に繰り出してねじ込み、体内から爆散させて勝利した。 : 「CRガメラ」シリーズでは、腕を失うこともなく通常の技として使用している。
◇ 火炎噴射 : 登場作品:『3』、『ガメラ:最後の希望』、『攻城戦記◆バハムートグリード』、CRガメラ、『ガメラ4真実』など : 本編で厳密に使用している場面はないが、関連作品では使用している。 : 『ガメラ:最後の希望』では回転ジェットのジェットを火炎噴射として放出して周囲を攻撃したり大爆発を引き起こし、ギャオスの群れや大型化したガラシャープを葬っている。
◇ バーナー : 登場作品:『4』 : 四肢のいずれかを甲羅に引き込み、プラズマエネルギー噴射口から長大なエネルギーの剣を噴出させる。対アルビノギャオス戦で使用され、勝利の決め技となった。
◇ ホーミング・プラズマ : 登場作品:『4』 : 目標を自動追尾するプラズマ火球であり、これによってガメラは次の目標に素早く集中できるが、イリスの念力によって逆に火球がコントロールされる危険性がある。 : 1997年のテレビゲームソフトである『ガメラ 2000』では、ガメラが通常の技として敵を追尾するプラズマ火球を複数同時発射する。
○ 人間の治癒・蘇生
『1』では、劇中での最後のスーパーギャオスを倒した後、浅黄に対して礼のような動作を見せ、直後に浅黄の頬や腕の傷を一瞬で治している。 『3』では、人工呼吸と心臓マッサージによる心肺蘇生法でも目を覚まさなかった比良坂綾奈が、ガメラが咆哮した直後に目を覚まし、ほぼ同時に守部龍成も目を覚ましている。浅黄と長峰の反応から、ガメラが綾奈または龍成も含めた二人を蘇生していると思わしき描写がされている。
○ トラウマガメラ
『ガメラ3 邪神覚醒』劇中の序盤で、比良坂綾奈の悪夢に出てきたガメラ。 G1のギャオス襲撃の際に両親を亡くしたことでガメラを逆恨みする綾奈の夢の中に登場し、より一層ガメラへの憎悪を増させる要因となった。 スーツはG2ガメラの改修版で、G3の姿に準じて、トサカが大きく、甲羅の側面がとげとげしくなっているほか、眼球は白目のみで皮膚がただれたようになっているなど、まがまがしい容姿となっている。 恐ろしい形相に見えるのは、ガメラの墜落に巻き込まれた両親を「ガメラに殺された」と受け止めた綾奈の憎悪によるものであり、イリスによる精神干渉の影響でもあることが示唆されている(綾奈の海馬体はイリスとの融合未遂後、異常に肥大化している)。 当初は粉塵越しの不鮮明な姿であったが、終盤でイリスに取り込まれた綾奈が見たのは現実のガメラとは全く違う姿であり、ギャオスとの対比から綾奈に真実を気付かせた。 スーツアクターは同じくG2ガメラを演じ、本作品でイリスを演じた大橋明。

◎ 新生版のガメラ

分類    カメ類
年齢  不明    0歳
体高  35m  8m  30m
体長  55m  10m  50m
甲羅長径  不明  不明  29.7m
甲羅短径  不明  不明  24.7m
体重  1,200t  不明  900t
大気圏内飛行速度    不明
水中潜航速度    不明
歩幅    不明
エネルギー    熱エネルギー
武器・技  火球
自爆    火球
火炎噴射
回転ジェット
生息地    火山帯のどこか(推測)
スーツアクターは佐々木俊宜。幼体の撮影には本物のケヅメリクガメが用いられた(一部CG)。 1973年と2006年の個体が登場。前者は「アヴァンガメラ」と呼ばれる。後者は本作品の主役であり、作品内で孵化し、卵を見つけた相沢透によって「トト」と名付けられた。最初は透の手に乗るほどの大きさであったが急速に成長した。なお、体重がこれまでよりも大幅に増加しているが身長や体長は小型化しており、鳴き声は変更されている。 平成に入って4作目のガメラは昭和ガメラ、平成三部作のガメラとは異なり、33年前(1973年に相当)、オリジナルギャオスの群れに町が襲われるシーンから入る。昭和ガメラのように「人を助けるため自ら怪獣に挑む」という設定になっている。また、平成三部作のように子供と共感して力を発揮するシーンも見られる。 ガメラとは生物としての名称であるが、本作品ではガメラに「トト」という“名前”がつけられている。ガメラが文明の産物ではなく、子供とガメラの成長物語であるということを強調している点も、以前とは異なる部分である。
○ 身体機構(新生版)

◇ ガメラアイ : 視力30.0だといわれ、紫外線や赤外線を捉え、暗闇や深海でも見ることができる。
◇ 筋肉ヒートマッスル : 熱エネルギーによって筋力を増大させる。
◇ 索敵・交信能力 : 頭部に脳(正義脳)の他、スピリッツ・クリスタルと呼ばれる勾玉状の器官を眉間の奥に持ち、人間とのテレパシーを行ったり、人間の言葉を理解したり、悪の怪獣の出現を察知する能力を持つ。その際、赤い石が共鳴して発光する。それ以外は、通常色の火炎に朱色の火炎が混ざった火球を発射する。アヴァンガメラの火球は煙の尾を、トトのトトインパクトは光のような尾を引く。 : 『ガメラ2006 HARDLINK』では、アヴァンガメラは4発の火球を全弾ギャオスに命中させている。
◇ 飛行 : この作品ではアヴァンガメラは一切飛行しておらず、トトも幼体時の空中浮遊や、回転ジェット飛行は見せても、尾と後ろ足だけを収納したジェット噴射飛行形態は披露していない。なお、トトの回転ジェットは飛行機雲のような尾を引く。子亀のトトは、四肢や首をひっこめず空気のようなものを噴射して浮遊していた。なお、作中では見せていないが後ろ足からのジェット噴射だけでも飛行が可能とされる
武器・能力  火炎噴射
飛行
ガメラ生誕50周年記念でKADOKAWAが制作したプロモーション作品のガメラ。オールCGで表現されている。 前作同様、全体的に茶色い体色をしている。歴代よりも前傾姿勢が強く、甲羅も図体に比べて大きく、甲羅から血液が流出したような跡があり、煙が上がっている。上顎よりも分厚い下顎を持ち、尖った鼻先と黄金色の小さな目を持つ。 東京に襲来したギャオスの群れに立ち向かい、全滅させるが、その10年後に現れた新たな敵に対し、再び現れて立ち向かう。
○ 能力(GAMERA)

◇ 火炎噴射 : 火山の噴火のような爆炎を噴射する。昭和のガメラとは異なり、空気を大量に吸い込んでチャージする描写がある。小型とはいえ遠方のギャオスの大群を一瞬でする火力と射程と範囲があり、被弾したギャオスの体が沸騰・破裂したり、前方の市街地そのものが消滅している。
◇ 飛行 : ニューヨーク・コミコン限定のTシャツにラフスケッチが掲載。四肢を引っ込めた状態で頭部は出し、甲羅から「ブースター」を噴射している。

◎ 『GAMERA -Rebirth-』のガメラ

体高  60m
体重  800t。着弾点に衝撃波が発生し、ジャイガーが余波で転倒している。火球の発射時には目の周囲や首筋から火炎の発光が見え、攻撃をチャージする段階で胸元が帯電する。
◇ 燼滅手(Vanishing Fist) : 前腕を超高熱に加熱して触れる敵を攻撃・焼却する近接技。ジャイガーが体表から発する耐熱性の粘液を突破するために使われた
 ・ 映像にはガメラとギャオスのほか、もう1体の怪獣の存在が確認できる。この怪獣は、ガメラがギャオスの大群を焼き払ってから10年後、東京に現れてしなやかな巨体で這うようにして町を破壊していくだけでなく、離れた位置に建つビルを脚部とは別に背部から伸びる1対の腕から放つ不可視の衝撃波(放つ際には腕の先端が一瞬輝く)で球状にくり貫く破壊も行っている。
 ・ ニューヨーク・コミコン2015での初公開後は世界で話題となっており、50周年記念特設サイトも開設されている。2014年秋にKADOKAWAの井上伸一郎やプロデューサーの菊池剛に依頼され、「これは大変そうだと思いつつも、こんな機会はめったにあるものじゃない」と引き受けた石井は、井上の用意したプロットではなくゴジラシリーズなどで実績を持つ都築雄二と相談して独自に作ったプロットを元に、ガメラとギャオスのほか、もう1体の怪獣のデザイン案も描いた。怪獣はすべてCGで表現されているが、石井としては「イリスと似ちゃうかもしれないという危惧もあって、けっこう悩みました」という。
 ・ 約4分強の内容の制作は、長編映画と同様の段取りに絵コンテやプレビズなど、より細かな作業を経てアニメに近いものとなった。CG制作のメインにオムニバス・ジャパンを推薦した都築は、CGチームにとって面倒な作業である、厳密にパースを合わせたレイアウトの作成にこだわった。また、舞台となった六本木はCG向けのデータが揃っていなかったため、美術部とCGチームによるロケハンが何度も行われたという。
 ・ 制作当時、宮藤は自分の撮る映画の準備中だったが、石井の出演依頼を快諾したという。また、石井は完成したばかりの本作品を「今はまだ映像を客観視できない」と評しながらも、「こうすれば怪獣映画は撮れるんだなという手ごたえは感じましたね」と評している。
○ 未公開・製作中止作品

・ 『ガメラ対氷人』
 ・ 『大怪獣ガメラ』の次回作として企画された作品。劇中に登場するはずだった「宇宙氷人」のビジュアルイメージは、同じ大映作品である『大魔神』のコンセプトイメージとしてフィードバックされた。
・ 『ガメラ対ガラシャープ』
 ・ 1971年ごろに『ガメラ対深海怪獣ジグラ』に続く8作目として企画されていた『ガメラ対双頭怪獣W』を、1991年発売のLD-BOXの映像特典として、ハイライトシーンをイラストとミニチュアによるシミュレーション映像と称して映像化した、幻の次回作。登場する怪獣は、大邪獣「ガラシャープ」と幻のNG怪獣「マルコブカラッパ」。
 ・ スタッフ
  ・ ストーリー原案 - 高橋二三
  ・ イラスト怪獣デザイン - 井上章
  ・ 監督 - 湯浅憲明
・ 『ガメラ』(テレビアニメ)
 ・ 『小さき勇者たち〜ガメラ〜』に合わせてカートゥーンネットワークにて2007年にテレビアニメが放送開始することがアナウンスされた。なお、米たにヨシトモが製作する予定だったアニメ作品である『牙滅羅』も2006年の企画であったが、両者が同一の企画なのか否かは不明瞭である。
・ 『ガメラ3D』
 ・ 坂野義光による『ゴジラ対ヘドラ』に準ずる3Dのゴジラ作品が企画されたが頓挫し、坂野が次に企画した作品として「Follow the Whales 3D」「Jewellers 3D」と共に製作が予定されていた。内容は、ガメラが「ミドラ」と呼ばれる怪獣と戦うものだが、その更に前身のプロットでは、ガメラが怪獣「孫悟空」と共に公害怪獣「ガイラ(ナマゴン)」に立ち向かうものであった。これも頓挫し、再度坂野による3Dのゴジラ作品が企画されたが、今度はそれがハリウッドに採用され、2014年の『GODZILLA ゴジラ』となった。
・その他
 ・ 詳細不明の中止になった企画。
○ ゲスト出演

・ 『ガメラ対セーラーファイター』
 ・ 『セーラーファイト』の第3巻映像特典として収録。
・ 『コスプレ戦士キューティ・ナイト』Version1.3 / Version1.0
・ 『コスプレ戦士キューティ・ナイト2 帝国屋の逆襲』
 ・ 「カプセル怪獣ガメラ」としてゲスト出演。

◎ アニメ作品

・ 『GAMERA -Rebirth-』(2023年)

◎ 漫画作品

・ 1994年 『大怪獣ガメラ』作:寺沢健一郎、画:破李拳竜(月刊マンガボーイズ1994年11月号 - 1995年2月号掲載)
・ 1999年 『ガメラ2 レギオン襲来 COMIC VERSION』
・ 1999年 『ガメラ対モルフォス』Moo.念平(『アニメージュ』1999年1月増刊号に読み切り掲載)
・ 1999年 『ガメラ外伝Ver2.5』 島村英靖(少年チャンピオン 1999年14号 - 15号掲載)
・ 2003年 『大怪獣激闘 ガメラ対バルゴン COMIC VERSION』近藤和久
・ 2006年 『ガメラ2006 HARDLINK』Ark Performance
○ コミカライズ作品

・『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』馬場秀夫『少年ブック』(集英社)の1967年正月増刊号付録
・『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』中沢啓治 光文社発行の少年誌『少年』の1967年4月号別冊付録「少年コミックス」とB5判サイズの単行本
・ 1968年 『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』井上智 秋田書店の漫画雑誌『別冊まんが王』とB5判サイズの単行本
・『ガメラ対大悪獣ギロン』中沢啓治 別冊まんが王 1969年春季号
・ 1970年 『ガメラ対大魔獣ジャイガー』一峰大二 『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)とB5判サイズの単行本
・『ガメラ対深海怪獣ジグラ』すずき勝利 別冊冒険王 1971年夏季号
・『別冊コロコロコミック』に掲載された平成ガメラ3部作の伊藤和典脚本に基づくコミカライズ版。公開に先立って読み切り掲載された。
 ・ 1995年 『ガメラ 大怪獣空中決戦』たかや健二(てんとう虫コミックススペシャル発売)
 ・ 1996年 『ガメラ2 レギオン襲来』てしろぎたかし(1996年6月てんとう虫コミックススペシャル発売)
 ・ 1999年 4月号『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』Moo.念平(未単行本化)
○ アメコミック作品

・1996年 『ガメラ:宇宙の守護神』(Gamera: Guardian of the Universe)
・2017年 『ガメラ:最後の希望』(Gamera: The Last Hope)

◎ ゲーム作品

・ 1995年3月3日 『ガメラ 大怪獣空中決戦』(メーカー:エンジェル)
 ・ ゲームボーイ用。
・ 1995年3月22日 『ガメラ - ザ・タイム・アドベンチャー -』(メーカー:バンダイ)
 ・ プレイディア用。
・ 1995年6月30日 『ガメラ ギャオス撃滅作戦』(メーカー:サミー)
 ・ スーパーファミコン用。ストーリー・設定は平成ガメラシリーズに基づいているが、昭和ガメラシリーズへのオマージュを含めたステージがある。登場する怪獣はガメラとギャオスのみ。プレイヤーは自衛隊の指揮官となり、ガメラ及びギャオスへの掃討作戦が成功するように指揮する(裏技を使えば怪獣も操作可能)。
・ 1997年4月25日 『ガメラ2000』(メーカー:デジタルフロンティア)
 ・ PlayStation用。タイトルの「2000」はゲームの舞台となる時代が西暦2000年であることから。ストーリー・設定は平成ガメラシリーズに基づいており、「世界各地で大発生したギャオスとの戦い」という映画3作目を先どったような内容である(ただし、実際の映画では2000年を待たずしてイリス覚醒などが起こっており、だいぶズレは生じている)。ゲームは画面の奥を前方と見なす3Dシューティングで、プレイヤーが直接コントロールするのはガメラではなく戦闘機。ガメラはプレイヤー機の援護役として自機のロックオンに合わせてホーミング弾を放つ。なお、2Pでガメラだけを操作することもできる。当時、同じ3Dシューティングの名作『パンツァードラグーン』に似たゲーム、と評されることが多かった。漫才コンビ「パックンマックン」のパックンが実写ムービーデモに出演している。
 ・ 製作はタイトーが協力し、本作品の曲はタイトーサウンドチームのZUNTATAによるもの。
・ 1998年 『The Tower II』(メーカー:OPeNBooK→オープンブック9003)。Classic Mac OS、Windows用。このゲームのプラグインマップに、『ガメラ3』とタイアップした「京都駅ビル GIII」がある。
・ 1999年3月25日 『ガメラ ドリームバトル』(メーカー:セガ)
 ・ ドリームキャストの外部メモリに、ミニゲームがバンドルされたもの。映画『ガメラ3 邪神覚醒』のタイアップ商品。
・ 2012年 『ガメラバトル』(メーカー:角川コンテンツゲート、ORATTA アイテム:課金制〈通信費は別途かかる〉)
 ・ GREE用:2012年1月31日。Mobage用:同年10月18日。ガメラシリーズを題材にした育成&カードバトル。
・ 2015年11月 『ガメラ対モンギア』(メーカー:セガ)
 ・ 『モンスターギア』のコラボイベント。
・ 2017年10月19日 『巨影都市』(開発元:グランゼーラ、発売元:バンダイナムコエンターテインメント)
 ・ PlayStation 4用。本作品において、ガメラは人類の脅威「巨影」の一体として登場する。

◎ 小説作品

・ 1995年 『ガメラ-大怪獣空中決戦』著:伊藤和典、イラスト:開田裕治・樋口真嗣、小学館 スーパークエスト文庫。1995年6月1日 初版第1刷。
・ 1995年 『ガメラVS不死鳥(フェニックス)―愛と感動の怪獣戦争(バトル)』著:高橋二三、イラスト:柳柊二、小学館 スーパークエスト文庫。1995年5月1日 初版第1刷。
・ 2006年 『僕とトトの物語—映画『小さき勇者たち ガメラ』(角川文庫、2006年発行、ISBN 4043818017)
・ 2006年 『ともだち 小さき勇者たち〜ガメラ〜』(エンターブレイン、2006年発行、ISBN 4757728050)
・ 2015年 『怪獣文藝の逆襲』
 ・ 井上伸一郎よる小説『聖獣戦記 白い影』に、バルゴンとジャイガーが出演するアンソロジー。日蓮と関わる存在として「玄武」も言及されている。

◎ ソノシートのオリジナル音声ドラマ

・ 1967年 『ガメラの歌』 朝日ソノラマ(キングレコードレーベル)
・ 1968年 『ガメラマーチ』/『ぼくらのガメラ』朝日ソノラマ(大映レコードレーベル)
・ 1970年 『ガメラマーチ』/「迫力ドラマ」『ガメラ対ジャイガーの大死闘』(脚本:辻真先)朝日ソノラマ(大映レコードレーベル)

◎ ムック

・ 1999年3月1日 『ガメラ3バニシングブック』 (ロマンアルバム) 徳間書店

◎ CM

・ 1989年ごろ、カルビー『カルコーン』(後の商品名、焼きもろこし)CMに着ぐるみが出演。
・ 2010年11月より三井住友海上『GK』CMに出演。スーツは『ガメラ 大怪獣空中決戦』を元に復刻。共演は堀北真希。

◎ パチンコ・パチスロ

◇ パチンコ
・ 以下、いずれもメーカーはサミーによる製造。
 ・ 2001年 『CRガメラR』
 ・ 2001年 『CRガメラS』
 ・ 2006年 『CRガメラエクストリームバトル』(型式名:CRガメラ+2X)
 ・ 2009年 『CRガメラTHE BATTLE PACHINKO』(型式名:CRガメラHVJ)
・ 以下、メーカーがタイヨーエレックによる製造。
 ・ 2015年 『CRガメラ』
◇ パチスロ
・ 以下、いずれもメーカーはフィールズがロデオブランド(現在はフィールズと提携を解消)で製造。
 ・ 2000年 『ガメラ』(4号機)
 ・ 2001年 『オオガメラ』(4号機)
 ・ 2004年 『ガメラハイグレードビジョン』(4号機)
 ・ 2010年 『ガメラZS』(5号機)

● ガメラマーチ
『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』以降の旧大映ガメラ映画の主題歌。ガメラの強さを歌い、頑張れと励ます内容である。当時大映専務の永田秀雅が作詞、音楽を担当していた広瀬健次郎が作曲した。演奏は大映児童合唱団、大映レコーディングオーケストラ。「大映児童合唱団」とはいうものの、実際にはその辺の子供を連れてきて歌わせたものだと監督・湯浅は語っている。歌詞は3番まであり、1番では「悪魔の虹」、2番では「殺人音波」、3番では「宇宙怪獣」が登場し、それぞれ対バルゴン、対ギャオス、対バイラスを思わせる。それぞれ、「火炎噴射攻撃」、「かみつき攻撃」、「回転ジェットによる体当たり攻撃」が技として挙げられている。 同じ作者、演奏者による「ぼくらのガメラ」も使われた。こちらはガメラの大きさ、各種の技、戦車のような強さ、「ぼくら子供達」の友達であることを歌っている。

● 「ガメラ」の名を付けられた古生物
20世紀末、中国において、6500万年前の地層から新種の亀の化石が発見され、怪獣ファンでもあるカナダの古生物学者リー・ヴァン・ヴェーレンによって1993年に「シネミス・ガメラ」との学名がつけられた。甲羅の後方左右についている翼状の突起物が飛行する亀を思わせたため(無論、実際には飛行するためではなく、水中を泳ぐために適応した結果の形状だと考えられている)、そこから飛行する亀=ガメラと連想したという。 また、白亜紀後期の北米から発見されている亀である「ガメラバエナ(英語版)」も、やはりガメラに因んで命名されるという経歴を経ている。 なお、とあるノドサウルス科の著名な個体の化石が「Gamera」と名付けられている(英語版)。

「ガメラ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/
2024年3月29日4時(日本時間)現在での最新版を取得

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